JP2001044575A - フレキシブル配線基板、電気光学装置およびその製造方法、電子機器 - Google Patents

フレキシブル配線基板、電気光学装置およびその製造方法、電子機器

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JP2001044575A
JP2001044575A JP11215018A JP21501899A JP2001044575A JP 2001044575 A JP2001044575 A JP 2001044575A JP 11215018 A JP11215018 A JP 11215018A JP 21501899 A JP21501899 A JP 21501899A JP 2001044575 A JP2001044575 A JP 2001044575A
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Yasuhito Ariga
泰人 有賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被接続体への接続を高精度で容易に行うこと
ができ、モジュール工程が簡素化できるフレキシブル配
線基板、電気光学装置およびその製造方法、並びに電子
機器を提供する。 【解決手段】 フレキシブル配線基板23は、基板本体
234と、基板本体234から分岐して設けられた分岐
配線部235と、を有する。フレキシブル配線基板23
は、さらに、基板本体234に設けられた第1の出力側
端子領域234Aと、分岐配線部235に設けられた第
2の出力側端子領域235Aと、入力側端子領域236
Aと、を有する。分岐配線部235は、ハンドリングの
ためのつまみ部235Bを有する。電気光学装置は、フ
レキシブル配線基板23を含む。電子機器は、電気光学
装置を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば液晶表示
装置、EL(エレクトロルミネッセンス)表示装置など
の電気光学装置、およびこれらの電気光学装置に好適な
フレキシブル配線基板、電気光学装置の製造方法に関す
る。また、本発明は、電気光学装置を備える電子機器に
関する。
【0002】
【背景技術】近年、表示装置は、携帯機器、家庭、オフ
ィス・工場、自動車などの情報表示端末として広く用い
られている。特に、液晶表示装置は、薄型、軽量、低電
圧、低消費電力などの特徴を有している。たとえば液晶
表示装置は、電子ディスプレイの中心的存在であり、低
消費電力を生かしてPDA(個人携帯情報端末)などへ
の応用が益々盛んになっている。
【0003】従来の液晶表示装置としては、図9に示す
ような、たとえばパッシブマトリクス駆動方式の液晶表
示装置1がある。この液晶表示装置1は、液晶表示パネ
ル2とプリント基板3とを有する。液晶表示パネル2と
プリント基板3とは、第1および第2のフレキシブル配
線基板4、5を介して電気的に接続されている。
【0004】液晶表示パネル2は、相対向して配置され
た一対のガラス基板6、7を有している。これらガラス
基板6、7の間には、表示領域を周回するように介在さ
れた図示しないシール材が配置されている。そして、こ
れらガラス基板6、7とシール材とで形成される間隙に
は、液晶が封止されている。ガラス基板6の面であって
ガラス基板7と対向する面(ガラス基板6の対向面)に
は、複数の信号電極8が平行をなすように形成されてい
る。一方、ガラス基板7の面であってガラス基板6と対
向する面(ガラス基板7の対向面)には、信号電極8と
直交する方向に沿って複数の走査電極9が形成されてい
る。
【0005】液晶表示パネル2の所定の側縁部(図9に
おいて下側縁部)においては、ガラス基板6の縁部がガ
ラス基板7の縁部より側方(図中、下側)へ突出するよ
うに設定され、この突出部(ガラス基板6がガラス基板
7と重ならない領域)が配線接合領域6Aを構成する。
また、液晶表示パネル2の上述した側縁部に隣接する側
縁部(図中、左側縁部)においては、他方のガラス基板
7の縁部が一方のガラス基板6の縁部より側方(図中、
左側)へ突出するように設定され、配線接合領域7Aを
構成する。そして、ガラス基板6側の配線接合領域6A
には、信号用ドライバIC10、11がCOG(Chip O
n Glass)実装されている。これらの信号用ドライバI
C10、11は、複数の信号電極8が延在された出力端
子部8Aと、配線接合領域6Aの縁部側に配置された入
力端子部12とに接続されている。また、ガラス基板7
の配線接合領域7Aには、走査用ドライバIC13がC
OG実装されている。この走査用ドライバIC13は、
複数の走査電極9が延在された出力端子部9Aと、配線
接合領域7Aの縁部側に配置された入力端子部14とに
接続されている。
【0006】そして、第1のフレキシブル配線基板4の
出力側端子部分4Aは、ガラス基板6の配線接合領域6
Aの長辺部に沿って配置された複数の入力端子部12に
対して電気的に接続されるように、異方性導電フィルム
(ACF:Anisotropic Conductive Film)を介して接
合されている。また、同様に、第2のフレキシブル配線
基板5の出力側端子部分5Aは、ガラス基板7の配線接
合領域7Aの長辺部に沿って配置された複数の入力端子
部14に対して電気的に接続されるように、異方性導電
フィルムを介して接合されている。そして、第1のフレ
キシブル配線基板4の入力側端子部分4Bは、プリント
基板3に形成された出力端子部15に異方性導電フィル
ムあるいはコネクタを介して接合されている。また、第
2のフレキシブル配線基板5の入力側端子部分5Bは、
プリント基板3に形成された出力端子部分16に異方性
導電フィルムあるいはコネクタを介して接合されてい
る。なお、プリント基板3には、所定の配線が形成され
るとともに、液晶表示パネル2を制御・駆動するための
各種の電子部品が搭載されている。
【0007】上述した構成の液晶表示装置を用いた電子
機器としては、たとえばキーボードやテンキーなどの入
