JPH07202502A - 高周波スイッチ - Google Patents

高周波スイッチ

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JPH07202502A
JPH07202502A JP35018093A JP35018093A JPH07202502A JP H07202502 A JPH07202502 A JP H07202502A JP 35018093 A JP35018093 A JP 35018093A JP 35018093 A JP35018093 A JP 35018093A JP H07202502 A JPH07202502 A JP H07202502A
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JP
Japan
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capacitor
diode
antenna
frequency switch
circuit
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Application number
JP35018093A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Iida
田 和 浩 飯
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型の高周波スイッチを得る。 【構成】 積層体12の誘電体層14,18のアース電
極16とコンデンサ電極20とでコンデンサを形成す
る。誘電体層22のライン電極24,26とアース電極
16とで、マイクロストリップラインを形成する。誘電
体層28に、インダクタ電極30を形成する。誘電体層
32のコンデンサ電極34,36,38と誘電体層40
のコンデンサ電極42,44,46とで、3つのコンデ
ンサを形成する。誘電体層48に、他の必要なチップ部
品を取り付け、ランドで接続する。これらの内部電極お
よびチップ部品をビアホールまたは外部電極で接続し、
高周波スイッチを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は高周波スイッチに関
し、特にたとえば、デジタル携帯電話などの高周波回路
において信号の経路の切り換えを行うための高周波スイ
ッチに関する。
【0002】
【従来の技術】高周波スイッチは、図7に示すように、
デジタル携帯電話などにおいて、送信回路TXとアンテ
ナANTとの接続および受信回路RXとアンテナANT
との接続を切り換えるために用いられる。
【0003】図8はこの発明の背景となり、かつこの発
明が適用される高周波スイッチの一例を示す回路図であ
る。この高周波スイッチは、アンテナANT,送信回路
TXおよび受信回路RXに接続される。送信回路TXに
は、第1のコンデンサC1を介して第1のダイオードD
1のアノードが接続される。第1のダイオードD1のカ
ソードは、第2のコンデンサC2を介して、アンテナA
NTに接続される。第1のダイオードD1のアノード
は、第1の伝送線路SL1および第3のコンデンサC3
の直列回路を介して接地される。さらに、第1の伝送線
路SL1と第3のコンデンサC3との中間点には、第1
の抵抗R1を介して、第1のコントロール端子T1が接
続される。第1のコントロール端子T1には、高周波ス
イッチの切り換えを行うためのコントロール回路が接続
される。アンテナANTに接続された第2のコンデンサ
C2には、第2の伝送線路SL2と第4のコンデンサC
4との直列回路を介して、受信回路RXが接続される。
また、第2の伝送線路SL2と第4のコンデンサC4と
の中間点には、第2のダイオードD2のアノードが接続
される。そして、第2のダイオードD2のカソードは接
地される。
【0004】図8に示す高周波スイッチを用いて送信す
る場合、第1のコントロール端子T1に正の電圧が与え
られる。この電圧によって、第1のダイオードD1およ
び第2のダイオードD2がONになる。このとき、第1
〜第4のコンデンサC1〜C4によって直流分がカット
され、第1のコントロール端子T1に加えられた電圧が
