JP2001035734A - 高耐圧無誘導巻きコイル - Google Patents
高耐圧無誘導巻きコイルInfo
- Publication number
- JP2001035734A JP2001035734A JP11205704A JP20570499A JP2001035734A JP 2001035734 A JP2001035734 A JP 2001035734A JP 11205704 A JP11205704 A JP 11205704A JP 20570499 A JP20570499 A JP 20570499A JP 2001035734 A JP2001035734 A JP 2001035734A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- winding
- units
- wound coil
- inductive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高い耐電圧性を有する無誘導巻きコイルを実
現する。 【解決手段】 一つの折り返し点を挟む往路と復路の対
からなる無誘導巻きコイルの単位を直列に接続し、最も
電圧のかかる両端の単位同士は隣接させない構造とし
た。
現する。 【解決手段】 一つの折り返し点を挟む往路と復路の対
からなる無誘導巻きコイルの単位を直列に接続し、最も
電圧のかかる両端の単位同士は隣接させない構造とし
た。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、無誘導巻きコイル
に関する。無誘導巻きコイルとは、一つのコイルのある
部分を流れる電流が作り出す磁界が、同じコイルの他の
部分の作り出す磁界と相殺し、インダクタンスが極めて
小さくなるコイルである。
に関する。無誘導巻きコイルとは、一つのコイルのある
部分を流れる電流が作り出す磁界が、同じコイルの他の
部分の作り出す磁界と相殺し、インダクタンスが極めて
小さくなるコイルである。
【0002】
【従来の技術】従来の無誘導巻きコイルとしては、バイ
ファイラ巻きのように、2本の電線をひとつの支持構造
物に巻いた上で2本の電線の一端を短絡した構造のコイ
ルがある。
ファイラ巻きのように、2本の電線をひとつの支持構造
物に巻いた上で2本の電線の一端を短絡した構造のコイ
ルがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの種の
無誘導巻きコイルは、インダクタンスを小さい値にしよ
うとすると、巻き線の巻き始めと巻き終わりを隣接させ
ている。一方、無誘導巻きコイルで大電力を扱おうとし
たときに、隣接した両端の電線の絶縁材料の耐圧性能の
不足のために、目標とする電力までは使用できないこと
がある。
無誘導巻きコイルは、インダクタンスを小さい値にしよ
うとすると、巻き線の巻き始めと巻き終わりを隣接させ
ている。一方、無誘導巻きコイルで大電力を扱おうとし
たときに、隣接した両端の電線の絶縁材料の耐圧性能の
不足のために、目標とする電力までは使用できないこと
がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明では、一つの折り返し点を挟む往路と復路の対
からなる無誘導巻きコイルの単位を直列に接続し、最も
電圧のかかる両端の単位同士は隣接させない構造とし
た。
に本発明では、一つの折り返し点を挟む往路と復路の対
からなる無誘導巻きコイルの単位を直列に接続し、最も
電圧のかかる両端の単位同士は隣接させない構造とし
た。
【0005】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照して説明する。図1に、本無誘導巻きコイ
ルの巻き方の例を示す。ソレノイドコイルを無誘導巻き
にしたものの縦断面である。(1)は巻き筒である。円
の中に×の書いてある記号(2)は、ある瞬間に紙面垂
直方向の手前から紙面の裏側に電流が流れる電線を示
す。円の中に小さな黒丸の書いてある記号(3)は、同
じ瞬間に紙面の裏側から表側に電流が流れる電線を示
す。ここでは各巻き線は絶縁被覆されている。
き図面を参照して説明する。図1に、本無誘導巻きコイ
ルの巻き方の例を示す。ソレノイドコイルを無誘導巻き
にしたものの縦断面である。(1)は巻き筒である。円
の中に×の書いてある記号(2)は、ある瞬間に紙面垂
直方向の手前から紙面の裏側に電流が流れる電線を示
す。円の中に小さな黒丸の書いてある記号(3)は、同
じ瞬間に紙面の裏側から表側に電流が流れる電線を示
す。ここでは各巻き線は絶縁被覆されている。
【0006】図1の左上の部分は折り返し点(4)であ
る。縦に4点並んでいる。本実施例では、ひとつの折り
返し点を挟む往路と復路の一単位の巻き線が、円筒の上
に巻かれた一層のコイルになっている。更に2層目は一
単位、3層目も一単位といったように巻かれて、最下層
と最上層から無誘導巻きコイル全体の両端部(6)が引
き出されている。両端部(6)に書いてある矢印は、
(2)(3)の記号に書かれた、ある瞬間における電流
の流れる向きである。
る。縦に4点並んでいる。本実施例では、ひとつの折り
返し点を挟む往路と復路の一単位の巻き線が、円筒の上
に巻かれた一層のコイルになっている。更に2層目は一
単位、3層目も一単位といったように巻かれて、最下層
と最上層から無誘導巻きコイル全体の両端部(6)が引
き出されている。両端部(6)に書いてある矢印は、
(2)(3)の記号に書かれた、ある瞬間における電流
の流れる向きである。
【0007】最下層から引き出した電線の巻き始めの部
分は、引き出した部分だけ高耐圧の被覆(7)で覆い、
巻き終わりの部分と対になって高耐圧無誘導巻きコイル
の両端部(6)になる。引き出し部分の付近の上下に隣
接する層の巻き線が斜めにつながった部分が、各層の単
位間の接続点(5)である。
