JP2001094220A - フレキシブル配線基板、電気光学装置およびその製造方法、電子機器 - Google Patents

フレキシブル配線基板、電気光学装置およびその製造方法、電子機器

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JP2001094220A
JP2001094220A JP27051399A JP27051399A JP2001094220A JP 2001094220 A JP2001094220 A JP 2001094220A JP 27051399 A JP27051399 A JP 27051399A JP 27051399 A JP27051399 A JP 27051399A JP 2001094220 A JP2001094220 A JP 2001094220A
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flexible
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Yasuhito Ariga
泰人 有賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被接続体への接続を高精度で容易に行うこと
ができる、フレキシブル配線基板、電気光学装置および
その製造方法、並びに電子機器を提供する。 【解決手段】 フレキシブル配線基板23は、基板本体
234と、基板本体234から分岐して設けられた分岐
配線部235と、を有する。フレキシブル配線基板23
は、さらに、基板本体234に設けられた第1の出力側
端子領域235Aと、分岐配線部235に設けられた第
2の出力側端子領域235Aと、入力側端子領域236
Aを、を有する。分岐配線部235は、基板本体234
に比べてたわみ難い部分を有する。電気光学装置は、フ
レキシブル配線基板23を含む。電子機器は、電気光学
装置を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば液晶装
置、EL(エレクトロルミネッセンス)表示装置などの
電気光学装置、およびこれらの電気光学装置に好適なフ
レキシブル配線基板、電気光学装置の製造方法に関す
る。また、本発明は、電気光学装置を備える電子機器に
関する。
【0002】
【背景技術】近年、表示装置は、携帯機器、家庭、オフ
ィス・工場、自動車などの情報表示端末として広く用い
られている。特に、液晶表示装置は、薄型、軽量、低電
圧、低消費電力などの特徴を有している。たとえば液晶
表示装置は、電子ディスプレイの中心的存在であり、低
消費電力を生かしてPDA(個人携帯情報端末)などへ
の応用が益々盛んになっている。
【0003】従来の液晶表示装置としては、図11に示
すような、たとえばパッシブマトリクス駆動方式の液晶
表示装置1がある。この液晶表示装置1は、液晶表示パ
ネル2とプリント基板3とを有する。液晶表示パネル2
とプリント基板3とは、第1および第2のフレキシブル
配線基板4、5を介して電気的に接続されている。
【0004】液晶表示パネル2は、相対向して配置され
た一対のガラス基板6、7を有している。これらガラス
基板6、7の間には、表示領域を周回するように介在さ
れた図示しないシール材が配置されている。そして、こ
れらガラス基板6、7とシール材とで形成される間隙に
は、液晶が封止されている。ガラス基板6の面であって
ガラス基板7と対向する面(ガラス基板6の対向面)に
は、複数の信号電極8が平行をなすように形成されてい
る。一方、ガラス基板7の面であってガラス基板6と対
向する面(ガラス基板7の対向面)には、信号電極8と
直交する方向に沿って複数の走査電極9が形成されてい
る。
【0005】液晶表示パネル2の所定の側縁部(図11
において下側縁部)においては、ガラス基板6の縁部が
ガラス基板7の縁部より側方(図中、下側)へ突出する
ように設定され、この突出部(ガラス基板6がガラス基
板7と重ならない領域)が配線接合領域6Aを構成す
る。また、液晶表示パネル2の上述した側縁部に隣接す
る側縁部(図中、左側縁部)においては、他方のガラス
基板7の縁部が一方のガラス基板6の縁部より側方(図
中、左側)へ突出するように設定され、配線接合領域7
Aを構成する。そして、ガラス基板6側の配線接合領域
6Aには、信号用ドライバIC10、11がCOG(Ch
ip On Glass)実装されている。これらの信号用ドライ
バIC10、11は、複数の信号電極8が延在された出
力端子部8Aと、配線接合領域6Aの縁部側に配置され
た入力端子部12とに接続されている。また、ガラス基
板7の配線接合領域7Aには、走査用ドライバIC13
がCOG実装されている。この走査用ドライバIC13
は、複数の走査電極9が延在された出力端子部9Aと、
配線接合領域7Aの縁部側に配置された入力端子部14
とに接続されている。
【0006】そして、第1のフレキシブル配線基板4の
出力側端子部分4Aは、ガラス基板6の配線接合領域6
Aの長辺部に沿って配置された複数の入力端子部12に
対して電気的に接続されるように、異方性導電フィルム
(ACF:Anisotropic Conductive Film)を介して接
合されている。また、同様に、第2のフレキシブル配線
基板5の出力側端子部分5Aは、ガラス基板7の配線接
合領域7Aの長辺部に沿って配置された複数の入力端子
部14に対して電気的に接続されるように、異方性導電
フィルムを介して接合されている。そして、第1のフレ
キシブル配線基板4の入力側端子部分4Bは、プリント
基板3に形成された出力端子部15に異方性導電フィル
ムあるいはコネクタを介して接合されている。また、第
2のフレキシブル配線基板5の入力側端子部分5Bは、
プリント基板3に形成された出力端子部分16に異方性
導電フィルムあるいはコネクタを介して接合されてい
る。なお、プリント基板3には、所定の配線が形成され
るとともに、液晶表示パネル2を制御・駆動するための
各種の電子部品が搭載されている。
【0007】上述した構成の液晶表示装置を用いた電子
機器としては、たとえばキーボードやテンキーなどの入
力部を備え、入力部への入力操作に応じて液晶表示パネ
ルでデータの表示を行なうものがある。このような電子
機器においては、液晶表示パネルとプリント基板とがシ
ャーシ(パネル収納枠)に組み込まれている。このと
き、プリント基板が液晶表示パネルの後方側に配置され
るように、2つのフレキシブル配線基板が曲げ込まれて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した液晶表示装置
1では、信号用ドライバIC10および11が搭載され
た一方のガラス基板6の配線接合領域6Aに接続される
第1のフレキシブル配線基板4と、走査用ドライバIC
