JP2001040737A - トイレ装置及びその施工方法 - Google Patents

トイレ装置及びその施工方法

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JP2001040737A JP2000016409A JP2000016409A JP2001040737A JP 2001040737 A JP2001040737 A JP 2001040737A JP 2000016409 A JP2000016409 A JP 2000016409A JP 2000016409 A JP2000016409 A JP 2000016409A JP 2001040737 A JP2001040737 A JP 2001040737A
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Katsuyuki Ishii
克征 石井
Masato Miyamoto
真人 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リフォーム時に従来のように便器本体を床面
から取り外したり、床面排水口の位置を変えたりするこ
となく、便器本体の据え付け位置を容易に変更可能とす
る。 【解決手段】 便器本体1の下面側に排水管2が収納さ
れる排水管収納凹所3が形成され、排水管2の一端部が
便器排水口4に接続され、他端部が床面排水口5に接続
されているトイレ装置Aである。排水管収納凹所3の内
側で排水管2を床面排水口5を中心として水平方向に回
動自在に接続すると共に、床面6上への便器本体1の据
え付け位置P2を排水管2の回動範囲内で変更可能とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トイレ装置及びそ
の施工方法に関し、詳しくは便器本体の据え付け位置を
変更可能とする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、洋式水洗便器においては、図16
に示すように、便器本体1の下面側に排水管2が収納さ
れ、排水管2の一端部が便器排水口4に固定接続され、
他端部が床面排水口5に固定接続されている。そして、
通常は図17(a)(b)に示すように、トイレルーム
Bのセンター位置P1に合わせて便器本体1が床面6上
に据え付けられて固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、リフォーム
によって例えば手洗い付きカウンター8や収納キャビネ
ットなどの周辺設備をトイレルームB内に新設する際に
は、便器本体1は床に固定されているため、図17
(c)のようにカウンター8と便器本体1との距離S′
が狭くなって、スペース的に窮屈となり、使いづらいも
のとなる。つまり、図17(b)のようにセンター位置
1に床面排水口5が位置しているので、便器本体1を
図17(b)の右側にずらそうとしても、床面排水口5
が固定位置にあるために便器本体1を横にずらすことが
できない。この場合、便器本体1とカウンター等との距
離を確保するために、便器本体1を一旦床から取り外
し、床面排水口5の位置を変え、その後再び便器本体1
を取り付け直す作業を行う場合もあり、このため従来で
は床下配管工事等が別途必要となるなど、増改築等のリ
フォーム工事が大掛かりとなり、多大な手間と費用がか
かるという問題がある。
【0004】本発明は、上記従来例に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、リフォーム時に、従来
のように便器本体を床面から取り外したり、床面排水口
の位置を変えたりすることなく、便器本体の据え付け位
置を容易に変更できるようにしたトイレ装置を提供する
にあり、他の目的とするところは、手洗い付きカウンタ
ーを便器本体の側方に設置する際に、手洗い付きカウン
ターと便器本体との距離を容易に確保してスペース的に
余裕をもたせることができると共に、手洗い部の配管を
納まり良く且つ配管作業を簡易に行うことができ、さら
に手洗い後の水を便器洗浄水として再利用できるように
したトイレ装置を提供するにあり、他の目的とするとこ
ろは、床固定片の取り付け角度を厳密に設定する必要が
なく、床固定片の取り付けにかかる手間を大幅に省略で
き、施工性の向上を図ることができるトイレ装置の施工
方法を提供するにあり、他の目的とするところは、床固
定片に対して回動自在に接続されている縦接続管が床固
定片から抜けるのを防止できるトイレ装置の施工方法を
提供するにあり、更に他の目的とするところは、横接続
管の必要寸法を容易に決定することができるトイレ装置
の施工方法を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、便器本体1の下面側に排水管2が収納され
る排水管収納凹所3が形成され、排水管2の一端部が便
器排水口4に接続され、他端部が床面排水口5に接続さ
れているトイレ装置であって、排水管収納凹所3の内側
で排水管2を床面排水口5を中心として水平方向に回動
自在に接続すると共に、床面6上への便器本体1の据え
付け位置P2を排水管2の回動範囲内で変更可能として
なることを特徴としており、このように構成すること
で、例えば便器本体1の側方にカウンター等を設置する
際には、便器本体1を左右どちらかに振る。このとき、
排水管2が床面排水口5を中心として水平方向に回動す
るので、カウンター等との距離Sを確保できる位置まで
便器本体1の据え付け位置P 2を左右どちらの方向にも
