JP2001039257A - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

頭部保護エアバッグ装置

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JP2001039257A
JP2001039257A JP11213541A JP21354199A JP2001039257A JP 2001039257 A JP2001039257 A JP 2001039257A JP 11213541 A JP11213541 A JP 11213541A JP 21354199 A JP21354199 A JP 21354199A JP 2001039257 A JP2001039257 A JP 2001039257A
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JP
Japan
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airbag
side rail
roof side
head
head protection
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JP11213541A
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English (en)
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Etsuhisa Mimura
悦久 三村
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグ袋体の厚みを実質的に厚くするこ
と無く、衝突対象物と乗員頭部との間に存在するエネル
ギ吸収代を大きくする。 【解決手段】 エアバッグ袋体16の取付部38は、膨
張室34の車室外側に折り返された状態でルーフサイド
レールインナパネル46に固定されており、膨張室34
は蛇腹状に折り畳まれている。膨張展開時には、エアバ
ッグ袋体16の取付部38が固定されたルーフサイドレ
ールインナパネル46の車室内側部にエアバッグ袋体1
6の膨張室34の上部が重なり、膨張室34の下端部が
ドアガラス33側の位置となる。この結果、車体前方か
ら見て、エアバッグ袋体16の膨張室34が下方を車幅
方向外側へ向けた傾斜した状態となり、衝突対象物54
と乗員頭部56Aとの間に存在するエネルギ吸収代が、
エアバッグ袋体16の実際の厚さより大きくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ルーフサイドレー
ルに沿って取付けられ、車体側部への所定の高荷重作用
時にインフレータから噴出したガスによってカーテン状
に膨張する頭部保護エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車体側部への所定の高荷重作用時におけ
る前席に着座した乗員の頭部の保護性能を向上させるべ
く、ルーフサイドレールに沿って折り畳み状態で格納さ
れたエアバッグ袋体を、サイドウインドガラスに沿って
カーテン状に膨張させる頭部保護エアバッグ装置が既に
提案されている。以下、この種の頭部保護エアバッグ装
置を開示したWO 96/26087号公報に示される
構成について説明する。
【0003】図11に示される如く、この頭部保護エア
バッグ装置100は、フロントピラー部102からルー
フサイドレール部104に跨がって配設された長尺状の
ダクト106と、このダクト106内に折り畳み状態で
格納されると共に前端固定点108及び後端固定点11
0にて車体側に固定されたエアバッグ袋体112と、ホ
ース114を介してダクト106の後端部と接続される
と共に車体側部への所定の高荷重作用時にガスを噴出す
るインフレータ116と、一端部が車体側に固定される
と共に他端部がエアバッグ袋体112の後端部に固定さ
れた帯状のストラップ118と、を主要構成要素として
構成されている。さらに、エアバッグ袋体112は、各
々略円筒状に形成されかつ略車両上下方向を長手方向と
して配置された複数のセル120を連接させることによ
り構成されている。
【0004】上記構成によれば、車体側部への所定の高
荷重作用時になると、インフレータ116からガスが噴
出される。このため、噴出されたガスは、ホース114
及びダクト106を介して折り畳み状態のエアバッグ袋
体112の各セル120内へ流入される。その結果、各
セル120が略車両上下方向を長手方向として略円筒状
に膨張し、これによりエアバッグ袋体112がウインド
ガラス122に沿ってカーテン状に膨張される。さら
に、エアバッグ袋体112の後端部はストラップ118
