JP2001042828A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2001042828A
JP2001042828A JP11221732A JP22173299A JP2001042828A JP 2001042828 A JP2001042828 A JP 2001042828A JP 11221732 A JP11221732 A JP 11221732A JP 22173299 A JP22173299 A JP 22173299A JP 2001042828 A JP2001042828 A JP 2001042828A
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electrodes
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Hirotada Furukawa
広忠 古川
Yoshio Kaida
佳生 海田
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャドーイングの発生を防止して、高品位の
表示を可能にする。 【解決手段】 表示装置は、有機EL表示器1と、走査
電極駆動部2と、データ電極駆動部3とを備えている。
表示器1は、マトリクス状に配置された走査電極および
データ電極と、これら走査電極とデータ電極が交差する
部分に形成され、両電極に接続された複数の発光素子と
しての有機EL素子を有している。表示装置は、更に、
電流検出部21と表示器駆動電圧発生部22とを備えて
いる。電流検出部21は、各走査電極の選択時に、同時
に選択されるデータ電極の総数に応じた値として、走査
電極駆動回路2において流れる電流の総量を検出する。
表示器駆動電圧発生部22は、電流検出部21によって
検出された電流総量に基づいて、データ電極駆動回路3
A〜3Dによって選択状態のデータ電極に印加される電
圧を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査電極と、デー
タ電極と、これら両電極が交差する部分に配置されて両
電極に接続された複数の発光素子とを有する表示器を備
えた表示装置に関する。
【従来の技術】
【0002】近年、薄型でフラットな発光型の表示装置
を実現できる発光素子として、有機エレクトロルミネセ
ント(Electroluminescent;以下、ELと記す。)素子
が盛んに研究され、実用化されつつある。この有機EL
素子は、発光材料に有機材料を用いた電荷注入再結合型
のEL素子で、自発光、高輝度、高視野角、低消費電
力、低電圧駆動、高効率等の特徴を有することから種々
の応用が期待されている。なかでも、有機EL素子は、
種々の表示装置、特にフラットパネルディスプレイへの
応用が試みられている。また、有機EL素子を用いた表
示装置には、家電製品、自動車や二輪車の電装品等にお
いて利用が考えられる。具体的には、この表示装置は、
オーディオ機器等で使われる情報表示パネルや、自動車
用の計器パネルや、動画や静止画を表示させるディスプ
レイ装置等に使用可能である。
【0003】この有機EL素子は、例えば、ガラス基板
上にマトリクス状あるいはセグメント状に配置された錫
ドープ酸化インジウム(ITO)等を用いた透明電極
(ホール注入電極)とアルミニウム等を用いた電極(電
子注入電極)との間に、有機物あるいは無機物よりなる
正孔注入層および正孔輸送層、有機物よりなる発光層、
有機物あるいは無機物よりなる電子輸送層等を必要に応
じて積層した構造をしている。
【0004】有機EL素子を用いた表示装置は、その電
極構成により、マトリクス電極構成の表示装置と、セグ
メント電極構成の表示装置とに大別される。マトリクス
電極構成の表示装置は、マトリクス状に配置された走査
電極およびデータ電極によって複数の画素(ドット)を
形成し、発光させる画素の組み合わせによってイメージ
やキャラクタ等の情報を表示するようになっている。セ
グメント電極構成の表示装置は、予め決められた形状お
よび大きさの独立した複数の表示素子を有し、駆動する
表示素子の組み合わせにより、所定のパターンを表示す
るようになっている。
【0005】一方、表示装置の駆動方式には、各表示素
子をそれぞれ別個独立に駆動するスタティック駆動方式
と、複数の走査電極およびデータ電極を時分割駆動する
ダイナミック駆動方式とがある。スタティック駆動方式
は、主にセグメント電極構成の表示装置で用いられる。
また、マトリクス電極構成の表示装置では、通常、ダイ
ナミック駆動方式が採用されている。しかし、セグメン
ト電極構成の表示装置でも、スタティック駆動方式では
画素数に制限があるため、ダイナミック駆動方式が採用
されていることもある。このダイナミック駆動方式に
は、電子注入電極を走査電極とし、ホール注入電極をデ
ータ電極として駆動する場合と、電子注入電極をデータ
電極とし、ホール注入電極を走査電極として駆動する場
合との2つの駆動方式がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、有機EL素
子を用いた表示装置の問題点の1つにシャドーイングが
ある。シャドーイングとは、ある領域における輝度が隣
接する領域の状態に応じて、本来の輝度から変化する現
象をいう。以下、このシャドーイングについて説明す
る。
【0007】まず、図29を参照して、シャドーイング
の一例について説明する。この図は、有機EL素子を用
いた表示装置における表示画面の一例を示している。図
29において、縦方向は走査電極の配列方向、横方向は
データ電極の配列方向である。図29に示した例では、
表示画面の縦方向のほぼ中央部分における複数の走査電
極に対応する領域において、ほぼ左側半分は有機EL素
子が発光しない非発光領域112になっており、ほぼ右
側半分は有機EL素子が発光する発光領域113となっ
ている。これらの領域112,113の上下の領域は、
各走査電極に接続された複数の有機EL素子が全て発光
する発光領域111になっている。
【0008】有機EL素子を用いた表示装置において、
図29に示したような図柄を表示すると、非発光領域1
12における有機EL素子と同じ走査電極に接続された
発光領域113における有機EL素子の発光輝度が、発
光しない有機EL素子が存在しない発光領域111にお
ける走査電極に接続された有機EL素子の発光輝度に比
べて大きくなる現象(白抜け現象ともいう。)が発生す
る。この現象がシャドーイングの一例である。この現象
は、表示品位を著しく低下させる。
【0009】図29を参照して説明した現象は、任意の
走査電極に対して、発光している有機EL素子の数が増
えるに従い、その走査電極に接続された発光する有機E
L素子の発光輝度は、発光している有機EL素子の数が
少ない走査電極に接続された発光する有機EL素子の発
光輝度に比べて、相対的に小さくなる現象といえる。
【0010】次に、図30および図31を参照して、こ
のようなシャドーイングが発生する原因の1つについて
説明する。これらの図は、データ電極の状態と走査電極
に流れる電流の関係を示したものである。なお、説明を
簡素化するために、図30および図31では、1つの走
査電極に対して4つの有機EL素子EL1〜EL4を介し
て4つのデータ電極が接続されているものとする。ま
た、一般的に、有機EL素子はダイオード要素と容量成
分との並列回路として表されるが、図30および図31
では、容量成分だけに着目し、有機EL素子EL1〜E
4を、一端が走査電極に接続され、他端がデータ電極
に接続されたコンデンサとして表している。また、デー
タ電極の電圧は、選択状態のときにハイレベル(電源電
圧Vcc)となり、非選択状態のときにローレベル(アー
ス電圧)となり、逆に、走査電極の電圧は、選択状態の
ときにローレベルとなり、非選択状態のときにハイレベ
ルとなるものとする。また、走査電極駆動部は、走査電
極に電源電圧Vccとアース電圧の一方を選択的に印加す
るためのスイッチを有しているが、図30および図31
では、走査電極を選択状態にするか否かにのみに着目し
て、走査電極駆動部におけるスイッチを、走査電極をア
ース電圧に接続するか否かを切り替えるスイッチSWと
して表している。
【0011】図30は、走査電極が選択状態のとき、4
つのデータ電極が全て選択状態となっている場合、すな
わち4つの有機EL素子EL1〜EL4が全て発光してい
る場合を示している。この場合には、走査電極およびス
イッチSWには、4つの有機EL素子EL1〜EL4を通
過した電流が流れる。
【0012】図31は、走査電極が選択状態のとき、有
機EL素子EL4に対応した1つのデータ電極のみが選
択状態となっている場合、すなわち1つの有機EL素子
EL 4のみが発光している場合を示している。この場合
には、走査電極およびスイッチSWには、1つの有機E
L素子EL4を通過した電流が流れる。
【0013】従って、図30に示したように4つのデー
タ電極が選択状態となっている場合には、図31に示し
たように1つのデータ電極が選択状態となっている場合
に比べて4倍の電流がスイッチSWに流れる。そのた
め、図30に示した場合におけるスイッチSWのオン抵
抗(オン状態における抵抗)による電圧降下Von1は、
図31に示した場合におけるスイッチSWのオン抵抗に
よる電圧降下Von2よりも大きくなる。
【0014】上述のことから、データ電極の駆動電圧
が、選択状態となるデータ電極の数に関わらず一定であ
ると、走査電極駆動部におけるオン抵抗による電圧降下
の大きさによって、有機EL素子に印可される電圧が変
動する。ここで、例えば、1つの走査電極に配置された
有機EL素子の数が256個である表示器を、走査電極
駆動部におけるオン抵抗が30Ωである走査電極駆動部
によって駆動する場合を考える。なお、30Ωというの
は、走査電極駆動部におけるオン抵抗としては一般的な
値である。データ電極の駆動電圧を12Vとし、1つの
有機EL素子に300μAの電流を流すとすると、発光
状態にある有機EL素子が1個の場合には、オン抵抗に
よる電圧降下は0.009Vとなり、有機EL素子に印
可される電圧は11.99Vとなるのに対し、発光状態
にある有機EL素子が256個の場合には、オン抵抗に
よる電圧降下は2.3Vとなり、有機EL素子に印可さ
れる電圧は9.70Vとなる。
【0015】このように、データ電極の駆動電圧が、選
択状態となるデータ電極の数に関わらず一定であると、
発光状態にある有機EL素子の数によって、有機EL素
子に印可される電圧が異なり、その結果、有機EL素子
に流れる電流の電流密度が異なってくる。有機EL素子
の発光輝度は、有機EL素子に流れる電流の電流密度に
比例する。従って、ある走査電極に接続された有機EL
素子のうちの発光状態の素子の数によって、その走査電
極に接続された有機EL素子の発光輝度が変化すること
になり、これにより、シャドーイングが発生する。
【0016】ところで、シャドーイングは液晶ディスプ
レイ(以下、LCDと記す。)でも起こることがよく知
られている。LCDでは、画素の容量と電極等の抵抗と
によって決まる時定数に従って走査電極の駆動電圧波形
が鈍ってくる。LCDにおけるシャドーイングは、選択
状態にあるデータ電極の数によって、走査電極から見た
容量成分の値が変化して時定数が変化し、走査電極の駆
動電圧波形の鈍りの程度が変化することに起因して発生
する。
【0017】LCDにおけるシャドーイングの対策とし
て、特開平10−111670号公報には、選択状態に
あるデータ電極の数によって、走査電極に印可する補償
電圧の電圧値や時間幅を可変にする技術が示されてい
る。
【0018】しかし、LCDにおけるシャドーイングの
原因は、容量値(時定数)の変化に起因する走査電極の
電圧波形の鈍りであるのに対し、電流で駆動される有機
EL表示装置におけるシャドーイングの原因は、走査電
極駆動部におけるオン抵抗による電圧降下によって、有
機EL素子に印可される電圧が変動することである。上
記技術では、補償電圧を走査電極の駆動電圧に重畳する
ため、この技術を有機EL表示装置に転用しても効果が
ない。
【0019】また、無機EL(薄膜EL)表示装置で
も、シャドーイングが起こることが知られている。無機
EL表示装置におけるシャドーイングは、発光画素の増
加に伴う負荷電流の増加によって、駆動回路のオン抵抗
によって電圧降下が生ずることが原因となって起こる。
従って、無機EL表示装置では、ある走査電極に接続さ
