JP2001043624A - ディスク記憶装置及びスプリットデータライト方法 - Google Patents

ディスク記憶装置及びスプリットデータライト方法

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JP2001043624A
JP2001043624A JP11215355A JP21535599A JP2001043624A JP 2001043624 A JP2001043624 A JP 2001043624A JP 11215355 A JP11215355 A JP 11215355A JP 21535599 A JP21535599 A JP 21535599A JP 2001043624 A JP2001043624 A JP 2001043624A
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Japan
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gate
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servo
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JP11215355A
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English (en)
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Hidemichi Kiuchi
英通 木内
Toru Takemura
亨 武村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スプリットデータの前半部をライトした後、直
後のサーボ領域からのサーボ情報の再生波形にノイズが
乗って後半部のデータのライトが正常終了しない場合で
も、リトライ時には、そのノイズの影響を排除できるよ
うにする。 【解決手段】ディスク制御部233では、ライト正常終
了監視部233aがスプリットデータライトの正否を監
視し、スプリットデータライトに失敗した場合、その旨
をデータライト制御部233cに通知すると共に、その
要因がサーボエラーであるか否かを判断してライトゲー
トタイプ選択部233bに通知する。選択部233a
は、ライト失敗の要因がサーボエラーにある場合、ライ
トデータの後半部だけを書き込むためのライトゲートの
タイプ(第2のタイプ)を選択する。データライト制御
部233cは、この第2のタイプのライトゲートを用い
た再ライトによりライトデータの後半部だけを書き込む
制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の記録単位の
ライトデータがサーボ領域を挟んでその両側に前半部と
後半部とに分割して書き込まれるスプリットデータライ
ト方式を適用するセクタサーボ方式のディスク記憶装置
に係り、特にスプリットデータのライトが正常に終了し
なかった場合の再ライトに好適なディスク記憶装置及び
スプリットデータライト方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、ヘッドによりデータの記録再生を
行うディスク記憶装置、例えば磁気ディスク装置では、
ディスク媒体(磁気記録媒体)のフォーマットに、いわ
ゆるセクタサーボ方式(埋め込みサーボ方式)のフォー
マットを適用するのが主流となっている。このセクタサ
ーボ方式のフォーマットでは、ディスクの記録面に同心
円状の多数のトラックが形成され、各トラックにはヘッ
ドのシーク・位置決め制御等に必要なサーボ情報が記録
されたサーボ領域が等間隔で配置されている。また各ト
ラックには、データ(ユーザデータ)の記録単位である
複数のデータセクタが配置されている。
【0003】セクタサーボ方式のフォーマットを適用す
るディスク媒体では、1トラック当たりのデータセクタ
数を増やすために、つまり記録密度を向上させるため
に、データセクタがトラック上のサーボ領域とは無関係
に配置されるフォーマットも適用するのが一般的であ
る。このため、図8に示すデータセクタDSkとサーボ
領域SAiとの関係のように、データセクタによって
は、サーボ領域によって分割される状態が発生する。こ
の状態はデータがスプリットした状態(データスプリッ
ト状態)と呼ばれ、スプリット状態にあるデータはスプ
リットデータ、同じくデータセクタはスプリットセクタ
と呼ばれる。図8の例では、サーボ領域SAiによって
データk1とk2とに分割されたデータkがスプリットデ
ータ、データセクタDSkがスプリットセクタに当た
る。ここでは、1セクタ(1データセクタ)のサイズが
512バイトであるとすると、その512バイトのデー
タ(k)をデータセクタDSkにライトする場合、サー
ボ領域SAiを挟んで、その両側に当該512バイトの
データ(k)を分割して記録することになる。そこで、
このようなデータライト方式はスプリットデータライト
方式と呼ばれる。
【0004】従来、図8に示すデータセクタDSk、つ
まりスプリットセクタDSkにデータkをスプリットデ
ータライト方式で記録する場合、ライトゲート(WG)
は、ディスクコントローラの制御により、スプリットセ
クタDSkに同期したタイミングで同図に示すように開
かれる。これにより、1セクタ分のデータkは、スプリ
ットセクタDSkに一括して書き込まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ヘッドの特性の1つと
して、ヘッドに流すデータライト用のライト電流を遮断
した後に、リード再生波形に対して悪影響を及ぼすこと
がある。このような例として、ポップコーンノイズと呼
ばれる不規則なノイズの発生が知られている。
【0006】本発明者は、ライト電流遮断に伴う不規則
ノイズのリード再生波形への悪影響が、スプリットデー
タのライト時、つまりスプリットセクタへのデータライ
ト時に顕著となることを認識するに至った。これについ
て、以下に詳述する。
【0007】まず通常のライト時には、そのライト終了
によりライト電流が遮断されて上記ポップコーンノイズ
が発生したとしても、その発生時間は1μs程度である
ことから、次にリード動作(データセクタからのデータ
リード動作、または次に到来するサーボ領域からのサー
ボ情報リード動作)が開始される時点までには、当該ノ
イズは消失して、リード再生波形に悪影響を及ぼす虞は
