JP2001046130A - 傘及び滑り止め - Google Patents
傘及び滑り止めInfo
- Publication number
- JP2001046130A JP2001046130A JP11259276A JP25927699A JP2001046130A JP 2001046130 A JP2001046130 A JP 2001046130A JP 11259276 A JP11259276 A JP 11259276A JP 25927699 A JP25927699 A JP 25927699A JP 2001046130 A JP2001046130 A JP 2001046130A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- umbrella
- slip
- tip
- floor
- handle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Walking Sticks, Umbrellas, And Fans (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 立てかけておいても、倒れにくい傘を提供す
る。 【解決手段】 傘の先端部及び/又は柄に、床や壁との
摩擦係数の大きい材質で作られた滑り止めを設ける。摩
擦係数の大きい材質として天然ゴム,合成ゴム,軟質プ
ラスチックス等の弾性体が用いられる。形状は特にこだ
わらないが、吸盤状とすると床に自立することの出来る
傘が可能となる。 【効果】 先端部が床上を滑ったり、柄が壁を滑って傘
が倒れることが無くなる。
る。 【解決手段】 傘の先端部及び/又は柄に、床や壁との
摩擦係数の大きい材質で作られた滑り止めを設ける。摩
擦係数の大きい材質として天然ゴム,合成ゴム,軟質プ
ラスチックス等の弾性体が用いられる。形状は特にこだ
わらないが、吸盤状とすると床に自立することの出来る
傘が可能となる。 【効果】 先端部が床上を滑ったり、柄が壁を滑って傘
が倒れることが無くなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、降雨時や日照の強い時
に用いて雨に濡れたり日に焼けることを防ぐ傘に関す
る。
に用いて雨に濡れたり日に焼けることを防ぐ傘に関す
る。
【0002】
【従来の技術】雨傘や日傘等の傘1の柄や先端部分には
図1に示すように、金属製、木製、プラスチックス製等
で、柄3(取っ手)及び先端部2が取付けられている。
従来これらの形状・材質とも、専ら傘全体のデザイン上
のバランスにより、決められていた。ところで、傘1は
屋内に入ったとき等、不要になると一般的にたたんで傘
立てに立てる。しかし、公共の電車・バス等に乗り込ん
だとき、必ずしも傘立てがあるとは限らない。そのよう
なとき、壁,座席等に立てかけるか、終始手で持ってい
る他にない。壁,座席等に立てかけた場合、先が滑って
しまい、非常に倒れやすかった。傘が倒れると、周りの
人に迷惑をかけたり、傘が汚れてしまったりする。そこ
で、本発明者等は傘が滑って倒れる原因について鋭意検
討を進め、本発明に至った。
図1に示すように、金属製、木製、プラスチックス製等
で、柄3(取っ手)及び先端部2が取付けられている。
従来これらの形状・材質とも、専ら傘全体のデザイン上
のバランスにより、決められていた。ところで、傘1は
屋内に入ったとき等、不要になると一般的にたたんで傘
立てに立てる。しかし、公共の電車・バス等に乗り込ん
だとき、必ずしも傘立てがあるとは限らない。そのよう
なとき、壁,座席等に立てかけるか、終始手で持ってい
る他にない。壁,座席等に立てかけた場合、先が滑って
しまい、非常に倒れやすかった。傘が倒れると、周りの
人に迷惑をかけたり、傘が汚れてしまったりする。そこ
で、本発明者等は傘が滑って倒れる原因について鋭意検
討を進め、本発明に至った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上に説明
したように、壁等に立てかけたとき等にすぐに倒れてし
まうようなことのない傘を提供することを目的とする。
したように、壁等に立てかけたとき等にすぐに倒れてし