第1のダイオードD1および第2のダイオードD2を含
む回路にのみ印加されるようにしている。第1のダイオ
ードD1および第2のダイオードD2がONになること
によって、送信回路TXからの信号がアンテナANTに
送られ、信号がアンテナANTから送信される。なお、
送信回路TXの送信信号は、第2の伝送線路SL2が第
2のダイオードD2により接地されることにより共振し
て接続点Aから受信回路RX側をみたインピーダンスが
非常に大きくなるため、受信回路RXには伝達されな
い。
【0005】一方、受信時には、第1のコントロール端
子T1に電圧を印加しないことによって、第1のダイオ
ードD1および第2のダイオードD2はOFFとなる。
そのため、受信信号は受信回路RXに伝達され、送信回
路TX側には伝達されない。このように、第1のコント
ロール端子T1に印加される電圧をコントロールするこ
とによって、送受信を切り換えることができる。
【0006】図9は図8に示す回路を有する従来の高周
波スイッチの一例を示す平面図である。この高周波スイ
ッチ1は基板2を含み、基板2の一方主面には、第1お
よび第2の伝送線路としてのストリップライン電極3a
および3bや多数のランドが形成され、それらのストリ
ップライン電極やランドに、第1および第2のダイオー
ド4aおよび4bと、第1,第2,第3および第4のチ
ップコンデンサ5a,5b,5cおよび5dと、第1の
チップ抵抗6とが接続されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図9に示す
従来の高周波スイッチ1では、第1および第2のストリ
ップライン電極3aおよび3bの長さとして、一般的に
送信信号や受信信号の波長の1/4の長さが必要であ
り、基板2の誘電率にもよるが、数10mm程度必要で
あり、第1および第2のストリップライン電極3aおよ
び3bに関与する部分が、基板2上の大きな面積を占有
している。そのため、この高周波スイッチ1では、小型
化に問題がある。
【0008】それゆえに、この発明の主たる目的は、小
型の高周波スイッチを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、送信回路,
受信回路およびアンテナに接続され、送信回路とアンテ
ナとの接続および受信回路とアンテナとの接続を切り換
えるための高周波スイッチであって、送信回路側にアノ
ードが接続されアンテナ側にカソードが接続される第1
のダイオードと、アンテナ側と受信回路側との間に接続
される伝送線路と、受信回路側にアノードが接続されア
ース側にカソードが接続される第2のダイオードとを含
み、伝送線路は多層基板内にマイクロストリップライン
として形成され、第1のダイオードおよび第2のダイオ
ードは多層基板上に実装された、高周波スイッチであ
る。
【0010】また、この発明は、送信回路,受信回路お
よびアンテナに接続され、送信回路とアンテナとの接続
および受信回路とアンテナとの接続を切り換えるための
高周波スイッチであって、送信回路側にアノードが接続
されアンテナ側にカソードが接続される第1のダイオー
ドと、アンテナ側と受信回路側との間に接続される伝送
線路と、受信回路側にアノードが接続されアース側にカ
ソードが接続される第2のダイオードと、第1のダイオ
ードに並列に接続されるインダクタンス素子とを含み、
インダクタンス素子および伝送線路は多層基板内にマイ
クロストリップラインとして形成され、第1のダイオー
ドおよび第2のダイオードは多層基板上に実装された、
高周波スイッチである。
【0011】さらに、この発明は、送信回路,受信回路
およびアンテナに接続され、送信回路とアンテナとの接
続および受信回路とアンテナとの接続を切り換えるため
の高周波スイッチであって、第1のコンデンサを介して
送信回路側にアノードが接続され第2のコンデンサを介
してアンテナ側にカソードが接続される第1のダイオー
ドと、一端が第2のコンデンサを介してアンテナ側に接
続され他端が別のコンデンサを介して受信回路側に接続
される伝送線路と、別のコンデンサを介して受信回路側
にアノードが接続されアース側にカソードが接続される
第2のダイオードとを含み、第1のコンデンサ,第2の
コンデンサおよび別のコンデンサの中の少なくとも1つ
および伝送線路は多層基板に内蔵され、第1のダイオー
