JP2001041650A - 遠心分離乾燥処理装置 - Google Patents

遠心分離乾燥処理装置

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JP2001041650A
JP2001041650A JP11218344A JP21834499A JP2001041650A JP 2001041650 A JP2001041650 A JP 2001041650A JP 11218344 A JP11218344 A JP 11218344A JP 21834499 A JP21834499 A JP 21834499A JP 2001041650 A JP2001041650 A JP 2001041650A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠心回転動作と熱風循環動作を組合せた運
転、振動均し動作と熱風循環動作を組合せた運転、遠心
回転動作と振動均し動作及び熱風循環動作を組合せた運
転など、各種の形態で運転して被処理品に対して効果的
な乾燥処理を行うことができる遠心分離乾燥処理装置を
提供する。 【解決手段】 遠心回転用モータ28で駆動される回転
筒13の上端部に籠受容器16を設け、籠受容器16内
へ処理物を収容した処理籠を載置させると共に、遠心回
転用モータ28の駆動で回転筒13を介して処理籠を籠
受容器16と一緒に回転させる遠心回転手段と、遠心回
転手段による遠心回転の休止時に処理籠に対して上下方
向へ機械的振動を与える振動均し手段と、処理籠を循環
路内に配設して処理籠中の処理物に対して熱風を吹き付
ける熱風循環手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理物であるメッ
キ処理された多数の小物部品例えばホック類や時計のブ
ラケット類などを網目状の処理籠に収容し、遠心分離に
よって脱水また脱油させて乾燥処理するための遠心分離
乾燥処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明が実施対象とする遠心分離乾燥処
理装置は、モータにより回転駆動される回転主軸の上端
部に籠受容器を設け、この籠受容器内へ処理物を収容し
た処理籠を載置させると共に、前記モータの駆動で回転
主軸を介して当該処理籠を籠受容器と一緒に回転させ、
遠心分離作動で処理籠内の処理物を脱水乾燥させる装置
であって、この種の装置としては例えば本件出願人が先
に提案して特許第2579586号公報に開示されたも
のなどがある。
【0003】先に提案した遠心分離乾燥処理装置では、
遠心分離作動の休止時に前記処理籠に対して上下方向へ
機械的振動を与える振動均し手段を設けた構成であっ
て、特に前記回転主軸が筒状体に形成されて当該回転主
軸内には前記処理籠を底面側から持ち上げ可能な昇降受
台が設けられ、この昇降受台は回転主軸内を挿通する昇
降ロッドを介して上下振動手段に連結された構造を望ま
しい実施形態とする。
【0004】これらの構成によると、一つの装置で遠心
分離作動と振動均し作動を切換えて行うことができるの
で、遠心分離している途中で固まりになって処理籠の周
囲にへばりついた状態になった処理物を、機械的な振動
で均して処理籠内へ均等に分散配置させた後に再度遠心
分離して脱水乾燥することができる。
【0005】従って、乾燥ムラのない均質な乾燥処理が
行われて処理物にシミなどが発生することがないと共
に、乾燥効率が良く短時間で乾燥処理を行うことができ
こと、また振動均し作動は装置内で機械的に行われるの
で、遠心分離している途中で装置内から処理籠を取り出
して手動で振動均し作業を行う従来技術のような煩わし
さがなく能率的に乾燥処理作業を行うことができこと、
等の効果を発揮する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本件出
願人は先の提案による効果に満足することなく更に改善
をすべく検討を重ねた結果、新たな改良構想を見出だし
たので改めて提案するものであり、特に遠心分離作動と
振動均し作動による単独又は組合せ作動のみでは効果的
な乾燥処理が困難であった下記のようなケースに対して
も、有効に作用して改善される遠心分離乾燥処理装置の
提供を主たる目的とする。
【0007】例えば、被処理品が薄くて脆弱な板状物で