自由に変更することができる。従って、従来のような便
器本体1を一旦床面6から取り外す作業や、床面排水口
5の位置を変える作業、及び便器本体1を取り付ける作
業をそれぞれ行う必要がなくなり、リフォーム工事が簡
易となる。
【0006】また上記ロータンク7からの洗浄水が供給
される便器本体1の側方に手洗い付きカウンター8が設
置され、手洗い部9への給水をロータンク7用の給水管
10から行うと共に、手洗い部9からの排水を便器ボウ
ル11内に排水するようにするのが好ましく、この場
合、手洗い付きカウンター8を便器本体1の側方に新た
に設置しても、便器本体1の据え付け位置P2の移動に
よってスペース的な窮屈感をなくすことができる上に手
洗い部9からの排水を便器ボウル11内の溜水用或いは
洗浄水として再利用できるようになる。
【0007】また上記手洗い部9からの手洗い排水管1
5をロータンク7からの洗浄水管12に接続するのが好
ましく、この場合、洗浄時にはロータンク7の洗浄水管
12からの洗浄水と手洗い部9からの排水とをそれぞれ
便器内に供給できるので、洗浄水量が増加する。
【0008】また上記手洗い部9の手を差し込む開口部
14が便器側に向けられているのが好ましく、この場
合、便器に座ったままの姿勢で手洗い部9を楽に使用で
きる。
【0009】また上記排水管2は、上端部50が便器排
水口4に接続される縦接続管2aと、一端部53が縦接
続管2aの側面開口部52aに接続され、他端部54が
床面排水口5に接続される横接続管2bとで構成され、
便器本体1を床面6に固定するための床固定片に対して
上記縦接続管2aの下端部51が回動自在に接続されて
いるのが好ましく、この場合、便器本体1の据え付け位
置を左右いずれかに振る際には、床固定片に対して縦接
続管2aが回動することで、縦接続管2aに接続されて
いる横接続管2bの向きを変化させることができ、従っ
て、床固定片の取り付け角度を厳密に設定する必要がな
いものである。
【0010】また上記床固定片17に、縦接続管2aの
浮きあがりを防止するための爪部55を設けるのが好ま
しく、この場合、床固定片17に対して回動自在に接続
されている縦接続管2aが床固定片17から抜けるのを
防止でき、また一度施工した便器本体1を取り外す際に
も、縦接続管2aが床固定片17から外れる恐れがなく
なる。
【0011】また上記縦接続管2aの側面開口部52a
以外の側面部分52bに、縦接続管2aに横接続管2b
を接続する際の横接続管2bの切断位置を示す切断ガイ
ド57を突設させるのが好ましく、この場合、既設の床
フランジ21に対して設置されている横接続管2bの一
端部53を切断ガイド57に沿って切断することによ
り、横接続管2bの余剰部分53´を切断でき、横接続
管2bの必要寸法を容易に決定できるようになる。
【0012】また、上記トイレ装置を施工するにあたっ
て、横接続管2bの他端部54を床面排水口5に取り付
けると共に、縦接続管2aの下端部51に回動自在に接
続された床固定片17を、便器本体1の略中心位置に位
置決めし、縦接続管2aに横接続管2bを接続する際の
横接続管2bの切断位置を示す切断ガイド線56が設け
られた型紙65を床固定片17に取り付け、横接続管2
bの一端部53側を上記切断ガイド線56に沿って切断
した後に、横接続管2bの切断後の一端部を縦接続管2
aの側面開口部52aに接続するのが好ましく、また、
上記縦接続管2aの下端部51に回動自在に接続された
床固定片17を、便器本体1の略中心位置に固定すると
共に、縦接続管2aの側面開口部52aに横接続管2b
の一端部53を接続し、床面排水口5に床フランジ21
を回動自在に取り付けると共に、縦接続管2aに横接続
管2bを接続する際の横接続管2bの切断位置を示す切
断ガイド線56が設けられた型紙65を床フランジ21
に取り付け、横接続管2bの他端部54側を上記切断ガ
イド線56に沿って切断した後に、横接続管2bの切断
後の他端部を床フランジ21に接続するのが好ましく、
いずれも、型紙65に示された切断ガイド線56に沿っ
て横接続管2bの余剰部分53´を切断することで、専
用の型紙65を使用して横接続管2bの必要寸法を容易
に決定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0014】本例の便器は、図2(a)、図3(a)に
示すように、後部上面にロータンク7が設置された便器
本体1の後部下面側に便器排水口4が設けられており、
この便器排水口4からの排水が排水管2を介して便器本
体1の前面下面側の床部に設けた床面排水口5に排水さ
れるようになった洋式水洗便器からなる。
【0015】上記排水管2は、図1に示すように、便器
本体1の下面側に形成された排水管収納凹所3内に収納
されている。排水管2は、一端部が便器排水口4に回動
自在に接続され、他端部が床面排水口5に回動自在に接
続されている。排水管2は床面排水口5を中心として水
平方向に回動自在とされ、これにより床面6上への便器
本体1の据え付け位置P2(図1(b))が排水管2の
回動範囲内で左右どちらにも変更可能となっており、ま
たこれに伴い便器本体1の下面側の排水管収納凹所3は
排水管2を真っ直ぐだけでなく、斜めにも配置できるよ
うに十分な広さを有している。
【0016】ここで、上記排水管2は、図3(a)に示
すように、縦接続管2aと横接続管2bとからなる。便
器本体1の後部下面側には下向きに開口した便器排水口
4が設けられており、この便器排水口4に対して縦接続
管2aの上端部が回動自在に接続されている。図4に示
すように、縦接続管2aの下部には便器本体1側に固定