13が搭載された他方のガラス基板7の配線接合領域7
Aに接続される第2のフレキシブル配線基板5とを、そ
れぞれ独立にプリント基板3に接続させる必要がある。
このため、モジュール工程が煩雑になり利便性を欠くと
いうという問題がある。
【0009】また、それぞれのフレキシブル配線基板4
および5を別々にプリント基板3に接続するため、プリ
ント基板3に配置される出力端子部15および16が相
互に近接することは望ましくない。すなわち、実装機を
用いてフレキシブル配線基板4および5をプリント基板
3に接合させる際に、フレキシブル配線基板同士が干渉
しないだけの距離を確保する必要がある。このように、
複数たとえば2枚のフレキシブル配線基板を用いること
は、プリント基板3の小型化を阻む要因となっている。
【0010】さらに、上述した構成の液晶表示装置1で
は、ガラス基板7の配線接合領域7Aに、走査用ドライ
バIC13を実装するための幅寸法x1と、フレキシブ
ル配線基板5の出力側端子部分5Aを貼り合わせるため
の所定の接合代x2と、走査用ドライバIC13および
フレキシブル配線基板5の出力側端子部分5Aを離間さ
せる寸法x3とを、確保する必要がある。このため、液
晶表示パネル2の幅寸法が短くなるにつれて、液晶表示
パネル2の全面に対する表示領域の占める面積比率がよ
り小さくなる。そのため、液晶表示パネルの配線領域を
縮小することによって、表示装置を収納するシャーシな
どの筐体における表示面積を最大限に拡大することが要
望されている。
【0011】本発明の目的は、被接続体への接続を高精
度で容易に行うことができるフレキシブル配線基板を提
供することにある。
【0012】また、本発明の他の目的は、本発明に係る
フレキシブル配線基板を用い、簡易なモジュール工程で
組立ができる電気光学装置およびその製造方法を提供す
ることにある。
【0013】さらに、本発明の他の目的は、本発明に係
る電気光学装置を用いた電子機器を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係るフレキシブ
ル配線基板は、基板本体と、前記基板本体から分岐して
設けられた分岐配線部と、前記基板本体に設けられた第
1の出力側端子領域と、前記分岐配線部に設けられた第
2の出力側端子領域と、入力側端子領域と、を含み、前
記分岐配線部は、前記基板本体に比べてたわみ難い部分
を有する。
【0015】このフレキシブル配線基板によれば、分岐
配線部が基板本体に比べてたわみ難い部分を有すること
により分岐配線部を精度よくかつ容易に位置決めしなが
ら所定領域に接合することができる。この理由を以下に
述べる。分岐配線部は、かなりフレキシブルであるた
め、その自由端が移動しやすくハンドリングが難しい。
しかし、分岐配線部が基板本体に比べてたわみ難い部分
を有すると、分岐配線部のハンドリングが容易になる。
そのため、本発明のフレキシブル配線基板によれば、分
岐配線部のハンドリングが容易になり、分岐配線部を精
度よくかつ容易に位置決めしながら所定領域に接合する
ことができる。
【0016】さらに、本発明のフレキシブル配線基板に
よれば、1つのフレキシブル配線基板を用いて、第1お
よび第2の被接合領域との接続が可能となるため、フレ
キシブル配線基板の利便性を高めることができる。
【0017】分岐配線部が基板本体に比べてたわみ難い
部分を有するようにする構成として、たとえば次の2つ
がある。
【0018】(1)第1に、前記分岐配線部は、該分岐
配線部の少なくとも一部において、該分岐配線部をたわ
み難くするための補強部材が接合されている構成であ
る。この構成によれば、分岐配線部を簡便にたわみ難く
することができる。前記補強部材は、前記第2の出力側
端子領域が形成されている、前記分岐配線部の領域には
接合されていないことが好ましい。補強部材が第2の出
力側端子領域に接合されていないと、第2の出力側端子
領域において弾力性が保たれるから、たとえば第2の出
力側端子領域と第2の配線接合領域との接合がより容易
になる。補強部材は、たとえば板状体または棒状体から
なる。板状体の形状は、取扱いの容易さからシート状で
あることが好ましい。前記補強部材の材質としては、た
とえばポリエチレンテレフタラートまたはポリイミドを
主体とする材質を挙げることができる。
【0019】(2)第2に、前記分岐配線部は、フレキ
シブル基板を有し、前記フレキシブル基板は、基板本体
に比べてたわみ難い材質からなる部分を有する構成であ
る。この材質としては、たとえばポリエチレンテレフタ
ラートまたはポリイミドを主体とする材質を挙げること
ができる。
【0020】前記第1の出力側端子領域における配線の
配列方向と、前記第2の出力側端子領域における配線の
配列方向とは同じである、ことが好ましい。このような
構成によれば、フレキシブル配線基板は、基板本体と分
岐配線部とを被接続体である電気光学パネルの一方向
(X方向またはY方向)で接合させることができるた
め、端子接続工程を容易にすることができる。
【0021】前記フレキシブル配線基板においては、前
記第1の出力側端子領域は、前記基板本体の一方の面に
設けられ、前記第2の出力側端子領域は、前記第1の出
力側端子領域が設けられる面と反対側の面に設けられ
る、ことが好ましい。
【0022】この構成によれば、たとえば、本発明のフ
レキシブル配線基板が電気光学パネルに適用される場
合、この電気光学パネルを構成する第1の基板と第2の
基板とにおいて、互いに対向する面にそれぞれ形成され
た端子に前記フレキシブル配線基板の出力側端子領域を
それぞれ接続することができる。したがって、この構成
によれば、フレキシブル配線基板の部品点数を少なくで
き、かつ、被接合体である電気光学パネルとフレキシブ
ル配線基板との接合を簡便に行うことができる。
【0023】本発明のフレキシブル配線基板は、その形
状、層構造および配線構造が被接合体の構成や配線構造
に対応して設定される。たとえば、前記分岐配線部は、
前記基板本体からほぼL字状に屈曲して延びることが好
ましい。また、前記分岐配線部は、その端部が前記基板
本体の端部より前に位置する、ことが望ましい。この構
成によれば、基板本体と分岐配線部は、一体でありなが
ら被接合体の異なる領域でそれぞれ接合が可能となる。
【0024】本発明に係る電気光学装置は、互いに対向
する第1の基板と第2の基板とを有する電気光学パネル
を含む電気光学装置であって、前記第1の基板は、前記
第2の基板に対して重ならない第1の配線接合領域を有
し、前記第2の基板は、前記第1の基板に対して重なら
ない第2の配線接合領域を有し、前記第1の配線接合領
域および前記第2の配線接合領域は、請求項1〜13の
いずれかに記載のフレキシブル配線基板と接続され、前
記フレキシブル配線基板の前記第1の出力側端子領域
は、前記第1の配線接合領域と接続され、前記フレキシ
ブル配線基板の前記第2の出力側端子領域は、前記第2