ドおよび第2のダイオードは多層基板上に実装された、
高周波スイッチである。
【0012】また、この発明は、送信回路,受信回路お
よびアンテナに接続され、送信回路とアンテナとの接続
および受信回路とアンテナとの接続を切り換えるための
高周波スイッチであって、第1のコンデンサを介して送
信回路側にアノードが接続され、第2のコンデンサを介
してアンテナ側にカソードが接続される第1のダイオー
ドと、一端が第2のコンデンサを介してアンテナ側に接
続され他端が別のコンデンサを介して前記受信回路側に
接続される伝送線路と、別のコンデンサを介して受信回
路側にアノードが接続されアース側にカソードが接続さ
れる第2のダイオードと、第1のダイオードに並列に接
続されるインダクタンス素子とを含み、第1のコンデン
サ,第2のコンデンサ,別のコンデンサおよびインダク
タンス素子の中の少なくとも1つおよび伝送線路は多層
基板に内蔵され、第1のダイオードおよび第2のダイオ
ードは多層基板上に実装された、高周波スイッチであ
る。
【0013】
【作用】伝送線路が多層基板に内蔵され、さらに、イン
ダクタンス素子,コンデンサなどが多層基板内に内蔵さ
れることにより、平面的にみて、高周波スイッチの面積
が減る。
【0014】
【発明の効果】この発明によれば、小型の高周波スイッ
チを得ることができる。
【0015】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0016】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す斜視図であ
り、図2はその分解斜視図であり、図3はその実施例の
回路図である。
【0017】この実施例の高周波スイッチは、構造的に
特徴を有するが回路自体も特徴を有するので、まず、図
3などを参照して、この実施例の高周波スイッチの回路
について説明する。この実施例の高周波スイッチは、図
8に示す高周波スイッチと比べて、特に、第1のダイオ
ードD1に、インダクタンス素子L1および第5のコン
デンサC5の直列回路と、第2の抵抗R2と第6のコン
デンサC6とが、それぞれ並列に接続される。さらに、
第2のダイオードD2のカソードは、第7のコンデンサ
C7を介して接地される。また、第2のダイオードD2
には、第3の抵抗R3が並列に接続され、第2のダイオ
ードD2のカソードには、第4の抵抗R4を介して、第
2のコントロール端子T2が接続される。この第2のコ
ントロール端子T2には、この高周波スイッチの切り換
えを行うための別のコントロール回路が接続される。
【0018】図3に示す高周波スイッチを用いて送信を
行う場合、第1のコントロール端子T1に正の電圧が印
加され、第1および第2のダイオードD1およびD2
は、それぞれON状態になる。したがって、送信回路T
Xからの送信信号は、アンテナANTから送信されると
ともに、第2の伝送線路SL2が第2のダイオードD2
により接地されて共振して接続点Aから受信回路RX側
をみたインピーダンスが無限大となるため、受信回路R
X側には伝達されない。
【0019】なお、図3に示す高周波スイッチでは、送
信時において、第1のダイオードD1および第2のダイ
オードD2がONとなるが、これらのダイオードにはイ
ンダクタンス分が存在する。このようなインダクタンス
分が存在すると、アンテナANTと第2の伝送線路SL
2との接続点Aから受信回路RX側をみたときのインピ
ーダンスが無限大とならない。このようなインダクタン
ス分による影響を除去するために、第2のダイオードD
2のインダクタンス分と第7のコンデンサC7とで、直
列共振回路が形成される。したがって、第7のコンデン
サC7の容量Cは、第2のダイオードD2のインダクタ
ンス分をLD ,使用周波数をfとすると、次式で表され
る。 C=1/{(2πf)2 ・LD
【0020】第7のコンデンサC7の容量Cを上式の条
件に設定することによって、第2のダイオードD2がO
N時に、直列共振回路が形成され、アンテナANTと第
2の伝送線路SL2との接続点Aから受信回路RX側を
みたときのインピーダンスを無限大にできる。したがっ
て、送信回路TXからの信号は受信回路RXに伝達され
ず、送信回路TXとアンテナANTとの間の挿入損失を
小さくすることができる。さらに、アンテナANTと受
