JP2001041119A - インテークマニホールドのサージタンク構造 - Google Patents
インテークマニホールドのサージタンク構造Info
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Abstract
となく良好な気密性を確保して接合することができ、安
価に製造することのできるインテークマニホールドのサ
ージタンク構造の提供を目的とする。 【構成】 サージタンク3内に複数のブランチ管2が突
出状に接合配置されるインテークマニホールドにおい
て、サージタンク3は、ブランチ管2が接合されるロー
付け側部材4と、ロー付けされることのない非加熱側部
材5とに2分割形成されており、ロー付け側部材4に
は、ブランチ管2が挿入されて位置決めされる挿入突起
部6が設けられ、この挿入突起部6の先端には、ブラン
チ管2の先端のラッパ状部2aを形成させる拡管治具の
受けとなる治具受け拡開部6aが形成されている。
Description
ルドのサージタンク構造に関するものである。
ンテークマニホールドを構成するサージタンクと、これ
に連なる複数のブランチ管は、エンジン性能に大きな影
響を及ぼすため、吸気の流動抵抗を低減する手段とし
て、サージタンクやブランチ管の内面をなだらかにし
て、その面粗度を小さく抑えたり、各ブランチ管のサー
ジタンク内に開口する先端部形状をラッパ状とする方法
が提案されている。しかし、従来のサージタンクとブラ
ンチ管とを鋳造等により一体成形する場合には、そのよ
うな形状に形成することが困難であった。
号とか、特開平11−141422号などにおいては、
図8及び図9に示すような構造が採用されて、サージタ
ンク51を、本体部51aと分割部51bに分割形成さ
せ、先端にラッパ状部52aを形成させたパイプ製のブ
ランチ管52を、サージタンク51内に突出させて組み
付け、ロー付けによって一体化させている。また、例え
ば特開平10−230356号には、図10に示すよう
に、ブランチ管62の先端のラッパ状部62aの最大径
よりも大きな通し穴61aをサージタンク61に形成さ
せておき、ブランチ管62にリング状のリング部材63
を差し込んだ後に、サージタンク61とリング状部材6
3とブランチ管62をロー付けによって接合一体化させ
る構造が開示されている。しかし、このような構造で
は、接合部位のシール性確保のためには、ブランチ管5
2,62の真円度、外形寸法、サージタンク51,61
及びリング状部材63の接合部の加工精度に高い精度が
要求され、また、図8及び図9の場合には、位置決めピ
ンなどが必要で、高価なものとなってしまうという問題
点があり、また、全体を炉中ロー付けするために、部品
の熱容量の違いで熱変形による位置ズレが生じたり、ま
た、焼鈍による材料強度低下があり、ステー等を取り付
けるための雌ネジが強度不足となるという問題点があっ
た。
点に鑑み案出したものであって、位置ズレすることなく
良好な気密性を確保して安価に製造することができ、ま
た、ステー等の部材が取付け可能となるインテークマニ
ホールドのサージタンク構造を提供せんことを目的と
し、その要旨は、一端がシリンダヘッド取付用フランジ
に接続された複数本のブランチ管の他端が接続されるサ
ージタンクを備え、該サージタンク内に前記ブランチ管
の他端のラッパ状部が突出状に配置されるインテークマ
ニホールドにおいて、前記サージタンクは、前記ブラン
チ管が炉中ロー付けで接合されるロー付け側部材と、炉
中ロー付けされることなく前記ロー付け側部材とボルト
等で締結される非加熱側部材とに2分割形成されている
とともに、前記ロー付け側部材には、前記ブランチ管が
挿入されて位置決めされる挿入突起部が設けられ、該挿
入突起部の先端には、前記ブランチ管の先端のラッパ状
部を形成させる拡管治具の受けとなる治具受け拡開部が
形成されていることである。
する。図1は、サージタンクにブランチ管を接合した状
態の拡大断面構成図であり、図2は、サージタンクの分
割状態の全体斜視構成図である。
ンチ管2,2,2,2の一端側は、シリンダヘッドに取
り付けられるシリンダヘッド取付用フランジ1に接合さ
れており、各ブランチ管2,2,2,2の他端側がサー
ジタンク3内に突出状に配置されて、その各ブランチ管
2,2,2,2の先端はラッパ状に拡開されたラッパ状
部2aとなっており、本例では、サージタンク3は、前
記ブランチ管2,2,2,2が接合されるロー付け側部
材4と、ロー付けされることのない非加熱側部材5とに
2分割形成されており、ロー付け側部材4のフランジ部
4aと、非加熱側部材5のフランジ部5aを当接させ
て、それぞれのフランジ部4a,5aに形成されている
ボルト孔4b,5b内にボルト7を通し、ボルト7を締
め付けてロー付け側部材4に対し非加熱側部材5を締結
固定させることができるように構成されており、このロ
