JP2001041731A - 布の厚み検出装置 - Google Patents

布の厚み検出装置

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JP2001041731A
JP2001041731A JP11214173A JP21417399A JP2001041731A JP 2001041731 A JP2001041731 A JP 2001041731A JP 11214173 A JP11214173 A JP 11214173A JP 21417399 A JP21417399 A JP 21417399A JP 2001041731 A JP2001041731 A JP 2001041731A
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Japan
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tape material
thickness
cloth
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JP11214173A
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Yasushi Ono
安志 小野
Masahiko Tanaka
正彦 田中
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Juki Corp
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Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 布の段部検出に適用される判定値の設定の手
間を省くことが可能な布の厚み検出装置を提供する。 【解決手段】 テープ材Mの厚みを計測可能な厚み計測
手段20を備え、この厚み計測手段20による計測結果
と予め設定されている判定値H0、H1との比較によ
り、テープ材Mの段部(例えば、テープ材Mの有無、テ
ープ材Mの継目など)を検出可能なベルトループの厚み
検出装置10である。テープ材Mの段部の検出に先立っ
て、テープ材Mの段部である箇所と、テープ材Mの段部
でない箇所における厚みを厚み計測手段20により計測
し、この計測結果を基準データL0、L1、L2として
収集する基準データ収集手段(制御装置40)と、この
基準データ収集手段により収集した前記基準データに基
づいて判定値H0、H1を設定する判定値設定手段(制
御装置40)とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、布の段部を検出可
能な布の厚み検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、布の厚みを計測し、該計測値
と予め設定されている判定値との比較により、布の段部
を検出可能な布の厚み検出装置として、例えば、ベルト
ループ縫付けミシンに備わるベルトループの厚み検出装
置が知られている。ベルトループ縫付けミシンは、例え
ばズボンなどの縫製物にベルトループを縫い付けるミシ
ンで、2本針のサイクルミシンなどからなるミシン本体
と、このミシン本体にベルトループを供給するベルトル
ープ供給装置とを有している。ベルトループの厚み検出
装置は、ベルトループ供給装置に設けられ、このベルト
ループ供給装置において、ベルトループ形成用のテープ
材の段部となる継目や、テープ材の有無を検出するよう
になっている。例えば、段部となる継目を検出するため
の判定値を設定するには、先ず、布の通常の厚さと段部
の厚さとを測定し、次に、両測定値の平均値を求め、こ
れを判定値として設定するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ベ
ルトループの厚み検出装置など、従来の布の厚み検出装
置では、布の種類によって上記判定値が異なってくるた
め、布の種類が替わる毎に、上記判定値をユーザーが設
定しなければならなかった。即ち、布の種類が替わる毎
に、上記判定値の設定操作、つまり、布の通常の厚さと
段部の厚さとを測定し、両測定値の平均値を判定値とし
て設定する操作、を行う必要があり、非常に手間がかか
るという問題点があった。更に、段部の検出基準となる
判定値、テープ材の有無の検出基準となる判定値等、い
くつもの判定値を設定しているような場合は、それぞれ
の判定値について設定し直す必要があり、非常に手間が
かかるという問題点があった。
【0004】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、布の段部検出に適用される判
定値の設定の手間を省くことが可能な布の厚み検出装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、布(例えば、テープ材Mな