分は、引き出した部分だけ高耐圧の被覆(7)で覆い、
巻き終わりの部分と対になって高耐圧無誘導巻きコイル
の両端部(6)になる。引き出し部分の付近の上下に隣
接する層の巻き線が斜めにつながった部分が、各層の単
位間の接続点(5)である。
【0008】本実施例では、無誘導巻きコイルの内部
で、2本の引出線の間に中間の層の絶縁被覆が介在する
ために、絶縁耐力が高くなる。各層間に面状の絶縁物を
挟み込むと、絶縁耐力は更に高くなる。
で、2本の引出線の間に中間の層の絶縁被覆が介在する
ために、絶縁耐力が高くなる。各層間に面状の絶縁物を
挟み込むと、絶縁耐力は更に高くなる。
【0009】図2の実施例は、巻き筒(1)としての円
筒の軸方向に一定の距離ごとに隔壁(8)を設け、隔壁
で仕切られた区画ごとに巻き線の一単位を巻いている。
一単位の折り返し点(4)は、図では巻き筒(1)の上
側に接触した部分である。本実施例では、最上層で相隣
り合う単位の巻き線を直列に接続している。この接続点
(5)も折り返し点になっている。
筒の軸方向に一定の距離ごとに隔壁(8)を設け、隔壁
で仕切られた区画ごとに巻き線の一単位を巻いている。
一単位の折り返し点(4)は、図では巻き筒(1)の上
側に接触した部分である。本実施例では、最上層で相隣
り合う単位の巻き線を直列に接続している。この接続点
(5)も折り返し点になっている。
【0010】図2の左上の巻き筒の端部から引き出した
電線の巻き始めの部分は、引き出した部分だけ高耐圧の
被覆(7)で覆い、巻き終わりの部分と対になって高耐
圧無誘導巻きコイルの両端部(6)になる。
電線の巻き始めの部分は、引き出した部分だけ高耐圧の
被覆(7)で覆い、巻き終わりの部分と対になって高耐
圧無誘導巻きコイルの両端部(6)になる。
【0011】図示はしないが、図2の実施例と同様に隔
壁を設け、二つの隔壁の間で図1の実施例と同様に層ご
とに巻き線の一単位を巻くことで、更に耐圧を高くする
ことが出来る。
壁を設け、二つの隔壁の間で図1の実施例と同様に層ご
とに巻き線の一単位を巻くことで、更に耐圧を高くする
ことが出来る。
【0012】また、本無誘導巻きコイルは、図示したソ
レノイド状コイルを無誘導巻き化したものに限ることな
く、トロイダル状に巻いても有効である。ただしその場
合は、巻き始めと巻き終わりの間に、高耐圧の隔壁を設
けるか、充分な距離を置く等の高電圧に対する措置が必
要となる。
レノイド状コイルを無誘導巻き化したものに限ることな
く、トロイダル状に巻いても有効である。ただしその場
合は、巻き始めと巻き終わりの間に、高耐圧の隔壁を設
けるか、充分な距離を置く等の高電圧に対する措置が必
要となる。
【0013】
【発明の効果】本発明では、一つの折り返し点を挟む往
路と復路の対からなる無誘導巻きコイルの単位を直列に
接続したために、最も電圧のかかる両端の単位同士の間
に多くの単位が介在することで、使用する電線の被覆の
絶縁耐圧よりも両端の間の絶縁耐圧を高くすることが出
来る。
路と復路の対からなる無誘導巻きコイルの単位を直列に
接続したために、最も電圧のかかる両端の単位同士の間
に多くの単位が介在することで、使用する電線の被覆の
絶縁耐圧よりも両端の間の絶縁耐圧を高くすることが出
来る。
【0014】このため無誘導巻きコイルを電力用として
使用したときに、大きな電力を扱える無誘導巻きコイル
が従来よりも小型軽量に作ることが出来る。またコスト
も低くすることが出来る。
使用したときに、大きな電力を扱える無誘導巻きコイル
が従来よりも小型軽量に作ることが出来る。またコスト
も低くすることが出来る。
【図1】各層毎に単位をなす無誘導巻きコイル部の巻き
線の断面形状例である。
線の断面形状例である。
【図2】隔壁毎に単位をなす無誘導巻きコイル部の巻き
線の断面形状例である。
線の断面形状例である。
(1) 巻き筒 (2) 紙面の手前から裏側に電流が流れる電線 (3) 紙面の裏側から手前に電流が流れる電線 (4) 折り返し点 (5) 巻き単位間の接続点 (6) 両端部 (7) 高耐圧絶縁被覆 (8) 隔壁
Claims (1)
- 【請求項1】電流のひとつの折り返し点を挟む往路と復
路の対からなり、複数回のループを有する電線をひとつ
の単位としたときに、複数の単位の電線が直列に接続さ
れていて、コイルの両端にある単位同士が隣接していな
いことを特徴とする無誘導巻きコイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11205704A JP2001035734A (ja) | 1999-07-21 | 1999-07-21 | 高耐圧無誘導巻きコイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11205704A JP2001035734A (ja) | 1999-07-21 | 1999-07-21 | 高耐圧無誘導巻きコイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001035734A true JP2001035734A (ja) | 2001-02-09 |
Family
ID=16511330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11205704A Pending JP2001035734A (ja) | 1999-07-21 | 1999-07-21 | 高耐圧無誘導巻きコイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001035734A (ja) |
-
1999
- 1999-07-21 JP JP11205704A patent/JP2001035734A/ja active Pending
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