ない。ところが、スプリットデータライトの場合には、
スプリットデータの前半部を書き込んだ直後にサーボ領
域からのサーボ情報のリード動作が行われるため、次に
述べるようにサーボ情報の再生波形にポップコーンノイ
ズが乗る虞がある。
【0008】今、図8において、1セクタ分のスプリッ
トデータkをサーボ領域SAiを挟んでスプリットセク
タDSkに書き込むスプリットデータライトを行うもの
とする。まず、スプリットデータkの前半部k1を書き
込む。すると、サーボ領域SAiのタイミングで一旦ラ
イトゲートWGが閉じられ、これによりライト電流が遮
断される。すると通常のライト動作と異なって、ライト
電流遮断後にサーボ領域SAiからのリード動作が行わ
れるため、当該サーボ領域SAiから再生されるサーボ
情報の再生波形にポップコーンノイズが乗る虞がある。
もし、サーボ情報の再生波形に当該ノイズが乗った場
合、このノイズの影響で、サーボ情報の再生情報の信頼
性が損なわれ、サーボエラーが発生することがある。通
常、スプリットデータkの後半部k2をライトするに
は、直前のサーボ領域SAiから再生されるサーボ情報
が正常であることが条件となるため、上記のノイズの影
響でデータkの後半部k2のデータライトは正常終了で
きないことになる。
【0009】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
でその目的は、スプリットデータの前半部をライトして
一旦ライト電流を遮断した結果、次のサーボ領域からの
サーボ情報の再生波形に不規則なノイズが乗ってスプリ
ットデータの後半部のライトが正常終了しない場合で
も、リトライ時には、そのノイズの影響を排除できるデ
ィスク記憶装置及びスプリットデータライト方法を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の記録単
位のライトデータがサーボ領域を挟んでその両側に前半
部と後半部とに分割して書き込まれるスプリットデータ
ライト方式を適用するディスク記憶装置において、スプ
リットデータライト時に、対象となるライトデータを第
1のタイプのライトゲートにより一括して書き込むため
の第1の制御と、上記ライトデータの後半部を第2のタ
イプのライトゲートによりサーボ領域の直後に単独で書
き込むための第2の制御とを選択的に行うデータライト
制御手段を備えたことを特徴とする。特に、上記第1の
タイプのライトゲートにより一括して書き込むとき、上
記ライトデータの後半部が書き込まれる領域の直前のサ
ーボ領域でのサーボエラーに起因してスプリットデータ
ライトに失敗した場合には、上記第2の制御を選択する
ようにしたことを特徴とする。
【0011】このような構成のディスク記憶装置におい
ては、スプリットデータ(ライトデータ)の前半部をラ
イトして一旦ライト電流を遮断した結果、次のサーボ領
域からのサーボ情報の再生波形に不規則なノイズが乗っ
てスプリットデータの後半部のライトが正常終了しない
場合、つまりサーボエラーに起因してスプリットライト
に失敗した場合、そのリトライ(再ライト)処理で、ス
プリットデータの後半部を第2のタイプのライトゲート
によりサーボ領域の直後に単独で書き込むための制御が
行われるため、つまりスプリットデータの前半部のライ
トは行われずに、後半部のみライトされるため、後半部
が書き込まれる領域の直前のサーボ領域でライト電流が
遮断されることはない。したがって、ポップコーンノイ
ズと称される不規則なノイズが、上記サーボ領域からの
サーボ情報の再生波形に重畳される虞はなく、そのノイ
ズの影響を排除できるため、スプリットデータの後半部
を正常にライトすることが可能となる。
【0012】ところで、データライトに際しては、その
ライト先に先行するサーボ領域からのサーボ情報読み取
りでサーボエラーが発生しないことなど、所定の条件を
満たしていることを確認し、その確認後に実際のライト
を行うのが一般的である。もし、上記したライトデータ
の後半部を第2のタイプのライトゲートによりサーボ領
域の直後に再ライトする際に、当該サーボ領域でサーボ
エラーが検出された結果、再び当該サーボ領域からのサ
ーボ情報読み取りを行って、そこでサーボエラーが検出
されなかった場合には、先のスプリットライト失敗時の
サーボエラーはライト電流遮断に起因するノイズの影響
によるものではなく、上記ライトデータの前半部も正し
くライトされていないと考えられる。そこで、このよう
な場合の再ライトでは、第1のタイプのライトゲートに
より上記ライトデータの前半部と後半部の両方を書き込
むようにしてもよい。
【0013】また本発明は、上記ディスク制御手段に、
次のライトゲートタイプ決定手段とデータライト制御手
段、即ち、スプリットライト時に、上記第1のタイプま
たは第2のタイプの何れのライトゲートを使用するかを
決定するライトゲートタイプ決定手段であって、サーボ
エラーに起因してスプリットデータライトに失敗した場
合、上記第2のタイプのライトゲートを使用することを
決定するライトゲートタイプ決定手段と、このライトゲ
ートタイプ決定手段により決定されたタイプのライトゲ
ートを生成して当該ライトゲートによりデータライトを
制御するデータライト制御手段であって、スプリットデ
ータライトに失敗した場合、上記ライトゲートタイプ決
定手段により決定されたタイプのライトゲートにより再
ライトを制御するデータライト制御手段とを備えたこと
をも特徴とする。ここで、上記ディスク制御手段に、ス
プリットデータライトの正否を監視し、スプリットデー
タライトに失敗した場合には、その旨を上記データライ
ト制御手段に通知すると共に、その要因がサーボエラー
であるか否かを判断して上記ライトゲートタイプ決定手
段に通知する監視手段も加えるとよい。
【0014】また本発明のディスク記憶装置は、スプリ
ットデータライト時に、対象となるライトデータを所定
のタイプのライトゲートにより一括して書き込むための
制御を行うディスク制御手段であって、スプリットデー
タライトに失敗した場合、上記所定のタイプのライトゲ
ートによる再ライトの制御を行うディスク制御手段と、
上記ライトデータの後半部が書き込まれる領域の直前の
サーボ領域でのサーボエラーに起因してスプリットデー
タライトに失敗した場合、上記ディスク制御手段からの
上記所定のタイプのライトゲートによる再ライトに対
し、上記ライトデータの前半部のライトのみを禁止し
て、上記ライトデータの後半部だけライトさせる部分ラ
イト制御を行う部分ライト制御手段とを備えた構成とし
たことをも特徴とする。
【0015】このような構成においては、ディスク制御
