JP2001047313A - ホブ盤 - Google Patents

ホブ盤

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JP2001047313A
JP2001047313A JP11226741A JP22674199A JP2001047313A JP 2001047313 A JP2001047313 A JP 2001047313A JP 11226741 A JP11226741 A JP 11226741A JP 22674199 A JP22674199 A JP 22674199A JP 2001047313 A JP2001047313 A JP 2001047313A
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悟 馬場
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホブがホブ軸に支持された実際の加工状態
で、ホブの外径を容易かつ正確に計測することができ、
そのホブの外径計測結果に基づいて、ワークに対するホ
ブの切込み量を正確に設定することができて、ワークの
歯切り加工精度を向上させることができるホブ盤を提供
する。 【解決手段】 ホブ軸14に支持された状態のホブ15
の外径を計測するためのホブ径計測装置21を、計測位
置P1とそこから退避する位置P2との間を移動可能に
配設する。ホブ径計測装置21には、ホブ15の外周面
に接触する接触子37を設ける。その接触子37のホブ
15に対する接触面37aは、ホブ15の外周形状に添
うように円弧状に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ホブにより歯車
素材としてのワークに創成歯切り加工を行うようにした
ホブ盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ホブ盤において、ワークの歯切り加工を
開始する際には、ホブの外径をホブ盤の機外に設置した
計測器等により計測した後、ホブをホブ盤のホブ軸に装
着している。そして、このホブの外径計測結果に応じ
て、ワークに対するホブの切込み量を設定し、この状態
でホブ及びワークを一定の対応関係で回転運動させると
ともに、ホブをワークに対して送り移動させて、ワーク
の外周に歯切り加工を行うようになっている。
【0003】また、最初のワークを歯切り加工した後、
あるいは複数のワークの歯切り加工を行う毎に、加工済
みのワークをホブ盤の加工軸から取り外した状態で、そ
のワークの歯厚を計測器等により計測している。そし
て、この歯厚計測結果に基づいて、ワークに対するホブ
の切込み量を補正している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のホブ
盤においては、ホブをホブ軸に装着する前に、そのホブ
の外径を計測しているため、その外径の計測作業が面倒
であるとともに、ホブの外径をホブ軸に支持された実際
の加工状態で正確に計測することができなかった。ま
た、計測値をボブ盤へセットまたは入力するのも面倒な
作業であった。このため、ワークに対するホブの切込み
量を正確に設定することができないという問題と、オペ
レータがホブ盤についていなければならないという問題
とがあった。
【0005】また、従来のホブ盤においては、加工済み
のワークを加工軸から取り外した状態で、ワークの歯厚
を計測しているため、その歯厚の計測作業が面倒である
とともに、ワークの歯厚を加工軸上に支持された実際の
加工状態で正確に計測することができなかった。特に、
複数のワークを連続して歯切り加工していると、ワーク
を支持する加工軸やその周辺機構等が加熱して熱歪みを
生じ、ワークの支持位置に狂いが発生する。このため、
従来のホブ盤では、この加工軸等の熱歪みを加味して、
ワークに対するホブの切込み量を正確に補正することが
できず、ワークの歯切り加工精度を一定に維持すること
ができないという問題があった。
【0006】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その主たる
目的は、ホブがホブ軸に支持された実際の加工状態で、
ホブの外径を容易かつ正確に計測することができ、その
ホブの外径計測結果に基づいて、ワークに対するホブの
