JP2001044883A - 高周波スイッチ部品 - Google Patents

高周波スイッチ部品

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JP2001044883A
JP2001044883A JP11215012A JP21501299A JP2001044883A JP 2001044883 A JP2001044883 A JP 2001044883A JP 11215012 A JP11215012 A JP 11215012A JP 21501299 A JP21501299 A JP 21501299A JP 2001044883 A JP2001044883 A JP 2001044883A
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circuit
antenna
frequency switch
switch component
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JP11215012A
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Hideki Muto
英樹 武藤
Koji Tanaka
浩二 田中
Koji Furuya
孝治 降谷
Takahiro Watanabe
貴洋 渡辺
Takanori Uejima
孝紀 上嶋
Norio Nakajima
規巨 中島
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実装面積の増大を防止しながら、静電サージ
を含むノイズ対策が施された高周波スイッチ部品を提供
する。 【解決手段】 アンテナ端子ANT、送信回路端子Tx
および受信回路端子Rxの各々に関連して、信号ライン
3とグラウンド端子GNDとの間に、ノイズ除去のため
のインダクタL1、L2およびL3を挿入する。これら
インダクタL1〜L3は、高周波スイッチ部品1に備え
る多層回路基板の内部に設けられるライン電極によって
与えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高周波スイッチ
部品に関するもので、特に、多層回路基板をもって構成
される高周波スイッチ部品におけるノイズ対策に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】高周波スイッチは、デジタル携帯電話機
などにおいて、送信回路および受信回路とアンテナとの
間に接続され、送信回路とアンテナとが接続された状態
と受信回路とアンテナとが接続された状態とに切り換え
るために用いられている。
【0003】このような高周波スイッチを構成する部品
であって、この発明にとって興味ある高周波スイッチ部
品として、たとえば特開平7−202502号公報に記
載されたものがある。
【0004】この高周波スイッチ部品は、多層回路基板
をもって構成されるもので、高周波スイッチを構成する
回路要素が多層回路基板の内部および表面上に設けら
れ、それによって、高周波スイッチ部品の小型化が図ら
れ、応じて、高周波スイッチ部品を実装するために必要
な面積の低減が図られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような高周波ス
イッチが用いられる高周波回路においては、その信号ラ
インにおける静電サージを含むノイズを減らすような対
策を講じることが重要である。
【0006】このようなノイズ対策のために、従来は、
高周波スイッチ部品とは別のノイズ対策用部品を用い、
これを高周波スイッチ部品とともに適宜の配線基板上に
実装することが行なわれている。
【0007】しかしながら、このようなノイズ対策によ
れば、配線基板上でのノイズ対策用部品のための実装面
積が必要となり、そのため、配線基板の小型化を阻害
し、また、別部品としてのノイズ対策用部品を必要とす
ることから、コストアップの原因となっている。
【0008】また、他のノイズ対策として、アンテナに
樹脂コーティングなどを施し、アンテナなどから侵入す
る静電サージを防止することも行なわれている。
【0009】しかしながら、この樹脂コーティングによ
るノイズ対策では、樹脂の劣化等によってコーティング
が剥離したりして、その状態で、静電サージが侵入した
場合には、後段の回路に大きなダメージを与え、最悪の
場合には、後段の回路を破壊することすらある。
【0010】なお、ノイズ対策用部品として、バリスタ
やツェナーダイオードが知られているが、これらバリス
タやツェナーダイオードを静電サージ対策用部品として
使用する場合には、端子間容量を大きくしなければなら
ないため、信号ラインで使用することができず、このよ
うな高周波スイッチを備える高周波回路における静電サ
ージ対策のためには使用することができない。
【0011】そこで、この発明の目的は、上述したよう
な問題を解決し得る高周波スイッチ部品を提供しようと
することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、送信回路お