力部を備え、入力部への入力操作に応じて液晶表示パネ
ルでデータの表示を行なうものがある。このような電子
機器においては、液晶表示パネルとプリント基板とがシ
ャーシ(パネル収納枠)に組み込まれている。このと
き、プリント基板が液晶表示パネルの後方側に配置され
るように、2つのフレキシブル配線基板が曲げ込まれて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した液晶表示装置
1では、信号用ドライバIC10および11が搭載され
た一方のガラス基板6の配線接合領域6Aに接続される
第1のフレキシブル配線基板4と、走査用ドライバIC
13が搭載された他方のガラス基板7の配線接合領域7
Aに接続される第2のフレキシブル配線基板5とを、そ
れぞれ独立にプリント基板3に接続させる必要がある。
このため、モジュール工程が煩雑になり利便性を欠くと
いうという問題がある。
【0009】また、それぞれのフレキシブル配線基板4
および5を別々にプリント基板3に接続するため、プリ
ント基板3に配置される出力端子部15および16が相
互に近接することは望ましくない。すなわち、実装機を
用いてフレキシブル配線基板4および5をプリント基板
3に接合させる際に、フレキシブル配線基板同士が干渉
しないだけの距離を確保する必要がある。このように、
複数たとえば2枚のフレキシブル配線基板を用いること
は、プリント基板3の小型化を阻む要因となっている。
【0010】さらに、上述した構成の液晶表示装置1で
は、ガラス基板7の配線接合領域7Aに、走査用ドライ
バIC13を実装するための幅寸法x1と、フレキシブ
ル配線基板5の出力側端子部分5Aを貼り合わせるため
の所定の接合代x2と、走査用ドライバIC13および
フレキシブル配線基板5の出力側端子部分5Aを離間さ
せる寸法x3とを、確保する必要がある。このため、液
晶表示パネル2の幅寸法が短くなるにつれて、液晶表示
パネル2の全面に対する表示領域の占める面積比率がよ
り小さくなる。そのため、液晶表示パネルの配線領域を
縮小することによって、表示装置を収納するシャーシな
どの筐体における表示面積を最大限に拡大することが要
望されている。
【0011】本発明の目的は、被接続体への接続を高精
度で容易に行うことができ、モジュール工程が簡素化で
きるフレキシブル配線基板を提供することにある。
【0012】また、本発明の他の目的は、本発明に係る
フレキシブル配線基板を用い、簡易なモジュール工程で
組立ができる電気光学装置およびその製造方法を提供す
ることにある。
【0013】さらに、本発明の他の目的は、本発明に係
る電気光学装置を用いた電子機器を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフレキシブ
ル配線基板は、基板本体と、前記基板本体から分岐して
設けられた分岐配線部と、前記基板本体に設けられた第
1の出力側端子領域と、前記分岐配線部に設けられた第
2の出力側端子領域と、入力側端子領域と、を含み、前
記分岐配線部は、ハンドリングのためのつまみ部を有す
る。
【0015】このフレキシブル配線基板によれば、分岐
配線部につまみ部が形成されることにより、分岐配線部
を精度よくかつ容易に位置決めしながら所定領域に接合
することができる。この理由を以下に述べる。分岐配線
部は、かなりフレキシブルであるため、その自由端が移
動しやすくハンドリングが難しい。しかし、分岐配線部
につまみ部を形成することにより、このつまみ部を機械
的あるいはマニュアルで支持もしくは挟持することによ
り一時的に固定することができるので、ハンドリングが
容易となる。その結果、分岐配線部を精度よくかつ容易
に位置決めしながら所定位置に接合することができる。
【0016】さらに、本発明のフレキシブル配線基板に
よれば、1つのフレキシブル配線基板を用いて、第1お
よび第2の被接合領域との接続が可能となるため、フレ
キシブル配線基板の利便性を高めることができる。
【0017】前記フレキシブル配線基板においては、前
記第1の出力側端子領域における配線の配列方向と、前
記第2の出力側端子領域における配線の配列方向とは同
じであることが望ましい。
【0018】この構成によれば、フレキシブル配線基板
は、基板本体と分岐配線部の両者を被接続体である電気
光学パネルの一方向(X方向またはY方向)で接合させ
ることができるため、端子接続工程を容易にすることが
できる。
【0019】前記フレキシブル配線基板においては、前
記第1の出力側端子領域は、前記基板本体の一方の面に
設けられ、前記第2の出力側端子領域は、前記第1の出
力側端子領域が設けられた面と反対側の面に設けられ
る、ことが望ましい。
【0020】この構成によれば、たとえば、本発明のフ
レキシブル配線基板が電気光学パネルに適用される場
合、この電気光学パネルを構成する第1の基板と第2の
基板とにおいて、互いに対向する面にそれぞれ形成され
た端子に前記フレキシブル配線基板の出力側端子領域を
それぞれ接続することができる。したがって、この構成
によれば、フレキシブル配線基板の部品点数を少なくで
き、かつ、被接合体である電気光学パネルとフレキシブ
ル配線基板との接合を簡便に行うことができる。
【0021】本発明のフレキシブル配線基板は、その形
状、層構造および配線構造が被接合体の構成や配線構造
に対応して設定される。たとえば、前記分岐配線部は、
前記基板本体からほぼL字状に屈曲して延びることが望
ましい。また、前記分岐配線部は、その端部が前記基板
本体の端部より前に位置する、ことが望ましい。この構
成によれば、基板本体と分岐配線部は、一体でありなが
ら被接合体の異なる領域でそれぞれ接合が可能となる。
【0022】前記フレキシブル配線基板においては、前
記分岐配線部の前記つまみ部は、前記第2の出力側端子
領域の近傍に設けられることが望ましい。この構成によ
れば、被接合体の接合領域に対する第2の出力側端子領
域の位置決めをより正確にかつ容易に行うことができ
る。
【0023】さらに、前記フレキシブル配線基板におい
ては、前記分岐配線部の前記つまみ部は、切断もしくは
