JP2001035321A - 多方向操作スイッチおよびこれを用いた多方向操作装置 - Google Patents

多方向操作スイッチおよびこれを用いた多方向操作装置

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JP2001035321A
JP2001035321A JP11210442A JP21044299A JP2001035321A JP 2001035321 A JP2001035321 A JP 2001035321A JP 11210442 A JP11210442 A JP 11210442A JP 21044299 A JP21044299 A JP 21044299A JP 2001035321 A JP2001035321 A JP 2001035321A
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H25/00Switches with compound movement of handle or other operating part
    • H01H25/04Operating part movable angularly in more than one plane, e.g. joystick
    • H01H25/041Operating part movable angularly in more than one plane, e.g. joystick having a generally flat operating member depressible at different locations to operate different controls

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  • Switches With Compound Operations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作軸の傾倒およびプッシュ操作により駆動
する多方向操作スイッチに関し、傾倒操作した際に、各
々個別に配設した二つのスイッチ部を独立して作動させ
ることができるものを得ることを目的とする。 【解決手段】 底面に第一中心固定接点28、第一外側
固定接点23、および複数個の内側固定接点24〜27
が配された上方開口の樹脂製の下部ケース21の第一外
側固定接点23上に円形ドーム状の第一可動接点29を
当接載置し、その上方に上下動および傾倒可能ではある
が回転しないように、フランジ部30A側方にアーム部
30D,30Eを備えた操作体30を収容すると共に、
下部ケース21の開口部21Aを覆う上部ケース40に
上記アーム部30D,30Eで作動させることができる
スイッチ部を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として携帯電
話、ページャ等の移動体通信機器や、各種リモコン、オ
ーディオ機器、ゲーム機器、カーナビゲーションシステ
ム、電子カメラ等の各種電子機器の入力操作部等に使用
され、操作軸の傾倒およびプッシュ操作により駆動する
多方向操作スイッチおよびこれを用いた多方向操作装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の多方向操作スイッチとし
ては、図11の正面断面図および図12の分解斜視図に
示すものが知られており、それについて図面を用いて説
明する。
【0003】同図において、1は上方の開口部が金属板
等からなるカバー2で覆われた樹脂製の箱形ケースで、
図13の箱形ケースの平面図に示すように、この箱形ケ
ース1の底面部には、外形が円形で中央に孔9Aを有す
る弾性金属薄板製の円形ドーム状可動接点9の外縁下端
部が載せられている左右前後の四つの外側固定接点3
と、その円形ドーム状可動接点9の中心位置下方に配さ
れた中心固定接点8および、これから左右前後の外側固
定接点3とのほぼ中間の等距離で等角度の位置に配設さ
れた四つの内側固定接点4〜7がインサート成形等によ
って固定されており、これらの固定接点3および4〜
7,8は各々に対応した外部導出用の端子13および1
4〜17,18を有している。
【0004】なお、中心固定接点8の大きさは円形ドー
ム状可動接点9の中央の孔9Aよりも小さく、その高さ
は内側固定接点4〜7よりも高く設定されている。
【0005】また、10は、軸部10Bとその下端に一
体で形成された四角形状のフランジ部10Aからなる操
作体で、軸部10Bが上記カバー2中央の貫通孔2Aか
ら上方に突出し、フランジ部10Aが箱形ケース1の内
壁の四箇所の角部1Aにより回転はできないが傾倒およ
び上下動可能に係合支持されており、この操作体10の
フランジ部10Aの下面には、図12(b)の操作体の
下面斜視図に示すように、中央に導電体12が配された
円形リング状の内側押圧部11が設けられている。
【0006】そして、軸部10B中央に設けられた孔部
10Cには、操作つまみ19の下方突部19Aが嵌合さ
れ、軸部10Bの上方には操作つまみ19が装着されて
いる。
【0007】次に、このように構成された従来の多方向
操作スイッチの動作について説明すると、まず、操作体
10が垂直中立位置にあり、その下面の内側押圧部11
