JP2001046935A - ディッピング塗装装置 - Google Patents

ディッピング塗装装置

Info

Publication number
JP2001046935A
JP2001046935A JP11226396A JP22639699A JP2001046935A JP 2001046935 A JP2001046935 A JP 2001046935A JP 11226396 A JP11226396 A JP 11226396A JP 22639699 A JP22639699 A JP 22639699A JP 2001046935 A JP2001046935 A JP 2001046935A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
dipping
coated
tank
dip tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11226396A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Nagasawa
宏 長沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd filed Critical Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
Priority to JP11226396A priority Critical patent/JP2001046935A/ja
Publication of JP2001046935A publication Critical patent/JP2001046935A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種の複雑な形状を有する被塗装体に、塗料
溜りのない高品質の塗装の効率的な実施が可能なディッ
ピング塗装装置を提供する。 【解決手段】 移送チェーンコンベヤ15で塗装位置に
移送される被塗装体17a、17bの塗装時に、制御ユ
ニット1により塗装液11の種類、被塗装体17a、1
7bの材質、サイズ・形状に応じて、ディップ槽7の塗
装直前までの移動速度、被塗装体17a、17bの塗装
液11への浸漬の移動速度、塗装液11への浸漬保持時
間、塗装後の空気中への露出までのディップ槽7の下降
速度、露出から待機位置までの下降速度、塗装液11の
滴下受容時間が設定され、設定値でディップ槽7の上昇
下降が制御され、被塗装体17a、17bが、塗装液1
1内に浸漬保持され塗装処理が施され、塗装処理後に設
定時間の間余分の塗装液の滴下をディップ槽7が受け、
各種形状・サイズの被塗装体17a、17bに、最適の
塗装処理条件で塗装溜りのない高品質の塗装の効率的な
実施が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被塗装体を塗装液
が充填されたディップ槽に浸漬して塗装を行なうディッ
ピング塗装装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のディッピング塗装装置は図5に示
すような構成を有するものであり、床面21にディップ
槽7Aが固定して配設され、このディップ槽7Aには塗
装液11が充填されている。そしてディップ槽7Aの上
方を通過するよう被塗装体17a、17b、…を吊り下
げて移送する移送チェーンコンベヤ15Aが配設されて
おり、この移送チェーンコンベヤ15Aの塗装液11の
表面からの高さが、ディップ槽7Aの上方では低くなっ
ている。このために図5に示すようにディップ槽7Aの
中央部において移送チェーンコンベヤ15Aで移送され
る被塗装体17d、17eは、塗装液11内に浸漬され
て移送され、再びディップ槽7Aの塗装液11の液面よ
り上昇して移送されるまでの間に、塗装液11によって
塗装処理されるように構成されている。
【0003】このように従来のディッピング塗装装置で
は、移送チェーンコンベヤ15Aは、図5に矢印Xで示
す方向に一定速度で移送され、塗装液11内に位置する
被塗装体17d、17eについては、塗装液11内を移
送される過程で全表面に塗装処理が施され、すでに塗装
処理が施された被塗装体17b、17a、17cは、デ
ィップ槽7A外に移送され、被塗装体17f、17g、