屈曲可能である、ことが望ましい。この構成によれば、
前記つまみ部は、前記分岐配線部を所定位置に接合した
後に切断あるいは屈曲させることにより、組立時にシャ
ーシなどの函体に収納する際に電気光学パネルの表示領
域を犠牲にすることなく、表示面積を最大限に利用でき
る。
【0024】本発明に係る電気光学装置は、互いに対向
する第1の基板と第2の基板との間に電気光学材料層を
有する電気光学パネルを含む電気光学装置であって、前
記第1の基板は、前記第2の基板に対して重ならない第
1の配線接合領域を有し、前記第2の基板は、前記第1
の基板に対して重ならない第2の配線接合領域を有し、
前記第1の配線接合領域および前記第2の配線接合領域
は、請求項1〜請求項7に記載のいずれかのフレキシブ
ル配線基板と接続され、前記フレキシブル配線基板の前
記第1の出力側端子領域は、前記第1の配線接合領域と
接続され、前記フレキシブル配線基板の前記第2の出力
側端子領域は、前記第2の配線接合領域と接続されてい
る。
【0025】この電気光学装置によれば、本発明に係る
フレキシブル配線基板を含むため、簡易なモジュール工
程で組立ができ、歩留まりがよい。
【0026】特に、この電気光学装置に適用される前記
フレキシブル配線基板は、前記第1の出力側端子領域に
おける配線の配列方向と、前記第2の出力側端子領域に
おける配線の配列方向とは同じである、ことが望まし
い。
【0027】この構成によれば、フレキシブル配線基板
は、基板本体と分岐配線部の両者を前記第1および第2
の配線接合領域に、一方向(X方向またはY方向)で接
合させることができるため、端子接続工程を容易にする
ことができる。さらに、この構成によれば、一方の配線
接合領域、たとえば前記第2の配線接合領域の短辺に対
して前記分岐配線部の接合が可能となるため、前記第2
の配線接合領域の長辺でのフレキシブル配線基板の接合
代および折り代を必要としないため、第2の配線接合領
域の短辺の幅を小さくできる。このことは、表示領域の
有効利用に寄与する。
【0028】前記電気光学装置においては、前記電気光
学材料層の材料は、特に限定されなず、液晶をはじめと
するエレクトロルミネッセンスなどの各種の電気光学材
料を選択できる。
【0029】前記電気光学装置においては、前記フレキ
シブル配線基板の前記基板本体に設けられる前記第1の
出力側端子領域には、信号用配線が設けられ、前記分岐
配線部に設けられる前記第2の出力側端子領域には、走
査用配線が設けられることが望ましい。この構成は、信
号電極が走査電極より多く必要とされるカラー電気光学
装置に有効である。
【0030】さらに、前記電気光学装置においては、前
記第1の配線接合領域および前記第2の配線接合領域の
少なくとも一方に、半導体装置、たとえばドライバIC
が搭載されることができる。
【0031】本発明に係る電気光学装置の製造方法は、
互いに対向する第1の基板と第2の基板との間に電気光
学材料層を有する電気光学パネルを含む電気光学装置の
製造方法であって、以下の工程(a)および(b)を含
む。
【0032】(a)前記第1の基板は、前記第2の基板
に対して重ならない第1の配線接合領域を有し、かつ、
前記第2の基板は、前記第1の基板に対して重ならない
第2の配線接合領域を有する状態で配置された電気光学
パネルを形成する工程、(b)前記第1の配線接合領域
および前記第2の配線接合領域は、請求項1〜請求項7
に記載のいずれかのフレキシブル配線基板と接続される
工程であって、前記フレキシブル配線基板の前記第1の
出力側端子領域は、前記第1の配線接合領域と接続さ
れ、その後、前記分岐配線部の前記つまみ部を固定した
状態で該分岐配線部を所定位置に位置あわせし、前記フ
レキシブル配線基板の前記第2の出力側端子領域が前記
第2の配線接合領域と接合される工程。
【0033】この製造方法によれば、前記フレキシブル
配線基板を簡便な工程で、高精度に接合することが可能
となる。すなわち、前述したように、このフレキシブル
配線基板によれば、分岐配線部につまみ部が形成される
ことにより、このつまみ部を機械的あるいはマニュアル
で支持もしくは挟持することにより一時的に固定するこ
とができるので、ハンドリングが容易となる。その結
果、分岐配線部を精度よく位置決めしながら所定位置に
接合することができる。
【0034】また、前記製造方法においては、前記分岐
配線部の前記つまみ部は、前記第2の出力側端子領域が
前記第2の配線接合領域と接合された後に、切断もしく
は屈曲される、ことが望ましい。この理由については、
既に述べたので記載を省略する。
【0035】本発明に係る電子機器は、請求項8〜11
に記載のいずれかの電気光学装置を含む。これらの電子
機器は、上述した本発明に係るフレキシブル配線基板お
よび電気光学装置の利点を有し、たとえば高い歩留まり
で製造することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るフレキシブル
配線基板を適用した電気光学装置および電子機器の例を
図面を参照しながら説明する。
【0037】(電気光学装置)図1および図2は、本発
明に係る電気光学装置をパッシブマトリクス駆動方式の
反射型液晶表示装置に適用した例を示している。図1
は、本実施の形態に係る液晶表示装置を概略的に示す平
面図であり、図2は、図1に示す液晶表示装置の部分を
拡大して示す平面図である。
【0038】本実施の形態に係る液晶表示装置20は、
図1に示すように、液晶表示パネル(電気光学パネル)
21と、この液晶表示パネル21を構成する第1の基板
25および第2の基板26と接続されたフレキシブル配
線基板23と、このフレキシブル配線基板23に接続さ
れたプリント基板24とを含む。
【0039】まず液晶表示パネル21について説明す
る。
【0040】液晶表示パネル21は、互いに対向して配
置された第1の基板25および第2の基板26を有す
る。これらの第1および第2の基板25および26の間
には、表示領域を周回するようにシール材(図示せず)
が配置されている。そして、これらの第1,第2基板2
5,26とシール材とで形成される領域には、図示しな
