JP2001040400A - 液体洗剤 - Google Patents

液体洗剤

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JP2001040400A
JP2001040400A JP11220412A JP22041299A JP2001040400A JP 2001040400 A JP2001040400 A JP 2001040400A JP 11220412 A JP11220412 A JP 11220412A JP 22041299 A JP22041299 A JP 22041299A JP 2001040400 A JP2001040400 A JP 2001040400A
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liquid detergent
compound
surfactant
acid
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JP11220412A
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Akira Ishikawa
石川  晃
Yukiko Fujii
志子 藤井
Hiroshi Nishimura
弘 西村
Kazutoshi Ide
一敏 井手
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Kao Corp
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保存安定性に優れ、且つ泥汚れ洗浄性能と再
付着防止性能に優れた液体洗剤を提供する。 【解決手段】 (A)界面活性剤、(B)一般式(1)
で表される化合物及び(C)ポリエーテル化合物とモノ
エチレン性不飽和単量体とを重合させた高分子化合物を
含有する液体洗剤。 R−OCH2CH(OH)CH2OH (1) 〔式中Rは炭素数1〜16の炭化水素基である。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体洗剤に関する。
【0002】
【従来の技術】液体洗剤は粉末洗剤に比べて、汚れた部
分に直接塗布できるという利点を有し、また製造工程に
おいて、乾燥設備等の複雑な装置を必要としない等の長
所を有する。しかしながら、粉末洗剤にはない相分離、
沈殿又は濁りといった安定性の問題があり、界面活性剤
の組み合わせや、アルカリ剤の種類、水分量等を考慮す
る必要がある。特に、ゼオライト等の水不溶性物質は勿
論のこと、その他の金属イオン封鎖剤や、ポリマー等の
分散剤をはじめとするビルダーの配合は、安定性を阻害
する原因となり、注意を要する。通常、安定性を向上さ
せるために、パラトルエンスルホン酸塩等のハイドロト
ロープ剤並びにエチレングリコール、プロピレングリコ
ール又はエタノール等の溶媒を配合することが提案され
ているが、粉末洗剤に比較して、充分な量のビルダーを
配合することは難しい。
【0003】一方、最近の液体洗剤は、界面活性剤濃度
を増加し、系内の水分量を少なくすることで、標準使用
量を少なくしたコンパクト化の試みがなされている。し
かしながら、このような濃厚系の液体洗剤は、従来以上
に液体洗剤自体の配合組成に注意する必要があり、また
ビルダーの多量の配合は困難であった。
【0004】特開平7−53993号公報には、液体洗
剤に安定に配合することができる固体粒子、特に泥汚れ
洗浄力や再付着防止性に優れたビルダーが記載されてい
る。該ビルダーはポリエチレングリコールを幹鎖にした
ものに、(メタ)アクリル酸を主体とするモノエチレン
性不飽和単量体をグラフト化した高分子化合物である
が、非イオン界面活性剤が高濃度、例えば界面活性剤中
の80重量%以上を占めるような系におけるビルダー性
能や洗浄性について全く記載されていない。非イオン界
面活性剤は、油汚れに対する洗浄性に優れている上、陰
イオン界面活性剤と比較して、臨界ミセル濃度が低いこ
とから、コンパクト化に有利である。しかしながら、ビ
ルダーの影響を受けやすく、より安定なビルダーの開発
が望まれていた。また、濃縮化に伴うゲル化や低温での
凝固といった問題についても検討されてきた。例えば、
特開平3−86800号公報、特表平8−509515
号公報にゲル化防止剤が記載されているが、ゲル化防止
