JP2001044173A - エッチング方法 - Google Patents
エッチング方法Info
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Abstract
グでは,ホール内部に形成されるポリマー膜によってコ
ンタクト底面でのエッチストップが発生しやすく,コン
タクトエッチングの抜け性とマスクあるいは下地との高
選択比とを両立できるプロセス条件マージンが非常に狭
いという問題点があった。 【解決手段】 エッチングガスとして,Cn Hn Fn ガ
ス(但し,n≧2),例えばC2 H2 F2 ガスとC/F
比の低いCx Hy Fz ガス(x≦3,x+y+z≧
8),例えばC2 HF5 ガスとを用いる。これにより,
選択比の制御をC2H2 F2 ガスで,エッチング抜け性
の制御をC2 HF5 ガスで行うことができ,それぞれの
ガスに役割を分担させることで選択比とエッチング抜け
性という相反する特性の両立を容易に行うことが可能と
なった。
Description
ーハ等にエッチングを施すエッチング方法に関する。
半導体素子の代表的な絶縁材料であるSiO2 にコンタ
クトホールをプラズマ雰囲気中でエッチングする場合,
マスクとなるレジストとの選択比と下地Si(あるいは
poly−Si)との選択比を両立させるためにC4 F
8 のようなC/F比の高いフルオロカーボンガスが用い
られている。また,現在のように0.25μmルール以
下に微細化が進んでくると,図6に示すように,ゲート
201に関連して下地208をSiNとしたセルフアラ
インドコンタクト(以下,SAC)によるエッチングが
欠かせなくなってきている。この場合,下地がSiNと
なるため,被エッチング物であるSiO2 絶縁膜205
に対して,特にSiN肩部204が20を越えるような
選択比が要求される。また,こうした微細化により,S
iNスリット部206は0.1μm程度と極めて狭くな
ってきている。
ングにおいても,上述のようなC/F比の高いガス系は
有効であり,例えばC4 F8 ガスから解離生成されるC
F+,CF2 + ,C2 F4 + などを用い,SiNとの高
選択比を得ることができる。更に,COを添加したよう
なC4 F8 +COのような系においても同様に高選択比
を得ることができる(例えば,特開平8−213372
号公報)。これは,SiNに対して高選択比が得られる
条件にあってはSiN上に10nm程度のCリッチなフ
ルオロカーボン膜が形成され,これがFを含むエッチャ
ントからSiNを保護する役割を果たしているからであ
る。また,近年SACエッチングにおいて,C4 F8 ガ
スにCH2 F2 ガスのようなCH系のハイドロフルオロ
カーボンガスを添加するエッチング方法も多く試みられ
るようになってきた。これは,CH2 F2 ガスから解離
生成されるCH(F)ラジカルのSiN上への堆積効果
を利用したものであり,SiN上に積極的に(数百nm
を越えるような)ハイドロフルオロカーボンポリマー膜
を堆積させ,SiNを保護しようとするものである。
8 ガスを単独で用いたコンタクトエッチングやSACエ
ッチングでは,Cリッチなフルオロカーボンポリマー膜
を用いてマスクとなるレジストや下地SiあるいはSi
Nとの高選択比を得ようとするため,ホール内部に形成
されるポリマー膜によってコンタクト底面でのエッチス
トップが発生しやすく,コンタクトエッチングの抜け性
とマスクあるいは下地との高選択比とを両立できるプロ
セス条件マージンが非常に狭いことが問題となってい
る。特に,図6に示すようなSACエッチングにおいて
は,スリット部が極めて狭いために,SiN肩部204
の高選択比とSiNスリット部206でのエッチストッ
プフリーとを両立させることは原理的に極めて困難であ
る。また,CH2 F2 系でのSACエッチングのよう
に,SiN上に積極的にハイドロフルオロカーボンポリ
マー膜を堆積させると,図6に示すSiN肩部204に
堆積されるポリマー膜が,対向するSiN肩部204の
ポリマー膜とつながってしまい,SiNスリット部20
6へのエッチャント供給がストップし,被エッチング物
であるSiO2 絶縁膜205のエッチングが完全にスト
ップしてしまう。また,CH2 F2 ガスからSiN上の
ポリマー膜形成に最も効果的なCH(F)ラジカルヘの