が円形ドーム状可動接点9を押さない図11の通常状態
においては、本多方向操作スイッチのいずれの接点間、
すなわちいずれのスイッチ部もオフの状態となってい
る。
【0008】そして、図14に矢印で示すように、操作
体10の上方の軸部10Bに装着された操作つまみ19
の左上面を下方に押すと、操作体10はカバー2の天面
に当接したフランジ部10A上面の右側の頂点部10D
を支点として傾き、下面の内側押圧部11の外周の段部
11Aが、円形ドーム状可動接点9を押して部分反転さ
せて節度を生じると同時に、対応する箱形ケース1底面
左側の内側固定接点4に接触し、外側固定接点3と内側
固定接点4の間がオン状態となり、外部導出用の端子1
3,14間が導通する。
【0009】この後、操作つまみ19に加えていた押し
力を除くと、円形ドーム状可動接点9の弾性復元力によ
って操作体10はフランジ部10A下面の内側押圧部1
1が押し上げられて垂直中立位置に戻り、円形ドーム状
可動接点9が内側固定接点4から離れて、そのスイッチ
部もオフ状態に戻る。
【0010】同様にして、操作つまみ19を押す位置を
右・前・後と変えることにより、それぞれの方向に応じ
た外部導出用の端子13,15間、13,17間、1
3,16間を導通させる。
【0011】この操作つまみ19すなわち操作体10を
傾けて操作する時には、操作体10のフランジ部10A
と箱形ケース1内壁とは四角形の四箇所の角部1Aで係
合しているため操作体10すなわち操作つまみ19は回
転せず、希望するスイッチ部を容易に確実にオンさせる
ことができるものとなっている。
【0012】次に、図15の正面断面図に矢印で示すよ
うに、操作つまみ19の中央上面に上方から垂直下方に
押し力を加えて操作体10を押し下げると、操作体10
のフランジ部10A下面に配された内側押圧部11およ
び中心押圧部としての導電体12が円形ドーム状可動接
点9を押し下げ、円形ドーム状可動接点9を反転させて
節度を生じると同時に、操作体10の下面中央の導電体
12を介して円形ドーム状可動接点9と中心固定接点8
とが電気的に接続されて外側固定接点3と中心固定接点
8の間がオン状態、すなわち外部導出用の端子13,1
8間が導通状態となり、上記押し力を除くと、円形ドー
ム状可動接点9が復元し、その復元力によって操作体1
0は押し上げられて外側固定接点3と中心固定接点8の
間がオフ状態となり、操作体10は垂直中立位置の状態
に戻るものであった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
各種電子機器は、小型化・高機能化が進展し、これに伴
って、その操作部分となる電子部品においても複数の機
能を一つの電子部品で操作できるものが強く要望され、
上記従来の多方向操作スイッチにおいては、操作する軸
部の所定方向に対する傾倒操作または押圧操作で各々一
つのスイッチ部を作動させることができるものであった
が、更に複数のスイッチ部の切換えができるものを要望
されるようになってきた。
【0014】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、操作軸部を所定方向に傾倒操作した際に、
各々個別に配設した二つのスイッチ部を独立して作動さ
せることができると共に、操作軸部のプッシュ操作で一
つのスイッチ部を作動させることができる多方向操作ス
イッチおよびこれを用いた多方向操作装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の多方向操作スイッチは、底面に第一中心固定
接点、第一外側固定接点、および第一外側固定接点より
も内側に複数個の内側固定接点が配された上方開口の樹
脂製の下部ケースの第一外側固定接点上に円形ドーム状
の第一可動接点を当接載置し、その上方に上下動および
傾倒可能ではあるが回転しないように、フランジ部側方
にアーム部を備えた操作体を収容すると共に、下部ケー
スの開口部を覆う上部ケースに上記アーム部で作動させ
ることができるスイッチ部を構成するものである。
【0016】これにより、操作体の操作軸部の所定方向
への傾倒操作時には、上記第一可動接点を部分反転させ
ることにより電気的に接続される第一外側固定接点と内
側固定接点とで構成されるスイッチ部と、操作体のアー
ム部で作動する上部ケースのスイッチ部をそれぞれ独立
して作動させることができると共に、操作軸部のプッシ
ュ操作で、第一可動接点を介して第一中心固定接点と第
一外側固定接点との間を電気的に接続させることができ
る多方向操作スイッチおよびこれを用いた多方向操作装
置を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、上方開口の箱形で、その内底面に第一中心固定接点
およびこの第一中心固定接点から等距離等角度の位置に
配された第一中心固定接点よりも低い複数個の内側固定
接点およびこの内側固定接点よりも外側に配された第一
外側固定接点を有する樹脂製の下部ケースと、前記第一
中心固定接点より大きい孔を中央に有するドーム状で、
この孔を第一中心固定接点の上方に位置させて、外縁部
が前記第一外側固定接点上に当接するように載置された
弾性金属薄板製の第一可動接点と、前記第一可動接点の
孔より大きい面積の導電体からなる中心押圧部を下面中
央に保持し、この中心押圧部を囲うリング状で下方に所