れたEL素子のうち同時に発光するEL素子が多いほ
ど、発光するEL素子の輝度が低下する。
【0020】無機EL表示装置におけるシャドーイング
の対策としては、ある走査電極が選択状態になっている
ときに、次の走査期間に選択状態となるデータ電極数に
応じて、コンデンサに補正電圧を蓄積し、次の走査電極
が選択状態となったとき、データ電極の駆動電圧にコン
デンサより補正電圧を重畳する駆動電圧補正制御回路を
用いて、データ電極に一定ないしほぼ一定の電圧を印可
する技術や、特開平2−35491号公報に示されるよ
うに、同様の技術を、階調表示を行う表示装置で試みた
技術がある。
【0021】上記技術は、有機EL表示装置においても
有効であると思われるが、データ電極駆動部に、補正電
圧保持用のコンデンサや、電圧重畳用のスイッチング素
子等が必要となるため、回路規模が大きくなるという問
題点がある。
【0022】また、特開平6−71938号公報には、
負荷電流の増減によって生じる駆動回路のオン抵抗にお
ける電圧降下の変動が発光輝度に影響することを防ぐ手
段として、電圧値の異なる複数の電源を用意し、選択状
態にあるデータ電極の数に応じて、電源を切り替える技
術が示されている。
【0023】しかし、上記技術は、負荷増大時に電源電
圧が不安定になるのを防ぐものであり、有機EL表示装
置の駆動電圧を補正するものではない。また、上記技術
では、複数の電源が必要なことから、回路規模が大きく
なるという問題点がある。
【0024】また、有機EL表示装置では、有機EL素
子が容量性の負荷であることから、シャドーイングの他
に、発光の立ち上がりの速度が遅くなるという問題点が
ある。これに対する対策として、特開平9−23207
4号公報には、走査電極の切り換わり時に、全ての走査
電極を一旦同じ電位からなるリセット電位に接続するリ
セット期間を設ける技術が示されている。そこで、この
技術をシャドーイングの対策に用いることも考えられ
る。
【0025】しかしながら、定電流駆動するようにした
有機EL表示装置では、データ電極を定電流駆動させる
データ電極駆動部は、データ電極を流れる電流を一定に
するように動作する。従って、このような有機EL表示
装置では、上述のように、走査電極をリセット電位に接
続するリセット期間を設けると、データ電極駆動部が、
走査電極とデータ電極との間の電位差を拡大するように
動作するため、リセット期間が本来の役割を果たさなく
なる。従って、走査電極をリセット電位に接続するリセ
ット期間を設ける技術は、シャドーイングの対策として
は不十分である。
【0026】このように、従来のシャドーイングの対策
や、シャドーイングと原因が同じである現象の対策は、
有機EL表示装置におけるシャドーイングの対策として
は不十分であることが分かる。
【0027】ところで、一般に有機EL表示装置では、
有機EL素子の発光輝度が電流密度に依存するため、有
機EL素子を定電流駆動するのが望ましいと考えられて
いる。以下、有機EL表示装置において、有機EL素子
を定電流駆動する際のシャドーイングについて考える。
なお、以下の説明において、定電流回路とは、負荷の状
態に関わらずに、設定された電流値を流すことのできる
回路を指す。このような回路は、学術的には「電流源」
と言われるが、ここでは、一般的に使われている「定電
流回路」あるいは「定電流源」と呼ぶ。
【0028】図32は、定電流回路の一例を示す回路図
である。この定電流回路は、制御入力端子、電源入力端
子Pおよび出力端子Qを有する電流出力回路121を備
えている。出力端子Qは、検出抵抗122を介して負荷
123に接続されている。検出抵抗122の両端は、そ
れぞれ差動増幅器124の反転入力端および非反転入力
端に接続されている。差動増幅器124の出力端は、電
流出力回路121の制御入力端子に接続されている。こ
のようにして、検出抵抗122の両端に生じる電圧は、
差動増幅器124を通して電流出力回路121に制御入
力端子に帰還される。
【0029】図32に示した回路では、差動増幅器12
4の入力インピーダンスは十分大きく、差動増幅器12
4に分流する電流は無視できるので、電流出力回路12
1の出力電流I0と検出抵抗122の積が負荷123の
如何にかかわらず一定となるように制御されるものとす
る。これにより、検出抵抗122の両端に生じる電圧が
負荷123にかかわらず一定になるので、出力電流I0
の電流値は負荷123にかかわらず一定になる。従っ
て、負荷123から見れば、図32に示した回路は、定
電流回路である。なお、負荷123と検出抵抗122
は、定電流出力回路121の定電流動作に影響を与えな
いように注意すれば、定電流経路の都合のよいところに
挿入できる。具体的には、電流出力回路121の自己消
費電流が無視できるほど小さければ、負荷123と検出
抵抗122を電源入力端子P側に挿入することもでき
る。
【0030】この他のよく利用される実際的な定電流回
路としては、3端子電圧レギュレータを利用したものが
ある。この定電流回路は、3端子電圧レギュレータの出
力端子に検出抵抗を介して負荷を接続し、検出抵抗と負
荷との接続点の電圧を3端子電圧レギュレータの制御端
子に帰還するようにしたものである。この回路では、負
荷の如何にかかわらず、検出抵抗の両端の電位差が一定
になり、この回路は、負荷から見ると定電流回路とな
る。
【0031】更に他の定電流回路としては、トランジス
タを用いたものがある。この定電流回路は、例えば電界
効果トランジスタ(FET)のドレインに負荷を介して
電源入力端子を接続し、ソースを検出抵抗を介して接地
し、ゲートに一定電圧を印加するようにしたものであ
る。この回路は、トランジスタが能動領域にある限り、
負荷が変動しても負荷には一定の電流が流れるため、定
電流回路となる。なお、トランジスタは、バイポーラ型
でもよい。
【0032】また、更に他の定電流回路としては、カレ
ントミラー回路を用いたものがある。この定電流回路
は、2つの同特性のトランジスタのうちの一方のトラン
ジスタのコレクタに負荷を介して電源入力端子を接続
し、両トランジスタのエミッタを接地し、一方のトラン
ジスタのベースに他方のコレクタおよびベースを接続す
ると共に、これらの接続点に検出抵抗を介して一定の電
圧を印加するようにしたものである。この回路では、一
方のトランジスタのベースと他方のコレクタおよびベー
スの接続点に流入する電流が一定になり、負荷に流れる
電流が一定になる。
【0033】これらの定電流回路のうち、トランジスタ
を用いたものとカレントミラー回路を用いたものは、一
定の電圧を入力する電圧制御電流源である。
【0034】上述のような定電流回路を用いて有機EL
素子を駆動するようにした場合には、走査電極駆動部に
おけるオン抵抗による電圧降下の影響は、定電流源で吸
収されるため、シャドーイングは起こらない。しかしな
がら、定電流回路を用いた場合には、定電流回路中の検
出抵抗のばらつきをなくさなければ、各定電流回路毎の
定電流値がばらついてしまい、各有機EL素子を安定し
た一定の輝度で発光させることができないという問題点
がある。
【0035】また、定電流源は、一般に電圧源に比べて
高価である。また、有機EL素子の発光面積が部分によ
って異なる表示器を定電流駆動する場合には、有機EL
素子毎の電流密度は一定ではなくなるので、各有機EL
素子を一定の輝度で発光させることができなくなる。
【0036】これらのことから、有機EL表示装置を駆
動する場合も、電圧駆動の方が望ましいと考えられる。
そのため、電圧駆動時にシャドーイングが起こらないよ
うな駆動方法が必要である。
【0037】本発明は係る問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、シャドーイングの発生を防止して、高
品位の表示を可能とする表示装置を提供することにあ
る。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明の表示装置は、複
数の走査電極と、この複数の走査電極と交差するように
設けられた複数のデータ電極と、これら両電極が交差す
る部分に配置されて両電極に接続され、両電極によって
両端間に所定の電圧が印加されたときに発光する複数の
発光素子とを有する表示器と、走査電極に対して選択状
態と非選択状態とで異なる電圧を印加すると共に、走査
電極を順に選択状態とするように走査電極を駆動する走
査電極駆動手段と、選択状態の走査電極と選択状態のデ
ータ電極とに接続された発光素子の両端間に所定の電圧
が印加されるように、データ電極に対して選択状態と非
選択状態とで異なる電圧を印加すると共に、データ電極
を任意に選択状態とするようにデータ電極を駆動するデ
ータ電極駆動手段と、1つの走査電極の選択時において
同時に選択されるデータ電極の総数に応じた値を検出す
る検出手段と、各走査電極の選択時に、検出手段によっ
て検出された値に基づいて、選択状態の走査電極と選択
状態のデータ電極とに接続された発光素子の両端間に印
加される電圧の値と印加期間の少なくとも一方を制御す
る制御手段とを備えたものである。
【0039】本発明の表示装置では、検出手段によっ
て、1つの走査電極の選択時において同時に選択される
データ電極の総数に応じた値が検出され、制御手段によ
って、各走査電極の選択時に、検出手段によって検出さ
れた値に基づいて、選択状態の走査電極と選択状態のデ
ータ電極とに接続された発光素子の両端間に印加される
電圧の値と印加期間の少なくとも一方が制御される。
【0040】本発明の表示装置において、検出手段は、
例えば、各走査電極の選択時に、同時に選択されるデー
タ電極の総数に応じた値として、走査電極駆動手段とデ
ータ電極駆動手段の少なくとも一方において流れる電流
の総量を検出する。
【0041】また、本発明の表示装置において、検出手
段は、例えば、各走査電極の選択時に、同時に選択され
るデータ電極の総数を検出する。
【0042】また、本発明の表示装置において、制御手
段は、例えば、選択状態の走査電極と選択状態のデータ
電極とに接続された発光素子の両端間に印加される電圧
の値を制御するために、データ電極駆動手段によって選
択状態のデータ電極に印加される電圧を制御する。
【0043】また、本発明の表示装置において、制御手
段は、例えば、選択状態の走査電極と選択状態のデータ
電極とに接続された発光素子の両端間に印加される電圧
の印加期間を制御するために、走査電極駆動手段による
走査電極の選択期間とデータ電極駆動手段によるデータ
電極の選択期間の少なくとも一方を制御する。
【0044】また、本発明の表示装置において、発光素
子は、例えば有機エレクトロルミネセント素子である。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。 [第1の実施の形態]図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る表示装置の全体の構成の一例を示すブロック図
である。本実施の形態に係る表示装置は、マトリクス状
に配置された走査電極およびデータ電極と、これら走査
電極とデータ電極が交差する部分に形成され、両電極に
接続された複数の発光素子としての有機EL素子を有し
ている。有機EL素子は、両電極によって有機EL素子
の両端間に所定の電圧が印加されたときに発光する。有
機EL表示器1は本発明における表示器に対応する。
【0046】本実施の形態に係る表示装置は、更に、有
機EL表示器1の走査電極の駆動を行う走査電極駆動回
路2と、有機EL表示器1のデータ電極の駆動を行うデ
ータ電極駆動部3と、有機EL表示器1に表示するデー
タや、表示に関するデータを出力する主制御部4と、こ
の主制御部4から与えられる表示データに応じて、有機
EL表示器1の表示タイミングや表示サイズ等の制御を
行う表示制御部5と、表示制御部5に接続され、主制御
部4から与えられる表示データを保持するための表示デ
ータ記憶部6と、主制御部4で使用されるクロックを生
成し、このクロックを主制御部4に供給する発振器7
と、表示制御部5で使用されるクロックを生成し、この
クロックを表示制御部5に供給する発振器8とを備えて
いる。走査電極駆動回路2は本発明における走査電極駆
動手段に対応し、データ電極駆動部3は本発明における
データ電極駆動手段に対応する。
【0047】走査電極駆動回路2は、接続部12を介し
て、有機EL表示器1の走査電極に接続されている。本
実施の形態では、複数のデータ電極は4つの組に分けら
