JP2010117061A - 加湿装置および加湿機能付空気清浄装置 - Google Patents
加湿装置および加湿機能付空気清浄装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】本発明は加湿機能付空気清浄装置に関するもので、加湿能力を向上させることができるものである。
【解決手段】そしてこの目的を達成するために本発明は、吸気口1と排気口2を有する本体ケース3内に加湿手段を備え、吸気口1から本体ケース3内に吸気した空気を加湿フィルター4を介して排気口2へと送風する送風手段を設け、加湿フィルター枠5は外周部に給水部6を備え、この給水部6と加湿フィルター4の一部が水槽8に供給された水9に常時浸るように加湿フィルター枠5を設けると共に、加湿フィルター4は加湿フィルター枠5に風上側が凸形状となる円錐状に設けられ、回転手段によって加湿フィルター枠5を加湿フィルター4と共に回転させることにより加湿フィルター枠5の給水部6で水槽8から水9を汲み上げ加湿フィルター4外周部の風上側に給水し、加湿手段の上流側に空気清浄手段を設けたものである。
【選択図】図1
【解決手段】そしてこの目的を達成するために本発明は、吸気口1と排気口2を有する本体ケース3内に加湿手段を備え、吸気口1から本体ケース3内に吸気した空気を加湿フィルター4を介して排気口2へと送風する送風手段を設け、加湿フィルター枠5は外周部に給水部6を備え、この給水部6と加湿フィルター4の一部が水槽8に供給された水9に常時浸るように加湿フィルター枠5を設けると共に、加湿フィルター4は加湿フィルター枠5に風上側が凸形状となる円錐状に設けられ、回転手段によって加湿フィルター枠5を加湿フィルター4と共に回転させることにより加湿フィルター枠5の給水部6で水槽8から水9を汲み上げ加湿フィルター4外周部の風上側に給水し、加湿手段の上流側に空気清浄手段を設けたものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、空気を加湿することのできる加湿装置、および空気を浄化しながら加湿することのできる加湿機能付空気清浄装置に関する。
従来のこの種の加湿装置の構成は以下のようになっていた。
すなわち、吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けられた加湿手段を備え、この加湿手段は円板状の加湿フィルターと、この加湿フィルターを固定し回転自在に設けられた加湿フィルター枠と、前記加湿フィルターの下部に設けた略椀状の水槽と、この水槽に一定量の水を供給する水タンクと、前記加湿フィルター枠を回転させる回転手段とから形成され、前記吸気口から前記本体ケース内に吸気した空気を前記加湿フィルターを介して前記排気口へと送風する送風手段を設け、前記加湿フィルター枠は外周部に給水部を備え、この給水部の一部が前記水槽に供給された水に常時浸るように前記加湿フィルター枠を設けると共に、前記回転手段によって前記加湿フィルター枠を回転させることにより前記加湿フィルター枠の前記給水部で前記水槽から水を汲み上げ前記加湿フィルターに給水する構成となっていた。(例えば、これに類似する先行文献は下記特許文献1に記載されている。)
特開2005−282980号公報
上記従来例における課題は、加湿能力が低いということであった。
すなわち、従来の物においては、円板状の加湿フィルターの外周部端面より、給水部から水槽の水を汲み上げ給水していた。この加湿フィルターの外周部端面に給水された水は、加湿フィルター内を通りながら加湿フィルターの下部に流れ落ち、加湿フィルター全体に水を含ませ、この水を含んだ加湿フィルターに送風手段によって送風することによって、空気を加湿するものであった。