定寸法だけ突出した内側押圧部を備えたフランジ部が、
前記内側固定接点の上方位置に内側押圧部を対応させて
第一可動接点上に載置されると共に、前記フランジ部の
上面中央から突出する操作軸部、およびフランジ部側方
から下部ケースの内側固定接点が配された少なくとも一
つの方向に向かって延出されたアーム部を備えた樹脂製
の操作体と、この操作体の操作軸部が上下動および傾倒
可能ではあるが回転しないように、操作軸部を中央開口
部から外方に突出させて、前記下部ケースの開口部を覆
うように下部ケースに結合され、前記操作体のアーム部
の先端上面と対向する位置に第二中心固定接点が配され
ると共に、その第二中心固定接点から所定間隔をあけて
第二外側固定接点が配された樹脂製の上部ケースと、ド
ーム状の下方に向いた中央頂点部が前記アーム部の先端
上面に位置し、外縁部が前記第二外側固定接点に当接状
態に装着される弾性金属薄板製の第二可動接点と、前記
第二可動接点を前記上部ケースの所定位置に保持するよ
うに上部ケースに貼り付けられた可撓性の絶縁フィルム
からなる多方向操作スイッチとしたものであり、操作体
の操作軸部を斜めに傾けて操作した際に、上記第一可動
接点が部分反転して電気的に接続される第一外側固定接
点と内側固定接点とで構成されるスイッチ部と、操作体
のアーム部で押圧されて上記第二可動接点の反転により
電気的に接続される第二中心固定接点と第二外側固定接
点とで構成される上部ケースのスイッチ部という、所定
の一つの傾倒方向に対して別々に構成された二つのスイ
ッチ部をそれぞれ節度感を得ながら独立して作動させる
ことができると共に、操作軸部のプッシュ操作で、第一
可動接点を反転させて第一中心固定接点と第一外側固定
接点との間を電気的に接続させる一つのスイッチ部を作
動できる操作性に優れた小形の多方向操作スイッチを実
現できるという作用を有する。
【0018】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、第二可動接点の反転動作力が、第一可動
接点の反転動作力よりも大きいものであり、上記反転動
作力の差を設けることにより、操作体の操作軸部の傾倒
操作時に、下部ケース内に構成したスイッチ部が始めに
オン状態にできて、その状態から更に操作軸部を傾倒さ
せた場合に上部ケース内のスイッチ部をオン状態にする
ことができるもの、すなわち一つの傾倒操作方向に対し
て、その傾倒操作力の強弱で、一つの傾倒用のスイッチ
部をオンさせるか、もしくは二つともにオンさせるかを
使い分けできるものが容易に得られ、さらに、この傾倒
操作時の傾倒操作力は、操作軸部の垂直下方に向かう分
力が強く働くために、傾倒用のスイッチ部を上記順序で
作動させるように構成することにより傾倒用のスイッチ
部の誤動作も低減できるという作用を有する。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2記載の発明において、操作体のアーム部が、操作軸部
の軸線に対して対称位置に延出されたものであり、操作
体に操作力を加えない状態において、操作軸部の軸線に
対して対称位置に設けられたそれぞれの操作体のアーム
部に均一の力が加わる状態にできるため、操作力を加え
ていない時に、操作体を精度よく垂直中立位置に保つこ
とができるものを得られるという作用を有する。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項3記載の
発明において、操作体のアーム部が、互いに直交する四
方向に設けられたものであり、請求項3に記載の発明に
よる作用に加えて、互いに直交する四方向に傾倒操作し
た際に、一つの傾倒操作方向に対して独立した二つのス
イッチ部を節度を得ながら各々作動させることができる
小形の四方向操作スイッチを実現できるという作用を有
する。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか一つに記載の多方向操作スイッチを用いた多方
向操作装置であって、該装置の表示部に表示された複数
個の表示項目に対して、この多方向操作スイッチの操作
体の操作軸部を傾倒操作することによって得られる内側
固定接点と第一外側固定接点との間のオン状態となった
信号を検知した場合には、希望する項目を上記傾倒操作
方向に応じる方向に低速で選択可能とし、第二中心固定
接点と第二外側固定接点との間のオン状態となった信号
を検知した場合には、希望する項目を上記傾倒操作方向
に応じる方向に高速で選択可能とする検索機能を有する
と共に、この多方向操作スイッチの操作軸部を垂直に押
し下げることによって得られる第一中心固定接点と第一
外側固定接点からの導通信号を検知した場合には、上記
検索機能により選択された項目を確定して予め割付けら
れた命令を実行するようにした多方向操作装置としたも
のであり、この多方向操作装置においては、操作軸部の
所定の傾倒操作方向に対する二つのスイッチ部からの信
号を用いて、希望する項目を検索速度を変えて検索・選
択できるため、希望する項目を迅速に選択することがで
き、しかも、その操作軸部をプッシュ操作することによ
って選択した項目を確定して所定命令および機能を作動
させることができると共に、その各々の操作時に節度感
も得られるために、操作性がよくて使い易く、誤操作の
発生し難いものを実現できるという作用を有する。