の配線接合領域と接続されている。
【0025】この電気光学装置によれば、本発明に係る
フレキシブル配線基板を含むため、簡易なモジュール工
程で組み立てができ、歩留りがよい。
【0026】特に、この電気光学装置に適用される前記
フレキシブル配線基板は、前記第1の出力側端子領域に
おける配線の配列方向と、前記第2の出力側端子領域に
おける配線の配列方向とは同じである、ことが望まし
い。
【0027】この構成によれば、フレキシブル配線基板
は、基板本体と分岐配線部の両者を前記第1および第2
の配線接合領域に、一方向(X方向またはY方向)で接
合させることができるため、端子接続工程を容易にする
ことができる。さらに、この構成によれば、一方の配線
接合領域、たとえば前記第2の配線接合領域の短辺に対
して前記分岐配線部の接合が可能となるため、前記第2
の配線接合領域の長辺でのフレキシブル配線基板の接合
代および折り代を必要としないため、第2の配線接合領
域の短辺の幅を小さくできる。このことは、表示領域の
有効利用に寄与する。
【0028】前記電気光学装置としては、たとえば液晶
装置を挙げることができる。
【0029】前記電気光学装置においては、前記第1の
基板と前記第2の基板との間に電気光学材料層を介在さ
せることができる。この電気光学材料層の材料は、特に
限定されず、液晶をはじめとするエレクトロルミネッセ
ンスなどの各種の電気光学材料を選択できる。
【0030】前記電気光学装置においては、前記フレキ
シブル配線基板の前記基板本体に設けられる前記第1の
出力側端子領域には、信号用配線が設けられ、前記分岐
配線部に設けられる前記第2の出力側端子領域には、走
査用配線が設けられることが望ましい。この構成は、信
号電極が走査電極より多く必要とされるカラー電気光学
装置に有効である。
【0031】さらに、前記電気光学装置においては、前
記第1の配線接合領域および前記第2の配線接合領域の
少なくとも一方に、半導体装置、たとえばドライバIC
が搭載されることができる。
【0032】本発明に係る電気光学装置の製造方法は、
互いに対向する第1の基板と第2の基板とを有する電気
光学パネルを含む電気光学装置の製造方法であって、以
下の工程(a)および(b)を含む、電気光学装置の製
造方法。 (a)前記第1の基板は、前記第2の基板に対して重な
らない第1の配線接合領域を有し、かつ、前記第2の基
板は、前記第1の基板に対して重ならない第2の配線接
合領域を有する状態で配置された電気光学パネルを形成
する工程、(b)前記第1の配線接合領域および前記第
2の配線接合領域と、請求項1〜13のいずれかに記載
のフレキシブル配線基板とが接続される工程であって、
前記フレキシブル配線基板の前記第1の出力側端子領域
が、前記第1の配線接合領域と接続され、その後、前記
分岐配線部を所定位置に位置あわせし、前記フレキシブ
ル配線基板の前記第2の出力側端子領域が前記第2の配
線接合領域と接合される工程。
【0033】この製造方法によれば、前記フレキシブル
配線基板を簡便な工程で、高精度に接合することが可能
となる。すなわち、前述したように、このフレキシブル
配線基板によれば、分岐配線部が基板本体に比べてたわ
み難い部分を有することで、分岐配線部のハンドリング
が容易となる。その結果、分岐配線部を精度よく位置決
めしながら所定位置に接合することができる。
【0034】本発明に係る電子機器は、請求項14〜1
8のいずれかに記載の電気光学装置を含む。これらの電
子機器は、上述した本発明に係るフレキシブル配線基板
および電気光学装置の利点を有し、たとえば高い歩留り
で製造することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るフレキシブル
配線基板を適用した電気光学装置および電子機器の例を
図面を参照しながら説明する。
【0036】{第1の実施の形態} [電気光学装置]図1および図2は、本発明に係る電気
光学装置をパッシブマトリクス駆動方式の反射型液晶表
示装置に適用した例を示している。図1は、本実施の形
態に係る液晶表示装置を概略的に示す平面図であり、図
2は、図1に示す液晶表示装置の部分を拡大して示す平
面図である。
【0037】本実施の形態に係る液晶表示装置20は、
図1に示すように、液晶表示パネル(電気光学パネル)
21と、この液晶表示パネル21を構成する第1の基板
25および第2の基板26と接続されたフレキシブル配
線基板23と、このフレキシブル配線基板23に接続さ
れたプリント基板24とを含む。
【0038】(液晶表示パネル)まず液晶表示パネル2
1について説明する。
【0039】液晶表示パネル21は、互いに対向して配
置された第1の基板25および第2の基板26を有す
る。これらの第1および第2の基板25,26の間に
は、表示領域を周回するようにシール材(図示せず)が
配置されている。そして、これらの第1および第2基板
25,26とシール材とで形成される領域には、図示し
ない液晶層が封入されている。第1および第2の基板2
5,26は、たとえばガラス基板,プラスチック基板な
どから構成される。
【0040】また、第1の基板25の面であって、第2
の基板26と対向する側の面(以下、これを「第1の基
板25の対向面」という)には、複数の信号電極27が
平行に配置されている。この信号電極27は、表示光に
対して透明性を有する導電材料、たとえばITO(Indi
um Tin Oxide)で形成されている。これらの信号電極2
7は、所定の方向(図1においてX方向)に沿って、互
いに所定間隔をおいて配置されている。一方、第2の基
板26の面であって、第1の基板25と対向する側の面
(以下、これを「第2の基板26の対向面」という)に
は、複数の走査電極28が配置されている。これらの走
査電極28は、表示光を反射する導電材料、たとえば金
属で形成されている。また、これらの走査電極28は、
所定の方向(図1においてY方向)に沿って、互いに所
定間隔をおいて平行に配置されている。すなわち、第1
の基板25に形成された複数の信号電極27と、第2の
基板26に形成された複数の走査電極28とは、互いに
液晶層等(図示しない配向膜を含む)を介して直交し、
いわゆるX−Yマトリクスを構成している。
【0041】また、液晶表示パネル21は、その隣接す
る2辺において、第1の配線接合領域25Aと、第2の
配線接合領域26Aとを有する。第1の配線接合領域2
5Aは、図1の下側において、第1の基板25の縁部が
第2の基板26の縁部より突出し、第1の基板25が第
2の基板26に対して重ならない対向面に形成されてい
る。第2の配線接合領域26Aは、図1の左側におい
て、第2の基板26の縁部が第1の基板25の縁部より
突出し、第2の基板26が第1の基板25に対して重な
らない対向面に形成されている。
【0042】そして、第1の基板25の第1の配線接合