を介して車体側に連結されているため、エアバッグ袋体
112の後端側は確実にBピラー(センタピラーともい
う)部124の上部内側に配置されるようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな頭部保護エアバッグ装置では、側突時に衝突対象物
と乗員頭部との間に存在するエネルギ吸収代が、展開し
たエアバッグ袋体の厚みのみとなる。このため、特に衝
突荷重が局部的に作用するポール側突等においては、ル
ーフサイドレールが車室内方へ変形し易く、エネルギ吸
収代が更に少なくなる。これを改善する対策として、展
開したエアバッグ袋体の厚みを厚くすることでエネルギ
吸収代を大きくすることが考えられるが、この場合に
は、エアバッグ袋体が大きくなり、エアバッグ袋体の格
納性等に問題が残る。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、エアバッグ袋
体の厚みを実質的に厚くすること無く、衝突対象物と乗
員頭部との間に存在するエネルギ吸収代を大きくするこ
とができる頭部保護エアバッグ装置を得ることが目的で
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、ルーフサイドレールに沿って取付けられドアガラス
に沿ってカーテン状に展開する頭部保護エアバッグ装置
において、膨張展開したエアバッグ袋体の膨張室上部が
前記ルーフサイドレールの車幅方向内側に位置すること
を特徴とする。
【0008】従って、ドアガラスに沿ってカーテン状に
展開膨張したエアバッグ袋体は、膨張室上部がルーフサ
イドレールの車幅方向内側に位置する一方、膨張室の下
端部がドアガラスの車幅方向内側に位置する。この結
果、車体前方から見て、エアバッグ袋体の膨張室が下方
を車幅方向外方へ向けた傾斜状態となる。このため、エ
アバッグ袋体の厚みを実質的に厚くすること無く、ポー
ル等の衝突対象物と乗員頭部との間に存在するエネルギ
吸収代が、エアバッグ袋体の実際の厚み(エアバッグ袋
体が傾斜していない状態でのエネルギ吸収代)より大き
くなる。また、エネルギ吸収代が大きくなることによ
り、エアバッグ袋体が衝突対象物と乗員頭部との間に挟
まれるまでの時間が短くなるため、乗員頭部を時間的に
早く拘束することが可能になり、頭部保護性能を向上す
るとができる。
【0009】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
頭部保護エアバッグ装置において、前記エアバッグ袋体
は、上縁部に突設した複数個の取付部が前記膨張室の車
室外側に折り返され、前記ルーフサイドレールに固定さ
れていることを特徴とする。
【0010】従って、請求項1記載の内容に加えて、エ
アバッグ袋体展開時に、エアバッグ袋体の取付部が固定
されたルーフサイドレールの車室内側部にエアバッグ袋
体の膨張室上部が重なる。即ち、膨張室上部がルーフサ
イドレールの車幅方向内側に位置する。この結果、簡単
な構成で請求項1記載の効果が得られる。
【0011】請求項3記載の本発明は、請求項1記載の
頭部保護エアバッグ装置において、前記ルーフサイドレ
ールにおけるインナパネルのフランジから上方に向けて
エアバッグ袋体取付部を延設し、該エアバッグ袋体取付
部に前記エアバッグ袋体の取付部を固定したことを特徴
とする。
【0012】従って、請求項1記載の内容に加えて、ル
ーフサイドレールにおけるインナパネルのフランジから
上方に向けて延設したエアバッグ袋体取付部にエアバッ
グ袋体の取付部を固定したため、エアバッグ袋体展開時
に、エアバッグ袋体の取付部の下方に形成された膨張室
上部がルーフサイドレールの車幅方向内側に位置する。
この結果、簡単な構成で請求項1記載の効果が得られ
る。
【0013】請求項4記載の本発明は、ルーフサイドレ
ールに沿って取付けられドアガラスに沿ってカーテン状
に展開する頭部保護エアバッグ装置において、乗員頭部
と対応するルーフサイドレールの部位を補強して潰れ難
くしたことを特徴とする。
【0014】従って、車体とポール等の衝突対象物とが
衝突した場合にも、乗員頭部と対応するルーフサイドレ
ールの部位が潰れ難いため、ルーフサイドレールに大き
な断面変形は発生しない。この結果、ポール等の衝突対
象物と乗員頭部との間に有効なエネルギ吸収代を確保す
ることができ、頭部保護性能を向上させることができ
る。また、ルーフサイドレールの横曲げ剛性も向上し、
Bピラー上部の支持強度が増加し、側突時の車体変形を
抑制することができると共に、側突時のエアバッグ袋体
展開隙間の確保にも効果がある。
【0015】請求項5記載の本発明は、ルーフサイドレ
ールに沿って取付けられドアガラスに沿ってカーテン状
に展開する頭部保護エアバッグ装置において、エアバッ
