JP2001037404A - ワイヤ張架具 - Google Patents
ワイヤ張架具Info
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- JP2001037404A JP2001037404A JP11214027A JP21402799A JP2001037404A JP 2001037404 A JP2001037404 A JP 2001037404A JP 11214027 A JP11214027 A JP 11214027A JP 21402799 A JP21402799 A JP 21402799A JP 2001037404 A JP2001037404 A JP 2001037404A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワイヤとの間にコイルスプリングを介在させ
る必要のないワイヤ張架具を提供する。 【解決手段】 ワイヤ張架具10Lは、固定部11とワ
イヤ取付部21とを一体に備えている。固定部11は、
H形鋼材50の下辺部51(被固定部位)を弾性的に狭
持可能とされている。また、ワイヤ取付部21は、留め
具30を介してワイヤ40を取付可能とされているとと
もに、ワイヤ40を張架したときにワイヤ40を引っ張
る方向へ弾性変形可能となっている。これにより、従来
のようにワイヤとワイヤ張架具との間にコイルスプリン
グを設ける必要がなくなる。
る必要のないワイヤ張架具を提供する。 【解決手段】 ワイヤ張架具10Lは、固定部11とワ
イヤ取付部21とを一体に備えている。固定部11は、
H形鋼材50の下辺部51(被固定部位)を弾性的に狭
持可能とされている。また、ワイヤ取付部21は、留め
具30を介してワイヤ40を取付可能とされているとと
もに、ワイヤ40を張架したときにワイヤ40を引っ張
る方向へ弾性変形可能となっている。これにより、従来
のようにワイヤとワイヤ張架具との間にコイルスプリン
グを設ける必要がなくなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鳥よけ用のワイヤ
張架具に関する。
張架具に関する。
【0002】
【従来の技術】鳥よけ用にワイヤを張架するワイヤ張架
具として、例えば特開平9−46870号公報に記載さ
れたものがある。これは、図6に示すように、電線1に
沿って所定間隔おきに張架具2を配設し、各張架具2間
にコイルスプリング4を介して細径のワイヤ3を連結し
て、電線1の上方にワイヤ3を張架することで電線1上
に鳥が止まることを防止しようとするものである。ワイ
ヤ3は気温の変化などによって伸縮するため、コイルス
プリング4によってワイヤ3に所定の張力を付与するこ
とで、ワイヤ3のたるみを防止している。
具として、例えば特開平9−46870号公報に記載さ
れたものがある。これは、図6に示すように、電線1に
沿って所定間隔おきに張架具2を配設し、各張架具2間
にコイルスプリング4を介して細径のワイヤ3を連結し
て、電線1の上方にワイヤ3を張架することで電線1上
に鳥が止まることを防止しようとするものである。ワイ
ヤ3は気温の変化などによって伸縮するため、コイルス
プリング4によってワイヤ3に所定の張力を付与するこ
とで、ワイヤ3のたるみを防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のもので
は、ワイヤ3に比較的強い張力を付与する必要からコイ
ルスプリング4を大径のものにせざるを得ず、このコイ
ルスプリング4上に鳥が止まってしまい、鳥よけの効果
が薄くなるという問題があった。本発明は、上記事情に
鑑みてなされたもので、その目的は、ワイヤとの間にコ
イルスプリングを介在させる必要のないワイヤ張架具を
提供するところにある。
は、ワイヤ3に比較的強い張力を付与する必要からコイ
ルスプリング4を大径のものにせざるを得ず、このコイ
ルスプリング4上に鳥が止まってしまい、鳥よけの効果
が薄くなるという問題があった。本発明は、上記事情に
鑑みてなされたもので、その目的は、ワイヤとの間にコ
イルスプリングを介在させる必要のないワイヤ張架具を