される孔部18付き床固定片17が突設され、便器本体
1の下部には、図1(a)に示すように、床固定片17
の孔部18に対応する長孔19が設けられており、孔部
18から長孔19に止め具をスライド自在に挿入するこ
とで、縦接続管2aを便器本体1に対して回動自在に且
つ抜けないように接続できるようにしてある。縦接続管
2aには横接続管2bの一端部が接続され、横接続管2
bの他端部は、図3(b)に示すように、下向きに開口
して床面排水口5に連通していると共に、横接続管2b
の先端の外周に設けた接続フランジが床面6の床面排水
口5に取り付けられた床フランジ21に対して回動自在
に連結されている。これにより縦接続管2aと横接続管
2bとからなる排水管2全体が床面排水口5を中心とし
て左右どちらの方向にも回動自在となっている。
【0017】また、便器本体1の後部上面には、便器ボ
ウル11内に洗浄水を供給するロータンク7が設置され
ている。さらに便器本体1の側方には手洗い付きカウン
ター8が設置されている。この手洗い付きカウンター8
は、トイレルームBの側壁に沿って縦長に設置され、前
側の端部に手洗い部9が一体に設けられている。手洗い
部9は、図6(a)に示すように、手を差し込む開口部
14が便器本体1の前部側に向けられて配置されてい
る。カウンター8の下方には図2に示すように、手洗い
部9への給水管16と手洗い部9からの手洗い排水管1
5とがそれぞれ配管されており、手洗い部9への給水が
ロータンク7への給水管10(図16参照)から行われ
ると共に、手洗い部9からの排水が便器ボウル11内に
排水されるようになっている。ここでは、図2(b)の
ように手洗い部9からの手洗い排水管15がロータンク
7からの洗浄水管12の途中に分岐接続されている。手
洗い部9はロータンク7の洗浄水管12よりも高い位置
に設けられており、手洗い部9からの排水をポンプを用
いずに、自然落下により洗浄水管12に排水できるよう
にしてある。図2中の30は前カバー、31は洗浄ボタ
ン、32はキャビネットである。
【0018】しかして、例えば手洗い付きカウンター8
をトイレルームB内に増設するにあたっては、便器本体
1を床面6から取り外すことなく、便器本体1を手洗い
付きカウンター8が設置される壁面25から遠去かる方
向にずらせる。このとき便器本体1の下面側の排水管収
納凹所3内に収納されている排水管2が床面排水口5を
中心として水平方向に回動することで、便器本体1の据
え付け位置P2をトイレルームBのセンター位置P1から
横方向にずらして、排水管2の回動範囲内で左右どちら
の方向にも自由に変えることができるようになる。ここ
で、図5(a)(b)はリフォーム前の便器本体1の位
置を示しており、図5(c)(d)はリフォーム後の便
器本体1の位置を示している。
【0019】このように手洗い付きカウンター8との間
で十分な距離Sを確保できる位置まで便器本体1を左右
いずれかに振ることができるので、便器本体1と手洗い
付きカウンター8との間でスペース的に余裕をもたせる
ことができ、窮屈感がなくなる。また、便器本体1の下
面の排水管収納凹所3は、排水管2が水平に回動できる
ような広さに形成するだけでよいので、便器本体1の構
造が複雑とならず、しかも、従来のような便器本体1を
一旦床面6から取り外す作業や、床面排水口5の位置を
変える作業、さらには再び便器本体1を取り付け直す作
業を行う必要がなく、そのうえ既存の排水管2をそのま
ま使用できるので、リフォーム工事がきわめて簡易なも
のとなり、手間とコストを大幅に削減できるものとな
る。また、排水管2を床面排水口5を中心に回動させる
ので、排水管2が傾くだけであり、便器本体1を傾ける
ことなく、その据え付け位置P2を左右どちらにも変え
ることができるので、便器本体1の納まりが良く、その
うえ傾いた排水管2は便器本体1の下面側の排水管収納
凹所3内に収納されていて外部からは見えないので、外
観上何ら問題はないものである。
【0020】また、手洗い排水管15をロータンク7か
らの洗浄水管12に接続することで、洗浄時にはロータ
ンク7の洗浄水管12からの洗浄水と手洗い部9からの
排水とをそれぞれ便器内に供給できる。つまり図2
(b)のように洗浄水管12の途中に手洗い排水管15
が分岐接続されているため、洗浄水管12から便器ボウ
ル11内に流出するときの洗浄水の水圧によって手洗い
排水管15内に溜まっている排水が洗浄水管12内に吸
い込まれて、ロータンク7からの洗浄水と共に便器ボウ
ル11内に流れ込むので、洗浄水量が増加して便器ボウ
ル11の洗浄性能が高められる。また洗浄時以外のとき
にも、手洗い部9からの排水は自然落下によって便器ボ
ウル11内に排水されるようになる。このとき便器ボウ
ル11内には常に一定量の洗浄水が溜められており、手
洗い部9からの排水を溜水用としても再利用できるよう
になる。
【0021】また、手洗い給水管16と手洗い排水管1
5をカウンター8の下面側に沿って後方に延ばしてロー
タンク7からの給水管10及び洗浄水管12に接続する
ことによって、手洗い部9の配管作業が容易となり、手
洗い専用の給排水を設ける必要がなく、大幅な省施工化
が可能となる。しかも手洗い給水管16と手洗い排水管
15は前カバー31によって隠されているのでトイレル
ームB内に露出せず、納まりが良くなり、そのうえ手洗
い部9の下方のキャビネット32内部に、図6(b)に
示すように、手洗い給水管16と手洗い排水管15とを
配管するスペースを設ける必要がないので、キャビネッ
ト32内の収納量を大幅にアップさせることができる。
【0022】さらに手洗い付きカウンター8を便器本体
