JP2001036989A - 磁気回路及びスピーカ - Google Patents

磁気回路及びスピーカ

Info

Publication number
JP2001036989A
JP2001036989A JP11201865A JP20186599A JP2001036989A JP 2001036989 A JP2001036989 A JP 2001036989A JP 11201865 A JP11201865 A JP 11201865A JP 20186599 A JP20186599 A JP 20186599A JP 2001036989 A JP2001036989 A JP 2001036989A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
plate
magnet
plates
pole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11201865A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Fujihira
正男 藤平
Ikuo Shinohara
幾夫 篠原
Kenji Tokushige
賢二 徳重
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11201865A priority Critical patent/JP2001036989A/ja
Publication of JP2001036989A publication Critical patent/JP2001036989A/ja
Priority to US13/087,946 priority patent/US20110189348A1/en
Priority to US13/354,229 priority patent/US20120121734A1/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同軸型で磁気空隙部の起磁力が増強できて、
高域〜超高域を放音可能な磁気回路とスピーカを簡単な
構造によって得る。 【解決手段】 複数のプレートに突出部を形成し、該突
出部をセンタポール或はポールピースとし、これらセン
タポール或はポールピースの外周と内側に中低音用の磁
気空隙部と高域或は超高域(20kHz以上)の音放射
可能な磁気空隙部を有する起磁力の大きい磁気回路及び
この様な磁気回路を有するスピーカを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は同軸型で高音及び中
低音を再生可能な小型スピーカに適した磁気回路及びス
ピーカに係わり、特に磁気空隙部の磁束密度を大きくさ
せた磁気回路及びスピーカに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、小型のスピーカに用いる磁気
回路として、防磁型のキャンセルマグネットを用いて、
ボイスコイルが揺動自在に枢着される磁気空隙部の磁束
密度を大きくし、駆動力を従来のマグネット1個を用い
た磁気回路に比べて略2倍程度に成した磁気回路を本出
願人は提案している。
【0003】図16は上述の磁気回路の要部側断面図を
示すものである。図16において、1は略円板状の金属
から成るヨークであり、円板の中央部分に円柱状のセン
タポール2を有し、ヨーク1と一体化され、断面が略逆
T字状に構成されている。ヨーク1上には厚み方向に
S.Nと着磁したキャンセルマグネットとなる同心円状
の第1のマグネット3を接着剤等を介して接合する。
【0004】第1のマグネット3上には同心円状の金属
から成る第1のプレート4を接着剤等で接合し、更に第
2のメインマグネットとなる同心円状で厚み方向に第1
のマグネット3とは厚み方向に逆にN.Sと着磁した第
2のマグネット5を第1のプレート4上に接着剤で接合
し、この第2のマグネット5上に同心円状の金属から成
る第2のプレート6を接着剤等で接合して、有底円筒状
のシールドカバー10によってヨーク1と第2のプレー
ト6間を覆うことで防磁形の磁気回路を構成する。
【0005】この様な磁気回路で第1のプレート4の内
径とセンタポール2の外径間に形成された磁気空隙部9
内に振動板を介してフレーム等に上下方向に揺動自在に
枢着されたボイスコイルボビン7に巻回したボイスコイ
ル8を介在させ、ボイスコイル8に音響信号を流すこと
で、振動板を駆動している。
【0006】上述の構成の磁気回路によると、第1のマ
グネット3のN極からヨーク1とセンタポール2を介し
て磁気空隙部9を経て、第1のプレート4から第1のマ
グネット3のS極に至る磁路内を流入する第1の磁束φ
1 と、第2のマグネット5のN極から第2のプレート6
とセンタポール2間の磁気空隙部及びセンタポール2を
介して磁気空隙部9を経て、第1のプレート4から第2
のマグネット2のS極に至る磁路内を流入する磁束φ2
とによって、従来の外磁型マグネットの磁気空隙部9内
の利用効率が第1及び第2のマグネット3及び5の全起
磁力の1/3程度しか利用されていない場合に比べて、
磁気空隙部9の磁束密度を増大させ、振動板の駆動力を
略2倍にすることができるものが得られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来構成の磁
気回路及びこの磁気回路を用いたスピーカ並びにスピー
カ装置では外磁型の磁気回路構成とされているために、
第1及び第2のマグネット3及び5の内径の口径より大
きい直径を有するセンタポール2とすることができな
い。従って、小径のマグネットを使用する場合には大き
い口径のボイスコイルを用いることができないので、磁
気空隙部9の磁束密度を大きくすることができないため
振動板の駆動力が限定されてしまう。
【0008】また、外磁型磁気回路では一般的にはマグ
ネットの厚みによって振動板の動きによる振幅が決ま