れ、データ電極駆動部3は、各組のデータ電極を駆動す
る4つのデータ電極駆動回路3A〜3Dを有している。
各データ電極駆動回路3A〜3Dは、それぞれ、接続部
13A〜13Dを介して、各組のデータ電極に接続され
ている。接続部12,13A〜13Dとしては、ヒート
シールコネクタやフレキシブル基板等が用いられる。
【0048】本実施の形態に係る表示装置は、更に、信
号線41を介して走査電極駆動回路2に接続された電流
検出部21と、信号線42を介して電流検出部21に接
続されると共に、表示器駆動電源線43を介して各デー
タ電極駆動回路3A〜3Dに接続された表示器駆動電圧
発生部22とを備えている。電流検出部21は、各走査
電極の選択時に、同時に選択されるデータ電極の総数に
応じた値として、走査電極駆動回路2において流れる電
流の総量を検出するようになっている。表示器駆動電圧
発生部22は、電流検出部21によって検出された電流
総量に基づいて、選択状態の走査電極と選択状態のデー
タ電極とに接続された有機EL素子の両端間に印加され
る電圧の値を制御するために、データ電極駆動回路3A
〜3Dによって選択状態のデータ電極に印加される電圧
を制御するようになっている。より詳しく説明すると、
表示器駆動電圧発生部22は、走査電極駆動回路2にお
けるオン抵抗による電圧降下の値にかかわらず、選択状
態の走査電極と選択状態のデータ電極とに接続された有
機EL素子の両端間に印加される電圧の値が一定になる
ように、選択状態のデータ電極に印加される電圧を制御
する。電流検出部21は、本発明における検出手段に対
応し、表示器駆動電圧発生部22は、本発明における制
御手段に対応する。
【0049】主制御部4と表示制御部5は、制御バス3
1、データバス32およびアドレスバス33を介して接
続されている。表示制御部5と表示データ記憶部6は、
制御バス34、データバス35およびアドレスバス36
を介して接続されている。
【0050】表示制御部5と、各駆動回路2,3A〜3
Dは、表示制御部5から各駆動回路2,3A〜3Dへラ
ッチパルスを送るための信号線37を介して接続されて
いる。ラッチパルスは、選択状態とする走査電極の切り
替えおよび1ライン分の表示のタイミングを示す信号で
ある。表示制御部5と各駆動回路2,3A〜3Dは制御
バス38を介して接続されている。また、表示制御部5
とデータ電極駆動回路3A〜3Dは、データバス39を
介して接続されている。
【0051】主制御部4は、表示制御部5に対して、制
御バス31を介してデータの入出力の指示や表示データ
記憶部6に対する動作の指示のための制御信号を与え、
アドレスバス33を介してアドレスデータを与え、デー
タバス32を介して表示データや命令を送るようになっ
ている。
【0052】表示制御部5は、表示データ記憶部6に対
して、制御バス34を介して制御信号を与え、アドレス
バス36を介してアドレスデータを与え、データバス3
5を介して、主制御部4から送られてきた表示データを
表示データ記憶部6に送って書き込んだり、表示データ
記憶部6より表示データを読み出すようになっている。
【0053】また、表示制御部5は、各駆動回路2,3
A〜3Dに対して、制御バス38を介して制御信号を与
えると共に信号線37を介してラッチパルスを与えて、
各駆動回路2,3A〜3Dを制御すると共に、データバ
ス39を介してデータ電極駆動回路3A〜3Dに表示デ
ータを転送して、表示を制御するようになっている。表
示制御部5は、表示する画像(イメージまたはキャラク
タ)のデータを、有機EL表示器1における各マトリク
スの交点に与えられるドット(画素)つまり有機EL素
子を単位としたドットデータとした場合に、表示するド
ットの座標に対応した走査電極とデータ電極を駆動する
ような信号を発生する。更に、表示制御部5は、フレー
ム単位の駆動の制御や、走査電極とデータ電極の駆動比
(デューティ)の制御等も行う。
【0054】主制御部4は、通常、汎用のMPU(マイ
クロプロセッサ)と、このMPUと接続されている記憶
媒体(ROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダ
ムアクセスメモリ)等)に格納された制御アルゴリズム
等によって実現することができる。また、主制御部4と
しては、プロセッサの態様を問わずに、CISC(Comp
lex Instruction Set Computer)、RISC(Reduced
Instruction Set Computer)、DSP(Digital Signal
Processor)等の種々のプロセッサが使用可能である。
更に、主制御部4は、その他、ASIC(Application
Specified Integrated Circuit)等、論理回路を組み合
わたもの等によって構成してもよい。また、図1では、
主制御部4を独立に設けているが、主制御部4を、表示
制御部5や、有機EL表示器1が備え付けられる装置の
制御部等と一体としてもよい。
【0055】表示制御部5は、例えば、所定の演算機能
を有するプロセッサや複合論理回路等を用いた制御回路
と、この制御回路が外部の主制御部4等との間でデータ
の授受を行う際に用いられるバッファメモリと、制御回
路に対して、タイミング信号や、表示タイミング信号
や、外部記憶装置等への読み出し、書き込みタイミング
信号等を与えるタイミング信号発生回路(発振回路)
と、外部記憶装置との間で表示データ等の授受を行うた
めの記憶装置制御回路と、外部記憶装置から読み出した
り外部から与えられた表示データや、このような表示デ
ータを加工することにより得られた表示データに基づい
て駆動信号を生成し、送出する駆動信号送出回路と、外
部から与えられる、表示機能や表示させる表示器等に関
するデータや、制御コマンド等を格納する各種レジスタ
等によって構成することができる。
【0056】表示データ記憶部6は、例えば、外部から
与えられた画像データを有機EL表示器1上にマトリク
スデータ等に展開するために必要なデータ(変換テーブ
ル)や、所定のキャラクタデータやイメージデータが展
開されたマトリクスデータ等を格納し、必要に応じて各
データの格納位置(アドレス)を指定することにより読
み出しや書き込みが可能なようになっている。このよう
な、表示データ記憶部6としては、RAM(例えばV
(ビデオ)RAM)、ROM等の半導体記憶素子を用い
るのが好ましいが、これに限定されるものではなく、光
や磁気を利用した記憶媒体を用いてもよい。
【0057】図1に示した回路構成は、有機EL表示器
1を駆動するための回路構成の一例にすぎず、同等な機
能を有するものであれば他の回路構成をとることも可能
である。
【0058】図2は、本実施の形態に係る表示装置にお
ける有機EL表示器1、走査電極駆動回路2およびデー
タ電極駆動部3の概略の構成を示す回路図である。本実
施の形態では、有機EL表示器1がマトリクス電極構成
で、ダイナミック駆動方式によって駆動するようになっ
ている。また、本実施の形態では、電子注入電極を走査
電極とし、ホール注入電極をデータ電極として駆動する
ようになっている。
【0059】有機EL表示器1は、マトリクス状に配置
された走査電極COM1〜COMnおよびデータ電極S
EG1〜SEGmと、これら走査電極とデータ電極が交
差する部分に形成され、両電極に接続された複数の発光
素子としての有機EL素子EL1,1〜ELm,nを有してい
る。有機EL素子は、その有機EL素子に接続された走
査電極とデータ電極との間の電位差が所定のしきい値以
上のときに発光する。なお、符号COMx(x=1〜
n)は、x行目の走査電極を表し、符号SEGy(y=
1〜m)は、y列目の走査電極を表し、符号EL
x,yは、x行、y列目の有機EL素子を表している。な
お、有機EL素子は、ダイオード要素と寄生容量との並
列回路として表している。
【0060】走査電極駆動回路2は、有機EL表示器1
の走査電極COM1〜COMnに接続され、走査電極C
OM1〜COMnを順に選択状態とするように、走査電
極COM1〜COMnを駆動するようになっている。デ
ータ電極駆動部3(データ電極駆動回路3A〜3D)
は、有機EL表示器1のデータ電極SEG1〜SEGm
に接続され、データ電極SEG1〜SEGmを任意に選
択状態とするように、データ電極SEG1〜SEGmを
駆動するようになっている。
【0061】走査電極駆動回路2は、n個のスイッチS
W11〜SW1nを有している。各スイッチSW11〜S
W1nの可動接点は、それぞれ、走査電極COM1〜C
OMnに接続されている。各スイッチSW11〜SW1n
の2つの固定接点のうちの一方の固定接点には電源電圧
Vccが印加されている。各スイッチSW11〜SW1n
他方の固定接点にはアース電圧(0V)が印加されてい
る。走査電極駆動回路2は、あるスイッチの可動接点を
アース電圧側の固定接点に接続することで、そのスイッ
チに接続された走査電極にアース電圧を印加して、その
走査電極を選択状態にする。また、走査電極駆動回路2
は、他のスイッチの可動接点を電源電圧Vcc側の固定接
点に接続することで、他のスイッチに接続された走査電
極に電源電圧Vccを印加して、その走査電極を非選択状
態にする。走査電極駆動回路2は、このような動作を、
スイッチSW11からスイッチSW1nまで順次繰り返し
て、線順次駆動を行う。
【0062】データ電極駆動部3は、m個のスイッチS
W21〜SW2mを有している。各スイッチSW21〜S
W2mの可動接点は、それぞれ、データ電極SEG1〜S
EGmに接続されている。各スイッチSW21〜SW2m
の2つの固定接点のうちの一方の固定接点には、それぞ
れ、駆動電圧VDDHが印加されている。各スイッチSW2
1〜SW2mの他方の固定接点にはアース電圧が印加され
ている。データ電極駆動部3は、走査電極駆動回路2の
スイッチSW11〜SW1nの動作に同期して、スイッチ
SW21〜SW2mを動作させ、ある走査電極が選択状態
のとき、所望のデータ電極に駆動電圧VDDHを印加するこ
とで、そのデータ電極を選択状態とする。また、データ
電極駆動部3は、選択状態とするデータ電極以外のデー
タ電極にアース電圧を印加して、そのデータ電極を非選
択状態とする。選択状態のデータ電極に印加される駆動
電圧VDDHは、選択状態の走査電極との間の電位差がしき
い値以上となるような大きさの電圧である。その結果、
選択状態の走査電極と選択状態のデータ電極との間にし
きい値以上の電位差が与えられ、選択状態の走査電極と
選択状態のデータ電極とに接続された有機EL素子に電
流が供給されて、この有機EL素子が発光する。また、
本実施の形態では、選択状態の走査電極にはアース電圧
が印加されるので、駆動電圧VDDHは、選択状態のデータ
電極に印加される電圧と選択状態の走査電極に印加され
る電圧との差に等しい。
【0063】各駆動回路2,3A〜3Dは、スイッチン
グ素子としてFETやバイポーラトランジスタ等を用
い、オープンドレインやオープンコレクタの構成の回路
やプッシュプル回路等によって構成することができる。
【0064】図3は、データ電極駆動回路3A〜3Dの
具体的な構成の一例を示すブロック図である。データ電
極駆動回路3A〜3Dは、表示データの入力を制御する
データコントローラ51と、このデータコントローラ5
1に接続された双方向シフトレジスタ52と、この双方
向シフトレジスタ52に接続されたラッチ53と、一方
の入力端がラッチ53の各出力端に接続された複数のア
ンドゲート54と、この複数のアンドゲート54の出力
端に接続された出力段ドライバ55と、この出力段ドラ
イバ55に供給する電圧を制御するボルテージコントロ
ーラ56とを備えている。アンドゲート54の一方の入
力端はラッチ53の出力端に接続され、他方の入力端に
はデータ側イネーブル信号ENが入力されるようになっ
ている。アンドゲート54の出力端は出力段ドライバ5
5の入力端に接続されている。
【0065】このデータ電極駆動回路3A〜3Dでは、
入力端より入力された例えば8ビットの表示データD0
〜D7は、データコントローラ51を介して、双方向シ
フトレジスタ52に入力される。双方向シフトレジスタ
52は、入力した表示データを、例えば表示制御部5よ
り与えられるクロックXSCLに同期して、1ビットずつシ
フトする。双方向シフトレジスタ52内のデータはラッ
チ53に送られる。双方向シフトレジスタ52に有機E
L表示器1の水平方向の1ラインに表示させるデータの
入力が終了した時点で、データ電極駆動回路3A〜3D
には、表示制御部5よりラッチパルスLPが与えられ