1の側方に設置することで、手洗い部9の使用が容易と
なる。従来では便器後方設置タイプのロータンクの上部
に手洗い部を設けているため、手洗い部を使用するたび
に振りかえる必要がある。本例では手洗い部9がカウン
ター8の前部に設置され、且つ手を差し込む開口部14
が便器本体1の前部側に向けられているので、便器に座
ったままの姿勢で手洗い部9を楽に使用できるようにな
り、しかも便器に近い位置に手洗い部9が位置している
ので、一層使い易くなる。
【0023】図7はロータンク7を便器本体1の側方の
カウンター8下方に収納し、便器本体1の後方に開閉蓋
34付き収納キャビネット33を設置した場合を示して
いる。手洗い排水管15はロータンク7の外側面を伝っ
てロータンク7の洗浄水管12に配管接続されている。
従って、便器本体1の後方に収納キャビネット33によ
る新たに収納スペースを追加できると共に、ロータンク
7と便器本体1との距離を、便器本体1の据え付け位置
2を変えるだけで広くでき、さらに手洗い排水管15
をロータンク7の外側面から下面側に沿って配管するこ
とで、ロータンク7の奥行きを確保でき、この結果、ロ
ータンク7を薄くすることなく、トイレルームB内の収
納量を増加させることができ、一層使い易くすることが
できる。
【0024】図8〜図11は更に他の実施形態を示して
いる。本例では、便器排水口4と床面排水口5とを接続
するための排水管2が、上端部50が便器排水口4に接
続される縦接続管2aと、一端部53が縦接続管2aの
側面開口部52aに接続され、他端部54が床面排水口
5に接続される横接続管2bとで構成され、便器本体1
を床面6に固定するための床固定片17に対して上記縦
接続管2aの下端部51が回動自在に接続されている。
つまり、排水管2の便器接続側2cが、図8に示すよう
に、水路を構成する円形有底状の縦接続管2aと、便器
本体1の固定治具となる床固定片17とに上下に分割さ
れている。縦接続管2aは、便器排水口4に接続される
上面開口部60と、横接続管2bに接続される側面開口
部52aとを備えていると共に、縦接続管2aの内部に
は側面開口部52aよりも低い位置に底板部62(図1
1)が設けられている。縦接続管2aの上面開口部60
はゴムパッキン等を介して便器排水口4にシールされて
いる。縦接続管2aの底板部62の外周部には底板部6
2よりも下方に突出するように円筒部63が突設されて
いる。
【0025】床固定片17は、平面視略楕円形の略板状
に形成されており、上面の中央側に、縦接続管2aの円
筒部63の下端部51を支持する円環状の支持面17a
と、支持面17aの内周位置から上方に突設された一対
の半円筒状突起17bとが設けられている。一対の半円
筒状突起17bは縦接続管2aの円筒部63と同心円状
に形成されている。そして、図11に示すように、一対
の半円筒状突起17bを縦接続管2aの円筒部63の内
面側に挿入係止した状態で、円筒部63の下端を支持面
17aに当てることで、縦接続管2aの円筒部63を床
固定片17に対して回動自在に支持できるようになって
いる。このとき、床固定片17に対して縦接続管2aを
任意の角度まで回動した後で、縦円筒部63と床固定片
17とを接着剤で互いに接着することで、縦接続管2a
を床固定片17に対して動かないように固着するように
してもよい。さらに図9(b)に示すように、縦接続管
2aの下端の内方から左右一対の支持突起100を突設
させ、支持突起100を床固定片17の一対の半円筒状
突起17b,17b間に当てがうようにしてもよい。
【0026】床固定片17の長さ方向の両側には、それ
ぞれ、図9に示すように、便器本体1への止め具を取り
付けると共に、床面6への固着具を取り付けるための左
右一対の孔部18が設けられている。各孔部18は便器
取り付け用の縦長孔18bと床面6取り付け用の横長孔
18aとで平面視略T字状に形成されている。先ず床固
定片17を床面6に固定するにあたっては、先に、便器
の止め具(例えばT形のボルト)を床固定片17の下方
から便器取り付け用の縦長孔18b内を通して、ボルト
の先端を縦長孔18bの上方に突出させておく。この状
態で、図10に示すように、床固定片17の両側の孔部
18を結ぶ線Nがトイレルームの側壁58に対して垂直
になるように床固定片17を床面6に沿わせ、釘ビス等
を床固定片17の上方から床面6取り付け用の横長孔1
8aを貫通して床面6に打設する。このように床固定片
17を床面6に固定した後に、便器本体1の取り付けを
行う。つまり上記のように床固定片17の縦長孔18b
上方に突出しているボルトの先端に、便器本体1の下端
両側の便器フランジに設けた孔部(図1では長孔19を
例示したが、本例では丸孔)を嵌め込み、床固定片17
の縦長孔18bに沿って便器本体1の角度を微調整した
後に袋ナットをボルトの先端に締め込むことにより、床
面6に固定されている床固定片17に対して便器本体1
の取り付けを行うことができる。なお図10中のMは既
存位置にある便器本体1の中心線、Sは便器本体1の左
右の振り幅、M´は新たな位置に据え付けられる便器本
体1の中心線、Lは横接続管2bの中心線を示してい
る。
【0027】また上記一端部53が縦接続管2aに接続
される横接続管2bの他端部54には、床面排水口5の
床フランジ21に接続される接続フランジ20が取り付
けられている。この接続フランジ20の両端には、左右
一対の長孔状のガイド孔20aが形成されている。一
方、床面排水口5に取り付けられる床フランジ21の上
面側には、接続フランジ20のガイド孔20aにスライ
ド自在に挿入される左右一対のガイド突起21aが突設