い液晶層が封入されている。第1および第2の基板2
5,26は、たとえばガラス基板,プラスチック基板な
どから構成される。
【0041】また、第1の基板25の面であって、第2
の基板26と対向する側の面(以下、これを「第1の基
板25の対向面」という)には、複数の信号電極27が
平行に配置されている。この信号電極27は、表示光に
対して透明性を有する導電材料、たとえばITO(Indi
um Tin Oxide)で形成されている。これらの信号電極2
7は、所定の方向(図1においてX方向)に沿って、互
いに所定間隔をおいて配置されている。一方、第2の基
板26の面であって、第1の基板25と対向する側の面
(以下、これを「第2の基板26の対向面」という)に
は、複数の走査電極28が配置されている。これらの走
査電極28は、表示光を反射する導電材料、たとえば金
属で形成されている。また、これらの走査電極28は、
所定の方向(図1においてY方向)に沿って、互いに所
定間隔をおいて平行に配置されている。すなわち、第1
の基板25に形成された複数の信号電極27と、第2の
基板26に形成された複数の走査電極28とは、互いに
液晶層等(図示しない配向膜を含む)を介して直交し、
いわゆるX−Yマトリクスを構成している。
【0042】また、液晶表示パネル21は、その隣接す
る2辺において、第1の配線接合領域25Aと、第2の
配線接合領域26Aとを有する。第1の配線接合領域2
5Aは、図1の下側において、第1の基板25の縁部が
第2の基板26の縁部より突出し、第1の基板25が第
2の基板26に対して重ならない対向面に形成されてい
る。第2の配線接合領域26Aは、図1の左側におい
て、第2の基板26の縁部が第1の基板25の縁部より
突出し、第2の基板26が第1の基板25に対して重な
らない対向面に形成されている。
【0043】そして、第1の基板25の第1の配線接合
領域25Aには、信号用ドライバ(Xドライバ)IC2
9および30が実装されている。これらの信号用ドライ
バIC29,30の実装方法は特に制限されないが、た
とえばCOG(Chip On Glass)方式によって実装され
ている。これらの信号用ドライバIC29,30は、信
号電極27に連続する端子部27Aと、第1の基板25
の第1の配線接合領域25Aの長辺側に配置された接合
端子部31とに接続されている。そして、信号用ドライ
バIC29,30は、それぞれ、信号線27の端子部2
7Aと、接合端子部31に対して、たとえばフェースダ
ウンによるフリップチップ実装されている。
【0044】一方、図2に拡大して示すように、第2の
基板26の第2の配線接合領域26Aには、走査用ドラ
イバIC32がたとえばCOG実装されている。この走
査用ドライバIC32は、複数の走査電極28の端子部
28Aと、複数の接合端子部33とに接続されている。
そして、走査用ドライバIC32は、走査電極28の端
子部28Aと、接合端子部33に対して、たとえばフェ
ースダウンによるフリップチップ実装されている。さら
に、接合端子部33は、第2の配線接合領域26Aで引
き回されて、その入力側端子部33Aがフレキシブル配
線基板23側の端部まで伸びるように配置されている。
【0045】このように、本実施の形態においては、第
2の配線接合領域26Aにおいて、接合端子部33は、
その入力側端子部33Aが走査電極28と直交する方
向、すなわち信号電極27と平行な方向に伸びるように
配置されることが望ましい。接合端子部33がこのよう
に配置されることにより、第2の配線接合領域26Aの
短辺側でフレキシブル配線基板23が接合される。した
がって、図9で示した従来例のように、走査用ドライバ
IC13とフレキシブル基板5の出力側端子部5Aとを
離間させる寸法x3と、フレキシブル基板5の屈曲に必
要な折りしろ分が不要となる。その結果、液晶表示パネ
ル1の全面に対する表示領域の占める面積比率をより大
きくすることができる。
【0046】次に、フレキシブル配線基板について説明
する。図3は、本発明に係るフレキシブル配線基板23
の一例を模式的に示す平面図である。
【0047】フレキシブル配線基板23は、たとえば電
気絶縁性樹脂からなるフレキシブル基板231の両面に
配線、すなわち、複数の信号用配線232と、複数の走
査用配線233と、必要に応じて形成される他の配線
(図示せず)と、が形成されている。
【0048】フレキシブル配線基板23は、幅寸法(図
3において符号L1で示す)の長い端部を有する基板本
体234と、この基板本体234の一方の側部からL字
状に分岐して前方へ突出する幅寸法(図3において符号
L2で示す)の短い分岐配線部235と、基板本体23
4の後部から後方(図3の右側)へ突出する入力配線部
236とを有する。そして、基板本体234の前方(図
3の左側)の端部は第1の出力側端子領域234Aを構
成し、分岐配線部235の前方の端部は第2の出力側端
子領域235Aを構成し、入力配線部236の端部は入
力側端子領域236Aを構成している。
【0049】そして、本実施の形態で特徴的な構成とし
て、分岐配線部235は、その端部にハンドリングのた
めのつまみ部235Bを有する。つまみ部235Bは、
基板本体234と反対側に突出するように形成されてい
る。このつまみ部235Bは、第2の出力側端子領域2
35Aを被接合部に接合する工程で、機械的にあるいは
マニュアルで支持もしくは狭持できればよく、その大き
さや形状は特に限定されない。また、つまみ部235B
には、配線の機械的な損傷を避けるために、配線が形成
されていないことが望ましい。分岐配線部235のつま
み部235Bを用いた実装については、後に詳述する。
【0050】このように分岐配線部235につまみ部2
35Bが形成されることにより、分岐配線部235を精
度よくかつ容易に位置決めしながら所定領域に接合する
ことができる。この理由を以下に述べる。分岐配線部2
35は、基板本体234に比べてX方向の幅寸法が短く
しかもかなりフレキシブルであるため、その自由端が移
動しやすくハンドリングが難しい。しかし、分岐配線部
235につまみ部235Bを形成することにより、この