17hは、移送チェーンコンベヤ15Aによって順次塗
装液11内に浸漬されて塗装処理が施されるよう構成さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述の従
来のディッピング塗装装置では、移送チェーンコンベヤ
15Aが常に一定速度で被塗装体を移送しているため
に、図5に示す塗装処理が施された被塗装体17a、1
7bから床部21に塗料が滴り落ちて無駄に消費される
ことを防止するために塗装処理された被塗装体は極めて
緩やかな傾斜をもって上昇してディップ槽7Aから移送
せざるを得なかった。したがって従来のディップ槽の長
手方向の寸法が著しく大型であり、またこの大型のディ
ップ槽を用いることにより塗装液11の使用量も膨大と
なり、さらに塗装液の露出面積が広大となるために塗装
液中の溶剤の気化が激しく消費量が多大となって製造コ
ストを上昇させるとともに、作業環境や地球環境の上か
らも好ましくなく、かつ塗装液の粘度管理も困難であっ
た。また被塗装体が、被塗装体17a、17bの形状な
どには関係なく一定の液切れ速度で処理され、かつ塗装
液11の液面から上昇して空気中に露出された瞬間に溶
剤が気温で急激に気化するために、特に複雑な形状の被
塗装体に対して塗料溜りが発生し易く、各種の複雑な形
状を有する被塗装体に汎用されるディッピング塗装装置
に適用できる構成とすることが困難であった。
【0005】本発明は、前述したような従来のディッピ
ング塗装装置の現状に鑑みてなされたものであり、その
目的は設備全体の寸法を小型化できて占有床面積を大幅
に縮小でき、小型のディップ槽を用いることができるこ
とにより塗装液の使用量も減少できるとともに、該塗装
液の露出面積が少なくなるために溶剤の気化を少なく
し、これにより塗装液の消費量を低下して製造コストを
低減し、また作業環境や地球環境の良好に保ち、かつ塗
装液の粘度管理も容易に実施でき、被塗装体の降下速
度、浸漬時間、上昇速度など最適な塗装条件で塗装を行
うことが可能となり、さらに各種の複雑な形状を有する
被塗装体に対しても塗料溜りのない高品質の塗装を効率
的に行なうことが可能なディッピング塗装装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係るディッピング塗装装置は、塗装液が充填さ
れたディップ槽内に被塗装体を浸漬してディッピング塗
装を行うディッピング塗装装置であって、前記被塗装体
を塗装位置に移送して塗装処理の終了までこの被塗装体
を前記塗装位置に停止させ、かつ前記塗装処理が終了す
ると前記被塗装体を前記塗装位置外に移送する被塗装体
移送手段と、塗装処理時には前記ディップ槽を前記塗装
位置の直下の待機位置まで移動して前記待機位置に停止
させ、一方非塗装処理時には前記ディップ槽を休止位置
に移動して前記休止位置に休止させるディップ槽水平移
動手段と、塗装処理時に前記ディップ槽を前記待機位置
から塗装条件に対応して予め設定した所定速度で上昇さ
せ、前記被塗装体を前記ディップ槽内に前記塗装条件に
対応して予め設定した所定の時間浸漬保持して前記塗装
処理を行い、この塗装処理の終了後に前記ディップ槽を
前記塗装条件に対応して予め設定した所定速度で下降さ
せ、前記待機位置に待機させるディップ槽垂直移動手段
と、前記被塗装体移送手段、および前記ディップ槽垂直
移動手段の動作、さらに好ましくは前記ディップ槽水平
移動手段の動作をも制御する制御手段とからなることを
特徴とするものであり、また前記制御手段によって前記
ディップ槽垂直移動手段が、前記ディップ槽を複数段階
の速度で移動させるように制御でき、さらに塗装処理さ
れた被塗装体に衝撃を付与するハンマー手段が前記塗装
位置の上方に設けられていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに本発明を添付図面に基づい
て説明する。図1は本発明のディッピング塗装装置の一
実施例の構成を示す一部破断した斜視説明図、図2は本
発明の動作を示す図1の断面図、図3は本発明のディッ
プ槽の移動とディッピング塗装動作とを示す特性図、図
4は余分な塗装液の滴下を促進するためのハンマー手段
を示す図で(a)はハンマー手段の概略斜視図、(b)
はハンマー手段がハンガーを殴打している状態を示す平
面図である。
【0008】本発明では、図1および図2に示すように
床面21に敷設されたレール22上に、直角方向に延長
する一対のガイド壁2a、2bと該床面21と平行に延
