JP2001041348A - バルブにおける弁構造 - Google Patents

バルブにおける弁構造

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JP2001041348A
JP2001041348A JP11215544A JP21554499A JP2001041348A JP 2001041348 A JP2001041348 A JP 2001041348A JP 11215544 A JP11215544 A JP 11215544A JP 21554499 A JP21554499 A JP 21554499A JP 2001041348 A JP2001041348 A JP 2001041348A
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temperature
hot water
shut
discharge
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Yasuo Mori
保夫 森
Sanai Fukui
佐内 福居
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MATSUI KIKI KOGYO KK
Original Assignee
MATSUI KIKI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温遮断弁と逆止弁を配設するためのスペー
スを節約してバルブの小型化を図ることができるバルブ
における弁構造を提供する。 【解決手段】 バルブ本体11は本体ケース12と本体
ケース12の両側に接続された弁体収容管17とから構
成されている。この弁体収容管17内には高温遮断弁3
1と逆止弁41とが配設されている。高温遮断弁31に
はガイドパイプ34が設けられるとともに、逆止弁41
にはガイドパイプ34内に挿入するための支持突起43
が備えられている。そして、ガイドパイプ34内に支持
突起43を挿入した状態で高温遮断弁31及び逆止弁4
1はその一部が重なる位置となるようにバルブ本体11
内に配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば球状の弁
体を回転させて供給路に対し、シャワー、蛇口等といっ
た所定の吐出路を切換可能に構成したボールバルブにお
いて、温水の逆流を防止するとともに、所定温度以上の
温水が供給されることを防止するためのバルブにおける
弁構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、例えばボールバルブにおいて、バ
ルブ本体後方には給湯配管を接続するための供給路が設
けられ、バルブ本体の両側方にはシャワー及び蛇口を接
続するための一対の吐出路が設けられている。バルブ本
体内の中央には連通室が設けられるとともに、この連通
室を介して供給路及び両吐出路が連通されている。ま
た、連通室内には球状をなす弁体がバルブ本体に対し回
動できるように支持されるとともに、弁体内には断面L
字状をなす連通路が貫設され、この連通路の一端が供給
路に接続されている。そして、弁体を回転させ、連通路
の他端を左右いずれかの吐出路に接続することにより、
ボールバルブはシャワーと蛇口とを切り換えることがで
きるようになっている。
【0003】従来、両吐出路内において、連通室側には
形状記憶合金製のコイルばねを備えた高温遮断弁が設け
られている。そして、所定温度以上の温水が吐出路内に
流入したとき、コイルばねが変形し、高温遮断弁を作動
させることによって吐出路を閉鎖するようになってい
る。また、吐出路内において高温遮断弁よりも温水の進
行側には逆止弁が設けられており、吐出路から連通路を
介して供給路へと温水が逆流することを防止するように
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
高温遮断弁及び逆止弁は吐出路内において、それぞれ別
箇所にスペースを設け、配設されているため、両部材を
配設するために広いスペースを必要とすることから、ボ
ールバルブの小型化を図りづらいという問題があった。
【0005】この発明は、このような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、高温遮断弁と逆止弁を配設するためのスペ
ースを節約してバルブの小型化を図ることができるバル
ブにおける弁構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載のバルブにおける弁構造の発明
