JP2001045998A - パスタ類の製造方法 - Google Patents
パスタ類の製造方法Info
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- JP2001045998A JP2001045998A JP11226523A JP22652399A JP2001045998A JP 2001045998 A JP2001045998 A JP 2001045998A JP 11226523 A JP11226523 A JP 11226523A JP 22652399 A JP22652399 A JP 22652399A JP 2001045998 A JP2001045998 A JP 2001045998A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 どんぐり粉の渋みをまろやかにし、品質を保
持する期間を長くし、栄養分を豊富に含ませる等、品質
の向上を図る。 【解決手段】 主原料に、どんぐり粉を主原料に対して
5〜15重量%添加し、高麗人参粉をどんぐり粉に対し
て1〜3重量%添加し、粉末卵白を主原料に対して1〜
5重量%添加して混ぜ合わせた後、少量の塩を加え、水
を加えて混捏する。この混捏時に生の擦った山芋を主原
料に対して2〜10重量%添加する。混捏後所要の形状
に成形する。
持する期間を長くし、栄養分を豊富に含ませる等、品質
の向上を図る。 【解決手段】 主原料に、どんぐり粉を主原料に対して
5〜15重量%添加し、高麗人参粉をどんぐり粉に対し
て1〜3重量%添加し、粉末卵白を主原料に対して1〜
5重量%添加して混ぜ合わせた後、少量の塩を加え、水
を加えて混捏する。この混捏時に生の擦った山芋を主原
料に対して2〜10重量%添加する。混捏後所要の形状
に成形する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小麦粉やそば粉等
を主原料としたパスタ類の製造方法に係り、特に、どん
ぐり粉を用いたパスタ類の製造方法に関する。
を主原料としたパスタ類の製造方法に係り、特に、どん
ぐり粉を用いたパスタ類の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パスタ類としては、例えば、そ
ば,うどん,中華麺,素麺,冷麺等の麺類を始め、スパ
ゲッティー,マカロニ,ラビオリ,餃子の皮,シュウマ
イの皮,春巻の皮,スイトン(「ひっつみ」)等があ
る。従来、この種のパスタ類の製造方法として、例え
ば、特開昭59−102362号公報に記載されたもの
がある。これは、どんぐり粉を用いたパスタ類としての
麺の製造方法であり、小麦粉やそば粉等の主原料にどん
ぐり粉を1〜20重量%を添加して混捏し、これにより
麺生地を作成し、その後、この麺生地を所要の形状に成
形する。成形においては、圧延した後所要の幅に切断す
る。どんぐり粉を用いるので、所謂「腰」が強くなり食
感が改善される。
ば,うどん,中華麺,素麺,冷麺等の麺類を始め、スパ
ゲッティー,マカロニ,ラビオリ,餃子の皮,シュウマ
イの皮,春巻の皮,スイトン(「ひっつみ」)等があ
る。従来、この種のパスタ類の製造方法として、例え
ば、特開昭59−102362号公報に記載されたもの
がある。これは、どんぐり粉を用いたパスタ類としての
麺の製造方法であり、小麦粉やそば粉等の主原料にどん
ぐり粉を1〜20重量%を添加して混捏し、これにより
麺生地を作成し、その後、この麺生地を所要の形状に成
形する。成形においては、圧延した後所要の幅に切断す
る。どんぐり粉を用いるので、所謂「腰」が強くなり食
感が改善される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のパス
タ類としての麺の製造方法においては、どんぐり粉の渋
みが若干感じられ、また、生や半生製品とした場合に
は、品質を保持する期間がそれほど長くないという問題
があった。本発明は、このような問題点に鑑みてなされ
たもので、どんぐり粉の渋みをまろやかにし、品質を保
持する期間を長くし、栄養分を豊富に含ませる等、品質
の向上を図ったパスタ類の製造方法を提供することを目