されており、このガイド突起21aをガイド孔20aに
挿入した状態で接続フランジ20が床フランジ21に接
続されている。
【0028】しかして、排水管2の便器接続側2cを上
部の縦接続管2aと下部の床固定片17とに分割し、且
つ床固定片17に対して縦接続管2aを回動自在に接続
したことにより、便器本体1の据え付け位置を左右いず
れかに振る際には、床固定片17に対して縦接続管2a
が回動することで、縦接続管2aに接続されている横接
続管2bの向きを変化させることができる。このとき、
縦接続管2aの円筒部63に床固定片17の半円筒状突
起17bが回動自在に挿入されており、縦接続管2aが
床固定片17の半円筒状突起17bのセンターを中心と
して回動自在となっているので、便器本体1を左右方向
にずらして設置した場合でも、床固定片17のセンター
と便器本体1の便器排水口4のセンターとが常に一致す
ることで、便器本体1の左右の移動が可能となる。つま
り図10に示すように、床固定片17の向きとは関係な
く、縦接続管2aと横接続管2bとを床固定片17に対
して回動させることで、横接続管2bの向きを縦接続管
2aと床面排水口5とを結ぶ中心線Lに向けることがで
き、横接続管2bと床面排水口5との接続を容易に行う
ことができるので、床固定片17の取り付け角度を厳密
に設定する必要がなくなる。
【0029】ちなみに、床固定片17と縦接続管2aと
が回転できないように一体に設けられている場合にあっ
ては、縦接続管2aと床面排水口5とを結ぶ線Lに対し
て垂直となるように、床固定片17の両側の孔部18を
結ぶ線Nを傾ける必要があり、このとき床固定片17の
傾き角度を厳密に設定する必要がある。これに対して、
本発明では、床固定片17の取り付け角度は大略的に決
めることができる。例えば図10のように、床固定片1
7の両側の孔部18を結ぶ線Nがトイレルームの側壁5
8に対してほぼ垂直となるように取り付けた場合であっ
ても、横接続管2bを回動させて床面排水口5に接続で
きるので、床固定片17の取り付けにかかる手間を大幅
に省略でき、施工性の向上を図ることができる。
【0030】ところで、床固定片17と縦接続管2aと
が回転できないように一体に設けられている場合でも、
便器本体1を床固定片17に対してある範囲で回動可能
に取り付けるようにすれば、床固定片17の取り付けの
角度を厳密にする必要がない。便器本体1を床固定片1
7に対してある範囲で回動可能に取り付ける方法とし
て、便器フランジの孔部を図1のように長孔19とすれ
ば、便器本体1を長孔19と床固定片17の縦長孔18
bとに沿ってある一定角度内で回動可能となるが、便器
フランジの長孔19の長さには限界があり、よって便器
本体1の回動範囲にも限界があり、便器本体1の左右の
振り幅が大きい場合には対応できなくなる。しかも長孔
19にすることで、便器フランジが強度的に劣り、さら
にこの長孔19を覆い隠すために特殊形状の袋ナット
(化粧キャップ)を用いる必要があるという問題も生じ
る。
【0031】これに対して本発明では、床固定片17に
対して縦接続管2aを回動自在に接続したことにより、
便器フランジの孔部を長孔19にしなくても、便器本体
1の回動範囲が広がり、結果として便器本体1の左右の
振り幅を大きくすることができる。従って、便器フラン
ジの孔部を長孔にすることによる強度的な問題や、特殊
形状の袋ナット(化粧キャップ)を用いる必要もなくな
る。
【0032】図12は床固定片17に、縦接続管2aの
浮きあがりを防止するための爪部55を設けた場合を示
している。他の構成は図11と同様であり、異なる点だ
けを述べる。本例では、床固定片17の上面から左右一
対の爪部55を突設させている。爪部55の先端は互い
に近接する方向に折り曲げられている。一方、縦接続管
2aの円筒部63の外面には、爪部55の先端が挿入さ
れる凹所64が凹設されており、縦接続管2aは床固定
片17の爪部55によって回動自在に保持されながら、
縦接続管2aと床固定片17とが回転自在の状態のまま
で上下方向に外れない構造とすることができ、縦接続管
2aの浮きあがり防止も図られる。さらに、縦接続管2
aの回動角度をきめた後で、縦接続管2aと床固定片1
7との嵌合部分を接着剤などでシールするのが望まし
く、これにより、床固定片17に対して縦接続管2aが
任意の角度を保ったままでシールできるようになる。ま
た、このような爪部55と凹所64との嵌合構造を採用
することで、一度施工した便器本体1を取り外す際に、
便器本体1の便器排水口4にゴムパッキン等を介して接
続されている縦接続管2aが上方に引っ張られても、縦
接続管2aが床固定片17から外れてしまう恐れがな
く、床固定片17のシール部が剥がれてしまうなどの問
題をなくすことができる。
【0033】図13は、更に他の実施形態を示してお
り、縦接続管2aの側面開口部52a以外の側面部分5
2bに、縦接続管2aに横接続管2bを接続する際の横
接続管2bの切断位置を示す切断ガイド57を突設させ
た場合を示している。他の構成は図8と同様であり、異
なる点だけを述べる。本例では、切断ガイド57は側面
開口部52aとは反対側の側面部分52bから庇状に突
設されている。先ず、床固定片17を既設の便器排水口
4に対して所定寸法S(便器本体1の左右の振り幅に対
応)だけ横方向にずらして設置し、この床固定片17の
上に縦接続管2aを載置し、切断ガイド57を横接続管
2b側に向けておく。次に、横接続管2bの他端部54
を既設の床フランジ21に対して設置し、横接続管2b
の一端部53を切断ガイド57に沿って切断する。この