領域25Aには、信号用ドライバ(Xドライバ)IC2
9および30が実装されている。これらの信号用ドライ
バIC29,30の実装方法は特に制限されないが、た
とえばCOG(Chip On Glass)方式によって実装され
ている。これらの信号用ドライバIC29,30は、信
号電極27に連続する端子部27Aと、第1の基板25
の第1の配線接合領域25Aの長辺側に配置された接合
端子部31とに接続されている。そして、信号用ドライ
バIC29,30は、それぞれ、信号線27の端子部2
7Aと、接合端子部31に対して、たとえばフェースダ
ウンによるフリップチップ実装されている。
【0043】一方、図2に拡大して示すように、第2の
基板26の第2の配線接合領域26Aには、走査用ドラ
イバIC32がたとえばCOG実装されている。この走
査用ドライバIC32は、複数の走査電極28の端子部
28Aと、複数の接合端子部33とに接続されている。
そして、走査用ドライバIC32は、走査電極28の端
子部28Aと、接合端子部33に対して、たとえばフェ
ースダウンによるフリップチップ実装されている。さら
に、接合端子部33は、第2の配線接合領域26Aで引
き回されて、その入力側端子部33Aがフレキシブル配
線基板23側の端部まで伸びるように配置されている。
【0044】このように、本実施の形態においては、第
2の配線接合領域26Aにおいて、接合端子部33は、
その入力側端子部33Aが走査電極28と直交する方
向、すなわち信号電極27と平行な方向に伸びるように
配置されることが望ましい。接合端子部33がこのよう
に配置されることにより、第2の配線接合領域26Aの
短辺側でフレキシブル配線基板23が接合される。した
がって、図11で示した従来例のように、走査用ドライ
バIC13とフレキシブル基板5の出力側端子部5Aと
を離間させる寸法x3と、フレキシブル基板5の屈曲に
必要な折りしろ分が不要となる。その結果、液晶表示パ
ネル1の全面に対する表示領域の占める面積比率をより
大きくすることができる。
【0045】(フレキシブル配線基板)次に、フレキシ
ブル配線基板について説明する。図3は、本発明に係る
フレキシブル配線基板の一例を模式的に示す平面図であ
る。
【0046】フレキシブル配線基板23は、たとえば電
気絶縁性樹脂からなるフレキシブル基板231の両面に
配線、すなわち、複数の信号用配線232と、複数の走
査用配線233と、必要に応じて形成される他の配線
(図示せず)と、が形成されている。
【0047】フレキシブル配線基板23は、幅寸法(図
3において符号L1で示す)の短い端部を有する基板本
体234と、この基板本体234の一方の側部からL字
状に分岐して前方(図3の左側)へ突出する幅寸法(図
3において符号L2で示す)の短い分岐配線部235
と、基板本体234の後部から後方(図3の右側)へ突
出する入力配線部236とを有する。そして、基板本体
234の前方(図3の左側)の端部は第1の出力側端子
領域234Aを構成し、分岐配線部235の前方の端部
は第2の出力側端子領域235Aを構成し、入力配線部
236の後方(図3の右側)の端部は入力側端子領域2
36Aを構成している。すなわち、分岐配線部235
は、基板本体234の第1の出力側端子領域234A側
の端部方向に突出している。
【0048】以下、分岐配線部235について詳細に説
明する。図4は、図3のC−C線に沿った断面を模式的
に示す。
【0049】本実施の形態において特徴的な点の一つ
は、分岐配線部235の構成である。すなわち、分岐配
線部235に補強部材50が全体的にまたは部分的に接
合されていることである。補強部材50は、分岐配線部
235を基板本体234に比べてたわみ難くする機能を
有する。
【0050】補強部材50の形状は、分岐配線部235
を基板本体234に比べてたわみ難くできればよく、た
とえば板状体(図1〜4参照),棒状体を挙げることが
できる。板状体は、取扱いの容易さから、シート状(図
4参照)であることが好ましい。板状体の平面形状とし
ては、特に限定されないが、たとえば長方形の形状(図
1〜3参照)を挙げることができる。板状体の層構造
は、単層または複数層からなってもよい。
【0051】補強部材50の材質としては、補強部材5
0の機能が発揮される材質であれば特に限定されない。
補強部材50の材質としては、たとえばポリエチレンテ
レフタラートまたはポリイミドを主体とする材質を挙げ
ることができる。
【0052】また、図4に示すように、補強部材50
は、分岐配線部235の配線が形成されていない側の面
に形成されている。しかし、補強部材50は、分岐配線
部235の配線が形成されている側の面に形成されてい
てもよいし、または、両面に形成されていてもよい。補
強部材50が分岐配線部235に接合される領域は、そ
の機能が発揮できる領域であれば特に限定されない。ま
た、フレキシブル配線基板23の、他の構成部分に影響
を与えない範囲で、補強部材50が分岐配線部235よ
りはみ出していてもよい。補強部材50は、第2の出力
側端子領域235Aを覆わない態様であることが好まし
い。補強部材50が第2の出力側端子領域235Aを覆
わない態様であることにより、第2の出力側端子領域2
35Aにおいて弾力性が保たれるから、第2の出力側端
子領域235Aと第2の配線接合領域26Aとの接合が
より容易になる。
【0053】補強部材50の分岐配線部235への接合
方法は、公知の接合手段を用いることができ、たとえ
ば、接着剤を利用した方法,熱圧着を利用した方法など
を挙げることができる。
【0054】このように、分岐配線部235に補強部材
50が接合されることによって、分岐配線部235を精
度よくかつ容易に位置決めしながら所定領域に接合する
ことができる。この理由を以下に述べる。分岐配線部2
35は、基板本体234に比べてX方向の幅寸法が短
く、しかもかなりフレキシブルであるため、その自由端
が移動しやすくハンドリングが難しい。しかし、分岐配
線部235が基板本体234に比べてたわみ難いと、分
岐配線部235のハンドリングが容易になる。そのた
め、本実施の形態によれば、分岐配線部235のハンド
リングが容易になり、分岐配線部235を精度よくかつ
容易に位置決めしながら所定領域に接合することができ
る。
【0055】第1の出力側端子領域234Aから延びる
配線である、信号用配線232は、入力配線部236お
よび基板本体234において、所定のパターンで形成さ
れている。第2の出力側端子領域235Aから延びる配
線である、走査用配線233は、入力配線部236、基
板本体234および分岐配線部235において、所定の
パターンで形成されている。
【0056】フレキシブル配線基板23の層構造は特に
限定されず、公知の構造を取り得る。図5にフレキシブ
ル配線基板23の層構造の一例を示す。図5は図3のA
−A線に沿った断面を模式的に示す。本実施の形態で