よび受信回路とアンテナとの間に接続され、送信回路と
アンテナとが接続された状態と受信回路とアンテナとが
接続された状態とに切り換えるために用いられる、高周
波スイッチ部品であって、多層回路基板を備えるものに
向けられる。
【0013】上述の多層回路基板に関連して、送信回路
への接続のための送信回路端子と、受信回路への接続の
ための受信回路端子と、アンテナへの接続のためのアン
テナ端子と、グラウンド端子と、送信回路端子側にアノ
ードが接続されかつアンテナ端子側にカソードが接続さ
れる第1のダイオードと、受信回路端子側にアノードが
接続されかつグラウンド端子側にカソードが接続される
第2のダイオードと、第1のダイオードを介して送信回
路端子および受信回路端子とアンテナ端子とを接続する
信号ラインとを含む高周波スイッチのための回路が構成
される。
【0014】また、送信回路端子と受信回路端子とアン
テナ端子とグラウンド端子と第1のダイオードと第2の
ダイオードとは、多層回路基板の表面上に設けられ、信
号ラインの少なくとも一部は、多層回路基板の内部に設
けられる。
【0015】このような高周波スイッチ部品において、
前述した技術的課題を解決するため、この発明では、信
号ラインとグラウンド端子との間に、ノイズ除去のため
のインダクタが挿入され、このインダクタが多層回路基
板の表面上または内部に設けられることを特徴としてい
る。
【0016】上述したインダクタは、好ましくは、多層
回路基板の内部に設けられるライン電極によって与えら
れる。
【0017】また、この発明において、インダクタは、
特に、信号ラインの、アンテナ端子に接続される部分と
グラウンド端子との間に挿入されることが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は、この発明の一
実施形態による高周波スイッチ部品1を説明するための
ものである。
【0019】まず、図1を参照して、高周波スイッチ部
品1に備える回路の構成を説明する。
【0020】高周波スイッチ部品1は、送信回路への接
続のための送信回路端子Txと、受信回路への接続のた
めの受信回路端子Rxと、アンテナへの接続のためのア
ンテナ端子ANTと、グラウンド端子GNDとを備えて
いる。さらに、この高周波スイッチ部品1は、第1およ
び第2のコントロール端子T1およびT2を備えてい
る。
【0021】送信回路端子Txには、第1のコンデンサ
C1を介して、第1のダイオードD1のアノードが接続
される。第1のダイオードD1のカソードは、第2のコ
ンデンサC2を介して、アンテナ端子ANTに接続され
る。また、第1のダイオードD1のアノードは、第1の
伝送ラインSL1および第3のコンデンサC3からなる
直列回路を介して、グラウンド端子GNDに接続、すな
わち接地される。また、第1の伝送ラインSL1と第3
のコンデンサC3との中間点には、第1のコントロール
端子T1が接続される。第1のコントロール端子T1に
は、この高周波スイッチ部品1で実行される切り換えを
行なうためのコントロール回路が接続される。
【0022】アンテナ端子ANTに接続された第2のコ
ンデンサC2には、第2の伝送ラインSL2と第3のコ
ンデンサC3とからなる直列回路を介して、受信回路端
子Rxが接続される。また、第2の伝送ラインSL2と
第4のコンデンサC4との中間点には、第2のダイオー
ドD2のアノードが接続される。第2のダイオードD2
のカソードは、第5のコンデンサC5を介して、グラウ
ンド端子GNDに接続、すなわち接地される。第2のダ
イオードD2と第5のコンデンサC5との中間点には、
抵抗Rを介して、第2のコントロール端子T2が接続さ
れる。第2のコントロール端子T2には、この高周波ス
イッチ部品1において実行される切り換えを行なうため
の他のコントロール回路が接続される。
【0023】このような高周波スイッチ部品1におい
て、送信回路とアンテナとを接続し、送信を行なう場合
には、図示しないコントロール回路から第1のコントロ
ール端子T1に正の電圧が印加される。これによって、
第1および第2のダイオードD1およびD2は、とも
に、オン状態になる。このとき、第1ないし第5のコン
デンサC1ないしC5によって直流分がカットされなが
ら、第1のコントロール端子T1に印加された電圧が、
第1および第2のダイオードD1およびD2を含む回路
にのみ印加される。
【0024】前述のように、第1および第2のダイオー
ドD1およびD2がオン状態になると、送信回路から送
信回路端子Txに与えられた信号は、アンテナ端子AN
Tを介して、アンテナに送信される。また、送信回路か
らの信号は、第2の伝送ラインSL2が第2のダイオー
ドD2を介して接地されていることによって共振し、接
続点Aから受信回路端子Rx側に見たインピーダンスが
非常に大きくなるため、受信回路端子Rxには伝達され
ない。
【0025】他方、この高周波スイッチ部品1におい
て、受信回路とアンテナとを接続して、受信を行なう場
合には、第1のコントロール端子T1には電圧が印加さ
れず、第2のコントロール端子T2に正の電圧が印加さ
