JP2001038313A - 管体の洗浄方法およびそれに用いる装置 - Google Patents

管体の洗浄方法およびそれに用いる装置

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JP2001038313A
JP2001038313A JP11217742A JP21774299A JP2001038313A JP 2001038313 A JP2001038313 A JP 2001038313A JP 11217742 A JP11217742 A JP 11217742A JP 21774299 A JP21774299 A JP 21774299A JP 2001038313 A JP2001038313 A JP 2001038313A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】管体、特に小口径の金属パイプ等に対し、炭化
水素系溶剤や水を用いて優れた洗浄効果を得ることがで
き、かつ洗浄後の乾燥も容易になしえるような洗浄方法
およびそれに用いる装置を提供する。 【解決手段】洗浄液循環配管10が付設された洗浄槽1
と、上記洗浄槽1内に装着され、底面もしくは側面の一
部が多孔板で形成され他の部分が無孔板で形成された上
面開放型のバスケット3とを備え、上記バスケット3が
内槽2に保持された状態で洗浄槽1内に装着され、上記
バスケット3の多孔板形成部が上記洗浄液循環配管10
に接続されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属パイプ等の管
体を洗浄する方法およびそれに用いる装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】銅管やその他の小口径の金属パイプに
は、その製造工程でオイル等が付着するため、これを洗
浄除去することが行われている。上記洗浄には、従来か
ら、洗浄効果に優れたフロン系洗浄剤や塩素系溶剤(例
えばトリクロルエタン等)を用い、金属パイプを洗浄槽
に浸漬するか、あるいは金属パイプを入れたバスケット
を洗浄槽内で軽く揺するといった比較的簡単な手段が行
われてきたが、近年、上記洗浄剤の使用が、地球温暖化
や環境汚染の原因となることから、厳しく制限されるよ
うになってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、代替洗浄剤と
して、炭化水素系溶剤や水を用いることが提案され、実
際に使用されているが、これらの洗浄剤は、従来のもの
に比べて洗浄力が低いため、従来と同様の方法で洗浄し
ても、金属パイプに付着したオイルを充分に洗浄除去す
ることができない。このため、超音波洗浄を組み込んだ
り、蒸気洗浄やシャワー洗浄を追加したりして、洗浄効
果を高めることが行われている。
【0004】これらの対策により、一般的な金属パイプ
に対しては、ある程度の洗浄効果が得られているが、口
径65mm以下、特に口径2〜20mmといった非常に
細いパイプの内部については、殆ど洗浄効果が得られて
いないのが実情である。
【0005】また、上記代替洗浄剤として用いる炭化水
素系溶剤や水は、従来の洗浄剤に比べて沸点が高く、ま
た蒸発潜熱が大きいため、洗浄後の乾燥が困難であると
いう問題もある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、管体、特に小口径の金属パイプ等に対し、炭化
水素系溶剤や水を用いて優れた洗浄効果を得ることがで
き、かつ洗浄後の乾燥も容易になしえるような洗浄方法
およびそれに用いる装置の提供をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、管体を洗浄する方法であって、底面もし
くは側面の一部が多孔板で形成され、他の部分が無孔板
で形成された上面開放型のバスケットを準備する工程
と、上記バスケットに、互いに方向を揃えて隙間なく並
べた多数本の管体を、その片端が上記バスケットの多孔
板形成部に当接し他端がバスケット上面開口に向かって
