JP2001037376A - 天然コルクを使用した釣り部品とその製法 - Google Patents

天然コルクを使用した釣り部品とその製法

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JP2001037376A
JP2001037376A JP11216293A JP21629399A JP2001037376A JP 2001037376 A JP2001037376 A JP 2001037376A JP 11216293 A JP11216293 A JP 11216293A JP 21629399 A JP21629399 A JP 21629399A JP 2001037376 A JP2001037376 A JP 2001037376A
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cork
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fishing
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JP11216293A
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Masahiro Fukuda
正博 福田
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Globeride Inc
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Daiwa Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然コルク表面巣孔に充填物を充填した場合
の耐久性を向上させ、美観に優れた釣り部品とその製法
を提供する。 【解決手段】 少なくとも表面部に天然コルク14を使
用した釣り部品11であって、硬化すれば天然コルク材
以上の硬度を有する接着剤に天然コルクの粉を混合した
充填物40を、前記釣り部品の天然コルク表面の複数の
巣孔に充填するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然コルクを使用
した釣竿の握り部、尻栓、上栓等、釣りに使用する天然
コルクを使用した部品とその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、握り心地の良いことや軽量で
あること等から、釣竿等の握り部に天然コルクを使用し
ている。例えば、実願昭48−27386号(実開昭4
9−127387号)のマイクロフィルムにその例が開
示されている。この出願では、天然コルクの有する巣孔
に対して直角方向に薄切りしたシートを使用することが
開示されている他、この出願前には、コルク粉を用いて
巣孔を埋め、握り部の見栄えを良くしていたことも開示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来のコ
ルク粉を用いた実際の充填では、パテ埋め材にコルク粉
を混合して充填しているため、数回程度の釣りによっ
て、充填物が取れて巣孔が露出してしまい、実用的な耐
久性に乏しかった。また、充填後に、余分な充填物を除
去すべく握り部表面を研磨するため、軟らかなパテ埋め
材は天然コルク本体よりも削られ易く、研磨作業終了時
に、既に充填物が巣孔で凹状になっていることが多かっ
た。それだけ実釣りにおいて充填物が取れてしまうのが
早く、更に耐久性が乏しくなる。依って本発明は、天然
コルク表面巣孔に充填物を充填した場合の耐久性を向上
させ、美観に優れた釣り部品とその製法の提供を目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み、請求項
1において、少なくとも表面部に天然コルクを使用した
釣り部品であって、硬化すれば天然コルク材以上の硬度
を有する接着剤に天然コルクの粉を混合した充填物を、
前記釣り部品の天然コルク表面の複数の巣孔に充填した
ことを特徴とする天然コルクを使用した釣り部品を提供
する。コルク表面の全ての巣孔が充填されている必要は
なく、一部の巣孔でもよい。また、硬化すれば天然コル
ク材以上の硬度を有する接着剤としては、例えば、エポ
キシ系、フェノール系、ユリア系、シアノアクリレート
系、ポリエーテルアクリレート系等がある。天然系接着
剤を用いてもよいが、合成系接着剤を用いるとよい。巣
孔に、天然コルク以上の硬度を有する充填物を充填して
いるため、実釣りにおいても摩損を防止でき、耐久性が
向上する。請求項2において、前記複数の巣孔に充填さ