長する底面2cとからなる断面がほぼコ字状の移動台5
が載置されて移動可能に設けられている。すなわち、断
面がほぼコ字状の移動台5の移動方向の一端面には駆動
軸14が取り付けられ、この駆動軸14の端部には床面
21上に配設された水平駆動モータ12で駆動される油
圧ドライバ13が連結され、水平駆動モータ12によっ
て移動台5はレール22上を矢印X2、X5方向に移動
自在となっている。
【0009】また移動台5の両側面の上端部は、それぞ
れガイド壁2a、2bに直交する方向で外方に屈折され
て水平方向に延長する載置面5a、5bが形成され、該
載置面5a、5bには、後述するディップ槽7を適宜の
ガイド手段(図示せず)によって矢印X3、X4の垂直
方向に移動させる垂直駆動モータ10a、10bがそれ
ぞれ据え付けられている。そして移動台5上には塗装液
11が充填されたディップ槽7が載置されており、該デ
ィップ槽7の両側面の上端にはチェーン8a、8bの一
端がそれぞれ固定され、該チェーン8a、8bは中継プ
ーリ20a、20bを介して載置面5a、5bに据え付
けられた垂直駆動モータ10a、10bの回転軸に巻き
込み巻き戻し自在に巻装されている。
【0010】一方、一対のガイド壁2a、2bの上方に
は該ガイド壁2a、2bとほぼ平行に、かつレール22
とほぼ直交して移送チェーンコンベヤ15が張設されて
おり、この移送チェーンコンベヤ15にはハンガー18
a、18b、…が取付けられて該ハンガーに被塗装体1
7a、17b、…が懸垂され、移送チェーンコンベヤ1
5は移送モータ16によって矢印X1の長手方向に移送
されるよう構成され、移送チェーンコンベヤ15の移送
によってハンガー18a、18b、…に懸垂された被塗
装体17a、17b、…は塗装位置まで移送され、塗装
位置に所定時間停止して塗装処理が施され、塗装処理後
に塗装位置外に移送されるように構成されている。
【0011】また移動台5は水平駆動モータ12によっ
て非塗装動作時には、前記移送チェーンコンベヤ15の
位置から外れた位置、換言すると被塗装体17a、17
b、…の移送に支障のない休止位置まで移動して休止状
態となり、塗装動作時には、水平駆動モータ12の駆動
によって前記移送チェーンコンベヤ15がほぼ中央とな
る待機位置まで移動して待機状態になるように構成され
ている。
【0012】ところで本発明では、全体の動作を制御す
る制御ユニット1が設けられ、垂直駆動モータ10a、
10b、および移送モータ16が制御ユニット1に接続
されており、好ましくは水平駆動モータ12も制御ユニ
ット1に接続している。そして制御ユニット1は、塗装
液11の種類や、被塗装体17a、17b、…のサイズ
・形状に応じて、塗装処理時に被塗装体17a、17b
が塗装液11内に完全に浸漬されるまでに、ディップ槽
7を待機位置から上昇させる複数段階の上昇速度、被塗
装体17a、17bの塗装液11内への浸漬保持時間、
ディップ槽7を下降させ、被塗装体17a、17bを空
気中に露出させ、待機位置に停止させるまでの複数段階
の下降速度、および被塗装体17a、17bから滴下す
る塗装液11のディップ槽7による受容時間を、それぞ
れ最適値に選択設定する機能を備えている。
【0013】このような構成の本発明の動作を同一種の
被塗装体17a、17b、…を2個ずつ(図2では一方
のみを図示している)同時に塗装処理する場合について
説明する。
【0014】ユーザが、予め分類設定された区分に従っ
て塗装液11に対して種類データを、被塗装体17a、
17b、…に対する材質データ、サイズデータおよび形
状データをそれぞれ操作部(図示せず)から制御ユニッ
ト1に入力すると、制御ユニット1の選択演算部によっ
て塗装液11の液面が、被塗装体17a、17bに接す
る直前までのディップ槽7の移動距離Y1に対する速度
V1が、図3を参照してV1=Y1/(t2−t1)に
設定される。同時に該選択演算部によって被塗装体17
a、17bをディップ槽7内に完全に浸漬するまでのデ
ィップ槽7の移動距離Y2−Y1に対する速度V2=
(Y2−Y1)/(t3−t2)、塗装処理時のディッ
プ液11内への被塗装体17a、17bの浸漬保持時間
t4−t3が設定される。そして本発明では制御ユニッ
ト1の選択演算部によって、被塗装体17a、17b
を、塗装液11への浸漬保持状態から空気中に露出させ
るまでのディップ槽7の下降速度はV2に、被塗装体1