は、温水の供給路及び複数の吐出路をバルブ本体内に設
けられた連通室を介して連通するとともに、この連通室
内に回転可能に支持された弁体を配設し、この弁体の回
転操作により供給路に対し所定の吐出路を切り換えて、
供給路から供給された温水を吐出路から吐出可能に構成
したバルブにおいて、前記バルブ本体内には、所定温度
以上の温水が流入したとき、供給路から吐出路への温水
の流れを遮断するための高温遮断弁と、吐出路から供給
路への温水の逆流を防止するための逆止弁とをその一部
が重なる位置となるように一体的に配設したものであ
る。
【0007】請求項2に記載のバルブにおける弁構造の
発明は、請求項1に記載の発明において、前記高温遮断
弁は、所定温度以上でその形状を変形することにより吐
出路を閉鎖する方向に高温遮断弁を付勢する付勢部材を
備えたものである。
【0008】請求項3に記載のバルブにおける弁構造の
発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、
前記高温遮断弁を吐出路側に配置し、逆止弁を供給路側
に配置したものである。
【0009】請求項4に記載のバルブにおける弁構造の
発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明
において、前記高温遮断弁の内部には、逆止弁の支持突
起の移動を案内するためのガイド部を設けたものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明をボールバルブに
具体化した実施形態につき詳細に説明する。図1に示す
ように、ボールバルブのバルブ本体11を構成する本体
ケース12は四角箱状に形成され、その後壁中央には供
給孔13が貫設されている。この供給孔13には接続管
14aを介して供給管14が接続されることにより、接
続管14a及び供給管14の内側に供給路15が形成さ
れている。本体ケース12の左右両側壁にはそれぞれ吐
出孔16が貫設されている。各吐出孔16にはそれぞれ
本体ケース12とともにバルブ本体11を構成する円筒
状の弁体収容管17が連結されている。
【0011】この弁体収容管17にはほぼ横L字状をな
す吐出管18がO−リング23aを介装した状態で接続
されることにより、吐出管18の内側に吐出路18aが
形成されている。各吐出管18のうち左側の吐出管18
には図示されないシャワーが、右側の吐出管18には図
示されない蛇口がそれぞれ接続されている。そして、こ
れら供給路15及び吐出路18aはそれぞれ本体ケース
12及び弁体収容管17内に形成された連通室19に連
通されている。
【0012】本体ケース12の前壁には連通室19に連
通されるように挿通孔20が貫設され、この挿通孔20
には丸棒状をなす軸部21がその前端を本体ケース12
外部に露出するように挿着されている。軸部21の後端
部は縮径され、連通室19内に突出するとともに、この
後端部は連通室19内に配設された弁体22の嵌合孔2
2aに嵌合されている。そして、軸部21を回動させる
ことによって、弁体22が軸部21を中心に連通室19
内を回動するようになっている。
【0013】弁体22内には断面逆L字状をなす連通路
24が貫設されるとともに、この連通路24の一端には
接続管14aの先端部が挿入されている。また、供給管
14の基端部には図示されない給湯配管が接続されると
ともに、給湯配管から供給された温水は供給路15を通
って連通路24内に供給される。連通路24の他端は左
側の吐出路18aに接続されるとともに、図中に矢印で
示すように、連通路24内に供給された温水は吐出路1
8aを通ってシャワーに供給される。
【0014】ボールバルブは軸部21の回動操作により
弁体22を180゜回動させ、連通路24の他端を右側
の吐出路18aに接続させることにより、温水の吐出を
シャワーから蛇口へと切り換えることができるようにな
っている。なお、軸部21上には一対のO−リング23
aが装着され、軸部21と挿通孔20を形成する本体ケ
ース12の内壁面との間の隙間をシールするようになっ
ている。加えて、本体ケース12の左右の内側壁と弁体
22との間に形成された隙間内にはシール部材23bが
装着され、これら隙間をシールするようになっている。
【0015】前記弁体収容管17内において、その吐出
管18側には弁構造を構成する高温遮断弁31が配設さ
れるとともに、本体ケース12側には逆止弁41がその
一部を高温遮断弁31と重なる位置となるように配設さ
れている。
【0016】図2(a),(b)に示すように、前記高