的とする。
タ類としての麺の製造方法においては、どんぐり粉の渋
みが若干感じられ、また、生や半生製品とした場合に
は、品質を保持する期間がそれほど長くないという問題
があった。本発明は、このような問題点に鑑みてなされ
たもので、どんぐり粉の渋みをまろやかにし、品質を保
持する期間を長くし、栄養分を豊富に含ませる等、品質
の向上を図ったパスタ類の製造方法を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るための本発明の技術的手段は、主原料にどんぐり粉を
添加して混捏し、その後所要の形状に成形するパスタ類
の製造方法において、上記主原料に高麗人参粉を添加し
た構成としている。どんぐりとは、一般に、ブナ科の木
の実の総称であり、澱粉質が多く古来より食材として用
いられているものであり、このどんぐりの皮をむき、灰
汁抜きをして粉末化したものが、どんぐり粉である。一
方、高麗人参は、滋養強壮に効果がある漢方薬として旧
来から知られている。高麗人参粉は、生のものを乾燥さ
せて粉末化したものである。高麗人参粉をパスタ類に添
加すると、高麗人参粉の成分作用によって、どんぐりの
渋みが緩和され、まろやかな味となり、また、食感等の
品質を保持する期間が長くなる。更に、高麗人参の成分
が加わり、栄養に富んだ食品となる。
るための本発明の技術的手段は、主原料にどんぐり粉を
添加して混捏し、その後所要の形状に成形するパスタ類
の製造方法において、上記主原料に高麗人参粉を添加し
た構成としている。どんぐりとは、一般に、ブナ科の木
の実の総称であり、澱粉質が多く古来より食材として用
いられているものであり、このどんぐりの皮をむき、灰
汁抜きをして粉末化したものが、どんぐり粉である。一
方、高麗人参は、滋養強壮に効果がある漢方薬として旧
来から知られている。高麗人参粉は、生のものを乾燥さ
せて粉末化したものである。高麗人参粉をパスタ類に添
加すると、高麗人参粉の成分作用によって、どんぐりの
渋みが緩和され、まろやかな味となり、また、食感等の
品質を保持する期間が長くなる。更に、高麗人参の成分
が加わり、栄養に富んだ食品となる。
【0005】そして、必要に応じ、上記高麗人参粉を上
記どんぐり粉に対して1〜10重量%添加した構成とし
た。そして望ましくは、上記高麗人参粉を上記どんぐり
粉に対して1〜5重量%添加したことが有効である。よ
り望ましくは、上記高麗人参粉を上記どんぐり粉に対し
て1〜3重量%添加したことが有効である。このことに
より、どんぐりの渋み消しに高麗人参粉を効率よく活用
することができる。どんぐり粉に対して1重量%以下で
あると、その効果が現れにくく、10重量%以上である
と、高麗人参粉自体の香りや味が感じられ易くなり、風
味の点で好ましくない。また、必要に応じ、上記どんぐ
り粉を上記主原料に対して1〜30重量%添加してい
る。望ましくは、上記どんぐり粉を上記主原料に対して
5〜15重量%添加している。これにより、パスタ類の
所謂「腰」が良くなり、食感が極めて良くなる。30重
量%を越えるとパスタ類がもろくなり、好ましくない。
記どんぐり粉に対して1〜10重量%添加した構成とし
た。そして望ましくは、上記高麗人参粉を上記どんぐり
粉に対して1〜5重量%添加したことが有効である。よ
り望ましくは、上記高麗人参粉を上記どんぐり粉に対し
て1〜3重量%添加したことが有効である。このことに
より、どんぐりの渋み消しに高麗人参粉を効率よく活用
することができる。どんぐり粉に対して1重量%以下で
あると、その効果が現れにくく、10重量%以上である
と、高麗人参粉自体の香りや味が感じられ易くなり、風
味の点で好ましくない。また、必要に応じ、上記どんぐ
り粉を上記主原料に対して1〜30重量%添加してい
る。望ましくは、上記どんぐり粉を上記主原料に対して
5〜15重量%添加している。これにより、パスタ類の
所謂「腰」が良くなり、食感が極めて良くなる。30重
量%を越えるとパスタ類がもろくなり、好ましくない。
【0006】そしてまた、必要に応じ、上記主原料に山
芋を添加した構成とした。山芋は、粘性があり、粉のつ
なぎとなり、混捏後の製品の粉っぽさを解消して製品の