り、薄い小型のマグネットの場合は、振動板の振幅を大
きくできないので大入力をスピーカに印加するには磁気
回路の高さ方向が高くなって、全体としてスピーカの奥
行が大きくなってしまう。
【0009】また、このマグネットをセンタポールの磁
気空隙部に働かせて、マグネットの磁気空隙部9内での
磁束密度を高めようとしても、外磁型磁気回路では磁路
中に設けた有効に動作させる磁気空隙部(図16の9)
に対し、磁束φ2 中にセンタポール2の外径と第2のプ
レート6の内径間に磁気空隙部が形成されて、磁気抵抗
が増大し2つのマグネットが持つ起磁力を有効に利用出
来なかった。
【0010】本発明は叙上の課題を解決しようとするも
ので、磁気回路に少なくとも3つのマグネットを用いて
磁気空隙部9の磁束密度を増大させ、振動板の駆動力を
大きくすることのできる防磁型の磁気回路及びスピーカ
を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気回路はポー
ルピース部となる突出部を有する少なくとも2枚のプレ
ートと、これらプレートの両側面に設けられ、厚み方向
に着磁した少なくとも3つのマグネットと、これらプレ
ート及びマグネットを囲繞すると共にポールピースとな
る突出部と対向する第1の磁気空隙部と、突出部で形成
したポールピースに形成した溝部から成る第2の磁気空
隙部を設けた磁気回路と、第1及び第2の磁気空隙部に
高音或は超高音(20kHz以上)或は中低音用等の第
1及び第2の振動板を含む振動系を揺動可能に枢着した
スピーカと成したものである。
【0012】本発明の磁気回路及びこの磁気回路を用い
たスピーカによると、マグネットの磁束が磁気空隙部に
集中し、マグネットの有効磁束の利用率が高められ、起
磁力を従来の2倍に比べて3倍程度まで拡大できる。ま
た、本発明の一形態例によればマグネットの内径内にセ
ンタポールを挿入する必要がないので、マグネットの内
径に左右されず、ボイスコイル径及びセンタポール径を
任意の大きさに選択することができる。さらに磁気回路
の左右方向の厚みを小さくできるので薄型のスピーカを
得ることが出来る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の磁気回路及びスピ
ーカの1形態例を図1乃至図15により説明する。
【0014】先ず、図1乃至図4を用いて、本発明の1
形態例の磁気回路及びスピーカを説明する。図1は本発
明の磁気回路の組立状態を示す斜視図、図2は本発明の
磁気回路の組立平面及び側断面図、図3は本発明の他の
磁気回路の組立平面及び側断面図、図4は本発明のスピ
ーカの1形態例を示す側断面図である。
【0015】図1において、本例の磁気回路20は2つ
のプレート11a及び11bと、3つの第1乃至第3の
マグネット12a,12b,12cと2つの第1及び第
2のヨーク13a,13bとで構成されている。
【0016】プレートは略円板状の透磁率の高い金属で
構成するを可とし、円板状の中心に立てた垂線方向に第
1及び第2のプレート11a及び11bの外周から角状
の突出部24a,24bを延設し、これら突出部24
a,24bは半円状に内側にカールする様にプレスされ
ている。これら突出部24a,24bの上側には半円状
の第1及び第2のポールピース25a及び25bが一体
にプレスされる。従って、第1及び第2のプレート11
a及び11bの中間に第3のマグネット12cを接着剤
で接合させた場合には第1及び第2の突出部24a及び
24bが対向配置された状態では上側から視れば円環状
となされ、第1及び第2の半円状ポールピース24a及
び24b間には図2(A)の平面図に示す様に直線状の
第2の磁気空隙部9bが形成される。
【0017】また、円板状の第1及び第2のプレート1
1a及び11bの中心部には必要に応じて、破線の様に
透孔16を穿ってのリング状としてもよい。
【0018】第1及び第2のプレート11a及び11b
間に挟着された第3のマグネット12cはフェライト等
で矩形、正方形、円盤状、リング状等の所定形状に成形
され、厚み方向に例えばS.Nと着磁されている。
【0019】第1のプレート11aの前面側には第3の
マグネット12cと同一形状で例えば厚み方向にN.S
と着磁された第1のマグネット12aを接着剤を介して
接合する。
【0020】次に、第2のプレート11bの後面側に第
1のマグネット12aと同一形状で、第1のマグネット
12aとは厚み方向に逆にS.Nと着磁された、同心円
状の第2のマグネット12bを接着剤を介して接合す
る。
【0021】第1及び第2のプレート11a及び11b
の両側面に第1及び第2のマグネット12a及び12b
を接合した第1及び第2のマグネット12a及び12b
の他方の面にヨークと成る第1及び第2のヨーク13a
及び13bを接着剤を介して接合する。
【0022】第1及び第2のヨーク13a及び13bは
箱状に透磁率の高い金属でプレスされている。勿論、図
1に示す様に第1及び第2のヨークは第1及び第2の天
板14a及び14bを別体構成して、箱状としてもよ
い。
【0023】箱状の第1及び第2のヨーク13a及び1
3bの第1及び第2の天板14a及び14bの中心位置
には第1及び第2の半円状溝17a及び17bが形成さ
れている。この半円状溝17a及び17bは第1及び第
2のヨーク13a,13bを重ね合わせた時には円形と
なり、これら第1及び第2の半円状溝17a及び17b
が重ね合わされて形成される円形の直径は第1及び第2
のプレート11a及び11b上に形成した第1及び第2
の突出部24a及び24bで形成される円状の外径より
やや大きくなる様に成されている。
【0024】さらに、第1及び第2のヨーク13a,1
3bを半円状溝17a及び17bが互に真円となる様に
接合させた時の第1及び第2のヨーク13a及び13b
の夫々の箱状の主板の内側間の距離Dは、第1乃至第3
のマグネット12a,12b,12cの厚みD1 と第1