切込み量を正確に設定することができて、ワークの歯切
り加工精度を向上させることができるホブ盤を提供する
ことにある。
【0007】この発明のその上の目的は、初品のワーク
加工から装置のオペレータが不要で、しかも、加工済み
のワークが加工軸上に支持された実際の加工状態で、ワ
ークの歯厚を容易かつ正確に計測することができ、その
ワークの歯厚計測結果に基づいて、機械の熱歪みを加味
してワークに対するホブの切込み量を正確に補正するこ
とができて、ワークの歯切り加工精度を一定に維持する
ことができるホブ盤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記の目
的を達成するために、請求項1に記載の発明では、ホブ
軸に支持された状態のホブの外径を計測するためのホブ
径計測装置を、計測位置とそこから退避する位置との間
を移動可能に設けたことを特徴とするものである。
【0009】従って、ワークの歯切り加工の開始時に
は、ホブがホブ軸に支持された実際の加工状態で、ホブ
径計測装置により、ホブの外径を容易かつ正確に計測す
ることができる。よって、このホブの外径計測結果に基
づいて、ワークに対するホブの切込み量を正確に設定す
ることができて、ワークを高精度に歯切り加工すること
ができる。また、ワークの歯切り加工時には、ホブ径計
測装置が計測位置から退避位置に移動配置されて、その
ホブ径計測装置に干渉することなく歯切り加工を行うこ
とができる。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のホブ盤において、ホブ径計測装置は、ホブの外周面
に接触する接触子を有し、その接触子のホブに対する接
触面は、ホブの外周形状に添う円弧状をなすことを特徴
とするものである。
【0011】従って、接触子の接触面をホブの外周形状
に添わせて確実に接触させることができて、ホブの外径
を一層正確に計測することができる。請求項3に記載の
発明では、請求項2に記載のホブ盤において、前記接触
子の接触面が燐青銅により構成されたことを特徴とする
ものである。
【0012】従って、燐青銅は柔らかいために、ホブの
外周面に接触子が接触する際に、ホブがチッピング等に
より傷付くおそれを防止することができる。請求項4に
記載の発明では、請求項1〜3のいずれか記載のホブ盤
において、加工軸上に支持された状態のワークの歯厚を
計測するための歯厚計測装置を、計測位置とそこから退
避する位置との間を移動可能に設けたことを特徴とする
ものである。
【0013】従って、最初のワークを歯切り加工した
後、または複数のワークの歯切り加工を行う毎に、加工
済みのワークが加工軸上に支持された実際の加工状態
で、歯厚計測装置により、ワークの歯厚を容易かつ正確
に計測することができる。よって、このワークの歯厚計
測結果に基づいて、加工軸等の熱歪みを加味してワーク
に対するホブの切込み量を正確に補正することができ
て、ワークの歯切り加工を高精度に維持して行うことが
できる。また、ワークの歯切り加工時には、歯厚計測装
置が計測位置から退避位置に移動配置されて、その歯厚
計測装置に干渉することなく歯切り加工を行うことがで
きる。
【0014】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載のホブ盤において、歯厚計測装置はワークに噛合する
マスタギヤを有することを特徴とするものである。従っ
て、マスタギヤを加工済みのワークに噛合させるという
簡単な構成で、加工済みのワークの歯厚を容易かつ正確
に計測することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、この発明を立て形ホブ盤
に具体化した一実施形態を、図面に基づいて説明する。
【0016】図1及び図2に示すように、ベッド11上
にはコラム12がX方向へ移動可能に立設配置され、こ
のコラム12の側面にはホブヘッド13がZ方向へ送り
移動可能及び回転可能に支持されている。ホブヘッド1
3の側面にはホブ軸14が回転可能及びY方向へシフト
移動可能に支持され、このホブ軸14にはホブ15が着
脱可能に支持されている。ベッド11上には加工軸16
が回転可能に配設され、この加工軸16上には歯車素材
としてのワーク17が着脱可能に支持されている。
【0017】そして、ホブヘッド13の回転により、ホ
ブ15が水平位置または所定の傾斜位置に配置される。