提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの請求項1の発明に係るワイヤ張架具は、一対の被固
定部位間に鳥よけ用のワイヤを張架するために、前記両
被固定部位のうちの少なくとも一方側に設けられるワイ
ヤ張架具であって、前記被固定部位に固定可能な固定部
と、この固定部から立設され前記ワイヤを取付可能な板
状のワイヤ取付部とを備えているとともに、前記ワイヤ
取付部は、前記ワイヤを引っ張る方向へ弾性変位可能と
されているところに特徴を有する。
めの請求項1の発明に係るワイヤ張架具は、一対の被固
定部位間に鳥よけ用のワイヤを張架するために、前記両
被固定部位のうちの少なくとも一方側に設けられるワイ
ヤ張架具であって、前記被固定部位に固定可能な固定部
と、この固定部から立設され前記ワイヤを取付可能な板
状のワイヤ取付部とを備えているとともに、前記ワイヤ
取付部は、前記ワイヤを引っ張る方向へ弾性変位可能と
されているところに特徴を有する。
【0005】請求項2の発明は、請求項1記載のものに
おいて、前記ワイヤ取付部と前記固定部とは、弾性を備
えた金属板材から一体に形成されているところに特徴を
有する。
おいて、前記ワイヤ取付部と前記固定部とは、弾性を備
えた金属板材から一体に形成されているところに特徴を
有する。
【0006】請求項3の発明は、請求項1または2のい
ずれかに記載のものにおいて、前記固定部は、前記被固
定部を弾性的に挟持可能に形成されているところに特徴
を有する。
ずれかに記載のものにおいて、前記固定部は、前記被固
定部を弾性的に挟持可能に形成されているところに特徴
を有する。
【0007】請求項4の発明は、請求項1から3のいず
れかに記載のものにおいて、前記ワイヤ取付部には、前
記ワイヤに固着された留め具を挿通可能な挿通孔と、こ
の挿通孔の孔縁に凹設されるとともに、その幅寸法が前
記ワイヤの径よりも大きくかつ前記留め具の幅寸法より
も小さな掛止溝とが設けられているところに特徴を有す
る。
れかに記載のものにおいて、前記ワイヤ取付部には、前
記ワイヤに固着された留め具を挿通可能な挿通孔と、こ
の挿通孔の孔縁に凹設されるとともに、その幅寸法が前
記ワイヤの径よりも大きくかつ前記留め具の幅寸法より
も小さな掛止溝とが設けられているところに特徴を有す
る。
【0008】
【発明の作用および効果】請求項1の発明によれば、ワ
イヤ取付部がワイヤを引張り方向に付勢するため、従来
のようにワイヤとワイヤ張架具との間にコイルスプリン
グを設けずに済む。
イヤ取付部がワイヤを引張り方向に付勢するため、従来
のようにワイヤとワイヤ張架具との間にコイルスプリン
グを設けずに済む。
【0009】請求項2の発明によれば、スプリングが不
要となる分だけ、部品点数を減少させられる。
要となる分だけ、部品点数を減少させられる。
【0010】請求項3の発明によれば、固定部の内側に
被固定部を挟み込めばよいので、組付が簡単である。
被固定部を挟み込めばよいので、組付が簡単である。
【0011】請求項4の発明によれば、留め具を挿通孔
に挿通させた後、ワイヤが掛止溝を通るような位置に留
め具を動かし、ワイヤを引っ張ると留め具が掛止溝の孔
縁に掛止される。これにより、ワイヤの取付作業が簡単
になる。
に挿通させた後、ワイヤが掛止溝を通るような位置に留
め具を動かし、ワイヤを引っ張ると留め具が掛止溝の孔
縁に掛止される。これにより、ワイヤの取付作業が簡単
になる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の一実施形態について
図1から図5を参照して説明する。本実施形態のワイヤ
張架具は、図5に示すように、高架道路下などに架設さ
れて上方の建造物55を支持するH形鋼材50の下辺部
51に組み付けられるものであり、図1に示すように、
左右対称形の一対のもの(10L,10R)を一組とし
て使用し、両者10L,10R間にワイヤ40を張架す
ることで下辺部51の上面に鳥が止まるのを防止する。
以下、図2から図5には、図1の左側に位置するワイヤ
張架具10Lを図示して、主にこちら側のものについて
説明する。
図1から図5を参照して説明する。本実施形態のワイヤ
張架具は、図5に示すように、高架道路下などに架設さ
れて上方の建造物55を支持するH形鋼材50の下辺部