は、第1の出力側端子領域234Aおよび入力側端子領
域236Aは、フレキシブル基板の一方の表面(図3の
上面)に形成され、走査用配線233はフレキシブル基
板の一方の表面および他方の表面(図3の下面)に形成
されている。また、第2の出力側端子領域235Aは、
フレキシブル基板の他方の表面に形成されている。そし
て、走査用配線233は、フレキシブル基板の上面から
下面に連続して形成されている。すなわち、図3および
図5に示すように、走査用配線233は、フレキシブル
基板の上面に形成された上面走査用配線233Aと、フ
レキシブル基板の下面に形成された下面走査用配線23
3Bと、これらの上面走査用配線233Aと下面走査用
配線233Bとをそれぞれ接続するコンタクト層233
Cとから構成されている。さらに、フレキシブル基板の
上面および下面には、信号用配線232および走査用配
線233を保護するために、フレキシブルで絶縁性の保
護層237および238がそれぞれ形成されている。保
護層237は、第1の出力側端子領域234Aでは取り
除かれており、信号用配線232が第1の基板25上に
配置された接合端子部31に接続される。同様に、保護
層238は、第2の出力側端子領域235Aでは除去さ
れており、走査用配線233は第2の基板26上に配置
された接合端子部33に接続される。
【0057】このように、本実施の形態におけるフレキ
シブル配線基板23は、フレキシブル基板231の一方
の表面に第1の出力側端子領域234Aが、他方の表面
に第2の出力側端子領域235Aが形成されている。そ
して、図1に示すように、第1の出力側端子領域234
Aは、第1の基板25の第1の配線接合領域25Aにお
いて接合され、第2の出力側端子領域235Aは第2の
基板26の第2の配線接合領域26Aにおいて接合さ
れ、さらに入力側端子領域236Aはプリント基板24
に接合されている。
【0058】(プリント基板)プリント基板24は、図
1に示すように、たとえば電源用ICなどの各種の電子
部品241が実装された配線回路を有する。そして、プ
リント基板24は、フレキシブル配線基板23の入力側
端子領域236Aと接合されて、信号用配線232およ
び走査用配線233に電気的に接続される接続部242
を有している。
【0059】[接合方法]次に、このような構成のフレ
キシブル配線基板23と液晶表示パネル21との接合方
法の一例を説明する。
【0060】(A)まず、図1に示すように、フレキシ
ブル配線基板23の第1の出力側端子領域234Aと、
第1の基板25の第1の配線接合領域25Aとを、図示
しない異方性導電フィルム(ACF)を介して接合す
る。この工程で、第1の出力側端子領域234Aの信号
用配線232と、第1の配線接合領域25Aの接合端子
部31とが電気的に接続される。
【0061】(B)次いで、フレキシブル配線基板23
の分岐配線部235に形成された第2の出力側端子領域
235Aと、第2の基板26の第2の配線接合領域26
Aとを、図示しない異方性導電フィルムを介して接合す
る。このとき、分岐配線部235に補強部材50が形成
され、分岐配線部235が基板本体234よりたわみ難
くなっているため、前述したように、分岐配線部235
の第2の出力側端子領域235Aを所定の位置に高精度
でかつ容易に配置させることができる。この工程で、第
2の出力側端子領域235Aの走査用配線233と、第
2の配線接合領域26Aの接合端子部33(入力側端子
部33A)とが電気的に接続される。
【0062】(C)次いで、フレキシブル配線基板23
の入力配線部236の入力側端子領域236Aと、プリ
ント基板24の接続部242とを、図示しない異方性導
電フィルムを介して接合する。
【0063】次に、本実施の形態に係る液晶表示装置2
0の主な作用効果について説明する。
【0064】本実施の形態によれば、前述したように、
分岐配線部235が基板本体234よりたわみ難くされ
ているため、本実施の形態によれば、ハンドリング機能
が向上し、分岐配線部235の接合を高い精度で容易に
行うことができる。
【0065】本実施の形態では、第2の配線接合領域2
6Aの短辺側で、フレキシブル配線基板23の第2の出
力側端子領域235Aと接合配線部33とを接合するこ
とにより、少なくとも液晶表示パネル21の一辺でのフ
レキシブル配線基板の接合代および折り代が不要となる
ので、液晶表示パネル21全体に対する表示領域の占め
る面積比率を大きくすることができる。このように表示
領域の面積比率を大きくすることにより、表示視認性を
高めることができる。あるいは、所定の表示領域に対す
る外部回路との接続用の配線接合領域を小さくできるた
め、液晶表示パネル全体を小さくすることができる。
【0066】また、本実施の形態によれば、フレキシブ
ル配線基板23は、液晶表示パネル21の一方向(図1
のY方向)で接合させることができるため、端子接続工
程を容易にすることができる。さらに、本実施の形態に
よれば、1つのフレキシブル配線基板23を用いて、第
1および第2の基板25,26にそれぞれ形成された第
1の配線接合領域25Aおよび第2の配線接合領域26
Aとの接続が可能となるため、フレキシブル配線基板2
3の利便性を高めることができる。
【0067】さらに、フレキシブル配線基板23の入力
配線部236は、プリント基板24に対して1箇所で接
合することができるため、フレキシブル配線基板23と
プリント基板24との接合工程を簡易にすることができ
る。また、フレキシブル配線基板23とプリント基板2
4とを1箇所で接合できることから、プリント基板24
の小型化を図ることができる。
【0068】(分岐配線部の変形例) (A)図6および図7に、フレキシブル配線基板23の
分岐配線部235の別の変形例を示す。図7は、図6に
おけるB−B線に沿った断面図である。図6および図7
において、図1〜5と実質的に同一の機能を有する部分
には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0069】この例では、2枚の片面基板が用いられて
いる。すなわち、フレキシブル配線基板23は、基板本
体234と分岐配線部235とが別体で構成され、かつ
両者が接着剤で接合された構造を有する。分岐配線部2
35は、上記実施の形態と同様に、補強部材50が接合
されている。図7に示すように、基板本体234は、第
1のフレキシブル基板(第1のベースシート)231A
と、このフレキシブル基板231Aの下面に形成され
た、たとえば銅箔からなる導電層と、を有する。そし
て、この導電層は、信号用配線232と、上側走査用配
線233Aとを含む。また、分岐配線部235は、第2
のフレキシブル基板(第2のベースシート)231B
と、このフレキシブル基板231B上に形成された下側
走査用配線233Bと、この下側走査用配線233Bと
上側走査用配線233Aとを接続するバンプ状のコンタ
