JP2001045810A - 播種方法および該方法に用いる播種シート - Google Patents

播種方法および該方法に用いる播種シート

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JP2001045810A
JP2001045810A JP11222931A JP22293199A JP2001045810A JP 2001045810 A JP2001045810 A JP 2001045810A JP 11222931 A JP11222931 A JP 11222931A JP 22293199 A JP22293199 A JP 22293199A JP 2001045810 A JP2001045810 A JP 2001045810A
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Yasushi Masujima
靖史 増島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造および使用の容易な播種シートを提供す
ること。 【構成】 長手方向および巾方向における所定の間隔の
播種パターンでシート基材に設けられた多数の貫設部も
しくはその近傍に作物の種子を配列固定し、このシート
基材を播種地に敷設する播種方法において、細長な支持
体の長手方向に沿って前記所定間隔で種子を固定し、次
いで前記シート基材に対して前記貫設部の播種パターン
に整合するように各支持体を巾方向の前記所定間隔で互
いに平行にかつ前記長手方向に沿って固定して播種シー
トを形成し、次いで前記播種シートを種子の固定面を接
地して敷設することを特徴とする播種方法、および所定
間隔の播種パターンに対応してシート基材に多数の切込
み部を設け、各切込み部の周辺に作物の種子を接着・固
定してなる播種シート。 【作用・効果】 直播き可能な播種シートを容易に形成
することができ、かつ雑草の生成を極力防止することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は播種方法およびこの
方法に用いられる播種シートに係り、特に種々の作物に
適した植え付け間隔で予め種子をシートに配列・固定し
た状態で敷設する方法およびこの方法に用いられる播種
シートに関する。
【0002】
【従来の技術および解決すべき課題】播種の手間を削減
しかつ雑草対策効果を持たせる目的でたとえばいわゆる
マルチシート等を用いる播種技術が従来から提案されて
いるが、多様な作物について汎用性があり、かつシート
の構成および製造ならびに使用方法が簡便で実際の用途
に適したものは知られていない。
【0003】たとえば特開昭62−171623号に記
載された「防除草用シート」の発明は雑草の防除を目的
として、シートに所定間隔で開口部が形成されている
が、このシートは作地への敷設後に開口部に作物の種子
を播く方式であり、播種の作業が省略できない。また作
付面積が広大な場合には位置決めされた多数の開口部に
対応して正確に播種することは従来よりも労力を要し、
また機械的な自動播種の適用も困難である。
【0004】特開平10−52176号に記載された
「再生紙マルチ直播シートおよびその使用方法」はシー
トの敷設により同時に播種がなされるように基材となる
シートに種子収容孔を所定間隔で形成してある。しかし
この場合収容孔からの種籾の脱落を防止するためにこの
収容孔の上下に2層のシートを設けて種籾を押さえるよ
うになされており、シートの構成や製造方法が複雑にな
り、多様な作物に対応して種々の仕様のシートを製造す
ることはコストの増大を招く。
【0005】特開平10−28409号に記載された
「苗床シート」においても主シートの内部に収容部を設
けて種籾等を収容するようになされているが、この場合
にも収容部は表面および裏面保護シートで覆われる構造
となっており前記と同様な欠点を有する。
【0006】したがって、雑草生育を抑止するために用
いる播種方法としては、播種シートに予め作物に適した
間隔で種子を固定し、シートの敷設によって同時に播種
が行われるいわゆる直播シートの構成を有するものを用
いると共に、シートや種子固定部の構成が簡単で前記種
子の固定を作物によって異なる間隔に合せて容易に変更
できるようにすることが望まれる。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記本発明の課題は、長
手方向および巾方向における所定の間隔の播種パターン
でシート基材に設けられた多数の貫設部もしくはその近