そこで、加湿能力を向上させる為、送風手段による風量を増加させ、水を含んだ加湿フィルターを通過する風量を多くすると、加湿フィルターの外周部端面に給水された水は、送風手段によって加湿フィルターに送風される空気により、加湿フィルター内を流れ落ちながら風下側の加湿フィルター面に流れ込むこととなる。つまり、加湿フィルターの外周部端面より加湿フィルター内を通りながら中央部に流れ落ちていく途中で、加湿フィルターの中央部に流れ込まずに、風下側の加湿フィルター面へ流れ込み、結果として加湿フィルター内全体に水を含ませることができず、風量を上げて加湿能力を向上させることが困難であった。
そこで本発明は、加湿能力の向上を目的とするものである。
そしてこの目的を達成するために本発明は、吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けられた加湿手段を備え、この加湿手段は円板状の加湿フィルターと、この加湿フィルターを固定し回転自在に設けられた加湿フィルター枠と、前記加湿フィルターの下部に設けた略椀状の水槽と、この水槽に一定量の水を供給する水タンクと、前記加湿フィルター枠を回転させる回転手段とから形成され、前記吸気口から前記本体ケース内に吸気した空気を前記加湿フィルターを介して前記排気口へと送風する送風手段を設け、前記加湿フィルター枠は外周部に給水部を備え、この給水部と前記加湿フィルターの一部が前記水槽に供給された水に常時浸るように前記加湿フィルター枠を設けると共に、前記加湿フィルターは前記加湿フィルター枠に風上側が凸形状となる円錐状に設けられ、前記回転手段によって前記加湿フィルター枠を回転させることにより前記加湿フィルター枠の前記給水部で前記水槽から水を汲み上げ前記加湿フィルター外周部の風上側に給水し、加湿手段の上流側に空気清浄手段を設けたものであり、これにより、初期の目的を達成するものである。
以上のように本発明は、吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けられた加湿手段を備え、この加湿手段は円板状の加湿フィルターと、この加湿フィルターを固定し回転自在に設けられた加湿フィルター枠と、前記加湿フィルターの下部に設けた略椀状の水槽と、この水槽に一定量の水を供給する水タンクと、前記加湿フィルター枠を回転させる回転手段とから形成され、前記吸気口から前記本体ケース内に吸気した空気を前記加湿フィルターを介して前記排気口へと送風する送風手段を設け、前記加湿フィルター枠は外周部に給水部を備え、この給水部と前記加湿フィルターの一部が前記水槽に供給された水に常時浸るように前記加湿フィルター枠を設けると共に、前記加湿フィルターは前記加湿フィルター枠に風上側が凸形状となる円錐状に設けられ、前記回転手段によって前記加湿フィルター枠を回転させることにより前記加湿フィルター枠の前記給水部で前記水槽から水を汲み上げ前記加湿フィルター外周部の風上側に給水し、加湿手段の上流側に空気清浄手段を設けたものであり、加湿能力を高めることができるものである。
すなわち、加湿フィルターは給水部に風上側が凸形状となる円錐状に設けられ、加湿手段の給水部から加湿フィルター外周部の風上側に給水されるので、加湿フィルター外周部の風上側に給水された水は風上側の加湿フィルター面を伝いながら流れ落ちる。この風上側の加湿フィルター面を流れ落ちる水は、送風手段によって送風される空気によって、加湿フィルター内へ流れ込むこととなる。
つまり、加湿フィルターに給水された水は、重力によって加湿フィルターの風上側面を流れ落ちると共に、風力によって加湿フィルター内へ流れ込むので、一度加湿フィルター内の風上側を通り風下側の加湿フィルター面へ流れ込み加湿フィルター内全体に水を含ませることができることとなる。
これらの結果により、加湿能力を向上させることができるものである。