クト層233Cと、ソルダーレジスト層239Aとを含
む。そして、上側走査用配線233A、コンタクト層2
33Cおよび下側走査用配線233Bによって走査用配
線233が構成される。さらに、基板本体234と分岐
配線部235とは、接着剤層239Bによって接合され
ている。また、基板本体234と分岐配線部235との
接合方法は、接着剤による方法に限定されず、異方性導
電シートによる方法であってもよい。
【0070】フレキシブル配線基板は、上述の例に限定
されず、各種の配線構造および層構造を有することがで
きる。
【0071】(B)以上の実施の形態では、分岐配線部
235を基板本体234よりたわみ難くする構成とし
て、分岐配線部235に補強部材50を接合する態様に
ついて述べた。しかし、次のような形態であってもよ
い。すなわち、分岐配線部235を構成するフレキシブ
ル基板231の材質として、分岐配線部235が基板本
体234よりたわみ難くなる材質を、全体的または部分
的に適用した形態である。この材質としては、たとえば
ポリエチレンテレフタラートまたはポリイミドを主体と
する材質を挙げることができる。この構成によれば、補
強部材50が不要であり,部品点数を削減できる。
【0072】{第2の実施の形態}液晶表示パネル21
は、上記の第1の実施の形態で示したものに限定され
ず、たとえば次のような変形が可能である。
【0073】図8に液晶表示パネルの変形例を示す。図
8において、図1と実質的に同一の機能を有する部分に
は同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0074】図1に示す液晶表示パネル21では、本発
明のフレキシブル配線基板をパッシブマトリクス駆動方
式の液晶表示パネルに適用した例を示したが、本発明の
フレキシブル配線基板は、スイッチング素子としてTF
D(Thin Film Diode)素子を用いたアクティブマト
リクス駆動方式の液晶表示パネルにも適用できる。
【0075】第1の配線接合領域25Aおよび第2の配
線接合領域26Aの構造は、図1の液晶表示パネルと同
様であるので、シール材内部の構造について図8に示
す。
【0076】液晶表示パネル21は、互いに対向して配
置された第1の基板25および第2の基板26を有す
る。これらの第1および第2の基板25,26の間に
は、表示領域を周回するようにシール材(図示せず)が
配置されている。そして、これらの第1および第2の基
板25,26とシール材とで形成される領域には、図示
しない液晶層が封入されている。第1および第2の基板
25,26は、たとえばガラス基板,プラスチック基板
などから構成される。
【0077】また、第1の基板25の面であって、第2
の基板26と対向する側の面には、マトリクス状に配置
された複数の画素電極1034と、X方向に延在する信
号電極27と、が配置されるとともに、1列分の画素電
極1034の各々が1本の信号電極27にそれぞれTF
D素子1020を介して共通接続されている。画素電極
1034は、表示光に対して透明性を有する導電材料、
たとえばITO(Indium Tim Oxide)で形成されてい
る。TFD素子1020は、基板25側からみると、第
1の金属膜1022と、この第1の金属膜1022を陽
極酸化した酸化膜1024と、第2金属膜1026とか
ら構成されて、金属/絶縁体/金属のサンドイッチ構造
を採る。このため、TFD素子1020は、正負双方向
のダイオードスイッチング特性を有することになる。
【0078】一方、第2の基板26の面であって、第1
の基板25と対向する側の面には、複数の走査電極28
が配置されている。これらの走査電極28は、信号電極
27とは直交する所定の方向(図8においてY方向)に
沿って、互いに所定間隔をおいて平行に配置され、かつ
画素電極1034の対向電極となるように配列してい
る。カラーフィルタは、図8においては図示を省略して
いるが、走査電極28と画素電極1034とが互いに交
差する領域に対応して設けられている。
【0079】また、本実施の形態に係る液晶表示パネル
21は、第1の実施の形態に係る液晶表示パネルと同様
に、その隣接する2辺において、第1の配線接合領域2
5Aと、第2の配線接合領域26Aとを有する。また、
本実施の形態に係る液晶表示パネル21は、本発明のフ
レキシブル配線基板、たとえば第1の実施の形態で示し
たフレキシブル配線基板を接続することができる。
【0080】{第3の実施の形態} (電子機器)以下に、本発明に係る電気光学装置として
液晶表示装置を用いた電子機器の例を示す。
【0081】(1)ディジタルスチルカメラ 本発明に係る液晶表示装置をファインダに用いたディジ
タルスチルカメラについて説明する。図9は、このディ
ジタルスチルカメラの構成を示す斜視図であり、さらに
外部機器との接続についても簡易的に示すものである。
【0082】通常のカメラは、被写体の光像によってフ
ィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ1
200は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Dev
ice)などの撮像素子により光電変換して撮像信号を生
成するものである。ここで、ディジタルスチルカメラ1
200におけるケース1202の背面(図9においては
前面側)には、液晶表示装置1000の液晶表示パネル
が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて、表示を
行う構成となっている。このため、液晶表示装置100
0は、被写体を表示するファインダとして機能する。ま
た、ケース1202の前面側(図9においては裏面側)
には、光学レンズやCCDなどを含んだ受光ユニット1
204が設けられている。
【0083】ここで、撮影者が液晶表示装置1000に
表示された被写体像を確認して、シャッタボタン120
6を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号
が、回路基板1208のメモリに転送・格納される。ま
た、このディジタルスチルカメラ1200にあっては、
ケース1202の側面に、ビデオ信号出力端子1212
と、データ通信用の入出力端子1214とが設けられて
いる。そして、図9に示されるように必要に応じて、前
者のビデオ信号出力端子1212にはテレビモニタ13
00が接続され、また、後者のデータ通信用の入出力端
子1214にはパーソナルコンピュータ1400が接続
される。さらに、所定の操作によって、回路基板120
8のメモリに格納された撮像信号が、テレビモニタ13
00や、パーソナルコンピュータ1400に出力される
構成となっている。
【0084】(2)携帯電話、その他の電子機器 図10(A)、(B)、および(C)は、本発明に係る