まうようなことのない傘を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の傘は、上記目的
を達成するため、先端の部分に床との摩擦係数の大きい
材質で出来た滑り止めを設けたことを特徴とする。ま
た、滑り止めの形状を吸盤状とすれば、滑り止め効果が
より強力となり、充分な大きさの吸盤であれば、自立さ
せて置ける傘も可能となる。
を達成するため、先端の部分に床との摩擦係数の大きい
材質で出来た滑り止めを設けたことを特徴とする。ま
た、滑り止めの形状を吸盤状とすれば、滑り止め効果が
より強力となり、充分な大きさの吸盤であれば、自立さ
せて置ける傘も可能となる。
【0005】
【作用】まず、簡単の為、振動がなく、壁Pと傘1の柄
3との間に摩擦力が働かない場合を考えると、図2
(a)において、壁Pに立てかけた傘1の先端が滑り始
める条件は、傘1の先端部2と床Qとの接点で、壁から
離れる方向への水平力Fと傘の重量Wとの関係F>k×
Wから計算すると、式1の条件を満たすときであり、傘
1の重量Wに無関係となる。 a/(a+b)×cosθ×sinθ>k ・・・・・(式1) ここで、aは傘の重心から先端部2の先までの距離,b
は傘の重心から柄の先までの距離,θは床Qと傘の芯の
なす角度,kは床Qと傘の先端部2の静止摩擦係数であ
る。式1は、静止している状態から、滑り始める為の条
件であるが、一方滑っている状態から静止する為の条件
は、式1のkを動摩擦係数とすればよい。一般に、静止
摩擦係数は動摩擦係数より小さいので、傘が倒れない条
件は動摩擦係数さえ考えれば充分である。この式から、
ある角度θで立てかけてある傘が、床Qと傘の先端部2
が滑って倒れないためには、a/(a+b)が小さいこ
と(すなわち重心が低いこと)、床Qと傘の先端部2と
の動摩擦係数kが大きいことである。また、cosθ×
sinθはθ=45度で最大0.5となり、最も滑りや
すくなることが判る。
3との間に摩擦力が働かない場合を考えると、図2
(a)において、壁Pに立てかけた傘1の先端が滑り始
める条件は、傘1の先端部2と床Qとの接点で、壁から
離れる方向への水平力Fと傘の重量Wとの関係F>k×
Wから計算すると、式1の条件を満たすときであり、傘
1の重量Wに無関係となる。 a/(a+b)×cosθ×sinθ>k ・・・・・(式1) ここで、aは傘の重心から先端部2の先までの距離,b
は傘の重心から柄の先までの距離,θは床Qと傘の芯の
なす角度,kは床Qと傘の先端部2の静止摩擦係数であ
る。式1は、静止している状態から、滑り始める為の条
件であるが、一方滑っている状態から静止する為の条件
は、式1のkを動摩擦係数とすればよい。一般に、静止
摩擦係数は動摩擦係数より小さいので、傘が倒れない条
件は動摩擦係数さえ考えれば充分である。この式から、
ある角度θで立てかけてある傘が、床Qと傘の先端部2
が滑って倒れないためには、a/(a+b)が小さいこ
と(すなわち重心が低いこと)、床Qと傘の先端部2と
の動摩擦係数kが大きいことである。また、cosθ×
sinθはθ=45度で最大0.5となり、最も滑りや
すくなることが判る。
【0006】しかし、重心の方は、持ち歩いて用いる傘
には出来るだけ軽いことが求められていることを考慮す
ると、先端に錘をつけることは難しい。そこで本発明の
傘は、床Qと傘1の先端部2との動摩擦係数kを大きく
することで問題の解決を図るものである。a/(a+
b)は一般に0.5程度であることを前提とすると、
(式1)から、k>0.25程度であれば滑ることはな
くなる。実際には電車・バスの中など振動のある条件も
考慮すれば、kは大きいほど好ましい。また、図2
(b)のように、壁Pの面に沿って矢印方向へ柄3が滑
って倒れることも防止でき、さらに先端部2の滑り止め
役割負担が軽くなる効果もある為、傘1の柄3の方にも
滑り止めを設けることが好ましい。特に、柄3全体の表
面が例えばゴムで覆ってあれば、傘を広げてさしている
ときにも、滑らない為、柄を握る力が少なくて済むとい
う効果も生まれる。さらに、柄3全体の表面を厚めの柔
らかいゴム質とすれば高齢で握力の弱くなった人でも傘
をさすのが楽になる。
には出来るだけ軽いことが求められていることを考慮す