効果及び洗浄力の点で十分とは言えなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、安定
性を損なうことなく、泥汚れ洗浄性能と再付着防止性能
に優れた液体洗剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)界面活
性剤、(B)一般式(1)で表される化合物及び(C)
ポリエーテル化合物とモノエチレン性不飽和単量体とを
重合させた高分子化合物を含有する液体洗剤に関する。
【0007】 R−OCH2CH(OH)CH2OH (1) 〔式中Rは炭素数1〜16の炭化水素基である。〕
【0008】
【発明の実施の形態】(A)成分 本発明に使用する界面活性剤(A)は、「Surface Acti
ve Agents 」、第1巻、Schwartz & Perry著、Intersci
ence、1949及び「Surface Active Agents 」、第2巻、
Schwartz、Perry 及びBerch 著(Interscience 1958) 、
ManufacaturingConfectioners CompanyのMcCutcheon部
門が発行した「McCutcheon's Emulsifiers & Detergent
s 」最新版または「Tensid-Taschenbuch」、H. Stache
、第2版、Carl Hanser Verlag、Meunchen & Wien 、1
981に記載の全ての物質から選択できる。具体的は以下
のものが挙げられる。 非イオン界面活性剤 非イオン界面活性剤は通常、例えばアルキル基の炭素原
子数が6〜12のアルキルフェノールもしくはジアルキ
ルフェノール、又は、炭素数8〜20の脂肪族アルコー
ル(又はそのアルキル付加誘導体)、アルキル基の炭素
原子数が10〜24のモノカルボン酸及びポリオキシプ
ロピレン基とを化学的に結合したモノ−またはジ−アル
カノールアミド基または水可溶化ポリアルコキシレンか
らなる。脂肪酸残基のアルキル基が10〜20の炭素原
子を含有し、アルキロイル基が1〜3個の炭素原子を含
有する脂肪酸モノ−及びジアルカノールアミドも一般的
である。モノ−及びジアルカノールアミド誘導体のいず
れでも、適宜、分子の後者の基と疎水性部分とを結び付
けるポリオキシアルキレン部分があってよい。ポリアル
コキシレン含有界面活性剤では、ポリアルコキシレン部
分は好ましくは平均2〜20個のエチレンオキサイド
(以下EO)基またはEO基とプロピレンオキシド(以
下PO)基からなる。
【0009】特にポリエチレンオキシド及び/又はポリ
プロピレンオキシド型の非イオン界面活性剤を使用する
ことが好ましく、とりわけ、下記(1)〜(3)から選
択される1種以上を主に使用することが好ましい。 (1)炭素数8〜16の第1級アルコールにEOを平均
5〜15モル付加したポリオキシエチレンアルキルエー
テル (2)炭素数8〜16の第2級アルコールにEOを平均
5〜15モル付加したポリオキシエチレンアルキルエー
テル (3)炭素数8〜16の第1級又は第2級アルコールに
平均5〜15モルのEO及び平均1〜5モルのPOを付
加したポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキ
ルエーテル。
【0010】(3)において、EOとPOの付加順序に
は特に制限はなく、ブロック重合でもランダム重合でも
よい。いずれの物質を使用するかは、洗剤の用途、目的
及び安定性に応じて選択される。上記(1)〜(3)か
ら選ばれる非イオン界面活性剤は、界面活性剤(A)中
に60〜100重量%、特に80〜100重量%配合す
ることができる。本発明の液体洗剤は、界面活性剤濃度
が高いことから、粘度が高くなりやすい。その際は液体
洗剤の粘度を低下させる為に、上記(1)〜(3)の非
イオン界面活性剤は第1級アルコール由来のものと、第
2級アルコール由来のものを併用することが好ましい。
【0011】その他の非イオン界面活性剤として、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル、蔗糖脂肪酸
エステル、脂肪酸グリセリンモノエステル、高級脂肪酸
アルカノールアミド、ポリオキシエチレン高級脂肪酸ア
ルカノールアミド、アミンオキサイド類及びアルキルグ
リコシド類が挙げられる。ここで、アルキルグリコシド
を界面活性剤(A)中に1〜10重量%、好ましくは1
〜5重量%配合することにより、液体洗剤の安定性がさ