つまみ部235Bを機械的あるいはマニュアルで支持も
しくは挟持することにより一時的に固定することができ
るので、ハンドリングが容易となる。その結果、分岐配
線部235を精度よく位置決めしながら所定位置に接合
することができる。
【0051】信号用配線232は、入力配線部236お
よび基板本体234において、所定のパターンで形成さ
れている。走査用配線233は、入力配線部236、基
板本体234および分岐配線部235において、所定の
パターンで形成されている。
【0052】フレキシブル配線基板23の層構造は特に
限定されず、公知の構造を取り得る。図4にフレキシブ
ル配線基板23の層構造の一例を示す。図4は図3のA
−A線に沿った断面を模式的に示す。本実施の形態で
は、第1の出力側端子領域234Aおよび入力側端子領
域236Aは、フレキシブル基板231の一方の表面
(図3の上面)に形成され、走査用配線233はフレキ
シブル基板231の一方の表面に形成されている。ま
た、第2の出力側端子領域235Aは、フレキシブル基
板231の他方の表面(図3の下面)に形成されてい
る。そして、走査用配線233は、フレキシブル基板2
31の上面から下面に連続して形成されている。すなわ
ち、図3および図4に示すように、走査用配線233
は、フレキシブル基板231の上面に形成された上面走
査用配線233Aと、フレキシブル基板231の下面に
形成された下面走査用配線233Bと、これらの上面走
査用配線233Aと下面走査用配線233Bとをそれぞ
れ接続するコンタクト層233Cとから構成されてい
る。さらに、フレキシブル基板231の上面および下面
には、信号用配線232および走査用配線233を保護
するために、フレキシブルで絶縁性の保護層237およ
び238がそれぞれ形成されている。保護層237は、
第1の出力側端子領域234Aでは取り除かれており、
信号用配線232が第1の基板25上に配置された接合
端子部31に接続される。同様に、保護層238は、第
2の出力側端子領域235Aでは除去されており、走査
用配線233は第2の基板26上に配置された接合端子
部33に接続される。
【0053】このように、本実施の形態におけるフレキ
シブル配線基板23は、フレキシブル基板231の一方
の表面に第1の出力側端子領域234Aが、他方の表面
に第2の出力側端子領域235Aが形成されている。そ
して、図1に示すように、第1の出力側端子領域234
Aは、第1の基板25の第1の配線接合領域25Aにお
いて接合され、第2の出力側端子領域235Aは第2の
基板26の第2の配線接合領域26Aにおいて接合さ
れ、さらに入力側端子領域236Aはプリント基板24
に接合されている。
【0054】プリント基板24は、図1に示すように、
たとえば電源用ICなどの各種の電子部品241が実装
された配線回路を有する。そして、プリント基板24
は、フレキシブル配線基板23の入力側端子領域236
Aと接合されて、信号用配線232および走査用配線2
33に電気的に接続される接続部242を有している。
【0055】次に、このような構成のフレキシブル配線
基板23と液晶表示パネル21との接合方法の一例を説
明する。
【0056】(A)まず、図1に示すように、フレキシ
ブル配線基板23の第1の出力側端子領域234Aと、
第1の基板25の第1の配線接合領域25Aとを、図示
しない異方性導電フィルム(ACF)を介して接合す
る。この工程で、第1の出力側端子領域234Aの信号
用配線232と、第1の配線接合領域25Aの接合端子
部31とが電気的に接続される。
【0057】(B)次いで、フレキシブル配線基板23
の分岐配線部235に形成された第2の出力側端子領域
235Aと、第2の基板26の第2の配線接合領域26
Aとを、図示しない異方性導電フィルムを介して接合す
る。このとき、分岐配線部235に形成されたつまみ部
235Bを機械的にあるいはマニュアルで固定できるの
で、前述したように、分岐配線部235の第2の出力側
端子領域235Aを所定の位置に高精度でかつ容易に配
置させることができる。この工程で、第2の出力側端子
領域235Aの走査用配線233と、第2の配線接合領
域26Aの接合端子部33(入力側端子部33A)とが
電気的に接続される。
【0058】(C)次いで、フレキシブル配線基板23
の入力配線部236の入力側端子領域236Aと、プリ
ント基板24の接続部242とを、図示しない異方性導
電フィルムを介して接合する。
【0059】(D)次いで、必要に応じて、図1におい
て鎖線aで示す箇所でフレキシブル配線基板23を折り
曲げることにより、プリント基板24を液晶表示パネル
21の裏面側に配置することができる。また、図1の鎖
線bで示す箇所で、分岐配線部235のつまみ部235
Bを液晶パネル21の裏面側に折り曲げるか、もしくは
つまみ部235Bを切断することができる。このように
分岐配線部235のつまみ部235Bを折り曲げるか、
もしくは切断することにより液晶表示パネル21の表示
領域を犠牲にすることなく、液晶表示パネル21をシャ
ーシなどの函体に収容することができる。
【0060】次に、本実施の形態に係る液晶表示装置の
主な作用効果について説明する。
【0061】本実施の形態によれば、前述したように、
フレキシブル配線基板23の分岐配線部235につまみ
部235Bが形成されていることから、このつまみ部2
35Bによってハンドリング機能が向上し、分岐配線部
235の接合を高い精度で容易に行うことができる。
【0062】本実施の形態では、第2の配線接合領域2
6Aの短辺側で、フレキシブル配線基板23の第2の出
力側端子領域235Aと接合配線部33とを接合するこ
とにより、すくなくとも液晶表示パネル21の一辺での
フレキシブル配線基板の接合代および折り代が不要とな
るので、液晶表示パネル21全体に対する表示領域の占
める面積比率を大きくすることができる。このように表
示領域の面積比率を大きくすることにより、表示視認性
を高めることができる。
【0063】また、本実施の形態によれば、フレキシブ
ル配線基板23は、液晶表示パネル21の一方向(図1