51に組み付けられるものであり、図1に示すように、
左右対称形の一対のもの(10L,10R)を一組とし
て使用し、両者10L,10R間にワイヤ40を張架す
ることで下辺部51の上面に鳥が止まるのを防止する。
以下、図2から図5には、図1の左側に位置するワイヤ
張架具10Lを図示して、主にこちら側のものについて
説明する。
【0013】ワイヤ張架具10Lは、弾性を備えた金属
板材から一体に形成されており、H形鋼材50の下辺部
51に固定可能な固定部11と、ワイヤ40を取付可能
なワイヤ取付部21との大きく2つの部位から構成され
ている(図2から図4参照)。固定部11は、図4の奥
側へ開口する略コの字形に形成されており、略平坦な上
板12に対し、下板13は先端側が下方に折り曲げられ
て山形をなし、上板12との間に下辺部51を受入れ易
くなっている。また、下板13は下方へ撓み変形可能と
されており、上板12との間に下辺部51を弾性的に狭
持可能とされている。また、固定部11には、上板12
から下板13にかけて中央部分が外側へ膨出された膨出
部14が設けられており、強度の向上が図られている。
板材から一体に形成されており、H形鋼材50の下辺部
51に固定可能な固定部11と、ワイヤ40を取付可能
なワイヤ取付部21との大きく2つの部位から構成され
ている(図2から図4参照)。固定部11は、図4の奥
側へ開口する略コの字形に形成されており、略平坦な上
板12に対し、下板13は先端側が下方に折り曲げられ
て山形をなし、上板12との間に下辺部51を受入れ易
くなっている。また、下板13は下方へ撓み変形可能と
されており、上板12との間に下辺部51を弾性的に狭
持可能とされている。また、固定部11には、上板12
から下板13にかけて中央部分が外側へ膨出された膨出
部14が設けられており、強度の向上が図られている。
【0014】固定部11の上板12の左側端縁(図4参
照)には、外側へ延出された後に上方へ屈曲される屈曲
部16が形成されており、この屈曲部16の中央には内
側へ3角錐状に突出する補強部17が設けられている。
さらに、屈曲部16の上方には、幅方向(図3の左右方
向)の両端縁21Aが内側に屈曲された断面コの字形の
ワイヤ取付部21が立設されている。このワイヤ取付部
21は、自然状態では図4の実線で示すように上板12
に対して垂直よりもやや外側に傾斜した傾斜姿勢となっ
ており、同図の2点鎖線で示す垂直姿勢まで屈曲部16
付近を中心として弾性的に変位可能とされている。
照)には、外側へ延出された後に上方へ屈曲される屈曲
部16が形成されており、この屈曲部16の中央には内
側へ3角錐状に突出する補強部17が設けられている。
さらに、屈曲部16の上方には、幅方向(図3の左右方
向)の両端縁21Aが内側に屈曲された断面コの字形の
ワイヤ取付部21が立設されている。このワイヤ取付部
21は、自然状態では図4の実線で示すように上板12
に対して垂直よりもやや外側に傾斜した傾斜姿勢となっ
ており、同図の2点鎖線で示す垂直姿勢まで屈曲部16
付近を中心として弾性的に変位可能とされている。
【0015】また、ワイヤ取付部21の幅方向の中央上
部には、幅方向に長い挿通孔23Aとこの挿通孔23A
から上方へ凹設される掛止溝23Bとからなる逆T字形
の取付孔23が開口されている。挿通孔23Aには後述
の留め具30L,30Rが挿通可能とされている。ま
た、掛止溝23Bの幅寸法は、ワイヤ40の径よりも大
きく、かつ留め具30L,30Rの幅寸法よりも小さく
されている。なお、この取付孔23の上板12からの高
さ位置は普通の鳥の背丈より小さい程度に設定されてお
り、ワイヤ40を張架したときには、下辺部51の上面
に鳥が止まれないような設定となっている。
部には、幅方向に長い挿通孔23Aとこの挿通孔23A
から上方へ凹設される掛止溝23Bとからなる逆T字形
の取付孔23が開口されている。挿通孔23Aには後述
の留め具30L,30Rが挿通可能とされている。ま
た、掛止溝23Bの幅寸法は、ワイヤ40の径よりも大
きく、かつ留め具30L,30Rの幅寸法よりも小さく
されている。なお、この取付孔23の上板12からの高
さ位置は普通の鳥の背丈より小さい程度に設定されてお
り、ワイヤ40を張架したときには、下辺部51の上面
に鳥が止まれないような設定となっている。