ー付け側部材4のフランジ部4aと非加熱側部材5のフ
ランジ部5aの当接される分割接合面Sは、前記ブラン
チ管2の中心軸線Pに対し直角方向となるように設定さ
れており、ロー付け側部材4には、外側からブランチ管
2の先端側が挿入される挿入突起部6が前記非加熱側部
材5側に向かって一体状に突出形成されたものとなって
おり、この挿入突起部6の内端は拡開された治具受け拡
開部6aとなっている。挿入突起部6は、例えば図5に
拡大して示すような形状に形成されており、4本等間隔
に挿入突起部6がロー付け側部材4から一体状に突出さ
れ、それぞれ挿入突起部6の先端に治具受け拡開部6a
が形成されている。
ー付け側部材4から、非加熱側部材5を分離させた状態
で、ロー付け側部材4の挿入突起部6内に、図3に示す
ようにブランチ管2の先端部を挿入させ、非加熱側部材
5が取り付けられる側から、かしめ治具10をブランチ
管2の先端側に圧入させて、かしめ治具10によりブラ
ンチ管2の先端側を、ロー付け側部材4の挿入突起部6
の内面にかしめて固定させ、これによりブランチ管2を
正確に位置決め固定することができるものである。な
お、かしめ治具10によりかしめてブランチ管2を挿入
突起部6に位置決めする他に、点付け溶接等によっても
ブランチ管2を位置決め固定させることができるもので
ある。
先端をかしめ等で位置決め固定させた後に、図4に示す
ように、拡管治具11を、ブランチ管2の先端側より挿
入突起部6の治具受け拡開部6aに押し付けることによ
り、ブランチ管2の先端をラッパ状に拡開させてラッパ
状部2aを形成させる。即ち、拡管治具11は、大径部
11aの先端に小径部11bが形成され、大径部11a
から小径部11bに亘ってアール部Rが形成されてお
り、このアール部Rを、治具受け拡開部6aに押し付け
ブランチ管2の先端を拡開させてゆき、正確にラッパ状
部2aを形成させることができるものである。
1を用いて、各ブランチ管2の先端側をかしめて位置決
めし、かつ確実にラッパ状部2aを形成させることがで
き、従来のようにブランチ管2の真円度、外形寸法、サ
ージタンク3の接合部の加工精度等に高い精度が要求さ
れることなく、また、位置決めピンも不要となり、安価
に製造することができるものとなる。
け側部材4に各ブランチ管2,2,2,2を接合させた
後に、ロー付け側部材4に非加熱側部材5をボルトで締
結させるものであり、ロー付け側部材4のみをブランチ
管2とともに高温の炉中に入れて炉中ロー付けを行えば
良く、非加熱側部材5は高温の炉中に入れる必要がない
ため、非加熱側部材5は安価な材料を用いても、焼鈍に
よる材料強度低下を心配する必要がなく、十分な強度が
確保できるため、この非加熱側部材5に雌ネジを形成し
て、ボルト9等により非加熱側部材5にステー8を強固
に取り付けることができ、このステー8によりサージタ
ンク3全体を強固に支持させることができるものとな
る。
はアルミ展伸材で形成させることができ、図5のよう
に、挿入突起部6を一体形成させたものであっても、ま
た、図6のように、別体の挿入突起部材6Aを、ロー付
け側部材4に炉中ロー付けとか点付け溶接,点付けロー
付け等で接合させて構成することもできる。即ち、図6
の挿入突起部材6Aは、4本の挿入突起部6が連結リン
グ部6bで連結されて別体に形成されたものである。
入突起部材6Bを別体で形成し、この挿入突起部材6B
をロー付け側部材4に接合させたものであっても良い。
図7の挿入突起部材6Bには、前記ブランチ管2の先端
が挿入される挿入孔6cが形成され、挿入孔6cの先端
側に、前記拡管治具11を受けるための治具受け拡開部
6aが形成されたものである。なお、図5及び図6にお
いて、挿入突起部6の数は4個に限定されるものではな
い。
フランジに接続された複数本のブランチ管の他端が接続
されるサージタンクを備え、該サージタンク内に前記ブ
ランチ管の他端のラッパ状部が突出状に配置されるイン
テークマニホールドにおいて、前記サージタンクは、前
記ブランチ管が炉中ロー付けで接合されるロー付け側部
材と、炉中ロー付けされることなく前記ロー付け側部材
とボルト等で締結される非加熱側部材とに2分割形成さ
れているとともに、前記ロー付け側部材には、前記ブラ
ンチ管が挿入されて位置決めされる挿入突起部が設けら
れ、該挿入突起部の先端には、前記ブランチ管の先端の
ラッパ状部を形成させる拡管治具の受けとなる治具受け
拡開部が形成されていることにより、非加熱側部材を取
り外した状態で、ロー付け側部材の挿入突起部内にブラ
ンチ管の先端を挿入して、かしめ等により正確に位置決
めさせることができ、その後にブランチ管の先端に拡管
治具を押し付けて、拡管治具と治具受け拡開部でブラン
チ管の先端を挟み込んで良好にブランチ管の先端にラッ
パ状部を形成させることができ、従来のように、ブラン
