JP2001045299A - 画像処理方法 - Google Patents

画像処理方法

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JP2001045299A
JP2001045299A JP11221382A JP22138299A JP2001045299A JP 2001045299 A JP2001045299 A JP 2001045299A JP 11221382 A JP11221382 A JP 11221382A JP 22138299 A JP22138299 A JP 22138299A JP 2001045299 A JP2001045299 A JP 2001045299A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い濃度領域の網掛け部分に影響を与えずに
低い濃度の網掛け、あるいは画像形成装置の最小画素で
印字された点の再現性を向上させる。 【解決手段】 画素データを有する1ドットからなり周
囲に画素データが存在しない画素を孤立点として検出
し、孤立点強調処理が必要な場合、補正対象画素に孤立
点強調用の補正データとして低濃度の画像データを書き
込むようにすることにより、再現性の低い小さい画素の
出力再現性を改善し、低濃度の画像イメージでディティ
ールが再現されずに飛んでしまうことを防止し、印字品
質を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタ、
デジタル複写機などの画像処理装置における画像処理方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プリンタの最小解像度は向上して
おり、600dpi,1200dpiといった非常に微
細な印字出力が可能になってきている。一方で、イメー
ジ画像の濃度の低い領域における網掛け部分などについ
て、プリンタの最小解像度の1画素で印字を行う周囲に
画素が存在しないような孤立点の場合、画像形成装置で
のイメージ画像の再現性が困難になってきている。
【0003】また、イメージ画像の濃度の低い領域にお
ける網掛け部分の濃度の高い部分では、プリンタの最小
解像度の1画素でドット抜きを行っても、周囲の画素に
より抜いた部分が潰れてしまい、細かい部分が再現でき
ない場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者の場合、画素の再
現性を高めるために、1画素のドット径を大きくする、
あるいはレーザプリンタや複写機の感光体の感度を上げ
る等の処理を行うことで解決は可能であるが、この場合
は上述したように高い濃度の網掛け部分などで画像の潰
れなどの弊害が出てきてしまうことになる。
【0005】また後者の場合、白抜き画素を再現させる
ため画像形成装置で出力濃度の調整を行うことは可能で
あるが、この場合、上述したように網掛け濃度の薄い部
分や1ドット幅の線のような微細な画像が再現されなく
なるような弊害が出てきてしまうことになる。
【0006】本発明は、高い濃度領域の網掛け部分に影
響を与えずに低い濃度の網掛け、あるいは画像形成装置
の最小画素で印字された点の再現性を向上させることを
第1の目的とする。
【0007】また本発明は、低い濃度領域の網掛け部分
や細い線画に影響を与えずに、高い濃度の網掛けなどの
画素の密集した部分の画像再現性を向上させることを第
2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、画素データを有する1ドッ
トあるいは複数ドットからなり、周囲に画素データが存
在しない画素を孤立点と判定し、孤立点強調処理が必要
な場合に、孤立点に隣接する補正対象画素に孤立点強調
用の補正データの書き込みを行うことを特徴とするもの
である。
【0009】また、第2の目的を達成するため、請求項
2記載の発明は、画素データの無い1ドットあるいは複
数ドットからなり、周囲を画素データで囲まれた画素を
孤立点と判定し、孤立点強調処理が必要な場合に、孤立
点に隣接する補正対象画素に孤立点強調用の補正データ
の書き込みを行うことを特徴とするものである。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2に記載の画像処理方法において、孤立点強調用の補
正データが低濃度の画像データであることを特徴とする
ものである。
【0011】また、請求項4記載の発明は、請求項1又
は2に記載の画像処理方法において、補正対象画素が孤
立点の上下左右にみならず、斜方向にも配置されること