及び第2のプレート11a及び11bの厚みD2 の夫々
の和である3D1 +2D1 (図2(B)参照)の値に等
しく選択される。
【0025】第1乃至第3のマグネット12a乃至12
cと第1及び第2のプレート11a及び11bを一体化
し、第1及び第2のヨーク13a及び13bを接合させ
る場合には、円状と成された第1及び第2の突出部24
a及び24bにギャップガイドを挿入して、第1及び第
2の突出部24a及び24bの外径と第1及び第2のヨ
ーク13a及び13bを互に接合して生じた時に形成さ
れる半円状溝17a及び17bで形成される円状の内径
間で形成される第1の磁気空隙部9a(図2(A)参
照)を所定間隔に保持させる様に組み立てる。尚図2
(A)は上述の様に組み立てられた磁気回路20の平面
図を示している。
【0026】図3(A),(B)は磁気回路20の他の
構成例を示すものであり、図2(A),(B)との対応
部分には同一符号を付して、重複説明を省略する。図3
(A),(B)で図2(A),(B)と異なる点は第1
及び第2のヨーク13a及び13bの形状を箱形から円
筒状と成したものである。従って、第1及び第2のヨー
ク13a及び13bは有底円筒を高さ方向に半分に切断
された円筒状とされ、第1及び第2のマグネット13a
及び13bは図3(A)に示される様に第1及び第2の
ヨーク13a及び13bの内周と接する面が内周の円弧
に沿う様な曲率となる様に成型されている。また、第1
及び第2の天板14a及び14bは図3(A)の様に略
半円状に形成されている。
【0027】上述の図1及び図2(A),(B)並びに
図3(A),(B)で説明した磁気回路20によると、
図16の従来例で説明した第2のプレート6の内径とセ
ンタポール2の外径間を通る磁気空隙部がないため、こ
の様な磁気空隙部を通る磁束が減少することない、例え
ば図2(B)では第1及び第2のマグネット12a及び
12bのN極から出た磁束は第1及び第2のヨーク13
a及び13b→第1及び第2の天板14a及び14b→
第1の磁気空隙部9a→第1及び第2の突出部24a及
び24b→第1及び第2のプレート11a及び11b→
第1及び第2のマグネットのS極の経路を介して閉回路
磁束φ1 が第1の磁気空隙部9aに集中する。
【0028】又、第1のマグネット13aのN極から出
た磁束は第1のヨーク13a→第2のヨーク13b→第
1の磁気空隙部14a→第2の半円状ポールピース25
b→第2の磁気空隙部9b→第1の半円状ポールピース
25a→第1のプレート11a→第1のマグネット12
aのS極に至る閉回路磁束φ2 と、第2のマグネット1
2bのN極から出た磁束は第2のヨーク13b→第1の
ヨーク13a→第1の磁気空隙部14a→第1の半円状
ポールピース25a→第2の磁気空隙部9b→第2の半
円状ポールピース25b→第2のプレート11b→第2
のマグネット12bのS極に至る閉回路磁束φ2 が構成
される。
【0029】この場合、φ2 の閉回路では平行磁界であ
る第2の磁気空隙部9bを通るが、このギャップは後述
するも磁性流体等の充填し、導電体よりなる1枚の駆動
コイルが挟ギャップ内に挿入されているので、この部分
の磁気抵抗は極めて低い値に設定できるため、図16の
第2のプレート6の内径とセンタポール2の外径間を通
る磁気空隙部に比べての磁束の減少を大幅に減らすこと
ができて且つ第2の磁気空隙部9bの磁束密度も高めら
れる。
【0030】更に第2の磁気空隙部9bには第3のマグ
ネット12cのN極から出た磁束は第2のプレート11
b→第2の突出部24b→第2の磁気空隙部9b→第1
の突出部24a→第1のプレート11a→第3のマグネ
ット12cのS極の経路で閉回路磁束φ3 を生じ、第1
及び第2の磁気空隙部9a及び9bでの磁束密度を2.
5倍程度まで高められるものが得られている。
【0031】図4は図1及び図2(A),(B)で示し
た磁気回路20を用いたスピーカ30の1形態例を示す
もので第1の磁気空隙部9aが形成された第1及び第2
のヨーク13a及び13bの第1及び第2の天板14a
及び14b上に金属等で漏斗状に形成したフレーム29
を鋲付等で固着し、ボイスコイルボビン7に巻回したボ
イスコイル8を第1の磁気空隙部9a内に保持させるた
めに、円状の第1及び第2の突出部24a及び24bに
ガイドギャップを挿入し、ボイスコイルボビン7をガイ
ドギャップ外径に挿入した状態で波形のコルゲーション
を有する同心状ダンパー26の内径をボイスコイルボビ
ン7の外径に接着剤を介し接合し、ダンパー26の外径
をフレーム29の底部外径に接着剤を介して接合する。
【0032】更に、フィックスエッジ或はフリーエッジ
21の付いたコーン状の第1の振動板19の内径をボイ
スコイルボビン7の上部外径に、エッジ21の外径をフ
レーム29の最大開口外径部にガスケット22を介して
接着剤で接合し、ボイスコイル8を第1の磁気空隙9a
の中心位置に上下方向に揺動自在に枢着し、ボイスコイ
ルボビン7の上部開口部にダスト侵入防止用のドーム状
のキャップと第2の振動板23を接合させる。
【0033】この第2の振動板23を含む振動系は第2
の磁気空隙部9b内に枢着されている。これら、第2の
振動板23と駆動用コイルの1例を図5を用いて説明す
る。
【0034】図5は本例に用いるキャップ兼用の第2の
振動板23を裏側から視た斜視図を示すものであり、第
2の振動板23は合成樹脂等を布にコーティングした軽
量高剛性の非導電性部材をドーム状に形成する。
【0035】駆動コイル31は銅板やアルミニウム板等
の導電性材料を略矩形状に形成し、入力端子となる左右
端に左右脚32L及び32Rを下方向に延設した略πの
字形状と成したワンターンコイルと成され、左右脚32
L及び32Rを第2の振動板23のドーム状部から突出
させて、この左右脚32L及び32Rの一部を第2の振
動板23に絶縁性の接着剤を介して接合させたものであ
る。
【0036】図4では図5に示したドーム状の第2の振
動板23と一体化された駆動コイル31の下部(図5で