ると、先端に錘をつけることは難しい。そこで本発明の
傘は、床Qと傘1の先端部2との動摩擦係数kを大きく
することで問題の解決を図るものである。a/(a+
b)は一般に0.5程度であることを前提とすると、
(式1)から、k>0.25程度であれば滑ることはな
くなる。実際には電車・バスの中など振動のある条件も
考慮すれば、kは大きいほど好ましい。また、図2
(b)のように、壁Pの面に沿って矢印方向へ柄3が滑
って倒れることも防止でき、さらに先端部2の滑り止め
役割負担が軽くなる効果もある為、傘1の柄3の方にも
滑り止めを設けることが好ましい。特に、柄3全体の表
面が例えばゴムで覆ってあれば、傘を広げてさしている
ときにも、滑らない為、柄を握る力が少なくて済むとい
う効果も生まれる。さらに、柄3全体の表面を厚めの柔
らかいゴム質とすれば高齢で握力の弱くなった人でも傘
をさすのが楽になる。
【0007】
【実施の形態】具体的には、傘の先端部2に、床Qとの
摩擦係数を高める為に弾性体製の滑り止めを設ける。弾
性体には、合成ゴム,天然ゴム,軟質プラスチックス,
スポンジ等が、良好に用いられる。あるいは、サンドペ
ーパ状の表面をもった材質や軽石状の滑り止めとしても
効果的である。滑り止めは、傘の先端部2に、適宜の手
段で固着される。例えば図3(a)のように接着剤5を
塗布した金属製,木製,樹脂製等の先端部2に、ゴム製
で袋状の滑り止め4が被せられ、固着される。図3
(b)のように抜止め溝6を設けた先端部2としてもよ
い。また図3(c)に示すように、ディスク状のゴム製
滑り止め4をビス7でネジ止めすることも考えられる。
先端部2自体を、軽石状の樹脂やゴム製とすれば部品数
を増やすこともない。勿論、反応硬化性のシリコーンゴ
ム等を塗布しても良い。柄3に設けた滑り止めの一例を
図4に示す。先端部2と同様に例えばゴム製で袋状の滑
り止め4が柄3に被せられ、固着される(a)。図4
(b)には心棒8に直接取付けられた柄3自体がゴム製
の材質で滑り止め4として構成された例を示す。この場
合、柄自体が柔らかい材質で構成され、手に合うような
形状になっているため、握りやすく、滑りにくい。
摩擦係数を高める為に弾性体製の滑り止めを設ける。弾
性体には、合成ゴム,天然ゴム,軟質プラスチックス,
スポンジ等が、良好に用いられる。あるいは、サンドペ
ーパ状の表面をもった材質や軽石状の滑り止めとしても
効果的である。滑り止めは、傘の先端部2に、適宜の手
段で固着される。例えば図3(a)のように接着剤5を
塗布した金属製,木製,樹脂製等の先端部2に、ゴム製
で袋状の滑り止め4が被せられ、固着される。図3
(b)のように抜止め溝6を設けた先端部2としてもよ
い。また図3(c)に示すように、ディスク状のゴム製
滑り止め4をビス7でネジ止めすることも考えられる。
先端部2自体を、軽石状の樹脂やゴム製とすれば部品数
を増やすこともない。勿論、反応硬化性のシリコーンゴ
ム等を塗布しても良い。柄3に設けた滑り止めの一例を
図4に示す。先端部2と同様に例えばゴム製で袋状の滑
り止め4が柄3に被せられ、固着される(a)。図4
(b)には心棒8に直接取付けられた柄3自体がゴム製
の材質で滑り止め4として構成された例を示す。この場
合、柄自体が柔らかい材質で構成され、手に合うような
形状になっているため、握りやすく、滑りにくい。
【0008】さらに、先端部2に取付けられる滑り止め
を吸盤状とすれば、さらに滑り止め効果が高くなる。吸
盤状の滑り止め10の例を図5に示す。この場合、床Q
の条件によっては、吸盤11が床Qに貼り付いて、傘1
を自立した状態(a)にも出来る。吸盤11は例えば図
5(b)の断面図のように、先端部2の先端にネジ構造
12により取付けられる。吸盤11が床Qに貼り付いて
取れない場合、傘1を回転して図5のように気密状態
(b)のネジ構造部分12を少し緩めれば(c)、外気
がネジの隙間から吸盤11の中に入り込み、簡単に取れ
る。本発明の滑り止めは、雨傘,日傘,折畳み傘等、い
かなるタイプの傘にも適用できることは勿論である。
を吸盤状とすれば、さらに滑り止め効果が高くなる。吸
盤状の滑り止め10の例を図5に示す。この場合、床Q
の条件によっては、吸盤11が床Qに貼り付いて、傘1
を自立した状態(a)にも出来る。吸盤11は例えば図