【0022】請求項6に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれか一つに記載の多方向操作スイッチを用いた多方
向操作装置であって、該装置の表示部に表示された所定
の対象物に対して、この多方向操作スイッチの操作体の
操作軸部を傾倒操作することによって得られる内側固定
接点と第一外側固定接点との間のオン状態となった信号
を検知した場合には、上記対象物を上記傾倒操作方向に
応じる方向に低速で移動可能とし、第二中心固定接点と
第二外側固定接点との間のオン状態となった信号を検知
した場合には、上記対象物を上記傾倒操作方向に応じる
方向に高速で移動可能とする対象物移動機能を有すると
共に、この多方向操作スイッチの操作軸部を垂直に押し
下げることによって得られる第一中心固定接点と第一外
側固定接点からの導通信号を検知した場合には、上記対
象物の位置を認識して予め割付けられた命令を実行する
ようにした多方向操作装置としたものであり、この多方
向操作装置においては、操作軸部の所定の傾倒操作方向
に対する二つのスイッチ部からの信号を用いて、表示部
に表示された所定の対象物を速度を変えて移動させるこ
とができるため、目的箇所に対象物を迅速に移動させて
合わせることができ、しかも、その操作軸部をプッシュ
操作することにより上記対象物の位置を認識して予め割
付けられた命令および機能を実行させることができると
共に、その各々の操作時に節度感も得られるために、操
作性がよくて使い易く、誤操作の発生し難いものを実現
できるという作用を有する。
【0023】以下、本発明の実施の形態による多方向操
作スイッチおよびこれを用いた多方向操作装置について
図1〜図10を用いて説明する。
【0024】(実施の形態1)図1は本発明の第1の実
施の形態による多方向操作スイッチの正面断面図、図2
は同分解斜視図、図3は同要部である下部ケースの平面
図であり、同図において、21は上方開口の樹脂製の下
部ケースで、その底面には、中央に孔29Aのあいた弾
性金属薄板製の円形ドーム状の第一可動接点29の外縁
下端部が載せられる左右前後の四つの第一外側固定接点
23と、円形ドーム状の第一可動接点29の中心位置下
方に配された第一中心固定接点28および、これから左
右前後の第一外側固定接点23とのほぼ中間の等距離で
等角度の位置に配設された四つの内側固定接点24〜2
7がインサート成形等によって固定されており、これら
の固定接点23および24〜27,28は各々に対応し
た外部導出用の端子33および34〜37,38を有し
ていること、および第一中心固定接点28の大きさは、
円形ドーム状の第一可動接点29の中央の孔29Aより
も小さくて、その高さは、内側固定接点24〜27より
も高く設定されていることは従来の技術の場合と同じで
ある。
【0025】なお、第一外側固定接点23およびその端
子33は四組示しているが、これは一組でもよいもので
ある。
【0026】さらに、下部ケース21の第一外側固定接
点23上に載置された円形ドーム状の第一可動接点29
は、図4(a)の外観斜視図および同図(b)の正面断
面図に示すように、弾性金属薄板を中央に孔29Aのあ
いた円形ドーム状に絞り加工したものであり、その形状
は、外周部29Bが円錐台形状でその内側の中央部29
Cが上方に僅かに膨らんだ略球面状となっていると共
に、両者の境目は滑らかな曲線でむすばれており、この
形状とすることによって、第一可動接点29は内側固定
接点24〜27に対応する上方位置から押圧した際に、
その押圧位置を中心として部分的に容易に反転するもの
となっている。
【0027】そして、30は操作体で、図2(b)の下
面斜視図に示すように、フランジ部30Aの下面中央に
は、第一可動接点29の孔29Aより大きい面積の導電
体32からなる中心押圧部を保持し、この中心押圧部を
囲うリング状で下方に所定寸法だけ突出した内側押圧部
31を備えていること、およびフランジ部30Aの内側
押圧部31を前記内側固定接点24〜27に対応させて
操作体30が第一可動接点29上に載置されているこ
と、さらに前記フランジ部30Aの上面中央に操作軸部
30Bを有していることは従来の技術の場合と同じであ
るが、操作体30のフランジ部30Aの側方には、下部
ケース21の内側固定接点24,25が配された方向に
向かって延出形成されたアーム部30D,30Eが設け
られたものとなっている。
【0028】そして、前記下部ケース21の開口部21
Aを覆うように、上記操作体30の操作軸部30Bを中
央開口部40Aから突出させて上部ケース40が装着さ
れている。
【0029】なお、上記構成において、操作体30と上
部ケース40とは、操作体30のフランジ部30Aの対
向する側辺部30A1が、上部ケース40の天面溝部4
0B内に係合するように組み合わされており、これによ
り操作体30は上下動および傾倒可能ではあるが回転し
ないように位置決めされている。
【0030】また、この上部ケース40には、図2
(c)の下面斜視図および図5の下面図に示すように、
前記操作体30のアーム部30D,30Eの先端上面と
対向するそれぞれの位置に、外部導出用の端子46,4
8と一体の第二中心固定接点41,43が配され、また
この第二中心固定接点41,43から所定間隔をあけて
外部導出用の端子45,47と一体の第二外側固定接点
42,44が配されている。