れた充填物は、その周囲の天然コルク表面よりも僅かに
膨出しているものの割合が多い請求項1記載の天然コル
クを使用した釣り部品を提供する。上記充填物の多くが
巣孔周辺の天然コルク表面よりも僅かに膨出しているた
め、充填量が充分であって、充填物の摩損が遅くなると
共に、巣孔周囲の天然コルク表面を保護でき、更に耐久
性が向上する。また、この膨出程度は、握った手や指が
引っ掛からない程度の僅かである。
【0005】請求項3においては、釣り部品とする天然
コルク表面の巣孔のタンニンを除去すべくブラッシング
し、その後、硬化すれば天然コルク以上の硬度を有する
接着剤に天然コルクの粉を混合した充填物を、前記天然
コルク表面の複数の巣孔に充填することを特徴とする天
然コルクを使用した釣り部品の製法を提供する。ブラッ
シングでは、タンニンが完全に除去されるのが好ましい
が、不完全であってもよい。巣孔から充填物が取れてし
まう1つの原因にはタンニンがある。即ち、天然状態の
巣孔表面には、タンニンが付着しており、これが充填物
と天然コルク材との接着を悪くする。これを除去すべく
ブラッシングした後に充填すれば、更に耐久性が向上す
る。充填の後、硬化してから充填部位とその周辺を研磨
する。実際には釣り部品表面の所定領域を研磨する。所
定領域は釣り部品表面の全体であってもよい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態例に基づき、更に詳細に説明する。図1は本発明
に係る釣竿の要部縦断面図である。エポキシ樹脂等の合
成樹脂を炭素繊維等の強化繊維で強化した繊維強化樹脂
製の中空又は中実の竿杆10の後部に、握り部11を設
け、その前部にリール固定装置32を装着している。握
り部11は、竿杆10の外側に、繊維強化合成樹脂製や
人工コルクや合成樹脂製等の管部材を芯材12として配
設して接着固定し、その外側に天然コルクによる外装材
14を接着固定している。
【0007】リール固定装置32は、この例では手元側
に固定フード18を配設し、前側にはナット部材26の
回転によって前後移動する移動フード16が、該ナット
部材と一体に形成されている。該移動フード16の外周
には、金属製の補強リング17が設けられている。これ
ら両フードの開口18A,16A間には、リール固定装
置本体部材22の表面を強化する合成樹脂や人工コルク
等の強化部材でリール脚載置面20を形成している。こ
のリール脚載置面の径方向反対側には握持部24が天然
コルク等で形成されている。
【0008】ナット部材本体28には内側に雌ねじが形
成されて、リール固定装置本体部材22外周の雄ねじに
螺合しており、外側には握り部材30が設けられてい
る。天然コルク、発泡樹脂等の人工コルク、或いはその
他の合成樹脂材等の握り部材であり、天然や人工のコル
クであれば把持感が良い。また、軽量化が可能となる。
ナット部材の端部部品34は金属、合成樹脂、人工コル
ク等によって形成し、握り部材30の保護部品である。
竿尻部品36も握り部11の天然コルク外装材14の端
部を保護する部品であり、金属、合成樹脂、人工コルク
等によって形成され、外装材14に対して接着固定され
ている。外装材を天然コルクに代わって合成樹脂等で形
成すれば、竿尻部品は外装材に対して螺合する構造でも
よい。
【0009】図2は握り部11の一部を拡大図示してお
り、円形のラインKLは、幅が数cmずつの天然コルク
要素材を握り部の長さ方向に併設して互いに接着して継
合わせた境界を示しており、この天然コルクの矢視線C
−Cによる拡大横断面図である図3に示すように、天然
コルク表面の巣孔14Hには充填物40が充填されてい
る。巣孔は概ね所定方向に延伸している。この場合は、
握り部の長手方向である。充填物40は、エポキシ樹脂
に天然コルクの粉を混合したものであり、天然コルク粉
のサイズは、概ね0.1mm以下の粒子である。天然コ
ルク以外の粒子を使用することもできるが、天然コルク
の握り部の補修であるから、同質である天然コルク粉を
使用すると把持感も外観もよい。
【0010】天然のコルク素材によって図1の形態に握
り部11を形成し、その後、金ブラシ等によって表面を
ブラッシングし、巣孔の孔壁に付着しているタンニン
(巣孔の黒い部分)を除去し、その後、天然コルク粉を
混合したエポキシ樹脂を塗布するようにして充填する。
このようにタンニンを除去すると、充填物が巣孔の壁に
強く接着でき、剥がれ難い。タンニンの除去は完全にな
される必要はない。充填物が硬化してから、握り部11
の表面を研磨材によって研磨し、充填物を塗布した際の
余分な分を削り取る。こうして握り部が完成する。
【0011】また、握り部を図1の形態に形成する前
に、芯材12の外側に天然コルク外装材14を接着固定