5(b)の断面図のように、先端部2の先端にネジ構造
12により取付けられる。吸盤11が床Qに貼り付いて
取れない場合、傘1を回転して図5のように気密状態
(b)のネジ構造部分12を少し緩めれば(c)、外気
がネジの隙間から吸盤11の中に入り込み、簡単に取れ
る。本発明の滑り止めは、雨傘,日傘,折畳み傘等、い
かなるタイプの傘にも適用できることは勿論である。
【0009】
【発明の効果】本発明による傘は、以上に説明したよう
に、先端部に床との摩擦係数の大きい材質で出来た滑り
止めが設けられているので、たたんだ状態で壁等に立て
かけておいても床に接する先端部分が滑ることがなく、
安定である。さらに、柄の表面にも滑り止めを設けるこ
とで効果が上がる。また、滑り止めが吸盤状の場合、自
立した状態でおくことが出来る。そのうえ、滑り止めを
設けることで、本来の傘の機能を損なうことは全くな
い。傘の先端部で誤って人を傷つけるようなこともなく
なり、安全性も向上する。
に、先端部に床との摩擦係数の大きい材質で出来た滑り
止めが設けられているので、たたんだ状態で壁等に立て
かけておいても床に接する先端部分が滑ることがなく、
安定である。さらに、柄の表面にも滑り止めを設けるこ
とで効果が上がる。また、滑り止めが吸盤状の場合、自
立した状態でおくことが出来る。そのうえ、滑り止めを
設けることで、本来の傘の機能を損なうことは全くな
い。傘の先端部で誤って人を傷つけるようなこともなく
なり、安全性も向上する。
【図1】は従来の傘の一例である。
【図2】は傘を立てかけた状態を説明する側面図(a)
及び正面図(b)である。
及び正面図(b)である。
【図3】は滑り止めを先端部に設けた本発明の傘の一例
断面図である。
断面図である。
【図4】は滑り止めを柄に設けた本発明の傘の一例断面
図である。
図である。
【図5】は吸盤状の滑り止めを先端部に設けた本発明の
傘の一例である。
傘の一例である。
1:傘 2:先端部 3:柄 4:滑り止
め 5:接着剤 6:抜止め溝 7:ビス 8:心棒 10:滑り止め 11:吸盤 12:ネジ構造
部分 W:傘の重量 F:傘の先端部分にかかる水平力 P:壁 Q:床
め 5:接着剤 6:抜止め溝 7:ビス 8:心棒 10:滑り止め 11:吸盤 12:ネジ構造
部分 W:傘の重量 F:傘の先端部分にかかる水平力 P:壁 Q:床
Claims (3)
- 【請求項1】 先端及び/又は柄の部分に滑り止めを設
けたことを特徴とする傘。 - 【請求項2】 先端の滑り止めの形状が、吸盤状である
ことを特徴とする請求項1記載の傘。 - 【請求項3】 摩擦係数の大きい材質で作られた事を特
徴とする傘の先端又は/及び柄に装着される滑り止め。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11259276A JP2001046130A (ja) | 1999-08-11 | 1999-08-11 | 傘及び滑り止め |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11259276A JP2001046130A (ja) | 1999-08-11 | 1999-08-11 | 傘及び滑り止め |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001046130A true JP2001046130A (ja) | 2001-02-20 |
Family
ID=17331853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11259276A Pending JP2001046130A (ja) | 1999-08-11 | 1999-08-11 | 傘及び滑り止め |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001046130A (ja) |
-
1999
- 1999-08-11 JP JP11259276A patent/JP2001046130A/ja active Pending
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