JP2001037161A - 車両用交流発電機 - Google Patents

車両用交流発電機

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JP2001037161A
JP2001037161A JP11200047A JP20004799A JP2001037161A JP 2001037161 A JP2001037161 A JP 2001037161A JP 11200047 A JP11200047 A JP 11200047A JP 20004799 A JP20004799 A JP 20004799A JP 2001037161 A JP2001037161 A JP 2001037161A
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JP
Japan
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fan
spring
blade
rotation
vehicle
Prior art date
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JP11200047A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ishida
博士 石田
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファン設計を簡略化するとともに、多種の車
両条件にも対応可能な低騒音ファンを有する車両用交流
発電機を提供すること。 【解決手段】 回転子のリヤ側には、回転時の遠心力で
吐出角度が変化するファンブレード171を有する冷却
ファン17が備わっている。各ファンブレード171
は、支持ピン179の回りに備わったバネ174によっ
て付勢力が作用している。バネ173の巻数を調整する
ことによりバネ定数が不均一に設定されており、一定の
遠心力が各ファンブレード171に作用したときに、そ
れぞれの吐出角度が不均一になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車やトラック
等に搭載される車両用交流発電機の冷却ファン構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】特定回転数領域での車両用交流発電機の
ファン騒音を低減する従来技術として、特開平7−19
4058号公報に開示されたものが知られている。この
従来技術は、回転板の周縁部に支柱を介して回動可能に
支持される可変ブレードと、回転時に可変ブレードに加
わる遠心力に対して逆方向に付勢する付勢バネによっ
て、特定回転数領域でファンブレードを支柱回りに回動
させて、可変ブレードの吐出角度θを調整し、冷却風量
の必要以上の増加を抑制するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来構
造では、回転板の周縁部に配される複数の可変ブレード
は、回転数に対して均一な動作を行う。したがって、何
らかの原因で特定回転数に耳障りな騒音ピークが発生し
た場合には、ブレードピッチ、ブレード形状等のファン
の基本設計を見直す必要がある。多くの場合、この耳障
りな騒音ピーク領域は、可変ブレードの可変領域以上の
高回転領域で発生するが、本来設計の見直しを必要とし
ない低回転数領域においても、発電機の温度上昇を考慮
したファンの基本設計の見直しを行う必要があり、ファ
ン設計の困難性が増すばかりとなる。
【0004】本発明は、ファン設計を簡略化するととも
に、多種の車両条件にも対応可能な低騒音ファンを有す
る車両用交流発電機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、回転板と、前記回転板の周縁部に支柱を介して回動
可能に設けられた複数の可変ブレードを有する冷却ファ
ンとを備えた車両用交流発電機において、所定回転数に
おける前記複数の可変ブレードの吐出角度が不均一とな
る制御手段を設けたことを特徴としている。これによ
り、所定回転数にて、可変ブレードの吐出角度を不均一
にすることが可能となるため、ファン音の特定の次数成
分を低減することができ、ファンの基本設計を変えるこ
となく、耳障りな回転領域をなくすことができる。
【0006】請求項2の発明によれば、請求項1の車両
用交流発電機において、前記冷却ファンは、前記複数の
可変ブレードを付勢するバネを有しており、前記制御手
段は、前記バネのバネ定数を不均一にするものであるこ
とを特徴としている。これにより、耳障りな回転領域
が、可変ブレードの可変領域であった場合に、簡単な構
成で、ファン基本設計を変えることなく、上記効果を得
ることが可能となる。
【0007】請求項3の発明によれば、請求項1の車両
用交流発電機において、前記回転板には、前記複数の可
変ブレードの回動を規制するストッパが設けてあり、前
記制御手段は、前記ストッパの位置を前記回転板の回転
中心に対して不均一にするものであることを特徴として
いる。これにより、耳障りな回転領域が、ファンブレー
ドの可変領域外であった場合に、簡単な構成で、ファン
基本設計を変えることなく、上記効果を得ることができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用して一実施形
態の車両用交流発電機について、図面に基づいて具体的
に説明する。
【0009】図1は、一実施形態の車両用交流発電機の
軸方向断面図である。同図に示す車両用交流発電機は、