る。ラッチ53は、このラッチパルスLPが与えられる
と、保持しているデータをアンドゲート54に出力す
る。アンドゲート54は、データ側イネーブル信号EN
がハイレベルのときはラッチ53からのデータを出力段
ドライバ55に出力し、データ側イネーブル信号ENが
ローレベルのときはラッチ53からのデータを出力段ド
ライバ55に出力しない。出力段ドライバ55は、与え
られたデータに基づいて、有機EL表示器1のデータ電
極を駆動するための例えば64ビットの出力信号OUT0〜
OUT63を出力するようになっている。ボルテージコント
ローラ56には、駆動電圧VDDHとグラウンドレベルGND
が供給されるようになっており、出力段ドライバ55の
各出力信号OUT0〜OUT63の電圧は、駆動電圧VDDHまたは
グラウンドレベルGNDである。また、データ電極駆動回
路3A〜3D内の各部には、電源電圧Vccが供給される
ようになっている。
【0066】次に、図4ないし図6を参照して、各走査
電極の選択時に走査電極駆動回路2において流れる電流
の総量を検出するための具体的な手段について説明す
る。なお、図4および図5では、有機EL素子について
は、容量成分だけに着目し、一端が走査電極に接続さ
れ、他端がデータ電極に接続されたコンデンサとして表
している。また、走査電極駆動回路2内のスイッチにつ
いては、走査電極を選択状態にするか否かにのみに着目
して、走査電極をアース電圧に接続するか否かを切り替
えるスイッチとして表している。
【0067】本実施の形態では、走査電極駆動回路2内
で、各走査電極の選択時に走査電極駆動回路2において
流れる電流の総量に対応した信号を検出し、この検出信
号に基づいて、電流検出部21によって電流の総量を検
出する。
【0068】図4は、走査電極駆動回路2内で、各走査
電極の選択時に走査電極駆動回路2において流れる電流
の総量に対応した信号を検出するための手段の一例を示
す回路図である。この例では、スイッチSW11〜SW
nがオンのときの各スイッチSW11〜SW1nの両端
の電位差、すなわちスイッチSW11〜SW1nのオン抵
抗による電圧降下の値を、電流の総量に対応した信号と
して電流検出部21に送るようになっている。なお、図
4では、走査電極COM1およびこれに接続されたスイ
ッチSW11のみを示しているが、他の走査電極および
それに接続されたスイッチについても同様の構成であ
る。この例によれば、電流の総量に対応した信号を検出
するために、新たに抵抗を付加する必要はないが、各ス
イッチSW1 1〜SW1nの両端の電位差を電流検出部2
1に送る必要がある。
【0069】図5は、走査電極駆動回路2内で、各走査
電極の選択時に走査電極駆動回路2において流れる電流
の総量に対応した信号を検出するための手段の他の例を
示す回路図である。この例では、スイッチSW11〜S
W1nの接地側の端部を共通の抵抗20を介して接地
し、抵抗20の両端の電位差、すなわち抵抗20による
電圧降下の値を、電流の総量に対応した信号として電流
検出部21に送るようになっている。なお、抵抗20の
抵抗値は、この抵抗20による電圧降下が発光輝度に影
響を与えない程度に十分小さい値とする。この例によれ
ば、電流の総量に対応した信号を検出するために、新た
に抵抗20を付加しているが、電流検出部21に送る信
号は、抵抗20の両端の電位差だけで済む。
【0070】図6は、電流検出部21の構成の一例を示
す回路図である。この例における電流検出部21は、8
ビットのアナログ−デジタル(以下、A/Dと記す。)
変換器60を用いて構成したものである。A/D変換器
60は、信号入力端子Vin、基準電圧入力端子Vref、
ホールド信号入力端子HOLD、クロック入力端子CLKおよ
びデータ出力端子Q1〜Q8を有している。信号入力端
子Vinには、走査電極駆動回路2から送られてくる電流
の総量に対応した信号のハイレベル側の電圧が印加さ
れ、基準電圧入力端子Vrefには、走査電極駆動回路2
から送られてくる電流の総量に対応した信号のローレベ
ル側の電圧が印加されるようになっている。A/D変換
器60は、入力端子Vin,Vref間の電位差をA/D変
換して、8ビットのデジタル信号として出力端子Q1〜
Q8より出力する。このデジタルの出力信号が、電流の
総量に対応した信号となる。
【0071】次に、図7および図8を参照して、表示器
駆動電圧発生部22の具体的な構成の例について説明す
る。図7は、表示器駆動電圧発生部22の構成の一例を
示す回路図である。この例における表示器駆動電圧発生
部22は、デジタルポテンショメータ61を用いて構成
したものである。デジタルポテンショメータ61は、8
ビットのデジタルデータを入力する入力端子62と、こ
の入力端子62に接続され、データの入力等を制御する
コントローラ63と、このコントローラ63に接続さ
れ、データを保持するメモリ64と、コントローラ63
に接続され、入力データを摺動子位置データにデコ−ド
するデコーダ65と、このデコーダ65に接続されたス
イッチアレイ66と、このスイッチアレイ66に接続さ
れた抵抗アレイ67と、高位抵抗端子68と、低位抵抗
端子69と、摺動子端子70とを有している。
【0072】端子68と端子69の間には、多数の抵抗
が直列に接続されている。各抵抗の接続点と端子68と
端子69には、それぞれトランジスタを用いたスイッチ
の一端が接続されている。各スイッチの他端は端子70
に接続されている。各スイッチは、デコーダ65の出力
信号によって開閉されるようになっている。
【0073】このデジタルポテンショメータ61では、
入力端子62に入力されるデータに基づいて、端子6
8,70間の抵抗値が決定される。このデジタルポテン
ショメータ61を用いた表示器駆動電圧発生部22で
は、例えば、端子68に、有機EL素子の両端に印加す
べき所望の電圧よりも大きい電圧を印加し、端子70よ
り出力される電圧を駆動電圧VDDHとして、表示器駆動電
源線43を介して各データ電極駆動回路3A〜3Dに供
給するようにする。これにより、データ電極駆動回路3
A〜3Dに供給する駆動電圧VDDHを、各走査電極の選択
時に走査電極駆動回路2において流れる電流の総量に基
づいて変えることが可能となる。
【0074】図8は、表示器駆動電圧発生部22の構成
の他の例を示す回路図である。この例における表示器駆
動電圧発生部22は、デジタルポテンショメータ61と
安定化電源回路71とを用いて構成したものである。デ
ジタルポテンショメータ61の構成は、図7と同様であ
る。安定化電源回路71は、入力端子72と、出力端子
73と、3端子可変レギュレータ74とを有している。
3端子可変レギュレータ74は、入力端子75と出力端
子76と制御端子77とを有し、入力端子75は入力端
子72に接続され、出力端子76は出力端子73に接続
されている。制御端子77と出力端子73との間には出
力電圧設定用抵抗R1が接続されている。制御端子77
には、レギュレータ保護ダイオードD1のアノードが接
続され、このダイオードD1のカソードは出力端子73
に接続されている。出力端子73には、レギュレータ保
護ダイオードD2のアノードが接続され、このダイオー
ドD2のカソードは入力端子72に接続されている。入
力端子72は、発振防止用のコンデンサCinを介して接
地されている。出力端子73は、出力電圧の過渡安定化
用のコンデンサCoを介して接地されている。制御端子
77は、リップル除去および発信安定度向上用のコンデ
ンサCadjを介して接地されている。
【0075】デジタルポテンショメータ61の端子68
は、3端子可変レギュレータ74の制御端子77に接続
され、デジタルポテンショメータ61の端子70は接地
されている。また、安定化電源回路71の出力端子73
は、表示器駆動電源線43を介して各データ電極駆動回
路3A〜3Dに接続される。
【0076】このような構成の表示器駆動電圧発生部2
2では、デジタルポテンショメータ61の端子68,7
0間の抵抗値に応じて、安定化電源回路71の出力端子
73より出力される電圧が変化する。従って、データ電
極駆動回路3A〜3Dに供給する駆動電圧VDDHを、各走
査電極の選択時に走査電極駆動回路2において流れる電
流の総量に基づいて変えることが可能となる。
【0077】次に、図9を参照して、本実施の形態に係
る表示装置で使用される有機EL表示器の構成の一例に
ついて説明する。図9は、有機EL表示器の構成の一例
を示す説明図である。この例における有機EL表示器1
は、基板91上にマトリクス状に配置されたホール注入
電極(データ電極)92と電子注入電極(走査電極)9
7との間に、ホール注入電極92側から順に、ホール注
入層93、ホール輸送層94、発光層95および電子注
入輸送層96が積層され、必要に応じて更に保護層が積
層され、更にこれらの上にガラス等の封止板を配置した
構成を有する。有機EL素子は、ホール注入電極92と
電子注入電極97の交差部分に形成される。この例で
は、基板91はガラス基板であり、データ電極92は透
明電極である。
【0078】次に、図9に示した有機EL表示器の作製
方法の一例について説明する。この例では、ガラス基板
91上に、スパッタ法にて、ITOからなる薄膜を約1
00nmの厚さに成膜する。次に、得られたITOから
なる薄膜を、フォトリソグラフィを用いてエッチングす
ることによってパターンニングすることによって、例え
ば256×64ドット(画素)のパターンを構成するホ
ール注入電極92を形成する。
【0079】次に、上述のホール注入電極92と電極用
配線等が形成されている基板の表面を紫外線オゾン洗浄
した後、基板の表面に蒸着用マスクを装着し、真空蒸着
装置の基板ホルダにその基板を固定して、装置内を減圧
する。
【0080】次に、真空蒸着装置によって、ホール注入
電極92上にポリチオフェンを10nmの厚さに蒸着す
ることによってホール注入層93を形成する。次に、真
空蒸着装置において減圧状態を維持したまま、ホール注
入層93の上に、N,N’−ジフェニル−N,N’−m
−トリル−4,4’−ジアミノ−1,1’−ビフェニル
(TPD)を35nmの厚さに蒸着することによって、
ホール輸送層94を形成する。
【0081】次に、真空蒸着装置において減圧状態を維
持したまま、ホール輸送層94の上に、トリス(8−キ
ノリノラト)アルミニウム(Alq3)を50nmの厚
さに蒸着することによって、発光層95および電子注入
輸送層96を形成する。
【0082】次に、真空蒸着装置において減圧状態を維
持したまま、基板91上に上記各層が形成された構造体
を、真空蒸着装置からスパッタ装置に移し、スパッタ圧
力1.0Paのスパッタリングによって、電子注入輸送
層96の上にAlLi(Li濃度:7.2at%)を50
nmの厚さに成膜することによって電子注入電極97を
形成する。その際のスパッタガスはArであり、投入電
力は100Wであり、ターゲットの大きさは4インチ径
であり、基板とターゲットの距離は90mmである。
【0083】次に、減圧を維持したまま、電子注入電極
97まで形成された構造体を、他のスパッタ装置に移
し、電子注入電極97の上に、Alターゲットを用いた
直流スパッタ法により、Al保護電極を200nmの厚
さに成膜する。上記の蒸着用マスクは、全ての層の形成
が終了した時点で取り外す。最後に、Al保護電極まで
形成された構造体にガラス封止板を貼り合わせて、有機
EL表示器1の作製を終了する。
【0084】表示装置は、上述のようにして作製された
有機EL表示器1を用いて、例えば以下のようにして作
製される。すなわち、有機EL表示器1に対して、64
出力のドライバICからなる1つの走査電極駆動回路2
と、それぞれ64出力のドライバICからなる4つのデ
ータ電極駆動回路3A〜3Dを、例えばTAB(TapeCa
rrier Package)実装する。更に、コントローラ、マイ
クロコンピュータ等の制御回路が実装されたプリント基
板(PCB;Printed Circuit Board)に、駆動回路
2,3A〜3Dをフラットケーブルで接続することによ
って、表示装置が完成する。
【0085】次に、図10に示した流れ図を参照して、
本実施の形態に係る表示装置の基本的な動作の一例につ
いて説明する。
【0086】この動作では、まず、主制御部4の初期設
定が行われる(ステップS101)。次に、主制御部4
は、制御バス31を用いて、表示制御部5の入出力(以
下、I/Oと記す)レジスタへの書き込みを指定する
(ステップS102)。次に、主制御部4は、データバ