グ袋体における膨張室の下端部の車幅方向外側に凸部を
有することを特徴とする。
【0016】従って、車体とポール等の衝突対象物とが
衝突した場合にも、エアバッグ袋体に設定した凸部が衝
突対象物とエアバッグ袋体の膨張室との間に介在する。
この結果、エアバッグ袋体の厚みを実質的に厚くするこ
と無く、衝突対象物と乗員頭部との間に存在するエネル
ギ吸収代を大きくすることができる。また、エアバッグ
袋体をルーフサイドレール、ピラー等に格納した状態で
は、凸部によって衝撃緩衝部材を構成したり、ガーニッ
シュの一部を構成することもできる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の頭部保護エアバッグ装置
の第1実施形態を図1〜図5に従って説明する。
【0018】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示
す。
【0019】図5に示される如く、本実施形態の頭部保
護エアバッグ装置10は、側突状態を検出するためのセ
ンサ12と、作動することによりガスを噴出する円柱状
のインフレータ14と、エアバッグ袋体16と、を主要
構成要素として構成されている。センサ12は、Bピラ
ー18の下端部付近に配設されており、所定値以上の側
突荷重が車体側部に作用した場合に側突状態を検出する
ようになっている。
【0020】インフレータ14はAピラー(フロントピ
ラーともいう)20とインストルメントパネル22との
接続部付近に配設されており、前述したセンサ12と接
続されている。従って、センサ12が側突状態を検出す
ると、インフレータ14が作動するようになっている。
【0021】エアバッグ袋体16の前端部16Aは、イ
ンフレータ14に連結された導管14Aの先端部に配置
されており、中間部16Bの上縁部はAピラー20及び
ルーフサイドレール28に沿って配置され、後端部16
Cの上縁部はCピラー(クォータピラーともいう)30
付近に配置されている。また、略上下方向へ折り畳まれ
て長尺状にされたエアバッグ袋体16の車室内側には、
Aピラーガーニッシュとルーフヘッドライニングとが配
設されている。
【0022】図1に示される如く、ルーフヘッドライニ
ング32においては、その車幅方向外側部32Aが折り
畳まれたエアバッグ袋体16の車室内側に位置してい
る。また、図1に二点鎖線で示される如く、エアバッグ
袋体16がドアガラス33に沿って下方へ膨張展開する
場合には、エアバッグ袋体16の膨張室34が、ルーフ
ヘッドライニング32の車幅方向外側部32Aを押し開
いて車室内に膨張展開するようになっている。
【0023】図4に示される如く、エアバッグ袋体16
は、基布により構成されており、縫製又は袋織りによっ
て膨張室34と、膨張室34の外周部に形成された所定
幅のガス漏れ防止部36が設定されている。エアバッグ
袋体16の上縁部にはベロ状の取付部38が突出形成さ
れており、これらの取付部38の略中央部には円形の取
付孔40が穿設されている。エアバッグ袋体16はこれ
らの取付孔40において、ボルト42及びナット44等
の固定手段によりルーフサイドレールインナパネル46
に形成した車室外方へ向かって凹陥した凹部46Aに固
定されている。
【0024】エアバッグ袋体16の取付部38は、膨張
室34の車室外側に折り返された状態でルーフサイドレ
ールインナパネル46に固定されている。即ち、エアバ
ッグ袋体16は、倒立した状態でルーフサイドレールイ
ンナパネル46に取付けられた後、取付部38(ボルト
42)に対して膨張室34を車室内側に回転されてい
る。また、エアバッグ袋体16の膨張室34は蛇腹状に
折り畳まれている。
【0025】図3に示される如く、エアバッグ袋体16
における取付部38が形成されていない部位では、膨張
室34の上端外周部に形成されたガス漏れ防止部36
が、ルーフサイドレールインナパネル46に形成した車
室内方へ向かって突出した凸部46Bに沿って配設され
ている。この結果、折り畳んだ状態の膨張室34は、ル
ーフサイドレールインナパネル46に沿って車体前後方
向に略直線状に配設されている。
【0026】なお、ルーフサイドレール28は、ルーフ
サイドレールインナパネル46とルーフサイドレールア
ウタパネル48とによって閉断面構造とされており、ル
ーフサイドレールインナパネル46とルーフサイドレー
ルアウタパネル48との間にリインフォースメント50
を配設した周知の構成となっている。また、エアバッグ
袋体16が格納されている通常状態では、ルーフヘッド
ライニング32の車幅方向外側部32Aは、ルーフサイ
ドレール28の下側フランジ28Aに配設されたウエザ
ーストリップ52に係止されている。更に、エアバッグ
袋体16は所定の間隔で巻かれたテープ等によって、折
り畳み状態に保持されており、テープ等はエアバッグ袋