は上部)を第2の磁気空隙部9bを形成する直線状のギ
ャップ内に挿入させてボイスコイルボビン7の上端に接
合させている。
【0037】これら入力端子を構成する左右脚32L及
び32Rに音響信号を供給することで高域或は超高域
(20kHz以上の超音波)を第2の振動板23から放
音することができる。尚27は中低音用のボイスコイル
8を駆動するための入力端子、28は錦糸線を示し、入
力端子27及び錦糸線28を介してボイスコイル8に音
響信号が供給され、第1の振動板19を介して中低音域
信号が放音される。
【0038】図6及び図7(A),(B),(C)は本
例の他の構成を示すスピーカと第2の振動板を示すもの
である。図4で説明したスピーカと第2の振動板との対
応部分には同一符号を付して、以下重複説明を省略す
る。
【0039】図6のスピーカ30では第2の振動板23
及び駆動コイル31の形状が図4のスピーカ30と異な
っているので、以下、図7(A),(B),(C)に示
す第2の振動板23の平面及び側断面図によって、第2
の振動板23及び駆動コイル31のみ説明する。
【0040】図6に用いられるスピーカ30の第2の振
動板は略ドーム状に合成樹脂をコーティングした軽量な
布等で形成し、図7(A)に示すと同様に波形のコルゲ
ーションと同様の円環状のエッジ34を凹状に形成し、
ドーム頂部の中心部分には図7(A)と同様にワンター
ンコイルで略コ字状に形成した駆動コイル31の左右脚
32L及び32Rの先端を下側から突出させて接着剤等
で接合させて、駆動コイル31を第2の振動板23に垂
下させ、第1の振動板19の傾斜部に接合させ、駆動コ
イル31を導電体で構成させた水平部を第2の磁気空隙
部9bに充填させた磁性流体35内に挿通させる様に成
されている。
【0041】図7(A)及び図7(B)は第2の振動板
23の他の構成を示すものであり、円環状のエッジ34
は凸状に形成し、キャップ兼用の振動板をドーム状に合
成樹脂でコーティングした布、或は発泡材等で成型する
際に楕円状のエッジ36a及び超高域放射振動板となる
略楕円状の高域用振動板36を一体成型して、駆動コイ
ル31を高域用振動板36に垂下する様に接合させてい
る。
【0042】図7(C)はドーム状に形成したキャップ
兼用振動板である高域用振動板36の頂部に楕円状エッ
ジ36aを形成し、この楕円エッジ36aで囲まれる領
域内に駆動コイル31を垂下する様に接合させたもので
あり、図4及び図6に示したスピーカ30に上述の夫々
の第2の駆動板23及び駆動コイル31を用いることが
できる。
【0043】図8乃至図11は本発明の他の磁気回路及
び更に他のスピーカ及びスピーカ装置を示すものであ
る。図1及び図2で説明した対応部分には同一符号を付
して、以下重複説明を省略する。
【0044】図8及び図10に示す他の磁気回路20に
於いては3つのプレート11a〜11cと4つのマグネ
ット12a〜12d並びに1対のヨーク13a及び13
bで構成させる。
【0045】先ず、第1及び第2のプレート11a及び
11bは第1及び第2の略同心円状の金属板材に、角状
の第1及び第2の突出部24a及び24bを同心円状部
と一体に形成する。第3のプレート11cは略同心円状
の金属板材に第3の突出部24cを一体に形成し、第3
の突出部24cの頂部に円盤状のポールピース25を第
3の突出部24cと一体に形成し、C部拡大図の様にポ
ールピース25を第3の突起部24cに対し直交する様
に折り曲げると共に第3の突出部24cの基部を手前側
に所定角度折り曲げる様に形成されている。
【0046】第1及び第2の突出部24a及び24bは
同心円状の中心に立てた垂線方向になる様に第1及び第
2のプレート11a及び11bの外周から延設され、カ
ール状に折り曲げられて、上方から視て半円状になる様
に成され、第1及び第2の半円状ポールピース25a及
び25bが形成され、第1及び第2の半円状部ポールピ
ース25a及び25bを対向させた時に中心に穿った透
孔27(図10(A)参照)内に第3のプレート12c
の突出部24cに形成した円盤状のポールピース25が
入る様に成され、第1及び第2の半円状ポールピースと
円盤状のポールピース25間に円環状の第2の磁気空隙
部9bが形成される。
【0047】第1及び第2のプレート11a及び11b
間には第3のマグネット12c及び第3のプレート11
c並びに第4のマグネット12dを介在させている。第
3及び第4のマグネット12c及び12dは第1及び第
2のマグネット12a及び12bとは互に厚み方向に逆
極性になる様に着磁されている。
【0048】本例の第1及び第2のヨーク13a及び1
3bは略箱状に透磁率の高い金属でプレス成形され、箱
状の第1及び第2のヨーク13a,13bの天板に第1
及び第2の円筒状の突出部24a及び24bが挿入さ
れ、図10(A),(B)の様に第1の磁気空隙18a
を形成するための半円状溝部17a,17bが穿たれて
いる。
【0049】図9は図8の磁気回路20を組み立て、2
つの振動系を組み込んだ場合の図4と同様のスピーカの
側断面図を示している。図9で、図4との対応部分には
同一符号を付して重複説明を省略する。
【0050】図9のスピーカ30では第2の磁気空隙部
9bに同軸的に上下方向に揺動自在に枢着される超高域
或は高域用の第2の振動板23の構成が異なっている。
即ち、第2の磁気空隙部9bは図1及び図2(A),
(B)で説明した様に平行ギャップではなく円環状のギ
ャップを構成しているため超高域放射用の振動板23と
しては、図9のE部拡大斜視図に示す様に所定のスリッ
ト31aを形成して円筒状に成したワンターンコイルと
した駆動コイル31の左右端に入力端子と成る左右脚3
2L及び32Rを形成し、第1の振動板19のボイスコ
イルボビン9内に所定形状のエッジ41を介して上下方
向に揺動可能に枢着し、エッジ41上に軽量強剛性の超
高域或は高域用のドーム状の第2の振動板23を接合
し、左右脚32L及び32Rを錦糸線28を介して入力