のY方向)で接合させることができるため、端子接続工
程を容易にすることができる。さらに、本実施の形態に
よれば、1つのフレキシブル配線基板23を用いて、第
1および第2の基板25,26にそれぞれ形成された第
1の配線接合領域25Aおよび第2の配線接合領域26
Aとの接続が可能となるため、フレキシブル配線基板2
3の利便性を高めることができる。
【0064】さらに、フレキシブル配線基板23の入力
配線部236は、プリント基板24に対して1箇所で接
合することができるため、フレキシブル配線基板23と
プリント基板24との接合工程を簡易にすることができ
る。また、フレキシブル配線基板23とプリント基板2
4とを1箇所で接合できることから、プリント基板24
の小型化を図ることができる。
【0065】(分岐配線部の変形例) (A) 図5に、フレキシブル配線基板23の分岐配線
部235の変形例を示す。図5において、図1から図3
と実質的に同一の機能を有する部分には同一の符号を付
して、その詳細な説明を省略する。
【0066】図5に示す液晶パネル21では、第2の配
線接合領域26Aの接合端子部33は、図1の実施例と
は反対の方向(図の上方向)に引き出されている。
【0067】図5に示すフレキシブル配線基板23にお
いては、分岐配線部235は、第2の基板26の第2の
配線接合領域26Aの長辺に沿って伸びるように形成さ
れ、その先端につまみ部235Bが形成されている。分
岐配線部235と第2の基板26の第2の配線接合領域
26Aとの間に走査線用ドライバIC32が配置されて
いる。そして、つまみ部235Bにできるだけ近い領域
において、第2の配線接合領域26Aの接合端子部33
と、分岐配線部235の走査用配線233とが接合され
ることが望ましい。このように、端子の接合領域とつま
み部235Bとが近接していることにより、接合領域の
位置決めをより確実にかつ容易に行うことができる。
【0068】(B) 図6および図7に、フレキシブル
配線基板23の分岐配線部235の別の変形例を示す。
図7は、図6におけるB−B線に沿った断面図である。
図6および図7において、図3および図4と実質的に同
一の機能を有する部分には同一の符号を付して、その詳
細な説明を省略する。
【0069】この例では、2枚の片面基板が用いられて
いる。すなわち、フレキシブル配線基板23は、基板本
体234と分岐配線部235とが別体で構成され、かつ
両者が接着剤で接合された構造を有する。図7に示すよ
うに、基板本体234は、第1のフレキシブル基板(第
1のベースシート)231Aと、このフレキシブル基板
231Aの下面に形成された、たとえば銅箔からなる導
電層と、を有する。そして、この導電層は、信号用配線
232と、上側走査用配線233Aとを含む。また、分
岐配線部235は、第2のフレキシブル基板(第2のベ
ースシート)231Bと、このフレキシブル基板321
B上に形成された下側走査用配線233Bと、この下側
走査用配線233Bと上側走査用配線233Aとを接続
するバンプ状のコンタクト層233Cと、ソルダーレジ
スト層239Aとを含む。そして、上側走査用配線23
3A、コンタクト層233Cおよび下側走査用配線23
3Bによって走査用配線233が構成される。さらに、
基板本体234と分岐配線部235とは、接着剤層23
9Bによって接合されている。
【0070】フレキシブル配線基板は、上述の例に限定
されず、各種の配線構造および層構造を有することがで
きる。
【0071】(液晶パネルの変形例)図10に液晶パネ
ル21の変形例を示す。図10において、図1と実質的
に同一の機能を有する部分には同一の符号を付して、そ
の詳細な説明を省略する。
【0072】図1に示す液晶パネルでは、本発明のフレ
キシブル配線基板をパッシブマトリクス駆動方式の液晶
表示パネルに適用した例を示したが、本発明のフレキシ
ブル配線基板は、画素電極のスイッチング素子としてT
FD素子を用いたアクティブマトリクス駆動方式の液晶
パネルにも適用できる。
【0073】第1の接合領域25Aおよび第2の接合領
域26Aの構造は、図1の液晶パネルと同様になるの
で、シール材内部の構造について図10に示す。
【0074】液晶表示パネル21は、互いに対向して配
置された第1の基板25および第2の基板26を有す
る。これらの第1および第2の基板25および26の間
には、表示領域を周回するようにシール材(図示せず)
が配置されている。そして、これらの第1,第2基板2
5,26とシール材とで形成される領域には、図示しな
い液晶層が封入されている。第1および第2の基板2
5,26は、たとえばガラス基板,プラスチック基板な
どから構成される。
【0075】また、第1の基板25の面であって、第2
の基板26と対向する側の面には、マトリクス状に配置
された複数の画素電極1034と、X方向に延在する信
号電極27と、が配置されるとともに、1列分の画素電
極1034の各々が1本の信号電極27にそれぞれTF
D素子1020を介して共通接続されている。画素電極
1034は、表示光に対して透明性を有する導電材料、
たとえばITO(Indium Tim Oxide)で形成されてい
る。TFD素子1020は、基板25側からみると、第
1の金属膜1022と、この第1の金属膜1022を陽
極酸化した酸化膜1024と、第2金属膜1026とか
ら構成されて、金属/絶縁体/金属のサンドイッチ構造
を採る。このため、TFD素子1020は、正負双方向
のダイオードスイッチング特性を有することになる。
【0076】一方、第2の基板26の面であって、第1
の基板25と対向する側の面には、複数の走査電極28
が配置されている。これらの走査電極28は、信号電極
27とは直交する所定の方向(図10においてY方向)
に沿って、互いに所定間隔をおいて平行に配置され、か
つ画素電極1034の対向電極となるように配列してい
る。カラーフィルタは、図10においては図示を省略し
ているが、走査電極28と画素電極1034とが互いに
交差する領域に対応して設けられている。
【0077】また、液晶表示パネル21は、図1〜図3
に示した実施例と同様にその隣接する2辺において、第