体展開時に容易に破断するようになっている。
【0027】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0028】本実施形態では、センサ12が側突状態を
検出すると、インフレータ14が作動し、エアバッグ袋
体16内に入ったガスによって、エアバッグ袋体16の
膨張室34がルーフヘッドライニング32の車幅方向外
側部32Aを押し開いて車室内に膨張展開する。この
際、図1に示される如く、エアバッグ袋体16の取付部
38が固定されたルーフサイドレールインナパネル46
の車室内側部にエアバッグ袋体16の膨張室34の上部
が重なる。
【0029】従って、本実施形態では、側突時等にエア
バッグ袋体16はドアガラス33に沿って下方へ展開
し、図1に二点鎖線で示す様に膨張室34の上部がルー
フサイドレール28の車幅方向内側に位置し、膨張室3
4の下端部がドアガラス33側の位置となる。この結
果、車体前方から見て、エアバッグ袋体16の膨張室3
4が下方を車幅方向外方へ向けた傾斜状態となる。
【0030】このため、図2に示される如く、展開膨張
時のエアバッグ袋体16の膨張室34の厚み(L0)を
厚くすること無く、簡単な構成でポール等の衝突対象物
54と乗員56の頭部56Aとの間に存在するエネルギ
吸収代Lを大きくすることができる。即ち、本実施形態
のエネルギ吸収代Lは、傾斜した状態でのエアバッグ袋
体の16の膨張室34の厚み(L1)と、傾斜状態とな
った膨張室34によって形成された隙間58の厚み(L
2)の和(L=L1+L2)となって、エアバッグ袋体
16の実際の厚み(エアバッグ袋体16が傾斜していな
い状態でのエネルギ吸収代、即ち、エアバッグ袋体の1
6の膨張室34の厚み)より大きくなる。
【0031】また、エネルギ吸収代Lが大きくなること
により、エアバッグ袋体16が衝突対象物54と乗員5
6の頭部56Aとの間に挟まれるまでの時間が短くなる
ため、乗員56の頭部56Aを時間的に早く拘束するこ
とが可能になり、頭部保護性能を向上するとができる。
【0032】次に、本発明の頭部保護エアバッグ装置の
第2実施形態を図6に従って説明する。
【0033】なお、第1実施形態と同一部材については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0034】図6に示される如く、本実施形態では、ル
ーフサイドレールインナパネル46の上部フランジ46
Aから上方に向けてエアバッグ袋体取付部46Bが延設
されている。なお、エアバッグ袋体取付部46Bは、ル
ーフパネル60の車室内側に沿って延設されている。ま
た、エアバッグ袋体取付部46Bには、取付穴62が穿
設されており、この取付穴62にエアバッグ袋体16の
取付部38が、ボルト42及びナット44等の固定手段
により固定されている。なお、エアバッグ袋体16の取
付部38の下方には、ガス漏れ防止部36を介して膨張
室34が蛇腹状に折り畳まれている。この結果、折り畳
んだ状態の膨張室34は、ルーフサイドレールインナパ
ネル46に沿って車体前後方向に配設されている。
【0035】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0036】本実施形態では、ルーフサイドレールイン
ナパネル46の上部フランジ46Aから上方に向けて延
設したエアバッグ袋体取付部46Bにエアバッグ袋体1
6の取付部38を固定したので、エアバッグ袋体16が
車室内に膨張展開する際に、図6に二点鎖線で示す様
に、膨張室34の上部がルーフサイドレール28の車幅
方向内側に位置する。
【0037】従って、本実施形態では、側突時等にエア
バッグ袋体16はドアガラスに沿って下方へ展開し図6
に二点鎖線で示す展開状態となる。この結果、第1実施
形態と同様に、簡単な構成でエアバッグ袋体16の厚み
を実質的に厚くすること無く、衝突対象物と乗員頭部と
の間に存在するエネルギ吸収代を大きくすることができ
る。また、エネルギ吸収代が大きくなることにより、エ
アバッグ袋体16が衝突対象物と乗員の頭部との間に挟
まれるまでの時間が短くなるため、乗員の頭部を時間的
に早く拘束することが可能になり、頭部保護性能を向上
するとができる。
【0038】次に、本発明の頭部保護エアバッグ装置の
第3実施形態を図7及び図8に従って説明する。
【0039】なお、第1実施形態と同一部材については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0040】図7に示される如く、本実施形態では、乗
員56の頭部56Aと対応するルーフサイドレール28
の部位にバルクヘッド64を設けて補強している。
【0041】図8に示される如く、バルクヘッド64
は、シートの前後方向へのスライドを考慮して、車体前
後方向に間隔を開けて複数枚配設されている。