を特徴とするものである。
【0012】請求項1記載の発明においては、画素デー
タを有する1ドットあるいは複数ドットからなり周囲に
画素データが存在しない画素を孤立点として検出し、孤
立点強調処理が必要な場合、孤立点に隣接する補正対象
画素に孤立点強調用の補正データの書き込みを行うこと
により、再現性の低い小さい画素の出力再現性を改善
し、低濃度の画像イメージでディティールが再現されず
に飛んでしまうことを防止し、印字品質を向上させる。
【0013】請求項2記載の発明においては、画素デー
タの無い1ドットあるいは複数ドットからなり周囲を画
素データで囲まれた画素を孤立点として検出し、孤立点
強調処理が必要な場合、孤立点に隣接する補正対象画素
に孤立点強調用の補正データの書き込みを行うことによ
り、再現性の低い小さい画素の出力再現性を改善し、高
濃度の画像イメージのディティール潰れを防止し、印字
品質を向上させる。
【0014】請求項3記載の発明においては、孤立点強
調用の補正データが低濃度の画像データであることによ
り、孤立点が画素データを有する1ドットあるいは複数
ドットからなる場合であっても、画素データの無い1ド
ットあるいは複数ドットからなる場合であっても、再現
性の低い小さい画素の出力再現性を改善し、印字品質を
向上させる。
【0015】請求項4記載の発明においては、補正対象
画素が孤立点の上下左右にみならず、斜方向にも配置さ
れることにより、孤立点の検出領域が拡大するため、必
要に応じて孤立点の周囲の任意の位置に補正データの出
力位置を選択することが可能になる他、周囲の画素への
影響も少なく抑える。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しながら説明する。図1は孤立点強調処理の
第1の実施形態において、孤立点が1ドットの場合を示
す図である。
【0017】孤立点強調処理が必要な場合には、図1に
示すように、1画素のみ単体で画素があり、かつ周囲に
画素データのないパターンを検出した場合、その画素を
孤立点と判定する。さらにこの孤立点と隣接する補正対
象画素を置くべき位置の周囲に他の画素が存在しない場
合に、補正対象画素に孤立点を強調するための補正デー
タの書き込みを行うことを可とする判定を行うことにな
る。
【0018】図1では孤立点の上下左右のいずれかの位
置に補正データを置く場合を示している。即ち、(a)
は孤立点の右側に補正対象画素を置き右側を強調してい
る。同様に(b)は左側を強調し、(c)は上側を強調
し、(d)は下側を強調している。しかし、これらを組
み合わせて複数の位置に補正データを配置する処理も有
効とする。
【0019】図2は孤立点強調処理の第1の実施形態に
おいて、孤立点が複数ドットの場合を示す図である。孤
立点は1画素のみとは限らず、図2に示すように、複数
ドットの塊であっても孤立点として処理することも可能
とする。図2の(a),(b)はそれぞれ孤立点が2ド
ット、3ドットの場合の例である。
【0020】図3は孤立点強調処理の第2の実施形態を
示す図、図4はその変形例を示す図である。図3の
(a)は画素検出範囲、孤立点、補正対象画素を示す
図、(b)は強調補正(濃度制御)結果を示す図、図4
も同様に、強調補正(パルス幅制御)結果を示す図であ
る。
【0021】第2の実施形態の動作において、孤立点強
調用の補正データは、画像形成装置が多値濃度出力で印
刷を行う機構の場合、図3(b)に示すように、補正デ
ータとして低濃度の画素データを印字する。
【0022】画像形成装置が出力濃度の調整を画素の幅
で調整する方式の場合は、図4に示すように、孤立点に
隣接した位置に通常の1画素より狭い幅で補正データを
出力する。この孤立点の画素と補正データの組み合わせ
により、出力画素の大きさを大きくすることで、小さい
画素の出力再現性の向上が可能になる。
【0023】図3では、低濃度画素1ドットを補正デー
タとしているが、濃度制御と画素幅制御との組み合わせ
で、より細かい濃度調整も可能である。また図4は、補
正データを孤立点側に寄せて出力した図となっている
が、補正データは必ずしも孤立点である画素と連続して
いる必要はない。
【0024】図5は孤立点強調処理の第3の実施形態を
示す図である。図5に示すように、注目画素が孤立点で
あるか否かの判定領域を広げることにより、補正データ
の出力位置を上下左右だけでなく、斜め方向に隣接した
位置にも選択可能となり、必要であれば孤立点周囲の任
意の位置を、補正データの出力位置として選択可能とな
る。
【0025】同図(a)は孤立点の左斜め下に補正対象
画素を配置し、左斜め下を強調したものである。同様