温遮断弁31において、吐出管18側となる閉鎖弁体3
2は円柱状をなし、その外面の中央には十字壁状をなす
ガイド壁32aが、周縁には環状をなすシール突起32
bが突設されている。閉鎖弁体32よりも本体ケース1
2側には円環状をなすガイドリング33が配設されると
ともに、その内周面には閉鎖弁体32の内面から延出さ
れた4本の支柱33aが連結されている。閉鎖弁体32
の内面中央にはガイド部としての円筒状をなすガイドパ
イプ34が突設されるとともに、このガイドパイプ34
の内周面には、ガイドパイプ34の長さ方向に延びるガ
イド突起34aが周方向に沿って等間隔に複数突設され
ている。また、ガイドパイプ34の基端部にはガイドパ
イプ34内に入り込んだごみ等を外部へ放出するための
透孔34bが透設されている。
【0017】図3に示すように、前記逆止弁41は、ほ
ぼ有底円筒状をなす頭部42と、頭部42の中心から外
面側へと突設された丸棒状をなす支持突起43とから形
成されている。頭部42の外周面において、その中央に
は環状凹溝44が形成されるとともに、側縁には内面側
に向かうほど縮径するテーパ部45が形成されている。
【0018】図4に示すように、弁体収容管17と本体
ケース12との間には係止板51が設けられている。係
止板51の中心には支持孔52が貫設され、その支持孔
52内に高温遮断弁31のガイドパイプ34が挿通され
ている。弁体収容管17の吐出管18側を縮径すること
により形成された外端壁17aと高温遮断弁31のガイ
ドリング33の外面との間にはコイルスプリング35が
介装され、このコイルスプリング35により高温遮断弁
31は本体ケース12方向へ付勢されている。この状態
で、高温遮断弁31はガイドリング33の内面と係止板
51の外面との係合により、本体ケース12側への移動
を規制されている。また、係止板51の支持孔52の周
縁には通水孔53が透設され、温水はこの通水孔53を
通り、弁体収容管17内へと供給される。そして、通水
孔53を通過した温水は高温遮断弁31の内部から外部
を通って、吐出路18aへと供給されるようになってい
る。
【0019】高温遮断弁31と係止板51との間には付
勢部材としての形状記憶合金製の遮断スプリング36が
介装されている。図5に示すように、この遮断スプリン
グ36は高温遮断弁31の内部を温水が通過する際、温
水が所定温度、例えば70℃以上の場合に伸張するよう
になっている。
【0020】そして、遮断スプリング36により、高温
遮断弁31はコイルスプリング35の付勢力に抗して吐
出管18方向へ付勢され、移動される。この状態で、弁
体収容管17の外端壁17aにシール突起32bが密接
されることにより、吐出路18aへの温水の流れが遮断
されるようになっている。なお、高温遮断弁31は弁体
収容管17の内周面に接触されたガイドリング33と、
弁体収容管17の吐出管18側開口内に挿入されたガイ
ド壁32aとにより、その移動が案内されるようになっ
ている。
【0021】図4に示すように、環状凹溝44内にO−
リング46が嵌合された逆止弁41は、その支持突起4
3が高温遮断弁31のガイドパイプ34内に挿入される
ことによって、高温遮断弁31に対して移動可能に構成
されている。本体ケース12の吐出孔16の内周面に
は、逆止弁41のテーパ部45と対応するテーパ部16
aが設けられ、両テーパ部16a,45は密接するよう
になっている。
【0022】逆止弁41と高温遮断弁31との間にはコ
イルスプリング47が介装されている。このコイルスプ
リング47はその両端がガイドパイプ34の外周面及び
頭部42の内面に係止されるとともに、逆止弁41を本
体ケース12方向へ付勢するようになっている。温水が
流入している状態では、その水圧により逆止弁41がコ
イルスプリング47の付勢力に抗し、吐出管18側へ移
動されている。
【0023】図5に示すように、高温遮断弁31により
吐出路18aへの温水の流れが遮断され、弁体収容管1
7内の水圧と本体ケース12内の水圧が同じとなった状
態で、逆止弁41はコイルスプリング47により供給孔
13方向へ付勢されるようになっている。この状態で逆
止弁41のテーパ部45が吐出孔16のテーパ部16a
に密接されるとともに、O−リング46により吐出孔1
6の内周面と頭部42の外周面との間がシールされるよ
うになっている。
【0024】次に、前記バルブにおける弁構造の作用に
ついて以下に記載する。さて、ボールバルブを用いた各
吐出路18aへの切換操作について以下に説明する。
【0025】給湯配管から供給される温水は、まず、供
給路15及び連通路24を通って右側の吐出路18aへ