食感(口当たり)を良好にする。この場合、上記山芋を
主原料に対して2〜10重量%添加したことが有効であ
る。2重量%以下であると、つなぎとしての役割は果た
さず、10重量%以上であると、食感を損ねる。
芋を添加した構成とした。山芋は、粘性があり、粉のつ
なぎとなり、混捏後の製品の粉っぽさを解消して製品の
食感(口当たり)を良好にする。この場合、上記山芋を
主原料に対して2〜10重量%添加したことが有効であ
る。2重量%以下であると、つなぎとしての役割は果た
さず、10重量%以上であると、食感を損ねる。
【0007】また、必要に応じ、上記主原料に卵白を添
加した構成とした。このことにより、卵白に含まれる蛋
白質を製品に含有させるので、栄養に富んだ食品とな
る。そしてまた、必要に応じ、上記卵白を粉末卵白とし
た構成とした。卵白はそのままの状態では水分が多い
が、乾燥して粉末化することにより、少量添加するだけ
で、卵白の蛋白質などの栄養分を製品に含有させること
ができる。そして、上記粉末卵白を主原料に対して1〜
5重量%添加したことが有効である。
加した構成とした。このことにより、卵白に含まれる蛋
白質を製品に含有させるので、栄養に富んだ食品とな
る。そしてまた、必要に応じ、上記卵白を粉末卵白とし
た構成とした。卵白はそのままの状態では水分が多い
が、乾燥して粉末化することにより、少量添加するだけ
で、卵白の蛋白質などの栄養分を製品に含有させること
ができる。そして、上記粉末卵白を主原料に対して1〜
5重量%添加したことが有効である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の形態に係るパスタ類の製造方法を説明する。本
発明の実施の形態に係るパスタ類の製造方法は、小麦粉
やそば粉等の主原料にどんぐり粉と高麗人参粉とを添加
して混捏し、その後、所要の形状に成形している。主原
料に、どんぐり粉を主原料に対して5〜15重量%添加
し、高麗人参粉をどんぐり粉に対して1〜3重量%添加
し、粉末卵白を主原料に対して1〜5重量%添加して混
ぜ合わせた後、少量の塩と生の擦った山芋を主原料に対
して2〜10重量%添加して、水を加えて混捏する。水
は、この混捏により作成された生地のそのものの柔らか
さを左右するので、所望の柔らかさとなるくらいに加減
を見て加えていく。
の実施の形態に係るパスタ類の製造方法を説明する。本
発明の実施の形態に係るパスタ類の製造方法は、小麦粉
やそば粉等の主原料にどんぐり粉と高麗人参粉とを添加
して混捏し、その後、所要の形状に成形している。主原
料に、どんぐり粉を主原料に対して5〜15重量%添加
し、高麗人参粉をどんぐり粉に対して1〜3重量%添加
し、粉末卵白を主原料に対して1〜5重量%添加して混
ぜ合わせた後、少量の塩と生の擦った山芋を主原料に対
して2〜10重量%添加して、水を加えて混捏する。水
は、この混捏により作成された生地のそのものの柔らか
さを左右するので、所望の柔らかさとなるくらいに加減
を見て加えていく。
【0009】混捏後の生地は熟成のために放置した後、
生地を平らに伸ばして所望の大きさに切断し、製品を得
る。麺類の場合には細長く切断し、餃子の皮にする場合
には薄円盤形に成形する等である。その後、生で使用す
るものはそのまま用い、あるいは冷蔵庫等に保存して逐
次使用する。また、保存性を良くするために、例えば、
適宜ボイルして半生状態にすることも行なう。更に、保
存性を良くするために、成形後に乾燥させることも行な
う。麺類の場合においては、所謂「乾麺」とする。
生地を平らに伸ばして所望の大きさに切断し、製品を得
る。麺類の場合には細長く切断し、餃子の皮にする場合
には薄円盤形に成形する等である。その後、生で使用す
るものはそのまま用い、あるいは冷蔵庫等に保存して逐
次使用する。また、保存性を良くするために、例えば、
適宜ボイルして半生状態にすることも行なう。更に、保
存性を良くするために、成形後に乾燥させることも行な
う。麺類の場合においては、所謂「乾麺」とする。
【0010】以下に、実施例について説明する。 [実施例1]この実施例1は、パスタ類としての冷麺を
製造する方法である。図1には、実施例に係る冷麺の成
分表を示す。そして、その製造は、図2に示すように、
