JP2001045344A - 監視カメラ装置 - Google Patents

監視カメラ装置

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JP2001045344A
JP2001045344A JP11214349A JP21434999A JP2001045344A JP 2001045344 A JP2001045344 A JP 2001045344A JP 11214349 A JP11214349 A JP 11214349A JP 21434999 A JP21434999 A JP 21434999A JP 2001045344 A JP2001045344 A JP 2001045344A
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JP
Japan
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surveillance camera
dome cover
camera
casing
gear
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English (en)
Inventor
Mitsuru Shoji
充 庄司
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MIKAMI CO Ltd
MIKAMI KK
Original Assignee
MIKAMI CO Ltd
MIKAMI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 監視カメラをドームカバーによって保護し、
カメラ視線を外側から覗かれるのを防ぐと共に、広範囲
に亘って安定した映像を確保できるようにする。 【解決手段】 ドームカバー30の開口端30Cを旋回
体18の旋回枠部18Dに嵌合して固定し、旋回体18
によりドームカバー30を内部の監視カメラ28と一体
に旋回駆動する。また、旋回体18の支持枠部18Eに
は支軸22を介して大径の回動ギヤ24を設け、回動ギ
ヤ24には監視カメラ28をカメラホルダ27と共に固
定して設ける。旋回体18の垂下ブラケット18Cには
傾転用の電動モータ25を設け、電動モータ25の回転
を小径ギヤ26から大径の回動ギヤ24に減速して伝達
し、回動ギヤ24を水平軸線O′−O′の周囲で回動す
ることにより、カメラホルダ27、監視カメラ28を
上,下に傾転駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば商品の展示
場、店舗等に設置する監視用のカメラとして好適に用い
られる監視カメラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、商品の展示場、店舗等にあって
は、例えば天井側に監視カメラ装置を設置し、この監視
カメラを遠隔操作することによって店内の360度に亘
る視野を確保し、盗難防止等を図るようにしている。
【0003】そこで、この種の従来技術による監視カメ
ラ装置を図6ないし図11を参照して説明する。
【0004】図において、1は監視カメラ装置のケーシ
ングで、該ケーシング1は硬質の樹脂材料等により有蓋
筒状に形成され、その上端側は固定用の閉塞端1Aとな
って店舗等の天井に固定されるものである。また、ケー
シング1の下端側は開口端1Bとなり、その内周側には
後述のドームカバー3が嵌合して設けられている。
【0005】2はケーシング1内に回転可能に設けられ
た監視カメラで、該監視カメラ2は高性能のビデオカメ
ラ(TVカメラ)等によって構成され、その前面側には
レンズ2Aが設けられている。そして、監視カメラ2
は、ケーシング1内に設けた旋回体(図示せず)により
軸線O−Oを中心にして、例えば矢示A方向に360度
の範囲を連続的に回転される。
【0006】また、監視カメラ2と前記旋回体との間に
はケーシング1内に位置して傾転機構(図示せず)が設
けられ、この傾転機構は電動モータ等で駆動されること
により、監視カメラ2を軸線O−O上の傾転中心O′の
周囲で、例えば90度程度の角度θをもって上,下に傾
転駆動するものである。
【0007】そして、監視カメラ2は、図6に示す矢示
B方向のカメラ視線をもってドームカバー3の外側周囲