ス32とアドレスバス33を用いて、表示制御部5のコ
ントロールレジスタに、表示器のサイズや階調等を示す
表示設定情報を書き込む(ステップS103)。以後、
表示制御部5は、その表示設定情報に従って、有機EL
表示器1の表示制御を行う。
【0087】次に、主制御部4は、制御バス31を用い
て、表示制御部5に、表示データ記憶部6への書き込み
を指示する(ステップS104)。次に、主制御部4
は、データバス32とアドレスバス33を用いて、表示
制御部5へ表示データを送信する。次に、表示制御部5
は、制御バス34を用いて表示データ記憶部6を書き込
みモードとし、主制御部4から送られた表示データを、
データバス35とアドレスバス36を用いて、表示デー
タ記憶部6に書き込む(ステップS105)。
【0088】次に、主制御部4は、制御バス31を用い
て、表示制御部5のI/Oレジスタへの書き込みを指定
する(ステップS106)。次に、主制御部4は、デー
タバス32とアドレスバス33を用いて、表示制御部5
に表示データの表示開始先頭アドレスを指示する。これ
に応じて表示制御部5は、制御バス34を用いて表示デ
ータ記憶部6を読み込みモードとし、データバス35と
アドレスバス36を用いて、表示データを表示データ記
憶部6から読み込み、この表示データの表示を開始する
(ステップS107)。表示制御部5は、信号線37と
制御バス38を用いて走査電極側駆動回路2による線順
次走査を制御すると共に、信号線37、制御バス38お
よびデータバス39を用いてデータ電極駆動回路3A〜
3Dを制御することによって、表示データを有機EL表
示器1に表示させる。
【0089】次に、表示制御部5は、主制御部4から、
新規に表示データを書き込むための割り込み要求がある
か否かを判断する(ステップS108)。割り込み要求
がない場合(N)には、ステップS106に戻り、ステ
ップS106およびステップS107が繰り返し実行さ
れる。表示制御部5は、割り込み要求がある場合(ステ
ップS108;Y)には、主制御部4からの割り込みを
受け付ける。この場合には、ステップS104、ステッ
プS105と同様に、主制御部4は、表示制御部5に表
示データ記憶部6への書き込みを指示し(ステップS1
09)、表示制御部5へ表示データを送信し、表示制御
部5は、表示データ記憶部6を書き込みモードとし、主
制御部4から送られた表示データを表示データ記憶部6
に書き込む(ステップS110)。次に、ステップS1
06に戻る。
【0090】次に、本実施の形態に係る表示装置におけ
る特徴部分の動作について説明する。本実施の形態に係
る表示装置では、走査電極駆動回路2は、有機EL表示
器1の走査電極を順に選択状態とするように走査電極を
駆動する。走査電極駆動回路2は、選択状態の走査電極
にアース電圧を印加し、非選択状態の走査電極に電源電
圧Vccを印加する。データ電極駆動回路3A〜3Dは、
有機EL表示器1のデータ電極を任意に選択状態とする
ようにデータ電極を駆動する。データ電極駆動回路3A
〜3Dは、選択状態のデータ電極に駆動電圧VDDHを印加
し、非選択状態のデータ電極にアース電圧を印加する。
選択状態の走査電極と選択状態のデータ電極とに接続さ
れた有機EL素子には、駆動電圧VDDHに基づいて電流が
供給され、この有機EL素子が発光する。
【0091】電流検出部21は、各走査電極の選択時
に、同時に選択されるデータ電極の総数に応じた値とし
て、走査電極駆動回路2において流れる電流の総量を検
出する。表示器駆動電圧発生部22は、電流検出部21
によって検出された電流総量に基づいて、走査電極駆動
回路2におけるオン抵抗による電圧降下の値にかかわら
ず、選択状態の走査電極と選択状態のデータ電極とに接
続された有機EL素子の両端間に印加される電圧の値が
一定になるように、データ電極駆動回路3A〜3Dによ
って選択状態のデータ電極に印加される駆動電圧VDDHを
制御する。
【0092】以上説明したように本実施の形態では、各
走査電極の選択時に、同時に選択されるデータ電極の総
数に応じた値として、走査電極駆動回路2において流れ
る電流の総量を検出し、この電流総量に基づいて駆動電
圧VDDHを制御するようにしている。従って、本実施の形
態によれば、走査電極に接続された有機EL素子のうち
の発光状態の素子の数によって、走査電極駆動回路2に
おけるオン抵抗による電圧降下の値が変化しても、発光
状態の有機EL素子の両端間に印加される電圧の値が一
定になるように制御でき、その結果、シャドーイングの
発生を防止でき、高品位の表示が可能になる。
【0093】以下、本実施の形態に係る表示装置と比較
例の表示装置とを実際に製作し、両者の特性を比較した
結果について説明する。
【0094】まず、図11を参照して、比較例の表示装
置の構成について説明する。この比較例の表示装置は、
図1に示した本実施の形態に係る表示装置から、電流検
出部21、表示器駆動電圧発生部22を除いた構成にな
っている。比較例の表示装置において、走査電極の数は
64本、データ電極の数は256本である。比較例の表
示装置では、走査電流駆動回路2におけるオン抵抗を3
2Ω、駆動電圧VDDHを12Vとし、有機EL素子1個あ
たり300μAの電流を流した。
【0095】次に、比較例の表示装置を用いて、図29
に示したような図柄を表示させ、光学測定器を用いて発
光領域111と発光領域113の発光輝度を測定した結
果について説明する。比較例の表示装置において、1本
の走査電極に接続されている256個の有機EL素子が
全て発光している場合には、走査電極に流れ込む電流は
76.8mAであり、走査電極におけるオン抵抗による
電圧降下は2.46Vであった。従って、その走査電極
に接続された有機EL素子に印可されている電圧値は
9.54Vである。1本の走査電極に接続されている2
56個の有機EL素子が全て発光している発光領域11
1における発光輝度は73cd/m2であった。
【0096】また、比較例の表示装置において、1本の
走査電極に接続されている全ての有機EL素子のうちの
128個の素子が発光している場合には、走査電極に流
れ込む電流は38.4mAであり、走査電極におけるオ
ン抵抗による電圧降下は1.23Vであった。従って、
その走査電極に接続された有機EL素子に印可されてい
る電圧値は10.77Vである。1本の走査電極に接続
されている全ての有機EL素子のうちの128個の有機
EL素子が全て発光している発光領域113における発
光輝度は83cd/m2であった。
【0097】従って、比較例の表示装置において、発光
領域111と発光領域113の発光輝度の差は12%で
あり、目視で輝度むらを確認することができた。一般
に、輝度むらが気にならない輝度差の範囲は5%以下と
されているので、比較例の表示装置では、著しく表示品
位が低下していると言える。
【0098】次に、本実施の形態に係る表示装置を用い
て、図29に示したような図柄を表示させ、光学測定器
を用いて発光領域111と発光領域113の発光輝度を
測定した結果について説明する。なお、比較例と同様
に、本実施の形態に係る表示装置においても、走査電極
の数を64本、データ電極の数を256本とし、走査電
流駆動回路2におけるオン抵抗を32Ωとした。本実施
の形態に係る表示装置では、駆動電圧VDDHは、走査電極
駆動回路2において流れる電流の総量に応じて変化する
が、有機EL素子の両端に印加される電圧が12Vにな
るように駆動電圧VDDHを制御した。
【0099】本実施の形態に係る表示装置では、1本の
走査電極に接続されている256個の有機EL素子が全
て発光している発光領域111における発光輝度は73
cd/m2であった。一方、1本の走査電極に接続され
ている全ての有機EL素子のうちの128個の有機EL
素子が全て発光している発光領域113における発光輝
度は74cd/m2であった。このように、本実施の形
態に係る表示装置では、発光領域111と発光領域11
3の輝度の差は、目視で輝度むらが気にならない範囲内
である5%以下となり、実際に目視で輝度むらを確認で
きなかった。
【0100】図12は、本実施の形態の変形例に係る表
示装置の構成を示すブロック図である。この表示装置で
は、図1における電流検出部21が設けられておらず、
信号線41,42は主制御部4に接続されている。この
表示装置では、例えばマイクロコンピュータを用いて主
制御部4を構成して、主制御部4にA/D変換機能を持
たせ、このA/D変換機能を用いて電流の総量を検出す
るようにしている。この表示装置では、走査電極駆動回
路2内で、各走査電極の選択時に走査電極駆動回路2に
おいて流れる電流の総量に対応した信号を検出し、この
検出信号を信号線41を介して主制御部4に入力し、主
制御部4によってA/D変換して、電流の総量を検出す
る。主制御部4によって検出された電流総量のデータ
は、信号線42を介して表示器駆動電圧発生部22に送
られる。本変形例におけるその他の構成、作用および効
果は、図1に示した表示装置と同様である。
【0101】なお、本実施の形態において、走査電極駆
動回路2において流れる電流の総量を検出する手段や、
データ電極に印加される電圧を制御する手段は、上記の
説明で挙げた例に限らない。
【0102】[第2の実施の形態]次に、図13を参照
して、本発明の第2の実施の形態に係る表示装置につい
て説明する。図13は、本実施の形態に係る表示装置の
全体の構成の一例を示すブロック図である。本実施の形
態に係る表示装置は、各走査電極の選択時に、同時に選
択されるデータ電極の総数に応じた値として、データ電
極駆動回路3A〜3Dにおいて流れる電流の総量を検出
するようにしたものである。
【0103】本実施の形態に係る表示装置では、表示器
駆動電圧発生部22とデータ電極駆動回路3A〜3Dと
の間の表示器駆動電源線43の途中に、データ電極駆動
回路3A〜3Dにおいて流れる電流の総量を検出するた
めの電流検出部23が設けられている。電流検出部23
は、例えば、表示器駆動電源線43の途中に設けられた
抵抗と、この抵抗の両端の電位差をA/D変換して電流
総量に対応した信号として出力するA/D変換器とを有
している。表示器駆動電圧発生部22は、電流検出部2
3によって検出された電流総量に基づいて、選択状態の
走査電極と選択状態のデータ電極とに接続された有機E
L素子の両端間に印加される電圧の値が一定になるよう
に、データ電極駆動回路3A〜3Dによって選択状態の
データ電極に印加される駆動電圧VDDHを制御する。電流
検出部23は、本発明における検出手段に対応する。
【0104】本実施の形態では、各走査電極の選択時
に、同時に選択されるデータ電極の総数に応じた値とし
て、データ電極駆動回路3A〜3Dにおいて流れる電流
の総量を検出し、この電流総量に基づいて駆動電圧VDDH
を制御するようにしている。従って、本実施の形態によ
れば、走査電極に接続された有機EL素子のうちの発光
状態の素子の数によって、走査電極駆動回路2における
オン抵抗による電圧降下の値が変化しても、発光状態の
有機EL素子の両端間に印加される電圧の値が一定にな
るように制御でき、その結果、シャドーイングの発生を
防止でき、高品位の表示が可能になる。
【0105】本実施の形態に係る表示装置を用いて、図
29に示したような図柄を表示させ、光学測定器を用い
て発光領域111と発光領域113の発光輝度を測定し
た結果は、第1の実施の形態と同様であった。
【0106】なお、本実施の形態においても、第1の実
施の形態の変形例と同様に、電流検出部23でA/D変
換を行う代りに、主制御部4でA/D変換を行うように
してもよい。また、本実施の形態において、データ電極
駆動回路3A〜3Dにおいて流れる電流の総量を検出す
る手段や、データ電極に印加される電圧を制御する手段
は、上記の説明で挙げた例に限らない。
【0107】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0108】[第3の実施の形態]次に、図14ないし
図16を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る表
示装置について説明する。図14は、本実施の形態に係
る表示装置の全体の構成の一例を示すブロック図であ
る。本実施の形態に係る表示装置は、各走査電極の選択
時に、同時に選択されるデータ電極の総数を検出し、こ
の検出結果に基づいて、データ電極駆動回路3A〜3D
によって選択状態のデータ電極に印加される駆動電圧VD
DHを制御するようにしたものである。