手段に従来のものがそのまま利用できる。ここで、上記
部分ライト制御手段を、ディスク記憶装置全体を制御す
るCPUの制御機能により実現するならば、例えば制御
プログラムを一部変更するだけで対応可能となる。
【0016】この構成においては、上記ディスク制御手
段からの所定のタイプのライトゲートをマスク信号によ
りマスクするためのゲート回路を追加し、上記部分ライ
ト制御手段からは、上記再ライトでの部分ライト制御の
ために、ライトデータの前半部のライトタイミングに対
応した期間だけ上記所定のタイプのライトゲートをマス
クするマスク信号が上記ゲート回路に出力されるように
すればよい。
【0017】また本発明のディスク記憶装置は、スプリ
ットデータライト時に、対象となるライトデータを第1
のタイプのライトゲートにより一括して書き込むための
第1の制御と、上記ライトデータの前半部と後半部とを
別々に第2のタイプのライトゲートにより単独で書き込
むための第2の制御とを選択的に行うデータライト制御
手段であって、上記ライトデータの後半部が書き込まれ
る領域の直前のサーボ領域でのサーボエラーに起因して
上記スプリットデータライトに失敗した場合に、上記第
2の制御を選択するディスク制御手段備えたことをも特
徴とする。
【0018】このような構成においては、スプリットデ
ータ(ライトデータ)の前半部をライトして一旦ライト
電流を遮断した結果、次のサーボ領域からのサーボ情報
の再生波形に不規則なノイズが乗ってスプリットデータ
の後半部のライトが正常終了しない場合、先に述べた構
成と同様に、そのリトライ(再ライト)処理で、スプリ
ットデータの後半部を第2のタイプのライトゲートによ
りサーボ領域の直後に単独で書き込むための制御を行う
ことが可能である。
【0019】ところで、サーボエラーは、アドレス部で
のサーボエラー(サーボアドレス検出エラー)とバース
ト部でのサーボエラーに大別される。このバースト部で
のサーボエラーは、ヘッドの位置決め制御に影響するた
め、オフトラックフォールトとして検出される。ところ
が、このオフトラックは、サーボエラー以外に、振動・
衝撃等の外乱でヘッドが移動した場合にも発生する。こ
の場合、スプリットデータの前半部のデータが正しくラ
イトされていない可能性がある。そこで、上記のよう
に、スプリットデータの前半部と後半部を、別々に独立
してライトすることで、これに対処できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明のディスク記憶装置
を磁気ディスク装置に適用した実施の形態につき図面を
参照して説明する。
【0021】図1は本発明の一実施形態に係る磁気ディ
スク装置の構成を示すブロック図である。図1におい
て、11はデータが記録されるディスク媒体(磁気ディ
スク)、12はディスク媒体11へのデータ書き込み
(データ記録)及びディスク媒体11からのデータ読み
出し(データ再生)に用いられるヘッド(磁気ヘッド)
である。このヘッド12は、ディスク媒体11の各面
(記録面)に対応してそれぞれ設けられているものとす
る。なお、図1の構成では、単一枚のディスク媒体11
が配置された磁気ディスク装置を想定しているが、複数
枚のディスク媒体が積層配置された構成であっても構わ
ない。
【0022】図2にディスク媒体11のフォーマット
(ディスクフォーマット)の概念図を示す。同図に示す
ように、ディスク媒体11はセクタサーボ方式のフォー
マットを適用している。即ちディスク媒体11の両面
(両記録面)には、同心円状の多数のトラックが形成さ
れ(但し、図示されているトラックの数は、作図の都合
で実数より著しく少ない)、各トラックには、ヘッドの
シーク・位置決め等に用いられるサーボ情報が記録され
たサーボ領域110が等間隔で配置されている。図で
は、作図の都合上、8個のサーボ領域110が配置され
ている様子が示されているが、実際にはディスク1の1
周(各シリンダ)につき50〜60程度のサーボ領域1
10が配置されるのが一般的である。このサーボ領域1
10間はデータ(ユーザデータ)領域120となってお
り、当該データ領域120には記録単位としてのデータ
セクタが複数(一般には2〜5個)配置されている。サ
ーボ領域110と後続するデータ領域120との対はサ
ーボセクタ100を構成する。各サーボ領域110は、
ディスク媒体11上では中心から各トラックを渡って放
射状に等間隔で配置されている。
【0023】ディスク媒体11はまた、CDR方式のフ
ォーマットも適用している。即ちディスク媒体11の記
録面を半径方向に複数のトラックからなるゾーンZiに
分割し、各ゾーンZi毎に、シリンダ(トラック)当た
りのデータセクタ数が異なるフォーマットを適用してい
る。なお、図示されているゾーン数は実数を表すもので
はない。
【0024】ディスク媒体11は更に、データセクタ
が、各トラックのデータ領域120上にサーボ領域11
0の位置とは無関係に配置される、つまりサーボ領域1
10を挟んでスプリットセクタが存在するフォーマット
も適用している。このため図1の磁気ディスク装置で
は、データセクタへのデータライトにスプリットデータ
ライト方式を適用する。図5には、データセクタDSk
がサーボ領域SAi(110)を挟んで分割されている
様子、即ちデータセクタDSkがスプリットセクタとな
っている様子が示されている。
【0025】図3にサーボ領域110のフォーマットの
概念を示す。同図に示すように、サーボ領域110は、
信号の振幅を安定化するために一定の周波数の信号が記
録されたAGC部111と、イレーズ部112と、サー
ボ領域識別用の固有のパターン(インデックスパター
ン)が記録されたインデックス部113と、該当するサ
ーボセクタ100が存在するシリンダ上の配置位置に固
有のサーボセクタ番号を示すサーボセクタアドレスが記
録されたセクタアドレス部114a及び該当するサーボ
セクタ100が存在するシリンダ位置に固有のシリンダ
番号を示すシリンダアドレス(シリンダコード)が記録
されたシリンダアドレス部114bからなるアドレス部
114と、バースト部115とを有している。このバー
スト部115には、シリンダアドレス部114b中のシ
リンダアドレスの示すシリンダ内の位置誤差を波形の振
幅で示すためのバーストデータ(バーストパターン)が
記録されている。
【0026】再び図1を参照すると、ヘッド12はヘッ
ド移動機構としてのロータリ型のヘッドアクチュエータ
13に取り付けられており、当該アクチュエータ13の
回動(角度回転)に従ってディスク媒体11の半径方向
に移動する。これにより、ヘッド12は、目標トラック