開放された状態となるよう装填する管体装填工程と、上
記管体群が装填されたバスケットを、洗浄液循環配管が
付設された洗浄槽に装着することにより、バスケット内
の管体群の片端開口を、上記洗浄液循環配管に連通させ
るバスケット装着工程と、その状態で処理槽内に洗浄液
を循環供給して、管体群の長手方向に沿って洗浄液を繰
り返し通過させる洗浄工程とを備えた管体の洗浄方法を
第1の要旨とする。
【0008】また、上記方法のなかでも、特に、上記バ
スケットの多孔板形成部に、管体群の片端が部分的に当
接する場合に、管体群の片端が当接する以外の多孔板形
成部に、多孔を塞ぐダミー部材を当接させるようにした
管体の洗浄方法を第2の要旨とする。
【0009】そして、本発明は、管体を洗浄する際に用
いられる装置であって、洗浄液循環配管が付設された洗
浄槽と、上記洗浄槽内に装着され、底面もしくは側面の
一部が多孔板で形成され他の部分が無孔板で形成された
上面開放型のバスケットとを備え、上記バスケットが洗
浄槽内に装着された状態で、バスケットの多孔板形成部
が上記洗浄液循環配管に接続されるようになっている管
体の洗浄装置を第3の要旨とし、そのなかでも、特に、
上記バスケットの多孔板形成部の多孔を、部分的に塞ぐ
ことのできるダミー部材が、バスケットとは別に設けら
れている管体の洗浄装置を第4の要旨とする。
【0010】さらに、本発明は、管体を洗浄する際に用
いられる装置であって、洗浄液循環配管が付設された洗
浄槽と、底面もしくは側面の一部が多孔板で形成され他
の部分が無孔板で形成された上面開放型のバスケット
と、上記バスケットを複数個保持した状態で洗浄槽内に
装着される内槽とを備え、上記内槽が洗浄槽内に装着さ
れた状態で、内槽に保持された各バスケットの多孔板形
成部が、内槽に設けられた連通路を介して上記洗浄液循
環配管に接続されるようになっている管体の洗浄装置を
第5の要旨とし、そのなかでも、特に、上記内槽に設け
られた連通路と、内槽に保持されるバスケットの多孔板
形成部との接続部に、上記バスケットに代わってその接
続部を塞ぐ蓋体が、内槽およびバスケットとは別に設け
られている管体の洗浄装置を第6の要旨とする。
【0011】また、これらの装置のなかでも、特に、上
記バスケットの多孔板形成部において、多孔板の内側
に、所定厚みの通液性緩衝材が取り付けられている管体
の洗浄装置を第7の要旨とする。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を説
明する。
【0013】まず、本発明が対象とする管体としては、
銅管や、鋼管、真鍮管といった各種金属パイプの他、各
種プラスチックパイプ、セラミックパイプ等をあげるこ
とができる。その口径寸法や長さは、特に限定するもの
ではないが、従来、炭化水素系溶剤や水を用いた場合に
内部まで洗浄することが困難であった口径2〜20mm
の細径管に適用することが、特に有用である。
【0014】本発明では、上記管体の洗浄装置として、
例えば図1に示す装置を用いることができる。この装置
は、開閉蓋1aを有する横型密閉式の洗浄槽1と、この
内側に、着脱自在に装着される内槽2と、内槽2の上に
3個、所定間隔で保持されるバスケット3とを備えてい
る。
【0015】上記洗浄槽1の内側には、そのA−A′断
面図である図2に示すように、内槽2のベース板4の両
端部に取り付けられた車輪5(図4参照)を受けるため
のレール6が設けられている。そして、洗浄槽1の奥面
には、洗浄液循環用の開口7が形成されており、この開
口7と、洗浄槽1の底面に形成された開口8とが、循環
ポンプ9を備えた洗浄液循環配管10で接続されてい
る。11は排液配管である。また、12は圧力計であ
る。
【0016】また、上記洗浄槽1内に装着される内槽2
は、ベース板4の下側に、洗浄液を通過させるためのヘ
ッダー部13が設けられており、内槽2を装着した状態
で、上記ヘッダー部13の奥面から奥側に突設された連
通管14が、洗浄槽1の奥面開口7に連通するようにな
っている。そして、上記ベース板4およびその下のヘッ
ダー部13の上面には、図3に示すように、洗浄液通過