【0031】そして、この第二外側固定接点42,44
に円形ドーム状の第二可動接点49,50の外縁下端部
が当接するように、中央頂点部49A,50Aを下方に
向けて上部ケース40に第二可動接点49,50が装着
されていると共に、その中央頂点部49A,50Aおよ
び上部ケース40の天面に、可撓性の絶縁フィルム5
1,52が貼り付けられることによって、第二可動接点
49,50は上部ケース40の上記所定位置に保持され
ている。
【0032】なお、この円形ドーム状の第二可動接点4
9,50の反転動作力は、第一可動接点29よりも大き
いものとなっている。
【0033】そして、前記上部ケース40と前記下部ケ
ース21とは、金属板製のカバー22の脚部22Aをカ
シメることにより一体に結合されている。
【0034】なお、前記に記載のケースどうしの結合方
法としては、上部ケース40と下部ケース21を熱カシ
メ等によって直接結合させることもでき、この構成とす
るとカバー22をなくすことができる。
【0035】さらに、操作体30の操作軸部30Bの上
端面から、フランジ部30Aの部分までの深さであけら
れた孔部30Cに、操作つまみ39の下方突部39Aが
挿入されて操作つまみ39が結合されている。
【0036】次に、このように構成された本実施の形態
による多方向操作スイッチの動作について説明する。
【0037】まず、操作体30が垂直中立位置にあり、
フランジ部30A下面の内側押圧部31が円形ドーム状
の第一可動接点29を押さない図1の状態では、本多方
向操作スイッチのいずれのスイッチ部もオフの状態とな
っている。
【0038】そして、図6に矢印で示すように、操作体
30の操作軸部30Bに装着された操作つまみ39の図
中左上面を押し下げて操作軸部30Bを傾倒させると、
操作体30は絶縁フィルム52を介して第二可動接点5
0の中央頂点部50Aに当接したアーム部30Eの図中
右側の上面端部を支点として傾き、フランジ部30A下
面の内側押圧部31の外周の段部31Aが円形ドーム状
の第一可動接点29を押して部分反転させ、節度を生じ
ると同時に、対応する下部ケース21底面左側の内側固
定接点24に接触し、第一可動接点29を介して第一外
側固定接点23と内側固定接点24の間がオン状態とな
り、外部導出用の端子33,34間が導通する。
【0039】この時、円形ドーム状の第一可動接点29
の中央部分が下部ケース21の底面側に反転しても、第
一中心固定接点28の大きさは第一可動接点29中央の
孔29Aよりも小さく設定されているために第一可動接
点29に接触することなく、更に、円形リング状の内側
押圧部31の中央に配された導電体32も、円形リング
状の内側押圧部31の外周の段部31Aを支点に第一中
心固定接点28から離れるように持ち上げられるため、
第一中心固定接点28に接触することはない。
【0040】そして、上記のように操作つまみ39を押
す位置を右・前・後と変えることにより、同様にそれぞ
れの方向に応じた外部導出用の端子33,35間、3
3,37間、33,36間を導通状態にできること、お
よびその押圧力を除くと図1に示す状態に戻ることは従
来の技術の場合と同じである。
【0041】そして、上記の第一外側固定接点23と内
側固定接点24の間をオンさせた状態で、更に操作つま
み39の左側を押し下げる操作力を加えると、本多方向
操作スイッチにおいては図7の正面断面図に示すよう
に、その第一外側固定接点23と内側固定接点24との
間のオン状態を維持しつつ、今度は操作体30の内側押
圧部31の外周の段部31Aが支点となって操作体30
は更に傾き、これに伴って操作体30のフランジ部30
A側方に延出形成されたアーム部30Eの先端上面が可
撓性の絶縁フィルム52を介して円形ドーム状の第二可
動接点50を押して反転させ、節度を生じると同時に、
反転した第二可動接点50を介して第二中心固定接点4
3と第二外側固定接点44との間をオン状態とし、外部
導出用の端子48,47の間が導通する。
【0042】この後、操作つまみ39に加えていた押し
力を除くと、反転動作力の大きい円形ドーム状の第二可
動接点50の弾性復元力によって操作体30のアーム部
30Eは押し下げられて、第二可動接点50も第二中心
固定接点43から離れ、上部ケース40に構成されたス
イッチ部がオフ状態になると共に、フランジ部30A下
面の内側押圧部31が円形ドーム状の第一可動接点29
の弾性復元力によって押し上げられて、第一可動接点2
9が内側固定接点24から離れ、下部ケース21に構成
されたスイッチ部もオフ状態となって、操作体30は図
1に示す垂直中立位置に戻る。
【0043】また、図1に示す操作体30の垂直中立位
置の状態から操作つまみ39の右側を押すと、上記と同
様に、まず、第一外側固定接点23と内側固定接点25
の間がオン状態となって端子33,35間が導通し、こ
の状態から更に操作つまみ39の右側を押し下げる操作
力を加えると、操作体30が更に傾倒してアーム部30
Dの上面先端が絶縁フィルム51を介して第二可動接点
49を押圧して反転させ、節度を生じると同時に、反転
した第二可動接点49を介して第二中心固定接点41と
第二外側固定接点42とをオン状態にして端子46,4
5間を導通させ、その押圧力を除くと、図1に示すいず
れのスイッチ部もオフ状態である操作体30が中立位置
に戻ることは、上記操作つまみ39の左側を押して同方
向に操作体30を傾倒させた場合と同じである。