上にシーク・位置決めされるようになっている。ディス
ク媒体11はスピンドルモータ(以下、SPMと称す
る)14により高速に回転する。ヘッドアクチュエータ
13は、当該アクチュエータ13の駆動源となるボイス
コイルモータ(以下、VCMと使用する)15を有して
おり、当該VCM15により駆動される。
【0027】SPM14は、SPMドライバ(SPM駆
動回路)16から供給される制御電流(SPM電流)に
より駆動される。VCM15(を有するアクチュエータ
13)は、VCMドライバ(VCM駆動回路、アクチュ
エータ駆動回路)17から供給される制御電流(VCM
電流)により駆動される。本実施形態において、SPM
ドライバ16及びVCMドライバ17は、1チップに集
積回路化されたドライバIC18によって実現されてい
る。SPMドライバ16からSPM14に、VCMドラ
イバ17からVCM15に、それぞれ供給される制御電
流を決定するための値(制御量)は、CPU25により
決定される。
【0028】ヘッド12は、目標トラック上にシーク・
位置決めされた後、ディスク媒体11の回転動作によ
り、そのトラック上を走査する。またヘッド12は、走
査によりそのトラック上に等間隔を保って配置されたサ
ーボ領域(110)のサーボ情報を順に読み込む。また
ヘッド12は、走査により目標データセクタに対するデ
ータの読み書きを行う。
【0029】ヘッド12はフレキシブルプリント配線板
(FPC)に実装されたヘッドアンプ回路(ヘッドI
C)19と接続されている。ヘッドアンプ回路19は、
(CPU25からの制御に従う)ヘッド12の切り替
え、ヘッド12との間のリード/ライト信号の入出力等
を司る。ヘッドアンプ回路19は、ヘッド12で読み取
られたアナログ出力(ヘッド12のリード信号)を増幅
すると共に、リード/ライト回路(リード/ライトI
C)20から送られるライトデータに所定の信号処理を
施してこれをヘッド12に送る。
【0030】リード/ライト回路20は、ヘッド12に
よりディスク媒体11から読み出されてヘッドアンプ回
路19で増幅されたアナログ出力(ヘッド12のリード
信号)を一定の電圧に増幅するAGC(自動利得制御)
機能と、このAGC機能により増幅されたリード信号か
ら例えばNRZコードのデータに復号するのに必要な信
号処理を行うデコード機能(リードチャネル)と、ディ
スク媒体11へのデータ記録に必要な信号処理を行うエ
ンコード機能(ライトチャネル)と、上記リード信号か
らのサーボ情報抽出を可能とするために当該リード信号
をパルス化してパルス化リードデータとして出力するパ
ルス化機能と、次に述べるゲートアレイ21からのタイ
ミング信号(バーストタイミング信号)に応じてサーボ
情報中のバーストデータを抽出する機能とを有してい
る。このバーストデータはCPU25に送られて、ヘッ
ド12を目標トラックの目標位置に位置決めするための
位置決め制御に用いられる。
【0031】ゲートアレイ21は、リード/ライト回路
20から出力されるリードパルスからサーボ情報を取得
するための、バーストタイミング信号を含む各種タイミ
ング信号を生成する機能と、サーボ情報中のサーボセク
タアドレス、シリンダアドレス(シリンダコード)を抽
出する機能とを有している。ゲートアレイ21はまた、
抽出されたサーボセクタアドレスが、目標のデータセク
タを含むサーボセクタ(つまり当該目標サーボセクタの
検出基準となるサーボセクタ)100のアドレスと一致
するか否かを判定する。ここで、基準にすべきサーボセ
クタのアドレス(目標サーボセクタアドレス)は、目標
データセクタから一義的に定まるものでありCPU25
により設定される。ゲートアレイ21は、目標サーボセ
クタアドレスに一致するサーボセクタを検出した場合、
その旨の信号(目標サーボセクタ検出信号)を後述する
ディスク制御部233に送る。またゲートアレイ21
は、サーボ情報から抽出されたシリンダアドレスをCP
U25に送る。このシリンダアドレスは、ヘッド12を
目標トラックに移動するシーク制御に用いられる。
【0032】ゲートアレイ21は、各種ステータスを保
持するステータスレジスタ(図示せず)を備えている。
このステータスレジスタにより示されるステータスに
は、ゲートアレイ21によるサーボセクタアドレス、ま
たはシリンダアドレスの検出に失敗したサーボアドレス
検出エラーの有無、ノイズが重畳したバーストデータに
基づくヘッド12の位置制御等に起因してヘッド12が
トラック上の目標位置から基準範囲を超えてずれるオフ
トラックフォールト、ディスク媒体11の回転数が規定
の回転数の範囲にあるか否か、外乱の検出の有無等があ
る。ここで、サーボアドレス検出エラーとオフトラック
フォールトを総称してサーボエラーと呼ぶ。但し、オフ
トラックフォールトは、サーボ情報中のバーストデータ
にノイズが重畳した場合に発生し得る他に、振動・衝撃
等の外乱を受けた場合にも発生し得る。サーボアドレス
検出エラーはゲートアレイ21自身で検出され、オフト
ラックフォールトはCPU25により検出される。ま
た、外乱の有無は専用のセンサ(衝撃検出センサなど)
により検出される。
【0033】バッファメモリ22は、ホストシステム
(以下、ホストと略称する)から転送されてディスク媒
体1lに書き込むべきデータ(ライトデータ)を一時格
納するためのライトバッファ領域及びディスク媒体1l
から読み出されてホストに転送されるデータ(リードデ
ータ)をリードキャッシュデータとして一時格納するた
めのリードバッファ領域からなるキャッシュバッファを
提供する。バッファメモリ22は書き換え可能なメモリ
としての例えばRAM(Random Access Memory)により
構成される。
【0034】HDC(ディスクコントローラ)23は、
ホストとの間のコマンド(ライトコマンド、リードコマ
ンド等)、データの通信と、バッファ制御と、ディスク
媒体1lとの間のデータ転送制御等を司る。HDC23
は、ホストI/F制御部(ホストインタフェース制御
部)231と、バッファ制御部232と、ディスク制御
部233とを有している。HDC23は1チップに集積
回路化されており、ここでは上記ゲートアレイ21及び
バッファメモリ22も当該HDC23に配置されてい
る。
【0035】ホストI/F制御部231は、ATAイン
タフェースに代表されるインタフェースバス24を介し
てホストと接続されており、ホストインタフェースの規
格に従ってホストとの間のコマンド、データの通信を制
御するバッファ制御部232は、バッファメモリ22に
対するアクセス制御と、当該バッファメモリ22に格納
されているデータの管理を行う。