以下、本実施形態を添付図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1、図2、図3、図4および図5に示すように、本実施形態の加湿装置は、側面に吸気口1と天面に排気口2を有する本体ケース3と、この本体ケース3内に加湿手段を備えている。この加湿手段は放湿部分と水供給部分と、この放湿部分を回転させる回転手段とから形成されている。放湿部分は円板状の加湿フィルター4と、この加湿フィルター4を固定し回転自在に設けられた加湿フィルター枠5とから形成されており、加湿フィルター枠5は外周部に給水部6を備え、中央部に回転軸部7を備えている。水供給部分は、加湿フィルター4の下部に設けた略椀状の水槽8と、この水槽8に一定の水9を供給する水タンク(図示せず)とから形成されている。加湿フィルター4の下流側には、吸気口1から本体ケース3内に吸気した空気を加湿フィルター4を介して排気口2へと送風する送風ファン10を備えている。
図1、図2、図3、図4および図5に示すように、本実施形態の加湿装置は、側面に吸気口1と天面に排気口2を有する本体ケース3と、この本体ケース3内に加湿手段を備えている。この加湿手段は放湿部分と水供給部分と、この放湿部分を回転させる回転手段とから形成されている。放湿部分は円板状の加湿フィルター4と、この加湿フィルター4を固定し回転自在に設けられた加湿フィルター枠5とから形成されており、加湿フィルター枠5は外周部に給水部6を備え、中央部に回転軸部7を備えている。水供給部分は、加湿フィルター4の下部に設けた略椀状の水槽8と、この水槽8に一定の水9を供給する水タンク(図示せず)とから形成されている。加湿フィルター4の下流側には、吸気口1から本体ケース3内に吸気した空気を加湿フィルター4を介して排気口2へと送風する送風ファン10を備えている。
以上のような構成での加湿動作について説明する。加湿フィルター枠5の給水部6と加湿フィルター4の一部が水槽8に供給された水9に常時浸るように加湿フィルター枠5を設けており、その状態で加湿フィルター枠5を回転手段(図示せず)によって回転させる。その回転によって加湿フィルター枠5の給水部6で、水タンクから水槽8へ一定量供給された水9を汲み上げ、加湿フィルター4上部外周部に給水し、加湿フィルター4に水分を含ませる。そして送風ファン10によって吸気口1から本体ケース3内に吸気した空気を加湿フィルター4へ送風することにより空気を加湿し、その加湿した空気を排気口2へと送風するものである。
本実施形態における特徴は、加湿手段における放湿部分の構造である。すなわち、加湿フィルター4は加湿フィルター枠5内で風上側が凸形状となる円錐状に設けられ、回転手段によって加湿フィルター枠5を回転させることにより加湿フィルター枠5の給水部6で水槽8から水9を汲み上げ加湿フィルター4上部外周部の風上側に給水することである。
なお、回転軸部7は加湿フィルター枠5の中央部の両側面から外側に延びており、この両側面の回転軸部の間には風下側回転軸部から加湿フィルター枠5の内側に延びたフィルター固定軸部11を設けている。加湿フィルター4は、加湿フィルター枠5に装着すると、加湿フィルター枠5中央部のフィルター固定軸部11によって、風上側が凸形状となる円錐状となる。
すなわち、加湿フィルター4は風上側が凸形状となる円錐状に設けられ、加湿手段の給水部から加湿フィルター4上部外周部の風上側に給水されるので、加湿フィルター4上部外周部の風上側に給水された水9は風上側の加湿フィルター面12aを伝いながら流れ落ちる。この風上側の加湿フィルター面12aを流れ落ちる水は、送風ファン10によって送風される空気によって、加湿フィルター4内へ流れ込むこととなる。
つまり、加湿フィルター4に給水された水9は、重力によって風上側の加湿フィルター面12aを流れ落ちると共に、風力によって加湿フィルター4内へ流れ込むので、風量が多い場合でも、一度加湿フィルター4内を通り風下側の加湿フィルター面12bへ流れ込むこととなり、結果として加湿フィルター4内全体に水を含ませることができることとなる。これらの結果により、加湿能力を向上させることができるものである。
また、加湿フィルター4について詳しく説明すると、加湿フィルター4は2枚の平面状の第1の層13の間に第2の層14を挟んだ3層構造であり、第2の層14は第1の層13に対し垂直方向の複数の糸により形成されている。つまり、第2の層14は第1の層13を繊維で連結した三次元構造体としたものである。