用の開口15が形成されている。そして、上記開口15
の周囲には、その上に載置されるバスケット3を、液密
状態で保持するためのパッキング16が取り付けられて
いる。
【0017】なお、上記内槽2は、図4に示すように、
台車21に載せられた状態で、洗浄槽1の前まで搬送さ
れ、洗浄終了後には搬出されるようになっている。すな
わち、上記台車21の長手方向両側には、レール20が
設けられており、このレール20に、内槽2の車輪5が
摺動自在に係合するようになっている。そして、上記レ
ール20の高さと、洗浄槽1内のレール6の高さが、同
一に設定されており、洗浄槽1の前に、台車21を同軸
的に位置決めすれば、台車21のレール20と洗浄槽1
内のレール6が同一線上につながるようになっている。
したがって、内槽2を、台車21上から洗浄槽1内に送
り込み、あるいは洗浄槽1内から台車21上に取り出す
ことができる。
【0018】22は、この送り込み時(または取り出し
時)に、内槽2を移動させるためのガイド板で、このガ
イド板22の上部には穴が形成されている。そして、内
槽2が洗浄槽1内に送り込まれた状態で、上記穴に、洗
浄槽1の天井部手前に設けられた内槽固定用ボルト23
が挿通するようになっており、この部分を固定金具24
(図1参照)で締めることにより、内槽2が洗浄槽1内
に装着固定されるようになっている。
【0019】一方、上記内槽2に保持されるバスケット
3は、上面開放型の角形バスケットで、図3に示すよう
に、上下の端縁部に、取扱いの便を考慮して、フランジ
部30,31が設けられている。32は左右一対の把手
である。そして、バスケット3の周壁は無孔板で形成さ
れており、底面33は多孔板で形成されている。
【0020】また、上記バスケット3の内側底部には、
細い金属線を網目状に重ねて構成された通液性の金属マ
ット34が嵌入されており、その上に、洗浄対象となる
小口径の管体Aが多数本、垂直に立てた状態で隙間なく
装填されている。上記金属マット34は、管体Aが細径
である場合に、バスケット3の底面(多孔板)33から
管体Aが脱落することを防止する機能と、バスケット3
内に流入する洗浄液をより均一に分散した状態で管体A
の端部に流入させるヘッダー機能とを備えている。ま
た、バスケット3内に管体Aを装填する場合に、管体A
の下端に強い衝撃を与えないための緩衝機能も備えてい
る。
【0021】そして、上記バスケット3は、内槽2のベ
ース板4に設けられたパッキング16の上に、バスケッ
ト3の下部のフランジ部31を重ねた状態で載置される
ようになっている。この状態で、バスケット3の内部
は、内槽2のヘッダー部13と連通される。
【0022】上記洗浄装置を用い、例えばつぎのように
して管体Aの洗浄を行うことができる。すなわち、ま
ず、バスケット3内に、多数本の管体Aを、垂直に立て
た状態で装填し(図3参照)、このバスケット3を3
個、図4に示すように、台車21に載せた内槽2の上に
載置する。そして、台車21で内槽2を洗浄槽1の前ま
で搬送し、すでに述べたような手順で、台車21から洗
浄槽1内に内槽2を送り込んで装着する(図1の状
態)。
【0023】つぎに、洗浄槽1内に、底面開口8から洗
浄液を注入し、循環ポンプ9を作動させて、矢印のよう
に洗浄液を循環させる。これによって、洗浄液は、洗浄
槽1の奥面開口7から連通管14を介して内槽2のヘッ
ダー部13に流入し、ヘッダー部13の上面およびベー
ス板4に形成された開口15(図3参照)を介して各バ
スケット3内に流入する。
【0024】そして、洗浄液は、バスケット3内に装填
された管体A同士の間隙と各管体Aの内部とを通って上
昇し、バスケット3の上面開口から溢れ出て、バスケッ
ト3の外側および内槽2の外側を流下して、洗浄槽1の
底面開口8を通って循環ポンプ9の吸い込み側に還流す
る。この繰り返しによって、処理液が管体A同士の間隙
および内部を強制的に通過するため、管体Aの内外に付
着したオイル等の不純物を、効果的に洗浄することがで
きる。
【0025】そして、洗浄終了後、内槽2の装着と逆の
手順で、内槽2を台車21の上に取り出して、別途設け