以下の工程に従って行なう。 1)混捏工程 小麦粉及び澱粉を主な成分とする主原料を100重量と
して、水を50重量加え、更にエチルアルコールを4重
量、どんぐり粉を10重量、高麗人参粉を0.3重量
(どんぐり粉に対して約2.9%)、粉末卵白2重量、
山芋2重量加え、必要に応じてかんすいを添加して混合
し、混捏して生地を生成する。小麦粉及び澱粉の割合は
適宜に定められ、例えば、小麦粉20〜80重量に対し
て澱粉80〜20重量の範囲で用いられる。 2)麺線生成工程 混捏工程で混捏した生地を連続押出機で押出して麺線の
状態にする。このとき、生地は押出し時にノズルとの間
の発熱によって、100℃程度の高温で加熱されるの
で、麺線は糊化する。これにより生の製品が得られる。
尚、その後、乾燥工程で処理しても良い。この乾燥工程
では高温状態の麺線に冷風を吹きつけて表面を乾燥させ
る。この際、多量の麺線が互いに付着しないように広げ
ながら、乾燥させていく。この場合、麺線の表面が乾燥
されていき糊化した澱粉等が固化する等して老化してい
く。
製造する方法である。図1には、実施例に係る冷麺の成
分表を示す。そして、その製造は、図2に示すように、
以下の工程に従って行なう。 1)混捏工程 小麦粉及び澱粉を主な成分とする主原料を100重量と
して、水を50重量加え、更にエチルアルコールを4重
量、どんぐり粉を10重量、高麗人参粉を0.3重量
(どんぐり粉に対して約2.9%)、粉末卵白2重量、
山芋2重量加え、必要に応じてかんすいを添加して混合
し、混捏して生地を生成する。小麦粉及び澱粉の割合は
適宜に定められ、例えば、小麦粉20〜80重量に対し
て澱粉80〜20重量の範囲で用いられる。 2)麺線生成工程 混捏工程で混捏した生地を連続押出機で押出して麺線の
状態にする。このとき、生地は押出し時にノズルとの間
の発熱によって、100℃程度の高温で加熱されるの
で、麺線は糊化する。これにより生の製品が得られる。
尚、その後、乾燥工程で処理しても良い。この乾燥工程
では高温状態の麺線に冷風を吹きつけて表面を乾燥させ
る。この際、多量の麺線が互いに付着しないように広げ
ながら、乾燥させていく。この場合、麺線の表面が乾燥
されていき糊化した澱粉等が固化する等して老化してい
く。
【0011】(実験例)上記の実施例1に係る冷麺(生
の製品)と、高麗人参粉の入らない上記と同様の工程で
作成した冷麺(比較例1)について、同条件で茹でて料
理したものについて官能試験を行なった。結果を図3に
示す。この結果から、どんぐりに起因する渋みが高麗人
参粉の添加によって軽減され、まろやかになったことが
分かる。
の製品)と、高麗人参粉の入らない上記と同様の工程で
作成した冷麺(比較例1)について、同条件で茹でて料
理したものについて官能試験を行なった。結果を図3に
示す。この結果から、どんぐりに起因する渋みが高麗人
参粉の添加によって軽減され、まろやかになったことが
分かる。
【0012】次に、上記の実施例1に係る冷麺と、高麗
人参粉の入らない上記と同様の工程で作成した冷麺(比
較例1)について品質保持期間を調べた。これは、生の
状態の冷麺を冷蔵庫に保存しておき、5日目,10日
目,15日目に取出して、いずれも同条件下の沸騰した
お湯で茹でた後、その状態(腰の強さ)と食感の比較に
より行なった。結果を図4に示す。腰の強さにおいて、
◎は良好、○はやや良好、△はもろく崩れ易い、×は湯
中で崩れる。食感において、◎は良好で食感が滑らか、
○はやや良好でやや滑らか、△は食感がボソボソとして
いる、×は食するに不適である。この結果から、高麗人
参粉の添加によって、茹でた後の冷麺の麺の状態の悪化
を軽減し、保存期間が長くなったことが分かる。
人参粉の入らない上記と同様の工程で作成した冷麺(比
較例1)について品質保持期間を調べた。これは、生の
状態の冷麺を冷蔵庫に保存しておき、5日目,10日
目,15日目に取出して、いずれも同条件下の沸騰した
お湯で茹でた後、その状態(腰の強さ)と食感の比較に
より行なった。結果を図4に示す。腰の強さにおいて、
◎は良好、○はやや良好、△はもろく崩れ易い、×は湯
中で崩れる。食感において、◎は良好で食感が滑らか、