し、この部品状態でブラッシング以降の処理を施し、最
後に芯材12を竿杆10に套嵌接着固定してもよい。研
磨材としては研磨ベルトやヤスリ等が使用できる。巣孔
14Hへの充填物40の充填は、外装材14の表面14
Sの延長ライン(延長面)よりも膨出させ、研磨後にお
いても表面14Sよりも僅かに膨出させると、充填量が
充分であって、充填物の摩損が遅くなると共に、巣孔周
囲の天然コルク表面を保護でき、更に耐久性が向上す
る。
【0012】また、この膨出程度は、握った手や指が引
っ掛からない程度の僅かである。硬化後の充填物は周囲
の天然コルクよりも硬いため、研磨作業の際に周囲の天
然コルクの方が削られ易く、充填物が僅かに膨出でき
る。以上のようにして巣孔の充填補修された握り部11
は、天然コルクそのものの場合よりもやや硬いが、この
ことが却って把持感に安定感をもたらし、更には表面の
凹凸が殆ど防止されているため把持感がよく、また、美
観に優れている。以上の巣孔の充填は、握り部11の外
装材14としての天然コルクのみならず、握持部24や
握り部材30として天然コルクを使用した場合にも適用
できる。
【0013】図4は、握り部の他の形態11’を示す断
面図である。外径D1の円筒状の芯材12’の外側に、
外装材14’として、厚さが1〜3mm程度の薄肉厚の
天然コルクシートを巻回し、接着固定する。巻回(円
周)方向の始端縁14Tと終端縁14Sとは傾斜状に形
成されており、終端縁を始端縁に重ねて貼り合わせる。
芯材12’は繊維強化樹脂や合成樹脂で形成し、人工コ
ルク等の発泡樹脂で形成してもよい。握り部の外径はD
2となる。D1≧D2/2とすれば、少ない天然コルク
材料割合で大径の握り部11’ができる。また、天然コ
ルク層は薄いため、負荷時の変形量が少なく、天然コル
ク層における割れを防止できる。
【0014】天然コルク外装材14’の表面巣孔は、既
述の握り部11の場合と同様に充填物で充填されてい
る。然しながら、巣孔が殆ど無ければ天然コルクをその
まま使用してもよい。
【0015】図5は、更に他の形態例の握り部11”を
示す。図2で説明した形態と異なるのは、天然コルク表
面に、長さ方向に延伸した人為的な縦溝を複数本形成
し、ここにも巣孔と同様に充填物40’を充填している
ことである。充填物の埋め込み構造は図3に図示されて
いるものと同様である。これは積極的に人為模様を形成
し、この模様群の中に、必然的に生じる既述の巣孔への
充填物による模様を溶け込ませ、統一的な一体化模様を
得ようとするものである。天然コルクは大部分の巣孔が
一定方向に延伸しており、この場合は握り部の長手方向
であるため、この長手方向に延伸した人為模様(4
0’)を形成し、この模様に巣孔模様(40)を調和さ
せたものであるが、人為模様に限定はない。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、天然コルク表面巣孔に充填物を充填した場合の
耐久性を向上させ、美観に優れた釣り部品が提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る釣竿の要部縦断面である。
【図2】図2は図1の要部拡大斜視図である。
【図3】図3は図2の矢視線C−Cによる拡大横断面図
である。
【図4】図4は他の形態例の断面図である。
【図5】図5は更に他の形態例の斜視図である。
【符号の説明】
10 竿杆 11 握り部 14 天然コルク外装材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表面部に天然コルクを使用し
    た釣り部品であって、硬化すれば天然コルク材以上の硬
    度を有する接着剤に天然コルクの粉を混合した充填物
    を、前記釣り部品の天然コルク表面の複数の巣孔に充填
    したことを特徴とする天然コルクを使用した釣り部品。
  2. 【請求項2】 前記複数の巣孔に充填された充填物は、
    その周囲の天然コルク表面よりも僅かに膨出しているも
    のの割合が多い請求項1記載の天然コルクを使用した釣
    り部品。
  3. 【請求項3】 釣り部品とする天然コルク表面の巣孔の
    タンニンを除去すべくブラッシングし、 その後、硬化すれば天然コルク以上の硬度を有する接着
    剤に天然コルクの粉を混合した充填物を、前記天然コル
    ク表面の複数の巣孔に充填することを特徴とする天然コ
    ルクを使用した釣り部品の製法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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