られた乾燥機に内槽2を装着し、バスケット3内の管体
Aを、バスケット3内を上下方向に熱風もしくは空気が
通過するようにして、効率よく乾燥することができる。
【0026】このように、上記洗浄方法によれば、バス
ケット3内に、垂直に立てた状態で隙間なく装填された
多数本の管体Aに対し、管体Aの下端側から強制的に洗
浄液を通過させることを繰り返すため、各管体Aに対
し、均一かつ効果的な洗浄を行うことができる。特に、
管体Aがいかに小口径であっても、その内側まで充分に
洗浄することができる点で、非常に有意義である。
【0027】なお、上記の例では、別途乾燥機を用いる
ようにしたが、図1に示す洗浄槽1に、洗浄液循環配管
10とは別に、ブロワを介して気体循環配管を接続し、
上記気体循環配管を介して、上記の例の洗浄液の流れと
同様に、バスケット3内を熱風もしくは空気が上下方向
に繰り返し通過するよう設定すれば、洗浄工程終了後、
弁の切り替えによって、ひきつづき乾燥工程を行うこと
ができ、洗浄槽1から、乾燥した状態で管体Aを取り出
すことができる。
【0028】上記乾燥によれば、管体A同士の間隙およ
び各管体Aの内側を、強制的に熱風もしくは空気が通過
するため、従来、液が保留しやすい細径パイプ内側であ
っても、短時間で効果的な乾燥処理を行うことができ
る。
【0029】また、上記の例では、バスケット3内に、
管体Aを全体的に充填して洗浄処理を行ったが、洗浄す
べき管体Aの数量によっては、バスケット3内全体に管
体Aを充填できない場合がある。この場合、管体Aを束
ねる等の作業を行わないと、バスケット3内に管体Aを
垂直に立てて入れることができないだけでなく、バスケ
ット3内に空隙部が形成されるため、その部分から洗浄
液がショートパスして、管体Aの内側に、充分な洗浄液
が均一に流入しなくなるおそれがある。
【0030】そこで、このような場合には、例えば図5
(a)およびその平面図である同図(b)に示すよう
に、上記ショートパスを防止するためのダミー部材40
をいくつか用意しておき、管体Aが充填されない空隙部
Pに、このダミー部材40を適宜の数だけ投入して、バ
スケット3の底面多孔および金属マット34の空いた部
分を塞ぎ、この部分からバスケット3内に洗浄液が流入
しないようにすることが望ましい。
【0031】上記ダミー部材40は、洗浄液の循環流動
によって浮上しない充分な比重を有し、しかもバスケッ
ト3内に形成される空隙部Pを平面方向に隅々まで覆う
ことができるものでなければならない。このような観点
から、ダミー部材40としては、例えば布袋やネット袋
内に、高比重物質(例えば各種金属,ガラス,陶器,石
等)の小片または砕片を適量入れて形状自在に保持した
構造のものが好適である。なお、図において41は、取
扱いの便を考慮して取り付けられた把持用リングであ
る。
【0032】また、上記の例では、内槽2(図1に戻
る)に、3個のバスケット3が保持されるようになって
いるが、場合によっては、洗浄すべきバスケット3の数
が1個または2個で、バスケット3を保持すべき内槽2
の開口15の少なくとも1個があいたままの状態になる
ことがある。これを放置すれば、バスケット3内に空隙
部Pが形成される場合と同様、上記開口15から洗浄液
がショートパスしてバスケット3内の管体Aが適正に洗
浄されないため、上記開口15を、適宜の蓋体で塞ぐこ
とが望ましい。
【0033】上記蓋体としては、上記ダミー部材40を
兼用してもよいが、洗浄液の循環流動によって浮上しな
い充分な比重を有する金属板や石材を用いてもよい。ま
た、比重が比較的軽い材質のものであっても、上記開口
15と係合して容易に外れないよう構成すれば用いるこ
とができる。
【0034】なお、取り扱う管体Aの数量が、バスケッ
ト3一個分しかない場合には、上記内槽2を用いず、一
個のバスケット3のみを装着して洗浄処理を行うよう設
定された小形の竪型洗浄槽を用いることが好適である。
【0035】さらに、管体Aが、例えば1mを超えるよ
うな長尺パイプである場合、管体Aを、図3に示すよう
にバスケット3内に垂直に立てた状態で装填すると、洗