切断ガイド57は、横接続管2bの一端部53に側面開
口部52aの内部に挿入できる部分を残して、横接続管
2bの不要な余剰部分53´を切断する際の目印となる
ものである。横接続管2bの余剰部分53´を切断した
後に、縦接続管2aを180°回転させて、側面開口部
52aに横接続管2bの切断後の一端部53aを挿入接
続する。このように、縦接続管2aに設けた切断ガイド
57に合わせて横接続管2bの余剰部分53´を切断す
ることで、横接続管2bの必要寸法を容易に決定するこ
とができる。また、切断ガイド57を側面開口部52a
と180°反対側に設けたことで、切断ガイド57が横
接続管2bと縦接続管2aとの接続の妨げとならず、ま
た施工後は、切断ガイド57自体が縦接続管2aを補強
するリブとしての役割を果たすようになる。
【0034】図14は更に他の実施形態を示している。
本例では、横接続管2aを縦接続管2aに接続するにあ
たって、横接続管2bの他端部54を床面排水口5に取
り付けると共に、縦接続管2aの下端部51に回動自在
に接続された床固定片17を、便器本体1の略中心位置
に位置決めし、縦接続管2aに横接続管2bを接続する
際の横接続管2bの切断位置を示す切断ガイド線56が
示された型紙65を床固定片17に取り付け、横接続管
2bの一端部53側を上記切断ガイド線56に沿って切
断した後に、横接続管2bの切断後の一端部を縦接続管
2aの側面開口部52aに接続するようにしたものであ
る。ここでは、図14(b)に示す型紙65に、床固定
片17の一対の半円筒状突起17bがスライド自在に挿
入される一対の円弧状開口部65aが形成されていると
共に、横接続管2bの軸線方向と平行な中心線L´、横
接続管2bの切断位置を示す切断ガイド線56、横接続
管2bの幅寸法を示す左右の幅寸法線56aがそれぞれ
示されている。
【0035】先ず、床固定片17を既設の便器排水口4
から所定寸法だけ横にずらして設置した後に、型紙65
の円弧状開口部65aを床固定片17の半円筒状突起1
7b(或いは爪部55)に嵌合させて、型紙65を床固
定片17上に回転自在に設置する。次に、横接続管2b
の他端部54を既設の床フランジ21に対して設置し、
横接続管2bの一端部53を床固定片17に向けて、型
紙65に示した中心線L´と左右の幅寸法線56aに横
接続管2bの中心と両側面とをそれぞれ一致させる。こ
の状態で、型紙65に示した切断ガイド線56に沿って
横接続管2bを切断する。その後、型紙65を床固定片
17から取り外し、床固定片17上に縦接続管2aを載
置して、縦接続管2aの側面開口部52aに横接続管2
bの切断後の一端部53aを挿入接続する。このように
型紙65に示された切断ガイド線56に沿って横接続管
2bの余剰部分53´を切断することで、専用の型紙6
5を使用して横接続管2bの必要寸法を容易に決定する
ことができる。また縦接続管2aに上記切断ガイド57
のような部位を別途設ける必要がないので、縦接続管2
aの構造が複雑とならず、型紙65であるのでコスト面
でも有利となる。
【0036】図15は更に他の実施形態を示している。
本例では、横接続管2aを縦接続管2aに接続するにあ
たって、縦接続管2aの下端部51に回動自在に接続さ
れた床固定片17を、便器本体1の略中心位置に固定す
ると共に、縦接続管2aの側面開口部52aに横接続管
2bの一端部53を接続し、床面排水口5に床フランジ
21を回動自在に取り付けると共に、縦接続管2aに横
接続管2bを接続する際の横接続管2bの切断位置を示
す切断ガイド線56が設けられた型紙65を床フランジ
21に取り付け、横接続管2bの他端部54側を上記切
断ガイド線56に沿って切断した後に、横接続管2bの
切断後の他端部を床フランジ21に接続するようにして
いる。ここでは、型紙65は図14と同様であり、一対
の円弧状開口部65aが床フランジ21の上面に突設し
た一対のガイド突起21aにスライド自在に挿入可能と
される。先ず、床固定片17を既設の便器排水口4から
所定寸法だけ横にずらして設置した後に、床固定片17
上に縦接続管2aを載置する。次に、既設の床フランジ
21に設けた半円筒状突起17bに型紙65の円弧状開
口部65aを嵌合させて、型紙65を床フランジ21上
に回転自在に設置する。次に、型紙65に示した中心線
L´と幅寸法線56aに横接続管2bを一致させる。こ
の状態で、型紙65に示した切断ガイド線56に沿って
横接続管2bを切断する。その後、型紙65を床フラン
ジ21から取り外し、横接続管2bの切断後の他端部を
接続フランジ20に挿入接続し、この接続フランジ20
を床フランジ21に接続する。これにより、型紙65に
示された切断ガイド線56に沿って横接続管2bの余剰
部分53´を切断することで、図14と同様に、専用の
型紙65を使用して横接続管2bの必要寸法を容易に決
定することができると共に、型紙65であるのでコスト
面でも有利になるという効果が得られる。
【0037】
【発明の効果】上述のように請求項1記載の発明にあっ
ては、便器本体の下面側に排水管が収納される排水管収
納凹所が形成され、排水管の一端部が便器排水口に接続
され、他端部が床面排水口に接続されているトイレ装置
であって、排水管収納凹所の内側で排水管を床面排水口
を中心として水平方向に回動自在に接続すると共に、床
面上への便器本体の据え付け位置を排水管の回動範囲内
で変更可能としてなるので、例えば便器本体の側方にカ
ウンター等を設置する際には、便器本体を左右どちらか
に振る。このとき排水管が床面排水口を中心として水平
方向に回動するので、カウンターとの距離を確保できる