○はやや良好でやや滑らか、△は食感がボソボソとして
いる、×は食するに不適である。この結果から、高麗人
参粉の添加によって、茹でた後の冷麺の麺の状態の悪化
を軽減し、保存期間が長くなったことが分かる。
【0013】[実施例2]この実施例2は、パスタ類と
しての餃子の皮を製造する方法である。図5には、実施
例に係る餃子の皮の成分表を示す。 1)混捏工程 小麦粉を主な成分とする主原料を100重量として、ど
んぐり粉を17重量、高麗人参粉を0.5重量(どんぐ
り粉に対して約2.9%)、粉末卵白を2重量を混合
し、生の山芋をすりおろしたもの2重量を加えながら練
り上げ、水を少量加えながら生地を作成する。このと
き、水の量は、この混捏により作成された生地のそのも
のの柔らかさを左右するので、所望の柔らかさとなるく
らいに加減を見て加えていく。 2)成形工程 生地が練りあがった後、生地を棒状に伸ばし適当な長さ
に切り、それぞれ丸く伸ばし餃子の皮の大きさにする。
このときの皮の厚さは、厚いと食感が悪く、薄いと具を
包むときに破れやすいので1mm程度が適当であり、大
きさは直径13cm程度の略円形に形成されている。
しての餃子の皮を製造する方法である。図5には、実施
例に係る餃子の皮の成分表を示す。 1)混捏工程 小麦粉を主な成分とする主原料を100重量として、ど
んぐり粉を17重量、高麗人参粉を0.5重量(どんぐ
り粉に対して約2.9%)、粉末卵白を2重量を混合
し、生の山芋をすりおろしたもの2重量を加えながら練
り上げ、水を少量加えながら生地を作成する。このと
き、水の量は、この混捏により作成された生地のそのも
のの柔らかさを左右するので、所望の柔らかさとなるく
らいに加減を見て加えていく。 2)成形工程 生地が練りあがった後、生地を棒状に伸ばし適当な長さ
に切り、それぞれ丸く伸ばし餃子の皮の大きさにする。
このときの皮の厚さは、厚いと食感が悪く、薄いと具を
包むときに破れやすいので1mm程度が適当であり、大
きさは直径13cm程度の略円形に形成されている。
【0014】(実験例)上記の実施例2に係る餃子の皮
(生の製品)と、高麗人参粉の入らない上記と同様の工
程で作成した餃子の皮(比較例2)について、具を入れ
ないで同条件で焼いて料理したものについて官能試験を
行なった。結果を図6に示す。この結果から、どんぐり
に起因する渋みが高麗人参粉の添加によって軽減され、
まろやかになったことが分かる。
(生の製品)と、高麗人参粉の入らない上記と同様の工
程で作成した餃子の皮(比較例2)について、具を入れ
ないで同条件で焼いて料理したものについて官能試験を
行なった。結果を図6に示す。この結果から、どんぐり
に起因する渋みが高麗人参粉の添加によって軽減され、
まろやかになったことが分かる。
【0015】次に、上記の実施例2に係る餃子の皮と、
高麗人参粉の入らない上記と同様の工程で作成した餃子
の皮(比較例2)について品質保持期間を調べた。これ
は、生の状態の餃子の皮を冷蔵庫に保存しておき、5日
目,10日目,15日目に取出して、いずれも同条件下
で焼いた後、その状態と食感の比較により行なった。結
果を図7に示す。腰の強さにおいて、◎は良好、○はや
や良好、△はもろく崩れ易い、×は焼いているときに崩
れる。食感において、◎は良好で食感が滑らか、○はや
や良好でやや滑らか、△は食感がボソボソとしている、
×は食するに不適である。この結果から、高麗人参粉の
添加によって、餃子の皮の状態の悪化を軽減し、保存期
間が長くなったことが分かる。
高麗人参粉の入らない上記と同様の工程で作成した餃子
の皮(比較例2)について品質保持期間を調べた。これ
は、生の状態の餃子の皮を冷蔵庫に保存しておき、5日
目,10日目,15日目に取出して、いずれも同条件下
で焼いた後、その状態と食感の比較により行なった。結
果を図7に示す。腰の強さにおいて、◎は良好、○はや
や良好、△はもろく崩れ易い、×は焼いているときに崩
れる。食感において、◎は良好で食感が滑らか、○はや
や良好でやや滑らか、△は食感がボソボソとしている、
×は食するに不適である。この結果から、高麗人参粉の
添加によって、餃子の皮の状態の悪化を軽減し、保存期