れる。これによって、第1および第2のダイオードD1
およびD2は、ともに、オフ状態となる。その結果、ア
ンテナからアンテナ端子ANTを介して受信された受信
信号は、受信回路端子Rxを介して受信回路に伝達され
る。他方、この受信信号は、送信回路端子Txを介して
送信回路側に伝達されることはない。
【0026】このように、この高周波スイッチ部品1に
よれば、第1および第2のコントロール端子T1および
T2にそれぞれ印加される電圧をコントロールすること
によって、送信回路とアンテナとが接続された状態と受
信回路とアンテナとが接続された状態とに切り換えるこ
とができる。
【0027】以上説明した高周波スイッチ部品1におい
て、この実施形態では、第1ないし第3のインダクタL
1ないしL3を備えることを特徴としている。インダク
タL1ないしL3は、第1のダイオードD1を介して送
信回路端子Txおよび受信回路端子Rxとアンテナ端子
ANTとを接続する信号ライン3とグラウンド端子GN
Dとの間に挿入され、信号ライン3における静電サージ
等を含むノイズを除去するように作用する。
【0028】より詳細には、第1のインダクタL1は、
信号ライン3の、アンテナ端子ANTに接続される部分
とグラウンド端子GNDとの間に挿入される。また、第
2のインダクタL2は、信号ライン3の、送信回路端子
Txに接続される部分とグラウンド端子GNDとの間に
挿入される。また、第3のインダクタL3は、信号ライ
ン3の、受信回路端子Rxに接続される部分とグラウン
ド端子GNDとの間に挿入される。
【0029】これら第1ないし第3のインダクタL1な
いしL3の挿入によって、信号ライン3を流れる信号に
ノイズ成分が含まれるとき、このノイズ成分は、インダ
クタL1〜L3のいずれかを通してグラウンド端子GN
Dへと流れることによって除去されることができる。特
に、アンテナ端子ANTの近傍に設けられた第1のイン
ダクタL1は、アンテナから侵入してきた静電サージを
効果的にグラウンド端子GNDへと流し、この高周波ス
イッチ部品1および後段の回路の双方への静電サージの
侵入を防ぐように作用し、高周波スイッチ部品1および
後段の回路の双方について、ダメージが及ぼされること
を防止する。
【0030】また、第1ないし第3のインダクタL1な
いしL3の各々のインダクタンス値を適宜選ぶことによ
り、静電サージ対策に適したものとしたり、直流から信
号周波数までの低周波側のノイズ対策に適したものとし
たりすることができる。また、これらインダクタL1〜
L3には、この高周波スイッチ部品1におけるマッチン
グ調整のための機能をも持たせることができる。
【0031】図2は、図1に示した回路を構成する高周
波スイッチ部品1の外観を示す斜視図であり、図3は、
図2に示した高周波スイッチ部品1に備える多層回路基
板2を分解して示す斜視図である。図2および図3にお
いて、図1に示した要素に相当する要素には同様の参照
符号を付し、図1と図2および図3との対応関係が容易
に理解できるようにされている。
【0032】この高周波スイッチ部品1に備える多層回
路基板2は、図3に示すように、複数の絶縁層4〜10
を積層することによって構成される。絶縁層4〜10
は、たとえば誘電体から構成される。
【0033】図3において最も下の絶縁層4から説明す
ると、第1の絶縁層4上には、ほぼ全面にわたって、グ
ラウンド電極11が形成される。このグラウンド電極1
1は、図2に示したグラウンド端子GNDに接続され
る。
【0034】第2の絶縁層5上には、第1ないし第3の
インダクタL1ないしL3がライン電極をもって形成さ
れる。これら第1ないし第3のインダクタL1ないしL
3を形成するためのライン電極は、グラウンド電極11
とともにマイクロストリップライン構造を与えている。
【0035】第1ないし第3のインダクタL1ないしL
3を形成するライン電極の各一方端は、ビアホール1
2、13および14をそれぞれ介して、グラウンド電極
11に接続される。第1のインダクタL1を形成するラ
イン電極の他方端は、図2に示したアンテナ端子ANT
に接続される。第2のインダクタL2を形成するライン
電極の他方端は、図2に示した送信回路端子Txに接続
される。第3のインダクタL3を形成するライン電極の
他方端は、図2に示した受信回路端子Rxに接続され
る。
【0036】第3の絶縁層6上には、第3のコンデンサ
C3のための一方のコンデンサ電極15が形成される。
この第3のコンデンサC3のための他方のコンデンサ電
極は、グラウンド電極11によって与えられる。
【0037】第4の絶縁層7上には、第1および第2の
伝送ラインSL1およびSL2の各々のためのライン電
極が形成される。これら第1および第2の伝送ラインS
L1およびSL2は、これらライン電極とグラウンド電
極11とによってマイクロストリップライン構造を与え
ている。第1の伝送ラインSL1の一方端は、ビアホー
ル16を介して、第3のコンデンサC3のためのコンデ
ンサ電極15に接続される。
【0038】第5の絶縁層8上には、第1、第2および
第4のコンデンサC1、C2およびC4の各々の一方の
コンデンサ電極17、18および19が形成される。第