に、(b)は左斜め上を強調し、(c)は右斜め上を強
調し、(d)は右斜め下を強調したものである。
【0026】図6は孤立点強調処理の第4の実施形態に
おいて、孤立点が1ドットの場合を示す図である。第1
ないし第3の実施形態では、画素データが有るドットを
孤立点としたが、第4の実施の形態以降の実施の形態で
は、逆に画素データが無いドットを孤立点としている。
【0027】即ち、孤立点強調処理が必要な場合には、
図6に示すように、1画素のみ単体で画素が抜かれ、か
つ周囲に画素データの有るパターンを検出した場合、そ
の画素を孤立点と判定する。
【0028】さらに、この孤立点と隣接する補正対象画
素を置くべき位置の周囲にも同様に他の画素が存在する
場合に、孤立点を強調するために補正対象画素におい
て、既に有る画素データを他の画素データに置き換える
補正処理を行うことになる。
【0029】図6では孤立点の上下左右の何れかの位置
の画素を補正データに置き換える場合を示している。即
ち、(a)は孤立点の右側に補正対象画素を置き右側を
強調している。同様に(b)は左側を強調し、(c)は
上側を強調し、(d)は下側を強調している。しかし、
これらを組み合わせて、複数の位置の画素データを補正
データに置き換える処理も有効とする。
【0030】図7は孤立点強調処理の第4の実施形態に
おいて、孤立点が複数ドットの場合を示す図である。孤
立点は1画素のみとは限らず、図7に示すように、複数
ドットの塊であっても孤立点として処理することも可能
とする。図7の(a),(b)はそれぞれ孤立点が2ド
ット、3ドットの場合の例である。
【0031】図8は孤立点強調処理の第5の実施形態を
示す図、図9はその変形例を示す図である。図8(a)
は画素検出範囲、孤立点、補正対象画素を示す図、
(b)は強調補正(濃度制御)結果を示す図、図9も同
様に、強調補正(パルス幅制御)結果を示す図である。
【0032】第5の実施形態の動作において、孤立点強
調用の補正データは、画像形成装置が多値濃度出力で印
刷を行う機構の場合、図8(b)に示すように、補正デ
ータ出力位置に、周囲の画素濃度より低い濃度データを
印字する。
【0033】画像形成装置が出力濃度の調整を画素の幅
で調整する方式の場合は、図9に示すように、孤立点に
隣接した位置に通常の1画素より狭い幅で補正データを
出力する。
【0034】この孤立点の画素と補正データの組み合わ
せにより、画素の出力されていない領域の大きさを最小
画素サイズより大きくすることで、1ドット画素の出力
再現性の向上が可能になる。
【0035】図8では、補正画素1ドットを補正データ
としているが、濃度制御と画素幅制御との組み合わせ
で、より細かい濃度調整も可能である。また図9は、孤
立点幅を広げるように出力した図となっているが、補正
データは必ずしも孤立点である画素と連続している必要
はない。
【0036】図10は孤立点強調処理の第6の実施形態
を示す図である。図10に示すように、注目画素が孤立
点であるか否かの判定領域を広げることにより、補正デ
ータの出力位置を上下左右だけでなく斜め方向に隣接し
た位置にも選択可能となり、必要であれば孤立点周囲の
任意の位置を、補正データの出力位置として選択可能と
なる。
【0037】同図(a)は孤立点の左斜め下に補正対象
画素を配置し、左斜め下を強調したものである。同様
に、(b)は左斜め上を強調し、(c)は右斜め上を強
調し、(d)は右斜め下を強調したものである。
【0038】上述したように、本発明では、孤立点を検
出し、孤立点強調処理が必要な場合に補正対象画素に低
濃度の画像データを書き込むようにすることで、再現性
の低い小さい画素の出力再現性を改善し、低濃度の画像
イメージでディティールが再現されずに飛んでしまうこ
とを防止し、印字品質を向上させるようにして、第1の
目的を達成している。
【0039】また上述したように、本発明では、孤立点
を検出し、孤立点強調処理が必要な場合に補正対象画素
に低濃度の画像データを書き込むようにすることで、再
現性の低い小さい画素の出力再現性を改善し、高濃度の
画像イメージのディティール潰れを防止し、印字品質を
向上させるようにして、第2の目的を達成している。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、画素デー
タを有する1ドットあるいは複数ドットからなり周囲に
画素データが存在しない画素を孤立点として検出し、孤
立点強調処理が必要な場合、孤立点に隣接する補正対象
画素に孤立点強調用の補正データの書き込みを行うこと
により、再現性の低い小さい画素の出力再現性を改善
し、低濃度の画像イメージでディティールが再現されず