ど)の厚みを計測可能な厚み計測手段(20)を備え、
この厚み計測手段による計測結果と予め設定されている
判定値(例えば、判定値H0、H1など)との比較によ
り、布の段部を検出可能な布の厚み検出装置(例えば、
ベルトループの厚み検出装置10など)において、前記
布の段部の検出に先立って、布の所定箇所における厚み
を前記厚み計測手段により計測し、この計測結果を基準
データ(例えば、基準データL0、L1、L2など)と
して収集する基準データ収集手段(例えば、制御装置4
0など)と、この基準データ収集手段により収集した前
記基準データに基づいて前記判定値を設定する判定値設
定手段(例えば、制御装置40など)と、を備える構成
とした。
【0006】この請求項1記載の発明によれば、布の段
部の検出に先立って、厚み計測手段により、布の所定箇
所における厚みが計測され、この計測結果が、基準デー
タ収集手段により基準データとして収集され、この収集
された基準データに基づいて、判定値設定手段により判
定値が設定されることとなる。従って、判定値を設定す
る手間を省くことができる。
【0007】ここで、厚み計測手段としては、布に接触
して布の厚みを計測するものや、光検出器等を用いて非
接触で布の厚みを計測するものなどが挙げられる。布の
段部には、部分的に突出している凸部(例えば、布どう
しを接合した際に生じる継目など)だけでなく、部分的
に窪んでいる凹部も含まれる。さらに、布の有無によっ
て形成される段差部分も含まれる。布の所定箇所には、
布の段部でない箇所や、布の段部である箇所が含まれ
る。この布の段部である箇所には、布の無い箇所も含ま
れる。また、基準データに基づいて判定値を設定する方
法としては、例えば、布の段部でない箇所における計測
結果を基準データとして、この基準データに所定の定数
を乗じた値を判定値とする方法や、例えば、布の段部で
ない箇所における計測結果と、布の段部である箇所にお
ける計測結果を基準データとして、これら基準データの
平均値を段部検出の判定値とする方法などが挙げられ
る。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の布
の厚み検出装置において、前記布は、ベルトループ形成
用のテープ材(M)であり、前記布の所定箇所には、前
記テープ材の段部である箇所と、前記テープ材の段部で
ない箇所とが含まれる構成とした。
【0009】この請求項2記載の発明によれば、判定値
設定手段により、テープ材の段部である箇所における厚
みとテープ材の段部でない箇所の厚みに基づいて、判定
値が設定されることとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図1〜図6の図面を参照しながら説明する。
【0011】ベルトループ縫付けミシン1は、例えばズ
ボンなどの縫製物にベルトループを縫い付けるもので、
図1に示すように、2本針のサイクルミシンなどからな
るミシン本体2と、このミシン本体2にベルトループを
供給するベルトループ供給装置3とを有している。そし
て、ベルトループ供給装置3は、本発明に係る布の厚み
検出装置として例示するベルトループの厚み検出装置1
0を備える他、ベルトループの材料となるテープ材Mを
繰り出すテープ材繰出手段4、このテープ材繰出手段4
により繰り出されたテープ材Mの先端部を挟持してテー
プ材Mを所定量引き出すテープ材引出手段5、このテー
プ材引出手段5により引き出されたテープ材Mを裁断す
るすテープ材裁断手段6、このテープ材裁断手段6によ
り裁断されたテープ材Mを支持するテープ材受け面8
と、このテープ材受け面8に支持されたテープ材Mをミ
シン本体2の縫製箇所まで供給するテープ材供給手段7
などを備えている。なお、テープ材繰出手段4は、テー
プ送り出し台9(図2)上のテープ材Mを送り出し可能
なローラ4aと、該ローラ4aを回転駆動するテープく
り出しモータ4b(図3)とを有している。これによ
り、以下のような作用を奏する。先ず、テープ材繰出手
段4のローラ4aを駆動してテープ送り出し台9上のテ
ープ材Mを少量繰り出し、次に、テープ材引出手段5を
図1における下方、即ち、テープ材Mの先端方向、に向
かって移動してテープ材M先端を挟持し、その後、テー
プ材繰出手段4の駆動によりテープ材Mを繰り出すと同
時にテープ材引出手段5を図1における上方に向かって
移動して、テープ材Mをテープ材受け面8上へと送給
し、所要量のテープ材Mが送給されると両手段4、5が
停止し、その後、テープ材裁断手段6によりテープ材M
の基端を切断すると共にテープ材引出手段5によるテー
プ材M先端の挟持を開放する。次いで、テープ材供給手
段7が図1における左方へと移動して、途中、切断され
たテープ材Mを挟持して、両端を内側へと折り返し、更
に、図1における左方へと移動し、テープ材Mをミシン
本体2の図示しないミシンベッド上へと供給する。
【0012】ベルトループの厚み検出装置10は、上記
テープ材繰出手段4によりテープ材Mを繰り出す過程に