に対する撮像を行い、その画像を外部の遠隔操作装置
(図示せず)等に出力する。そして、遠隔操作装置側で
はディスプレイ等のモニタを用いて監視カメラ2からの
画像を表示させ、例えばガードマン等の監視員がモニタ
を観察することにより、店舗内の状況を確認できるもの
である。
【0008】3はケーシング1の開口端1B側に固定し
て設けられたドームカバーで、該ドームカバー3は、例
えば透明または半透明の透過性樹脂材料を用いて射出成
形を行うことにより略半球形状をなすドームとして形成
され、その上端3A側はケーシング1の開口端1Bを閉
塞するように、該開口端1Bの内周側に嵌合して固定さ
れている。そして、ドームカバー3は監視カメラ2を外
側から覆い、監視カメラ2を外部の障害物等から保護す
ると共に、監視カメラ2のカメラ視線を外部から容易に
覗かれる等の不具合をなくすものである。
【0009】このように構成される従来技術の監視カメ
ラ装置では、例えば店舗内を遠隔操作によって監視する
場合に、監視カメラ2を軸線O−Oを中心にして矢示A
方向に連続的に旋回しつつ、傾転機構により監視カメラ
2を傾転中心O′の周囲で角度θの傾転範囲をもって
上,下に首振りさせる。
【0010】これによって、監視カメラ2のカメラ視線
は半球形状をなすドームカバー3のほぼ全体に亘って遠
隔操作されることになり、例えば店舗内の全体に亘った
カメラ視線を確保できる。そして、ガードマン等の監視
員は監視カメラ2を遠隔操作して、該監視カメラ2によ
る画像を観察することにより、店舗内の状況を容易に確
認できるものである。
【0011】また、略半球形状をなすドームカバー3
は、例えばバキューム成形、加圧空気等によるブロー成
形または射出成形等の手段を用いて成形されるが、一般
的には多量に安定した成形品を得るために、射出成形手
段を用いてドームカバー3を成形することが良いもので
ある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による監視カメラ装置は、例えば店舗内を遠隔操
作によって監視している場合に、監視カメラ2による画
像が部分的に不鮮明となって、画像に乱れが発生するこ
とがあり、店舗内等の広い範囲に亘って安定した高画質
の映像を得るのが難しいという問題が生じている。
【0013】そこで、本発明者等は、監視カメラ2によ
る画像に部分的な乱れが生じる原因を鋭意研究したとこ
ろ、下記のような原因であることが分かった。
【0014】即ち、透明または半透明の透過性樹脂材料
を用いてドームカバー3を射出成形する場合に、成形用
金型内には図8に例示する矢印Cの方向に透過性樹脂材
料を注入するため、矢印Cの方向に延びる注入孔の近傍
部では光学的な歪部4が発生することが多い。
【0015】また、注入孔と反対側に位置する金型部分
内では、加熱溶融状態の樹脂材料が図9に示す矢示D,
D方向で互いに衝突するように流れ、この衝突部分でも
所謂脈理と呼ばれる筋状の光学的な歪部5が発生する。
【0016】このため、ドームカバー3内で監視カメラ
2を図7中の矢示A方向に旋回させる場合に、監視カメ
ラ2のレンズ2Aが光学的な歪部5(または歪部4)に
対向配置されると、これらの歪部4,5によって監視カ
メラ2の画像に乱れが生じてしまう。
【0017】例えば、監視カメラ2を図10中の点Oを
中心にして矢示A方向に旋回させる場合に、監視カメラ
2が図10中のX−X線上またはその近傍に配置された
ときに、光学的な歪部4,5によって画像に乱れが生
じ、安定した高画質の映像を得ることができないという
ことが知見された。
【0018】一方、監視カメラ2を点Oを中心にして旋
回させる場合に、例えばY−Y線上またはその近傍部等
に監視カメラ2を配置しても、画像に乱れが生じること
はない。そして、図10、図11に斜線で示した部分
は、光学的に安定した安定領域6であり、監視カメラ2
を安定領域6に対面して配置する限りは安定した高画質
の映像を得られることが確認された。
【0019】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、監視カメラをドームカ
バーによって保護でき、カメラ視線を外側から覗かれる
のを防ぐことができると共に、ドームカバーによる画像
の乱れをなくすことができ、広範囲に亘って安定した映
像を確保できるようにした監視カメラ装置を提供するこ
とにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明が採用する構成は、一端側が開
口端となった筒状のケーシングと、該ケーシング内に回
転可能に設けられ、該ケーシングの軸線を中心にして旋
回用の回転源により旋回駆動される旋回体と、該旋回体
と一体に旋回するように設けられ、前記ケーシングの開
口端から突出し外部の撮像を行う監視カメラと、該監視
カメラと前記旋回体との間に設けられ、傾転用の回転源
により該監視カメラを前記ケーシングの軸線に対して傾
転駆動する傾転機構と、前記監視カメラを外側から覆う
ように前記ケーシングの開口端側に設けられ、前記旋回
体および監視カメラと一体に旋回される略半球形状をな
す透過性のドームカバーとからなる。
【0021】このように構成することにより、旋回用の
回転源で旋回体を旋回駆動するときには該旋回体と一体
に監視カメラとドームカバーとを旋回でき、ケーシング
の軸線周囲においては監視カメラとドームカバーとの相
対位置がずれることはなくなる。そして、傾転機構は傾
転用の回転源により監視カメラを前記軸線に対して斜め
に傾ける方向に傾転駆動できるので、監視カメラを例え
ば上,下に首振りするように回動でき、前記旋回体の旋
回動作と共にカメラ視線を広い範囲に亘って配向するこ
とができる。
【0022】また、請求項2の発明によると、ドームカ
バーは透過性樹脂材料を略半球形状に射出成形すること
により形成し、該ドームカバーは、成形時に生じる光学
的な歪み部分を避け、光学的に安定した領域を監視カメ
ラと対面させる構成としている。
【0023】これにより、ドームカバーの射出成形時に
生じる光学的な歪み部分を避け、光学的に安定した領域
に沿った方向でのみ、監視カメラを例えば上,下に首振
りするように傾転駆動することができる。そして、監視
カメラは旋回体によりドームカバーと一体に旋回動作す
るので、ドームカバーの全周囲に亘った広範囲の映像を
監視カメラにより撮り込むことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
監視カメラ装置を、添付図面の図1ないし図5に従って
詳細に説明する。なお、本実施の形態では前述した従来
技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を
省略するものとする。
【0025】図中、11は本実施の形態で採用した監視
カメラ装置のケーシングを示し、該ケーシング11は硬
質の樹脂材料等により有蓋筒状体として形成され、図
2、図3に示すように略円筒状をなす筒部12と、該筒
部12の上端側に螺着等の手段を用いて固定され、該筒
部12の上端側を閉塞した蓋部13とにより構成されて
いる。
【0026】ここで、ケーシング11の蓋部13は、例
えば店舗等の天井側に固定され、その中央部には上向き
に突出するコネクタ部13Aが設けられている。そし
て、該コネクタ部13Aは外部電源(図示せず)等に接
続されることにより、後述の電動モータ19,25、監
視カメラ28等に給電を行うものである。
【0027】また、ケーシング11の筒部12には、開
口端となる下端側に環状の縁取り部12Aが一体形成さ
れ、該縁取り部12Aの内周面は後述するドームカバー
30の外周面に微小隙間を介して対向している。さら
に、縁取り部12Aには周方向に間隔をもって通気孔1
2B,12B,…が穿設され、これらの各通気孔12B
は、蓋部13側に穿設した各通気孔13Bと共にケーシ
ング11内に冷却風を流通させるものである。
【0028】14はケーシング11内に設けられた固定
サポートを示し、該固定サポート14は、蓋部13に設
けたねじ座15,15,…等にねじ止めされ、後述の旋
回体18等をケーシング11内で回転可能に支持するも
のである。そして、固定サポート14の中心側には円筒
状の支持筒16がビス等の手段で固定して設けられ、該
支持筒16はケーシング11の軸線O−Oと同軸に配設
されている。
【0029】また、支持筒16の内周側は内部配線(図
示せず)用の挿通穴16Aとなり、該挿通穴16Aは固
定サポート14を貫通して軸方向に延びている。そし
て、挿通穴16A内に挿通される内部配線は、後述の電
動モータ19,25、監視カメラ28等に通電を行うと
共に、旋回体18の旋回動作により配線に捩れ等が生じ
るのを防止する構成となっている。