あった場合には、遠心分離作動と振動均し作動を長期間
に亘って繰り返し実施した際に折れ曲がりやその他の変
形を生ずる恐れもあり、これらを改善するのには成るべ
く短期間で効果的な乾燥処理を行うことが必要である。
【0008】被処理品に対し、その表面には予め又は乾
燥処理中に発生したミストやダストが付着することもあ
り、これらのミストやダストが被処理品に付着したまま
残存していると、特に精密部品の場合には組立られた製
品の品質を低下させる恐れもあるので、その除去が必要
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の遠心分離乾燥処
理装置は、遠心回転用モータで駆動される回転筒の上端
部に籠受容器を設け、この籠受容器内へ処理物を収容し
た処理籠を載置させると共に、前記遠心回転用モータの
駆動で回転筒を介して当該処理籠を籠受容器と一緒に回
転させる遠心回転手段と、遠心回転手段による遠心回転
の休止時に前記処理籠に対して上下方向へ機械的振動を
与える振動均し手段と、前記処理籠を循環路内に配設し
て当該処理籠中の処理物に対して熱風を吹き付ける熱風
循環手段を設けた。(請求項1)
【0010】請求項1の遠心分離乾燥処理装置では、従
来技術における遠心回転手段と振動均し手段に熱風循環
手段を加えたことによって、遠心回転動作と熱風循環動
作を組合せた運転の実施、振動均し動作と熱風循環動作
を組合せた運転の実施、遠心回転動作と振動均し動作及
び熱風循環動作を組合せた運転の実施など、各種の形態
で運転を実施して被処理品に対して効果的な乾燥処理を
行うことができる。
【0011】すなわち、遠心回転動作又は及び振動均し
動作に熱風循環動作を組合せた運転の実施を行うと、遠
心回転動作又は及び振動均し動作のみの場合に比べて乾
燥処理時間を大幅に短縮して迅速に乾燥処理されるの
で、作業能率の向上を図ることができると共に、被処理
品に対する損傷を軽減することができる。
【0012】また、熱風循環動作によって被処理品に付
着したミストやダストを飛散させて払拭できるので、こ
れらの被処理品に基づいて組み立てられた製品の品質を
向上させることができ、特に振動均し動作中に行われる
熱風循環動作はミストやダストの払拭に効果的である。
【0013】特に、被処理品が薄い板状物などで脆弱な
場合であっても、従来技術に比べて短時間の遠心回転動
作で乾燥処理を完了させることができ、而も遠心回転動
作休止時の振動均し動作中に熱風循環動作を行うと乾燥
処理時間を一段と短縮することができるので、折れ曲が
りその他の変形或いは損傷させることが軽減され、特に
脆弱な被処理品の場合には、遠心回転動作を省略した振
動均し動作と熱風循環動作の組合せのみで実施すること
ができる。
【0014】請求項1の遠心分離乾燥処理装置におい
て、前記籠受容器の外周に隣接配備した熱風流入管と、
前記回転筒の直下に設けた排気筒に連結した熱風流出管
とを設け、この熱風流入管から吹き付けられた熱風を熱
風流出管に回収する吸引流路を前記回転筒及び排気筒で
形成すると共に、当該熱風流入管と熱風流出管を熱風供
給部に接続させた構成を採ることができる。(請求項
2)
【0015】請求項2の遠心分離乾燥処理装置では、熱
風流入管から吹き付けられた熱風を熱風流出管に回収す
る吸引流路を前記回転筒及び排気筒で形成することによ
り、被処理品に対する乾燥処理及びミストやダストの払
拭に効果的な循環流路を構成すると共に装置の小型化に
も寄与し、更に飛散されたミストやダストを乾燥室内か
ら除去して、被処理品に再度付着することを防止でき
る。
【0016】請求項2の遠心分離乾燥処理装置におい
て、前記回転筒内には前記処理籠を底面側から持ち上げ
可能な昇降受け部材を設け、この昇降受け部材を上端に
装着した昇降ロッドを前記回転筒内及び排気筒内を挿通
させると共に、当該昇降ロッドの下端は振動用モータの
回転を揺動運動に変換して昇降移動させる振動均し手段
の駆動機構に連結され、前記熱風流出管は排気筒の途中
に設けた分岐管に連結させた構成を採ることができる。
(請求項3)
【0017】請求項3の遠心分離乾燥処理装置では、回
転筒内及び排気筒内が熱風を熱風流出管に回収する吸引
流路としてだけではなく、振動均し手段の駆動機構との
連結通路にも利用しているので、装置の小型化に一段と
寄与することができる。
【0018】請求項2又は請求項3の遠心分離乾燥処理