具体的には、平面状の第1の層13の表面には互いに隣接した複数の開口部15を設け、その開口部15を円形状または多角形に形成したものである。2枚の平面状の第1の層13である円形状または多角形の開口部15の縁を第2の層14である複数の糸により連結するので、この複数の糸により円形状または多角形の筒形状が形成される。
すなわち、加湿フィルター4に給水された水9は、重力によって風上側の加湿フィルター面12aである平面状の第1の層13の表面である円形状または多角形の開口部15の縁を伝って流れ落ちると共に、風力によって第1の層13である円形状または多角形の開口部15の縁を複数の糸により連結した第2の層14に伝って加湿フィルター4内へ流れ込むので、一度加湿フィルター4内の第2の層14を通り風下側の加湿フィルター面12bへ流れ込むこととなり、結果として加湿フィルター4内の第2の層14に水9を含ませることができることとなる。これらの結果により、加湿能力を向上させることができるものである。
また、加湿フィルター枠5について説明すると、加湿フィルター枠5の給水部6は円環状に連結した複数の箱状の給水ケース16と、この給水ケース16には給水孔17を備え、この給水孔17は前記加湿フィルター枠5が回転し最上点では加湿フィルター4外周部の風上側の真上に位置するものである。
具体的には加湿手段の放湿部分である加湿フィルター枠5は、外周部に複数の給水部6を備え、中央部に回転軸部7を備えている。そして、この給水部6と回転軸部7との間には円環状のギア(図示せず)を設けている。そこで、回転手段である電動機に設けられた歯車が回転し、その回転がギアに伝わり加湿フィルター枠5および加湿フィルター4を回転させるものである。このように加湿フィルター枠5が回転することにより、給水部6である円環状に連結した複数の横長箱状の給水ケース16が回転する。そこで、まず、給水ケース16が回転し最下点付近に来ると、水槽8の水9の中に入り、ここで、給水ケース16の給水孔17から給水ケース16内に水9が入る。次に、給水ケース16内に水9が入ったまま回転し、最上点付近に来ると、給水ケース16の給水孔17から給水ケース16内から水9が滴下する。
すなわち、この給水孔17は前記加湿フィルター枠5が回転し最上点では加湿フィルター4外周部の風上側の真上に位置しているので、確実に加湿フィルター4外周部の風上側の加湿フィルター4の平面状の第1の層13に滴下する。この滴下した水は、重力によって加湿フィルター面である平面状の第1の層13の表面である円形状または多角形の開口部15の縁を伝って流れ落ちると共に、風力によって第1の層13である円形状または多角形の開口部15の縁を複数の糸により連結した第2の層14に伝って加湿フィルター内へ流れ込むので、一度加湿フィルター内の第2の層14を通り風下側の加湿フィルター面へ流れ込むこととなり、結果として加湿フィルター4内の第2の層14に水を含ませることができることとなる。これらの結果により、加湿能力を向上させることができるものである。
また、加湿フィルター枠5の給水孔17は、給水部6の回転方向の下流側である給水ケース16の仕切り面部の一部で形成したものである。具体的には、給水部6は複数の横長箱状の給水ケース16が円環状に連結し、隣り合った給水ケース16の間には給水ケース16の仕切り面部18が存在する。つまり、この仕切り面部18によって円環状の給水部6は複数の横長箱状の給水ケース16にわけられている。ここで、給水孔17は仕切り面部18に沿って孔が開いた状態であり、この仕切り面部18は給水ケース16において給水部6の回転方向の下流側の位置するものである。
すなわち、給水ケース16が給水ケース16内に水9が入ったまま回転し、最上点付近を過ぎると、給水部6の回転方向の下流側である給水ケース16の仕切り面部18が下がり始める為、仕切り面部18に水9が集まり、この仕切り面部18に沿って給水ケース16の給水孔17から給水ケース16内の水9が滴下することとなるので、給水ケース16内の水9が給水ケース16内に残るにくく、給水ケース16内での水あかの発生を抑制できる。