と送られ、図示されない蛇口へと供給される。蛇口から
シャワーへと切り換える場合には、把持部を把持して軸
部21を回動させる。すると、連通室19内において軸
部21に一体化された弁体22は回動しつつ、右側の吐
出路18aへ供給される温水の流量を減少させる。そし
て、軸部21を90゜回動させたとき、両吐出路18a
への温水の供給が停止される。このまま弁体22を18
0゜回動したとき、図1中に矢印で示すように、連通路
24が左側の吐出路18aに接続され、温水はシャワー
へと切り換えられる。
【0026】このとき、図4に示すように、逆止弁41
は温水が流入されるときの圧力によりコイルスプリング
47の付勢力に抗し、高温遮断弁31側に移動される。
図中に矢印で示すように、温水は係止板51の通水孔5
3から高温遮断弁31の内部を通り、その外部へ抜け、
それから弁体収容管17内を通って、吐出路18a内へ
と供給される。
【0027】この状態で、温水が70℃以上になると、
図5に示すように、温水は高温遮断弁31の内部を通過
する際、遮断スプリング36に接触し、遮断スプリング
36が伸張する。このため、ガイドリング33及びガイ
ド壁32aに案内された高温遮断弁31がコイルスプリ
ング35の付勢力に抗し、吐出管18側へと移動され
る。この状態で、遮断スプリング36に付勢された高温
遮断弁31は閉鎖弁体32のシール突起32bを弁体収
容管17の外端壁17aに密接させることにより、弁体
収容管17と閉鎖弁体32との間をシールして、供給路
15から吐出路18aへの温水の流れを遮断する。
【0028】一方、高温遮断弁31が閉鎖されることに
より吐出路18aへの温水の流れが止まったとき、図5
に矢印で示すように、逆止弁41がコイルスプリング4
7により付勢され、その支持突起43がガイドパイプ3
4により案内されながら、本体ケース12側へ移動され
る。移動された逆止弁41はそのテーパ部45を吐出孔
16のテーパ部16aに密接させるとともに、O−リン
グ46により吐出孔16の内周面と頭部42の外周面と
の間がシールされることにより、弁体収容管17側から
連通路24への逆流が防止される。
【0029】温水が70℃以下に戻ったときには、図4
に示すように、遮断スプリング36が収縮し、コイルス
プリング35により付勢された高温遮断弁31が本体ケ
ース12側へ迅速に移動して、開放される。すると、温
水が連通路24内から弁体収容管17内へと流入する。
この温水が流入するときの水圧により、逆止弁41はコ
イルスプリング47の付勢力に抗し、高温遮断弁31側
へ移動され、吐出孔16が開放される。そして、温水が
吐出管18に接続された図示されないシャワーから吐出
される。
【0030】上記のボールバルブにおいて、バルブ本体
11を構成する弁体収容管17内には、高温遮断弁31
及び逆止弁41が収容される。これらのうち温遮断弁3
1はガイドパイプ34を備えるとともに、このガイドパ
イプ34内には逆止弁41の支持突起43が挿入される
ことによって、高温遮断弁31及び逆止弁41は互いの
一部が重なる位置に設けられており、弁体収容管17内
に省スペースで収容される。これによりバルブ本体11
が小型化される。また、70℃以上の温水の流入によっ
て吐出路18aを閉鎖する方向に高温遮断弁31を付勢
する遮断スプリング36を形状記憶合金製としたことか
ら、例えば温度センサ等を取付ける必要が無く、バルブ
本体11の小型化を図りつつ、吐出路18aが迅速かつ
確実に閉鎖される。
【0031】さらには、高温遮断弁31を吐出路18a
側に、逆止弁41を本体ケース12側に配設したことに
より、高温遮断弁31が閉鎖することで弁体収容管17
と本体ケース12内の水圧が同じとなり、逆止弁41が
作動し、温水の供給路15への逆流がほぼ確実に防止さ
れる。
【0032】前記の実施形態によって発揮される効果に
ついて、以下に記載する。 ・ 高温遮断弁31と逆止弁41とを一部が重なる位置
となる状態でバルブ本体11を構成する弁体収容管17
内に収容したことから、高温遮断弁31及び逆止弁41
を省スペースに収容することができ、バルブ本体11の
小型化を図ることができる。
【0033】・ 所定温度以上の温水が流入した場合、
吐出路18aを閉鎖する方向に高温遮断弁31を付勢す
る付勢部材として形状記憶合金製の遮断スプリング36
が用いられている。このため、例えば温度センサ等をバ
ルブ本体11に取付ける必要が無く、バルブ本体11の
小型化を図りながら、吐出路18aの閉鎖を効果的かつ
迅速に行うことができる。
【0034】・ 高温遮断弁31を吐出路18a側に設
け、逆止弁41を本体ケース12側に設けたことによ