解離コントロールも難しく,高選択比の得られるプロセ
ス条件マージンを狭くする要因となっている。本発明は
かかる事情に鑑みてなされたものであり,その目的とす
るところは,マスクレジストと下地SiあるいはSiN
に対してエッチストップなしに高選択比を得ることが可
能で,また,極めて微細化されたパターンを有する被処
理体に対しても,酸化膜とSiN膜とを厳密に選択して
酸化膜をエッチストップなしにエッチングする方法を提
供することである。
に,請求項1に係る発明は,処理室にエッチングガスを
導入しつつ,酸化部分または窒化部分を含む被処理体に
対しプラズマエッチング処理を施すエッチング方法にお
いて,上記エッチングガスがCn Hn Fn ガス(但し,
n≧2)を含んでなることを特徴とするエッチング方法
として構成されている。本発明によれば,マスクおよび
下地との選択比,被エッチング物であるSiO 2 膜のエ
ッチング抜け性が,上記Cn Hn Fn ガス(但し,n≧
2),例えばC 2 H2 F2 ガスによって生成されるハイ
ドロフルオロカーボンポリマーによってコントロールさ
れる。上記Cn Hn Fn ガス分子に含有するC=Cの2
重結合から1次解離によって生成されるCHFラジカル
はハイドロフルオロカーボンポリマー形成の主種であ
り,これを用いることでマスクおよび下地との選択比が
大幅に向上する。但し,上記Cn Hn Fn ガスは選択比
を向上させる効果は高いものの,これ単独ではエッチン
グは不可能である。そこで,エッチングを行うためのガ
ス(例えばCx Hy Fz ガス)が同時に必要となる。上
記Cx Hy Fz ガスとしては,y=0のものとしてCF
4 ,C2 F6 ,C3 F6 ,C3 F8 ,C4 F8,C5 F8
などが,y=1のものとしてCHF3 ,C2 HF5 な
どが挙げられる。その他C3 H2 F6 などでもよい。即
ち,上記Cn Hn Fn ガスによって選択比の制御を行
い,同時に導入される例えばCx Hy Fz ガスによって
エッチング抜け性を制御するというように役割分担をす
ることでエッチング制御が容易となる。
わせで用いられるCx Hy Fz ガスは,被処理体の膜
種,膜構成や膜厚等の構成によって任意に選ぶことがで
きるが,x≦3,x+y+z≧8のように,C/F比が
低く単独では選択比がとれないガスを用いることが望ま
しいことが判明した。例えば,y=0のものとしてCF
4 ,C2 F6 ,C3 F6 などが,y=1のものとしてC
HF3 ,C2 HF5 などが挙げられる。このようなC/
F比の低いガスを用いることで,このガスから解離生成
されるポリマー膜の堆積レートおよびC/F比を抑制
し,単純に被エッチング物のエッチング抜け性を重視す
るためである。このようなCx Hy Fz ガスをポリマー
膜形成を行うCn Hn Fn ガスに添加することで,エッ
チング抜け性とポリマー膜制御のそれぞれの役割が明確
に分離される。また,隣接する2つのSiN肩部が過剰
なハイドロフルオロカーボンポリマー膜によってつなが
るために起こるエッチストップを抑制するために,上記
Cn H n Fn ガスの流量を30sccm以下とするとよ
いことも判明している。
るC=Cの2重結合から1次解離によって生成されるC
HFが,高密度プラズマでの多重解離によって更にFの
放出源となることも考えられる。Fはマスクレジストや
下地SiあるいはSiNの選択比を低下させることが分
かっている。従って,高密度プラズマでの多重解離をコ
ントロールする必要がある。そのため,上記処理室が,
プラズマ生成を行うプラズマ発生領域と,上記プラズマ
発生領域に隣接して連通可能に設けられ,導入されたエ
ッチングガスを解離させるプラズマ処理領域とで構成さ
れたエッチング装置を用いることが望ましい。例えば,
上記プラズマ発生領域に不活性ガスを導入し,上記プラ
ズマ処理領域に上記C2 H2 F2 ガス及びCx Hy Fz
ガス(但し,x≦3,x+y+z≧8)を導入し,エッ
チングを行う。この場合,上記C 2 H2 F2 ガスが解離
されるプラズマ処理領域は低電子温度領域であるため,
解離をコントロールすることが可能である。これによ
り,上記C2 H2 F2 ガスの1次解離によって生成され
るCHFラジカルをコントロールし,且つ該ラジカルよ