端子27に引き出す様にしている。この場合、駆動コイ
ル31と中低音用のボイスコイル8は直列接続され、音
響信号が両コイルに同時に供給される。ボイスコイルボ
ビン9の開口側にはダスト侵入防止用キャップ40等が
通常の様に覆せられている。
【0051】上述の様な構成の磁気回路20及びスピー
カ30によれば図1及び図4で説明した磁気回路に比
べ、第1及び第2の磁気空隙部9a及び9bの磁束密度
を更に大きく出来て、第1及び第2の磁気空隙9a及び
9bの起磁力を略3倍程度に向上させることが可能とな
った。
【0052】図10(A),(B)は図8で説明した第
3のプレート11cの形状をリング状から矩形状に変更
して、磁気回路20を組み立てた状態を示す平面及び側
断面図であり、第3のプレート11cの底面は第1及び
第2のヨーク13a及び13bの底部間に挟着される様
に成されている。
【0053】上述の図10(B)の側断面図によって生
ずる閉回路磁束を説明する。尚、図2で説明したと同一
磁束には同一磁束符号φ1 〜φ3 をつけて重複説明を省
略する。
【0054】図10(B)では上述の5つの閉磁路φ1
〜φ3 の外に第4のマグネット12dのN極から出た磁
束は第3のプレート11c→ポールピース25→第2の
磁気空隙部9b→第4のマグネット12dのS極を通る
第3のマグネット12cの磁束と対称的な磁束φ3 と、
第3のマグネット12cのN極から出た磁束は第3のプ
レート11c→第1のヨーク13a→第1の磁気空隙部
9a→第1のプレート11a→第3のマグネット12c
のS極に至る磁束φ4 と、第4のマグネット12dのN
極から出た磁束は第3のプレート12c→第2のヨーク
13b→第1の磁気空隙9a→第2のプレート12b→
第4のマグネット12dのS極に至る閉回路の磁束φ4
と合計8個の閉回路が形成されて、第1及び第2の磁気
空隙部9a及び9bでの磁束密度をより高めることが可
能となる。
【0055】図11は図10で用いた磁気回路を図9で
説明したと同様のスピーカ30に用い、このスピーカを
スピーカボックス42内に収納したスピーカ装置の側断
面図を示すものである。
【0056】図11でスピーカボックス42はABS等
の合成樹脂を略直方体状に形成し、バッフルボード44
にスピーカ放音孔45及び位相反転型構成とするための
ダクト46及びダクト開口46aを穿ったスピーカボッ
クス42内に配設した場合の側断面図を示す。図11で
は図9で説明したスピーカをスピーカ放音孔5に対向配
置した場合を示しているが、スピーカ30のフレーム2
9を楕円型のスピーカとすれば横幅の薄いブックシェル
型の小型スピーカボックスとしたスピーカ装置が容易に
提供可能となる。
【0057】本発明の磁気回路及びスピーカによるとマ
グネットの両面に第1及び第2のプレートとヨークを接
合し、同じ方向に着磁し、サブアッセンブルした2つの
磁気回路のプレート間に1つ又は2つのマグネット或は
第3のプレートを対向させて、接合することでスピーカ
用の磁気回路が完成するので非常に量産性に優れた磁気
回路及びスピーカが得られる。
【0058】また、磁気回路全体の厚みを薄く出来るの
で楕円小型スピーカ等に使用用途を広げることが可能で
ある。
【0059】上述の磁気回路及びスピーカでは3個乃至
4個のマグネットを第1〜第3のプレートを介して水平
(X軸)方向に並設させたが、従来の外磁型の磁気回路
の様に垂直(Y軸)方向に複数のマグネットを積み上げ
る様な構成としてもよい。
【0060】図12乃至図15は外磁型の防磁用磁気回
路を用いて、超高域或は高域の振動板をヨーク上のセン
タポール上に設けた磁気回路で駆動させる様に成した磁
気回路及びスピーカを示すものである。
【0061】図12は本発明の1形態例を示す磁気回路
の組立状態を示す斜視図であり、図13(A),(B)
はスピーカの側断面図を示している。
【0062】先ず、図13(A)に依ってスピーカの全
体的構成を説明する。図13(A)で50はリング状で
フェライト等で成型された外磁型のメインマグネット、
51はメインマグネット50とは厚み方向に逆方向に着
磁されたリング状のキャンセルマグネットであり、円盤
状のフランジ部から成るヨーク52は中心部にセンタポ
ール53を有し、ヨーク52のフランジ部の上下にメイ
ンマグネット50とキャンセルマグネット51が接合さ
れ、メインマグネット上にはリング状のプレート54が
接合され、有底円筒状の金属から成るシールドカバー5
5で磁気回路を囲繞して、防磁型の磁気回路が構成され
ている。
【0063】プレート54上には図9で説明したと同様
構成の第1の振動板19を保持するフレーム29等が固
定され、ボイスコイル8を含む振動系は図9と同一構成
であるので対応部分には同一符号を付して重複説明は省
略する。
【0064】第2の振動板23を駆動する磁気回路はセ
ンタポール上に配設する様に成されている。図12はこ
の様な第2の振動板23を駆動する磁気回路を示すもの
で、ヨーク52のセンタポール53に中ぐり部56が形
成される。この中ぐり部56中に非磁性体から成る円盤
57を挿入して接着剤で接合する。この場合円盤57の
厚みd1 とセンタポール53の高さH(中ぐり部56の
深さ)を同一寸法に選択する。
【0065】内側センタポール58は円柱状と成され、
この円柱を高さ方向に半分に切断するか、図14及び図
15(A)の磁気回路の斜視図と平面図の様に120°
の間隔で3分割して、複数の分割内側センタポール58
a,58b,58cを形成する。これら複数の分割内側
センタポール58a,58b,58c間の下側に長方形
状の2つのマグネット61a及び61b、或は図14及
び図15(A)の様に3つのマグネット61a,61
b,61cを挿入する切溝62a,62b,62cが形
成されている。
【0066】さらに、分割内側センタポール58a及び
58b間には図12及び図13(A)のスピーカ30で
は切溝62a,62bの上側に平行なスリット63aを
形成し、図13(B)、図14、図15(A)のスピー