【0044】なお、この操作つまみ39、すなわち操作
体30を傾けて操作する時には、操作体30のフランジ
部30Aの対向する側辺部30A1が、上部ケース40
の天面溝部40Bに係合しているために、操作体30す
なわち操作つまみ39は回転せず、希望のスイッチ部を
確実にオン状態にできるものである。
【0045】次に、図8の正面断面図に矢印で示すよう
に、操作つまみ39の中央上面すなわち操作軸部30B
に垂直下方に押し力を加えて押し下げると、操作体30
のフランジ部30A下面に配された内側押圧部31およ
び中心押圧部としての導電体32が円形ドーム状の第一
可動接点29を押し下げ、第一可動接点29を反転させ
て節度を生じると同時に、操作体30の下面中央の導電
体32を介して第一可動接点29と第一中心固定接点2
8とが電気的に接触することにより、第一外側固定接点
23と第一中心固定接点28の間がオン状態となり、外
部導出用の端子33,38間を導通させ、その押し力を
除くと、円形ドーム状の第一可動接点29が復元する弾
性復元力によって操作体30は押し上げられて、第一外
側固定接点23と第一中心固定接点28の間がオフ状態
である図1に示す操作体30の中立状態に戻ることは、
従来の技術の場合と同じである。
【0046】以上のように、本実施の形態による多方向
操作スイッチは、操作体30の操作軸部30Bを斜めに
傾けて操作する際に、所定の傾倒操作方向において別々
に構成された二つのスイッチ部をそれぞれ節度感を得な
がら独立して作動させることができると共に、操作体3
0の操作軸部30Bのプッシュ操作で一つのスイッチ部
を作動させることもできる小形軽量のものを得られるも
のである。
【0047】なお、第一可動接点29と第二可動接点4
9,50の反転動作力の設定は、上記に説明した以外の
ものとしてもよいが、傾倒操作時の傾倒操作力は、操作
軸部30Bの垂直下方に向かう分力が強く働くために、
上記設定とすることにより、傾倒用のスイッチ部の誤作
動を低減させることもできるものである。
【0048】(実施の形態2)本実施の形態による多方
向操作スイッチは、上記実施の形態1による多方向操作
スイッチに対して、操作体60のフランジ部60A上面
中央に突出形成された操作軸部60Bを互いに直交する
四方向に傾倒操作した際に、各々の方向で独立して設け
られた2つのスイッチ部を作動させることができるよう
に構成したものである。
【0049】すなわち、その構成は図9の分解斜視図に
示すように、操作体60は、フランジ部60Aの側方に
互いに直交する方向に向かって延出された四つのアーム
部60C〜60Fを備えており、このアーム部60C〜
60Fの方向を下部ケース21の内側固定接点24〜2
7の方向に対応させるように、かつフランジ部60A下
面中央に保持した導電体61の周囲に設けた内側押圧部
62を上記内側固定接点24〜27に対応させて、操作
体60は下部ケース21内の第一可動接点29上に収容
されている。
【0050】そして、前記下部ケース21の開口部21
Aを覆うように、上記操作体60の操作軸部60Bを中
央開口部63Aから突出させて上部ケース63が装着さ
れていることは、実施の形態1の場合と同じである。
【0051】なお、本実施の形態によるものにおいて
は、操作体60と上部ケース63とは、操作体60のフ
ランジ部60A上面に形成した四角形状突部60Gを上
部ケース63の天面に設けた四角形状凹部63Bに係合
させることにより、操作体60を上下動および傾倒可能
ではあるが回転しないように構成したものとなってい
る。
【0052】そして、図9(c)の上部ケースの下面斜
視図および図10の同下面図に示すように、この上部ケ
ース63には、前記所定方向に位置決め装着された操作
体60のアーム部60C〜60Fの先端上面と対向する
それぞれの位置に、第二中心固定接点64〜67およ
び、この第二中心固定接点64〜67から所定間隔をあ
けて第二外側固定接点68〜71が配されると共に、第
二中心固定接点64〜67および第二外側固定接点68
〜71は、それぞれ上部ケース63から外方に突出した
端子72〜75および端子76〜79と一体に形成され
ている。
【0053】そして、この第二外側固定接点68〜71
に、それぞれの外縁下端部を当接させて円形ドーム状の
第二可動接点80〜83が装着されて、その中央頂点部
および上部ケース63の天面に、可撓性の絶縁フィルム
84〜87が貼り付けられることによって、第二可動接
点80〜83は前記上部ケース63の所定位置に保持さ
れている。
【0054】なお、この円形ドーム状の第二可動接点8
0〜83においても、第一可動接点29の反転動作力よ
りも大きいものが装着されていることは実施の形態1の
場合と同じであり、また、その他の構成部分についても
実施の形態1と同じであるために説明を省略する。
【0055】また、上記構成の多方向操作スイッチの動
作についても実施の形態1の場合と同じであるために説
明を省略するが、本実施の形態による多方向操作スイッ
チは、下部ケース21の中に設けた四つの傾倒用のスイ
ッチ部に対応させて上部ケース63にも四つのスイッチ
部を構成しているものであるために、操作体60の操作
軸部60Bを上記四方向に傾倒操作した際に、それぞれ
の方向で異なる二つのスイッチ部を節度を得ながら独立
して接離させることができるものである。