るハイドロフルオロカーボンポリマー形成をコントロー
ルすることが更に可能となる。
の実施の形態及び実施例につき説明し,本発明の理解に
供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は,本発明を
具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定す
る性格のものではない。ここに,図1は本発明に係るエ
ッチング方法を実施するためのエッチング装置の一例を
示す断面模式図,図2は実施の形態で用いた被処理体で
ある半導体ウェハの断面模式図,図3は上記エッチング
装置により上記図2に示す半導体ウェハをエッチング処
理した後の断面模式図,図4は実施の形態で用いた被処
理体である半導体ウェハの断面模式図,図5は上記エッ
チング装置により図4に示す半導体ウェハをエッチング
処理した際の,SiN肩選択比及びレジスト選択比のC
2H2 F2 流量依存性を示すグラフである。
グ方法を実施するためのエッチング処理装置として,図
1に示すような,同心円上に配置されたプラズマ発生キ
ャビティを有するICP(Inductively Coupled Plasma)
装置(以下,マルチターンキャビティ型ICP装置とい
う)1を使用した。上記マルチターンキャビティ型IC
P装置1は,アルミ等の材質で構成され電気的に設置さ
れた気密容器である処理室2をその内部に有している。
この処理室2内の底部には図示しない真空ポンプに通ず
る排気管3が接続されており,この処理室2内はその底
部から均等に真空引きをすることが可能であり,例えば
処理室2内を数mTorr〜数百mTorrの範囲で任
意に設定維持できるように構成されている。
ク等の絶縁板4を介してサセプタ支持台5が設けられ,
更にこのサセプタ支持台5の上面にはアルミ等の材質か
らなり下部電極を構成するサセプタ6が設けられてい
る。上記サセプタ支持台5の内部には冷却室7が形成さ
れており,この冷却室7には,上記処理室2の底部に設
けられた冷媒導入管8から冷却冷媒が導入され,循環さ
れる。温度制御装置によって上記冷却冷媒を適宜に調整
することにより,上記サセプタ6は所望の温度,例えば
−50℃〜100℃の範囲で任意に設定維持される。
尚,上記冷却室7内を循環した冷却冷媒は,上記処理室
2の底部に設けられた冷媒排出管9より排出される。上
記サセプタ6には,上記処理室2の外部に設けられてい
る高周波電源10からの高周波電力(例えば,周波数が
400kHz,2MHz,13.56MHzなどで,パ
ワーが500〜3000kW)が,マッチング回路1
1,ブロッキングコンデンサ12を介して供給されるよ
うに構成されている。上記サセプタ6の上面には,被処
理体である半導体ウェーハWを保持する静電チャック2
1が設けられている。この静電チャック21は,例えば
薄い銅板からなる導電層22を上下両側からポリイミド
フィルム等の絶縁フィルムで挟んで接着した構成を有し
ており,上記導電層22には上記処理室2の外部に設け
られている高圧直流電源23が接続されている。上記導
電層22に上記高圧直流電源23からの直流電圧が印加
されることによって生じるクーロン力により,上記半導
体ウェーハWは上記静電チャック21に吸引保持される
と共に,上記半導体ウェーハWの温度は上記サセプタ6
と同温度となる。
マ発生ルーフ31が設置されている。上記プラズマ発生
ルーフ31は,同心円上に配置された円形のプラズマ発
生キャビティ32を構成する誘電体33(例えばセラミ
ックやシリコン)と,上部電極アノード34(例えばア
モルファスカーボンやSiC)の2つの部分から構成さ
れている。上記上部電極アノード34は接地X線35を
介して電気的に接地されている。プラズマ発生ルーフ3
1の外部には,プラズマ発生キャビティ32と同じく同
心円上に配置された円形のアンテナ36が設置されてい
る。上記円形アンテナ36は,各プラズマ発生キャビテ
ィ32の外側に配置されており,各アンテナ端はインピ
ーダンス調整用キャパシタ37を介してパラレルに電気
的に結線され,更にマッチング回路38を介して高周波
電源39が接続され,高周波電力が上記アンテナ36に
供給されるように構成されている。
マ発生キャビティ32の上部,及び上記上部電極アノー
ド34に設けられたガス供給穴40,43から行われ