装置において、前記熱風供給部は、熱風発生器から送ら
れる熱風と、前記熱風流出管を介して回収した熱風から
ミストを除去してブロワーから送られる熱風とを合流さ
せ、前記熱風流入管を介して乾燥機本体部に循環させる
構成を採ることができる。(請求項4)
【0019】請求項4の遠心分離乾燥処理装置では、乾
燥機本体部側から回収した排気熱風を積極的に利用して
循環させているので、効率の良い熱風循環による乾燥処
理を比較的安価に提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の遠心分離乾燥処
理装置に付いて、図1〜4で図示する望ましい実施の形
態に基づいて詳細に説明するが、図1は乾燥機本体部を
縦断面図で示し、図2は乾燥機本体部2と熱風供給部3
とで構成された遠心分離乾燥処理装置1を概略ブロック
図で示し、図3及び図4は本装置で運転可能な基本パタ
ーンをタイムチャートで示す。
【0021】遠心分離乾燥処理装置1は、被処理品を収
容した処理籠に対して遠心分離動作を中心とした乾燥処
理動作を行う乾燥機本体部2と、乾燥機本体部2に対し
て熱風を循環させて乾燥処理動作を助勢する熱風供給部
3とで構成され、乾燥機本体部2と熱風供給部3との間
は給気流路4と排気流路5で接続されている。
【0022】乾燥機本体部2は、基台6上には天板14
に開口部14aを備えたハウジング7を設け、天板14
の開口部14aには着脱可能な開閉蓋8が被着され、ハ
ウジング7の内部は棚板9で上部側の乾燥処理室10と
下部側の駆動操作室11に区分させ、棚板9の中心部に
はボールベアリングを内蔵した軸受部材12が装着さ
れ、多段状円筒形の回転筒13が軸受部材12で回動可
能に枢支されている。
【0023】回転筒13は、上部側が乾燥処理室10内
へ下部側が駆動操作室11内へそれぞれ突設され、当該
乾燥処理室10と駆動操作室11との間を連通させてお
り、乾燥処理室10内に突設された回転筒13の上端側
にはドーナツ状の回転台15を設けると共に、当該回転
台15上には籠受容器16が取付けられ、この籠受容器
16内には被処理品が収容された網目状の処理籠(図示
を省略)が出し入れ自在に収容される。
【0024】籠受容器16は、被処理品を収容した処理
籠を出し入れするために上部側が開口されると共に、下
部側は内部に昇降受け部材17が出没して処理籠に対す
る振動均し動作を行うために開口され、外周部はハウジ
ング7に装着された熱風流入管18から取り込んだ熱風
を流通させるために、例えば線状部材等を用いて通気性
の良い粗い網目状に形成されている。
【0025】回転筒13には、駆動操作室11内に突設
された下端側の外周に従動プーリなどによる従動回転体
19が取り付けられると共に、その内周側には排気筒2
0の上端側が同心状に配置され、当該排気筒20の外周
に突設された環状のキー部材によって軸方向に沿った移
動が係止された状態で回動可能に枢支されている。
【0026】排気筒20は、基台6に取り付けられたブ
ラケット21で下端側のフランジ部22が支持され、当
該フランジ部22の内周側に設けた水抜き穴を介して駆
動操作室11に連通されると共に、途中に設けた分岐管
23にはハウジング7に装着された熱風流出管24が接
続されている。
【0027】回転筒13を介して行われる遠心回転動作
の駆動機構として、従動回転体19に一端側を巻装した
タイミングベルト等による巻掛け伝導手段25の他端側
は、ハウジング7の外部に引き出して主動プーリなどに
よる主動回転体26に巻装させ、主動回転体26はブラ
ケット27を介してハウジング7に取り付けた遠心回転
用モータ28の出力軸29に装着させ、遠心回転駆動機
構を設けている。
【0028】昇降受け部材17を介して行われる振動均
し動作の駆動機構として、上端側を昇降受け部材17に
連結して回転筒13及び排気筒20の軸心に沿って配置
した昇降ロッド30の下端側に軸受筒31を設け、軸受
筒31に一端を枢着した連結軸32の他端をクランクア
ーム33の先端側に枢着させると共に、クランクアーム
33の基端側は振動用モータ34の出力軸に取付けた偏
心筒(図示を省略)に軸受部材を介して装着させ、振動
均し駆動機構を設けている。
【0029】振動用モータ34は、基台6に設けた昇降
用シリンダ35の伸縮ロッドに連結された昇降台36に
取り付けられ、振動均し動作を行わない時には伸縮ロッ