【0109】本実施の形態に係る表示装置では、第1の
実施の形態における電流検出部21の代りに、データ数
検出回路24が設けられている。データ数検出回路24
は、データバス39に接続され、このデータバス39を
通過する表示データから、各走査電極の選択時に、同時
に選択されるデータ電極の総数を検出する。表示器駆動
電圧発生部22は、データ数検出回路24によって検出
されたデータ電極の総数に基づいて、選択状態の走査電
極と選択状態のデータ電極とに接続された有機EL素子
の両端間に印加される電圧の値が一定になるように、デ
ータ電極駆動回路3A〜3Dによって選択状態のデータ
電極に印加される駆動電圧VDDHを制御する。データ数検
出回路24は、本発明における検出手段に対応する。
【0110】図15は、図14におけるデータ数検出回
路24の構成の一例を示す回路図である。この例におけ
るデータ数検出回路24は、8ビットのパラレル入力・
シリアル出力シフトレジスタ81と、アンドゲート82
と、2進カウンタ83とを備えている。シフトレジスタ
81は、8ビットのデータ入力端子A〜Hと、シリアル
/ロード入力端子S/Lと、クロック入力端子CLKと、出力
端子Qとを有している。出力端子Qは、アンドゲート8
2の一方の入力端に接続されている。クロック入力端子
CLKは、アンドゲート82の他方の入力端に接続されて
いる。2進カウンタ83は、クロック入力端子CLKと、
リセット入力端子RESETと、8ビットの出力端子Q1〜
Q8を有している。アンドゲート82の出力端は、2進
カウンタ83のクロック入力端子CLKに接続されてい
る。
【0111】このデータ数検出回路24では、データバ
ス39を通過する表示データは、シフトレジスタ81の
入力端子A〜Hに入力され、シフトレジスタ81によっ
てシリアルデータに変換されて、出力端子Qより出力さ
れる。アンドゲート82によって、シフトレジスタ81
の出力と、シフトレジスタ81に入力されるクロックと
の論理積を求めることにより、同時に選択されるデータ
電極の総数と同じ数のパルスが生成される。このパルス
は、2進カウンタ83によって計数され、2進カウンタ
83より、同時に選択されるデータ電極の総数のデータ
が出力される。このデータは表示器駆動電圧発生部22
に送られる。
【0112】本実施の形態では、各走査電極の選択時
に、同時に選択されるデータ電極の総数を検出し、この
データ電極の総数に基づいて駆動電圧VDDHを制御するよ
うにしている。従って、本実施の形態によれば、走査電
極に接続された有機EL素子のうちの発光状態の素子の
数によって、走査電極駆動回路2におけるオン抵抗によ
る電圧降下の値が変化しても、発光状態の有機EL素子
の両端間に印加される電圧の値が一定になるように制御
でき、その結果、シャドーイングの発生を防止でき、高
品位の表示が可能になる。
【0113】本実施の形態に係る表示装置を用いて、図
29に示したような図柄を表示させ、光学測定器を用い
て発光領域111と発光領域113の発光輝度を測定し
た結果は、第1の実施の形態と同様であった。
【0114】図16は、本実施の形態の変形例に係る表
示装置の構成を示すブロック図である。この表示装置で
は、図14におけるデータ数検出回路24が設けられて
おらず、データバス39は主制御部4にも接続されてい
る。この表示装置では、例えばマイクロコンピュータを
用いて主制御部4を構成して、主制御部4に計数機能を
持たせ、この計数機能を用いて、同時に選択されるデー
タ電極の総数を検出するようにしている。主制御部4
は、検出したデータ電極の総数のデータを表示器駆動電
圧発生部22に送る。表示器駆動電圧発生部22は、主
制御部4によって検出されたデータ電極の総数に基づい
て、選択状態の走査電極と選択状態のデータ電極とに接
続された有機EL素子の両端間に印加される電圧の値が
一定になるように、データ電極駆動回路3A〜3Dによ
って選択状態のデータ電極に印加される駆動電圧VDDHを
制御する。本変形例におけるその他の構成、作用および
効果は、図14に示した表示装置と同様である。
【0115】なお、本実施の形態において、同時に選択
されるデータ電極の総数を検出する手段や、データ電極
に印加される電圧を制御する手段は、上記の説明で挙げ
た例に限らない。
【0116】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0117】[第4の実施の形態]次に、図17ないし
図20を参照して、本発明の第4の実施の形態に係る表
示装置について説明する。図17は、本実施の形態に係
る表示装置の全体の構成の一例を示すブロック図であ
る。本実施の形態に係る表示装置は、各走査電極の選択
時に、走査電極駆動回路2において流れる電流の総量を
検出し、この検出結果に基づいて、選択状態の走査電極
と選択状態のデータ電極とに接続された有機EL素子の
両端間に印加される電圧の印加期間を制御するために、
データ電極駆動回路3A〜3Dによるデータ電極の選択
期間を制御するようにしたものである。
【0118】本実施の形態に係る表示装置では、第1の
実施の形態における表示器駆動電圧発生部22の代り
に、データ側イネーブル信号発生回路25が設けられて
いる。データ側イネーブル信号発生回路25は、信号線
44を介して電流検出部21に接続され、信号線45を
介してデータ電極駆動回路3A〜3Dに接続され、信号
線37を介して表示制御部5に接続されている。データ
側イネーブル信号発生回路25は、本発明における制御
手段に対応する。
【0119】データ側イネーブル信号発生回路25は、
電流検出部21によって検出された電流総量に基づい
て、データ電極駆動回路3A〜3Dによるデータ電極の
選択期間を制御するためのデータ側イネーブル信号を発
生し、データ電極駆動回路3A〜3Dに送る。データ側
イネーブル信号は、例えば図3に示したデータ電極駆動
回路3A〜3D内のアンドゲート54に入力される。
【0120】図18は、データ側イネーブル信号発生回
路25の構成の一例を示す回路図である。この例におけ
るデータ側イネーブル信号発生回路25は、デジタルポ
テンショメータ85と、単安定マルチバイブレータ86
とを備えている。デジタルポテンショメータ85は、8
ビットの入力端子Q1〜Q8と、高位抵抗端子Vinと、
摺動子端子Voutとを有している。なお、デジタルポテ
ンショメータ85の詳細な構成は、図7に示したデジタ
ルポテンショメータ61と同様である。単安定マルチバ
イブレータ86は、外付けコンデンサ端子Cxと、外付
け抵抗・コンデンサ共通端子Rx/Cxと、負トリガ入
力端子/Aと、正トリガ入力端子Bと、リセット端子/
RESETと、正相出力端子Qと、反転出力端子/Qとを有
している。
【0121】デジタルポテンショメータ85の高位抵抗
端子Vinには電源電圧Vccが印加されている。デジタル
ポテンショメータ85の摺動子端子Voutは、単安定マ
ルチバイブレータ86の外付け抵抗・コンデンサ共通端
子Rx/Cxに接続されていると共に、コンデンサCを
介して単安定マルチバイブレータ86の外付けコンデン
サ端子Cxに接続されている。単安定マルチバイブレー
タ86の負トリガ入力端子/Aとリセット端子/RESET
は接地されている。単安定マルチバイブレータ86の正
トリガ入力端子Bには、信号線37を介して表示制御部
5より送られてくるラッチパルスLPが入力される。単
安定マルチバイブレータ86の反転出力端子/Qより出
力される信号は、データ側イネーブル信号ENとなる。
【0122】図18に示したデータ側イネーブル信号発
生回路25では、単安定マルチバイブレータ86は、ラ
ッチパルスLPをタイミングの基準にして、各走査電極
の選択期間中の所定期間だけローレベルとなるデータ側
イネーブル信号ENを発生する。データ側イネーブル信
号ENがローレベルとなる期間は、デジタルポテンショ
メータ85の端子Vin,Vout間の抵抗値によって変化
する。デジタルポテンショメータ85の入力端子Q1〜
Q8には、電流検出部21によって検出された電流総量
のデータが入力される。従って、データ側イネーブル信
号ENがローレベルとなる期間は、電流検出部21によ
って検出された電流総量に従って制御される。
【0123】図19は、本実施の形態における走査電極
の電圧、データ電極の電圧およびデータ側イネーブル信
号の状態の変化の一例を示したものである。この図にお
いて、(a)は任意の走査電極の電圧の変化を示し、
(b)は任意のデータ電極の電圧の変化を示し、(c)
はデータ側イネーブル信号の変化を示している。
【0124】図19に示した例では、任意の走査電極が
選択状態のとき、任意のデータ電極は選択状態となる。
データ側イネーブル信号は、走査電極の選択期間の終了
直前の所定期間Tだけローレベルになり、他の期間では
ハイレベルとなる。データ側イネーブル信号がローレベ
ルになると、全てのデータ電極に駆動電圧が印加されな
くなるので、所定期間Tだけデータ電極の選択期間が短
縮されることになる。本実施の形態では、走査電極に接
続された有機EL素子のうちの発光状態の素子の数によ
って走査電極駆動回路2におけるオン抵抗による電圧降
下の値が変化しても、有機EL素子の発光輝度が一定に
なるように、所定期間Tは、電流検出部21によって検
出された電流総量が多いほど短くなるように制御され
る。
【0125】本実施の形態では、各走査電極の選択時
に、同時に選択されるデータ電極の総数に応じた値とし
て、走査電極駆動回路2において流れる電流の総量を検
出し、この電流総量に基づいて、データ電極駆動回路3
A〜3Dによるデータ電極の選択期間を制御することに
よって、選択状態の走査電極と選択状態のデータ電極と
に接続された有機EL素子の両端間に印加される電圧の
印加期間を制御する。従って、本実施の形態によれば、
走査電極に接続された有機EL素子のうちの発光状態の
素子の数によって、走査電極駆動回路2におけるオン抵
抗による電圧降下の値が変化しても、有機EL素子の発
光輝度が一定になるように制御でき、その結果、シャド
ーイングの発生を防止でき、高品位の表示が可能にな
る。
【0126】本実施の形態に係る表示装置を用いて、図
29に示したような図柄を表示させ、光学測定器を用い
て発光領域111と発光領域113の発光輝度を測定し
た結果は、第1の実施の形態と同様であった。
【0127】図20は、本実施の形態の変形例に係る表
示装置の構成を示すブロック図である。この表示装置で
は、図17における電流検出部21およびデータ側イネ
ーブル信号発生回路25が設けられておらず、信号線3
7,41,45は主制御部4に接続されている。この表
示装置では、例えばマイクロコンピュータを用いて主制
御部4を構成して、主制御部4にA/D変換機能とタイ
マー機能とを持たせ、A/D変換機能を用いて電流の総
量を検出し、タイマー機能を用いてデータ側イネーブル
信号を発生するようにしている。この表示装置では、走
査電極駆動回路2内で、各走査電極の選択時に走査電極
駆動回路2において流れる電流の総量に対応した信号を
検出し、この検出信号を信号線41を介して主制御部4
に入力し、主制御部4によってA/D変換して、電流の
総量を検出する。主制御部4は、更に、ラッチパルスを
タイミングの基準としてデータ側イネーブル信号を発生
すると共に、検出した電流総量に基づいてデータ側イネ
ーブル信号のローレベルの期間を制御する。本変形例に
おけるその他の構成、作用および効果は、図17に示し
た表示装置と同様である。
【0128】なお、本実施の形態において、走査電極駆
動回路2において流れる電流の総量を検出する手段や、
データ電極の選択期間を制御する手段は、上記の説明で
挙げた例に限らない。
【0129】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0130】[第5の実施の形態]次に、図21を参照
して、本発明の第5の実施の形態に係る表示装置につい
て説明する。図21は、本実施の形態に係る表示装置の
全体の構成の一例を示すブロック図である。本実施の形
態に係る表示装置は、各走査電極の選択時に、データ電
極駆動回路3A〜3Dにおいて流れる電流の総量を検出
し、この検出結果に基づいて、データ電極駆動回路3A
〜3Dによるデータ電極の選択期間を制御するようにし
たものである。
【0131】本実施の形態に係る表示装置では、第4の
実施の形態における電流検出部21の代りに、表示器駆
動電圧発生部22と電流検出部23とが設けられてい
る。電流検出部23は、第2の実施の形態と同様に、表