【0056】また、本実施の形態による多方向操作スイ
ッチは、操作体60に操作力を加えない状態において、
操作軸部60Bの軸線に対して互いに直交する四方向に
延出形成されたアーム部60C〜60Fに第二可動接点
80〜83の力が均一に加わっている状態であるため、
操作体60を精度よく中立位置に保つことができる小形
の四方向操作スイッチを得ることができるものである。
【0057】(実施の形態3)本実施の形態は、本発明
による多方向操作スイッチを用いた多方向操作装置に関
するものであり、請求項5に記載の内容について移動体
通信機器を一つの例として説明するもので、例えば、本
発明による多方向操作スイッチを装着した携帯電話やペ
ージャ等の移動体通信機器においては、操作体の操作軸
部を傾倒操作することにより一つの傾倒用のスイッチ部
がオン状態となった信号を検知して、液晶画面等のディ
スプレイ上に表示されたメニュー、文字等のスクロール
や名前・電話番号等の検索を、低速すなわち一つずつの
送りで行い、この状態から操作体の操作軸部を更に同一
方向に傾倒操作することにより二つ目の傾倒用のスイッ
チ部がオン状態となった信号を検出して液晶画面等のデ
ィスプレイ上に表示されたものを高速で送るようにした
ものである。
【0058】すなわち、この構成とすることにより、希
望する所定の項目等を、速度を変えて検索および選択す
ることができるため、迅速に希望するものを選択でき
て、さらに操作体の操作軸部をプッシュ操作することに
よって得られる導通信号を用いて、選択したメニュー、
文字等や名前、電話番号等を確定させて発信させること
も可能にできるものである。
【0059】(実施の形態4)本実施の形態は、本発明
による多方向操作スイッチを用いた多方向操作装置に関
するものであり、請求項6に記載の内容についてカーナ
ビゲーションシステムを一つの例として説明するもの
で、例えば、本発明による多方向操作スイッチを装着し
たカーナビゲーションシステムにおいては、操作体の操
作軸部を傾倒操作することにより一つの傾倒用のスイッ
チ部がオン状態となった信号を検知して、ディスプレイ
上の地図画面に表示された対象物であるカーソル等の移
動を低速で行い、この状態から操作体の操作軸部を更に
傾倒操作することにより二つ目の傾倒用のスイッチ部が
オン状態となった信号を検出して、その移動速度を高速
で移動させるようにするものである。
【0060】すなわち、この構成とすることにより、カ
ーソル等の対象物の速度を変えて移動させることが容易
にできるものとなるために、地図画面等の地図倍率を切
り替えることなく希望する目的位置までカーソル等を素
速く移動させることができ、しかも、操作体の操作軸部
をプッシュ操作することによって得られる導通信号を用
いて、選択した目的地の確定を行い、走行ルート検索等
をさせることも可能となるものである。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、操作体の
操作軸部を斜めに傾けて操作した際に、所定の一つの傾
倒方向に対して別々に構成された二つの傾倒用のスイッ
チ部をそれぞれ節度感を得ながら独立して作動させるこ
とができると共に、操作軸部のプッシュ操作で一つのス
イッチ部を作動させることができる操作性に優れた小形
の多方向操作スイッチおよびこれを用いた多方向操作装
置を提供することができるという有利な効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による多方向操作ス
イッチの正面断面図
【図2】(a)同分解斜視図 (b)同要部である操作体の下面斜視図 (c)同要部である上部ケースの下面斜視図
【図3】同下部ケースの平面図
【図4】(a)同第一可動接点の外観斜視図 (b)同正面断面図
【図5】同上部ケースの下面図
【図6】同操作体の操作軸部を傾倒操作して一つのスイ
ッチ部がオン状態となった状態を示す正面断面図
【図7】同操作体の操作軸部を傾倒操作して二つのスイ
ッチ部がオン状態となった状態を示す正面断面図
【図8】同操作体の操作軸部をプッシュ操作した状態を
示す正面断面図
【図9】(a)本発明の第2の実施の形態による多方向
操作スイッチの分解斜視図 (b)同要部である操作体の下面斜視図 (c)同要部である上部ケースの下面斜視図
【図10】同上部ケースの下面図
【図11】従来の多方向操作スイッチの正面断面図
【図12】(a)同分解斜視図 (b)同要部である操作体の下面斜視図
【図13】同箱形ケースの平面図
【図14】同操作体の軸部を傾倒操作した状態を示す正
面断面図
【図15】同操作体の軸部をプッシュ操作した状態を示
す正面断面図
【符号の説明】
21 下部ケース 21A 開口部 22 カバー 22A 脚部 23 第一外側固定接点 24〜27 内側固定接点 28 第一中心固定接点 29 第一可動接点 29A 孔 29B 外周部 29C 中央部 30,60 操作体 30A,60A フランジ部 30A1 側辺部 30B,60B 操作軸部 30C 孔部 30D,30E,60C〜60F アーム部 31,62 内側押圧部 31A 段部 32,61 導電体 33,34〜37,38,45〜48,72〜75,7