【0036】ディスク制御部233は、ホストにより要
求されたデータをリード/ライト回路20を介してディ
スク媒体1lから読み出し、バッファ制御部232を介
してバッファ221に転送するディスクリードと、バッ
ファ221に記憶されているライトデータをバッファ制
御部232を介して取り込み、リード/ライト回路20
を介してディスク媒体1lに書き込むディスクライトと
を制御する。
【0037】CPU25は、不揮発性メモリとしての図
示せぬROM(Read Only Memory)に格納されている制
御プログラムに従って装置(HDD)全体の制御、例え
ばゲートアレイ21により抽出されたシリンダコード及
びリード/ライト回路20により抽出されたバーストデ
ータに基づくヘッド12のシーク・位置決め制御、ホス
トからのリード/ライトコマンドに従うHDC23によ
るリード/ライト制御等を実行する。
【0038】図4はディスク制御部233の内部構成を
示すブロック図である。同図に示すように、ディスク制
御部233は、ライト正常終了監視部233aと、ライ
トゲートタイプ選択部233bと、データライト制御部
233cと(からなるデータライト制御系)を有してい
る。なお、データリード制御系については本発明に直接
関係しないため省略されている。
【0039】ライト正常終了監視部233aは、ゲート
アレイ21のステータスレジスタの状態を監視して、ラ
イトが正常終了したか否かを検出し、その検出結果をデ
ータライト制御部233cに通知する。またライト正常
終了監視部233aは、ライトに失敗した場合に、その
失敗がサーボアドレス検出エラーまたはオフトラックフ
ォールトによるものか、つまりサーボエラーによるもの
か、それ以外の要因によるものかを判断し、その判断結
果をライトゲートタイプ選択部233bに通知する。
【0040】ライトゲートタイプ選択部233bは、ス
プリットデータライト時に、1セクタ分のライトデータ
を一括して書き込むためのライトゲートのタイプ(第1
のタイプ)、または1セクタ分のライトデータを前半部
と後半部に分けて、少なくとも一方を独立に書き込むた
めのライトゲートのタイプ(第2のタイプ)を選択(決
定)する。本実施形態では、ライトゲートタイプ選択部
233bは、通常は第1のタイプを選択し、スプリット
データライトに失敗し、且つその要因がサーボエラーに
あることがライト正常終了監視部233aにより通知さ
れた場合に限り、そのスプリットデータライトのリトラ
イ時に使用するライトゲートのタイプとして第2のタイ
プを選択する。
【0041】データライト制御部233cは、ホストか
らホストI/F制御部231を介して指定されたデータ
ライトの制御を司る。データライト制御部233cはま
た、ライト失敗時の再ライトの制御も司る。データライ
ト制御部233cは、ライトゲートタイプ選択部233
bにより選択されたタイプと、スプリットデータライト
であるか否か(通常のデータライトであるか)と、書込
み先となる目標データセクタ位置とに応じて決定される
パターンのライトゲート(ライトゲート信号)WGi
を、ゲートアレイ21から送られる目標サーボセクタ検
出信号のタイミングを基準に生成してリード/ライト回
路20に出力する。同時にデータライト制御部233c
は、ライトゲートWGiのタイミングに同期したライト
データもリード/ライト回路20に出力する。
【0042】次に、本実施形態の動作を、図5のタイミ
ングチャートを参照して説明する。
【0043】まず、ホストから図1の磁気ディスク装置
に対して、ディスク媒体11へのデータライトを指示す
るコマンドがインタフェースバス24を介して発行され
たものとする。HDC23内のホストI/F制御部23
1は、ホストからのライトコマンドを受信すると当該コ
マンドをCPU25に渡す。CPU25は、このコマン
ドを解釈し、当該コマンドで指定されたライト先の先頭
アドレス(論理アドレス)とセクタ数をディスク制御部
233に渡す。これによりディスク制御部233は、コ
マンドの指定する論理アドレスを、ディスク媒体11上
のアクセスすべき範囲の先頭セクタの物理アドレス(開
始データセクタ位置)、つまりヘッド、シリンダ、セク
タの各アドレスに変換し、その開始データセクタ位置と
アクセスするセクタ数の情報を所定のレジスタ(図示せ
ず)に設定する。すると、ディスク制御部233内のデ
ータライト制御部233cは、上記開始データセクタ位
置から始まる指定セクタ数の各データセクタにデータを
ライトする制御を1セクタ単位で実行する。
【0044】今、データライト制御部233cが、図5
中のデータセクタDSk、即ちスプリットセクタDSk
スプリットデータkをライトするものとする。1回目の
データライトの場合、ライトゲートタイプ選択部233
bは、ライトゲートのタイプとして無条件で第1のタイ
プを選択する。
【0045】この場合、データライト制御部233c
は、書込み先のデータセクタDSk、つまり目標となる
スプリットセクタDSkが所属するサーボセクタ100
のサーボ領域110、即ちスプリットセクタDSkに先
行するサーボ領域SAi-1(図示せず)に対応して、ゲ
ートアレイ21から送られる目標サーボセクタ検出信号
のタイミングを基準に、当該スプリットセクタDSk
指定のライトデータ(スプリットデータ)kを一括して
書き込むための、図5に示すように第1のタイプのライ
トゲートWG1を生成してリード/ライト回路20に出
力する。同時にデータライト制御部233cは、ライト
ゲートWG1のタイミングに同期したライトデータもリ
ード/ライト回路20に出力する。このスプリットセク
タDSkに対応した第1のタイプのライトゲートWG1
は、当該セクタDSkがサーボ領域SAiにより分割され
ていることから、図のようにサーボ領域SAiの期間は
論理“0”となる。但し、スプリットセクタDSkに対
応する期間は全て論理“1”となる。この点では、目標
データセクタが図5中のデータセクタDSk-1のように
スプリットセクタでない場合のライトゲート(第1のタ
イプのライトゲート)と同様である。つまり、第1のタ
イプのライトゲートWG1は、目標データセクタが、ス
プリットセクタであるか否かに無関係に、そのセクタに
対応する期間は全て論理“1”となる。したがって、第
1のタイプのライトゲートWG1を用いた場合、(1セ
クタ分の)ライトデータの全てを目標データセクタに一
括して書き込むことができる。
【0046】このようにして、データセクタDSk
は、ライトデータ(スプリットデータ)kがサーボ領域
SAi(100)を挟んでその両側に一括して書き込ま