位置まで便器本体の据え付け位置を左右どちらの方向に
も自由に変えることができる。従って、従来のような便
器本体を一旦床面から取り外す作業や、床面排水口の位
置を変える作業、さらには再び便器本体を取り付け直す
作業を行う必要がないので、リフォーム工事がきわめて
簡易なものとなり、リフォームにかかる手間とコストを
大幅に削減できると共に、便器本体の据え付け位置を変
えて排水管が傾いてもこの排水管は便器本体の下面側に
収納されていて外部からは見えないので、外観上何ら問
題はないものである。
【0038】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、ロータンクから洗浄水が供給される便
器本体の側方に手洗い付きカウンターが設置され、手洗
い部への給水をロータンク用の給水管から行うと共に、
手洗い部からの排水を便器ボウル内に排水するようにし
たので、手洗い付きカウンターを便器本体の側方に新た
に設置しても、便器本体の据え付け位置の移動によって
スペース的な窮屈感をなくすことができる上に、手洗い
部からの排水を便器ボウル内の溜水用或いは洗浄水とし
て再利用できるようになり、節水に役立つ。
【0039】また請求項3記載の発明は、請求項2記載
の効果に加えて、手洗い部からの手洗い排水管をロータ
ンクからの洗浄水管に接続したので、洗浄時にはロータ
ンクの洗浄水管からの洗浄水と手洗い部からの排水とを
それぞれ便器内に供給できるので、洗浄水量が増加して
洗浄性能を高めることができる。
【0040】また請求項4記載の発明は、請求項2又は
請求項3記載の効果に加えて、手洗い部の手を差し込む
開口部が便器側に向けられているので、便器に座ったま
まの姿勢で手洗い部を楽に使用でき、使い勝手が良くな
る。
【0041】また請求項5記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、排水管は、上端部が便器排水口に接続
される縦接続管と、一端部が縦接続管の側面開口部に接
続され、他端部が床面排水口に接続される横接続管とで
構成され、便器本体を床面に固定するための床固定片に
対して上記縦接続管の下端部が回動自在に接続されてい
るので、便器本体の据え付け位置を左右いずれかに振る
際には、床固定片に対して縦接続管が回動することで、
縦接続管に接続されている横接続管の向きを変化させる
ことができる。従って、床固定片の取り付け角度を厳密
に設定する必要がなく、床固定片の取り付けにかかる手
間を大幅に省略でき、施工性の向上を図ることができ
る。
【0042】また請求項6記載の発明は、請求項5記載
の効果に加えて、床固定片に、縦接続管の浮きあがりを
防止するための爪部を設けたので、床固定片に対して回
動自在に接続されている縦接続管が床固定片から抜ける
のを防止でき、また一度施工した便器本体を取り外す際
にも、縦接続管が床固定片から外れる恐れがなく、床固
定片のシール部が剥がれてしまうなどの問題をなくすこ
とができる。
【0043】また請求項7記載の発明は、請求項5記載
の効果に加えて、縦接続管の側面開口部以外の側面部分
に、縦接続管に横接続管を接続する際の横接続管の切断
位置を示す切断ガイドを突設させたので、床固定片を既
設の便器排水口に対して所定寸法(便器本体の左右の振
り幅に対応)だけ横方向にずらして設置し、この床固定
片上に縦接続管を載置し、切断ガイドを横接続管側に向
けて、他端部が既設の床フランジに対して設置されてい
る横接続管の一端部を切断ガイドに沿って切断すること
により、横接続管の余剰部分を切断でき、横接続管の必
要寸法を容易に決定することができる。
【0044】また、請求項8記載の発明は、請求項5記
載のトイレ装置を施工する方法であって、横接続管の他
端部を床面排水口に取り付けると共に、縦接続管の下端
部に回動自在に接続された床固定片を、便器本体の略中
心位置に位置決めし、縦接続管に横接続管を接続する際
の横接続管の切断位置を示す切断ガイド線が設けられた
型紙を床固定片に取り付け、横接続管の一端部側を上記
切断ガイド線に沿って切断した後に、横接続管の切断後
の一端部を縦接続管の側面開口部に接続することを特徴
とする。
【0045】また請求項9記載の発明は、請求項5記載
のトイレ装置を施工する方法であって、縦接続管の下端
部に回動自在に接続された床固定片を、便器本体の略中
心位置に固定すると共に、縦接続管の側面開口部に横接
続管の一端部を接続し、床面排水口に床フランジを回動
自在に取り付けると共に、縦接続管に横接続管を接続す
る際の横接続管の切断位置を示す切断ガイド線が設けら
れた型紙を床フランジに取り付け、横接続管の他端部側
を上記切断ガイド線に沿って切断した後に、横接続管の
切断後の他端部を床フランジに接続することを特徴とす
る。
【0046】このような請求項8、請求項9の方法を採
用することで、型紙に示された切断ガイド線に沿って横
接続管の余剰部分を切断することで、専用の型紙を使用
して横接続管の必要寸法を容易に決定することができ
る。また型紙であるのでコスト面でも有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施形態の一例を示す斜視
図、(b)はリフォーム後の便器本体の据え付け位置を
説明する概略平面図である。
【図2】(a)は同上のトイレ装置の斜視図、(b)は
手洗い排水管と洗浄水管との接続状態の説明図である。
【図3】(a)は便器本体内の排水管収納凹所内に収納
された排水管を説明する一部破断側面図、(b)は床フ
ランジ付近の断面図である。
【図4】同上の排水管の斜視図である。