また、加湿フィルター枠5の給水部6の給水ケース16の側面部に空気孔19を設けたものである。これにより、給水ケース16の四角状の給水孔17から給水ケース16内の水9が滴下する場合に、空気孔19から空気が入ることにより給水ケース16内の水がより滴下し易くなるので、給水ケース16内の水9が給水ケース16内に残るにくいので、給水ケース16内での水あかの発生を抑制できる。
また、加湿フィルター枠5の空気孔19は、給水ケース16の側面部の外周側寄りに設けたものである。これにより、給水ケース16が給水ケース16内に水9が入ったまま回転し、最上点付近に近づくと、給水ケース16内の水9が給水ケース16の給水孔17に集まるが、その時に、空気孔19が給水ケース16の側面部の外周側寄りに位置するので、給水ケース16内に水9が空気孔19から滴下することを抑制できる。
また、加湿手段の加湿フィルター枠5は軸方向に2分割可能なものである。すなわち、2分割された加湿フィルター枠5内の加湿フィルター4を取り出すことが可能になり、加湿フィルター4単品での水洗い等のメンテナンスが可能となるため、加湿フィルター4に付着したスケールや異物の除去ができ、加湿性能を長期維持することができる。
また、加湿手段の上流側に空気清浄や脱臭手段を設けたものである。具体的には、吸気口1の近傍に空気清浄および脱臭手段である空気清浄フィルター(図示せず)および脱臭フィルター(図示せず)を設けたものである。これにより、加湿手段に流れる前に、空気清浄および脱臭手段である空気清浄フィルターおよび脱臭フィルターで吸気口1から吸い込まれた空気を空気清浄および脱臭処理し、更に、その処理した空気を加湿手段によって加湿するので、加湿空気清浄装置を提供することが出来る。
(実施の形態2)
実施の形態2は図6に示すように、実施の形態1に対し、加湿手段の給水部6の給水孔17は加湿フィルター4外周部の風上側および端面の真上に位置し、加湿フィルター4を複数備えた点が相違する。
実施の形態2は図6に示すように、実施の形態1に対し、加湿手段の給水部6の給水孔17は加湿フィルター4外周部の風上側および端面の真上に位置し、加湿フィルター4を複数備えた点が相違する。
具体的には加湿フィルター4を2枚重ね合わせた状態、つまり、風上側に設置する第1の加湿フィルター4aと風下側に設置する第2の加湿フィルター4bとを、加湿フィルター枠5に風上側が凸形状となる円錐状に設けられ、回転手段によって加湿フィルター枠5を加湿フィルター4と共に回転させることにより加湿フィルター枠5の給水部6で水槽8から水9を汲み上げ加湿フィルター4上部外周部の風上側および端面に給水することである。
すなわち、加湿フィルター4は給水部6に風上側が凸形状となる円錐状に設けられ、加湿手段の給水部6から加湿フィルター4上部外周部の風上側および端面に給水される。
具体的には、まず、給水孔17は前記加湿フィルター枠5が回転し最上点では加湿フィルター4外周部の風上側の真上に位置しているので、第1の加湿フィルター4a外周部の風上側の平面状の第1の層13に滴下し、重力によって第1の加湿フィルター面である平面状の第1の層13の表面である円形状または多角形の開口部15の縁を伝って流れ落ちると共に、風力によって第1の層13である円形状または多角形の開口部15の縁を複数の糸により連結した第2の層14に伝って加湿フィルター4内へ流れ込む水の一部は、更に、送風ファン10によって送風される空気によって、第1の加湿フィルター4aと第2の加湿フィルター4bとの間に流れ込む、そして、この水は、重力によって第1の加湿フィルター4aと第2の加湿フィルター4bとの間の面である平面状の第1の層13の表面である円形状または多角形の開口部15の縁を伝って流れ落ちると共に、風力によって第2の加湿フィルター4bの第1の層13である円形状または多角形の開口部15の縁を複数の糸により連結した第2の層14に伝って加湿フィルター4内へ流れ込むので、第1の加湿フィルター4aおよび第2の加湿フィルター4b内の第2の層14を通り風下側の加湿フィルター4面へ流れ込むこととなり、結果として加湿フィルター4内の第2の層14に水を含ませることができることとなる。