おいて、テープ材Mの段部を検出するものである。テー
プ材Mの段部としては、例えば、図5(a)及び図5
(b)に示すように、2本のテープ材Mをつなぎ合わせ
たときに2本のテープ材Mが重なり合って形成される段
差部分、つまり、継目や、テープ材Mの有無によって形
成される段差部分などが挙げられる。一般に、テープ材
Mは複数のテープ材を一列につなぎ合わせて構成される
ため、1本のテープ材Mには複数の継目が形成される。
このようなテープ材Mの段部を検出するベルトループの
厚み検出装置10は、図3に示すように、厚み計測手段
20、操作パネル30、制御装置40等により構成され
ている。
【0013】厚み計測手段20は、検出レバー11、支
軸12、バネ材13、大ギア14、小ギア15、取付フ
レーム16、厚み検出センサ17等からなる。検出レバ
ー11は、図1及び図2に示すように、支軸12の一端
に取り付けられて、この支軸12を中心に取付フレーム
16に対して回動自在に保持されると共に、バネ材13
の作用により常時先端側がテープ送り出し台9を押圧す
るようになっている。支軸12の他端側には、大ギア1
4が取り付けられ、この大ギア14には、厚み検出セン
サ17の検出軸17aに取り付けられた小ギア15が噛
合されている。即ち、テープ送り出し台9上のテープ材
Mの有無或いはテープ材Mの厚みの変化にあわせて、検
出レバー11の先端部が上下動し、この上下動に伴い支
軸12を中心に大ギア14が回転すると共に、この大ギ
ア14に噛合する小ギア15が回転するようになってい
る。つまり、テープ材Mの有無或いはテープ材Mの厚み
の変化が、検出レバー11、支軸12、大ギア14及び
小ギア15等を介して厚み検出センサ17の検出軸17
aに伝達されると共に、この伝達される過程において、
大ギア14及び小ギア15により、その変化量が拡大さ
れるようになっている。厚み検出センサ17は、例え
ば、回転形磁気式ポテンションメータ等よりなり、検出
軸17aの回転角の変化量を計測可能となっている。こ
の厚み検出センサ17は、図3に示すように、制御装置
40に電気的に接続されていて、計測データを制御装置
40に出力できるようになっている。
【0014】操作パネル30は、図4に示すように、例
えば、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Displa
y)からなる表示部31の他、テンキー32、機能選択
スイッチ33、左右の切換スイッチ34a、34b、停
止スイッチ35等の各種スイッチを備えている。
【0015】制御装置40は、CPU(Central Proces
sing Unit )、ROM(Read OnlyMemory)、RAM(R
andom Access Memory)等を備えている。RAMは、厚
み検出センサ17からの計測データを基準データL0、
L1、L2(後述)として一時記憶する記憶領域や、テ
ープ材Mの継目検出に適用される判定値H1及びテープ
材Mの有無検出に適用される判定値H0を記憶する記憶
領域を備える他、CPUの作業領域などを備えている。
この制御装置40には、図3に示すように、厚み検出セ
ンサ17、操作パネル30、テープ材繰出手段4のテー
プくり出しモータ4b等が接続されている。
【0016】次に、上記ベルトループの厚み検出装置1
0により行われるティーチング処理、並びに、テープ材
Mの段部となる継目やテープ材Mの有無を検出する段部
検出処理について、図6を参照しながら説明する。
【0017】ティーチング処理は、実際に使用するテー
プ材Mの段部でない箇所の厚みとテープ材Mの段部であ
る箇所の厚みを計測し、該計測データを基準データL
0、L1、L2として、テープ材Mの継目検出に適用さ
れる判定値H1と、テープ材Mの有無検出に適用される
判定値H0とを自動設定する処理のことで、テープ材M
の段部を検出する段部検出処理に先立って行われる。
【0018】先ず、ティーチング処理を開始するにあた
り、操作パネル30の表示部31を、図6(c)に示す
ティーチング画面に切り替える。即ち、操作パネル30
の表示部31に、図6(a)に示す設定画面が表示され
ている状態において、機能選択スイッチ33を押圧し
て、図6(b)に示す継目入力画面に切り替えた後、テ
ンキー32の「1」を押圧して、図6(c)に示すティ
ーチング画面に切り替える。
【0019】次いで、テープ送り出し台9上にテープ材
Mが無い状態で、テンキー32の「0」を押圧する。す
ると、そのときの厚み検出センサ17による計測データ
が、基準データL0として制御装置40のRAMの記憶
領域に記憶され、この基準データL0が、図6(c)に
示すように、操作パネル30の表示部31に表示され
る。なお、基準データL0が既に制御装置40のRAM
の記憶領域に記憶されている場合には、この基準データ
L0の計測及び設定を省略することができる。
【0020】次いで、テープ送り出し台9上に、例えば
図5に示すように段部を有するテープ材Mをセットし、
テンキー32の「7」を押圧する。すると、この押圧に