【0030】17は固定サポート14に設けられた大径
のベースギヤで、該ベースギヤ17は大径のリングギヤ
等からなり、ケーシング11の軸線O−Oと同軸になる
ように固定サポート14にビス等の手段で固定されてい
る。そして、ベースギヤ17は図3に示す如く後述の小
径ギヤ20と噛合することにより、ベースギヤ17の周
囲で小径ギヤ20を自転しつつ公転させ、このときの公
転運動により旋回体18は軸線O−Oの周囲で図1中の
矢示A方向に旋回動作するものである。
【0031】18はケーシング11内に設けられた旋回
体で、該旋回体18は、支持筒16の外周側に軸受を介
して回転可能に設けられた旋回筒部18Aと、該旋回筒
部18Aから径方向外向きに延設され、図3に示すよう
に後述の電動モータ19が取付けられる張出ブラケット
18Bと、旋回筒部18Aの外周側から下向きに延設さ
れ、図2に示すように後述の電動モータ25等が取付け
られる垂下ブラケット18C等とによって構成されてい
る。
【0032】また、旋回体18の垂下ブラケット18C
には、その高さ方向中間領域から径方向外向きに突出し
ケーシング11の軸線O−Oを中心にして環状に延びる
旋回枠部18Dと、該旋回枠部18Dよりも下方に突出
し後述の監視カメラ28を傾転可能に支持する支持枠部
18Eとが設けられている。
【0033】そして、旋回枠部18Dはケーシング11
の開口端(筒部12の縁取り部12A)よりも上側に位
置してケーシング11内に回転可能に配設され、その外
周側には後述のドームカバー30が固定されている。一
方、支持枠部18Eはケーシング11から外側(下向
き)に突出し、監視カメラ28等と共にドームカバー3
0内に収容されている。
【0034】19は旋回体18の回転源となる旋回用の
電動モータで、該電動モータ19は図3に示すように旋
回体18の張出ブラケット18Bにビス等の手段を用い
て固定され、その出力軸には小径ギヤ20が固着されて
いる。
【0035】そして、小径ギヤ20は大径のベースギヤ
17に噛合し、電動モータ19の回転により自転しつ
つ、ベースギヤ17の周囲を公転する旋回用の減速歯車
機構を構成している。これにより、旋回体18には電動
モータ19の回転が減速して伝えられ、旋回体18には
大きな回転トルクが付与されるものである。
【0036】21は監視カメラ28を軸線O−Oに対し
て傾転駆動する傾転機構で、該傾転機構21は、図1、
図2に示す如く軸線O−Oと直交する水平軸線O′−
O′上に位置し、旋回体18の支持枠部18Eに固定し
て設けられた支軸22と、該支軸22に軸受等を介して
回動可能に取付けられた回動筒23と、該回動筒23に
固定して設けられ、後述のカメラホルダ27が一体に取
付けられた大径の回動ギヤ24等とにより構成されてい
る。
【0037】25は傾転用の回転源となる電動モータ
で、該電動モータ25は、図2に示す如く旋回体18の
垂下ブラケット18Cにビス等の手段を用いて固定さ
れ、その出力軸には小径ギヤ26が固着されている。そ
して、小径ギヤ26は大径の回動ギヤ24に噛合し、電
動モータ25の回転を減速してカメラホルダ27に伝え
る傾転用の減速歯車機構を構成している。
【0038】27は大径の回動ギヤ24に固定して設け
られたカメラホルダで、該カメラホルダ27は、例えば
薄い金属板等を用いて図3に示す如く円形の中空ドラム
として形成され、その内部に監視カメラ28を収容する
構成となっている。そして、カメラホルダ27には周方
向の一箇所に円形の開口部27Aが形成され、該開口部
27Aの位置には後述する監視カメラ28のズームレン
ズ28A等が対向配置されている。
【0039】28はカメラホルダ27内に収容された監
視カメラを示し、該監視カメラ28は、従来技術で述べ
た監視カメラ2とほぼ同様に高性能のビデオカメラ(T
Vカメラ)等によって構成され、その内部にはCCD等
の固体撮像素子が収納されている。そして、監視カメラ
28は前端側にズームレンズ28Aを有し、該ズームレ
ンズ28Aを透して外部の撮像を行うものである。
【0040】ここで、監視カメラ28は、ケーシング1
1内に設けた旋回体18により軸線O−Oを中心にして
360度の範囲を連続的に回転される。また、電動モー
タ25で回動ギヤ24を回動することにより、監視カメ
ラ28は水平軸線O′−O′を中心にして図3中に示す
角度θ(例えば90度)の範囲で上,下に俯仰動(首振
り)するように傾転駆動されるものである。