これらの結果により、加湿能力を向上させることができるものである。
また、加湿手段の給水部6の給水孔17の縁部は加湿フィルター4外周部の風上側および端面に接触したものである。すなわち、風上側に設置する第1の加湿フィルター4aと風下側に設置する第2の加湿フィルター4bとを、加湿フィルター枠5に風上側が凸形状となる円錐状に設けた場合に、第1の加湿フィルター4a風上側の第1の層13、および第1の加湿フィルター4aおよび第2の加湿フィルター4bの端面が、加湿手段の給水部6の給水孔17の縁部に接触する。
これにより、加湿手段の給水部6の給水孔17から水9が加湿フィルター4によって吸われるように流れ出るので、この給水孔17で水の膜が出来難く、給水ケース16内の水が給水ケース16内に残るにくいので、給水ケース16内での水あかの発生を抑制できる。
また、加湿手段の給水部6の給水孔17の風上側および風下側の縁部より中心方向に突出したフィルター押え部20を備えたものである。具体的には、フィルター押え部20は風上側および風下側の縁部より中心方向に突出した平板形状である。このフィルター押え部20により、加湿フィルター4表面との接触面積が増えるので、このフィルター押え部20を伝って流れ落ちる水9を加湿フィルター4によって吸われるようにに流れ出るので、この給水孔17で水の膜が出来難く、給水ケース16内の水9が給水ケース16内に残るにくいので、給水ケース16内での水あかの発生を抑制できる。
以上のように本発明は、吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けられた加湿手段を備え、この加湿手段は円板状の加湿フィルターと、この加湿フィルターを固定し回転自在に設けられた加湿フィルター枠と、前記加湿フィルターの下部に設けた略椀状の水槽と、この水槽に一定量の水を供給する水タンクと、前記加湿フィルター枠を回転させる回転手段とから形成され、前記吸気口から前記本体ケース内に吸気した空気を前記加湿フィルターを介して前記排気口へと送風する送風手段を設け、前記加湿フィルター枠は外周部に給水部を備え、この給水部と前記加湿フィルターの一部が前記水槽に供給された水に常時浸るように前記加湿フィルター枠を設けると共に、前記加湿フィルターは前記加湿フィルター枠に風上側が凸形状となる円錐状に設けられ、前記回転手段によって前記加湿フィルター枠を加湿フィルターと共に回転させることにより前記加湿フィルター枠の前記給水部で前記水槽から水を汲み上げ前記加湿フィルター外周部の風上側に給水し、加湿手段の上流側に空気清浄手段を設けたものであり、加湿能力を高めることができるものである。
すなわち、加湿フィルターは給水部に風上側が凸形状となる円錐状に設けられ、加湿手段の給水部から加湿フィルター外周部の風上側に給水されるので、加湿フィルター外周部の風上側に給水された水は風上側の加湿フィルター面を伝いながら流れ落ちる。この風上側の加湿フィルター面を流れ落ちる水は、送風手段によって送風される空気によって、加湿フィルター内へ流れ込むこととなる。
つまり、加湿フィルターに給水された水は、重力によって加湿フィルター面を流れ落ちると共に、風力によって加湿フィルター内へ流れ込むので、一度加湿フィルター内を通り風下側の加湿フィルター面へ流れ込むこととなり、結果として加湿フィルター内全体に水を含ませることができることとなる。
これらの結果により、加湿能力を向上させることができるものである。
従って、家庭用や事務所用などの、加湿装置および加湿機能付空気清浄装置として活用が期待されるものである。
1 吸気口