1の配線接合領域25Aと、第2の配線接合領域26A
とを有し、図1に示した実施例と同様に、図2、3に示
した本発明のフレキシブル配線基板、図5に示したフレ
キシブル配線基板、あるいは図6、7に示したフレキシ
ブル配線基板を接続することができる。
【0078】(電子機器)次に、図8を用いて本発明に
係る液晶表示装置20を表示部として用いる電子機器の
一例として、ノート型のパーソナルコンピュータ40を
説明する。図8に示すように、液晶表示パネル21は筐
体41に収納され、この筐体41に形成された開口部4
1Aから液晶表示パネル21の表示領域が露呈するよう
に構成されている。また、パーソナルコンピュータ40
は、入力部としてのキーボード42を備えている。
【0079】このパーソナルコンピュータ40は、本発
明に係る液晶表示装置20を有するので、フレキシブル
配線基板のモジュール工程が容易かつ正確であり、歩留
まりがよい。さらに、パーソナルコンピュータ40は、
液晶表示装置20が有する他の作用効果を反映すること
ができる。
【0080】本発明に係る電子機器としては、パーソナ
ルコンピュータをはじめとする各種電子機器、たとえば
ページャ、液晶テレビ、ビューファインダ、カーナビゲ
ーション装置、電子手帳、電子卓上計算機、ワードプロ
セッサ、携帯電話、テレビ電話、ビューファインダ型ま
たはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、POS端
末、タッチパネルを備えた装置、時計、ICカード、ミ
ニディスクプレーヤなどを例示でき、これらの電子機器
は上述のパーソナルコンピュータと同様の作用効果を達
成できる。
【0081】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明に係るフレキシブル配線基板、電気光学
装置およびその製造方法、並びに電子機器は、上述した
構成に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内
で各種の変更が可能である。
【0082】たとえば、液晶表示パネルは、駆動方式で
言えば、パネル自体にスイッチング素子を用いない単純
マトリックス液晶表示パネルやスタティック駆動液晶表
示パネル、またTFTで代表される三端子スイッチング
素子あるいはTFD(Thin Film Diode)で代表される
二端子スイッチング素子を用いたアクティブマトリック
ス液晶表示パネル、電気光学特性で言えば、TN型、S
TN型、ゲストホスト型、相転移型、強誘電型など、種
々のタイプの液晶パネルを用いることができる。
【0083】また、上述の実施の形態では、フレキシブ
ル配線基板を、液晶表示パネルと回路基板との接続に用
いる例を示したが、他の種類の表示パネルたとえば表示
プラズマパネルと回路基板との接続においても使用でき
ることは言うまでもない。さらに、上述した実施の形態
では、信号電極27を表示光に対して透明性を有する材
料で形成し、これを形成した第1の基板25を前面基板
に設定したが、前面基板側に透明性を有する走査電極を
形成する構成としてもよい。
【0084】また、上述した実施の形態においては、フ
レキシブル配線基板23に形成される信号用配線232
や走査用配線233の配線は、液晶表示パネル21の接
合部の配置構成により適宜変更が可能である。
【0085】さらに、上述した実施の形態においては、
第1および第2の基板25,26の配線接合領域25
A,26Aに信号用ドライバIC29,30,32をC
OG実装したが、ドライバICは基板上に形成されなく
ともよい。たとえば、配線接合領域に信号電極あるいは
走査電極の端子部を配置し、これらの端子部とフレキシ
ブルプリント配線基板の端子領域との間に、ドライバI
Cを実装したテープキャリアパッケージを介在させる構
成としてもよい。
【0086】また、上述した実施の形態では、液晶表示
パネルと駆動回路等を搭載した回路基板とによって液晶
表示装置が構成される例を示したが、液晶表示パネルを
構成する透明基板に駆動回路等も搭載される場合には、
回路基板、フレキシブル配線基板には他の回路が形成さ
れることになる。
【0087】さらに、上述の実施の形態では、電気光学
表示手段としてLCDディスプレイを使用した場合につ
いて説明したが、本発明ではこれに限定されず、たとえ
ば薄型のブラウン管、あるいは液晶シャッター等を用い
た小型テレビ、エレクトロルミネッセンス、プラズマデ
ィスプレイ、CRTディスプレイ、FED(Field Emis
sion Display)パネル等の種々の電気光学手段を使用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気光学装置を適用した液晶表示
装置を模式的に示す平面図である。
【図2】図1に示す液晶表示装置の一部分を拡大して示
す平面図である。
【図3】本発明に係るフレキシブル配線基板を模式的に
示す平面図である。
【図4】図3のA−A線に沿った部分を模式的に示す断
面図である。
【図5】本発明に係るフレキシブル配線基板の変形例を
模式的に示す平面図である。
【図6】本発明に係るフレキシブル配線基板の他の変形
例を模式的に示す平面図である。
【図7】図6のB−B線に沿った部分を模式的に示す断
面図である。
【図8】本発明に係る電子機器の一例であるパーソナル
コンピュータを示す斜視図である。
【図9】従来の液晶表示装置の例を模式的に示す平面図
である。
【図10】本発明に係る液晶パネルの変形例について、
その一部を模式的に示す部分破断斜視図である。
【符号の説明】