7a、17bが空気中に露出してからディップ槽7を待
機位置まで下降させる速度はV1に、塗装液11の滴下
受理時間はt7−t6にそれぞれ設定される。
【0015】まずユーザがスタートスイッチの操作して
塗装動作を起動させると、制御ユニット1の制御により
水平駆動モータ12が回転駆動され、油圧ドライバ13
によって駆動軸14が図1の矢印X2方向に押し出さ
れ、休止位置に休止していた移動台5がレール22上を
移動して塗装位置にある被塗装体17a、17bの直下
の待機位置まで移動して停止する。その後にスタートス
イッチの操作によって、制御ユニット1によって移送モ
ータ16が回転駆動され、移送チェーンコンベヤ15に
取付けられたハンガー18a、18bに懸垂された被塗
装体17a、17bが、図1の矢印X1方向に移動し、
塗装位置まで移送されて塗装位置で停止状態となる。
【0016】次いで制御ユニット1の制御によって、垂
直駆動モータ10a、10bが回転駆動され、チェーン
8a、8bによってディップ槽7が、図2(a)に示す
状態から図1、図2に矢印X3で示すように被塗装体1
7a、17bが塗装液11に接する直前まで上方に速度
V1で高速上昇し、被塗装体17a、17bが、塗装液
11に接する高さY1の位置で制御ユニット1の制御に
よってディップ槽7の上昇速度が低速度V2に切り換え
られる。
【0017】そして塗装液11は被塗装体17a、17
bを低速度V2で浸漬して行き、被塗装体17a、17
bは塗装条件に対応して設定された低速度V2で次第に
塗装液11内に沈むように浸漬され、塗装液11の粘度
に応じて、複雑な形状の被塗装体17a、17bであっ
ても隅々までも塗装液11を流入させ、塗装処理が行わ
れる。ディップ槽7の上昇高さがY2になると、図2
(b)に示すように被塗装体17a、17bが、塗装液
11内に完全に浸漬した状態となり、制御ユニット1の
制御によってディップ槽7はこの位置にt4−t3の時
間停止状態となり、この間に塗装液11は、被塗装体1
7a、17bの全ての表面に侵入して、被塗装体17
a、17bに対するエアポケットのない高品質の塗装処
理が継続される。
【0018】その後時刻t4に達すると、制御ユニット
1の制御によって垂直駆動モータ10a、10bが逆方
向に回転駆動され、チェーン8a、8bが巻き戻され
て、ディップ槽7は低速度V2で低下し始め、被塗装体
17a、17bに対する塗装液11の液面がゆっくりと
低下して行き、被塗装体17a、17bは、塗装液11
内から姿を現し、時刻t5で被塗装体17a、17b
は、空気中に完全に上方に露出した状態となる。この間
に被塗装体17a、17bに印加されていた塗装液圧
は、ゆっくりと低下し、被塗装体17a、17bの隅々
から余分な塗装液11は、塗装液溜りを発生させること
なくディップ槽7内に滴下して行く。
【0019】さらに時刻t5に達すると、制御ユニット
1の制御によって垂直駆動モータ10a、10bの回転
速度が変化し、ディップ槽7は高速度V1で移動台5上
に達するまで降下し、移動台5上に載置されたディップ
槽7は、移動台5の底面2cに座着した待機位置に停止
したままの状態でt7−t6の間放置される。この間ハ
ンガー18a、18bに懸垂された被塗装体17a、1
7bからは、塗装残液の滴下が続いているが、塗装液1
1の種類や被塗装体17a、17bのサイズ・形状に応
じて、塗装残液の受容の時間t7−t6は予め選択設定
されているので、時刻t7では塗装残液の滴下はほぼ完
全になくなる。なお塗装残液の滴下の際に、この滴下を
促進するために、後述するハンマー装置を移送チェーン
コンベヤ15に取付けられたハンガー18a、18bの
近傍でディップ槽7の待機位置の上方に設けておくこと
が好ましい。
【0020】ついで時刻t7に達すると、制御ユニット
1の制御によって回転駆動される移送モータ16の回転
駆動により移送チェーンコンベヤ15が図1の矢印X1
方向に移動し、次に塗装処理が施される2個の被塗装体
17c、17dが塗装位置まで移動し塗装位置に停止す
る。そして被塗装体17c、17dに対して、以上に被
塗装体17a、17bの場合に説明したようにして、デ
ィップ槽7の上昇、塗装液11内への被塗装体17c、
17dの浸漬保持、ディップ槽7の下降、塗装残液の滴
下受容が行われ塗装処理が施される。
【0021】このようにして全ての被塗装体に対する塗
装処理が終了すると、制御ユニット1の制御によって水
平駆動モータ12が回転駆動され、油圧ドライバ13に