これとともに、切込み量設定用モータ18により歯車伝
達機構19を介してボールネジ20が回転され、コラム
12が加工軸16側に接近移動されて、ホブ15がワー
ク17に対する所定の切込み位置に配置される。この状
態で、ホブ15及びワーク17が一定の関係を保って回
転運動されるとともに、ホブ15がZ方向に送り移動さ
れる。これにより、ワーク17の外周に創成歯切り加工
が施されるようになっている。
【0018】図1に示すように、前記ホブ15の上部に
はホブ径計測装置21が、ホブ15に対応する下方の計
測位置と、そこから上方に退避した退避位置との間で移
動可能に配設されている。そして、ワーク17の歯切り
加工の開始時に、このホブ径計測装置21が計測位置に
移動配置されて、ホブ軸14に支持された状態のホブ1
5の外径が計測される。さらに、このホブ15の外径計
測結果に基づいて、切込み量設定用モータ18の回転が
制御されて、ワーク17に対するホブ15の切込み量が
設定されるようになっている。
【0019】前記ワーク17の側部には歯厚計測装置2
2が、ワーク17に対応する計測位置と、そこから側方
に退避した退避位置との間で移動可能に配設されてい
る。そして、最初のワーク17の歯切り加工が行われた
後、及び所定個数のワーク17の歯切り加工が連続して
行われる毎に、この歯厚計測装置22が計測位置に移動
配置されて、加工軸16上に支持された状態の加工済み
のワーク17の歯厚が計測される。さらに、このワーク
17の歯厚計測結果に基づいて、切込み量設定用モータ
18の回転が制御されて、ワーク17に対するホブ15
の切込み量が補正されるようになっている。
【0020】そこで、前記ホブ径計測装置21の構成に
ついて詳細に説明する。図3及び図4に示すように、コ
ラム12には移動用シリンダ25がブラケット26を介
して取り付けられている。移動用シリンダ25の側面に
は支持板27がガイドレール28を介して上下動可能に
支持され、その上端が移動用シリンダ25のピストンロ
ッド25aに連結されている。そして、この移動用シリ
ンダ25の没入及び突出動作により、支持板27に支持
されたホブ径計測装置21のほぼ全体が、図3及び図4
に鎖線で示すようにホブ15に接近した下方の計測位置
P1と、同図に実線で示すようにホブから離間した上方
の退避位置P2とに移動されるようになっている。
【0021】前記支持板27の側面には支持ブロック2
9が固定されている。支持ブロック29にはディジタル
スケール等の計測器30が嵌着支持され、その計測子3
0aが支持ブロック29の下方に突出されている。支持
ブロック29の下部には作動体31が一対のガイドピン
32,33を介して上下方向へ相対移動可能に支持さ
れ、その一側には計測器30の計測子30aに当接可能
な作動部31aが突設されている。
【0022】前記支持ブロック29に螺合された調節ネ
ジ34と一方のガイドピン32との間にはバネ35が介
装され、このバネ35により、作動体31が支持ブロッ
ク29に対し、下方に向かって相対的に移動付勢されて
いる。コラム12には四角筒状のガイド筒36が取り付
けられ、このガイド筒36により作動体31の上下動が
案内されるようになっている。
【0023】前記作動体31の下端には接触子37が着
脱可能に取り付けられ、その下端の接触面37aがホブ
15の外周形状に添うように、ホブ15の外径とほぼ同
一径の円弧状に形成されている。また、この接触子37
の接触面37aは燐青銅により構成され、ホブ15に対
する接触時に、そのホブの外周面をチッピング等が生じ
るのを防止して、傷付けないようになっている。この場
合、燐青銅は少なくとも接触面37aにあればよい。従
って、燐青銅を接触子の下面に張り付けてもよいが、接
触子37全体が燐青銅であってもよい。
【0024】そして、図3及び図4に鎖線で示すよう
に、ホブ15がホブ軸14に支持された状態で加工位置
から計測位置にシフト移動されるとともに、ホブ径計測
装置21が計測位置P1に移動されたとき、この接触子
37の接触面37aがホブ15の外周面に接触されて、
作動体31の下方移動が規制される。この状態で、支持
ブロック29及びそれに支持された計測器30が作動体
31に対して下方へさらに相対移動され、作動体31の
作動部31aにより計測器30の計測子30aが押圧移
動される。これにより、計測子30aの移動量に応じ
て、計測器30からホブ15の外径計測信号が出力され