浄槽1の高さを、非常に高く設定しなければならず、設
備コストがかかる上、作業性が悪くなる。そこで、短尺
パイプと長尺パイプで内槽2とバスケット3を共用する
のではなく、管体Aが長尺パイプの場合には、例えば図
7に示すような内槽50を用い、管体Aを斜めに倒した
状態で装填することが好適である。
【0036】この内槽50は、横長の箱形状をしてお
り、奥側の所定部分が天井面51で覆われており、他の
部分は上面が開放されている。そして、その覆われた内
部空間のうち一部が、垂直な多孔板52で仕切られてヘ
ッダー部53になっており、その内部が、奥面外側に突
出形成された連通管14aを介して、洗浄槽1の奥面開
口7に連通されるようになっている。また、前述のバス
ケット3と同様、多孔板52に沿って金属マット34が
嵌入されている。そして、管体Aを、上記金属マット3
4の露出面にその片端開口を当てた状態で、斜めに装填
できるように、内槽50内に、傾斜した仕切り板54が
設けられている。
【0037】上記内槽50の他の構成は、前記内槽2と
同様で、図7のB−B′断面である図6に示すように、
長手方向の両側壁に車輪5′が取り付けられており、前
記内槽2と同様の台車21で運搬され、前記と同様の洗
浄槽1内に装着されるようになっている。なお、この内
槽50では、前記内槽2におけるガイド板22に相当す
る部分が、2つの部材22aと22bからなり、部材2
2bが、洗浄槽1内の内槽固定用ボルト23と固定金具
24によって、内槽2側に固定されるようになってい
る。
【0038】上記内槽50を用いた洗浄によれば、循環
ポンプ9から吐出された洗浄液が、ヘッダー部53→多
孔板52→金属マット34と通過して、内槽50内に斜
めに装填された管体Aの、互いの間隙および内部を通っ
て上昇し、内槽50の外側に溢れ出て、洗浄槽1の底面
開口8を通って循環ポンプ9の吸い込み側に還流する。
これを繰り返すことにより、前記の例と同様の、優れた
洗浄効果を得ることができる。また、上記洗浄液に代え
て、熱風もしくは空気を循環させることにより、優れた
乾燥効果を得ることができる。
【0039】なお、上記内槽50を用いる場合、管体A
が金属マット34に当たらず空隙部P′が形成される場
合は、図7に示すように、ショートパスを防止するため
に、この部分に、前述のダミー部材40を嵌入して塞ぐ
ことが望ましい。
【0040】そして、本発明において、洗浄槽1におけ
る洗浄液の循環方向は、上記の例とは逆に、管体Aに対
し、上から下に通過するよう設定しても差し支えない。
また、上からの通過と下からの通過を交互に繰り返すよ
うにしてもよい。
【0041】また、本発明において、バスケット3や内
槽50内に金属マット34を嵌入保持させることは、必
ずしも必要ではない。すなわち、上記金属マット34
は、主として管体Aの抜け止め機能を果たすものであ
り、管体Aの口径が、洗浄液が通過する多孔板の多孔に
比べて充分に大きい場合には、上記金属マット34は不
要である。
【0042】さらに、本発明において、洗浄槽1の形状
や構成は、特に限定するものではなく、洗浄液を循環さ
せる機能を備えたものであれば、どのようなものであっ
ても差し支えはない。そして、洗浄槽1への内槽2(5
0)の搬入,搬出のための台車21も、必ずしも必要で
はない。そして、内槽2(50)、バスケット3も、上
記の例に限らず、内部に保持された管体Aに対し、片側
から反対側に均一に洗浄液を通過させる構造であれば、
どのようなものであっても差し支えはない。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明の管体の洗浄方法
によれば、方向を揃えて隙間なく並べて装填した多数本
の管体に対し、管体の片側から反対側に洗浄液を通過さ
せることを強制的に繰り返すため、各管体に対し、均一
かつ効果的な洗浄を行うことができる。特に、管体がい
かに小口径であっても、その内側まで充分に洗浄するこ
とができる点で、非常に有意義である。そして、洗浄液
に代えて、熱風もしくは空気を、上記と同様に通過させ
ることにより、効果的な乾燥をも行うことができるとい