傍に作物の種子を配列固定し、このシート基材を播種地
に敷設する播種方法において、細長な支持体の長手方向
に沿って前記所定間隔で種子を固定し、次いで前記シー
ト基材に対して前記貫設部の播種パターンに整合するよ
うに各支持体を巾方向の前記所定間隔で互いに平行にか
つ前記長手方向に沿って固定して播種シートを形成し、
次いで前記播種シートを種子の固定面を接地して敷設す
ることを特徴とする播種方法によって達成される。
【0008】本発明においてはシート基材に特定の播種
パターンで設けられた多数の貫通部に種子を予め配列固
定してなる播種シートを作地に敷設することにより雑草
発育の抑制等のためのいわゆるマルチングの機能を意図
するシートの敷設と種子の播種が同時に行われ、シート
敷設後に播種を改めて行う繁雑な作業が省略される。
【0009】特に請求項1記載の発明では細長な支持体
に特定の作物に適した所定の播種間隔のパターンに対応
して予め所定の長手方向間隔で種子を配列固定し、かゝ
る細長の支持体を互いに平行に所定の巾方向間隔でシー
トの長手方向に沿って固定するので、種子は基本的には
支持体によって保持されることになり前記直播シートの
場合のように脱落防止のための複雑な三層構造を必要と
しない。また種子の位置決めも簡単になり、たとえば作
物によって特定される長手方向間隔に予め種子を固定し
た複数の支持体を用意し、シートを展延しながらこれら
を所定の巾方向に互いに平行にかつシートに対して長手
方向に沿って接着して行くことにより播種用のシートが
得られる。
【0010】この場合シート側に貫設部を予め形成して
おいてもよく、または支持体に種子を固定する工程に関
連してシート側に所定間隔で貫設部を設け、一連の作業
工程によって播種シートを形成するようにしてもよい。
【0011】請求項2記載の発明においては前記支持体
をして天然せん維からなるテープ、ひも、またはなわが
用いられる。これらの材質は種子の発芽、生育を阻害せ
ずこれらを保護指示する基材として機能しかつ水中や土
壌中で経時的に分解する。
【0012】請求項3の発明においては、前記播種パタ
ーンの各貫設部をシート基材を貫通する切込み部として
形成し、この切込み部の周辺に種子を固定する。
【0013】請求項4記載の発明においては、所定間隔
の播種パターンに対応してシート基材に多数の切込み部
を設け、周辺に作物の種子を接着・固定してなる播種シ
ートが提供される。また請求項5では前記切込み部を、
一直線状、十文字状、放射状もしくは実質的なコの字状
とする。
【0014】発芽に際して種子の呼吸に必要な外気は切
込みを通して与えられる。発芽部は切込みの周辺を持上
げながらシートの表面に現れて成長することができ前記
従来技術で収容孔を覆う保護層をつき抜けて成長する場
合と同様なもしくはより容易な成長が可能である。また
切込みの形成は上下保護層を設けた収容孔の形成よりは
遥かに簡単である。
【0015】この切込み部は発芽時にその周辺が持上げ
られてそれらの間に発芽部の成長を許容する空間をつく
るためのものであるから、切込みの巾自体は極めて小さ
くてもよく、雑草の生長は極力抑止される。
【0016】尚請求項5記載のようにシート基材を保水
性を有する材質で形成すれば種子の発芽時に必要な適宜
な水分を供給することができる。この場合たとえば段ボ
ール再生紙等の製造工程で古紙スラリ中にアルギニン等
の糊剤機能を有する吸水性高分子物質を4〜5%程度混
入して抄紙することにより保水性の基材が得られる。
【0017】
【発明の効果】本発明においては、基材としてのシート
に予め作物の種子を所定間隔のパターンで固定してある
ので、播種シートを敷くだけの簡便な作業により同時に
作物の播種が可能になり、かつこの種子の固定は前記所
定のパターンで形成した切込みの周辺に接着等により行
われるので、構造や製造方法が極めて容易となる。しか
も貫設部を切込みとして形成する場合には、発芽部は切
込みの周辺部を容易に持上げながら又はその間隙を通し
て成長するので、発芽後、作物の葉あるいは根の生育に
妨げを生じることはない。一方目的とする作物以外の雑
草が成長する空間がほとんどないのでその生育が妨げら
れ、雑草対策に用いる除草剤等を使用することなく安全
な作物生産が得られる。
【0018】
【実施例】実施例1 コシヒカリの播種例 水田、畑地の雑草抑止用のマルチシートに用いられる再
生クラフトを1m60cm巾にカットしてシート基材2
とし、縦方向、横方向ともに20mmの十文字切込み部
3、3、…を互いに150mm間隔の格子状パターンと
して形成し、各十文字形切込み3の対角部にコシヒカリ