【0016】ワイヤ張架具10Lは以上の構成であり、
これとワイヤ張架具10Rは前述のように左右対称形に
構成されている。即ち、図1に示すように、ワイヤ張架
具10Rは、ワイヤ取付部21がワイヤ張架具10Lと
は逆側(固定部11に対して右側)に立設されており、
弾性変位可能な方向も逆となっている。
これとワイヤ張架具10Rは前述のように左右対称形に
構成されている。即ち、図1に示すように、ワイヤ張架
具10Rは、ワイヤ取付部21がワイヤ張架具10Lと
は逆側(固定部11に対して右側)に立設されており、
弾性変位可能な方向も逆となっている。
【0017】一方、ワイヤ40は、鳥が止まれない程度
のごく細径の金属線である。このワイヤ40の両端に
は、ワイヤ取付部21に掛止可能な一対の留め具30
L,30Rが取り付けられる。この留め具30L,30
Rは、それぞれ一枚の板片を2つ折りにして間にワイヤ
40を挟み、さらにこれを治具によって凸凹状にかしめ
ることでワイヤ40に抜止め状態で取り付けられる。な
お、左右の留め具30L,30R間の間隔は、左右両ワ
イヤ張架具10L,10Rの各ワイヤ取付部21がとも
に垂直位置にあるときの両者間の距離とほぼ等しくされ
る。
のごく細径の金属線である。このワイヤ40の両端に
は、ワイヤ取付部21に掛止可能な一対の留め具30
L,30Rが取り付けられる。この留め具30L,30
Rは、それぞれ一枚の板片を2つ折りにして間にワイヤ
40を挟み、さらにこれを治具によって凸凹状にかしめ
ることでワイヤ40に抜止め状態で取り付けられる。な
お、左右の留め具30L,30R間の間隔は、左右両ワ
イヤ張架具10L,10Rの各ワイヤ取付部21がとも
に垂直位置にあるときの両者間の距離とほぼ等しくされ
る。
【0018】ワイヤ40を張架するには、左右一対のワ
イヤ張架具10L,10Rを所定の間隔を開けてH形鋼
材50の下辺部51に固定する。それぞれのワイヤ張架
具10L,10Rの固定部11の上板12と下板13と
の間に下辺部51を嵌め込むと、下板13が押し下げら
れて撓み変形し、上板12との間で下辺部51が弾性的
に狭持される。
イヤ張架具10L,10Rを所定の間隔を開けてH形鋼
材50の下辺部51に固定する。それぞれのワイヤ張架
具10L,10Rの固定部11の上板12と下板13と
の間に下辺部51を嵌め込むと、下板13が押し下げら
れて撓み変形し、上板12との間で下辺部51が弾性的
に狭持される。
【0019】次に、ワイヤ40を取り付けるには、ま
ず、一端側の留め具30Lを左側のワイヤ張架具10L
の挿通孔23Aに挿通させる。そして、挿通孔23Aに
挿通されたワイヤ40が掛止溝23Bの上端位置に至る
ように、留め具30Lを上方に動かし、ワイヤ40を右
側(ワイヤ張架具10R側)へ引っ張って留め具30L
を掛止溝23Bの孔縁に掛止させる。
ず、一端側の留め具30Lを左側のワイヤ張架具10L
の挿通孔23Aに挿通させる。そして、挿通孔23Aに
挿通されたワイヤ40が掛止溝23Bの上端位置に至る
ように、留め具30Lを上方に動かし、ワイヤ40を右
側(ワイヤ張架具10R側)へ引っ張って留め具30L
を掛止溝23Bの孔縁に掛止させる。
【0020】次に、ワイヤ40を右側のワイヤ張架具1
0R側へ強めに引っ張ると、左側のワイヤ張架具10L
のワイヤ取付部21が傾斜姿勢から垂直姿勢へ撓み変形
する。そのまま他方の留め具30Rをワイヤ張架具10
Rの挿通孔23Aに挿通させる。そして、挿通されたワ
イヤ40が掛止溝23Bの上端に至るように留め具30
Rを上方に動かして掛止溝23Bの孔縁に掛止させる。
すると、左右両ワイヤ張架具10L,Rの各ワイヤ取付
部21は、ワイヤ40の張力によってともにほぼ垂直姿
勢となり、ワイヤ40は下辺部51の上面に沿ってほぼ
水平に張架される。以上のようにして、左右両ワイヤ張
架具10L,10R間にワイヤ40が張架され、下辺部
51の上面に鳥が止まることが防止される。
0R側へ強めに引っ張ると、左側のワイヤ張架具10L
のワイヤ取付部21が傾斜姿勢から垂直姿勢へ撓み変形
する。そのまま他方の留め具30Rをワイヤ張架具10
Rの挿通孔23Aに挿通させる。そして、挿通されたワ
イヤ40が掛止溝23Bの上端に至るように留め具30
Rを上方に動かして掛止溝23Bの孔縁に掛止させる。