【図5】(a)(b)は同上のリフォーム前の便器本体
の平面図及び裏面図、(c)(d)はリフォーム後の便
器本体の平面図及び裏面図である。
【図6】(a)は同上の手洗い部の向きを説明する斜視
図、(b)は手洗い部の正面図である。
【図7】他の実施形態の斜視図である。
【図8】更に他の実施形態の一例を示す分解斜視図であ
る。
【図9】(a)は同上の縦接続管と床固定片との分解斜
視図、(b)は縦接続管の下面図である。
【図10】同上の便器本体と床固定片と排水管とトイレ
ルームの側壁との位置関係を説明する平面図である。
【図11】同上の床固定片と縦接続管との接続状態の側
面断面図である。
【図12】更に他の実施形態の側面断面図である。
【図13】更に他の実施形態を示し、(a)は切断ガイ
ドを備えた縦接続管の斜視図、(b)は切断ガイドによ
り横接続管を切断する場合の説明図である。
【図14】(a)(b)は更に他の実施形態を示す平面
図である。
【図15】更に他の実施形態を示す平面図である。
【図16】従来の斜視図である。
【図17】(a)(b)は従来のリフォーム前の便器本
体の平面図及び裏面図、(c)(d)はリフォーム後の
便器本体の平面図である。
【符号の説明】
1 便器本体 2 排水管 3 排水管収納凹所 4 便器排水口 5 床面排水口 7 ロータンク 8 手洗い付きカウンター 9 手洗い部 10 給水管 11 便器ボウル 12 洗浄水管 14 開口部 15 手洗い排水管 A トイレ装置 P2 据え付け位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 真人 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 酒井 武之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2D037 EA01 2D039 AA02 CA04 CB01 CB02 CD01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器本体の下面側に排水管が収納される
    排水管収納凹所が形成され、排水管の一端部が便器排水
    口に接続され、他端部が床面排水口に接続されているト
    イレ装置であって、排水管収納凹所の内側で排水管を床
    面排水口を中心として水平方向に回動自在に接続すると
    共に、便器本体の据え付け位置を排水管の回動範囲内で
    変更可能としてなることを特徴とするトイレ装置。
  2. 【請求項2】 ロータンクから洗浄水が供給される便器
    本体の側方に手洗い付きカウンターが設置され、手洗い
    部への給水をロータンク用の給水管から行うと共に、手
    洗い部からの排水を便器ボウル内に排水するようにした
    ことを特徴とする請求項1記載のトイレ装置。
  3. 【請求項3】 手洗い部からの手洗い排水管をロータン
    クからの洗浄水管に接続したことを特徴とする請求項2
    記載のトイレ装置。
  4. 【請求項4】 手洗い部の手を差し込む開口部が便器側
    に向けられていることを特徴とする請求項2又は請求項
    3記載のトイレ装置。
  5. 【請求項5】 排水管は、上端部が便器排水口に接続さ
    れる縦接続管と、一端部が縦接続管の側面開口部に接続
    され、他端部が床面排水口に接続される横接続管とで構
    成され、便器本体を床面に固定するための床固定片に対
    して上記縦接続管の下端部が回動自在に接続されている
    ことを特徴とする請求項1記載のトイレ装置。
  6. 【請求項6】 床固定片に、縦接続管の浮きあがりを防
    止するための爪部を設けたことを特徴とする請求項5記
    載のトイレ装置。
  7. 【請求項7】 縦接続管の側面開口部以外の側面部分
    に、縦接続管に横接続管を接続する際の横接続管の切断
    位置を示す切断ガイドを突設させたことを特徴とする請
    求項5記載のトイレ装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載のトイレ装置を施工する方
    法において、横接続管の他端部を床面排水口に取り付け
    ると共に、縦接続管の下端部に回動自在に接続された床
    固定片を、便器本体の略中心位置に位置決めし、縦接続
    管に横接続管を接続する際の横接続管の切断位置を示す
    切断ガイド線が形成された型紙を床固定片に取り付け、
    横接続管の一端部側を上記切断ガイド線に沿って切断し
    た後に、横接続管の切断後の一端部を縦接続管の側面開
    口部に接続することを特徴とするトイレ装置の施工方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項5記載のトイレ装置を施工する方
    法において、縦接続管の下端部に回動自在に接続された
    床固定片を、便器本体の略中心位置に固定すると共に、
    縦接続管の側面開口部に横接続管の一端部を接続し、床
    面排水口に床フランジを回動自在に取り付けると共に、
    縦接続管に横接続管を接続する際の横接続管の切断位置
    を示す切断ガイド線が形成された型紙を床フランジに取
    り付け、横接続管の他端部側を上記切断ガイド線に沿っ
    て切断した後に、横接続管の切断後の他端部を床フラン
    ジに接続することを特徴とするトイレ装置の施工方法。
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