り、高温遮断弁31が閉鎖した場合にも逆止弁41を作
動させることができ、温水の供給路15への逆流を効果
的に防止することができる。
【0035】・ 高温遮断弁31にガイドパイプ34を
設け、このガイドパイプ34内に逆止弁41の支持突起
43が挿入されている。このため、ガイドパイプ34に
より逆止弁41の支持突起43の移動を案内することが
できるとともに、高温遮断弁31及び逆止弁41をより
省スペースにバルブ本体11内に配設することができ
る。
【0036】・ 高温遮断弁31を本体ケース12方向
に付勢するコイルスプリング35を設けたことにより、
バルブ本体11は高温遮断弁31により吐出路18aを
閉鎖した状態から開放した状態へと迅速に復帰すること
ができる。
【0037】・ 逆止弁41がO−リング46を備えて
いることから、頭部42と吐出孔16との間がシールさ
れることにより、温水の逆流をより効果的に防止するこ
とができる。
【0038】・ 高温遮断弁31は弁体収容管17の内
周面と摺接するガイドリング33を備えていることか
ら、移動する際の位置ずれを防止することができる。 ・ 高温遮断弁31にシール突起32bを設けたことか
ら、弁体収容管17の内側壁との接触面積を小さなもの
とすることにより、押圧力を強くしてシール機能を良好
に発揮することができる。
【0039】・ 逆止弁41を本体ケース12方向へ付
勢するコイルスプリング47の一端が高温遮断弁31の
ガイドパイプ34の外周面に係止されていることから、
コイルスプリング47が収縮した場合の高温遮断弁31
と逆止弁41との距離を近づけることができ、互いに重
なる部分を大きくすることができる。
【0040】なお、本実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ 逆止弁41を吐出路18a側に、高温遮断弁31を
本体ケース12側に設けてもよい。
【0041】このように構成した場合においても、本実
施形態と同様にバルブ本体11の小型化を図りつつ、温
水の逆流及び所定温度以上の温水の吐出を防止すること
ができる。
【0042】・ 温水の温度が、例えば45℃、50℃
で遮断スプリング36が伸張するように設定する等、形
状記憶合金の合金組成を変更することにより、高温遮断
弁31が作動する温度を変更してもよい。
【0043】・ コイルスプリング35を形状記憶合金
より形成してもよい。この場合、コイルスプリング35
はその両端をガイドリング33及び外端壁17aに固着
するとともに、通常は伸張した状態にあり、所定温度以
上の温水が接触した場合に収縮するように構成する。
【0044】加えて、コイルスプリング35を形状記憶
合金製とした場合には、遮断スプリング36を形状記憶
合金を除く金属製としたり、あるいは省略してコイルス
プリング35を付勢部材として構成してもよい。なお、
遮断スプリング36を形状記憶合金を除く金属製とした
場合には、遮断スプリング36により高温遮断弁31が
連通路24方向に付勢されるように構成する。
【0045】このように構成した場合、所定温度以上の
温水が流入した際、より迅速に吐出路18aを閉鎖する
ことができる。 ・ 付勢部材は形状記憶合金製の遮断スプリング36に
限定されるものではなく、例えば温度変化によって膨張
又は収縮するガスを封入したガスシリンダとしたり、あ
るいは温度変化によって膨張又は収縮可能に形成された
合成樹脂、又は合成ゴム製のバネ、パイプ等としたりし
てもよい。
【0046】このように構成した場合においても、本実
施形態と同様に所定温度以上の温水が流入した際、高温
遮断弁31を閉鎖することができる。 ・ 逆止弁41及び高温遮断弁31を供給管14内に設
けてもよい。
【0047】このように構成した場合、設けられる逆止
弁41及び高温遮断弁31がそれぞれ1つでよいため、
バルブ本体11の構成を簡易なものとすることができ
る。さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想に
ついて以下に記載する。
【0048】・ 前記付勢部材を形状記憶合金により形
成した請求項2から請求項4のいずれかに記載のバルブ
における弁構造。このように構成した場合、バルブの小
型化を図りつつ、所定温度以上の温水の吐出を効果的に
防止することができる。
【0049】・ 吐出路から供給路への温水の逆流を防
止する方向に逆止弁を付勢するためのコイルスプリング
を支持突起の周囲に圧縮状態で装着するとともに、この
コイルスプリングの一端をガイド部に係止し、他端を逆
止弁の頭部に係止した請求項4に記載のバルブにおける
弁構造。