1のコンデンサC1のためのコンデンサ電極17は、ビ
アホール20を介して、第2のインダクタL2に接続さ
れる。第2のコンデンサC2のためのコンデンサ電極1
8は、ビアホール21を介して、第1のインダクタL1
に接続される。第4のコンデンサC4のためのコンデン
サ電極19は、ビアホール22を介して、第3のインダ
クタL3に接続される。
【0039】第6の絶縁層9上には、第1、第2および
第4のコンデンサC1、C2およびC4の各々のための
他方のコンデンサ電極23、24および25が形成され
る。これらコンデンサ電極23、24および25は、そ
れぞれ、絶縁層9を介して、コンデンサ電極17、18
および19と対向している。
【0040】第1のコンデンサC1のためのコンデンサ
電極23は、ビアホール26を介して、第1の伝送ライ
ンSL1に接続される。第2のコンデンサC2のための
コンデンサ電極24は、ビアホール27を介して、第2
の伝送ラインSL2の一方端に接続される。第4のコン
デンサC4のためのコンデンサ電極25は、ビアホール
28を介して、第2の伝送ラインSL2の他方端に接続
される。
【0041】最も上に位置する第7の絶縁層10上に
は、導電ランド29、30、31、32、33、34お
よび35がそれぞれ形成される。
【0042】導電ランド29には、図2に示した第1の
コントロール端子T1が接続されるとともに、前述した
ビアホール16を介して、第1の伝送ラインSL1およ
び第3のコンデンサC3のためのコンデンサ電極15が
接続される。
【0043】導電ランド30は、図2に示した第2のコ
ントロール端子T2に接続される。
【0044】導電ランド31には、前述したビアホール
27を介して、第2のコンデンサC2のためのコンデン
サ電極24および第2の伝送ラインSL2が接続され
る。
【0045】導電ランド32は、図2に示したグラウン
ド端子GNDに接続される。
【0046】導電ランド33には、前述したビアホール
26を介して、第1のコンデンサC1のためのコンデン
サ電極23および第1の伝送ラインSL1が接続され
る。
【0047】導電ランド35には、前述したビアホール
28を介して、第4のコンデンサC4のためのコンデン
サ電極25および第2の伝送ラインSL2が接続され
る。
【0048】図1に示した第5のコンデンサC5、第1
および第2のダイオードD1およびD2、ならびに抵抗
Rは、それぞれ、チップ部品から構成される。図2と図
3との双方を参照すればわかるように、第5のコンデン
サC5は、導電ランド32および34間を連結するよう
に実装される。また、第1のダイオードD1は、導電ラ
ンド31および33間を連結するように実装される。ま
た、第2のダイオードD2は、導電ランド34および3
5間を連結するように実装される。また、抵抗Rは、導
電ランド30および34間を連結するように実装され
る。
【0049】このようにして、高周波スイッチ部品1
は、図1に示した回路構成を与えている。この高周波ス
イッチ部品1において、図2によく示されているよう
に、送信回路端子Txと受信回路端子Rxとアンテナ端
子ANTとグラウンド端子GNDと第1のダイオードD
1と第2のダイオードD2と第5のコンデンサC5と抵
抗Rとが、多層回路基板2の表面上に設けられている。
また、送信回路端子Txおよび受信回路端子Rxとアン
テナ端子ANTとを接続する信号ライン3の少なくとも
一部は、多層回路基板2の内部に設けられている。ま
た、第1ないし第3のインダクタL1ないしL3は、多
層回路基板2の内部に設けられるライン電極によって与
えられている。
【0050】以上、この発明を、実施した実施形態に関
連して説明したが、この発明の範囲内において、その
他、種々の変形例が可能である。
【0051】たとえば、図示した実施形態では、第1な
いし第3のインダクタL1ないしL3は、多層回路基板
2の内部に設けられるライン電極によって与えられた
が、これらインダクタL1ないしL3の少なくとも1つ
が、チップ部品の形態とされ、多層回路基板2の表面上
に実装されてもよい。このことは、多層回路基板2の内
部に設けられた、第1ないし第4のコンデンサC1ない
しC4等についても言えることである。また、逆に、チ
ップ部品として構成された第5のコンデンサC5および
/または抵抗Rを、多層回路基板2の内部に設けるよう
にしてもよい。
【0052】また、図示の実施形態では、アンテナ端子
ANT、送信回路端子Txおよび受信回路端子Rxの各
々に関連して、第1ないし第3のインダクタL1ないし
L3が設けられたが、これら3つのインダクタL1ない
しL3のいくつかが省略されてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、高周
波スイッチ部品において、信号ラインとグラウンド端子
との間に、ノイズ除去のためのインダクタが挿入される
ので、信号ライン上の高周波信号に含まれるノイズ成分
を、インダクタを通して、グラウンド端子へと流すこと
ができる。そのため、たとえば静電サージのようなノイ
ズを低減することができ、たとえば静電サージによる高
周波回路へのダメージを効果的に低減することができ
る。