基づき、制御装置40からテープくり出しモータ4bに
制御信号が送られて、ローラ4aが回転し、該ローラ4
aの回転によりテープ材Mの繰り出しが行われる。この
間、検出レバー11の先端部がテープ材Mの厚みの変化
にあわせて上下動し、この上下動に伴い、前述したよう
に厚み検出センサ17の検出軸17aが回転して、検出
軸17aの回転角の変化量、つまりテープ材Mの厚みが
厚み検出センサ17により計測される。この計測データ
は、制御装置40に出力され、その中で最小値が基準デ
ータL1としてRAMの記憶領域に記憶される一方、最
大値が基準データL2としてRAMの記憶領域に記憶さ
れる。つまり、制御装置40により、基準データ収集手
段が構成されている。ここで、上記最小値は、段部が存
在しない通常の厚さ部分の中(例えば、図5(a)で
は、m1、m3の部分)で最も薄い箇所の値であり、一
方、上記最大値は、段部の中(例えば、図5(a)で
は、m2の部分)で最も厚い箇所の値である。こうして
収集された基準データL1、L2は、図6(c)に示す
ように、操作パネル30の表示部31に表示される。
【0021】その後、テープ材Mの段部となる継目が検
出レバー11の先端部を通過したところで、テンキー3
2の「7」の押圧を止め、テンキー32の「9」を押圧
する。すると、制御装置40からテープくり出しモータ
4bに制御信号が送られて、ローラ4aの回転が停止
し、テープ材Mの繰り出し動作が停止されると共に、制
御装置40において、RAMの記憶領域に記憶されてい
る基準データL0、L1、L2に基づき判定値H0、H
1を設定する処理が行われる。例えば、判定値H0は、
上記基準データL0、L1の平均値に設定され、一方、
判定値H1は、上記基準データL1、L2の平均値に設
定される。設定された判定値H0、H1は、RAMの記
憶領域に記憶され、図6(a)に示すように、操作パネ
ル30の表示部31に表示される。つまり、制御装置4
0により、判定値設定手段が構成されている。
【0022】また、上記判定値H0、H1を変更する場
合には、図6(a)に示す設定画面において、左右の切
換スイッチ34a、34bにより[1I](判定値H0
を変更する場合)、[1J](判定値H1を変更する場
合)の何れか一方を選択して、テンキー32により判定
値を直接数値入力する。この数値入力により、制御装置
40のRAMの記憶領域に記憶されている判定値H0、
H1を更新することができる。
【0023】このようにティーチング処理により判定値
H0、H1を設定した状態において、テープ材繰出手段
4によりテープ材Mの繰り出しを開始すると、テープ材
Mの段部となる継目やテープ材Mの有無を検出する段部
検出処理が行われる。即ち、テープ材Mの繰り出しが行
われている間、テープ材Mの厚みが厚み計測手段20に
より計測され、該計測データが、制御装置40に出力さ
れる。制御装置40では、計測データと各判定値H0、
H1との比較が行われ、該比較の結果、計測データが判
定値H0未満である場合には、「テープ材Mが無い」と
判定され、計測データが判定値H1以上である場合に
は、「テープ材Mの継目である」と判定される。「テー
プ材Mが無い」と判定された場合には、操作パネル30
の表示部31に「テープ材Mが無い」ことを示す表示が
なされ、「テープ材Mの継目である」と判定された場合
には、テープ材繰出手段4、テープ材裁断手段6によ
り、継目(段部)の箇所を切断して排除する段部の排除
処理が行われる。
【0024】以上のように、この実施の形態のベルトル
ープの厚み検出装置10によれば、テープ材Mの段部と
なる継目やテープ材Mの有無の検出に先立ってティーチ
ング処理が行われ、このティーチング処理において、厚
み計測手段20により、テープ材Mの段部でない箇所の
厚みとテープ材Mの段部である箇所の厚みが計測され、
この計測結果が、制御装置40(基準データ収集手段)
により基準データL1、L2として収集され、この収集
された基準データL1、L2及び基準データL0に基づ
いて、制御装置40(判定値設定手段)により、テープ
材Mの継目検出に適用される判定値H1と、テープ材M
の有無検出に適用される判定値H0が設定されることと
なる。従って、判定値H0、H1を設定するユーザーの
手間を省くことができる。そのため、判定値H0、H1
の設定に要する時間を、従来と比較して短縮することが
でき、作業効率を大幅にアップすることができる。
【0025】なお、本発明は、この実施の形態で示した
ベルトループの厚み検出装置10に限定されるものでは
なく、その他の布の厚み検出装置に適用することも可能
である。また、テープ材Mの段部として、テープ材Mの
継目と、テープ材Mの有無により形成される段差部分を
例示したが、これら以外の段部(例えば、不良個所)の
検出に本発明を適用することも可能である。また、この
実施の形態では、テープ材Mの有無検出に適用する判定
値H0として、上記基準データL0、L1の平均値を用
い、テープ材Mの継目検出に適用する判定値H1とし