らに向上する。
【0012】非イオン界面活性剤は、(A)成分の界面
活性剤中60重量%以上、更に70重量%以上、特に8
0重量%を占めることが好ましい。 陰イオン表面活性剤 本発明の液体洗剤は、非イオン界面活性剤の他に界面活
性剤中に15重量%以下、好ましくは1〜10重量%の
陰イオン界面活性剤を配合することができる。陰イオン
界面活性剤としては、例えばスルホネート型、硫酸塩型
及び/又はカルボン酸塩型の陰イオン界面活性剤が好適
に配合される。
【0013】好適な陰イオン界面活性剤の例は、アルキ
ル基の炭素原子数が10〜18のアルキルベンゼンスル
ホン酸、アルキル基の炭素原子数が10〜24のアルキ
ル硫酸及びアルキルエーテル硫酸(1〜5個のEO基を
有する)、オレフィンスルホン酸のアルキル金属塩、ア
ルカリ土類金属塩、アンモニウム塩及びアルキロールア
ミン塩並びにこのような陰イオン界面活性剤の安定な遊
離酸型を包含する。具体的には、下記(4)〜(7)に
示したものが最も好ましい。 (4)平均炭素数10〜20のアルキル基を有するアル
キルベンゼン硫酸塩 (5)平均炭素数10〜20の直鎖1級もしくは直鎖2
級アルコール由来のアルキル基又は分岐鎖アルコール由
来のアルキル基を有し、1分子内に平均0.5〜6モル
のEOを付加したアルキルエーテル硫酸塩 (6)平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニ
ル基を有するアルキル又はアルケニル硫酸塩 (7)平均炭素数8〜18の脂肪酸塩 上記陰イオン界面活性剤を配合する場合は、酸型で配合
し、別途アルカリ(エタノールアミン等)を添加するよ
うな方法を用いてもよい。 その他の界面活性剤として、洗剤に配合することが公
知の陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤を安定性を阻
害しない限り配合してもよい。
【0014】本発明では、界面活性剤(A)の総量は2
0〜80重量%、特に30〜60重量%であることが好
ましい。 (B)成分 本発明で用いる(B)成分は一般式(1)の化合物であ
る。
【0015】 R−OCH2CH(OH)CH2OH (1) 〔式中Rは炭素数1〜16、好ましくは3〜12、より
好ましくは4〜10の炭化水素基である。〕 特に、塗布洗浄において、衿、袖口等の皮脂汚れに対す
る洗浄性能の点から、一般式(1)中のRは炭素数7〜
9、特に8のアルキル基が好ましい。
【0016】本発明ではこのような(B)成分を液体洗
剤中に0.5〜30重量%、好ましくは1〜20重量
%、特には1〜15重量%配合することが洗浄性能の点
から望ましい。
【0017】一般式(1)の化合物はR−OHとエピハ
ロヒドリンやグリシドール等のエポキシ化合物をBF3
等の酸触媒を用いて反応させて製造する方法が一般的で
ある。しかしながら、アルコールとエポキシ化合物の反
応はエポキシ化合物の1位と2位にランダムに反応し、
更に多付加体も生成する。このため、1位にアルコール
が付加した一般式(1)の化合物以外に、異性体として
2−アルコキシ−1,3プロパンジオールや、グリセリ
ル基が多数付加した多量体が存在する。本発明では上記
異性体や多量体が混入した化合物を使用しても差し支え
ないが、洗浄性能の向上の点から、異性体及び多量体を
低減化させるために一般式(3)のアルミニウム触媒を
用いて一般式(1)の化合物を製造することが好まし
い。
【0018】 Al(OSO2−R3)l(OR4)m(OR5)n (3) 〔式中、R3は置換基を有していてもよい炭化水素を示
し、R4及びR5は同一又は異なって、置換基を有してい
てもよい炭化水素基を示す。lは1〜3、m及びnはそ
れぞれ0〜2の数であって、l+m+n=3である。〕 該触媒の製法としては例えばトリアルキルアルミニウ
ム、トリアルコキシアルミニウム又はトリハロゲン化ア
ルミニウム等にスルホン酸類等を反応させて、該アルミ
ニウム化合物のアルキル基、アルコキシル基又はハロゲ
ン基を該スルホン酸塩類で一部又は全部置換した後、残
りのアルキル基、アルコキシル基又はハロゲン基を更に
適当なアルコール類又はフェノール類で置換することに
より製造することができる。該置換反応は、炭化水素や
アルコール等の溶媒中で加熱混合することにより行われ
る。
【0019】本発明で上記アルミニウム触媒を使用する
場合は、エピハロヒドリンやグリシドール等のエポキシ
化合物をR−OHに対して0.5〜1.5モル当量、好