るようになっている。
【0025】次に、前記歯厚計測装置22の構成につい
て詳細に説明する。図5及び図6に示すように、ベッド
11上には取付板39が取付台40を介して配設され、
その上面には支持板41がガイドレール42を介して移
動可能に支持されている。取付板39の下部には移動用
シリンダ43が取り付けられ、この移動用シリンダ43
の突出及び没入動作により、支持板41が緩衝器44を
介して移動される。これにより、支持板41に支持され
た歯厚計測装置22のほぼ全体が、図5に鎖線で示すよ
うに加工済みのワーク17側に接近した計測位置P3
と、同図に実線で示すようにワーク17から離間した退
避位置P4とに移動されるようになっている。
【0026】前記支持板41の端部には支持アーム45
が突設され、この支持アーム45には係合ローラ46が
回転可能に支持されている。そして、移動用シリンダ4
3の突出動作により支持板41がワーク17側に接近移
動されたとき、この係合ローラ46がワーク17を支持
する冶具としての加工軸16に係合して、歯厚計測装置
22が所定の計測位置P3に位置決めされるようになっ
ている。すなわち、係合ローラ46は、ワーク17を支
持する加工軸16の外周面に接触され、これに基づいて
計測装置22外の取付台40を支持するサポート等の熱
変形をキャンセルし、高精度の計測を行い得るようにな
っている。
【0027】前記支持板41上には移動板47がガイド
レール48を介して相対移動可能に支持され、その端部
上面には支持ブロック49が取り付けられている。支持
ブロック49には支持軸50がベアリング51を介して
回転可能に支持され、その上端にはマスタギヤ52が着
脱可能に取り付けられている。このマスタギヤ52は歯
切り加工するワーク17の設計寸法と同一のモジュール
を有し、歯厚計測装置22が計測位置P3に移動された
とき、図6に示すように加工軸16上に支持された加工
済みのワーク17に噛合されるようになっている。
【0028】前記支持板41上にはディジタルスケール
等の計測器53が取付ブロック54を介して取り付けら
れ、その計測子53aが側方に突出されて、支持ブロッ
ク49上の作動体55に当接されている。支持ブロック
49にはピン56が突設され、その先端が取付ブロック
54の収容孔54aに摺動可能に嵌挿されている。取付
ブロック54の収容孔54a内において、取付ブロック
54に螺合された調節ボルト57とピン56との間には
バネ58が介装され、このバネ58により、支持ブロッ
ク49が取付ブロック54に対し、ワーク17側に向か
って相対的に移動付勢されている。
【0029】そして、加工軸16上に支持された加工済
みのワーク17の歯厚を計測する際には、図5及び図6
に示すように、歯厚計測装置22が計測位置P3に移動
されて、マスタギヤ52が加工軸16上の加工済みのワ
ーク17に噛合される。この状態で、ワーク17が加工
軸16により回転されて、マスタギヤ52が従動回転さ
れる。このとき、加工済みのワーク17の歯厚とマスタ
ギヤ52の歯厚との間に差がある場合には、マスタギヤ
52がバネ58の付勢力に従いまたは付勢力に抗して、
ワーク17に対し接近または離間する方向に移動され
る。これにより、作動体55を介して計測器53の計測
子53aが出没移動されて、その計測子53aの移動量
に応じて、計測器53からワーク17の歯厚計測信号が
出力されるようになっている。
【0030】次に、前記のように構成されたホブ盤の動
作を説明する。さて、このホブ盤において、ワーク17
の歯切り加工を開始する際には、ホブ15がホブ軸14
に支持され状態で、ホブ径計測装置21が図3及び図4
に鎖線で示す計測位置P1に移動配置されて、そのホブ
径計測装置21により、ホブ15の外径が計測される。
この場合、接触子37の接触面37aを傷つけないよう
に、ホブ15をワーク加工時と逆の方向に回転させる。
そして、このホブ15の外径計測結果に基づいて、切込
み量設定用モータ18の回転が制御されて、ワーク17
に対するホブ15の切込み量が設定される。
【0031】その後、ホブ径計測装置21が図3及び図
4に実線で示す退避位置P2に移動配置される。この状
態で、ホブ15及びワーク17が一定の関係を保って回
転運動されるとともに、ホブ15がワーク17に対して
送り移動されて、最初のワーク17の外周に創成歯切り
加工が施される。
【0032】この最初のワーク17の歯切り加工が終了