れる。つまり、データkの前半部k1がサーボ領域SAi
の直前の位置に、データkの後半部k2がサーボ領域S
iの直後の位置に連続して書き込まれる。
【0047】ここで、前述のようにスプリットデータk
の前半部k1のライトが終了後、続くサーボ領域SAi
のライト電流の遮断により、当該サーボ領域SAiでポ
ップコーンノイズ等の影響を受けてサーボエラーが発生
すると、ライトが正常終了しなくなる。この場合、ライ
トの異常終了(ライトの失敗)に伴うリトライ(再ライ
ト)を、従来のように同じ第1のタイプのライトゲート
WG1を用いて行うと、再び同じエラーが起こる可能性
が高い。
【0048】ところが、サーボエラー(例えばサーボア
ドレス検出エラー)による異常終了では、実際にはスプ
リットデータの前半部k1は正常にライトされており、
書き直し(再ライト)が必要なのは後半部k2だけであ
る。そこで本実施形態では、スプリットデータライト時
にサーボエラーにより異常終了した場合、リトライ動作
では、以下に述べるようにしてスプリットデータの後半
部だけを書き込むようにしている。
【0049】まず、ディスク制御部233内のライト正
常終了監視部233aは、ゲートアレイ21のステータ
スレジスタの状態を監視して、ライトが正常終了したか
否かを検出し、その検出結果をデータライト制御部23
3cに通知する。またライト正常終了監視部233a
は、ライトに失敗した場合、その失敗がサーボアドレス
検出エラーまたはオフトラックフォールトによるもので
あるか否か、つまりサーボエラーによるものであるか否
かを判断し、サーボエラーによる場合には、ライライト
ゲートタイプ選択部233bにサーボエラーによるライ
ト失敗を通知する。するとライトゲートタイプ選択部2
33bは、次のライトリトライ(再ライト)でのライト
ゲートのタイプとして、第2のタイプを選択(決定)
し、データライト制御部233cに通知する。
【0050】データライト制御部233cは、ライト正
常終了監視部233aからのライト失敗(ライト異常終
了)により、ライトリトライを行う。この際、データラ
イト制御部233cは、ライトゲートタイプ選択部23
3bから第2のタイプのライトゲートの使用が通知され
ていることから、次のようにして第2のタイプのライト
ゲートを生成する。
【0051】即ちデータライト制御部233cは、スプ
リットデータkの後半部k2だけがその直前のサーボ領
域SAiでのサーボエラーにより正常に書き込めなかっ
たとして、その後半部k2だけを単独で書き込むため
に、図5に示すように、データセクタDSkのうちサー
ボ領域SAiの直後に位置する領域に対応した期間だけ
論理“1”となる第2のタイプのライトゲートWG2を
生成してリード/ライト回路20に出力する。同時にデ
ータライト制御部233cは、ライトゲートWG2のタ
イミングに同期したライトデータkの後半部k2もリー
ド/ライト回路20に出力する。
【0052】これにより、データセクタDSkのうちサ
ーボ領域SAiの直後に位置する領域に、ライトデータ
(スプリットデータ)kの後半部k2が単独で書き込ま
れる。
【0053】この第2のタイプのライトゲートWG2を
用いた再ライト(ライトリトライ)動作では、サーボ領
域SAiの直前でのライト電流の遮断がないため、ポッ
プコーンノイズが発生する虞はなく、したがって当該ノ
イズに起因するサーボエラーも発生しなくなる。即ち、
ライトデータ(スプリットデータ)kの後半部k2が正
常にライトできる。
【0054】ところで、データライトに際しては、その
ライト先に先行するサーボ領域(ここではデータセクタ
DSkの後半部の直前のサーボ領域SAi)からのサーボ
情報読み取りでサーボエラー(サーボアドレス検出エラ
ー、オフトラックフォールト)が発生しないこと、更に
は外乱が検出されていないこと、ディスク媒体11の回
転数が規定の範囲内にあることなど、所定の条件を満た
していることが確認される。この確認の後、データライ
トが行われる。ここで、例えばサーボエラーが検出され
たならば、再度のサーボ情報の読み取りが行われ、デー
タライトには進まない。
【0055】この場合、先のサーボエラーは、サーボ領
域SAiの直前でのライト電流の遮断に起因するノイズ
の影響による(サーボアドレスエラー、或いはオフトラ
ックフォールトといった)ものではなく、外乱(による
オフトラックフォールト)等、他の要因による可能性が
高く、したがってスプリットデータkの前半部k1も正
常にライトされていない虞がある。
【0056】そこで本実施形態では、第2のタイプのラ
イトゲートWG2を用いた再ライトに際しての、サーボ
領域SAiからのサーボ情報読み取りでサーボエラーが
検出された結果、再び当該サーボ領域SAiからのサー
ボ情報読み取りを行って、そこでサーボエラーが検出さ
れずにライトに進む場合には、従来と同様に第1のタイ
プのライトゲートWG1を用い、スプリットデータkの
前半部k1もライトする。
【0057】一方、スプリットデータkの前半部k1
ライトが終了後、続くサーボ領域SAiでのライト電流
の遮断により、当該サーボ領域SAiでポップコーンノ
イズ等の影響を受けてサーボエラーが発生した場合の再
ライトであれば、第2のタイプのライトゲートWG2を
用いた再ライトに際しての、サーボ領域SAiからのサ
ーボ情報読み取りでは、サーボ領域SAi(の直前)で
のライト電流の遮断がないために上記ノイズによるサー
ボエラーは発生せず、上述の第2のタイプのライトゲー
トWG2を用いた再ライトに進む。
【0058】なお、サーボ領域SAi自体に欠陥がある
場合にもサーボエラーが発生する。この場合には、第2
のタイプのライトゲートWG2を用いた再ライトに際し
てサーボエラーが検出されるため、再ライトは行われ
ず、上述のようにサーボ領域SAiからのサーボ情報の
再リードが行われる。ここでは、一定回数サーボ情報を
再リードしてもサーボエラーは解消されないことから、
エラー処理が行われる。
【0059】以上は、スプリットデータの再ライトで、
その後半部だけを単独で書き込むための制御機能を、全
てHDC23(内のディスク制御部233)に持たせた
場合について説明したが、これに限るものではない。
【0060】例えば、HDC23に代えて、図6に示す
ように、従来のディスク制御部と同様の制御機能を持つ
ディスク制御部233′を備えたHDC23′を用い、
当該ディスク制御部233′からは常に前記第1のタイ
プのライトゲートWG1に相当するライトゲートWG、
即ち1セクタ分のライトデータを一括して書き込むため
のライトゲートWGを生成出力するようにし、このライ
トゲートWGを(図1中のCPU25に代えて設けられ