信回路RXとの間において、良好なアイソレーションを
得ることができる。なお、第1のコントロール端子T1
に電圧を加えると、電流は第1,第2,第3,第4およ
び第7のコンデンサC1,C2,C3,C4およびC7
でカットされて、第1のダイオードD1および第2のダ
イオードD2を含む回路にのみ流れることになって、他
の部分に影響を及ぼさない。
【0021】また、図3に示す高周波スイッチを用いて
受信を行う場合、第2のコントロール端子T2に正の電
圧が印加される。この場合、第2の抵抗R2で降下した
電圧は、第1のダイオードD1に逆方向のバイアス電圧
として印加され、第3の抵抗R3で降下した電圧は、第
2のダイオードD2に逆方向のバイアス電圧として印加
される。そのため、第1のダイオードD1および第2の
ダイオードD2は確実にOFF状態を維持する。したが
って、受信した信号は、受信回路RXに伝達される。こ
のとき、ダイオードにはキャパシタンス分が存在するた
め、受信信号が送信回路TX側に漏れる場合がある。と
ころが、この高周波スイッチでは、第1のダイオードD
1に並列に、インダクタンス素子L1が接続されてい
る。このインダクタンス素子L1と第1のダイオードD
1のキャパシタンス分とで、並列共振回路が形成され
る。したがって、インダクタンス素子L1のインダクタ
ンスLは、第1のダイオードD1のキャパシタンスをC
D ,使用周波数をfとすると、次式で表される。 L=1/{(2πf)2 ・CD
【0022】インダクタンス素子L1のインダクタンス
Lを上式の条件に設定することによって、送信回路TX
とアンテナANTとの間のアイソレーションを良好にす
ることができる。したがって、受信信号は送信回路TX
側に漏れず、アンテナANTと受信回路RXとの間の挿
入損失を小さくすることができる。なお、インダクタン
ス素子L1のかわりに、高インピーダンスの伝送線路を
使用しても、同様の効果を得ることができる。
【0023】また、図3に示す高周波スイッチでは、第
1および第2のコントロール端子T1およびT2に電圧
を加えたときに、インダクタンス素子L1を介して電流
が流れることを防ぐために、インダクタンス素子L1に
直列に第5のコンデンサC5が接続されている。さら
に、図3に示す高周波スイッチでは、第1のダイオード
D1に並列に、第6のコンデンサC6が接続されてい
る。それによって、第1のダイオードD1と第6のコン
デンサC6との合成キャパシタンスが大きくなり、第1
のダイオードD1のキャパシタンスのばらつきによる影
響が少なくなる。したがって、安定した特性を有する高
周波スイッチを得ることができる。この第5のコンデン
サC5や第6のコンデンサC6を接続する場合、そのキ
ャパシタンスに応じて必要により上式が補正されること
はいうまでもない。
【0024】このように、図3に示す高周波スイッチで
は、送信時および受信時のいずれにも良好な特性を有す
る。
【0025】次に、図1および図2などを参照して、こ
の実施例の高周波スイッチの構造について説明する。こ
の高周波スイッチ10は、特に図1に示すように、多層
基板ないし積層体12を含む。積層体12は、多数の誘
電体層などを積層することによって形成される。
【0026】第1の誘電体層14上には、ほぼ全面にア
ース電極16が形成される。また、第2の誘電体層18
上には、第3のコンデンサC3を形成するためのコンデ
ンサ電極20が形成される。このコンデンサ電極20と
アース電極16とで、コンデンサC3が形成される。さ
らに、第3の誘電体層22上には、第1の伝送線路SL
1を形成するためのライン電極24と、第2の伝送線路
SL2を形成するためのライン電極26とが形成され
る。これらのライン電極24,26とアース電極16と
によって、マイクロストリップラインが形成される。
【0027】第4の誘電体層28上には、インダクタン
ス素子L1を形成するためのインダクタ電極30が形成
される。また、第5の誘電体層32上には、第1のコン
デンサC1,第2のコンデンサC2および第4のコンデ
ンサC4を形成するための一方のコンデンサ電極34,
36,38が形成される。さらに、第6の誘電体層40
上には、一方のコンデンサ電極34,36,38に対向
して、他方のコンデンサ電極42,44,46が形成さ
れる。これらのコンデンサ電極34,42によって第1