ドを縮短させて昇降台36を下降させ、昇降受け部材1
7の上端が籠受容器16内で被処理品を収容した処理籠
から離間する実線で図示した下降位置にする。
【0030】また、振動均し動作を行う時には伸縮ロッ
ドを伸長させて昇降台36を上昇させ、昇降受け部材1
7の上端が処理籠に当接する仮想線で図示した上昇位置
になるようにし、振動用モータ34で回転駆動されたク
ランクアーム33の揺動運動が昇降ロッド30及び昇降
受け部材17の昇降運動に変換され、昇降受け部材17
の上端が上昇位置と下降位置との間を昇降振動する。
【0031】回転筒13及び排気筒20内では、上端に
昇降受け部材17を取り付けた昇降ロッド30が昇降作
動し、また熱風流入管18からの供給された熱風を熱風
流出管24から排出する流通路を形成し、更には被処理
品から滴下した水分を排出する流通路を形成するので、
これらに適合させるための構成が施されている。
【0032】すなわち、昇降ロッド30に対して昇降受
け部材17は所定角度毎に半径方向へ延在する複数枚の
支持板37を介して連結させることで流路が確保され、
排気筒20と昇降ロッド30との間は、排気筒20の内
周から所定角度毎に半径方向へ延在する複数枚の支持板
38を突設させると共に、各支持板38の内端には昇降
ロッド30の外周を摺動可能に支持する軸受部材を設
け、これにより流路の確保と昇降ロッド30の安定支持
を図っている。
【0033】また、排気筒20の下端に取り付けたフラ
ンジ部22の上方位置には、フランジ部22に設けた水
抜き穴へ排水を誘導するための誘導部材39を昇降ロッ
ド30の外周に取付けると共に、当該フランジ部22の
内周側には昇降ロッド30の外周を摺動可能に支持する
ブッシュ40を設け、これにより流路の確保と昇降ロッ
ド30の安定支持を図っている。
【0034】なお、フランジ部22に設けた水抜き穴を
介して下方へ流出される排水及び、棚板9に設けた水抜
き穴41を介して下方へ流出される排水は、図示しない
排水口を介してハウジング7の外部へ流出させる。
【0035】開閉蓋8には、開口部14aが形成された
天板14上へ密封状態で被着されるように、ゴムなどの
シールパッキン43が外周に装着されると共に、中央部
には密閉用シリンダ44の伸縮ロッドが取り付けられて
おり、密閉用シリンダ44の基部側は水平スライド板4
5に取り付けられている。
【0036】水平スライド板45は、ハウジング7の上
端側に設けた支持台46,47上のガイドレール48に
対して、垂直方向へは移動できないように抜け止め係止
された状態で水平方向へは移動自在に係合されており、
また水平スライド板45には基部側を支持台47上に取
り付けた水平移動用シリンダ49の伸縮ロッドが連結さ
れ、これらによって開閉蓋8の開閉機構部が構成され
る。
【0037】この開閉機構部では、水平移動用シリンダ
49を伸縮作動させると水平スライド板45がガイドレ
ール48に沿って水平移動し、密閉用シリンダ44を介
して連結された開閉蓋8がスライドされて開口部14a
の開閉操作が行われ、開口部14aを閉塞した開閉蓋8
は密閉用シリンダ44の伸長作動でシールパッキン43
が開口縁部に圧接して密封状態で被着される。
【0038】熱風供給部3では、図2で示すように熱風
発生器50で発生させた熱風をフィルター51を介して
出力する送気流路と、乾燥機本体部2の熱風流出管24
から排気流路5に送られた熱風の一部をミストセパレー
ター52及びブロワー53を介して再生して送る循環流
路とを合流して給気流路4が構成される。
【0039】この給気流路4では、再生して循環流路か
ら送り出される熱風では不足する温度及び風量を、送気
流路を介して熱風発生器50が補充するものであり、乾
燥機本体部2には被処理品に吹き付けられる熱風の温度
を測定する温度センサー56を設け、その検出温度と設
定温度との差によって熱風発生器50のヒーターを自動
調整する。
【0040】また、排気流路5に送り返された熱風の一
部は余剰分としてダンパー54を介して外部に排出さ
れ、給気流路4から送り出される熱風の一部も余剰分と
してダンパー55を介して外部に排出されるようにし、
適量の熱風が乾燥機本体部2との間で循環されるように
流量調整が行われる。
【0041】更に、騒音対策のために熱風供給部3は全
体を防音パッケージ58内に収納させると共に、この防
音パッケージ58内の温度を一定に保持するために吸気
