JP2001157518A - ひまわりの栽培法及びひまわり栽培用構造体 - Google Patents

ひまわりの栽培法及びひまわり栽培用構造体

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JP2001157518A
JP2001157518A JP34296299A JP34296299A JP2001157518A JP 2001157518 A JP2001157518 A JP 2001157518A JP 34296299 A JP34296299 A JP 34296299A JP 34296299 A JP34296299 A JP 34296299A JP 2001157518 A JP2001157518 A JP 2001157518A
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permeable
water
floor
sunflower
sunflowers
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Kazuhisa Nagaoka
一寿 長岡
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 灌水量が多すぎた場合でも根腐れや病気に罹
る心配がないので、灌水作業を効率良く行うことができ
る。また、根が地中にまで張ることがないし、床土層の
温度が安定しているので鑑賞に適した大きさで、均一の
ひまわりの花を栽培することができる。 【解決手段】 ひまわりの種子或は苗を成育する成育箱
1は、透水性床体2と透水性床体2の外側を囲繞する枠
体3とから平面矩形状に形成してあり、透水性床体2と
地面Aとの間は空間Bになっている。成育箱1内には透
水性床体2を覆うように透水性土留めシート5が設けて
あり、透水性土留めシート5上には床土層6が形成して
ある。床土層6の上方にはひまわりの曲がりや倒伏を防
止するための支持ネット7が高さ方向に変位可能に設け
てある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生け花やドライフ
ラワー等の鑑賞用に適する花が小振りで茎が細いひまわ
りを栽培するのに好適なひまわりの栽培法及びひまわり
栽培用構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、生け花やドライフラワー等の鑑賞
用のひまわりには、花の径が小さく、茎が細いものが愛
好されていることから、このような鑑賞用ひまわりの栽
培に関する技術が研究されている。例えば特公平8−2
4488号公報に開示されている技術があり、この技術
は、遮水性シートの上に床土を敷設してなる栽培床に、
ひまわりの種子または苗を直播きまたは移植し、上記遮
水性シートにより根が該シートの下の地中に伸長するの
を制限した状態にして、かつ、背丈が約3cmに成長し
た後は下部の葉が垂れ下がる程度まで水切りした後、し
かも少なくとも上記遮水性シートの上に水が溜ることの
ないように灌水を行う栽培法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ひまわりは
根からの吸水性及び吸肥性が強い植物であるため、灌水
量や施肥量が過剰であると、茎が長く伸びると共に花が
大きく育ってしまって花が垂れ下がったひまわりに成長
するために商品価値が低いという問題がある。このよう
な問題に関して、従来技術は遮水性シートの上に床土を
敷設して栽培床を形成しているために、次のような欠点
がある。
【0004】第1に、栽培床に灌水した量が過剰である
と遮水性シート上に滞水するために根腐れしたり病気に
罹り易いことである。このため、灌水する際には遮水性
シートの上に水が溜ることがないように注意する必要が
あり、作業効率を損なう面があるし、一旦過剰に灌水し
てしまうと過剰水分を除去できないという問題がある。
第2に、栽培床を構成する遮水性シートはハウス内の地
面上に直接敷設するため、万一遮水性シートに穴が開い
ているような場合には当該穴を介して根が地中に張るこ
とになり、大きな花に成育してしまうことである。第3
に、栽培床はハウス内の地面上に形成するものであるた
め、遮水性シートを凹凸のないように敷設することは困
難であり、栽培床の凹部に水が溜ることは避けられな
い。このため、花の成育が不揃になるし、根腐れの原因
にもなる。
【0005】本発明は上述した従来技術の諸欠点に鑑み
なされたもので、水をかけ過ぎたような場合でも根腐れ
や病気の心配がないし、根が地中にまで張ることがない
ので鑑賞に適した大きさで、均一の花のひまわりを栽培
することができるひまわりの栽培法及びひまわり栽培用
構造体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために構成された請求項1に係る本発明の手段は、地面
から離間するように育成箱内に設けられた透水性床体を
覆うように透水性土留めシートを敷設し、該透水性土留
めシートの上に床土層を形成し、該床土層にひまわりの
種子を播種し又は苗を移植して成育するようにしたこと
にある。
【0007】そして、前記床土層の上方には、ひまわり
の倒伏を防止するための支持ネットを高さ方向に変位可
能に架設するようにするとよい。
【0008】また、請求項3に係る発明の手段は、透水
性床面部、及び該透水性床面部を地面から所望の高さに
離間して支持すると共にその外側を囲繞する枠体からな
る育成箱と、少なくとも前記透水性床面部を覆った状態
で該育成箱内に敷設した透水性土留めシートと、該透水
性土留めシートの上に形成され、ひまわりの種子が播種
され又は苗が移植される床土層とから構成したものから
なる。
【0009】そして、前記床土層の上方には、ひまわり
の倒伏を防止するための支持ネットを高さ方向に変位可
能に架設するとよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳述する。図において、1は本発明の栽培法に
用いる合成樹脂製の育成箱を示す。該育成箱1は多数の
小孔2A、2A、・・・が形成してある平板状の透水性
床体2と、該透水性床体2の外側を囲繞する枠体3とか
ら構成してある。該枠体3は幅約90cmの前、後側板
3A、3B(但し、前側板3Aは図示せず。)と、長さ
約180cmの左右側板3C、3Dによって高さが約3
5cmの長方形の枠状をなしており、透水性床体2を地
面Aから約15cmの高さに支持することにより、透水
性床体2の下方は空間Bになっている。そして、枠体3