のコンデンサC1が形成され、コンデンサ電極36,4
4によって第2のコンデンサC2が形成され、コンデン
サ電極38,46によって第4のコンデンサC4が形成
される。
【0028】第7の誘電体層48上には、複数のランド
が形成され、これらのランドに接続するように、第1の
抵抗R1,第2の抵抗R2,第3の抵抗R3,第4の抵
抗R4となるチップ抵抗50,52,54,56が取り
付けられる。さらに、第1および第2のダイオードD
1,D2となるチップ型ダイオード58,60が取り付
けられ、第5,第6および第7のコンデンサC5,C
6,C7となるチップコンデンサ62,64,66が取
り付けられる。そして、各誘電体層に形成された内部電
極とランドとが、ビアホールを介して接続される。
【0029】この高周波スイッチ10では、図2の点線
で示すように、ライン電極24の一端,インダクタ電極
30の一端,コンデンサ電極42,チップ抵抗52,チ
ップコンデンサ64およびチップ型ダイオード58のア
ノードが接続される。また、インダクタ電極30の他端
とチップコンデンサ62とが接続される。さらに、コン
デンサ電極20,ライン電極24の他端およびチップ抵
抗50が接続される。また、ライン電極26の一端,コ
ンデンサ電極44,チップ抵抗52,チップコンデンサ
62,チップコンデンサ64およびチップ型ダイオード
58のカソードが接続される。さらに、ライン電極26
の他端,コンデンサ電極46,チップ抵抗54およびチ
ップ型ダイオード60のアノードが接続される。また、
第7の誘電体層48上のランドによって、チップ型ダイ
オード60のカソード,チップ抵抗54,チップ抵抗5
6およびチップコンデンサ66が接続される。
【0030】積層体12の側面には、外部電極68a,
68b,68c,68d,68e,68f,68g,6
8h,68i,68j,68kおよび68lが形成され
る。外部電極68aはコンデンサ電極34に接続され、
この外部電極68aが送信回路TXに接続される。外部
電極68bはチップ抵抗50に接続され、第1のコント
ロール端子T1として用いられる。外部電極68cはコ
ンデンサ電極36に接続され、この外部電極68cがア
ンテナANTに接続される。外部電極68dはチップ抵
抗56に接続され、この外部電極68dが第2のコント
ロール端子T2として用いられる。外部電極68eはコ
ンデンサ電極38に接続され、この外部電極68eが受
信回路RXに接続される。外部電極68f,68g,6
8h,68i,68jはダミー電極であり、外部電極6
8k,68lはアース電極16に接続される。さらに、
外部電極68lは、チップコンデンサ66にも接続され
る。このようにして、図3に示す回路が形成されてい
る。
【0031】この高周波スイッチ10では、第1の伝送
線路SL1と第2の伝送線路SL2およびインダクタン
ス素子L1が積層体12に内蔵され、チップ型ダイオー
ドやチップ抵抗などが積層体12上に実装されているの
で、基板の表面に伝送線路を形成しかつダイオードや抵
抗なども基板上に実装した従来の高周波スイッチに比べ
て、その面積を小さくすることができる。また、伝送線
路SL1,SL2としては、誘電体層を挟んでアース電
極16とライン電極24,26とが対向することによ
り、マイクロストリップライン構造となる。そのため、
ライン電極の両側にアース電極を配置してストリップラ
インを形成することに比べて、積層体の厚みを小さくす
ることができ、さらに高周波スイッチを小型化すること
ができる。
【0032】また、この高周波スイッチ10では、第
1,第2,第3および第4のコンデンサC1,C2,C
3およびC4も積層体12に内蔵されているため、これ
らをチップ部品として実装する場合に比べて、その実装
面積に相当する部分を小さくすることができる。したが
って、こに発明の高周波スイッチ10は、従来の高周波
スイッチに比べて、さらに小型化することができる。し
たがって、この高周波スイッチを用いた携帯電話などを
小型化することができる。また、伝送線路などを積層体
内でマイクロストリップライン構造とすることにより、
特性インピーダンスの異なるラインを容易に内蔵させる
ことができる。したがって、回路設計の自由度が大きく
なり、高周波スイッチの特性を向上させることができ
る。たとえば、従来の高周波スイッチの挿入損失が0.