【0054】また、このようなノイズ除去のためのイン
ダクタは、高周波スイッチ部品に備える多層回路基板の
表面上または内部に設けられるので、この高周波スイッ
チ部品を実装するために必要な面積を、インダクタのた
めに増大させることを防止できるとともに、別のノイズ
対策用部品を用いる場合に比べて、高周波スイッチ部品
を含む高周波回路を構成するための配線基板が与えなけ
ればならない実装面積を小さくすることができ、かつコ
ストダウンを図ることができる。
【0055】この発明において、ノイズ除去のためのイ
ンダクタが、多層回路基板の内部に設けられるライン電
極によって与えられるようにすると、高周波スイッチ部
品自身の小型化を図ることができる。
【0056】また、この発明において、インダクタが、
信号ラインの、アンテナ端子に接続される部分とグラウ
ンド端子との間に挿入されると、アンテナから侵入する
静電サージに対して効果的に作用し、このような静電サ
ージによる高周波スイッチへのダメージを低減すること
ができるとともに、後段の回路へのダメージを低減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による高周波スイッチ部
品1に備える回路構成を示す回路図である。
【図2】図1に示した回路構成を備える高周波スイッチ
部品1の外観を示す斜視図である。
【図3】図2に示した多層回路基板2を分解して示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 高周波スイッチ部品 2 多層回路基板 3 信号ライン 4〜10 絶縁層 11 グラウンド電極 12〜14,16,20〜22,26〜28 ビアホー
ル 15,17〜19,23〜25 コンデンサ電極 29〜35 導電ランド Tx 送信回路端子 Rx 受信回路端子 ANT アンテナ端子 GND グラウンド端子 C1〜C5 コンデンサ D1 第1のダイオード D2 第2のダイオード SL1 第1の伝送ライン SL2 第2の伝送ライン R 抵抗 L1,L2,L3 インダクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 降谷 孝治 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 渡辺 貴洋 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 上嶋 孝紀 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 中島 規巨 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5J012 BA02 5K011 AA06 AA16 DA02 DA22 DA27 KA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信回路および受信回路とアンテナとの
    間に接続され、前記送信回路と前記アンテナとが接続さ
    れた状態と前記受信回路と前記アンテナとが接続された
    状態とに切り換えるために用いられる、高周波スイッチ
    部品であって、 多層回路基板を備え、 前記多層回路基板に関連して、 前記送信回路への接続のための送信回路端子と、 前記受信回路への接続のための受信回路端子と、 前記アンテナへの接続のためのアンテナ端子と、 グラウンド端子と、 前記送信回路端子側にアノードが接続されかつ前記アン
    テナ端子側にカソードが接続される第1のダイオード
    と、 前記受信回路端子側にアノードが接続されかつ前記グラ
    ウンド端子側にカソードが接続される第2のダイオード
    と、 前記第1のダイオードを介して前記送信回路端子および
    前記受信回路端子と前記アンテナ端子とを接続する信号
    ラインと、 前記信号ラインと前記グラウンド端子との間に挿入され
    る、ノイズ除去のためのインダクタとを含む回路が構成
    され、 前記送信回路端子と前記受信回路端子と前記アンテナ端
    子と前記グラウンド端子と前記第1のダイオードと前記
    第2のダイオードとが前記多層回路基板の表面上に設け
    られ、 前記信号ラインの少なくとも一部が前記多層回路基板の
    内部に設けられ、 前記インダクタが前記多層回路基板の表面上または内部
    に設けられる、高周波スイッチ部品。
  2. 【請求項2】 前記インダクタは、前記多層回路基板の
    内部に設けられるライン電極によって与えられる、請求
    項1に記載の高周波スイッチ部品。
  3. 【請求項3】 前記インダクタは、前記信号ラインの、
    前記アンテナ端子に接続される部分と前記グラウンド端
    子との間に挿入される、請求項1または2に記載の高周
    波スイッチ部品。
JP11215012A 1999-07-29 1999-07-29 高周波スイッチ部品 Pending JP2001044883A (ja)

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