る。上記プラズマ発生キャビティ32の上部に設けられ
たガス供給穴40からは,ガス導入口41を介して供給
されるプラズマ発生ガスがプラズマ発生室45に向けて
吐出される。一方,上記上部電極アノード34に設けら
れたガス供給穴43からは,ガス導入口44を介して供
給されるエッチングガスがプラズマ処理室46に向けて
吐出される。上記ガス導入口41,44は,それぞれバ
ルブ55,47を介してガス供給管48,49に接続さ
れており,更にそれらガス供給管48,49にはそれぞ
れバルブ50,マスフローコントローラ51が接続さ
れ,更に任意の処理ガスボンベ,例えばガス導入口48
にはArボンベ52,ガス導入口49にはC2 HF5 ボ
ンベ53,C2 H2 F2 ボンベ54が接続されている。
上記マルチターンキャビティ型ICP装置1では,上記
それぞれのガス流量の調整はそれぞれに設けられたマス
フローコントローラ51によって行われる。処理室2の
プラズマ発生室45にはArガスが,プラズマ処理室4
6にはC2 HF 5 ガス(Cx Hy Fz ガスの一例)及び
C2 H2 F2 ガス(Cn Hn Fn ガスの一例)がそれぞ
れ供給される。その後,処理室2は排気管3からの排気
によって減圧され,例えば20mTorrに設定され
る。上記アンテナ36に供給された高周波電力は,プラ
ズマ発生キャビティ32の誘電体33を介して誘電結合
によってプラズマ発生室45に供給され,プラズマ発生
室45内にはArプラズマが発生する。このArプラズ
マは,プラズマ処理室46に拡散し,プラズマ処理室4
6に導入されたエッチングガスであるC2 HF5 及びC
2 H2 F2 を励起・解離させ,処理室2内に載置された
半導体ウェーハWをエッチング処理するものである。
ィ型ICP装置1を用いて実際にエッチング処理を行っ
た半導体ウェハWについて,その構造を図2および図4
に示す。図2に示した半導体ウェーハW1は,下地Si
100上に酸化膜SiO2 101が形成され,更に該S
iO2 101の上に適宜のマスクとしてのレジスト10
2がパターニング形成されている。応用例として,下地
材料をpoly−SiやAl,Cuなどの配線材料とす
ることが考えられる。また酸化膜にも,BPSG((Boro
-Phospho-Silicate Glass)やTEOS(TEtra-Orthosili
cate Glass) などを用いることもできる。更に,パター
ニングもホール形状やラインパターン形状などが挙げら
れる。本実施の形態では,酸化膜SiO2 101の膜厚
を1.2μm,ホール径0.18μm〜1.0μmとし
た。
は,下地Si110上にゲート酸化膜111,更にゲー
ト酸化膜111上にはゲート電極poly−Si112
とWsi113の積層が形成されている。更に,その上
にはSiN114とSiNサイドウォール115が形成
されている。同構造を有する隣接のゲートとの間のSi
Nスリット120は本実施の形態では0.1μmとし
た。このゲート上には酸化膜SiO2 116が形成さ
れ,更に適宜マスクとしてのレジスト117がパターニ
ング形成されている。本実施の形態では,上記酸化膜S
iO2 116の膜厚を1.0μm,ホール径を0.25
μmとした。図2,図4共に,破線で示したのが良好な
エッチング処理後のパターン形状の一例である。図2に
示した例は,垂直にエッチングされ,且つ下地Si10
0との選択比が>50と十分であって下地Si100は
ほとんどエッチングされていない状態である。図4に示
した例は,下地SiN114とSiNサイドウォール1
15が破線のようにエッチングされている状態である。
一般に,SiN肩選択比はこのSiNサイドウォール1
15のエッチング速度と酸化膜SiO2 116のエッチ
ング速度の比で表され,SiN肩選択比が20を越える
ような場合,良好なSACエッチングが可能である。
P装置1を用いて,図2のような構造を有する8インチ
シリコンウェーハW1を被処理体として実験を行った結
果を示す。実験条件は,プラズマ発生室45に導入する
Arガスを100〜500sccm,プラズマ処理室4
6に導入するC2 HF5 ガスを10〜100sccm,
C2 H2 F2 ガスを5〜30sccmとした。また,ア
ンテナ36への高周波電力を2000〜3000kW,
サセプタ6への高周波電力を500〜2000kWとし