8dBであったが、この高周波スイッチでは0.5dB
にすることができた。
【0033】図4はこの発明の別の実施例を示す分解斜
視図である。この高周波スイッチ10では、第2の誘電
体層18上にライン電極24,26が形成されている。
また、第3の誘電体層22上に、別のアース電極70が
形成されている。このアース電極70は、ライン電極2
4,26に対向する部分に形成され、アース電極16と
協働してストリップラインが形成される。さらに、第4
の誘電体層28上に第3のコンデンサC3のためのコン
デンサ電極20が形成され、このコンデンサ電極20と
アース電極70との間に第3のコンデンサC3が形成さ
れる。ライン電極24,26としてマイクロストリップ
ラインとする場合には、当然このアース電極70は用い
ないが、別にコンデンサ用電極を設ける必要がある。そ
して、第7の誘電体層48上に、インダクタンス素子L
1としてのチップインダクタ72が取り付けられる。こ
のチップインダクタ72は、ランドによって、チップ型
ダイオード58のアノードとチップコンデンサ62とに
接続される。
【0034】このに高周波スイッチ10も、図1に示す
高周波スイッチと同様に、2つの伝送線路SL1,SL
2が積層体12に内蔵され、しかもコンデンサC1,C
2,C3,C4も内蔵されているため、従来の高周波ス
イッチに比べて小型化することができる。さらに、この
高周波スイッチ10は、図1に示す高周波スイッチに比
べて、伝送線路SL1,SL2がストリップラインで形
成されているため、外部の影響を受けにくくなってい
る。したがって、特性の安定した高周波スイッチを得る
ことができる。また、コンデンサをパターン電極で形成
することができるため、そのキャパシタンスを自由に設
定することができ、設計の最適化を図ることができる。
【0035】なお、高周波スイッチの回路としては、図
5に示すように、アンテナANT側と受信回路RX側と
の間に、伝送線路とダイオードとからなる回路を2段接
続してもよい。このような回路を採用すれば、アンテナ
ANTと受信回路RXとの間のアイソレーションをさら
に良好にすることができる。このような回路を有する高
周波スイッチにおいても、伝送線路,インダクタンス素
子およびコンデンサなどを積層体に内蔵させることによ
って、小型の高周波スイッチを得ることができる。もち
ろん、図8に示す回路を有する高周波スイッチにおいて
も、伝送線路やコンデンサなどを積層体内に内蔵させる
ことによって、小型の高周波スイッチを得ることができ
る。たとえば、1GHz用の高周波スイッチの大きさは
25mm×10mm×4mmのものが、8mm×5mm
×3mmにすることができた。
【0036】これらの高周波スイッチでは、伝送線路が
積層体内に内蔵されているため、図6に示すように、金
属ケース74を使用しても、その影響を受けにくい。そ
のため、安定した特性を有する高周波スイッチを得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す高周波スイッチの積層体の分解斜視
図である。
【図3】図1および図2に示す高周波スイッチの回路図
である。
【図4】この発明の他の実施例の高周波スイッチに用い
られる積層体の分解斜視図である。
【図5】高周波スイッチの他の例を示す回路図である。
【図6】金属ケースを用いた高周波スイッチを示す図解
図である。
【図7】高周波スイッチの働きを示す概念図である。
【図8】高周波スイッチのさらに他の例を示す回路図で
ある。
【図9】従来の高周波スイッチの一例を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
10 高周波スイッチ 12 積層体 14 第1の誘電体層 16 アース電極 18 第2の誘電体層 20 コンデンサ電極 22 第3の誘電体層 24 ライン電極 26 ライン電極 28 第4の誘電体層 30 インダクタ電極 32 第5の誘電体層 34,36,38 コンデンサ電極 40 第6の誘電体層 42,44,46 コンデンサ電極 48 第7の誘電体層 50,52,54,56 チップ抵抗 58,60 チップ型ダイオード 62,64,66 チップコンデンサ 70 アース電極 72 チップインダクタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信回路,受信回路およびアンテナに接