カ30及び磁気回路20ではY字状のスリット63bを
形成し、駆動コイル64の磁気空隙部と成す。
【0067】内側センタポール58の外周には非磁性筒
59を図12及び図13では2分割し、切溝62a,6
2bとスリット63aに対応した切溝とスリットを形成
した分割非磁性筒59a,59bが嵌挿されている。
【0068】図13(B)、図14、図15(A)に示
す磁気回路とスピーカでは非磁性筒59は3分割され分
割非磁性筒59a,59b,59cを構成し、分割非磁
性筒59aと59b間、分割非磁性筒59bと59c
間、分割非磁性筒59cと59a間に内側センタポール
58に形成したと同様の切溝62a,62b,62cと
これら切溝上にスリット63bとなる細溝が形成されて
いる。
【0069】非磁性筒59の上側にはヨーク52のセン
タに形成したセンタポール53の外径と同一外径を有す
る円筒状の外側センタポール60を嵌挿させる。
【0070】この外側センタポール60も図12及び図
13(A)に示す構成では分割内側センタポール58a
及び58bと同様に切溝62a及び62bとスリット6
3aに対応する切溝を円筒の高さ方向に2分割する様に
形成して分割外側センタポール60a及び60bと成さ
れている。
【0071】更に図13(B)、図14、図15(A)
に示す磁気回路では外側センタポールは切溝62a,6
2b,62cに対応すると同様の切溝とスリット63a
に対応するY字状のスリット63bとなる細溝を形成し
た磁気空隙部が形成された3つの分割外側センタポール
60a,60b,60cが構成され、センタポール53
上に結合部65(図14参照)を介して接合されてい
る。
【0072】更に、上記した外側センタポール60、非
磁性筒59、内側センタポール58に形成した平行のス
リット63a或はY字状のスリット63bに2分割の場
合は正負の入出力端子64a及び64bを形成した銅板
或はアルミニウム板から成る矩形状の平板或はコ字状と
ワンターンコイルから成る駆動コイル64を磁気空隙部
となるスリット63aに揺動可能に枢着するためにドー
ム状に形成した軽量な第2の振動板23に接着剤を介し
て接合する。この第2の振動板23はボイスコイルボビ
ン9の上部開口部に接合させる。尚、ボイスコイル8と
駆動コイル64の入出力端子64a及び64bは直列に
接続する様にする。
【0073】また、図13(B)に示すスピーカでは図
15(B)の斜視図に示す様な駆動コイル64となす。
即ち、略矩形状の平板からなる銅板を中心から120°
に折り曲げて互に裏面を接合し、図15(B)に示す様
な極性と成る様にボイスコイル8と直列に接続させて、
駆動させる様にすればよい。
【0074】図15(B)の駆動コイル64ではY字状
のマイナス及びマイナス端Aを図15(A)のスリット
63bのA点に持ち来し、図15(B)のプラス及びプ
ラス端B及びCを同じく図15(A)のスリット63b
のB点及びC点に持ち来せば図15(A)でB及びC点
では内側に向かって電流が中心Oを介してA点方向に流
れ、フレーミング左手の法則で上側に向かう方向の運動
力が働いて高域或は超高域を第2の振動板を介して放音
することができる。
【0075】また、駆動コイル64の正負端間をショー
トすればフレーミングの右手の法則で駆動コイル中に渦
電流が流れ、この過電流によって、第2の振動板を制動
するため振動系の不要振動をダンプすることができる。
【0076】また、通常の2ウエイスピーカのように駆
動コイル64にマッチングトランスを接続し、ボイスコ
イル8にはフィルタを介して接続するか、ボイスコイル
8に並列にコンデンサを接続し、20kHz以上の超高
域の音圧レベルを上昇させるために合成インピーダンス
を小さくし、駆動コイル(抵抗は小さい)64に流れる
電流を増大させる様にしてもよい。
【0077】本発明の磁気回路及びスピーカによるとマ
グネットの両面にプレートとヨークを接合し同じ方向に
着磁しサブアッセンブルした2つの磁気回路を互にプレ
ートを対向させて、或はプレート間に少なくとも1つの
マグネット或は1つのプレートを配して接合することで
磁気回路が完成するので非常に量産性に優れた磁気回路
及びスピーカが得られる。
【0078】また、磁気回路全体の厚みを薄く出来るの
で楕円型の薄形スピーカ等に使用用途を広げることが可
能である。
【0079】さらにマグネットの持つ磁気の力が1個に
相当する磁気空隙部に集中しプレートを挟んでマグネッ
トが逆方向に着磁されているので磁気回路の磁気漏洩が
非常に少なく磁気空隙部の磁気の力はほぼ2.5〜3と
なり非常に強力になり、図12以下の磁気回路の構成を
除いてマグネットの内径の中にセンタポール部を入れて
磁気空隙部を作成する必要が無い為にマグネットの内径
開口に左右されず任意の大きさに出来る。又、マグネッ
トの厚みに無関係にセンタポール部の長さを設定できる
ので振動板の振幅を大きくすることが出来るので小形ス
ピーカの許容入力を大きくすることが出来る。さらに、
複数の振動系を1つの磁気回路内に簡単に作れるので同
軸型スピーカを簡単に構成出来て超高域まで放音可能な
スピーカを得ることが出来る。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば磁気回路の構成は極めて
簡単でありながら、 (1)複数の磁気空隙部が形成可能である。 (2)磁気回路の組立が簡単で量産性に優れている。 (3)磁気空隙部の磁束密度が高められて、薄形に構成
できる。 (4)使用目的により磁気空隙部が任意形状に設計可能
である。 (5)ボイスコイル口径を任意に設定できて振幅を大き
くすることができる。 (6)駆動コイル(ワンターンコイル)を振動板の不要
振動の制動部材として使用することができる。 等の多くの効果を生ずる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気回路の組立状態を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の磁気回路の組立平面及び側断面図であ