う利点を有する。
【0044】そして、本発明の管体の洗浄装置によれ
ば、上記の方法を効果的に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す説明図である。
【図2】図1のA−A′断面図である。
【図3】上記実施例に用いるバスケットの縦断面図であ
る。
【図4】上記実施例における内槽の装着作業の説明図で
ある。
【図5】(a)は他の実施例に用いるバスケットの縦断
面図、(b)はその平面図である。
【図6】図7のB−B′断面図である。
【図7】さらに他の実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 洗浄槽 2 内槽 3 バスケット 9 循環ポンプ 10 洗浄液循環配管
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月21日(2000.3.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 管体を洗浄する際に用いられる装置であ
って、洗浄液循環配管が付設された洗浄槽と、底面もし
くは側面の一部が多孔板で形成され他の部分が無孔板で
形成された上面開放型のバスケットと、上記バスケット
を複数個保持した状態で洗浄槽内に装着される内槽とを
備え、上記内槽が洗浄槽内に装着された状態で、内槽に
保持された各バスケットの多孔板形成部が、内槽に設け
られた連通路を介して上記洗浄液循環配管に接続される
ようになっていることを特徴とする管体の洗浄装置。
【請求項】 上記内槽に設けられた連通路と、内槽に
保持されるバスケットの多孔板形成部との接続部に、上
記バスケットに代わってその接続部を塞ぐ蓋体が、内槽
およびバスケットとは別に設けられている請求項記載
の管体の洗浄装置。
【請求項】 上記バスケットの多孔板形成部におい
て、多孔板の内側に、所定厚みの通液性緩衝材が取り付
けられている請求項3〜のいずれか一項に記載の管体
の洗浄装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】そして、本発明は、管体を洗浄する際に用
いられる装置であって、洗浄液循環配管が付設された洗
浄槽と、上記洗浄槽内に装着され、底面もしくは側面の
一部が多孔板で形成され他の部分が無孔板で形成された
上面開放型のバスケットと、上記バスケットの多孔板形
成部の多孔を部分的に塞ぐことのできるダミー部材と
備え、上記バスケットが洗浄槽内に装着された状態で、
バスケットの多孔板形成部が上記洗浄液循環配管に接続
されるようになっている管体の洗浄装置を第3の要旨
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】さらに、本発明は、管体を洗浄する際に用
いられる装置であって、洗浄液循環配管が付設された洗
浄槽と、底面もしくは側面の一部が多孔板で形成され他
の部分が無孔板で形成された上面開放型のバスケット
と、上記バスケットを複数個保持した状態で洗浄槽内に
装着される内槽とを備え、上記内槽が洗浄槽内に装着さ
れた状態で、内槽に保持された各バスケットの多孔板形
成部が、内槽に設けられた連通路を介して上記洗浄液循
環配管に接続されるようになっている管体の洗浄装置を
の要旨とし、そのなかでも、特に、上記内槽に設け
られた連通路と、内槽に保持されるバスケットの多孔板
形成部との接続部に、上記バスケットに代わってその接
続部を塞ぐ蓋体が、内槽およびバスケットとは別に設け
られている管体の洗浄装置を第の要旨とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】また、これらの装置のなかでも、特に、上
記バスケットの多孔板形成部において、多孔板の内側
に、所定厚みの通液性緩衝材が取り付けられている管体
の洗浄装置を第の要旨とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】そこで、このような場合に備え、上記装置
には、例えば図5(a)およびその平面図である同図