の種籾4を1個ずつでんぷん糊で直接接着した播種シー
ト1を用意し、種籾接着面を外側に向けて塩ビ管を軸に
ロール状に巻回した。
【0019】平成10年6月1日、試験圃場1反に通常の
耕運作業後表土がやや冠水する程度に水を張った。畦側
の一端にロールを置き、ロール中央に通したパイプに更
に牽引用のロープを通しシートを敷設しようとする向か
い側の畦よりロープを牽引し敷設を行った。1反の敷設
作業はほぼ30分で完了した。
【0020】近隣の圃場での田植え(苗)は5月の連休
末であったが、6月23日の時点で苗の生育は播種シート
を用いた場合の直播シートを用いた場合と通常の苗代か
らの場合とでほぼ同程度の背丈となり、播種シートを用
いた場合には成長に明らかな改善が認められた。これは
通常田植えの際には、苗代から圃場への植え替えが稲に
とっては生育の負担になっていることおよびこの時期に
同時に発芽する雑草との競合が抑えられることによるも
のと考えられる。
【0021】近隣の田植えは150mm×300mmで
機械植えのため一株3〜5株平均の植え付けであり雑草
の防除および施肥等は例年の定法どおりとした。例年5
60kg/反程度の収穫である。本発明の試験は除草剤
の使用は一切行わず、穂肥のみ近隣の圃場と同時期、同
量を施肥した。9月半ばの同時期に収穫を行ったが、収
量は近隣平均が570kg/反であるのに対し645k
g/反であった。
【0022】実施例2 レタスの植え付け吸水性高分子 として抄紙時に3〜5%のアルギニンを用
いたパルプ系再生紙をシート材とし、40cm間隔に十
文字の切込みを入れ、切込み片の1片にカルパー処理を
したレタス種子を接着した。シート敷設後1回の散水で
発芽までの水分は十分であり、通常の発芽率を得、近隣
と同様の収穫を得た。
【図面の簡単な説明】
【図1】切込みの周辺に種子を固定した本発明の播種シ
ートの概念図である。
【符号の説明】
1 播種シート 2 シート基材 3 切込み部 4 種子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向および巾方向における所定の間
    隔の播種パターンでシート基材に設けられた多数の貫設
    部もしくはその近傍に作物の種子を配列固定し、このシ
    ート基材を播種地に敷設する播種方法において、 細長な支持体の長手方向に沿って前記所定間隔で種子を
    固定し、次いで前記シート基材に対して前記貫設部の播
    種パターンに整合するように各支持体を巾方向の前記所
    定間隔で互いに平行にかつ前記長手方向に沿って固定し
    て播種シートを形成し、次いで前記播種シートを種子の
    固定面を接地して敷設することを特徴とする播種方法。
  2. 【請求項2】 長手方向および巾方向における前記支持
    体として天然せん維からなるテープ、ひも、またはなわ
    を用いる請求項1記載の播種方法。
  3. 【請求項3】 所定の間隔の播種パターンでシート基材
    に設けられた多数の貫設部もしくはその近傍に作物の種
    子を配列固定し、このシート基材を播種地に敷設する播
    種方法において、 前記播種パターンの各貫設部をシート基材を貫通する切
    込み部として形成し、この切込み部の周辺に種子を固定
    することを特徴とする播種方法。
  4. 【請求項4】 所定間隔の播種パターンに対応してシー
    ト基材に多数の切込み部を設け、各切込み部の周辺に作
    物の種子を接着・固定してなる播種シート。
  5. 【請求項5】 前記切込み部が、一直線状、十文字状、
    放射状もしくは実質的なコの字状である請求項4記載の
    播種シート。
  6. 【請求項6】 前記シート基材が保水性を有する請求項
    4記載の播種シート。
JP11222931A 1999-08-05 1999-08-05 播種方法および該方法に用いる播種シート Withdrawn JP2001045810A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115336452A (zh) * 2021-05-13 2022-11-15 长沙壹点农业科技有限公司 嵌入式播种

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115336452A (zh) * 2021-05-13 2022-11-15 长沙壹点农业科技有限公司 嵌入式播种

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Effective date: 20061107