すると、左右両ワイヤ張架具10L,Rの各ワイヤ取付
部21は、ワイヤ40の張力によってともにほぼ垂直姿
勢となり、ワイヤ40は下辺部51の上面に沿ってほぼ
水平に張架される。以上のようにして、左右両ワイヤ張
架具10L,10R間にワイヤ40が張架され、下辺部
51の上面に鳥が止まることが防止される。
【0021】これにより、左右両ワイヤ張架具10L,
10Rの各ワイヤ取付部21がワイヤ40を常に引張り
方向に付勢するため、気温の変化等によりワイヤ40が
伸縮しても、ワイヤ40がたるむことが防止される。従
って、従来のようにワイヤ3とワイヤ張架具2との間に
コイルスプリング4を設ける必要がなく、コイルスプリ
ング4の上面に鳥が止まることが回避される。また、各
ワイヤ取付部21は板状でかつワイヤ40を張架したと
きにほぼ鉛直な姿勢となるため、ワイヤ取付部21自体
に鳥が止まることを防止できる。さらに、固定部11の
上方にワイヤ40が張架される構成となっているため、
固定部11に鳥が止まることも防止されている。即ち、
ワイヤ張架具10L,10R自体に鳥が止まるところが
ないため、鳥よけとしての効果が大きい。
10Rの各ワイヤ取付部21がワイヤ40を常に引張り
方向に付勢するため、気温の変化等によりワイヤ40が
伸縮しても、ワイヤ40がたるむことが防止される。従
って、従来のようにワイヤ3とワイヤ張架具2との間に
コイルスプリング4を設ける必要がなく、コイルスプリ
ング4の上面に鳥が止まることが回避される。また、各
ワイヤ取付部21は板状でかつワイヤ40を張架したと
きにほぼ鉛直な姿勢となるため、ワイヤ取付部21自体
に鳥が止まることを防止できる。さらに、固定部11の
上方にワイヤ40が張架される構成となっているため、
固定部11に鳥が止まることも防止されている。即ち、
ワイヤ張架具10L,10R自体に鳥が止まるところが
ないため、鳥よけとしての効果が大きい。
【0022】また、ワイヤ取付部21と固定部11と
は、弾性を備えた金属板材から一体に形成されているた
め、スプリングのような弾性力を付与するための別部材
が不要となる分だけ、部品点数を減少させられる。
は、弾性を備えた金属板材から一体に形成されているた
め、スプリングのような弾性力を付与するための別部材
が不要となる分だけ、部品点数を減少させられる。
【0023】さらに、固定部11は、本発明における被
固定部である下辺部51を弾性的に挟持可能に形成され
ているため、固定部11の内側に下辺部51を挟み込め
ばよいので、組付が簡単である。
固定部である下辺部51を弾性的に挟持可能に形成され
ているため、固定部11の内側に下辺部51を挟み込め
ばよいので、組付が簡単である。
【0024】また、ワイヤ取付部21には、留め具30
L(30R)を挿通孔23Aに挿通させた後、ワイヤ4
0が掛止溝23Bを通るような位置に留め具30L(3
0R)を動かして、ワイヤ40を引っ張るだけで、留め
具30L(30R)が掛止溝23Bの孔縁に掛止される
ため、ワイヤ40の取付作業が簡単である。
L(30R)を挿通孔23Aに挿通させた後、ワイヤ4
0が掛止溝23Bを通るような位置に留め具30L(3
0R)を動かして、ワイヤ40を引っ張るだけで、留め
具30L(30R)が掛止溝23Bの孔縁に掛止される
ため、ワイヤ40の取付作業が簡単である。
【0025】本発明は前記実施形態に限定されるもので
はなく、例えば次に記載するようなものも本発明の技術
的範囲に含まれる。 (1)本実施形態のワイヤ張架具10L,10Rは、左
右対称形の一対のものを一組として使用しているが、本
発明によれば、ワイヤ張架具は一方側のみに使用して、
他方側は被固定部位に直接に接続したり、他の器具でワ
イヤを取り付けるようにしても良い。 (2)本実施形態のワイヤ張架具10L,10Rは、H
形鋼材50の下辺部51を被固定部位としているが、本
発明によれば、被固定部位は、例えば手摺り、配管や電
線などであっても良い。
はなく、例えば次に記載するようなものも本発明の技術
的範囲に含まれる。 (1)本実施形態のワイヤ張架具10L,10Rは、左
右対称形の一対のものを一組として使用しているが、本
発明によれば、ワイヤ張架具は一方側のみに使用して、
他方側は被固定部位に直接に接続したり、他の器具でワ