よって駆動軸14が引き込み駆動され、移動台5はレー
ル22上を図1で矢印X5方向に移動して休止位置にお
いて停止状態となる。
【0022】このように本発明によると、移送チェーン
コンベヤ15によって塗装位置に移送停止される被塗装
体17a、17b、…に対して制御ユニット1の制御に
よって塗装液11の種類、被塗装体17a、17b、…
の材質、サイズ、形状に応じて、塗装液11の表面が被
塗装体17a、17bに接する直前までのディップ槽7
の移動速度V1、被塗装体17a、17bを塗装液11
内に完全に浸漬させるまでのディップ槽7の移動速度V
2、塗装処理時のディップ液11内への被塗装体17
a、17bの浸漬保持時間が選択設定される。同様にし
て本発明では、被塗装体17a、17bを、塗装液11
への浸漬保持状態から空気中に露出させるまでのディッ
プ槽7の下降速度はV2に、被塗装体17a、17bが
空気中に露出してからディップ槽7を待機位置まで下降
させる下降速度はV1に設定され、塗装液11の滴下受
容時間t7−t6が設定される。
【0023】そして選択演算された速度でディップ槽7
の上昇と下降が制御され、選択演算された時間の間被塗
装体17a、17bが、塗装液11内に浸漬保持されて
塗装処理が施され、塗装処理後に選択演算された時間だ
け、余分の塗装液の滴下をディップ槽7が受けるので、
本発明によると各種の複雑な形状・サイズの被塗装体1
7a、17b、…に対して、常に最適の塗装処理条件で
塗装溜りのない高品質の塗装を、短時間で効率的に行う
ことが可能になる。
【0024】なお余分な塗装液の滴下を促進する装置を
図4について説明すると、同図(a)に示されるように
移送チェーンコンベヤ15に取付けられた被塗装体17
a、17b…を懸垂するためのハンガー18a、18b
…の近傍で前記ディップ槽7の待機位置の上方にハンマ
ー手段を設ける。このハンマー手段は、ロータリーアク
チュエータ30により回動自在のアーム31と、該アー
ム31の先端部に固定されたエアーシリンダー32で往
復動するロッド33と、該ロッド33の自由端に固定さ
れた前記ハンガー18a、18b…を殴打するスプリン
グ34とからなるものであり、塗装処理が終了してディ
ップ槽7が移動台5の底面2cに達するまで降下し、移
動台5上に載置されたディップ槽7が、待機位置に停止
したままの状態にある時に、ロータリーアクチュエータ
30を作動させてアーム31を回動してハンマー手段を
動作位置に移動させ、ついで図4(b)に示すようにエ
アーシリンダー32を駆動してロッド33を往復動させ
て前記ロッド33の自由端に固着されたスプリング34
により、例えば80〜90回に亘り前記ハンガー18
a、18b…を殴打することにより被塗装体に付着して
いた余分な塗装液の滴下を促進するものである。
【0025】
【発明の効果】以上述べた通り本発明によると、塗装液
の種類、被塗装体のサイズ・形状に対応した最適速度と
最適塗装条件での被塗装体に対する塗装液の浸漬動作、
最適時間と最適塗装条件の浸漬保持動作、最適速度と最
適塗装条件での被塗装体の塗装液からの離脱動作、最適
時間と最適塗装条件の被塗装体からの塗装残液の滴下受
容動作が行われ、塗装液の床部への滴下による塗装液の
浪費を防止し、設備全体の寸法を小型化できて占有床面
積を大幅に縮小でき、小型のディップ槽を用いることが
できることにより塗装液の使用量も減少できるととも
に、該塗装液の露出面積が少なくなるために溶剤の気化
を少なくし、これにより塗装液の消費量を低下して製造
コストを低減し、また作業環境や地球環境の良好に保
ち、かつ塗装液の粘度管理も容易に実施でき、被塗装体
の降下速度、浸漬時間、上昇速度など最適な塗装条件で
塗装を行うことが可能となり、さらに各種の複雑な形状
を有する被塗装体に対しても塗料溜りのない高品質の塗
装を効率的に行なうことが可能なディッピング塗装装置
を提供することが可能となる。さらに本発明によると、
塗装液の種類や被塗装体のサイズ・形状に適応して、被
塗装体を塗装液内に最適の速度と最適な条件で浸漬さ
せ、また塗装液から最適の速度と最適な条件で取出し、
各種のサイズ・形状の被塗装体に対して塗装液の種類に
応じてより高品質の塗装を施すことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディッピング塗装装置の一実施例
の構成を示す一部破断された斜視図である。