フロント側フレーム1、リア側フレーム2、固定子4、
回転子10、整流装置30、電圧調整器31、ブラシ装
置32等を含んで構成されている。
【0010】アルミダイカスト製のフロント側フレーム
1及びリア側フレーム2は、共に椀状でに形成されてお
り、それらの開口部を当接して、複数個のボルト3及び
ナット9により、互いに固定されている。フロント側フ
レーム1には、円筒状のベアリングボックス7が一体で
形成されると共に、固定子4が圧入されている。また、
リア側フレーム2には、フロント側のベアリングボック
ス7より小径の円筒状で鉄製のベアリングボックス8が
ボルト19によって固定されている。
【0011】固定子4は、固定子鉄心5及び固定子巻線
6を含んで構成されている。固定子鉄心5の内周側には
複数のスロット(図示せず)が形成されており、これに
固定子巻線6が巻装されている。
【0012】回転子10は、界磁コイル11、ポールコ
ア12、13、シャフト14等によって構成されてお
り、ベアリングボックス7、8に固定される一対のベア
リング15、16により回転自在に保持されている。
【0013】リア側のポールコア13の軸方向端面には
遠心方向に流れる冷却風を生成するように、遠心型の冷
却ファン17が取り付けられている。図2は、冷却ファ
ン17の詳細構造を示す図である。図2に示すように、
冷却ファン17は、ファンブレード171、回転板17
2、支持ピン179等を含んで構成されている。回転板
172は、金属製板をほぼ円形状にプレス切断等するこ
とにより形成したものであり、その中央部にはシャフト
14の逃がし孔が形成されている。また、この回転板1
72の周縁部には、支柱として取り付けられた支持ピン
179を介して、可変ブレードとしてのファンブレード
171が回動自在に配設されている。
【0014】支持ピン179の外周にはコイル状のバネ
174が固定されており、ファンブレード171に対し
て回転子10の回転方向と同じ向き(図2において支持
ピン179を中心とした時計回り方向)に付勢力が作用
する。このため、回転子10の非回転時には、ファンブ
レード171の一部が、回転板172の所定箇所に設け
られたストッパ173に当接して、その吐出角度θが規
制される。また、回転子10が回転すると、回転数が上
昇するにつれて遠心力が増すため、ファンブレード17
1が支持ピン179を中心に反時計方向に回転する。そ
して、回転子10が所定回転数に達すると、非回転時に
当接するストッパ173とはファンブレード171を挟
んで反対側に設けられたストッパ176にファンブレー
ド171の一部が当接して、支柱回りの回動が規制され
る。
【0015】本実施形態においては、各ファンブレード
171の吐出角度θを不均一にする制御手段として、バ
ネ174のバネ定数を不均一にする手法が用いられてい
る。例えば、バネ174は、図3及び図4に断面構造を
示すように、巻数でバネ定数を変更したものが複数種類
用いられている。なお、本実施形態では、バネ定数を巻
数で調整したが、材質、バネ線径等を変更してもよい。
【0016】フロント側のポールコア12の軸方向端面
には、界磁コイル11に沿って流れる冷却風を生成する
ように、回転子10の回転方向に対してファンブレード
を前傾させた斜流式の冷却ファン18が取り付けられて
いる。
【0017】シャフト14のリア側端部には、界磁コイ
ル11のそれぞれの端部と電気的に接続された一対のス
リップリング21、22が設けられている。また、シャ
フト14の一方端(前端)には、図示しないベルトを介
して内燃機関の回転動力を伝達するプーリ20が固定さ
れている。
【0018】また、リア側フレーム2の外側側面部に
は、整流装置30、電圧調整器31及びブラシ装置32
等のいわゆる電気部品がボルト19等の締結手段によっ
て固定されている。
【0019】上述した構造を有する車両用交流発電機
は、ベルト等を介してプーリ20に内燃機関からの回転
動力が伝達されると回転子10が所定方向に回転する。
この状態で回転子10の界磁コイル11に外部から励磁
電圧を印加することにより、ポールコア12、13のそ
れぞれの爪部が励磁されて回転子10の回転周方向に沿
って交互にNS磁極が形成されるため、固定子巻線6に
三相交流電圧を発生させることができ、整流装置30の
出力端子からは所定の直流電流が取り出せる。
【0020】次に、各回転領域におけるリア側の冷却フ
ァン17の状態について説明する。上述したように、冷
却ファン17のファンブレード171は、支持ピン17
9の周辺に一方向に付勢力が作用している。したがっ
て、所定の低回転領域において、このファンブレード1
71がストッパ173に押圧された状態にあり、ファン
ブレード171の吐出角度θが一定に保たれる。また、
回転子10の回転数が増していって、ファンブレード1
71に一定の慣性力が作用すると、この慣性力とこのと
きの回転数に応じた遠心力との合成力がファンブレード
171に作用するため、この合成力が高くなるにしたが
って、ファンブレード171が支持ピン179の周辺で
反時計回り方向に回転し、ファンブレード171の吐出
角度θが拡大する。そして、さらに高速回転領域に達す
ると、ファンブレード171の一部がストッパ176に
当接するため、それ以上は吐出角度θが拡大しないよう
になる。
【0021】ところで、各支持ピン179の周辺でファ
ンブレード171に一方向に作用する付勢力は、少なく
とも一部のファンブレード171について異なるように
調整されている。すなわち、それぞれの支持ピン179
に取り付けられたバネ174は、上述したように巻数を
調整することによって、異なるバネ定数に設定されてい