2 排気口
3 本体ケース
4 加湿フィルター
4a 第1の加湿フィルター
4b 第2の加湿フィルター
5 加湿フィルター枠
6 給水部
7 回転軸部
8 水槽
9 水
10 送風ファン
11 フィルター固定軸部
12a 風上側の加湿フィルター面
12b 風下側の加湿フィルター面
13 第1の層
14 第2の層
15 開口部
16 給水ケース
17 給水孔
18 仕切り面部
19 空気孔
20 フィルター押え部
2 排気口
3 本体ケース
4 加湿フィルター
4a 第1の加湿フィルター
4b 第2の加湿フィルター
5 加湿フィルター枠
6 給水部
7 回転軸部
8 水槽
9 水
10 送風ファン
11 フィルター固定軸部
12a 風上側の加湿フィルター面
12b 風下側の加湿フィルター面
13 第1の層
14 第2の層
15 開口部
16 給水ケース
17 給水孔
18 仕切り面部
19 空気孔
20 フィルター押え部
Claims (11)
- 吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けられた加湿手段を備え、この加湿手段は円板状の加湿フィルターと、この加湿フィルターを固定し回転自在に設けられた加湿フィルター枠と、前記加湿フィルターの下部に設けた略椀状の水槽と、この水槽に一定量の水を供給する水タンクと、前記加湿フィルター枠を回転させる回転手段とから形成され、前記吸気口から前記本体ケース内に吸気した空気を前記加湿フィルターを介して前記排気口へと送風する送風手段を設け、前記加湿フィルター枠は外周部に給水部を備え、この給水部と前記加湿フィルターの一部が前記水槽に供給された水に常時浸るように前記加湿フィルター枠を設けると共に、前記加湿フィルターは前記加湿フィルター枠に風上側が凸形状となる円錐状に設けられ、前記回転手段によって前記加湿フィルター枠を前記加湿フィルターと共に回転させることにより前記加湿フィルター枠の前記給水部で前記水槽から水を汲み上げ前記加湿フィルター外周部の風上側に給水する加湿装置。
- 加湿フィルターは2枚の平面状の第1の層の間に第2の層を挟んだ3層構造であり、前記第2の層は前記第1の層に対し垂直方向の複数の糸により構成した請求項1記載の加湿装置。
- 加湿手段の前記給水部は円環状に連結した複数の箱状の給水ケースと、この給水ケースには給水孔を備え、この給水孔は前記加湿フィルター枠が回転し最上点では前記加湿フィルター外周部の風上側の真上に位置する請求項1または2に記載の加湿装置。
- 加湿手段の前記給水孔は、前記給水部の回転方向の下流側である前記給水ケースの仕切り面部の一部で形成した請求項1〜3のいずれかに記載の加湿装置。
- 加湿手段の前記給水部の前記給水ケースの側面部に空気孔を設けた請求項1〜4のいずれかに記載の加湿装置。
- 加湿手段の前記空気孔は、前記給水ケースの側面部の外周側寄りに設けた請求項1〜5のいずれかに記載の加湿装置。
- 加湿手段の前記加湿フィルター枠は軸方向に2分割可能な請求項1〜6のいずれかに記載の加湿装置。
- 加湿手段の前記給水部の前記給水孔は前記加湿フィルター枠が回転し最上点では前記加湿フィルター外周部の風上側および端面の真上に位置し、加湿フィルターを複数備えた請求項1〜2および4〜7のいずれかに記載の加湿装置。
- 加湿手段の前記給水部の前記給水孔の縁部は前記加湿フィルター外周部の風上側および端面に接触した請求項1〜2および4〜8のいずれかに記載の加湿装置。
- 加湿手段の前記給水部の前記給水孔の風上側および風下側の縁部より中心方向に突出したフィルター押え部を備えた請求項1〜2および4〜9のいずれかに記載の加湿装置。
- 加湿手段の上流側に空気清浄手段を設けた請求項1〜10のいずれかに記載の加湿空気清浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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