JP2001046922A - 横型ドライミスト発生装置 - Google Patents

横型ドライミスト発生装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】部屋中の湿度調整やマイナスイオンの発生と水
フィルター作用により、適度な湿度と花粉等や細菌類の
補足を行うことが出来るというミスト発生装置の本質的
な機能を備え、而も、低電力で静粛性を有する機械的な
ドライミスト発生装置とすることが出来るようにする。 【手段】大型のケーシング2の内部にモーター6からの
回転軸6´ に複数枚のディスク7´ を水巻上げ孔とエ
ッジ8´ を有し、1回転ごとに水を巻上げてエッジ8
を介し、その外側のメッシュのケージ10にてレナード
効果により0.1μm等のミストを完全化し、又、ラビ
リンス14を介し、完全にミスト化して部屋中に適度な
湿度とマイナスイオンと雑菌補足等の機能を果たすこと
が出来る。 【効果】低電力、低静粛性で超粒径のミストを作製し、
適度な湿度とマイナスイオンと細菌の補足を行うことが
出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、加湿装置、及び、空
気清浄装置の構造の技術分野に属する。
【0002】周知の如く、一般家庭にあっては部屋の乾
燥状態を防止したり、又、空気清浄のために季節によっ
て異常発生する花粉や細菌類の閉込め防止を図るべくミ
スト発生装置を用いているが、通常は該種ミスト発生装
置は超音波タイプのものが多く、発生するミストの粒径
は50μm等の大粒径が多く、そして、過剰にミスト発
生をすると、部屋や隅々が過飽和になりはするものの、
その粒径が大きいが為に濡れ性が大であり、家財道具や
建築物の壁面が濡れが容易に発生し、湿度が増大すると
いう欠点があり、又、該粒径の為に花粉や細菌類を閉込
める能力が乏しく、場合によってはミストを介して、ば
らまくという難点があった。
【0003】これに対処するに、超音波タイプに変え
て、機械式のミスト発生装置がその低電力や静粛性の故
に、注目を浴びるようになり、近時、該種機械的なミス
ト発生装置が散見されるようにはなってはいるが、その
セットのし易さや取扱い等の利便性の為に、図2に示す
様に、ミスト発生装置1は縦型であり、ケーシング2の
側面に水補給タンク3を併設し、ケーシングに水を自動
補給供給されるようにされ、ケーシング2内に補給され
た水5があり、該ケーシングの下部にモーター6を設置
し、その回転軸にコーン型のローター7を連結し、該ロ
ーター7の表面にその外径に沿ったノッチ8を刻設し、
ローターにその回転軸7´ に固定された細メッシュ9
を装備し、該ローターと共に自動的に回転するように
し、更に、該細メッシュ9の外側に所定微小距離離隔し
て、大径のケージ10を設置し、水を該ローター7と共
に、回転攪拌し、ノッチ8で水をかき揚げて、細メッシ
ュ9によりミストを形成し、更に、その遠心力を利用し
て、外側の大メッシュ10により、完全にミスト化し、
ケーシング2の上部に設けた吸引口11から吸入する空
気を回転軸7´ と共に、一体的に回転するファン12
により、送風し、その前記大メッシュを通過したミスト
を、該ケーシング2の上部側部に設けた排出口13から
所定に排出するようにされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
在来タイプの縦型のミスト発生装置1にあっては、ミス
ト発生量を大きくするためのスケールアップに対して、
ローター7を大きくするなど装置全体が大きくなる欠点
があり、操作上、下部にモーター6を位置するため、ケ
ーシング2内の水5を止水するためシール14が必要と
なるという難点があった。
【0005】而して、前記の超音波やスペルノズルタイ
プのミスト発生装置にあっては形成されるミストの粒径
が50μmと大きいために、過飽和が形成されても壁面
等に付着して、べたつきが生じ、又、花粉等や細菌類の
補足現象が不十分であるという不都合さがあった。
【0006】
【発明の目的】この出願の発明の目的は超音波タイプの
ミスト発生装置の低電力低静粛性の利点を生かしながら
も、そのミストの粒径の誤差が大き過ぎ、過飽和による
液濡れ性が生じ、花粉や細菌類の補足率が悪い等の問題
点を解決すべき技術的課題とし、低電力で低静粛性であ