には所定の間隔で複数本のネット支持棒4、4、・・・
が立設してある。
【0011】5は例えば長繊維不織布等からなる透水性
土留めシートで、該透水性土留めシート5は前記透水性
床体2を覆うように敷設してあり、その外縁側5A、5
A、・・は枠体3の側板3A、3B、3C、3Dに係止
してある。6はひまわりCの種子を直播きし、或は苗を
移植して育成するための床土層で、該床土層6は前記透
水性土留めシート5上に約20cmの厚さに形成してあ
る。
【0012】7はひまわりCの茎の曲がりや倒伏を防止
するために床土層6の上方に覆設した支持ネットで、該
支持ネット7は約10cm四方の網目に編成したものか
らなっており、外縁を前記各ネット支持棒4に高さ方向
に位置を変えて係止することにより、ひまわりCの成長
に応じて高さ方向に変位可能になっている。
【0013】上述の構成からなるひまわり栽培用構造体
を用いてひまわりCを栽培するには、例えばハウス内の
地面Aにひまわり栽培用構造体を多数列設して行う。栽
培の方法は従来の方法と基本的に異なるところはなく、
灌水も成育状況に応じて適宜行う。この灌水作業におい
て、灌水の水量が全体的に多かったり、部分的に多かっ
たりした時でも余剰の水は床土層6に滞留することがな
く、透水性土留めシート5から透水性底板体2の各小孔
2Aを透過して地面Aに流出することにより、床土層6
中の水分は常時均等、かつ適度に保持される。従って、
灌水量が過剰な場合でも遮水シートを用いた場合のよう
に根腐りしたり、病気が発生することはなく、平均した
大きさの良質のひまわりを栽培することができる。
【0014】また、床土層6は透水性床体2により地面
Aから離間しており、かつ透水性床体2及び透水性土留
めシート5によって地面Aから遮断された状態になって
いるから、ひまわりが透水性床体2及び透水性土留めシ
ート5を介して地中にまで根を張ることはなく、商品価
値のない花の大きいひまわりに成長するのを防止でき
る。また、透水性床体2と地面Aとの間の空間Bは断熱
層として機能することにより、床土層6は地面Aの温度
や気温に影響されることなく安定した温度に保持される
ので、地温や気温の低い時期でもひまわりの成育が良
い。
【0015】なお、本実施の形態では育成箱1の大きさ
を長さ約180cm、幅約90cm、高さ約35cmに
設定し、透水性底体2の地面Aからの高さを約15cm
に設定したが、本発明における育成箱の大きさは実施の
形態に限定されるものではない。また、育成箱は形態と
して箱状を成しているものであれば、適宜の板材を組み
合わせた構成のものであってもよい。
【0016】また、本実施の形態に示す育成箱1に替え
て、多数の稲の苗箱を積層し、最上段の苗箱を育成箱と
して使用するように構成してもよい。このようにするこ
とにより、産業廃棄物として処分される苗箱の有効利用
ができるし設備費を大幅に低減することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明は以上詳述した如く構成したか
ら、下記の諸効果を奏する。 (1)床土層は透水性床体及び透水性土留めシートによ
って支持してあり、灌水による水量が過剰であった場合
でも水掃けが良いので水が滞留することがない。従っ
て、ひまわりは根腐れしたり病気に罹ることがないので
収穫率が高いし、花の大きさが揃ったひまわりを栽培す
ることができる。 (2)床土層と地面との間の空間は断熱層として機能す
ることにより、床土層は地温や気温の影響が少なく温度
が安定するから、地温や気温が低い時期でもひまわりの
成育がよい。 (3)床土層は地面から離間し、かつ透水性床体及び透
水性土留めシートによって地面から遮断されていること
により、根が地面にまで成長して張ることがないから、
大きな花に成長することがなく、平均した大きさのひま
わりを栽培することができる。 (4)本発明によるひまわり栽培用構造体を用いること
により、商品価値の高い小ぶりのひまわりを栽培するこ
とができるから、収益性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るひまわり栽培用構造
体の構成を示す断面図である。
【図2】ひまわりの栽培状態を示すひまわり栽培用構造
体の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 育成箱 2 透水性床体 3 枠体 5 透水性土留めシート 6 床土層 A 地面 B 空間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地面から離間するように育成箱内に設け
    られた透水性床体を覆うように透水性土留めシートを敷
    設し、該透水性土留めシートの上に床土層を形成し、該
    床土層にひまわりの種子を播種し又は苗を移植して成育
    するようにしたひまわりの栽培法。
  2. 【請求項2】 前記床土層の上方には、ひまわりの倒伏
    を防止するための支持ネットを高さ方向に変位可能に架
    設するようにした請求項1記載のひまわりの栽培法。
  3. 【請求項3】 透水性床体、及び該透水性床体を地面か
    ら離間して所望の高さに支持すると共にその外側を囲繞
    する枠体からなる育成箱と、少なくとも前記透水性床体
    を覆った状態で該育成箱内に敷設した透水性土留めシー
    トと、該透水性土留めシートの上に形成され、ひまわり
    の種子が播種され又は苗が移植される床土層とから構成
    してなるひまわり栽培用構造体。
  4. 【請求項4】 前記床土層の上方には、ひまわりの倒伏
    を防止するための支持ネットを高さ方向に変位可能に架
    設してあることを特徴とする請求項3記載のひまわり栽
    培用構造体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2527150A (en) * 2014-10-22 2015-12-16 Progressive Restoration Ltd A propagator
CN106212006A (zh) * 2016-08-01 2016-12-14 苏州市清水村生态农副产品生产经营专业合作社 一种向日葵苗高产环保的种植方法
CN107517688A (zh) * 2017-08-21 2017-12-29 合肥果成科技有限公司 一种向日葵的种植方法
CN108575425A (zh) * 2018-07-09 2018-09-28 晏平牯 一种藤蔓植物种植框架

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