示器駆動電圧発生部22とデータ電極駆動回路3A〜3
Dとの間の表示器駆動電源線43の途中に設けられ、デ
ータ電極駆動回路3A〜3Dにおいて流れる電流の総量
を検出する。本実施の形態におけるデータ側イネーブル
信号発生回路25は、電流検出部23によって検出され
た電流総量に基づいて、データ電極駆動回路3A〜3D
によるデータ電極の選択期間を制御するためのデータ側
イネーブル信号を発生し、データ電極駆動回路3A〜3
Dに送る。
【0132】本実施の形態では、各走査電極の選択時
に、同時に選択されるデータ電極の総数に応じた値とし
て、データ電極駆動回路3A〜3Dにおいて流れる電流
の総量を検出し、この電流総量に基づいて、データ電極
駆動回路3A〜3Dによるデータ電極の選択期間を制御
することによって、選択状態の走査電極と選択状態のデ
ータ電極とに接続された有機EL素子の両端間に印加さ
れる電圧の印加期間を制御する。従って、本実施の形態
によれば、走査電極に接続された有機EL素子のうちの
発光状態の素子の数によって、走査電極駆動回路2にお
けるオン抵抗による電圧降下の値が変化しても、有機E
L素子の発光輝度が一定になるように制御でき、その結
果、シャドーイングの発生を防止でき、高品位の表示が
可能になる。
【0133】本実施の形態に係る表示装置を用いて、図
29に示したような図柄を表示させ、光学測定器を用い
て発光領域111と発光領域113の発光輝度を測定し
た結果は、第1の実施の形態と同様であった。
【0134】なお、本実施の形態においても、第4の実
施の形態の変形例と同様に、電流検出部23でA/D変
換を行う代りに主制御部4でA/D変換を行うと共に、
データ側イネーブル信号発生回路25を設けずに、主制
御部4でデータ側イネーブル信号を発生するようにして
もよい。また、本実施の形態において、データ電極駆動
回路3A〜3Dにおいて流れる電流の総量を検出する手
段や、データ電極の選択期間を制御する手段は、上記の
説明で挙げた例に限らない。
【0135】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第4の実施の形態と同様である。
【0136】[第6の実施の形態]次に、図22および
図23を参照して、本発明の第6の実施の形態に係る表
示装置について説明する。図22は、本実施の形態に係
る表示装置の全体の構成の一例を示すブロック図であ
る。本実施の形態に係る表示装置は、各走査電極の選択
時に、走査電極駆動回路2において流れる電流の総量を
検出し、この検出結果に基づいて、走査電極駆動回路2
による走査電極の選択期間を制御するようにしたもので
ある。
【0137】本実施の形態に係る表示装置では、第4の
実施の形態におけるデータ側イネーブル信号発生回路2
5の代りに、走査側イネーブル信号発生回路26が設け
られている。走査側イネーブル信号発生回路26は、信
号線44を介して電流検出部21に接続され、信号線4
6を介して走査電極駆動回路2に接続され、信号線37
を介して表示制御部5に接続されている。走査側イネー
ブル信号発生回路26は、本発明における制御手段に対
応する。
【0138】走査側イネーブル信号発生回路26は、電
流検出部21によって検出された電流総量に基づいて、
走査電極駆動回路2による走査電極の選択期間を制御す
るための走査側イネーブル信号を発生し、走査電極駆動
回路2に送る。走査電極駆動回路2は、走査側イネーブ
ル信号がローレベルのときには、全ての走査電極に電源
電圧Vccを印加して、全ての走査電極を非選択状態とす
る。走査側イネーブル信号発生回路26の構成は、例え
ば、図18に示したデータ側イネーブル信号発生回路2
5と同様である。
【0139】図23は、本実施の形態における走査電極
の電圧、データ電極の電圧および走査側イネーブル信号
の状態の変化の一例を示したものである。この図におい
て、(a)は任意の走査電極の電圧の変化を示し、
(b)は任意のデータ電極の電圧の変化を示し、(c)
は走査側イネーブル信号の変化を示している。
【0140】図23に示した例では、任意の走査電極が
選択状態のとき、任意のデータ電極は選択状態となる。
走査側イネーブル信号は、本来の走査電極の選択期間
(走査側イネーブル信号がローレベルにならない場合に
おける走査電極の選択期間)の終了直前の所定期間Tだ
けローレベルになり、他の期間ではハイレベルとなる。
走査側イネーブル信号がローレベルになると、全ての走
査電極に電源電圧Vccが印加されるので、所定期間Tだ
け走査電極の選択期間が短縮されることになる。本実施
の形態では、走査電極に接続された有機EL素子のうち
の発光状態の素子の数によって走査電極駆動回路2にお
けるオン抵抗による電圧降下の値が変化しても、有機E
L素子の発光輝度が一定になるように、所定期間Tは、
電流検出部21によって検出された電流総量が多いほど
短くなるように制御される。
【0141】本実施の形態では、各走査電極の選択時
に、同時に選択されるデータ電極の総数に応じた値とし
て、走査電極駆動回路2において流れる電流の総量を検
出し、この電流総量に基づいて、走査電極駆動回路2に
よる走査電極の選択期間を制御することによって、選択
状態の走査電極と選択状態のデータ電極とに接続された
有機EL素子の両端間に印加される電圧の印加期間を制
御する。従って、本実施の形態によれば、走査電極に接
続された有機EL素子のうちの発光状態の素子の数によ
って、走査電極駆動回路2におけるオン抵抗による電圧
降下の値が変化しても、有機EL素子の発光輝度が一定
になるように制御でき、その結果、シャドーイングの発
生を防止でき、高品位の表示が可能になる。
【0142】本実施の形態に係る表示装置を用いて、図
29に示したような図柄を表示させ、光学測定器を用い
て発光領域111と発光領域113の発光輝度を測定し
た結果は、第1の実施の形態と同様であった。
【0143】なお、本実施の形態においても、第4の実
施の形態の変形例と同様に、電流検出部21でA/D変
換を行う代りに主制御部4でA/D変換を行うと共に、
走査側イネーブル信号発生回路26を設けずに、主制御
部4で走査側イネーブル信号を発生するようにしてもよ
い。また、本実施の形態において、走査電極駆動回路2
において流れる電流の総量を検出する手段や、走査電極
の選択期間を制御する手段は、上記の説明で挙げた例に
限らない。
【0144】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第4の実施の形態と同様である。
【0145】[第7の実施の形態]次に、図24を参照
して、本発明の第7の実施の形態に係る表示装置につい
て説明する。図24は、本実施の形態に係る表示装置の
全体の構成の一例を示すブロック図である。本実施の形
態に係る表示装置は、各走査電極の選択時に、データ電
極駆動回路3A〜3Dにおいて流れる電流の総量を検出
し、この検出結果に基づいて、走査電極駆動回路2によ
る走査電極の選択期間を制御するようにしたものであ
る。
【0146】本実施の形態に係る表示装置では、第5の
実施の形態におけるデータ側イネーブル信号発生回路2
5の代りに、走査側イネーブル信号発生回路26が設け
られている。本実施の形態における走査側イネーブル信
号発生回路26は、電流検出部23によって検出された
電流総量に基づいて、走査電極駆動回路2によるデータ
電極の選択期間を制御するための走査側イネーブル信号
を発生し、走査電極駆動回路2に送る。
【0147】本実施の形態では、各走査電極の選択時
に、同時に選択されるデータ電極の総数に応じた値とし
て、データ電極駆動回路3A〜3Dにおいて流れる電流
の総量を検出し、この電流総量に基づいて、走査電極駆
動回路2によるデータ電極の選択期間を制御することに
よって、選択状態の走査電極と選択状態のデータ電極と
に接続された有機EL素子の両端間に印加される電圧の
印加期間を制御する。従って、本実施の形態によれば、
走査電極に接続された有機EL素子のうちの発光状態の
素子の数によって、走査電極駆動回路2におけるオン抵
抗による電圧降下の値が変化しても、有機EL素子の発
光輝度が一定になるように制御でき、その結果、シャド
ーイングの発生を防止でき、高品位の表示が可能にな
る。
【0148】本実施の形態に係る表示装置を用いて、図
29に示したような図柄を表示させ、光学測定器を用い
て発光領域111と発光領域113の発光輝度を測定し
た結果は、第1の実施の形態と同様であった。
【0149】なお、本実施の形態においても、第4の実
施の形態の変形例と同様に、電流検出部23でA/D変
換を行う代りに主制御部4でA/D変換を行うと共に、
走査側イネーブル信号発生回路26を設けずに、主制御
部4で走査側イネーブル信号を発生するようにしてもよ
い。また、本実施の形態において、データ電極駆動回路
3A〜3Dにおいて流れる電流の総量を検出する手段
や、走査電極の選択期間を制御する手段は、上記の説明
で挙げた例に限らない。
【0150】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第4の実施の形態と同様である。
【0151】[第8の実施の形態]次に、図25および
図26を参照して、本発明の第8の実施の形態に係る表
示装置について説明する。図25は、本実施の形態に係
る表示装置の全体の構成の一例を示すブロック図であ
る。本実施の形態に係る表示装置は、各走査電極の選択
時に、同時に選択されるデータ電極の総数を検出し、こ
の検出結果に基づいて、データ電極駆動回路3A〜3D
によるデータ電極の選択期間を制御するようにしたもの
である。
【0152】本実施の形態に係る表示装置では、第4の
実施の形態における電流検出部21の代りに、データ数
検出回路24が設けられている。データ数検出回路24
は、データバス39に接続され、このデータバス39を
通過する表示データから、各走査電極の選択時に、同時
に選択されるデータ電極の総数を検出する。本実施の形
態におけるデータ側イネーブル信号発生回路25は、デ
ータ数検出回路24によって検出されたデータ電極の総
数に基づいて、データ電極駆動回路3A〜3Dによるデ
ータ電極の選択期間を制御するためのデータ側イネーブ
ル信号を発生し、信号線45を介してデータ電極駆動回
路3A〜3Dに送る。
【0153】本実施の形態では、各走査電極の選択時
に、同時に選択されるデータ電極の総数を検出し、この
データ電極の総数に基づいて、データ電極駆動回路3A
〜3Dによるデータ電極の選択期間を制御することによ
って、選択状態の走査電極と選択状態のデータ電極とに
接続された有機EL素子の両端間に印加される電圧の印
加期間を制御する。従って、本実施の形態によれば、走
査電極に接続された有機EL素子のうちの発光状態の素
子の数によって、走査電極駆動回路2におけるオン抵抗
による電圧降下の値が変化しても、有機EL素子の発光
輝度が一定になるように制御でき、その結果、シャドー
イングの発生を防止でき、高品位の表示が可能になる。
【0154】本実施の形態に係る表示装置を用いて、図
29に示したような図柄を表示させ、光学測定器を用い
て発光領域111と発光領域113の発光輝度を測定し
た結果は、第1の実施の形態と同様であった。
【0155】図26は、本実施の形態の変形例に係る表
示装置の構成を示すブロック図である。この表示装置で
は、図25におけるデータ数検出回路24およびデータ
側イネーブル信号発生回路25が設けられておらず、主
制御部4に、信号線37、データバス39および信号線
45が接続されている。この表示装置では、例えばマイ
クロコンピュータを用いて主制御部4を構成して、主制
御部4に計数機能とタイマー機能とを持たせ、計数機能
を用いて、同時に選択されるデータ電極の総数を検出す
ると共に、タイマー機能を用いてデータ側イネーブル信
号を発生するようにしている。主制御部4は、検出した
データ電極の総数に基づいてデータ側イネーブル信号の
ローレベルの期間を制御する。本変形例におけるその他
の構成、作用および効果は、図25に示した表示装置と
同様である。
【0156】なお、本実施の形態において、同時に選択
されるデータ電極の総数を検出する手段や、データ電極
の選択期間を制御する手段は、上記の説明で挙げた例に
限らない。
【0157】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第3または第4の実施の形態と同様であ
る。
【0158】[第9の実施の形態]次に、図27および