りながら、取扱い性の利便性に優れ、操作性が良く、
又、ミスト発生のメカニズムも殆ど変わらず、極めて容
易に操作が出来、故障等も生ぜず、メンテナンスフリー
であって、使い勝手が良いようにして、備品産業におけ
る加湿及び空気清浄技術利用分野に益する優れた横型ド
ライミスト発生装置を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述目的に沿い先述特許
請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は前述課
題を解決するために、ケーシングに水補給タンクが併設
され、該ケーシング内にて水に浸漬されたローターを有
し、更に、該ローターの外側に離隔したメッシュのケー
ジを外設し、又該ケーシングの外側に吸引ファンと排出
口が設けられていることを基幹とし、上記ローターがモ
ーターからの回転軸に複数枚併設されているディスクか
ら構成され、上記ディスク状に水巻上げ用の孔が形成さ
れているようにもし、又、上記ケーシング内にメッシュ
のケージの外側にあってラビリンス壁が形成されている
ようにもした技術的手段を講じたものである。
【0008】
【作用】而して、上述構成において、横型ドライミスト
発生装置においてミストを発生させるにケーシングの側
部に水補給タンクをカートリッジ式に着脱し、ケーシン
グ内の水位を常に一定にし、該水位レベルにモーターの
回転軸に固定した所定間隔の該複数枚のディスクを回転
させ、回転毎に水を巻き上げて、その孔、又は、溝によ
り遠心力を介し、ミスト化し、該ディスクの外側のケー
ジにより0.1μmのミストを作製し、ラビリンスを介
し、排出し、超微粒子により事物に付着しても過飽和で
ありながら、直ちに乾燥し、べたつかず、又、花粉等や
細菌類を補足し、衛生状態が現出されるようにしたもの
である。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、この出願の発明の実施しよ
うとする形態を実施例の態様として図1にも基づいて説
明すれば以下の通りである。
【0010】尚、図2以下と同一形態部分は同一符号を
用いて説明するものとする。
【0011】図1において1´ はこの出願の発明の横
型ドライミスト発生装置であり、ケーシング2の底面は
排水し易いように片流れ式に形成され、カートリッジ式
に交換自在にする水補給タンク3はケーシング2の水面
5が一定のレベルで常時保たれるように周公知のチェッ
クバルブ4を有しており、ケーシング2に装填されるも
のである。
【0012】そして、ケーシング本体2を貫通するモー
ター6からの回転軸6´ は、ケーシングを貫通してい
るが、その中途部分に所定枚数複数のディスク7,7,
7…が所定距離離隔して相互に併設されており、各々、
水5中に一部分浸漬しており、その中途部に所定に形成
された水巻上げ用の孔、又は、溝8の一部分が水5の液
面下にあるようにされている。
【0013】そして、各ディスク7には水巻上げ用孔、
溝等のエッジが具体的に設けられ、回転軸6´ と共
に、回転して水をかき揚げ、その遠心力により吹飛ばし
作用を介して、エッジ8にてミスト化できるようにされ
ている。
【0014】尚、該エッジ8は図示状態では各ディスク
7に装備されているようにされているが、該各ディスク
7´ の外側に別体的に装備するようにする態様も採用
可能である。
【0015】而して、該各ディスク7、即ち、エッジ8
の外側にはメッシュのケージ10がケーシングの内部に
隔離して設けられ、更に、外側にあるラビリンス14が
形成されている。
【0016】尚、該ラビリンス14はモーター6の回転
軸の回転軸6´ のカバー部分14´ と共にラビリンス
を形成している。
【0017】そして、該回転軸6´ の先端部はケーシ
ング2の片側に設けられた吸引口11の回転ファン12
を装備しており、該吸引口12から吸引された空気はデ
ィスク7´ の水巻き上げ孔とエッジ8´ により、1回
転ごとに水5を巻上げて、ミスト化し、メッシュのケー
ジ10により、レナード効果により完全に細粒化し、そ
のミストはラビリンス壁14を経て、排出口13から排
出されるようにされている。
【0018】上述構成において、吸水された水は各でデ
ィスク7´ により、巻上げられて攪拌擾乱され、エッ
ジ8、及び、メッシュ10により、完全に細粒径の0.