る。
【図3】本発明の他の磁気回路の組立状態を示す平面及
び側断面図である。
【図4】本発明のスピーカの側断面図である。
【図5】本発明に用いる振動板の斜視図である。
【図6】本発明の他のスピーカの側断面図である。
【図7】本発明に用いる振動板の平面及び側断面図であ
る。
【図8】本発明の他の磁気回路の組立状態を示す斜視図
である。
【図9】本発明の更に他のスピーカの側断面図(I)で
ある。
【図10】本発明の更に他の磁気回路の組立平面及び側
断面図である。
【図11】本発明のスピーカ装置の側断面図である。
【図12】本発明の更に他の磁気回路の組立状態を示す
斜視図である。
【図13】本発明の更に他のスピーカを示す側断面図
(II)である。
【図14】本発明の磁気回路の組立斜視図である。
【図15】本発明の磁気回路の平面図及び駆動コイル説
明図である。
【図16】従来の磁気回路の側断面図である。
【符号の説明】
11a,11b,11c‥‥第1〜第3のプレート、1
2a,12b,12c,12d‥‥第1〜第4のマグネ
ット、13a,13b‥‥第1〜第2のヨーク、20‥
‥磁気回路、24a,24b,24c‥‥第1〜第3の
突出部、25‥‥ポールピース、25a,25b‥‥半
円状ポールピース、30‥‥スピーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳重 賢二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D012 BA03 BA09 BB03 BB04 BB05 BB07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポールピース部となる第1の突出部を有
    する第1のプレートと、 第2のポールピース部となる第2の突出部を有する第2
    のプレートと、 上記第1及び第2のプレートの第1及び第2の突出部を
    対向させて1つのポールピースを構成させると共に該第
    1及び第2のプレート間に配設した少なくとも1個の第
    1のマグネットと、 上記第1及び第2のプレートの両側に配設した第2及び
    第3のマグネットと、 上記第1及び第2のプレート及び上記第1乃至第3のマ
    グネットを囲繞すると共に上記ポールピースとなる第1
    及び第2の突出部の外周と対向する第1の磁気空隙部と
    なる半円状の第1及び第2の切溝を有する第1及び第2
    のヨークとから成ることを特徴とする磁気回路。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の突出部間に平行ギャ
    ップを形成して成ることを特徴とする請求項1記載の磁
    気回路。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2のプレート間に前記第
    1のマグネットとは逆極性の第4のマグネットを設け、
    該第1及び第4のマグネット間にセンタポール部を形成
    した第3のプレートを配設し、前記第1及び第2のプレ
    ートの第1及び第2の突出部で形成される円環状の前記
    のポールピース内に第2の磁気空隙部を形成して成るこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気回路。
  4. 【請求項4】 ポールピース部となる第1の突出部を有
    する第1のプレートと、 第2のポールピース部となる第2の突出部を有する第2
    のプレートと、 上記第1及び第2のプレートの第1及び第2の突出部を
    対向させて1つのポールピースを構成させると共に該第
    1及び第2のプレート間に配設した少なくとも1個の第
    1のマグネットと、 上記第1及び第2のプレートの両側に配設した第2及び
    第3のマグネットと、 上記第1及び第2のプレート及び上記第1乃至第3のマ
    グネットを囲繞すると共に上記ポールピースとなる第1
    及び第2の突出部の外周と対向する第1の磁気空隙部と
    なる半円状の第1及び第2の切溝を有する第1及び第2
    のヨークと、 上記第1及び第2の突出部間に第2の磁気空隙部を形成
    し、上記第1及び第2の磁気空隙部に第1及び第2のス
    ピーカ駆動系を揺動可能に枢着してなることを特徴とす
    るスピーカ。
  5. 【請求項5】 ポールピース部となる第1の突出部を有
    する第1のプレートと、 第2のポールピース部となる第2の突出部を有する第2
    のプレートと、 上記第1及び第2のプレートの第1及び第2の突出部を
    対向させて1つのポールピースを構成させると共に該第
    1及び第2のプレート間に配設した第1及び第2のマグ
    ネットで挟着された第3のプレートと、 上記第1及び第2のプレートの両側に配設した第3及び
    第4のマグネットと、 上記第1及び第2のプレート及び上記第1乃至第4のマ
    グネットを囲繞すると共に上記ポールピースとなる第1
    及び第2の突出部の外周と対向する第1の磁気空隙部と
    なる半円状の第1及び第2の切溝を有する第1及び第2
    のヨークと、 上記第1及び第2の突出部間に穿った中心孔と、 上記第3のプレートに配設した第3の突出部に形成した
    ポールピースと、 上記中心孔と上記ポールピース間に形成した第2の磁気
    空隙部とを具備し、 上記第1及び第2の磁気空隙部に第1及び第2のスピー
    カ駆動系を揺動可能に枢着して成ることを特徴とするス
    ピーカ。
  6. 【請求項6】 互に逆極性にされた第1及び第2のマグ
    ネット間に挟着された第1のセンタポールを有するヨー
    クと、 上記ヨークを座ぐって挿入された円盤状の第1の非磁性