【0041】29は図2に示す如く旋回体18の支持枠
部18Eにブラケット等を介して設けられた傾転センサ
で、該傾転センサ29は支持枠部18Eに対する回動ギ
ヤ24の回動位置を検出し、後述のコントローラ35等
により傾転用の電動モータ25をフィードバック制御す
るものである。
【0042】30はケーシング11の開口端に設けられ
たドームカバーで、該ドームカバー30は、従来技術で
述べたドームカバー3とほぼ同様に、透明または半透明
の透過性樹脂材料を用いて射出成形を行うことにより略
半球形状をなすドームとして形成されている。
【0043】ここで、ドームカバー30は図1、図2中
に示す水平軸線O′−O′よりも下側の部分が半球形部
30Aとなり、上側の部分は短尺の円筒部30Bとして
形成されている。また、円筒部30Bの上端側は円形の
開口端30Cとなり、該開口端30Cは旋回体18の旋
回枠部18Dに外側から嵌合され、図3に示す固定具3
1等を用いて旋回枠部18Dの外周側に固定されてい
る。
【0044】そして、ドームカバー30の半球形部30
Bにおいては、監視カメラ28の傾転動作時にもズーム
レンズ28Aとの距離が常に一定に保たれるため、監視
カメラ28により安定した画像が得られるものである。
【0045】また、ドームカバー30についても、図
4、図5中に斜線で示した部分が光学的に安定した安定
領域6となり、例えば監視カメラ28をY−Y線に沿っ
て傾転駆動する限りは画像に乱れが生じることはなく、
安定した高画質の映像が得られるものである。
【0046】そして、本実施の形態にあっては、監視カ
メラ28の傾転中心となる水平軸線O′−O′に対し
て、図4中に示したX−X線がほぼ一致または平行とな
るように、ドームカバー30の開口端30C側を旋回体
18の旋回枠部18Dに外側から嵌合し、図3に示す固
定具31等を用いて固定している。
【0047】これにより、ドームカバー30はケーシン
グ11に対して図1中の矢示A方向で旋回体18と一体
に回転され、ドームカバー30の内側では監視カメラ2
8も一緒に回転(旋回)される。このため、監視カメラ
28とドームカバー30とは軸線O−Oを中心にして旋
回体18により一体に旋回され、監視カメラ28は図1
中に斜線で示すドームカバー30の光学的な安定領域6
に対面し続けるものである。
【0048】32はドームカバー30の内面側に設けら
れた遮光カバーで、該遮光カバー32はドームカバー3
0にほぼ対応して半球形状に形成されている。そして、
遮光カバー32は、ドームカバー30内の監視カメラ2
8が外部から覗かれるのを防止するため、外部光等がド
ームカバー30内に入り込むのを遮断しているものであ
る。
【0049】しかし、遮光カバー32には、図3中の角
度θに対応する位置に帯状に延びる開口32Aが形成さ
れ、監視カメラ28のズームレンズ28Aは開口32A
に沿って上,下に傾転駆動される。これにより、監視カ
メラ28は遮光カバー32で遮断されることなく、ドー
ムカバー30の外部を撮像できるものである。
【0050】そして、遮光カバー32はドームカバー3
0と共に監視カメラ28を外側から覆い、監視カメラ2
8を外部の障害物等から保護すると共に、監視カメラ2
8のカメラ視線を外部から容易に覗かれる等の不具合を
なくす機能を有している。
【0051】33はケーシング11の蓋部13と固定サ
ポート14との間に配設された回路部品で、この回路部
品33は、例えば外部電源による交流を直流に変換する
整流回路等を構成するものである。
【0052】34は図3に示す如くケーシング11内に
設けられた回路部品で、該回路部品34は、例えばイン
ターフェイス回路等を構成し、旋回体18の旋回筒部1
8A外周側に配設されている。そして、回路部品34は
旋回筒部18Aを挟んで電動モータ19の反対側に位置
し、旋回体18の旋回時に電動モータ19との間で回転
バランスを取る構成となっている。
【0053】さらに、35は図2に示すようにケーシン
グ11内に設けられたコントローラで、該コントローラ
35は、例えばマイクロコンピュータ等の制御回路によ
って構成され、電動モータ19,25の回転を制御する
と共に、監視カメラ28のズーム制御等を行うものであ
る。そして、コントローラ35は旋回体18を挟んで電
動モータ25の反対側に配設され、旋回体18の旋回時
に電動モータ25との間で回転バランスを取るものであ
る。