間が長くなったことが分かる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパスタ類
の製造方法によれば、主原料にどんぐり粉を添加して混
捏し、その後所要の形状に成形するパスタ類の製造方法
において、主原料に高麗人参粉を添加したので、どんぐ
りの渋みが緩和され、まろやかな味となり、食感等の品
質を保持する期間が長くなる。また、高麗人参の成分が
加わり、栄養に富んだ食品となる。
の製造方法によれば、主原料にどんぐり粉を添加して混
捏し、その後所要の形状に成形するパスタ類の製造方法
において、主原料に高麗人参粉を添加したので、どんぐ
りの渋みが緩和され、まろやかな味となり、食感等の品
質を保持する期間が長くなる。また、高麗人参の成分が
加わり、栄養に富んだ食品となる。
【0017】そして、高麗人参粉をどんぐり粉に対して
1〜10重量%,1〜5重量%,1〜3重量%添加した
場合には、どんぐりの渋み消しに高麗人参粉を効率よく
活用することができる。また、どんぐり粉を主原料に対
して1〜30重量%添加し、望ましくは、どんぐり粉を
主原料に対して5〜15重量%添加した場合には、パス
タ類の所謂「腰」が良くなり、食感を極めて良くするこ
とができる。
1〜10重量%,1〜5重量%,1〜3重量%添加した
場合には、どんぐりの渋み消しに高麗人参粉を効率よく
活用することができる。また、どんぐり粉を主原料に対
して1〜30重量%添加し、望ましくは、どんぐり粉を
主原料に対して5〜15重量%添加した場合には、パス
タ類の所謂「腰」が良くなり、食感を極めて良くするこ
とができる。
【0018】そしてまた、主原料に山芋を添加した構成
とした場合には、山芋の粘性等によって、粉のつなぎと
なり、混捏後の製品の粉っぽさを解消し、製品の食感
(口当たり)を良好にすることができる。この場合、山
芋を主原料に対して2〜10重量%添加したことが有効
である。2重量%以下であると、つなぎとしての役割は
果たさず、10重量%以上であると、食感が良好とはな
らない。
とした場合には、山芋の粘性等によって、粉のつなぎと
なり、混捏後の製品の粉っぽさを解消し、製品の食感
(口当たり)を良好にすることができる。この場合、山
芋を主原料に対して2〜10重量%添加したことが有効
である。2重量%以下であると、つなぎとしての役割は
果たさず、10重量%以上であると、食感が良好とはな
らない。
【0019】また、主原料に卵白を添加した構成とした
場合には、卵白に含まれる蛋白質を製品に含有させるの
で、栄養に富んだ食品とすることができる。そしてま
た、卵白を粉末卵白とした構成とした場合には、少量添
加するだけで、卵白の蛋白質などの栄養分を製品に含有
させることができる。そして、粉末卵白を主原料に対し
て1〜5重量%添加した場合には、製品の味を変えるこ
となく栄養分を製品に含有させることができる。
場合には、卵白に含まれる蛋白質を製品に含有させるの
で、栄養に富んだ食品とすることができる。そしてま
た、卵白を粉末卵白とした構成とした場合には、少量添
加するだけで、卵白の蛋白質などの栄養分を製品に含有
させることができる。そして、粉末卵白を主原料に対し
て1〜5重量%添加した場合には、製品の味を変えるこ
となく栄養分を製品に含有させることができる。
【図1】本発明の実施例1に係る冷麺の成分表を示す図
である。
である。
【図2】本発明の実施例1の冷麺の製造方法の製造工程
を示す図である。
を示す図である。
【図3】本発明の実施例1と比較例1についての官能試
験結果を示す図である。
験結果を示す図である。
【図4】本発明の実施例1と比較例1についての品質保
持期間を調べた結果を示す図である。
持期間を調べた結果を示す図である。
【図5】本発明の実施例2に係る餃子の皮の成分表を示
す図である。
す図である。
【図6】本発明の実施例2と比較例2についての官能試
験結果を示す図である。
験結果を示す図である。
【図7】本発明の実施例2と比較例2についての品質保
持期間を調べた結果を示す図である。
持期間を調べた結果を示す図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 小麦粉やそば粉等の主原料にどんぐり粉
を添加して混捏し、その後所要の形状に成形するパスタ