【図2】本発明の動作を示す図1の断面図で、(a)は
被塗装体のディップ槽の浸漬前の状態を示す図、(b)
は被塗装体のディップ槽の浸漬後の状態を示す図であ
る。
【図3】本発明のディップ槽の移動とディッピング塗装
動作とを示す特性図である。
【図4】本発明の余分な塗装液の滴下を促進するための
ハンマー手段を示す図で(a)はハンマー手段の概略斜
視図、(b)はハンマー手段がハンガーを殴打している
状態を示す平面図である。
【図5】従来のディッピング塗装装置の説明図である。
【符号の説明】
1 制御ユニット 2a、2b ガイド壁 2c 底面 5 移動台 5a、5b 載置面 7 ディップ槽 8a、8b チェーン 10a、10b 垂直駆動モータ 11 塗装液 12 水平駆動モータ 13 油圧ドライバ 14 駆動軸 15 移送チェーンコンベヤ 16 移送モータ 17a、17b 被塗装体 18a、18b ハンガー 20a、20b 中継プーリ 21 床面 30 ロータリーアクチュエータ 31 アーム 32 エアーシリンダー 33 ロッド 34 スプリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装液が充填されたディップ槽内に被塗
    装体を浸漬してディッピング塗装を行うディッピング塗
    装装置であって、前記被塗装体を塗装位置に移送して塗
    装処理の終了までこの被塗装体を前記塗装位置に停止さ
    せ、かつ前記塗装処理が終了すると前記被塗装体を前記
    塗装位置外に移送する被塗装体移送手段と、塗装処理時
    には前記ディップ槽を前記塗装位置の直下の待機位置ま
    で移動して前記待機位置に停止させ、一方非塗装処理時
    には前記ディップ槽を休止位置に移動して前記休止位置
    に休止させるディップ槽水平移動手段と、塗装処理時に
    前記ディップ槽を前記待機位置から塗装条件に対応して
    予め設定した所定速度で上昇させ、前記被塗装体を前記
    ディップ槽内に前記塗装条件に対応して予め設定した所
    定の時間浸漬保持して前記塗装処理を行い、この塗装処
    理の終了後に前記ディップ槽を前記塗装条件に対応して
    予め設定した所定速度で下降させ、前記待機位置に待機
    させるディップ槽垂直移動手段と、前記被塗装体移送手
    段、および前記ディップ槽垂直移動手段の動作を制御す
    る制御手段とからなることを特徴とするディッピング塗
    装装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段によって前記ディップ槽垂
    直移動手段が、前記ディップ槽を複数段階の速度で移動
    させるように制御することを特徴とする請求項1記載の
    ディッピング塗装装置。
  3. 【請求項3】 前記ディップ槽水平移動手段を前記制御
    手段により制御することを特徴とする請求項1または2
    記載のディッピング塗装装置。
  4. 【請求項4】 塗装処理された被塗装体に衝撃を付与す
    るハンマー手段が前記塗装位置の上方に設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のデ
    ィッピング塗装装置。
JP11226396A 1999-08-10 1999-08-10 ディッピング塗装装置 Withdrawn JP2001046935A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11226396A JP2001046935A (ja) 1999-08-10 1999-08-10 ディッピング塗装装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11226396A JP2001046935A (ja) 1999-08-10 1999-08-10 ディッピング塗装装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001046935A true JP2001046935A (ja) 2001-02-20

Family

ID=16844477