【0042】なお、本実施形態では、エアバッグ袋体1
6は、ルーフサイドレールインナパネル46に第1実施
形態と同様に取付けられている。
【0043】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0044】本実施形態では、乗員56の頭部56Aと
対応するルーフサイドレール28の部位がバルクヘッド
64によって補強されているので、車体とポール等の衝
突対象物とが衝突した場合にも、乗員56の頭部56A
に対応するルーフサイドレール28の部位が潰れ難い。
このため、ルーフサイドレール28に大きな断面変形は
発生しない。この結果、ポール等の衝突対象物と乗員5
6の頭部56A乗員頭部との間に有効なエネルギ吸収代
を確保することができ、頭部保護性能を向上させること
ができる。また、ルーフサイドレール28をバルクヘッ
ド64により補強しているため、ルーフサイドレール2
8の横曲げ剛性も向上し、Bピラー18上部の支持強度
が増加し、側突時の車体変形を抑制することができると
共に、側突時のエアバッグ袋体展開隙間の確保にも効果
がある。
【0045】なお、本実施形態では、乗員56の頭部5
6Aと対応するルーフサイドレール28の部位をバルク
ヘッド64によって補強したが、バルクヘッド64に代
えて、乗員56の頭部56Aと対応するルーフサイドレ
ール28の部位にウレタンフォーム等を充填して潰れ難
くした構成としても良い。
【0046】次に、本発明の頭部保護エアバッグ装置の
第4実施形態を図9及び図10に従って説明する。
【0047】なお、第1実施形態と同一部材については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0048】図9に示される如く、本実施形態では、エ
アバッグ袋体16の膨張室34の下端部の車幅方向外側
に凸部66が設定されている。この凸部66はエアバッ
グ袋体16の基布の一部によって構成されており、膨張
室34と同様にインフレータからのガスによって膨張展
開するようになっている。
【0049】図10に示される如く、エアバッグ袋体1
6の凸部66は、シートの前後方向へのスライドを考慮
して前後方向に沿って穿設されている。
【0050】なお、本実施形態では、エアバッグ袋体1
6は、ルーフサイドレールインナパネル46に第1実施
形態と同様に取付けられている。
【0051】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0052】本実施形態では、車体とポール等の衝突対
象物54とが衝突した場合にも、エアバッグ袋体16に
おける膨張室34の下端部の車幅方向外側に設定した凸
部66が衝突対象物54とエアバッグ袋体16の膨張室
34との間に介在する。この結果、エアバッグ袋体16
の厚みを実質的に厚くすること無く、衝突対象物54と
乗員56の頭部56Aとの間に存在するエネルギ吸収代
を大きくすることができる。
【0053】また、本実施形態では、凸部66をエアバ
ッグ袋体16の基布によって構成し、膨張室34と同様
にインフレータからのガスによって膨張展開する構成と
したので、エアバッグ袋体16のルーフサイドレール2
8への収納性が良い。
【0054】なお、本実施形態では、凸部66をエアバ
ッグ袋体16の基布によって構成し、膨張室34と同様
にインフレータからのガスによって膨張展開する構成と
したが、これに代えて、凸部66を、エアバッグ袋体1
6と別体とされた中空部材やウレタンフォーム等で構成
しても良い。この場合には、エアバッグ袋体16をルー
フサイドレール28またはAピラー20に格納した状態
で、凸部66によって衝撃緩衝部材を構成したり、ガー
ニッシュの一部を構成することもできる。
【0055】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、本実施形態では、エアバッグ袋体16を
蛇腹状に折り畳んだが、これに代えて、エアバッグ袋体
16をロール折り等の他の折り形状としても良い。ま
た、本発明の頭部保護エアバッグ装置は、Cピラー30
側にインフレータを配設した頭部保護エアバッグ装置に
も適用可能である。さらに、本発明の頭部保護エアバッ
グ装置は、前席乗員の頭部及び後席乗員の頭部の双方を
保護する前後席頭部保護エアバッグ装置にも適用可能で
ある。
【0056】
【発明の効果】上記説明した如く、請求項1記載の本発
明の頭部保護エアバッグ装置は、エアバッグ袋体の厚み
を実質的に厚くすること無く、衝突対象物と乗員頭部と
の間に存在するエネルギ吸収代を大きくすることができ
るという優れた効果を有する。また、乗員頭部を時間的
に早く拘束することが可能になり、頭部保護性能を向上
するとができるという優れた効果を有する。
【0057】請求項2記載の本発明は、簡単な構成で請