ましくは1.0〜1.2モル当量使用し、一般式(3)
のアルミニウム触媒をR−OHに対して0.001〜
0.1モル当量、好ましくは0.01〜0.05モル当
量用い、反応温度を10〜120℃、好ましくは70〜
110℃で1〜5時間反応することが良好である。
【0020】(B)成分は、ゲル化防止効果及び凝固防
止効果に優れる上に、皮脂への浸透性が高く、洗濯仕上
がりで特に気になる襟袖汚れに浸透し、効果的に洗浄す
ることができる。 (C)成分 (C)成分の高分子化合物は、ポリエーテル化合物と、
例えばアクリル酸及び/又はメタアクリル酸を主体とす
るモノエチレン性不飽和単量体を重合させた高分子化合
物である。ポリエーテル化合物としては次の一般式
(2) Y−O−(CH2CH2O)n−H (2) 〔式中、Yは水素原子、メチル基、フェニル基又はベン
ジル基、nは平均付加モル数であり、2〜200の数で
ある。〕で表されるものが好ましい。特に、ポリエチレ
ングリコールを骨格にし、一端がアルキル基、もしくは
フェニル基やベンジル基等のアリール基を有するものが
好ましい。本発明の液体洗剤には特に幹鎖にメチル基、
フェニル基を有するものが、最も安定に配合することが
できる。
【0021】(C)成分の高分子化合物はアクリル酸、
メタアクリル酸を必須にしたものにその他のモノエチレ
ン性不飽和単量体を加え、ポリエーテル化合物に重合さ
せて得ることができる。アクリル酸及び/又はメタアク
リル酸以外に使用できるモノエチレン性不飽和単量体と
しては、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸及び無水マ
レイン酸等が挙げられる。重合開始剤としては、公知の
ラジカル開始剤を使用することができる。本発明では、
(C)成分として、ポリエーテル化合物(C1)に対し
て、モノエチレン性不飽和単量体(C2)、好ましくは
アクリル酸及び/又はメタアクリル酸を含むモノエチレ
ン性不飽和単量体を重量比で少なくとも1/4以上の割
合、すなわち、(C2)/(C1)=0.25/1以
上、特に0.3/1以上の割合で反応させることによっ
て得られるものが最も好ましい。具体的な高分子化合物
の製造方法としては、窒素気流下で、90℃以上、好ま
しくは100〜200℃でポリエーテル化合物を攪拌し
ながら、モノエチレン性不飽和単量体と開始剤を別々
に、且つゆっくりと滴下することによって、酸型の本発
明の高分子化合物を得ることができる。塩にする場合
は、冷却後水酸化ナトリウム等のアルカリ剤で中和する
ことによって、容易に得ることができる。なお陰イオン
界面活性剤と同じく、酸型で配合し、液体洗剤内で中和
してもよい。(C)成分は好ましくは0.1〜15重量
%、より好ましくは0.1〜10重量%、更に好ましく
は0.5〜10重量%配合される。
【0022】本発明では、(B)成分に対する(A)成
分の重量比は、(A)/(B)=98/2〜70/30
が好ましく、特に95/5〜80/20が好ましい。ま
た、(B)成分に対する(C)成分の重量比は、(B)
/(C)=99/1〜75/25が好ましく、特に98
/2〜85/15が好ましい。 (任意成分)任意成分として従来より洗剤に配合が公知
の成分を安定性及び洗浄力を損なわない限り配合するこ
とができる。例えば、ポリエチレングリコール、カルボ
キシメチルセルロース等のポリマー;ポリビニルピロリ
ドン等の色移り防止剤;クエン酸、ジグルコール酸、リ
ン酸又はその塩等の金属捕捉剤;アルカリ炭酸塩、アル
カリ金属珪酸塩又はアルカノールアミン等のアルカリ剤
(pH調節剤としても使用できる);プロテアーゼ、セ
ルラーゼ、ペクチナーゼ、リパーゼ等の酵素;塩化カル
シウム、ギ酸、ホウ酸等の酵素安定化剤;シリコーン等
の消泡剤;エタノール等の低級アルコール類;ベンゼン
スルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸等の低級アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩;プロピレングリコール、エチ
レングリコール、ポリプリピレングリコール、ポリエチ
レングリコール等のグリコール類;安息香酸塩、尿素等
の可溶化剤;ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化
クレゾール、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム
等の酸化防止剤;チノパールCBS(チバスペシャリテ
ィーケミカルズ社製)等の蛍光染料、青味付け剤、香
料、抗菌防腐剤等が挙げられる。これら任意成分のう
ち、プロピレングリコール又はエチレングリコールは液
体洗剤の安定性をさらに向上させる性質を示すが、コン
パクト化の点で、配合する場合は20重量%以下、15
重量%以下が好ましい。水は60重量%以下、更に50
重量%以下、特に40重量%以下であることが好まし
い。
【0023】本発明の液体洗剤は、衣料用洗剤の他に、
食器用洗剤、住居用洗剤としても用いることができる。
pHは用途により異なるが、衣料用洗剤の場合8〜11
が好ましく、食器用洗剤の場合6〜9が好ましく、住居
用洗剤の場合7〜11が好ましい。
【0024】
【実施例】合成例1(B−1の合成) イソアミルアルコール158g(1.78mol)、ア
ルミニウムトリイソプロポキシド3.61g(17.7
mmol)及びp−フェノールスルホン酸9.40g
(5.4mol)を1Lフラスコに入れ、攪拌しながら
90℃まで昇温した。更に減圧下(200mmHg)1
時間攪拌後、100℃まで昇温し、エピクロルヒドリン
170gを30分で滴下し、更に3時間攪拌した。この
反応混合物を50℃に保ち、48%水酸化ナトリウム水
溶液800mlを1時間で滴下し、更に3時間攪拌後、
400mlの水を加え、分層させた。水層を除去した
後、油層を500mlの水で2回洗浄し、粗反応物を2
80g得た。次に粗反応物140g、水140g、ラウ
リン酸7.64g及び水酸化カリウム2.14gを2L
オートクレーブに入れ、攪拌しながら157℃まで昇温
した。5時間攪拌後、室温まで冷却し、反応物を500
mlの酢酸エチルで抽出し、更に300mlの水で2回
洗浄し、酢酸エチルを減圧留去したところ、(B)成分
に相当する一般式(1)中のRがイソアミル基の化合物
(B−1)を得。 合成例2(B−2の合成) 合成例1において、イソアミルアルコールに代えて、n
−オクタノール1.78molを用いた以外は同様の方
法で製造したところ、(B)成分に相当する一般式
(1)中のRがn−オクチル基の化合物(B−2)を得
た。 合成例3(B−3の合成) 合成例1においてイソアミルアルコールに代えて、ステ
アリルアルコール1.78molを用いた以外は同様の
方法で製造したところ、一般式(1)中のRがステアリ
ル基の化合物(B−3)を得た。 合成例4(C−1の合成) 温度計、撹拌機、窒素導入管、還流冷却器を備えたガラ
ス製反応器に、平均分子量1500のフェノキシポリエ
チレングリコール100重量部、マレイン酸5重量部を
仕込んで、窒素気流下、加熱して溶解させ、撹拌下15
0℃まで昇温した。次に、温度を150〜151℃に保
ちながら、アクリル酸30重量部、ジ−t−ブチルパー
オキシド4.5重量部を別々に、1時間にわたって連続
的に滴下し、その後40分間撹拌を続けた。冷却後、純
水135重量部を加え、高分子化合物C−1を得た。 合成例5(C−2の合成) 温度計、撹拌機、窒素導入管、還流冷却器を備えたガラ
ス製反応器に、平均分子量1500のモノメトキシポリ
エチレングリコール100重量部、マレイン酸10重量
部を仕込んで、窒素気流下、加熱して溶解させ、撹拌下
145℃まで昇温した。次に、温度を145〜147℃
に保ちながら、アクリル酸50重量部、ジ−t−ブチル
パーオキシド1.0重量部を別々に、1時間にわたって
連続的に滴下し、その後100分間撹拌を続けた。冷却
後、純水125重量部を加え、高分子化合物C−2を得
た。 実施例 <衣料用液体洗剤の調製>上記合成例の各化合物及び表
1の化合物を用いて表1の液体洗剤を作製し、下記に示
す脱脂力により洗浄力を評価し、また下記の方法で分散
性、保存安定性、泥再付着防止性能を評価した。結果を
表1に示す。 <脱脂力の測定法>トリオレイン200gを80Lのパ
ークレンに溶解し、金巾#2003布を浸漬して付着さ
せた後、パークレンを乾燥除去し人工汚染布とした。こ
の人工汚染布を5×5cmに裁断し、人工汚染布1枚当
たり0.2gの液体洗剤を2×2cmの面積に塗布し、
5枚1組をターゴトメータにて100rpmで洗浄し
た。(水温20℃、硬度4°DH、洗浄時間10分、5
分間水道水で流水すすぎ)洗浄後、液体洗剤を塗布した
部分を目視評価した。 <分散性評価法>内径105mmの円柱状の1Lビーカ
ーに10℃の蒸留水900gを入れ、全長35mm、直
径7.5mmの円柱状攪拌子(科学共栄社製、型式SA