【0054】本実施の形態による監視カメラ装置は上述
の如き構成を有するもので、その基本的作動については
従来技術によるものと格別差異はない。
【0055】然るに、本実施の形態にあっては、監視カ
メラ28を外側から覆うドームカバー30の開口端30
Cを、旋回体18の旋回枠部18Dに嵌合して固定し、
旋回体18によりドームカバー30を内部の監視カメラ
28と一体に旋回駆動する構成としている。
【0056】これにより、ドームカバー30は監視カメ
ラ28に対して旋回体18の旋回方向で相対位置が変わ
ることはなくなり、監視カメラ28は図1中に斜線で示
すドームカバー30の光学的な安定領域6に対面し続け
ることになる。そして、監視カメラ28のズームレンズ
28Aを、図4に例示したY−Y線の方向に配向し続け
ることができる。
【0057】このため、監視カメラ28のズームレンズ
28Aが、図4に例示したX−X線の方向に配向される
のを防止でき、従来技術で述べたように光学的な歪部
4,5等によって画像に乱れが生じる等の不具合を解消
できる。
【0058】そして、傾転機構21による監視カメラ2
8の傾転方向を、図4に例示したY−Y線とほぼ一致さ
せることにより、光学的に安定した安定領域6に沿って
監視カメラ28を傾転駆動することができ、監視カメラ
28によりドームカバー30の全周囲に亘って安定した
高画質の映像が得られるものである。
【0059】即ち、ケーシング11内で旋回体18の垂
下ブラケット18Cに設けた傾転用の電動モータ25に
給電すると、該電動モータ25の回転を小径ギヤ26か
ら大径の回動ギヤ24に減速して伝達でき、該回動ギヤ
24を水平軸線O′−O′の周囲で回動することによ
り、カメラホルダ27、監視カメラ28を図3に示す角
度θの範囲で上,下に傾転駆動することができる。
【0060】また、ケーシング11内の旋回体18に対
しては、旋回用の電動モータ19に給電を行うことによ
り、ベースギヤ17の周囲で小径ギヤ20を自転しつつ
公転させ、小径ギヤ20の公転運動に従って旋回体18
を軸線O−Oの周囲で旋回駆動でき、監視カメラ28と
ドームカバー30とを旋回体18の旋回動作に伴って図
1中の矢示A方向に一体に旋回できるものである。
【0061】従って、本実施の形態によれば、旋回体1
8により監視カメラ28とドームカバー30を一体に旋
回駆動できると共に、ドームカバー30の光学的に安定
した安定領域6を活用して監視カメラ28を上,下に傾
転駆動することができ、これにより、監視カメラ28の
カメラ視線を広い範囲に亘って確保でき、安定した高画
質の映像を撮り込むことができる。
【0062】そして、監視カメラ28をドームカバー3
0によって良好に保護でき、カメラ視線を外側から覗か
れるのを防止できると共に、ドームカバー30による画
像の乱れをなくすことができ、広範囲に亘って安定した
映像を確保することができる。また、ドームカバー30
を射出成形手段を用いて形成でき、多量に安定した成形
品としてのドームカバー30を製造できると共に、製造
コストを削減することができる。
【0063】また、ケーシング11側の固定サポート1
4には大径のベースギヤ17を設け、旋回体18の張出
ブラケット18Bには旋回用の電動モータ19を設ける
と共に、電動モータ19の出力軸にはベースギヤ17に
噛合する小径ギヤ20を設ける構成としているため、ベ
ースギヤ17と小径ギヤ20により電動モータ19の回
転を減速して旋回体18に伝えることができ、旋回用の
電動モータ19を小型モータにより構成できると共に、
これらをケーシング11内にコンパクトに収納すること
ができる。
【0064】さらに、傾転機構21を支軸22、回動筒
23、大径の回動ギヤ24および電動モータ25側の小
径ギヤ26により構成しているので、大径の回動ギヤ2
4と小径ギヤ26とを用いて電動モータ25の回転を減
速しつつ、監視カメラ28に対して大きな傾転用の回動
トルクを与えることができ、傾転用の電動モータ25を
小型モータで構成できると共に、傾転機構21全体をケ
ーシング11とドームカバー30との間にコンパクトに
収め、全体を小型化することができる。
【0065】なお、前記実施の形態では、ドームカバー
30の内側に別部材からなる遮光カバー32を設けた場
合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例