求項1記載の効果が得られる。
【0058】請求項3記載の本発明は、簡単な構成で請
求項1記載の効果が得られる。
【0059】請求項4記載の本発明は、衝突対象物と乗
員頭部との間に存在するエネルギ吸収代を大きくするこ
とができるという優れた効果を有する。また、側突時の
車体変形を抑制することができると共に、側突時のエア
バッグ袋体展開隙間の確保にも効果があるという優れた
効果を有する。
【0060】請求項5記載の本発明は、エアバッグ袋体
の厚みを実質的に厚くすること無く、衝突対象物と乗員
頭部との間に存在するエネルギ吸収代を大きくすること
ができるという優れた効果を有する。また、エアバッグ
袋体をルーフサイドレール等に格納した状態では、凸部
によって衝撃緩衝部材を構成したり、ガーニッシュの一
部を構成することもできるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図5の1−1線に沿った断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置の作用説明図である。
【図3】図5の3−3線に沿った拡大断面図である。
【図4】図5の4−4線に沿った拡大断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置のエアバッグ袋体格納状態を示す概略側面図であ
る。
【図6】本発明の第2実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置を示す図4に対応する断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置を示す図1に対応する断面図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置のエアバッグ袋体展開状態を示す概略側面図であ
る。
【図9】本発明の第4実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置を示す図2に対応する断面図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係る頭部保護エアバ
ッグ装置のエアバッグ袋体展開状態を示す概略側面図で
ある。
【図11】従来の頭部保護エアバッグ装置におけるエア
バッグ袋体の展開完了状態を示す概略側面図である。
【符号の説明】
10 頭部保護エアバッグ装置 14 インフレータ 16 エアバッグ袋体 28 ルーフサイドレール 32 ルーフヘッドライニング 33 ドアガラス 34 エアバッグ袋体の膨張室 36 エアバッグ袋体のガス漏れ防止部 38 エアバッグ袋体の取付部 46 ルーフサイドレールインナパネル 46B ルーフサイドレールインナパネルのエアバッ
グ袋体取付部 64 バルクヘッド 66 エアバッグ袋体の凸部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルーフサイドレールに沿って取付けられ
    ドアガラスに沿ってカーテン状に展開する頭部保護エア
    バッグ装置において、 膨張展開したエアバッグ袋体の膨張室上部が前記ルーフ
    サイドレールの車幅方向内側に位置することを特徴とす
    る頭部保護エアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 前記エアバッグ袋体は、上縁部に突設し
    た複数個の取付部が前記膨張室の車室外側に折り返さ
    れ、前記ルーフサイドレールに固定されていることを特
    徴とする請求項1記載の頭部保護エアバッグ装置。
  3. 【請求項3】 前記ルーフサイドレールにおけるインナ
    パネルのフランジから上方に向けてエアバッグ袋体取付
    部を延設し、該エアバッグ袋体取付部に前記エアバッグ
    袋体の取付部を固定したことを特徴とする請求項1記載
    の頭部保護エアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 ルーフサイドレールに沿って取付けられ
    ドアガラスに沿ってカーテン状に展開する頭部保護エア
    バッグ装置において、 乗員頭部と対応するルーフサイドレールの部位を補強し
    て潰れ難くしたことを特徴とする頭部保護エアバッグ装
    置。
  5. 【請求項5】 ルーフサイドレールに沿って取付けられ
    ドアガラスに沿ってカーテン状に展開する頭部保護エア
    バッグ装置において、 エアバッグ袋体における膨張室の下端部の車幅方向外側
    に凸部を有することを特徴とする頭部保護エアバッグ装
    置。
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