    続され、前記送信回路と前記アンテナとの接続および前
    記受信回路と前記アンテナとの接続を切り換えるための
    高周波スイッチであって、 前記送信回路側にアノードが接続され前記アンテナ側に
    カソードが接続される第1のダイオード、 前記アンテナ側と前記受信回路側との間に接続される伝
    送線路、および前記受信回路側にアノードが接続されア
    ース側にカソードが接続される第2のダイオードを含
    み、 前記伝送線路は多層基板内にマイクロストリップライン
    として形成され、 前記第1のダイオードおよび前記第2のダイオードは前
    記多層基板上に実装された、高周波スイッチ。
  2. 【請求項2】 送信回路,受信回路およびアンテナに接
    続され、前記送信回路と前記アンテナとの接続および前
    記受信回路と前記アンテナとの接続を切り換えるための
    高周波スイッチであって、 前記送信回路側にアノードが接続され前記アンテナ側に
    カソードが接続される第1のダイオード、 前記アンテナ側と前記受信回路側との間に接続される伝
    送線路、 前記受信回路側にアノードが接続されアース側にカソー
    ドが接続される第2のダイオード、および前記第1のダ
    イオードに並列に接続されるインダクタンス素子を含
    み、 前記インダクタンス素子および前記伝送線路は多層基板
    内にマイクロストリップラインとして形成され、 前記第1のダイオードおよび前記第2のダイオードは前
    記多層基板上に実装された、高周波スイッチ。
  3. 【請求項3】 送信回路,受信回路およびアンテナに接
    続され、前記送信回路と前記アンテナとの接続および前
    記受信回路と前記アンテナとの接続を切り換えるための
    高周波スイッチであって、 第1のコンデンサを介して前記送信回路側にアノードが
    接続され、第2のコンデンサを介して前記アンテナ側に
    カソードが接続される第1のダイオード、 一端が前記第2のコンデンサを介して前記アンテナ側に
    接続され、他端が別のコンデンサを介して前記受信回路
    側に接続される伝送線路、および前記別のコンデンサを
    介して前記受信回路側にアノードが接続され、アース側
    にカソードが接続される第2のダイオードを含み、 前記第1のコンデンサ,前記第2のコンデンサおよび前
    記別のコンデンサの中の少なくとも1つおよび前記伝送
    線路は多層基板に内蔵され、 前記第1のダイオードおよび前記第2のダイオードは前
    記多層基板上に実装された、高周波スイッチ。
  4. 【請求項4】 送信回路,受信回路およびアンテナに接
    続され、前記送信回路と前記アンテナとの接続および前
    記受信回路と前記アンテナとの接続を切り換えるための
    高周波スイッチであって、 第1のコンデンサを介して前記送信回路側にアノードが
    接続され、第2のコンデンサを介して前記アンテナ側に
    カソードが接続される第1のダイオード、 一端が前記第2のコンデンサを介して前記アンテナ側に
    接続され、他端が別のコンデンサを介して前記受信回路
    側に接続される伝送線路、および前記別のコンデンサを
    介して前記受信回路側にアノードが接続され、アース側
    にカソードが接続される第2のダイオード、および前記
    第1のダイオードに並列に接続されるインダクタンス素
    子を含み、 前記第1のコンデンサ,前記第2のコンデンサ,前記別
    のコンデンサおよび前記インダクタンス素子の中の少な
    くとも1つおよび前記伝送線路は多層基板に内蔵され、 前記第1のダイオードおよび前記第2のダイオードは前
    記多層基板上に実装された、高周波スイッチ。
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