えばドームカバー30の内側面に遮光膜を塗布等の手段
を用いて形成する構成としてもよい。
【0066】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、ケーシング内に回転可能に設けた旋回体に
よって監視カメラとドームカバーとを一体に旋回駆動す
ると共に、監視カメラと旋回体との間には該監視カメラ
をケーシングの軸線に対して傾転駆動する傾転機構を設
ける構成としているため、旋回用の回転源によって旋回
体を旋回駆動するときには該旋回体と一体に監視カメラ
とドームカバーとを旋回でき、この旋回方向に関して監
視カメラとドームカバーとの相対位置を常に一致させる
ことができる。
【0067】そして、傾転機構より監視カメラをドーム
カバー内で上,下に傾転駆動でき、前記旋回体の旋回動
作と共に監視カメラを広い範囲に亘って配向することが
できる。従って、監視カメラをドームカバーの光学的に
安定した領域に沿って傾転駆動でき、ドームカバーによ
る画像の乱れをなくすことができると共に、広範囲に亘
って安定した映像を確保することができる。さらに、ド
ームカバーによって監視カメラを保護でき、カメラ視線
を外側から覗かれる等の不具合も解消することができ
る。
【0068】また、請求項2に記載の発明によると、ド
ームカバーの射出成形時に生じる光学的な歪み部分を避
け、光学的に安定した領域に沿った方向でのみ、監視カ
メラを例えば上,下に俯仰動するように傾転駆動できる
と共に、旋回体により監視カメラとドームカバーとを一
体に旋回駆動できるので、ドームカバーの全周囲に亘っ
た広範囲の映像を監視カメラにより撮り込むことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による監視カメラ装置を示
す外観図である。
【図2】図1に示す監視カメラ装置の縦断面図である。
【図3】監視カメラ装置を示す図2中の矢示 III−III
方向からみた縦断面図である。
【図4】ドームカバーを単体で示す平面図である。
【図5】図4に示すドームカバーの正面図である。
【図6】従来技術の監視カメラ装置を示す外観図であ
る。
【図7】図6中のドームカバー内で監視カメラを旋回し
た状態を示す監視カメラ装置の外観図である。
【図8】図6に示すドームカバーの斜視図である。
【図9】図8とは異なる方向からみたドームカバーの斜
視図である。
【図10】図8に示すドームカバーの平面図である。
【図11】ドームカバーの正面図である。
【符号の説明】
4,5 光学的な歪部 6 安定領域 11 ケーシング 14 固定サポート 16 支持筒 18 ベースギヤ(旋回用の減速歯車機構) 18 旋回体 18A 旋回筒部 18B 張出ブラケット 18C 垂下ブラケット 18D 旋回枠部 18E 支持枠部 19 電動モータ(旋回用の回転源) 20 小径ギヤ 21 傾転機構 22 支軸 24 回動ギヤ 25 電動モータ(傾転用の回転源) 26 小径ギヤ 27 カメラホルダ 28 監視カメラ 28A ズームレンズ 30 ドームカバー 32 遮光カバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側が開口端となった筒状のケーシン
    グと、 該ケーシング内に回転可能に設けられ、該ケーシングの
    軸線を中心にして旋回用の回転源により旋回駆動される
    旋回体と、 該旋回体と一体に旋回するように設けられ、前記ケーシ
    ングの開口端から突出し外部の撮像を行う監視カメラ
    と、 該監視カメラと前記旋回体との間に設けられ、傾転用の
    回転源により該監視カメラを前記ケーシングの軸線に対
    して傾転駆動する傾転機構と、 前記監視カメラを外側から覆うように前記ケーシングの
    開口端側に設けられ、前記旋回体および監視カメラと一
    体に旋回される略半球形状をなす透過性のドームカバー
    とから構成してなる監視カメラ装置。
  2. 【請求項2】 前記ドームカバーは透過性樹脂材料を略
    半球形状に射出成形することにより形成し、該ドームカ
    バーは、成形時に生じる光学的な歪み部分を避け、光学
    的に安定した領域を前記監視カメラと対面させる構成と
    してなる請求項1に記載の監視カメラ装置。
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