た。また,周波数はそれぞれ13.56MHz,12M
Hzとした。また,処理室2内部の圧力を5〜50mT
orrとした。実験の結果,ホール径を0.18μmと
した場合においても,エッチストップなしに垂直形状が
得られた。このときのレジスト選択比は>10,下地S
iとの選択比は>50であった。また,エッチング後の
ホール内部には,図3に示すようにC2 H2 F2 からの
CHFラジカルを主因とするハイドロフルオロカーボン
ポリマー膜103が形成され,ホール入り口では吸着が
多く内部では少ない,所謂ボーイング効果が見られた。
しかし,その後アッシングによるレジスト剥離処理を行
った結果,最終的なホール形状としては垂直形状が得ら
れた。
リコンウェハW2を被処理体としたときの実験結果を示
す。実験条件は,プラズマ発生室45に導入するArガ
スを100〜500sccm,プラズマ処理室46に導
入するC2 HF5 ガスを10〜100sccm,C2 H
2 F2 ガスを5〜30sccmとした。また,アンテナ
36への高周波電力を2000〜3000kW,サセプ
タ6への高周波電力を500〜2000kWとした。ま
た,周波数はそれぞれ13.56MHz,12MHzと
した。また,処理室2内部の圧力を5〜50mTorr
とした。上記実験結果として得られた,SiN肩選択比
及びレジスト選択比のC2 H2F2 流量依存性を図5に
示す。同図は,ArガスとC2 HF5 ガスの流量をそれ
ぞれ300sccm,30sccm一定とし,C2 H2
F2 の流量を0〜30sccmまで変化させたときのS
iN肩選択比及びレジスト選択比の変化状態を示してい
る。このときのアンテナ電力は2500W,サセプタ電
力は1200W,処理室2内部の圧力は20mTorr
とした。またサセプタの温度は40℃である。このグラ
フから分かるように,C2 H2 F2 の流量を増加させる
に従い,SiN肩選択比,レジスト選択比ともに増加し
ている。また,C2 H2 F2 の流量が25sccmまで
0.1μmのSiNスリットでのエッチストップは発生
していない。酸化膜SiO2 の膜厚に対して20%のオ
ーバーエッチングを行っても,SiN肩上のポリマー膜
の厚さはC2 H2 F2 流量0〜25sccmにおいて0
〜50nmの厚さ(C2 H2 F2 流量に対して単調増
加)となった。以上のように,SiN肩選択比が>20
のような高選択比の条件においてもSiN肩上のポリマ
ー膜は20nm程度に制御することが可能で,従来技術
のように50nmを越えるような過剰なポリマー膜形成
なしにSiN高選択比を得ることができ,これによって
SiNスリットでのエッチストップが防止できた。
ば,選択比の制御をC2 H2 F2 ガスで,エッチング抜
け性の制御をC/F比の低いC2 HF5 ガスで行い,そ
れぞれのガスに役割を分担させることで選択比とエッチ
ング抜け性という相反する特性の両立を容易に行うこと
が可能となった。
ントロールを積極的に行うための望ましい例として,マ
ルチターンキャビティ型ICP装置1を用いた例を示し
た。上記マルチターンキャビティ型ICP装置1では,
上記C2 H2 F2 ガスが解離されるプラズマ処理領域は
低電子温度領域であるため,解離をコントロールするこ
とが可能であり,上記C2 H2 F2 ガスの1次解離によ
って生成されるCHFラジカルをコントロールし,且つ
該ラジカルよるハイドロフルオロカーボンポリマー形成
をコントロールすることが可能であるからである。しか
しながら,本発明はこれに限られるものではなく,例え
ば平行平板型エッチング装置,マグネトロンRIE装
置,ICPエッチング装置など,各種のドライエッチン
グ処理装置を使用した場合でも,従来技術と比較して十
分に有利な効果を得ることが可能である。
にエッチングガスを導入しつつ,酸化部分または窒化部
分を含む被処理体に対しプラズマエッチング処理を施す
エッチング方法において,上記エッチングガスがCn H
n Fn ガス(但し,n≧2),例えばC2 H2 F2 ガス
を含んでなることを特徴とするエッチング方法として構
成されているため,マスクレジストと下地Si或いはS
iNに対して,エッチストップなしに高選択比を得るこ
とが容易となる。更に,上記Cn Hn Fn ガスと組み合
わせて,C/F比が低く単独では選択比がとれないCx