電気光学装置として液晶表示装置を用いた、他の電子機
器の例を示す外観図である。図10(A)は、携帯電話
機3000であり、その前面上方に液晶表示装置100
0を備えている。図10(B)は、腕時計4000であ
り、本体の前面中央に液晶表示装置1000を用いた表
示部が設けられている。図10(C)は、携帯情報機器
5000であり、液晶表示装置1000からなる表示部
と入力部5100とを備えている。
【0085】これらの電子機器は、液晶表示装置100
0の他に、図示しないが、表示情報出力源、表示情報処
理回路、クロック発生回路などの様々な回路や、それら
の回路に電力を供給する電源回路などからなる表示信号
生成部を含んで構成される。表示部には、例えば携帯情
報機器5000の場合にあっては入力部5100から入
力された情報等に基づき表示信号生成部によって生成さ
れた表示信号が供給されることによって表示画像が形成
される。
【0086】本発明に係る液晶表示装置が組み込まれる
電子機器としては、ディジタルスチルカメラ、携帯電話
機、腕時計、および携帯情報機器に限らず、電子手帳、
ページャ、POS端末、ICカード、ミニディスクプレ
ーヤ、液晶プロジェクタ、マルチメディア対応のパーソ
ナルコンピュータ(PC)およびエンジニアリング・ワ
ークステーション(EWS)、ノート型パーソナルコン
ピュータ、ワードプロセッサ、テレビ、ビューファイン
ダ型またはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、電子
手帳、電子卓上計算機、カーナビゲーション装置、タッ
チパネルを備えた装置、時計など様々な電子機器が考え
られる。
【0087】なお、液晶表示パネルは、駆動方式で言え
ば、パネル自体にスイッチング素子を用いない単純マト
リックス液晶表示パネルやスタティック駆動液晶表示パ
ネル、またTFT(薄膜トランジスタ)で代表される三
端子スイッチング素子あるいはTFD(薄膜ダイオー
ド)で代表される二端子スイッチング素子を用いたアク
ティブマトリックス液晶表示パネル、電気光学特性で言
えば、TN型、STN型、ゲストホスト型、相転移型、
強誘電型など、種々のタイプの液晶表示パネルを用いる
ことができる。
【0088】{変形例}以上、本発明の実施の形態につ
いて説明したが、本発明に係るフレキシブル配線基板、
電気光学装置およびその製造方法、並びに電子機器は、
上述した構成に限定されるものではなく、本発明の要旨
の範囲内で各種の変更が可能である。
【0089】例えば上述した実施の形態では、電気光学
装置の映像表示手段(電気光学表示部)として液晶ディ
スプレイを使用した場合について説明したが、本発明で
はこれに限定されず、例えば薄型のブラウン管、あるい
は液晶シャッター等を用いた小型テレビ、エレクトロル
ミネッセンス、プラズマディスプレイ、CRTディスプ
レイ、FED(Field Emission Display)パネル等の種
々の電気光学手段を使用することができる。
【0090】また、上述の実施の形態では、フレキシブ
ル配線基板を、液晶表示パネルと回路基板との接続に用
いる例を示したが、他の種類の表示パネル例えば表示プ
ラズマパネルと回路基板との接続においても使用できる
ことは言うまでもない。さらに、上述した実施の形態で
は、信号電極27を表示光に対して透明性を有する材料
で形成し、これを形成した第1の基板25を前面基板に
設定したが、前面基板側に透明性を有する走査電極を形
成する構成としてもよい。
【0091】また、上述した実施の形態においては、フ
レキシブル配線基板21に形成される信号用配線212
や走査線用配線214の配線は、液晶表示パネル20の
接合部の配置構成により適宜変更が可能である。
【0092】さらに、上述した実施の形態においては、
第1および第2の基板25,26の配線接合領域25
A,26Aに信号用ドライバIC29,30,32をC
OG実装したが、ドライバICは基板上に形成されなく
ともよい。例えば、配線接合領域に信号電極あるいは走
査電極の端子部を配置し、これらの端子部とフレキシブ
ルプリント配線基板の端子領域との間に、ドライバIC
を実装したテープキャリアパッケージを介在させる構成
としてもよい。
【0093】また、上述した実施の形態では、液晶表示
パネルと駆動回路等を搭載した回路基板とによって液晶
表示装置が構成される例を示したが、液晶表示パネルを
構成する透明基板に駆動回路等も搭載される場合には、
回路基板、フレキシブル配線基板には他の回路が形成さ
れることになる。
【0094】また、第1の実施の形態において、第2の
出力側端子領域は、第2の配線接合領域の短辺側におい
て接合されている。しかし、第2の出力側端子領域は、
第2の配線接合領域の長辺側において接合されていても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気光学装置を適用した液晶表示
装置を模式的に示す平面図である。
【図2】図1に示す液晶表示装置の一部分を拡大して示
す平面図である。
【図3】本発明に係るフレキシブル配線基板を模式的に
示す平面図である。
【図4】図3のC−C線に沿った部分を模式的に示す断
面図である。
【図5】図3のA−A線に沿った部分を模式的に示す断
面図である。
【図6】本発明に係るフレキシブル配線基板の変形例を
模式的に示す平面図である。
【図7】図6のB−B線に沿った部分を模式的に示す断
面図である。
【図8】本発明に係る液晶パネルの変形例について、そ
の一部を模式的に示す部分破断斜視図である。
【図9】本発明に係る液晶表示装置を適用した電子機器
(ディジタルスチルカメラ)を示す外観図である。
【図10】本発明に係る液晶表示装置を用いた電子機器
を示す外観図であり、(A)は携帯電話であり、(B)
は腕時計であり、(C)は携帯情報機器である。
【図11】従来の液晶表示装置の例を模式的に示す平面
図である。
【符号の説明】
20 液晶表示装置 21 液晶表示パネル 23 フレキシブル配線基板 24 プリント基板 25,26 基板 25A,26A 配線接合領域 27 信号電極 28 走査電極 29,30 信号用ドライバIC 31 接合端子部 32 走査用ドライバIC 33 接合端子部 50 補強部材 231 フレキシブル基板 232 信号用配線 233 走査用配線 234 基板本体 235 分岐配線部 234A,235A 出力側端子領域 236A 入力側端子領域 235B つまみ部 1020 TFD素子 1022 第1金属膜 1024 陽極酸化膜 1026 第2金属膜 1034 画素電極
フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 GA48 GA49 GA50 GA55 GA60 HA28 JA03 JA07 JB05 JB12 JB16 JB23 JB32 NA25 NA27 NA29 PA06 RA10 5E338 AA02 AA12 AA16 BB72 CC01 CD12 CD13 CD32 CD40 EE26 5G435 AA17 AA18 BB05 BB12 CC09 EE37 EE47 HH14 HH20 KK02