図28を参照して、本発明の第8の実施の形態に係る表
示装置について説明する。図27は、本実施の形態に係
る表示装置の全体の構成の一例を示すブロック図であ
る。本実施の形態に係る表示装置は、各走査電極の選択
時に、同時に選択されるデータ電極の総数を検出し、こ
の検出結果に基づいて、走査電極駆動回路2による走査
電極の選択期間を制御するようにしたものである。
【0159】本実施の形態に係る表示装置では、第8の
実施の形態におけるデータ側イネーブル信号発生回路2
5の代りに、走査側イネーブル信号発生回路26が設け
られている。本実施の形態における走査側イネーブル信
号発生回路26は、データ数検出回路24によって検出
されたデータ電極の総数に基づいて、走査電極駆動回路
2によるデータ電極の選択期間を制御するための走査側
イネーブル信号を発生し、信号線46を介して走査電極
駆動回路2に送る。
【0160】本実施の形態では、各走査電極の選択時
に、同時に選択されるデータ電極の総数を検出し、この
データ電極の総数に基づいて、走査電極駆動回路2によ
る走査電極の選択期間を制御することによって、選択状
態の走査電極と選択状態のデータ電極とに接続された有
機EL素子の両端間に印加される電圧の印加期間を制御
する。従って、本実施の形態によれば、走査電極に接続
された有機EL素子のうちの発光状態の素子の数によっ
て、走査電極駆動回路2におけるオン抵抗による電圧降
下の値が変化しても、有機EL素子の発光輝度が一定に
なるように制御でき、その結果、シャドーイングの発生
を防止でき、高品位の表示が可能になる。
【0161】本実施の形態に係る表示装置を用いて、図
29に示したような図柄を表示させ、光学測定器を用い
て発光領域111と発光領域113の発光輝度を測定し
た結果は、第1の実施の形態と同様であった。
【0162】図28は、本実施の形態の変形例に係る表
示装置の構成を示すブロック図である。この表示装置で
は、図27におけるデータ数検出回路24および走査側
イネーブル信号発生回路26が設けられておらず、主制
御部4に、信号線37、データバス39および信号線4
6が接続されている。この表示装置では、例えばマイク
ロコンピュータを用いて主制御部4を構成して、主制御
部4に計数機能とタイマー機能とを持たせ、計数機能を
用いて、同時に選択されるデータ電極の総数を検出する
と共に、タイマー機能を用いて走査側イネーブル信号を
発生するようにしている。主制御部4は、検出したデー
タ電極の総数に基づいて走査側イネーブル信号のローレ
ベルの期間を制御する。本変形例におけるその他の構
成、作用および効果は、図27に示した表示装置と同様
である。
【0163】なお、本実施の形態において、同時に選択
されるデータ電極の総数を検出する手段や、走査電極の
選択期間を制御する手段は、上記の説明で挙げた例に限
らない。
【0164】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第8の実施の形態と同様である。
【0165】なお、本発明は、上記各実施の形態に限定
されず、種々変更が可能である。また、本発明は、表示
器がマトリクス電極構成の表示装置に限らず、表示器が
セグメント電極構成の表示装置にも適用することができ
る。
【0166】また、本発明は、有機EL表示装置に限ら
ず、走査電極駆動部におけるオン抵抗による電圧降下に
よって発光素子に印可される電圧が変動する表示装置全
般に適用可能である。
【0167】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の表示装置
によれば、検出手段によって、1つの走査電極の選択時
において同時に選択されるデータ電極の総数に応じた値
を検出し、制御手段によって、各走査電極の選択時に、
検出手段によって検出された値に基づいて、選択状態の
走査電極と選択状態のデータ電極とに接続された発光素
子の両端間に印加される電圧の値と印加期間の少なくと
も一方を制御するようにしたので、走査電極に接続され
た発光素子のうちの発光状態の素子の数によって、走査
電極駆動手段におけるオン抵抗による電圧降下の値が変
化しても、発光素子の発光輝度が一定になるように制御
でき、その結果、シャドーイングの発生を防止でき、高
品位の表示が可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る表示装置の全
体の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図1における有機EL表示器、走査電極駆動回
路およびデータ電極駆動部の概略の構成を示す回路図で
ある。
【図3】図1におけるデータ電極駆動回路の具体的な構
成の一例を示すブロック図である。
【図4】図1における走査電極駆動回路内で各走査電極
の選択時に走査電極駆動回路において流れる電流の総量
に対応した信号を検出するための手段の一例を示す回路
図である。
【図5】図1における走査電極駆動回路内で各走査電極
の選択時に走査電極駆動回路において流れる電流の総量
に対応した信号を検出するための手段の他の例を示す回
路図である。
【図6】図1における電流検出部の構成の一例を示す回
路図である。
【図7】図1における表示器駆動電圧発生部の構成の一
例を示す回路図である。
【図8】図1における表示器駆動電圧発生部の構成の他
の例を示す回路図である。
【図9】図1における有機EL表示器の構成の一例を説
明するための説明図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係る表示装置の
基本的な動作の一例を示す流れ図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態に係る表示装置に
対する比較例の表示装置の全体の構成を示すブロック図
である。
【図12】本発明の第1の実施の形態の変形例に係る表
示装置の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る表示装置の
全体の構成の一例を示すブロック図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態に係る表示装置の
全体の構成の一例を示すブロック図である。
【図15】図14におけるデータ数検出回路の構成の一
例を示す回路図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態の変形例に係る表
示装置の構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の第4の実施の形態に係る表示装置の
全体の構成の一例を示すブロック図である。
【図18】図17におけるデータ側イネーブル信号発生
回路の構成の一例を示す回路図である。
【図19】本発明の第4の実施の形態における走査電極
の電圧、データ電極の電圧およびデータ側イネーブル信
号の状態の変化の一例を示す波形図である。
【図20】本発明の第4の実施の形態の変形例に係る表
示装置の構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の第5の実施の形態に係る表示装置の
全体の構成の一例を示すブロック図である。
【図22】本発明の第6の実施の形態に係る表示装置の
全体の構成の一例を示すブロック図である。
【図23】本発明の第6の実施の形態における走査電極
の電圧、データ電極の電圧およびデータ側イネーブル信
号の状態の変化の一例を示す波形図である。
【図24】本発明の第7の実施の形態の変形例に係る表
示装置の構成を示すブロック図である。
【図25】本発明の第8の実施の形態に係る表示装置の
全体の構成の一例を示すブロック図である。
【図26】本発明の第8の実施の形態の変形例に係る表
示装置の構成を示すブロック図である。
【図27】本発明の第9の実施の形態に係る表示装置の
全体の構成の一例を示すブロック図である。
【図28】本発明の第9の実施の形態の変形例に係る表
示装置の構成を示すブロック図である。
【図29】シャドーイングの一例を説明するための説明
図である。
【図30】従来の表示装置におけるデータ電極の状態と
走査電極に流れる電流の関係を示す説明図である。
【図31】従来の表示装置におけるデータ電極の状態と
走査電極に流れる電流の関係を示す説明図である。
【図32】定電流回路の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
1…有機EL表示器、2…走査電極駆動回路、3…デー
タ電極駆動部、3A〜3D…データ電極駆動回路、4…
主制御部、5…表示制御部、6…表示データ記憶部、2
1…電流検出部、22…表示器駆動電圧発生部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 642 G09G 3/20 642P Fターム(参考) 2H093 NC22 NC24 NC26 NC50 NC52 ND12 NE10 5C080 AA06 BB06 DD05 EE28 FF07 FF12 GG12 JJ02 JJ03 JJ04 JJ06 JJ07 5C094 AA00 AA04 AA07 AA53 AA54 BA29 CA19 DB04 EA05 EB02 GA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の走査電極と、この複数の走査電極
    と交差するように設けられた複数のデータ電極と、これ
    ら両電極が交差する部分に配置されて両電極に接続さ
    れ、両電極によって両端間に所定の電圧が印加されたと
    きに発光する複数の発光素子とを有する表示器と、 前記走査電極に対して選択状態と非選択状態とで異なる
    電圧を印加すると共に、前記走査電極を順に選択状態と
    するように前記走査電極を駆動する走査電極駆動手段
    と、 選択状態の走査電極と選択状態のデータ電極とに接続さ
    れた発光素子の両端間に所定の電圧が印加されるよう
    に、前記データ電極に対して選択状態と非選択状態とで
    異なる電圧を印加すると共に、前記データ電極を任意に
    選択状態とするように前記データ電極を駆動するデータ
    電極駆動手段と、 1つの走査電極の選択時において同時に選択されるデー
    タ電極の総数に応じた値を検出する検出手段と、 各走査電極の選択時に、前記検出手段によって検出され
    た値に基づいて、選択状態の走査電極と選択状態のデー
    タ電極とに接続された発光素子の両端間に印加される電
    圧の値と印加期間の少なくとも一方を制御する制御手段
    とを備えたことを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、各走査電極の選択時
    に、同時に選択されるデータ電極の総数に応じた前記値
    として、前記走査電極駆動手段と前記データ電極駆動手
    段の少なくとも一方において流れる電流の総量を検出す
    ることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、各走査電極の選択時
    に、同時に選択されるデータ電極の総数を検出すること
    を特徴とする請求項1記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、選択状態の走査電極と
    選択状態のデータ電極とに接続された発光素子の両端間
    に印加される電圧の値を制御するために、前記データ電
    極駆動手段によって選択状態のデータ電極に印加される
    電圧を制御することを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、選択状態の走査電極と
    選択状態のデータ電極とに接続された発光素子の両端間
    に印加される電圧の印加期間を制御するために、前記走
    査電極駆動手段による走査電極の選択期間と前記データ
    電極駆動手段によるデータ電極の選択期間の少なくとも
    一方を制御することを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記発光素子は、有機エレクトロルミネ
    セント素子であることを特徴とする請求項1ないし5の
    いずれかに記載の表示装置。
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