    部材と、 上記センタポール外径と同一直径の円筒状の外側センタ
    ポールと、 上記外側センタポール内径に嵌着された円筒状の第2の
    非磁性部材と、 上記第2の非磁性部材の内径に設けられた円筒状の第2
    のセンタポールと、 上記外側センタポール及び上記第2の非磁性部材並びに
    上記第2のセンタポールを複数に分割し、該第2のセン
    タポールに第2の磁気空隙部となるスリットを形成し、
    分割した第2のセンタポール間に少なくとも第3及び第
    4のマグネットを介在させて、該第2の磁気空隙部及び
    該外側センタポールとプレート間に形成した第1の磁気
    空隙部に第1及び第2のスピーカの駆動系を揺動可能に
    枢着してなることを特徴とするスピーカ。
JP11201865A 1998-10-28 1999-07-15 磁気回路及びスピーカ Pending JP2001036989A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11201865A JP2001036989A (ja) 1999-07-15 1999-07-15 磁気回路及びスピーカ
US13/087,946 US20110189348A1 (en) 1998-10-28 2011-04-15 Compositions containing sucralose and application thereof
US13/354,229 US20120121734A1 (en) 1998-10-28 2012-01-19 Compositions containing sucralose and application thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11201865A JP2001036989A (ja) 1999-07-15 1999-07-15 磁気回路及びスピーカ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001036989A true JP2001036989A (ja) 2001-02-09

Family

ID=16448182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11201865A Pending JP2001036989A (ja) 1998-10-28 1999-07-15 磁気回路及びスピーカ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001036989A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003009641A1 (fr) * 2001-07-19 2003-01-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Haut-parleur et son procede de fabrication
US8335339B2 (en) 2007-01-29 2012-12-18 Sony Corporation Speaker unit and speaker apparatus

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003009641A1 (fr) * 2001-07-19 2003-01-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Haut-parleur et son procede de fabrication
US7024015B2 (en) 2001-07-19 2006-04-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Speaker and method of manufacturing the speaker
US8335339B2 (en) 2007-01-29 2012-12-18 Sony Corporation Speaker unit and speaker apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106375915A (zh) 一种扬声器及耳机
KR101596891B1 (ko) 전자기적 구동형 슬림 스피커
US7020301B2 (en) Loudspeaker
JP2000341789A (ja) スピーカ
JP2010263362A (ja) スピーカー
US7873180B2 (en) Voice coil actuator
JP4431623B2 (ja) スピーカー及びスピーカーシステム
JP2001036989A (ja) 磁気回路及びスピーカ
JPH11187484A (ja) スピーカ
JPS585640B2 (ja) スピ−カユニツト
JP2000078689A (ja) 電気・音響変換装置
JP4962713B2 (ja) 磁気回路およびこれを用いた動電型スピーカー
JP3888146B2 (ja) スピーカ
JP3787999B2 (ja) スピーカ
JP2996842B2 (ja) スピーカ
JP2000324593A (ja) 磁気回路及びスピーカ並びにスピーカ装置
JP2000358296A (ja) スピーカ及びスピーカ装置
JP2001008287A (ja) 磁気回路及びスピーカ
JP2000350284A (ja) スピーカ
JP2000333294A (ja) 楕円型スピーカ
JP2000333292A (ja) スピーカ及びスピーカ装置
JP2003163991A (ja) スピーカ
KR100507700B1 (ko) 이중 자기 회로 구조를 가지는 스피커
JPH11215592A (ja) スピーカ
JP2000278792A (ja) スピーカ及びスピーカ装置