(b)に示すように、上記ショートパスを防止するため
のダミー部材40をいくつか用意しておき、管体Aが充
填されない空隙部Pに、このダミー部材40を適宜の数
だけ投入して、バスケット3の底面多孔および金属マッ
ト34の空いた部分を塞ぎ、この部分からバスケット3
内に洗浄液が流入しないようにする。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管体を洗浄する方法であって、底面もし
    くは側面の一部が多孔板で形成され、他の部分が無孔板
    で形成された上面開放型のバスケットを準備する工程
    と、上記バスケットに、互いに方向を揃えて隙間なく並
    べた多数本の管体を、その片端が上記バスケットの多孔
    板形成部に当接し他端がバスケット上面開口に向かって
    開放された状態となるよう装填する管体装填工程と、上
    記管体群が装填されたバスケットを、洗浄液循環配管が
    付設された洗浄槽に装着することにより、バスケット内
    の管体群の片端開口を、上記洗浄液循環配管に連通させ
    るバスケット装着工程と、その状態で処理槽内に洗浄液
    を循環供給して、管体群の長手方向に沿って洗浄液を繰
    り返し通過させる洗浄工程とを備えたことを特徴とする
    管体の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 上記バスケットの多孔板形成部に、管体
    群の片端が部分的に当接する場合に、管体群の片端が当
    接する以外の多孔板形成部に、多孔を塞ぐダミー部材を
    当接させるようにした請求項1記載の管体の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 管体を洗浄する際に用いられる装置であ
    って、洗浄液循環配管が付設された洗浄槽と、上記洗浄
    槽内に装着され、底面もしくは側面の一部が多孔板で形
    成され他の部分が無孔板で形成された上面開放型のバス
    ケットとを備え、上記バスケットが洗浄槽内に装着され
    た状態で、バスケットの多孔板形成部が上記洗浄液循環
    配管に接続されるようになっていることを特徴とする管
    体の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 上記バスケットの多孔板形成部の多孔
    を、部分的に塞ぐことのできるダミー部材が、バスケッ
    トとは別に設けられている請求項3記載の管体の洗浄装
    置。
  5. 【請求項5】 管体を洗浄する際に用いられる装置であ
    って、洗浄液循環配管が付設された洗浄槽と、底面もし
    くは側面の一部が多孔板で形成され他の部分が無孔板で
    形成された上面開放型のバスケットと、上記バスケット
    を複数個保持した状態で洗浄槽内に装着される内槽とを
    備え、上記内槽が洗浄槽内に装着された状態で、内槽に
    保持された各バスケットの多孔板形成部が、内槽に設け
    られた連通路を介して上記洗浄液循環配管に接続される
    ようになっていることを特徴とする管体の洗浄装置。
  6. 【請求項6】 上記内槽に設けられた連通路と、内槽に
    保持されるバスケットの多孔板形成部との接続部に、上
    記バスケットに代わってその接続部を塞ぐ蓋体が、内槽
    およびバスケットとは別に設けられている請求項5記載
    の管体の洗浄装置。
  7. 【請求項7】 上記バスケットの多孔板形成部におい
    て、多孔板の内側に、所定厚みの通液性緩衝材が取り付
    けられている請求項3〜6のいずれか一項に記載の管体
    の洗浄装置。
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KR101959739B1 (ko) * 2018-10-24 2019-03-19 (주) 월드시스템 파이프 자동세척장치

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