る。このため、各回転領域においてそれぞれのファンブ
レード171に作用する慣性力や遠心力が同じであって
も、上述した吐出角度θが異なることになり、特定回転
領域におけるファン音の次数成分を低減することができ
る。したがって、冷却ファン17の基本設計を変えるこ
となく、耳障りな回転領域をなくすことができ、ファン
設計の簡略化とともに各種の車両条件に対応可能な低騒
音ファンの容易な実現が可能になる。
【0022】〔他の実施例〕上述した実施形態では、バ
ネ174のバネ定数を変えることによって、ファンブレ
ード171の吐出角度θが変化する回転領域において、
各ファンブレード171の吐出角度θを不均一にした
が、各ファンブレード171の吐出角度θを不均一にす
る制御手段として、ストッパ176の設置位置を回転板
172の回転中心に対して不均一にする手法を用いるよ
うにしてもよい。
【0023】図5は、冷却ファンの変形例の詳細構造を
示す図であり、図2に詳細構造を示した冷却ファン17
に対して、高速回転域において各ファンブレード171
が当接する各ストッパ176の位置を不均一にした点が
異なっている。例えば、各ストッパ176は、任意のフ
ァンブレード171についてのみ径方向位置を異ならせ
ている。したがって、高速回転領域であってファンブレ
ード171の可動領域外において、各ファンブレード1
71の吐出角度を容易に不均一にすることができ、特定
回転域におけるファン音の次数成分を低減することがで
きる。例えば、図5に示した冷却ファン17Aでは、3
種類の吐出角度θ1、θ2、θ3が設定されている。こ
のため、冷却ファン17の基本設計を変えることなく、
高速回転域での耳障りな回転領域をなくすことができ
る。
【0024】なお、上述した例では、ストッパ176の
位置を不均一にすることにより、高速回転領域でのファ
ンブレード171の吐出角度が不均一になるようにした
が、ストッパ173の位置を不均一にすることにより、
ファンブレード171が回転しない低速回転領域におい
て、ファンブレード171の吐出角度を不均一にしても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施形態の車両用交流発電
機の軸方向断面図である。
【図2】リア側の冷却ファンの詳細構造を示し平面図で
ある。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】リア側の冷却ファンの変形例の詳細構造を示す
図である。
【符号の説明】
1 フロント側フレーム 2 リア側フレーム 4 固定子 17、18 冷却ファン 171 ファンブレード 172 回転板 173、176 ストッパ 174 バネ 179 支持ピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転板と、前記回転板の周縁部に支柱を
    介して回動可能に設けられた複数の可変ブレードを有す
    る冷却ファンとを備えた車両用交流発電機において、 所定回転数における前記複数の可変ブレードの吐出角度
    が不均一となる制御手段を設けたことを特徴とする車両
    用交流発電機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記冷却ファンは、前記複数の可変ブレードを付勢する
    バネを有しており、前記制御手段は、前記バネのバネ定
    数を不均一にするものであることを特徴とする車両用交
    流発電機。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記回転板には、前記複数の可変ブレードの回動を規制
    するストッパが設けてあり、前記制御手段は、前記スト
    ッパの位置を前記回転板の回転中心に対して不均一にす
    るものであることを特徴とする車両用交流発電機。
JP11200047A 1999-07-14 1999-07-14 車両用交流発電機 Pending JP2001037161A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007129817A1 (en) * 2006-05-04 2007-11-15 Smec Co., Ltd. Device for motor which compensates for torque due to gravity
KR100801799B1 (ko) * 2006-05-04 2008-02-11 최형식 모터의 중력보상기
CN115459526A (zh) * 2022-10-13 2022-12-09 江苏三江电器集团股份有限公司 一种风扇节能电机

Cited By (4)

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WO2007129817A1 (en) * 2006-05-04 2007-11-15 Smec Co., Ltd. Device for motor which compensates for torque due to gravity
KR100801799B1 (ko) * 2006-05-04 2008-02-11 최형식 모터의 중력보상기
CN115459526A (zh) * 2022-10-13 2022-12-09 江苏三江电器集团股份有限公司 一种风扇节能电机
CN115459526B (zh) * 2022-10-13 2024-04-05 江苏三江电器集团股份有限公司 一种风扇节能电机

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