イヤを取り付けるようにしても良い。 (2)本実施形態のワイヤ張架具10L,10Rは、H
形鋼材50の下辺部51を被固定部位としているが、本
発明によれば、被固定部位は、例えば手摺り、配管や電
線などであっても良い。
【0026】(3)本実施形態のワイヤ張架具10L,
10Rは、一本のワイヤ40のみを張架するようにして
いるが、本発明によれば、複数本のワイヤを張架できる
ようにしても良い。 (4)本実施形態のワイヤ張架具10L,10Rは、固
定部11とワイヤ取付部21とが単一の部材により形成
されているが、本発明によれば、固定部とワイヤ取付部
とを別々の部材から形成しても良い。
10Rは、一本のワイヤ40のみを張架するようにして
いるが、本発明によれば、複数本のワイヤを張架できる
ようにしても良い。 (4)本実施形態のワイヤ張架具10L,10Rは、固
定部11とワイヤ取付部21とが単一の部材により形成
されているが、本発明によれば、固定部とワイヤ取付部
とを別々の部材から形成しても良い。
【図1】本実施形態のワイヤ張架具によってワイヤを張
架した状態を示す正面図
架した状態を示す正面図
【図2】ワイヤ張架具の斜視図
【図3】ワイヤ張架具の側面図
【図4】ワイヤ張架具の正面図
【図5】ワイヤ張架具をH形鋼材に組み付けた状態を示
す側面図
す側面図
【図6】従来のワイヤ張架具を示す斜視図
10L,10R…ワイヤ張架具 11…固定部 21…ワイヤ取付部 23A…挿通孔 23B…掛止溝 40…ワイヤ 51…下辺部(被固定部位)
Claims (4)
- 【請求項1】 一対の被固定部位間に鳥よけ用のワイヤ
を張架するために、前記両被固定部位のうちの少なくと
も一方側に設けられるワイヤ張架具であって、 前記被固定部位に固定可能な固定部と、この固定部から
立設され前記ワイヤを取付可能な板状のワイヤ取付部と
を備えているとともに、前記ワイヤ取付部は、前記ワイ
ヤを引っ張る方向へ弾性変位可能とされていることを特
徴とするワイヤ張架具。 - 【請求項2】 前記ワイヤ取付部と前記固定部とは、弾
性を備えた金属板材から一体に形成されていることを特
徴とする請求項1記載のワイヤ張架具。 - 【請求項3】 前記固定部は、前記被固定部を弾性的に
挟持可能に形成されていることを特徴とする請求項1ま
たは2のいずれかに記載のワイヤ張架具。 - 【請求項4】 前記ワイヤ取付部には、前記ワイヤに固
着された留め具を挿通可能な挿通孔と、この挿通孔の孔
縁に凹設されるとともに、その幅寸法が前記ワイヤの径
よりも大きくかつ前記留め具の幅寸法よりも小さな掛止
溝とが設けられていることを特徴とする請求項1から3
のいずれかに記載のワイヤ張架具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11214027A JP2001037404A (ja) | 1999-07-28 | 1999-07-28 | ワイヤ張架具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11214027A JP2001037404A (ja) | 1999-07-28 | 1999-07-28 | ワイヤ張架具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001037404A true JP2001037404A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16649073
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11214027A Pending JP2001037404A (ja) | 1999-07-28 | 1999-07-28 | ワイヤ張架具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001037404A (ja) |
-
1999
- 1999-07-28 JP JP11214027A patent/JP2001037404A/ja active Pending
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