て、上記基準データL1、L2の平均値を用いるように
したが、判定値はテープ材Mの有無や継目の検出を行う
ことができれば良く、判定値の算出方法はこれに限られ
ない。図5のようなテープ材Mを使用した場合、例え
ば、上記判定値H0として、上記基準データL1に所定
の定数(例えば、0.75)を乗じた値を用い、上記判
定値H1として、上記基準データL2に所定の定数(例
えば、0.75)を乗じた値を用いるようにしてもよ
い。また、ティーチング処理により設定した上記判定値
H0、H1を、各テープ材に対応させた状態で記憶保持
することによって、同じテープ材を用いるときに、ティ
ーチング処理を省略することも可能である。また、厚み
計測手段の構成等も任意であり、その他、具体的な細部
構造等についても本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜
に変更可能であることは勿論である。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、布の段部
の検出に先立って、厚み計測手段により、布の所定箇所
における厚みが計測され、この計測結果が、基準データ
収集手段により基準データとして収集され、この収集さ
れた基準データに基づいて、判定値設定手段により判定
値が設定されることとなる。従って、判定値を設定する
手間を省くことができる。
【0027】請求項2記載の発明によれば、判定値設定
手段により、テープ材の段部である箇所における厚みと
テープ材の段部でない箇所の厚みに基づいて、判定値が
設定されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る布の厚み検出装置として例示する
ベルトループの厚み検出装置を備えたベルトループ縫付
けミシンを示す概略平面図である。
【図2】ベルトループの厚み検出装置を構成する厚み計
測手段を示す斜視図である。
【図3】ベルトループの厚み検出装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】ベルトループの厚み検出装置を構成する操作パ
ネルの正面図である。
【図5】ベルトループ形成用のテープ材に形成される段
部(継目)を示すもので、(a)は側面図、(b)は
(a)の矢印A−A線に沿った縦断面図である。
【図6】図4の操作パネルの表示部を示す平面図で、
(a)は設定画面、(b)は継目入力画面、(c)はテ
ィーチング画面、がそれぞれ表示されている状態を示し
ている。
【符号の説明】
1 ベルトループ縫付けミシン 2 ミシン本体 3 ベルトループ供給装置 4 テープ材繰出手段 4a ローラ 4b テープくり出しモータ 10 ベルトループの厚み検出装置(布の厚み検出装
置) 11 検出レバー 17 厚み検出センサ 20 厚み計測手段 30 操作パネル 31 表示部 40 制御装置(基準データ収集手段、判定値設定手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F069 AA46 BB34 DD15 DD16 GG01 GG06 GG39 GG52 GG56 GG74 HH02 JJ13 JJ19 JJ25 MM04 NN12 PP01 QQ05 3B150 BB04 CC04 LA40 LA42 MA16 QA06 QA08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】布の厚みを計測可能な厚み計測手段を備
    え、この厚み計測手段による計測結果と予め設定されて
    いる判定値との比較により、布の段部を検出可能な布の
    厚み検出装置において、 前記布の段部の検出に先立って、布の所定箇所における
    厚みを前記厚み計測手段により計測し、この計測結果を
    基準データとして収集する基準データ収集手段と、 この基準データ収集手段により収集した前記基準データ
    に基づいて前記判定値を設定する判定値設定手段と、を
    備えることを特徴とする布の厚み検出装置。
  2. 【請求項2】前記布は、ベルトループ形成用のテープ材
    であり、 前記布の所定箇所には、前記テープ材の段部である箇所
    と、前記テープ材の段部でない箇所とが含まれることを
    特徴とする請求項1記載の布の厚み検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009136487A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Juki Corp ベルトループ供給装置
KR101178241B1 (ko) 2004-12-03 2012-08-29 쥬키 가부시키가이샤 상하 이송 재봉기
JP2015150361A (ja) * 2014-02-19 2015-08-24 ブラザー工業株式会社 ミシン

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