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板本体と、 前記基板本体から分岐して設けられた分岐配線部と、 前記基板本体に設けられた第1の出力側端子領域と、 前記分岐配線部に設けられた第2の出力側端子領域と、 入力側端子領域と、を含み、 前記分岐配線部は、前記基板本体に比べてたわみ難い部
    分を有する、フレキシブル配線基板。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記分岐配線部は、該分岐配線部の少なくとも一部にお
    いて、該分岐配線部をたわみ難くするための補強部材が
    接合されている、フレキシブル配線基板。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記補強部材は、前記第2の出力側端子領域が形成され
    ている、前記分岐配線部の領域には接合されていない、
    フレキシブル配線基板。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、 前記補強部材は、板状体である、フレキシブル配線基
    板。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記板状体は、シート状である、フレキシブル配線基
    板。
  6. 【請求項6】 請求項2または3において、 前記補強部材は、棒状体である、フレキシブル配線基
    板。
  7. 【請求項7】 請求項2〜6のいずれかにおいて、 前記補強部材の材質は、ポリエチレンテレフタラートま
    たはポリイミドを主体とする材質である、フレキシブル
    配線基板。
  8. 【請求項8】 請求項1において、 前記分岐配線部は、フレキシブル基板を有し、 前記フレキシブル基板は、基板本体に比べてたわみ難い
    材質からなる部分を有する、フレキシブル配線基板。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記フレキシブル基板の材質は、ポリエチレンテレフタ
    ラートまたはポリイミドを主体とする材質である、フレ
    キシブル配線基板。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかにおいて、 前記第1の出力側端子領域における配線の配列方向と、
    前記第2の出力側端子領域における配線の配列方向とは
    同じである、フレキシブル配線基板。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかにおいて、 前記第1の出力側端子領域は、前記基板本体の一方の面
    に設けられ、 前記第2の出力側端子領域は、前記第1の出力側端子領
    域が設けられる面と反対側の面に設けられる、フレキシ
    ブル配線基板。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかにおいて、 前記分岐配線部は、前記基板本体からほぼL字状に屈曲
    して延びる、フレキシブル配線基板。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれかにおいて、 前記分岐配線部は、その端部が前記基板本体の端部より
    前に位置する、フレキシブル配線基板。
  14. 【請求項14】 互いに対向する第1の基板と第2の基
    板とを有する電気光学パネルを含む電気光学装置であっ
    て、 前記第1の基板は、前記第2の基板に対して重ならない
    第1の配線接合領域を有し、 前記第2の基板は、前記第1の基板に対して重ならない
    第2の配線接合領域を有し、 前記第1の配線接合領域および前記第2の配線接合領域
    は、請求項1〜13のいずれかに記載のフレキシブル配
    線基板と接続され、 前記フレキシブル配線基板の前記第1の出力側端子領域
    は、前記第1の配線接合領域と接続され、 前記フレキシブル配線基板の前記第2の出力側端子領域
    は、前記第2の配線接合領域と接続されている、電気光
    学装置。
  15. 【請求項15】 請求項14において、 前記電気光学装置は、液晶装置である、電気光学装置。
  16. 【請求項16】 請求項14または15において、 前記第1の出力側端子領域には、信号用配線が設けら
    れ、 前記第2の出力側端子領域には、走査用配線が設けられ
    た、電気光学装置。
  17. 【請求項17】 請求項14〜16のいずれかにおい
    て、 前記第1の配線接合領域および前記第2の配線接合領域
    の少なくとも一方に、半導体装置が搭載された、電気光
    学装置。
  18. 【請求項18】 請求項17において、 前記半導体装置は、ドライバICである、電気光学装
    置。
  19. 【請求項19】 互いに対向する第1の基板と第2の基
    板とを有する電気光学パネルを含む電気光学装置の製造
    方法であって、以下の工程(a)および(b)を含む、
    電気光学装置の製造方法。(a)前記第1の基板は、前
    記第2の基板に対して重ならない第1の配線接合領域を
    有し、かつ、前記第2の基板は、前記第1の基板に対し
    て重ならない第2の配線接合領域を有する状態で配置さ
    れた電気光学パネルを形成する工程、(b)前記第1の
    配線接合領域および前記第2の配線接合領域と、請求項
    1〜13のいずれかに記載のフレキシブル配線基板とが
    接続される工程であって、前記フレキシブル配線基板の
    前記第1の出力側端子領域が、前記第1の配線接合領域
    と接続され、 その後、前記分岐配線部を所定位置に位置あわせし、前
    記フレキシブル配線基板の前記第2の出力側端子領域が
    前記第2の配線接合領域と接合される工程。
  20. 【請求項20】 請求項14〜18のいずれかに記載の
    電気光学装置を含む電子機器。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111479383A (zh) * 2020-05-15 2020-07-31 武汉华星光电技术有限公司 柔性印制电路板及显示面板
WO2020159226A1 (ko) * 2019-01-30 2020-08-06 주식회사 창성시트 디스플레이 기판

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