チ管の真円度,外形寸法,サージタンクの接合部等の加
工精度に高い精度が要求されず、かしめ等で正確に位置
決めすることができ、炉中ロー付けの際に位置ズレする
ことなく、良好な気密性を確保してブランチ管を正確に
ロー付け側部材に接合することができ、その後にロー付
け側部材に非加熱側部材をボルトで締結して安価に製造
することができるものとなる。また、非加熱側部材はス
テー等の取り付けが可能であり、サージタンク全体を強
固にステー等で支持することができる効果を有する。
接合させた状態の要部拡大断面構成図である。
ホールドの全体構成図である。
先端を挿入させ、かしめ治具でかしめる状態の作業説明
図である。
にラッパ状部を形成させる作業説明図である。
拡大斜視図である。
る。
る。
合した状態の断面構成図である。
る。
部断面構成図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 一端がシリンダヘッド取付用フランジに
接続された複数本のブランチ管の他端が接続されるサー
ジタンクを備え、該サージタンク内に前記ブランチ管の
他端のラッパ状部が突出状に配置されるインテークマニ
ホールドにおいて、前記サージタンクは、前記ブランチ
管が炉中ロー付けで接合されるロー付け側部材と、炉中
ロー付けされることなく前記ロー付け側部材とボルト等
で締結される非加熱側部材とに2分割形成されていると
ともに、前記ロー付け側部材には、前記ブランチ管が挿
入されて位置決めされる挿入突起部が設けられ、該挿入
突起部の先端には、前記ブランチ管の先端のラッパ状部
を形成させる拡管治具の受けとなる治具受け拡開部が形
成されていることを特徴とするインテークマニホールド
のサージタンク構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21817099A JP3731178B2 (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | インテークマニホールドのサージタンク構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21817099A JP3731178B2 (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | インテークマニホールドのサージタンク構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001041119A true JP2001041119A (ja) | 2001-02-13 |
JP3731178B2 JP3731178B2 (ja) | 2006-01-05 |
Family
ID=16715733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21817099A Expired - Fee Related JP3731178B2 (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | インテークマニホールドのサージタンク構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3731178B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030016137A (ko) * | 2001-08-20 | 2003-02-26 | 이명일 | 자동차용 EGR Pipe와 Braket의 연결방법 |
US7814877B2 (en) | 2007-05-15 | 2010-10-19 | Denso Corporation | Intake manifold with reinforcing partitions |
JP2021110297A (ja) * | 2020-01-10 | 2021-08-02 | 株式会社クボタ | エンジンの吸気マニホルド |
-
1999
- 1999-07-30 JP JP21817099A patent/JP3731178B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2021110297A (ja) * | 2020-01-10 | 2021-08-02 | 株式会社クボタ | エンジンの吸気マニホルド |
JP7340464B2 (ja) | 2020-01-10 | 2023-09-07 | 株式会社クボタ | エンジンの吸気マニホルド |
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---|---|
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