に飛んでしまうことを防止し、印字品質を向上させるこ
とが可能になる。
【0041】請求項2記載の発明によれば、画素データ
の無い1ドットあるいは複数ドットからなり周囲を画素
データで囲まれた画素を孤立点として検出し、孤立点強
調処理が必要な場合、孤立点に隣接する補正対象画素に
孤立点強調用の補正データの書き込みを行うことによ
り、再現性の低い小さい画素の出力再現性を改善し、高
濃度の画像イメージのディティール潰れを防止し、印字
品質を向上させるが可能になる。
【0042】請求項3記載の発明によれば、孤立点強調
用の補正データが低濃度の画像データであることによ
り、孤立点が画素データを有する1ドットあるいは複数
ドットからなる場合であっても、画素データの無い1ド
ットあるいは複数ドットからなる場合であっても、再現
性の低い小さい画素の出力再現性を改善し、印字品質を
向上させることが可能になる。
【0043】請求項4記載の発明によれば、補正対象画
素が孤立点の上下左右にみならず、斜方向にも配置され
ることにより、孤立点の検出領域が拡大するため、必要
に応じて孤立点の周囲の任意の位置に補正データの出力
位置を選択することが可能になる他、周囲の画素への影
響も少なく抑えることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】孤立点強調処理の第1の実施形態において孤立
点が1ドットの場合を示す図である。
【図2】孤立点強調処理の第1の実施形態において孤立
点が複数ドットの場合を示す図である。
【図3】孤立点強調処理の第2の実施形態を示す図であ
る。
【図4】その変形例を示す図である。
【図5】孤立点強調処理の第3の実施形態を示す図であ
る。
【図6】孤立点強調処理の第4の実施形態において孤立
点が1ドットの場合を示す図である。
【図7】孤立点強調処理の第4の実施形態において孤立
点が複数ドットの場合を示す図である。
【図8】孤立点強調処理の第5の実施形態を示す図であ
る。
【図9】その変形例を示す図である。
【図10】孤立点強調処理の第6の実施形態を示す図で
ある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素データを有する1ドットあるいは複
    数ドットからなり、周囲に画素データが存在しない画素
    を孤立点と判定し、孤立点強調処理が必要な場合に、前
    記孤立点に隣接する補正対象画素に孤立点強調用の補正
    データの書き込みを行うことを特徴とする画像処理方
    法。
  2. 【請求項2】 画素データの無い1ドットあるいは複数
    ドットからなり、周囲を画素データで囲まれた画素を孤
    立点と判定し、孤立点強調処理が必要な場合に、前記孤
    立点に隣接する補正対象画素に孤立点強調用の補正デー
    タの書き込みを行うことを特徴とする画像処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の画像処理方法に
    おいて、 孤立点強調用の補正データが、低濃度の画像データであ
    ることを特徴とする画像処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の画像処理方法に
    おいて、 前記補正対象画素が、前記孤立点の上下左右にみなら
    ず、斜方向にも配置されることを特徴とする画像処理方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7505175B2 (en) 2004-03-18 2009-03-17 Fuji Xerox Co., Ltd. Image formation from raster data selectively processed based on PDL fill or draw commands
US7639395B2 (en) 2005-06-17 2009-12-29 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image-forming device for forming isolated dots
US8537427B2 (en) 2010-05-27 2013-09-17 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Method of adjusting line data and image forming apparatus

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