ファン59と排気ファン60とを装着させ、ブロワー5
3表面の温度を測定する温度センサー57が検出したブ
ロワー53の表面温度が設定値以上になると、吸気ファ
ン59による外部空気の取り込みと排気ファン60によ
る内部空気の排出が同時に行われる。
【0042】なお、乾燥機本体部2を循環させる温風は
被処理物によって異なるが、例えば85℃程度に設定し
た場合にブロワー53の表面温度は75℃程度に設定
し、この設定温度以上にブロワー53の表面温度が上昇
すると吸気ファン59と排気ファン60が作動するよう
にし、熱風供給部3を常に一定温度に維持すると共に、
熱風との温度差分は熱風発生器50から熱風を補給して
上昇させる。
【0043】以上の構成による遠心分離乾燥装置1で
は、遠心回転用モータ28の回転駆動によって回転筒1
3及び籠受容器16を高速回転させ、当該籠受容器16
内に収納させた被処理品入りの処理籠に対して、図3
(a)で示すような遠心回転動作S1を与えて脱水させ
ながら、被処理品の乾燥処理を行うことができる。
【0044】また、振動用モータ34の回転駆動でクラ
ンクアーム33を揺動回転させ、これを昇降ロッド30
の昇降振動に変換させて昇降受け部材17に伝達し、当
該昇降受け部材17に当接した被処理品入りの処理籠に
対して、遠心回転動作S1の休止中に図3(b)で示す
ような振動均し動作S2を加え、処理籠の周囲にへばり
ついた状態の被処理品を均一に分散配置させる均し処理
することができる。
【0045】更に、図3(c)で示すように遠心回転動
作S1と振動均し動作S2を交互に行うことにより、迅
速且つ確実に被処理品の乾燥処理を行うことができるこ
とは従来技術として例示した特許第2579586号公
報の場合と同様であるが、本発明では図3(d)で示す
ような熱風循環動作S3による脱水促進手段を新たに付
加させ、より効果的な乾燥処理の実施を可能にした。
【0046】熱風循環動作S3は、熱風供給部3の給気
流路4からの熱風が供給管18を介して乾燥処理室10
に流入され、この熱風は籠受容器16及び処理籠を通過
して被処理物に吹き付けられた後に、回転筒13及び排
気筒20が形成する流路を通過してその大半は分岐管2
3を経て熱風流出管24から流出され、排気流路5によ
って熱風供給部3に帰還する循環路で行われる。
【0047】熱風循環動作S3によって被処理物に熱風
が吹き付けられると、表面に付着していた水分が気化又
は飛散されると共にミスト及びダストも飛散され、従来
の遠心回転動作S1及び振動均し動作S2のみでは達成
できなかったより迅速でより確実な乾燥処理が可能であ
ると共に、ミスト及びダストの飛散で被処理物が清浄化
されると製品の品質向上にも寄与することができる。
【0048】熱風循環動作S3は、遠心回転動作S1及
び振動均し動作S2と組み合わせて使用すると効果的で
あって、例えば図4(a)のように遠心回転動作S1と
振動均し動作S2を交互に繰り返しながら同時に熱風循
環動作S3を行う形態、図4(b)のように遠心回転動
作S1を繰り返しながら同時に熱風循環動作S3を行う
形態、図4(c)のように振動均し動作S2を繰り返し
ながら同時に熱風循環動作S3を行う形態を採ることが
できる。
【0049】図4(a)は標準的な使用形態であるが、
熱風循環動作S3を加えたことによって短時間で乾燥処
理が終了するので、作業能率の向上を図ることができる
と共に、乾燥処理中における被処理物の損傷を軽減させ
ることができ、また形状が比較的大きかったり肉厚な被
処理物の場合には、均し作業を必要としないので振動均
し動作S2を省略した図4(b)の形態を採り、薄くて
脆弱な板状物による被処理物の場合には、遠心回転動作
S1を省略した図4(c)の形態を採って折れ曲がりそ
の他の変形を防止する。
【0050】これらの運転は、例えばタイマー回路など
によって予め設定された任意なシーケンスに従って所定
回数づつ繰り返し行われるように各種のプログラムが用
意されており、その中から被処理物に適合するものを任
意に選択すると自動的に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遠心分離乾燥処理装置における乾燥機
本体部の縦断面図である。
【図2】図1の乾燥機本体部と熱風供給部とで構成され
る遠心分離乾燥処理装置の概略ブロック図である。