−35等が好適例)を用いて300rpmにて攪拌を行
う。10℃の試料50gを水の渦中心に投入する。2分
間攪拌後、分散状態を目視評価した。 <保存安定性評価法>液体洗剤を100mlのガラス瓶
に入れ密栓した。このサンプルを50℃及び5℃の恒温
槽に10日間保管した。保存終了後のサンプルを目視で
観察し、下記の基準で評価した。
【0025】 ○:分離、沈殿又は白濁がない △:わずかに白濁している ×:分離、沈殿又は白濁が生じた <泥再付着防止性能評価>木綿の白布(金巾2003
布)を10cm×10cmに裁断し、5枚1組とした。
評価用洗剤水溶液1Lに園芸用鹿沼赤土2.5gを加
え、ターゴトメーターにて、洗浄時間10分、液体洗剤
濃度0.08%、水の硬度4°DH、水の温度20℃、
20℃水道水にて5分間流水すすぎ、の条件で洗浄を行
った。再汚染防止能は、洗浄前の原布(白布)及び試験
後の汚染布を目視により評価した。
【0026】
【表1】
【0027】・非イオン界面活性剤(1):エマルゲン
120(花王株式会社) ・非イオン界面活性剤(2):ソフタノール70(株式
会社日本触媒) ・非イオン界面活性剤(3):ノニデットR−9(シェ
ルジャパン株式会社) ・非イオン界面活性剤(4):炭素数12のアルキル基
を有する平均EO付加モル数8、平均PO付加モル数2
のポリオキシエチレンアルキルエーテル ・LAS−Na:炭素数10〜14のアルキル基を有す
る直鎖アルキルベンゼン硫酸ナトリウム ・ポリアクリル酸Na:平均分子量5000 ・デュラザイム16.0L:プロテアーゼ(ノボノルデ
ィスクバイオインダストリー株式会社) ・リポラーゼ100L:リパーゼ(ノボノルディスクバ
イオインダストリー株式会社) ・チノパールCBS−X:チバスペシャリティー社製の
蛍光染料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 弘 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 井手 一敏 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Fターム(参考) 4H003 AB19 AC08 AC09 AC23 BA12 DA01 DA03 DB01 EA12 EB04 EB06 EB14 EB30 EB34 EC01 EC02 ED02 ED28 FA06 FA16 FA37

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)界面活性剤、(B)一般式(1)
    で表される化合物及び(C)ポリエーテル化合物とモノ
    エチレン性不飽和単量体とを重合させた高分子化合物を
    含有する液体洗剤。 R−OCH2CH(OH)CH2OH (1) 〔式中Rは炭素数1〜16の炭化水素基である。〕
  2. 【請求項2】 (A)界面活性剤中の非イオン界面活性
    剤の割合が60重量%以上である請求項1記載の液体洗
    剤。
  3. 【請求項3】 (C)高分子化合物を構成するポリエー
    テル化合物が一般式(2)で表される化合物である請求
    項1又は2記載の液体洗剤。 Y−O−(CH2CH2O)n−H (2) 〔式中、Yは水素原子、メチル基、フェニル基又はベン
    ジル基、nは平均付加モル数であり、2〜200の数で
    ある。〕
  4. 【請求項4】 (C)高分子化合物が、ポリエーテル化
    合物に対して、モノエチレン性不飽和単量体を重量比で
    少なくとも1/4以上の割合で反応させることによって
    得られるものである請求項1〜3の何れか1項記載の液
    体洗剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001072995A (ja) * 1999-09-06 2001-03-21 Kao Corp 洗浄剤組成物
JP2008189752A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Kao Corp 液体漂白洗浄剤組成物
JP2010168428A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Kao Corp 硬質表面用液体洗浄剤組成物
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