る)CPU25′の制御により変形してリード/ライト
回路20に出力するようにしてもよい。
【0061】ここでは、ゲートアレイ21に代えて、デ
ィスク制御部233′からのライトゲートWGを、CP
U25′からの禁止信号251によりマスクするゲート
回路211を有するゲートアレイ21′を用いる。
【0062】CPU25′は、図4中のライト正常終了
監視部233aと同様に、ゲートアレイ21′内のステ
ータスレジスタの状態を監視して、ライトが正常終了し
たか否かを検出し、ライトに失敗した場合、その失敗が
サーボアドレス検出エラーまたはオフトラックフォール
トによるものであるか否か、つまりサーボエラーによる
ものであるか否かを判断する。もし、サーボエラーによ
る場合、CPU25′は、ディスク制御部233′によ
るライトゲートWG(=WG1)を用いた再ライト時
に、図7のタイミングチャートに示すように、スプリッ
トデータ(ライトデータ)kの前半部k1の期間に対応
する期間だけ例えば論理“0”となる禁止信号251を
ゲート回路211に出力する。
【0063】ゲート回路211は、例えば論理積回路で
あり、禁止信号251が論理“0”の期間だけ、ライト
ゲートWGをマスクして強制的に論理“0”にし、図7
に示すライトゲートWG′としてリード/ライト回路2
0に出力する。この場合の、ライトゲートWG′は、図
5中の第2のタイプのライトゲートWG2に相当する。
【0064】以上により、ディスク制御部233′から
スプリットデータkを一括して書き込むためのライトゲ
ートWGと当該スプリットデータk全体が出力されて
も、リード/ライト回路20には(第2のタイプのライ
トゲートWG2に相当する)図7に示すタイミングのラ
イトゲートWG′が出力されるので、ヘッドアンプ回路
19からヘッド12にライト電流が流れるのは、スプリ
ットデータkの後半部k 2に対応した期間だけとなる。
したがって、サーボ領域SAiの直前でのライト電流の
遮断がなく、スプリットデータkの後半部k2が正常に
ライトできる。
【0065】以上は本発明を磁気ディスク装置に適用し
た場合について説明したが、本発明は所定の記録単位の
ライトデータがサーボ領域を挟んでその両側に前半部と
後半部とに分割して書き込まれるスプリットデータライ
ト方式を適用するディスク記憶装置であれば、光磁気デ
ィスク装置など磁気ディスク装置以外のディスク記憶装
置にも適用可能である。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ス
プリットデータの前半部をライトして一旦ライト電流を
遮断した結果、次のサーボ領域からのサーボ情報の再生
波形に不規則なノイズが乗ってスプリットデータの後半
部のライトが正常終了しない場合でも、リトライ時には
スプリットデータの後半部を単独で書き込むことによ
り、サーボ領域直前でのライト電流の遮断をなくして、
そのノイズの影響を排除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置の
構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態で適用されるディスク媒体11のフ
ォーマットの概念図。
【図3】同実施形態で適用されるサーボ領域110のフ
ォーマットの概念図。
【図4】図1中のディスク制御部233の内部構成を示
すブロック図。
【図5】同実施形態の動作を説明するためのタイミング
チャート。
【図6】同実施形態の変形例を示すブロック図。
【図7】同変形例の動作を説明するためのタイミングチ
ャート。
【図8】スプリットデータと、従来のスプリットデータ
ライト方法を説明するためのタイミングチャート。
【符号の説明】
11…ディスク媒体 12…ヘッド 19…ヘッドアンプ回路 20…リード/ライト回路 21,21′…ゲートアレイ 23,23′…HDC(ディスクコントローラ) 25,25′…CPU(部分ライト制御手段) 211…ゲート回路 233,233′…ディスク制御部 233a…ライト正常終了監視部 233b…ライトゲートタイプ選択部 233c…データライト制御部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/18 576 G11B 20/18 576Z

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の記録単位のライトデータがサーボ
    領域を挟んでその両側に前半部と後半部とに分割して書
    き込まれるスプリットデータライト方式を適用するディ
    スク記憶装置において、 スプリットデータライト時に、対象となるライトデータ
    を第1のタイプのライトゲートにより一括して書き込む
    ための第1の制御と、前記ライトデータの後半部を第2
    のタイプのライトゲートによりサーボ領域の直後に単独
    で書き込むための第2の制御とを選択的に行うディスク
    制御手段を具備することを特徴とするディスク記憶装
    置。
  2. 【請求項2】 所定の記録単位のライトデータがサーボ
    領域を挟んでその両側に前半部と後半部とに分割して書
    き込まれるスプリットデータライト方式を適用するディ
    スク記憶装置において、 スプリットデータライト時に、対象となるライトデータ
    を第1のタイプのライトゲートにより一括して書き込む
    ための第1の制御と、前記ライトデータの後半部を第2
    のタイプのライトゲートによりサーボ領域の直後に単独
    で書き込むための第2の制御とを選択的に行うディスク
    制御手段であって、前記第1のタイプのライトゲートに
    より一括して書き込むとき、前記ライトデータの後半部
    が書き込まれる領域の直前のサーボ領域でのサーボエラ
    ーに起因して前記スプリットデータライトに失敗した場
    合に、前記第2の制御を選択するディスク制御手段を具
    備することを特徴とするディスク記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記ディスク制御手段は、 スプリットライト時に、前記第1のタイプまたは前記第
    2のタイプの何れのライトゲートを使用するかを決定す
    るライトゲートタイプ決定手段であって、前記サーボエ
    ラーに起因してスプリットデータライトに失敗した場
    合、前記第2のタイプのライトゲートを使用することを
    決定するライトゲートタイプ決定手段と、 前記ライトゲートタイプ決定手段により決定されたタイ