【0050】このように構成した場合、高温遮断弁と逆
止弁との距離を近づけることができ、互いに重なる部分
を大きくすることができる。
【0051】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
バルブにおける弁構造によれば、高温遮断弁と逆止弁と
を一部をが重なる位置となる状態でバルブ本体内に配設
したことから、高温遮断弁と逆止弁を配設するためのス
ペースを節約してバルブの小型化を図ることができる。
【0052】請求項2に記載の発明のバルブにおける弁
構造によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、
バルブ本体の小型化を良好に図りながら、高温遮断弁の
閉鎖を効果的かつ迅速に行うことができる。
【0053】請求項3に記載の発明のバルブにおける弁
構造によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効
果に加えて、高温遮断弁が閉鎖した場合にも逆止弁を作
動させることができ、温水の供給路への逆流を効果的に
防止することができる。
【0054】請求項4に記載の発明のバルブにおける弁
構造によれば、請求項1から請求項3のいずれかに記載
の発明の効果に加えて、高温遮断弁のガイド部により逆
止弁の支持突起の移動を案内することができるととも
に、高温遮断弁及び逆止弁をより省スペースにバルブ本
体内に配設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態のバルブを示す一部を破断した正面
図。
【図2】 (a)は高温遮断弁を正面から見た状態を示
す斜視図、(b)は高温遮断弁を背面から見た状態を示
す斜視図。
【図3】 逆止弁を示す斜視図。
【図4】 温水が吐出路へ供給されている状態を示す拡
大断面図。
【図5】 吐出路が閉鎖された状態を示す拡大断面図。
【符号の説明】
11…バルブ本体、15…供給路、18a…吐出路、1
9…連通室、22…弁体、31…高温遮断弁、34…ガ
イド部としてのガイドパイプ、36…付勢部材としての
遮断スプリング、41…逆止弁、43…支持突起。
フロントページの続き Fターム(参考) 3H057 AA05 BB04 BB32 CC04 DD13 EE02 FB05 FC04 FD19 HH14 3H058 AA03 BB03 BB22 CC01 DD19 EE08 EE12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温水の供給路及び複数の吐出路をバルブ
    本体内に設けられた連通室を介して連通するとともに、
    この連通室内に回転可能に支持された弁体を配設し、こ
    の弁体の回転操作により供給路に対し所定の吐出路を切
    り換えて、供給路から供給された温水を吐出路から吐出
    可能に構成したバルブにおいて、 前記バルブ本体内には、所定温度以上の温水が流入した
    とき、供給路から吐出路への温水の流れを遮断するため
    の高温遮断弁と、吐出路から供給路への温水の逆流を防
    止するための逆止弁とをその一部が重なる位置となるよ
    うに一体的に配設したバルブにおける弁構造。
  2. 【請求項2】 前記高温遮断弁は、所定温度以上でその
    形状を変形することにより吐出路を閉鎖する方向に高温
    遮断弁を付勢する付勢部材を備えた請求項1に記載のバ
    ルブにおける弁構造。
  3. 【請求項3】 前記高温遮断弁を吐出路側に配置し、逆
    止弁を供給路側に配置した請求項1又は請求項2に記載
    のバルブにおける弁構造。
  4. 【請求項4】 前記高温遮断弁の内部には、逆止弁の支
    持突起の移動を案内するためのガイド部を設けた請求項
    1から請求項3のいずれかに記載のバルブにおける弁構
    造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008249069A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Toto Ltd 高温出湯防止弁

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JP2008249069A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Toto Ltd 高温出湯防止弁

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