6〜79 端子 39 操作つまみ 39A 下方突部 40,63 上部ケース 40A,63A 中央開口部 40B 天面溝部 41,43,64〜67 第二中心固定接点 42,44,68〜71 第二外側固定接点 49,50,80〜83 第二可動接点 49A,50A 中央頂点部 51,52,84〜87 絶縁フィルム 60G 四角形状突部 63B 四角形状凹部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方開口の箱形で、その内底面に第一中
    心固定接点およびこの第一中心固定接点から等距離等角
    度の位置に配された第一中心固定接点よりも低い複数個
    の内側固定接点およびこの内側固定接点よりも外側に配
    された第一外側固定接点を有する樹脂製の下部ケース
    と、前記第一中心固定接点より大きい孔を中央に有する
    ドーム状で、この孔を第一中心固定接点の上方に位置さ
    せて、外縁部が前記第一外側固定接点上に当接するよう
    に載置された弾性金属薄板製の第一可動接点と、前記第
    一可動接点の孔より大きい面積の導電体からなる中心押
    圧部を下面中央に保持し、この中心押圧部を囲うリング
    状で下方に所定寸法だけ突出した内側押圧部を備えたフ
    ランジ部が、前記内側固定接点の上方位置に内側押圧部
    を対応させて第一可動接点上に載置されると共に、前記
    フランジ部の上面中央から突出する操作軸部、およびフ
    ランジ部側方から下部ケースの内側固定接点が配された
    少なくとも一つの方向に向かって延出されたアーム部を
    備えた樹脂製の操作体と、この操作体の操作軸部が上下
    動および傾倒可能ではあるが回転しないように、操作軸
    部を中央開口部から外方に突出させて、前記下部ケース
    の開口部を覆うように下部ケースに結合され、前記操作
    体のアーム部の先端上面と対向する位置に第二中心固定
    接点が配されると共に、その第二中心固定接点から所定
    間隔をあけて第二外側固定接点が配された樹脂製の上部
    ケースと、ドーム状の下方に向いた中央頂点部が前記ア
    ーム部の先端上面に位置し、外縁部が前記第二外側固定
    接点に当接状態に装着される弾性金属薄板製の第二可動
    接点と、前記第二可動接点を前記上部ケースの所定位置
    に保持するように上部ケースに貼り付けられた可撓性の
    絶縁フィルムからなる多方向操作スイッチ。
  2. 【請求項2】 第二可動接点の反転動作力が、第一可動
    接点の反転動作力よりも大きい請求項1に記載の多方向
    操作スイッチ。
  3. 【請求項3】 操作体のアーム部が、操作軸部の軸線に
    対して対称位置に延出された請求項1または2に記載の
    多方向操作スイッチ。
  4. 【請求項4】 操作体のアーム部が、互いに直交する四
    方向に設けられた請求項3に記載の多方向操作スイッ
    チ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一つに記載の多
    方向操作スイッチを用いた多方向操作装置であって、該
    装置の表示部に表示された複数個の表示項目に対して、
    この多方向操作スイッチの操作体の操作軸部を傾倒操作
    することによって得られる内側固定接点と第一外側固定
    接点との間のオン状態となった信号を検知した場合に
    は、希望する項目を上記傾倒操作方向に応じる方向に低
    速で選択可能とし、第二中心固定接点と第二外側固定接
    点との間のオン状態となった信号を検知した場合には、
    希望する項目を上記傾倒操作方向に応じる方向に高速で
    選択可能とする検索機能を有すると共に、この多方向操
    作スイッチの操作軸部を垂直に押し下げることによって
    得られる第一中心固定接点と第一外側固定接点からの導
    通信号を検知した場合には、上記検索機能により選択さ
    れた項目を確定して予め割付けられた命令を実行するよ
    うにした多方向操作装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか一つに記載の多
    方向操作スイッチを用いた多方向操作装置であって、該
    装置の表示部に表示された所定の対象物に対して、この
    多方向操作スイッチの操作体の操作軸部を傾倒操作する
    ことによって得られる内側固定接点と第一外側固定接点
    との間のオン状態となった信号を検知した場合には、上
    記対象物を上記傾倒操作方向に応じる方向に低速で移動
    可能とし、第二中心固定接点と第二外側固定接点との間
    のオン状態となった信号を検知した場合には、上記対象
    物を上記傾倒操作方向に応じる方向に高速で移動可能と
    する対象物移動機能を有すると共に、この多方向操作ス
    イッチの操作軸部を垂直に押し下げることによって得ら
    れる第一中心固定接点と第一外側固定接点からの導通信
    号を検知した場合には、上記対象物の位置を認識して予
    め割付けられた命令を実行するようにした多方向操作装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018180292A1 (ja) * 2017-03-31 2018-10-04 株式会社デンソー 操作装置

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