    プのライトゲートを生成して当該ライトゲートによりデ
    ータライトを制御するデータライト制御手段であって、
    前記スプリットデータライトに失敗した場合、前記ライ
    トゲートタイプ決定手段により決定されたタイプのライ
    トゲートにより再ライトを制御するデータライト制御手
    段とを備えていることを特徴とする請求項2記載のディ
    スク記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記ディスク制御手段は、スプリットデ
    ータライトの正否を監視し、スプリットデータライトに
    失敗した場合には、その旨を前記データライト制御手段
    に通知すると共に、その要因がサーボエラーであるか否
    かを判断して前記ライトゲートタイプ決定手段に通知す
    る監視手段を更に具備することを特徴とする請求項3記
    載のディスク記憶装置。
  5. 【請求項5】 所定の記録単位のライトデータがサーボ
    領域を挟んでその両側に前半部と後半部とに分割して書
    き込まれるスプリットデータライト方式を適用するディ
    スク記憶装置において、 スプリットデータライト時に、対象となるライトデータ
    を所定のタイプのライトゲートにより一括して書き込む
    ための制御を行うディスク制御手段であって、スプリッ
    トデータライトに失敗した場合、前記所定のタイプのラ
    イトゲートによる再ライトの制御を行うディスク制御手
    段と、 前記ライトデータの後半部が書き込まれる領域の直前の
    サーボ領域でのサーボエラーに起因して前記スプリット
    データライトに失敗した場合、前記ディスク制御手段か
    らの前記所定のタイプのライトゲートによる再ライトに
    対し、前記ライトデータの前半部のライトのみを禁止し
    て、前記ライトデータの後半部だけライトさせる部分ラ
    イト制御を行う部分ライト制御手段とを具備することを
    特徴とするディスク記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記ディスク制御手段からの前記所定の
    タイプのライトゲートをマスク信号によりマスクするた
    めのゲート回路を更に具備し、 前記部分ライト制御手段は、前記再ライトでの部分ライ
    ト制御のために、前記ライトデータの前半部のライトタ
    イミングに対応した期間だけ前記所定のタイプのライト
    ゲートをマスクする前記マスク信号を前記ゲート回路に
    出力することを特徴とする請求項5記載のディスク記憶
    装置。
  7. 【請求項7】 所定の記録単位のライトデータがサーボ
    領域を挟んでその両側に前半部と後半部とに分割して書
    き込まれるスプリットデータライト方式を適用するディ
    スク記憶装置において、 スプリットデータライト時に、対象となるライトデータ
    を第1のタイプのライトゲートにより一括して書き込む
    ための第1の制御と、前記ライトデータの前半部と後半
    部とを別々に第2のタイプのライトゲートにより単独で
    書き込むための第2の制御とを選択的に行うディスク制
    御手段であって、前記ライトデータの後半部が書き込ま
    れる領域の直前のサーボ領域でのサーボエラーに起因し
    て前記スプリットデータライトに失敗した場合に、前記
    第2の制御を選択するディスク制御手段を具備すること
    を特徴とするディスク記憶装置。
  8. 【請求項8】 所定の記録単位のライトデータがサーボ
    領域を挟んでその両側に前半部と後半部とに分割して書
    き込まれるスプリットデータライト方式を適用するディ
    スク記憶装置に適用されるディスクコントローラにおい
    て、 スプリットデータライト時に、対象となるライトデータ
    を第1のタイプのライトゲートにより一括して書き込む
    ための第1の制御と、前記ライトデータの後半部を第2
    のタイプのライトゲートによりサーボ領域の直後に単独
    で書き込むための第2の制御とを選択的に行うディスク
    制御手段であって、前記第1のタイプのライトゲートに
    より一括して書き込むとき、前記ライトデータの後半部
    が書き込まれる領域の直前のサーボ領域でのサーボエラ
    ーに起因して前記スプリットデータライトに失敗した場
    合に、前記第2の制御を選択するディスク制御手段を具
    備することを特徴とするディスクコントローラ。
  9. 【請求項9】 所定の記録単位のライトデータがサーボ
    領域を挟んでその両側に前半部と後半部とに分割して書
    き込まれるスプリットデータライト方式を適用するディ
    スク記憶装置に適用されるスプリットデータライト方法
    であって、 スプリットデータライト時に、対象となるライトデータ
    を第1のタイプのライトゲートにより一括して書き込む
    ための第1の制御を行い、 前記ライトデータの後半部が書き込まれる領域の直前の
    サーボ領域でのサーボエラーに起因して前記第1の制御
    によるスプリットデータライトに失敗した場合、前記ラ
    イトデータの後半部を第2のタイプのライトゲートによ
    りサーボ領域の直後に単独で書き込むための第2の制御
    を行うことを特徴とするスプリットデータライト方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006059323A (ja) * 2004-06-10 2006-03-02 Marvell World Trade Ltd 適応記憶システム
KR100713769B1 (ko) 2005-02-17 2007-05-04 후지쯔 가부시끼가이샤 디스크 관리 장치 및 디스크 관리 프로그램을 기록한 컴퓨터 판독가능한 기록 매체

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006059323A (ja) * 2004-06-10 2006-03-02 Marvell World Trade Ltd 適応記憶システム
KR100713769B1 (ko) 2005-02-17 2007-05-04 후지쯔 가부시끼가이샤 디스크 관리 장치 및 디스크 관리 프로그램을 기록한 컴퓨터 판독가능한 기록 매체

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