【図3】本発明の遠心分離乾燥処理装置における各機能
を示すタイムチャートである。
【図4】本発明の遠心分離乾燥処理装置における各機能
を組み合わせて実施される運転状態のタイムチャートで
ある。
【符号の説明】 S1 遠心回転動作 S2 振動均し動作 S3 熱風循環動作 1 遠心分離乾燥処理装置 2 乾燥機本体部 3 熱風供給部 4 給気流路 5 排気流路 6 基台 7 ハウジング 8 開閉蓋 9 棚板 10 乾燥処理室 11 駆動操作室 12 軸受部材 13 回転筒 14 天板 15 回転台 16 籠受容器 17 昇降受け部材 18 熱風流入管 19 従動回転体 20 排気筒 21,27 ブラケット 22 フランジ部 23 分岐管 24 熱風流出管 25 巻掛け伝導手段 26 主動回転体 28 遠心回転用モータ 29 出力軸 30 昇降ロッド 31 軸受筒 32 連結軸 33 クランクアーム 34 振動用モータ 35 昇降用シリンダ 36 昇降台 37,38 支持板 39 誘導部材 40 ブッシュ 41 水抜き穴 43 シールパッキン 44 密閉用シリンダ 45 水平スライダ板 46,47 支持台 48 ガイドレール 49 水平移動用シリンダ 50 熱風発生器 51 フィルター 52 ミストセパレーター 53 ブロワー 54,55 ダンパー 56,57 温度センサー 58 防音パッケージ 59 吸気ファン 60 排気ファン
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F26B 17/34 F26B 17/34 B // F26B 9/00 9/00 A Fターム(参考) 3L113 AA03 AB02 AB08 AC08 AC19 AC45 AC46 AC51 AC54 AC60 AC63 AC65 AC67 AC69 AC72 AC74 AC75 AC76 AC77 AC78 AC79 AC83 AC90 BA01 BA04 CA08 CB05 CB24 CB34 DA01 DA06 DA14 DA15 DA24 4D057 AA16 AB01 AC02 AC05 AD01 AE02 AE07 AF01 BA40

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠心回転用モータで駆動される回転筒の
    上端部に籠受容器を設け、この籠受容器内へ処理物を収
    容した処理籠を載置させると共に、前記遠心回転用モー
    タの駆動で回転筒を介して当該処理籠を籠受容器と一緒
    に回転させる遠心回転手段と、遠心回転手段による遠心
    回転の休止時に前記処理籠に対して上下方向へ機械的振
    動を与える振動均し手段と、前記処理籠を循環路内に配
    設して当該処理籠中の処理物に対して熱風を吹き付ける
    熱風循環手段を設けたことを特徴とする遠心分離乾燥処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記籠受容器の外周に隣接配備した熱風
    流入管と、前記回転筒の直下に設けた排気筒に連結した
    熱風流出管とを設け、この熱風流入管から吹き付けられ
    た熱風を熱風流出管に回収する吸引流路を前記回転筒及
    び排気筒で形成すると共に、当該熱風流入管と熱風流出
    管を熱風供給部に接続させた請求項1に記載の遠心分離
    乾燥処理装置。
  3. 【請求項3】 前記回転筒内には前記処理籠を底面側か
    ら持ち上げ可能な昇降受け部材を設け、この昇降受け部
    材を上端に装着した昇降ロッドを前記回転筒内及び排気
    筒内を挿通させると共に、当該昇降ロッドの下端は振動
    用モータの回転を揺動運動に変換して昇降移動させる振
    動均し手段の駆動機構に連結され、前記熱風流出管は排
    気筒の途中に設けた分岐管に連結させた請求項2に記載
    の遠心分離乾燥処理装置。
  4. 【請求項4】 前記熱風供給部は、熱風発生器から送ら
    れる熱風と、前記熱風流出管を介して回収した熱風から
    ミストを除去してブロワーから送られる熱風とを合流さ
    せ、前記熱風流入管を介して乾燥機本体部に循環させる
    請求項2又は請求項3に記載の遠心分離乾燥処理装置。
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