すると、そのワーク17が加工軸16上に支持されたま
まの状態で、歯厚計測装置22が図5に鎖線で示す計測
位置P3に移動配置されて、その歯厚計測装置22によ
り、加工済みのワーク17の歯厚が計測される。そし
て、この最初のワーク17の歯厚計測結果に基づいて、
切込み量設定用モータ18の回転が制御されて、ワーク
17に対するホブ15の切込み量が補正される。
【0033】その後は、歯厚計測装置22が図5に実線
で示す退避位置P4に移動配置された状態で、所定個数
のワーク17の歯切り加工が連続して行われる。そし
て、このワーク17の連続歯切り加工が終了する毎に、
前記と同様に歯厚計測装置22により加工済みのワーク
17の歯厚が計測されて、その歯厚計測結果に基づい
て、ワーク17に対するホブ15の切込み量が補正され
る。
【0034】前記の実施形態によって期待できる効果に
ついて、以下に記載する。 ・ この実施形態のホブ盤においては、ホブ軸14に支
持された状態のホブ15の外径を計測するためのホブ径
計測装置21が、計測位置P1とそこから退避する位置
P2との間を移動可能に配設されている。
【0035】このため、ワーク17の歯切り加工の開始
時には、ホブ15がホブ軸14に支持された実際の加工
状態で、ホブ径計測装置21により、ホブ15の外径を
容易かつ正確に計測することができる。よって、このホ
ブ15の外径計測結果に基づいて、ワーク17に対する
ホブ15の切込み量を正確に設定することができて、ワ
ーク17を高精度に歯切り加工することができる。ま
た、ワーク17の歯切り加工時には、ホブ径計測装置2
1が計測位置P1から退避位置P2に移動配置されて、
そのホブ径計測装置21に干渉することなく歯切り加工
を行うことができる。
【0036】・ この実施形態のホブ盤においては、ホ
ブ径計測装置21がホブ15の外周面に接触する接触子
37を備えている。そして、この接触子37のホブ15
に対する接触面37aが、ホブ15の外周形状に添うよ
うに円弧状に形成されている。このため、接触子37の
接触面37aをホブ15の外周形状に添った状態で確実
に接触させることができて、ホブ15の外径を一層正確
に計測することができる。
【0037】・ この実施形態のホブ盤においては、接
触子37の接触面37aが燐青銅により構成されてい
る。このため、ホブ15がたとえ超硬製のように損傷し
やすいものであっても、ホブ15の外周面に接触子37
が接触する際に、ホブ15が傷付くおそれを防止するこ
とができる。
【0038】・ この実施形態のホブ盤においては、加
工軸16上に支持された状態のワーク17の歯厚を計測
するための歯厚計測装置22が、計測位置P3とそこか
ら退避する位置P4との間を移動可能に配設されてい
る。
【0039】このため、最初のワーク17の歯切り加工
を行った後、及び複数のワーク17の歯切り加工を行う
毎に、加工済みのワーク17が加工軸16上に支持され
た実際の加工状態で、歯厚計測装置22により、ワーク
17の歯厚を容易かつ正確に計測することができる。よ
って、このワーク17の歯厚計測結果に基づいて、加工
軸16等の熱歪みを加味してワーク17に対するホブ1
5の切込み量を正確に補正することができて、ワーク1
7の歯切り加工を高精度に維持して行うことができる。
そして、実施形態のように、所定数のワーク17の加工
が終了するごとに計測を行い、その計測結果に応じてホ
ブ15の切り込み量を補正すれば、常に高精度加工を継
続できる。しかも、歯厚計測装置22とホブ径計測装置
21とを組み合わせることにより、より一層の高精度加
工が可能になる。例えば、実施形態にように、加工開始
時において、ホブ径計測装置21によりホブ15の径を
計測し、それに従って切り込み量をまず設定し、その後
歯厚計測装置22の計測結果に従って補正を継続して行
けば、加工開始から加工終了まで、高精度を均一に維持
できる。また、ワーク17の歯切り加工時には、歯厚計
測装置22が計測位置P3から退避位置P4に移動配置
されて、その歯厚計測装置22に干渉することなく歯切
り加工を行うことができる。
【0040】・ この実施形態のホブ盤においては、歯
厚計測装置22がワーク17に噛合するマスタギヤ52
を備えている。このため、マスタギヤ52を加工済みの
ワーク17に噛合させるという簡単な構成で、加工済み
のワーク17の歯厚を容易かつ正確に計測することがで
きる。
【0041】(変更例)なお、この実施形態は、次のよ