1μmとなり、ラビリンス14を経て、排出口13から
部屋内等に排出されるが、当該ミストは過飽和状態でも
100%を超えて、110%等の過飽和状態にあるが、
上述構成により、細粒径されているため、その表面積は
大きく、付着する事物による帯熱により、直ちに蒸発さ
れ、ミストとされた過飽和状態となるために、じめじめ
した液濡れ状態は現出されず、湿度現出は過飽和なが
ら、最適に保持され、且つ、0.1μmの水ミストは、
空気のビタミンといえるマイナスイオンがおおく帯電す
るため、活適な状態になる。
【0019】又、季節により花粉等や細菌類が繁殖する
ような状態にあってもミストの細粒径された、0.1μ
m等の微粒子にはダスト等は介入せず、水5の中に水フ
ィルタ−としてダスト等を取り囲んで、容易に補足し、
それらの蔓延を防止することが出来る。
【0020】尚、水補給タンク3内の水5内に芳香剤等
を混入し、アルカリ性の水等にしておくことにより、健
康にも良いものであり、水補給タンク3の水5は一種の
機能水として補給すれば充分に機能するものである。
【0021】尚、この出願の発明の実施形態は上述実施
例に限るものでないことは勿論であり、例えば、家庭外
の工業所の工作室等の狭小な作業空間に設置するなど種
々の態様が採用可能である。
【0022】
【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、低電力
で小粒径で湿度の高いドライミスト発生装置が現出さ
れ、使い勝手が良く、操作性が極めて良いという優れた
効果が奏される。
【0023】だが、形成されるミストの粒径は超微粒子
であるために、排出口から排出されても部屋の事物に帯
熱蒸発して、オーバーな過飽和による液濡れ性が現出さ
れず、直ちに事物に付着し、帯熱し、蒸発し、適宜に湿
度を保つ過飽和を現出出来るという優れた効果が奏され
る。
【0024】過飽和は100%を超えて、例えば、11
0%にもなり、適度の湿度を付与すると共に、ミスト分
を増すのみならず、付着してべとつかず該ドライミスト
としての機能を発揮することが出来るという効果が奏さ
れ、又、小型であることにより、水補給タンク等も安定
してセット、リセットが出来、転倒などを防止出来、安
定であるという効果が奏され、モーターから延出される
回転軸に所定間隔を介して、所定枚数のディスクには水
あげ用の水孔が設けられ、一回転毎に水を巻上げて、エ
ッジを介し、メッシュのケージに与えて、これとの共同
で完全にミスト化を図ることが出来るという優れた効果
が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の1実施例の横断面図である。
【図2】従来技術に基づく縦型のミスト発生装置の縦断
面図である。
【符号の説明】
2 ケーシング 3 補強水タンク 5 水 7´ ローター(ディスク) 9 細メッシュのケージ 10 大メッシュのケージ 12 吸引ファン 13 排風口 6 水中モーター 6´ 回転軸 8´´ 孔 14´´ ラビリンス壁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングに水補給タンクが併設され、該
    ケーシング内にて一定水位の水に浸漬されたローターを
    有し、更に、該ローターの外側に離隔したメッシュのケ
    ージを外設し、又該ケーシングの外側に吸引ファンと排
    風口が設けられていることを特徴とする横型ドライミス
    ト発生装置。
  2. 【請求項2】上記ローターがモーターからの回転軸に複
    数枚狭隘に併設されているディスクから構成されている
    請求項項1記載の横型ドライミスト発生装置。
  3. 【請求項3】上記ディスクに孔とエッジが形成されてい
    ることを特徴とする請求項2記載の横型ドライミスト発
    生装置。
  4. 【請求項4】上記ケーシング内にメッシュのケージの外
    側にあってラビリンス壁が形成されていることを特徴と
    する請求項1記載の横型ドライミスト発生装置。
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