Hy Fz ガス(x≦3,x+y+z≧8)を用いれば,
更にポリマー膜制御が容易となり,下地等との高選択比
とエッチストップフリーとを両立させることが容易とな
る。更に,上記処理室が,プラズマ生成を行うプラズマ
発生領域と,上記プラズマ発生領域に隣接して連通可能
に設けられ,導入されたエッチングガスを解離させるプ
ラズマ処理領域とで構成されたエッチング装置を用いれ
ば,上記Cn Hn F n ガスが解離されるプラズマ処理領
域は低電子温度領域であるため,解離をコントロールす
ることが可能となり,下地等との高選択比とエッチスト
ップフリーとを両立させることがより容易となる。
のエッチング装置の一例を示す断面模式図。
ェハの断面模式図。
導体ウェハをエッチング処理した後の断面模式図。
ェハの断面模式図。
ウェハをエッチング処理した際の,SiN肩選択比及び
レジスト選択比のC2 H2 F2 流量依存性を示すグラ
フ。
チを説明するための半導体ウェハの断面模式図。
Claims (3)
- 【請求項1】 処理室にエッチングガスを導入しつつ,
酸化部分または窒化部分を含む被処理体に対しプラズマ
エッチング処理を施すエッチング方法において,上記エ
ッチングガスがCn Hn Fn ガス(但し,n≧2)を含
んでなることを特徴とするエッチング方法。 - 【請求項2】 上記エッチングガスが,更にCx Hy F
z ガス(但し,x≦3,x+y+z≧8)を含んでなる
請求項1記載のエッチング方法。 - 【請求項3】 上記エッチングガスに含まれる複数のガ
スの導入量をそれぞれ個別に制御する請求項1又は2記
載のエッチング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11210583A JP2001044173A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | エッチング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11210583A JP2001044173A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | エッチング方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=16591730
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---|---|---|---|
JP11210583A Pending JP2001044173A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | エッチング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001044173A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100769876B1 (ko) | 2005-04-28 | 2007-10-24 | 샤프 가부시키가이샤 | 반도체장치의 제조방법 |
JP2009111351A (ja) * | 2007-09-07 | 2009-05-21 | Applied Materials Inc | Hdp−cvd堆積/エッチング/堆積プロセスの不純物コントロール |
JP2009206444A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Nippon Zeon Co Ltd | プラズマエッチング方法 |
-
1999
- 1999-07-26 JP JP11210583A patent/JP2001044173A/ja active Pending
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JP2009206444A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-10 | Nippon Zeon Co Ltd | プラズマエッチング方法 |
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