うに変更して具体化することも可能である。 ・ 前記実施形態において、ホブ15の外径を計測する
ためのホブ径計測装置21の構成を適宜に変更するこ
と。
【0042】・ 前記実施形態において、加工済みのワ
ーク17の歯厚を計測するための歯厚計測装置21の構
成を適宜に変更すること。 ・ 接触子37の全体あるいは接触面37aの材質を、
燐青銅以外のものに変更すること。例えば、鉄や銅ある
いは銅合金、アルミニウム等を用いてもよく、特に、ホ
ブ15が高速度鋼製の場合は、他種類の材質に対応でき
る。
【0043】(他の技術的思想)前述した実施形態から
把握できる技術的思想であって、請求項に未記載のもの
は以下の通りである。
【0044】加工軸上に支持された状態のワークの歯厚
を計測するための歯厚計測装置を、計測位置とそこから
退避する位置との間を移動可能に設けたホブ盤。従っ
て、前記と同様に、ワークの歯厚計測結果に基づいて、
加工軸等の熱歪みを加味してワークに対するホブの切込
み量を正確に補正することができて、ワークの歯切り加
工を高精度に維持して行うことができる。また、ワーク
の歯切り加工時には、歯厚計測装置が計測位置から退避
位置に移動配置されて、その歯厚計測装置に干渉するこ
となく歯切り加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のホブ盤の一実施形態を示す正面
図。
【図2】 図1のホブ盤の側面図。
【図3】 ホブ径計測装置の構成を拡大して示す要部破
断正面図。
【図4】 図3のホブ径計測装置の要部破断側面図。
【図5】 歯厚計測装置の構成を拡大して示す要部側断
面図。
【図6】 図5の歯厚計測装置の要部平面図。
【符号の説明】
12…コラム、14…ホブ軸、15…ホブ、16…加工
軸、17…ワーク、18…切込み量設定用モータ、20
…ホールネジ、21…ホブ径計測装置、22…歯厚計測
装置、25…移動用シリンダ、29…支持ブロック、3
0…計測器、30a…計測子、31…作動体、31a…
作動部、35…バネ、37…接触子、37a…接触面、
41…支持板、43…移動用シリンダ、46…係合ロー
ラ、47…移動板、49…支持ブロック、50…支持
軸、52…マスタギヤ、53…計測器、53a…計測
子、54…取付ブロック、55……作動体、58…バ
ネ、P1…ホブ径計測装置の計測位置、P2…ホブ径計
測装置の退避位置、P3…歯厚計測装置の計測位置、P
4…歯厚計測装置の退避位置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホブ軸に支持された状態のホブの外径を
    計測するためのホブ径計測装置を、計測位置とそこから
    退避する位置との間を移動可能に設けたホブ盤。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のホブ盤において、ホブ
    径計測装置は、ホブの外周面に接触する接触子を有し、
    その接触子のホブに対する接触面は、ホブの外周形状に
    添う円弧状をなすホブ盤。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のホブ盤において、前記
    接触子の接触面が燐青銅により構成されたホブ盤。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか記載のホブ盤に
    おいて、加工軸上に支持された状態のワークの歯厚を計
    測するための歯厚計測装置を、計測位置とそこから退避
    する位置との間を移動可能に設けたホブ盤。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のホブ盤において、歯厚
    計測装置はワークに噛合するマスタギヤを有するホブ
    盤。
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JP2017159374A (ja) * 2016-03-07 2017-09-14 セイコーインスツル株式会社 歯車加工装置、及び歯車加工方法
CN112191950A (zh) * 2020-09-29 2021-01-08 重庆润跃机械有限公司 一种齿轮成型装置

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