20 液晶表示装置 21 液晶表示パネル 23 フレキシブル配線基板 24 プリント基板 25,26 基板 25A,26A 配線接合領域 27 信号電極 28 走査電極 29,30 信号用ドライバIC 31 接合端子部 32 走査用ドライバIC 33 接合端子部 231 フレキシブル基板 232 信号用配線 233 走査用配線 234 基板本体 235 分岐配線部 234A,235A 出力側端子領域 236A 入力側端子領域 235B つまみ部 1020 TFD素子 1022 第1金属膜 1024 陽極酸化膜 1026 第2金属膜 1034 画素電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 GA48 GA49 GA50 GA51 GA55 GA60 HA04 HA26 JA01 JB12 NA25 NA27 5E338 AA12 AA16 BB31 BB54 BB67 CC01 CD08 CD32 CD40 EE21 EE32 5G435 AA14 AA17 BB12 EE47 LL07 LL08

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板本体と、 前記基板本体から分岐して設けられた分岐配線部と、 前記基板本体に設けられた第1の出力側端子領域と、 前記分岐配線部に設けられた第2の出力側端子領域と、 入力側端子領域と、を含み、 前記分岐配線部は、ハンドリングのためのつまみ部を有
    する、フレキシブル配線基板。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第1の出力側端子領域における配線の配列方向と、
    前記第2の出力側端子領域における配線の配列方向とは
    同じである、フレキシブル配線基板。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記第1の出力側端子領域は、前記基板本体の一方の面
    に設けられ、 前記第2の出力側端子領域は、前記第1の出力側端子領
    域が設けられる面と反対側の面に設けられる、フレキシ
    ブル配線基板。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記分岐配線部は、前記基板本体からほぼL字状に屈曲
    して延びる、フレキシブル配線基板。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記分岐配線部は、その端部が前記基板本体の端部より
    前に位置する、フレキシブル配線基板。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかにおいて、 前記分岐配線部の前記つまみ部は、前記第2の出力側端
    子領域の近傍に設けられる、フレキシブル配線基板。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、 前記分岐配線部の前記つまみ部は、切断もしくは屈曲可
    能である、フレキシブル配線基板。
  8. 【請求項8】互いに対向する第1の基板と第2の基板と
    の間に電気光学材料層を有する電気光学パネルを含む電
    気光学装置であって、 前記第1の基板は、前記第2の基板に対して重ならない
    第1の配線接合領域を有し、 前記第2の基板は、前記第1の基板に対して重ならない
    第2の配線接合領域を有し、 前記第1の配線接合領域および前記第2の配線接合領域
    は、請求項1〜請求項7に記載のいずれかのフレキシブ
    ル配線基板と接続され、 前記フレキシブル配線基板の前記第1の出力側端子領域
    は、前記第1の配線接合領域と接続され、 前記フレキシブル配線基板の前記第2の出力側端子領域
    は、前記第2の配線接合領域と接続されている、電気光
    学装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記電気光学材料層は、液晶層である、電気光学装置。
  10. 【請求項10】 請求項8または9において、 前記第1の出力側端子領域には、信号用配線が設けら
    れ、 前記第2の出力側端子領域には、走査用配線が設けられ
    た、電気光学装置。
  11. 【請求項11】 請求項8〜10のいずれかにおいて、 前記第1の配線接合領域および前記第2の配線接合領域
    の少なくとも一方に、半導体装置が搭載された、電気光
    学装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、前記半導体装置
    は、ドライバICである、電気光学装置。
  13. 【請求項13】 互いに対向する第1の基板と第2の基
    板との間に電気光学材料層を有する電気光学パネルを含
    む電気光学装置の製造方法であって、以下の工程(a)
    および(b)を含む、電気光学装置の製造方法。 (a)前記第1の基板は、前記第2の基板に対して重な
    らない第1の配線接合領域を有し、かつ、前記第2の基
    板は、前記第1の基板に対して重ならない第2の配線接
    合領域を有する状態で配置された電気光学パネルを形成
    する工程、 (b)前記第1の配線接合領域および前記第2の配線接
    合領域と、請求項1〜請求項7に記載のいずれかのフレ
    キシブル配線基板とが接続される工程であって、 前記フレキシブル配線基板の前記第1の出力側端子領域
    が、前記第1の配線接合領域と接続され、 その後、前記分岐配線部の前記つまみ部を固定した状態
    で該分岐配線部を所定位置に位置あわせし、前記フレキ
    シブル配線基板の前記第2の出力側端子領域が前記第2
    の配線接合領域と接合される工程。
  14. 【請求項14】 請求項13において、 前記分岐配線部の前記つまみ部は、前記第2の出力側端
    子領域が前記第2の配線接合領域と接合された後に、切
    断もしくは屈曲される、電気光学装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項8〜12に記載のいずれかの電
    気光学装置を含む電子機器。
JP11215018A 1999-07-29 1999-07-29 フレキシブル配線基板、電気光学装置およびその製造方法、電子機器 Withdrawn JP2001044575A (ja)

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