類の製造方法において、上記主原料に高麗人参粉を添加
したことを特徴とするパスタ類の製造方法。 - 【請求項2】 上記高麗人参粉を上記どんぐり粉に対し
て1〜10重量%添加したことを特徴とする請求項1記
載のパスタ類の製造方法。 - 【請求項3】 上記高麗人参粉を上記どんぐり粉に対し
て1〜5重量%添加したことを特徴とする請求項1記載
のパスタ類の製造方法。 - 【請求項4】 上記高麗人参粉を上記どんぐり粉に対し
て1〜3重量%添加したことを特徴とする請求項1記載
のパスタ類の製造方法。 - 【請求項5】 上記どんぐり粉を上記主原料に対して1
〜30重量%添加したことを特徴とする請求項1,2,
3または4記載のパスタ類の製造方法。 - 【請求項6】 上記どんぐり粉を上記主原料に対して5
〜15重量%添加したことを特徴とする請求項1,2,
3または4記載のパスタ類の製造方法。 - 【請求項7】 上記主原料に山芋を添加したことを特徴
とする請求項1,2,3,4,5または6記載のパスタ
類の製造方法。 - 【請求項8】 上記山芋を主原料に対して2〜10重量
%添加したことを特徴とする請求項7記載のパスタ類の
製造方法。 - 【請求項9】 上記主原料に卵白を添加したことを特徴
とする請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載
のパスタ類の製造方法。 - 【請求項10】 上記卵白を粉末卵白としたことを特徴
とする請求項9記載のパスタ類の製造方法。 - 【請求項11】 上記粉末卵白を主原料に対して1〜5
重量%添加したことを特徴とする請求項10記載のパス
タ類の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11226523A JP2001045998A (ja) | 1999-08-10 | 1999-08-10 | パスタ類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11226523A JP2001045998A (ja) | 1999-08-10 | 1999-08-10 | パスタ類の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001045998A true JP2001045998A (ja) | 2001-02-20 |
Family
ID=16846472
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11226523A Pending JP2001045998A (ja) | 1999-08-10 | 1999-08-10 | パスタ類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001045998A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100453608B1 (ko) * | 2002-06-12 | 2004-10-20 | 주식회사 지엔에프 | 도토리를 이용한 건강식품 제조방법 |
JP2012130280A (ja) * | 2010-12-21 | 2012-07-12 | Yasunari Sawai | デトックス効果を有するグミ状食品 |
CN104187267A (zh) * | 2014-07-09 | 2014-12-10 | 青阳县南阳米业有限公司 | 一种白饭豆橡果面粉及其制备方法 |
-
1999
- 1999-08-10 JP JP11226523A patent/JP2001045998A/ja active Pending
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---|---|---|---|---|
KR100453608B1 (ko) * | 2002-06-12 | 2004-10-20 | 주식회사 지엔에프 | 도토리를 이용한 건강식품 제조방법 |
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