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11226396A Withdrawn JP2001046935A (ja) 1999-08-10 1999-08-10 ディッピング塗装装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001046935A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002361142A (ja) * 2001-06-07 2002-12-17 Bridgestone Corp ディッピング制御方法とその装置、及びロール部材
JP2014083468A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Maeda Corp 鋼棒の回転装置及び被膜形成方法と被膜形成鋼棒
CN106622853A (zh) * 2017-02-21 2017-05-10 湖州东方皮革有限公司 一种风机叶轮用高效浸涂设备
JP2017100131A (ja) * 2017-02-09 2017-06-08 前田建設工業株式会社 鋼棒の被膜形成装置及び被膜形成方法と、被膜形成鋼棒の生産方法
CN111408514A (zh) * 2020-03-20 2020-07-14 罗亨发 一种密封式荷兰网浸塑设备

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002361142A (ja) * 2001-06-07 2002-12-17 Bridgestone Corp ディッピング制御方法とその装置、及びロール部材
JP2014083468A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Maeda Corp 鋼棒の回転装置及び被膜形成方法と被膜形成鋼棒
JP2017100131A (ja) * 2017-02-09 2017-06-08 前田建設工業株式会社 鋼棒の被膜形成装置及び被膜形成方法と、被膜形成鋼棒の生産方法
CN106622853A (zh) * 2017-02-21 2017-05-10 湖州东方皮革有限公司 一种风机叶轮用高效浸涂设备
CN111408514A (zh) * 2020-03-20 2020-07-14 罗亨发 一种密封式荷兰网浸塑设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001046935A (ja) ディッピング塗装装置
KR102140988B1 (ko) 승강 이동형 도장장치
JPH03137961A (ja) 乗物構成部品のコーティング製造方法及び設備
JPH04275990A (ja) 陶器製又は磁器製物品の施釉方法
JP4807621B2 (ja) 塗装処理装置及び塗装処理方法
US5611480A (en) Soldering process
JPH0639327A (ja) 塗着方法及び装置
JPH0657398A (ja) 溶射皮膜の封孔処理方法と装置
JPH06269717A (ja) 浸漬塗装方法および装置
JPH04150969A (ja) ディッピング処理方法及びその装置
JP2011080135A (ja) ワークの内面処理方法とワークの内面処理装置
JPH06247680A (ja) 自動搬送装置
CN212883239U (zh) 一种硅钢涂料实验室涂覆装置
US3094093A (en) Automatic soldering machine
JP2823144B2 (ja) 施釉装置
JP3663148B2 (ja) ワーク浸漬装置及びワーク液切り機構
JPH11168080A (ja) 洗浄装置及び洗浄方法
JPH05255893A (ja) 液体処理用搬送装置
JPH11251729A (ja) 粘着性材料の転写装置および転写方法
JP2006152345A (ja) 浸漬処理装置
JP2006314933A (ja) 筒状体の接着剤塗布装置及び接着剤塗布方法
JPH0481270A (ja) 半田ディップ装置
KR20230083499A (ko) 홈 포트와 이를 이용한 기판 처리 장치 및 홈 포트 세정방법
JPH0414452Y2 (ja)
JPH05269417A (ja) 円筒体の浸漬式接着剤塗布装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060809

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070806