JP2001034093A - 画像定着装置 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】駆動式の定着ロ−ル1にエンドレスフィルム2
を外接させ、その外接部位のエンドレスフィルム部分に
弾性押圧部材32を内接させ、弾性押圧部材32表面に
低摩擦シ−ト33を被覆し、定着ロ−ル1と前記エンド
レスフィルム2との間にニップ部を形成した定着装置に
おいて、低摩擦シ−ト33を摩擦係数のみならず撓み性
からも選定して定着画像の質や定着性を向上させる。 【解決手段】弾性押圧部材32のエンドレスフィルム2
に接する面に摩擦係数が0.3以下、1cm巾当たりの
引張り強度が3kg以上、ル−プ硬さ(周方向長さ20
mmのル−プに保持し、ル−プ頂上にル−プを圧縮する
方向に荷重を作用させ、ル−プ頂点とル−プ下端との距
離を5mmにするときの最大荷重)が1500fg以下
の低摩擦シ−ト33を被覆した。
を外接させ、その外接部位のエンドレスフィルム部分に
弾性押圧部材32を内接させ、弾性押圧部材32表面に
低摩擦シ−ト33を被覆し、定着ロ−ル1と前記エンド
レスフィルム2との間にニップ部を形成した定着装置に
おいて、低摩擦シ−ト33を摩擦係数のみならず撓み性
からも選定して定着画像の質や定着性を向上させる。 【解決手段】弾性押圧部材32のエンドレスフィルム2
に接する面に摩擦係数が0.3以下、1cm巾当たりの
引張り強度が3kg以上、ル−プ硬さ(周方向長さ20
mmのル−プに保持し、ル−プ頂上にル−プを圧縮する
方向に荷重を作用させ、ル−プ頂点とル−プ下端との距
離を5mmにするときの最大荷重)が1500fg以下
の低摩擦シ−ト33を被覆した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタ、複写機、
ファクシミリ等における電子写真画像形成に使用する画
像定着装置に関するものである。
ファクシミリ等における電子写真画像形成に使用する画
像定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等にお
ける電子写真画像形成では、未定着トナ−像を形成した
記録紙を定着装置に通し加熱加圧することによりトナ−
像を定着させる過程を経ることが必要であり、かかる定
着装置として、図2の(イ)や図2の(ロ)に示すよう
に、耐熱プラスチック製のエンドレスフィルムを用いた
ものが公知である。図2の(イ)に示す方式では、駆動
式の定着ロ−ル1’にエンドレスフィルム2’を外接さ
せ、その外接部位のエンドレスフィルム部分に弾性押圧
部材32’を内接させ、定着ロ−ル1’と前記エンドレ
スフィルム2’との間にニップ部nを形成しており、記
録紙4’が前記ニップ部nを通過する間にトナ−像4
1’が定着されていく。他方、図2の(ロ)に示す方式
では、圧力ロ−ル51’とテンションロ−ル52’と補
助ロ−ル53’とにエンドレスフィルム2’を掛架し、
駆動式の定着ロ−ル1’をエンドレスフィルム2’に外
接させると共に加圧ロ−ル51’を定着ロ−ル1’にエ
ンドレスフィルム2’を介して押圧させてニップ部nを
形成しており、記録紙4’が前記ニップ部nを通過する
間にトナ−像41’が定着されていく。
ける電子写真画像形成では、未定着トナ−像を形成した
記録紙を定着装置に通し加熱加圧することによりトナ−
像を定着させる過程を経ることが必要であり、かかる定
着装置として、図2の(イ)や図2の(ロ)に示すよう
に、耐熱プラスチック製のエンドレスフィルムを用いた
ものが公知である。図2の(イ)に示す方式では、駆動
式の定着ロ−ル1’にエンドレスフィルム2’を外接さ
せ、その外接部位のエンドレスフィルム部分に弾性押圧
部材32’を内接させ、定着ロ−ル1’と前記エンドレ
スフィルム2’との間にニップ部nを形成しており、記
録紙4’が前記ニップ部nを通過する間にトナ−像4
1’が定着されていく。他方、図2の(ロ)に示す方式
では、圧力ロ−ル51’とテンションロ−ル52’と補
助ロ−ル53’とにエンドレスフィルム2’を掛架し、
駆動式の定着ロ−ル1’をエンドレスフィルム2’に外
接させると共に加圧ロ−ル51’を定着ロ−ル1’にエ
ンドレスフィルム2’を介して押圧させてニップ部nを
形成しており、記録紙4’が前記ニップ部nを通過する
間にトナ−像41’が定着されていく。
【0003】前記図2の(イ)に示す方式は、図2の
(ロ)に示す方式とは異なり、エンドレスフィルムの張
力制御が不要であり、構造の簡易化、保守上等の点で有
利である。この図2の(イ)に示す方式において、優れ
た定着画像や定着性を保証するには、定着ロ−ルと記録
紙との間でのスリツプ、記録紙とエンドレスフィルムと
の間でのスリップを防止することが不可欠であり、定着
ロ−ルと記録紙との間の摩擦係数をμa、記録紙とエン
ドレスフィルムとの間の摩擦係数をμb、エンドレスフ
ィルムと弾性押圧部材との間での摩擦係数をμcとする
と、少なくとも、
(ロ)に示す方式とは異なり、エンドレスフィルムの張
力制御が不要であり、構造の簡易化、保守上等の点で有
利である。この図2の(イ)に示す方式において、優れ
た定着画像や定着性を保証するには、定着ロ−ルと記録
紙との間でのスリツプ、記録紙とエンドレスフィルムと
の間でのスリップを防止することが不可欠であり、定着
ロ−ルと記録紙との間の摩擦係数をμa、記録紙とエン
ドレスフィルムとの間の摩擦係数をμb、エンドレスフ
ィルムと弾性押圧部材との間での摩擦係数をμcとする
と、少なくとも、
【数1】 μa、μb>μc の関係を付与する必要がある。
【0004】而して、従来、図2の(イ)の33’で示
すように、フッ素樹脂を塗布・焼成したガラス繊維シ−
トを前記弾性押圧部材32’上に被覆し、かつその被覆
層33’とエンドレスフィルム2’との間に変性シリコ
−ンオイルを介在させることが提案されている(特開平
10−213984号)。
すように、フッ素樹脂を塗布・焼成したガラス繊維シ−
トを前記弾性押圧部材32’上に被覆し、かつその被覆
層33’とエンドレスフィルム2’との間に変性シリコ
−ンオイルを介在させることが提案されている(特開平
10−213984号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記フ
ッ素樹脂を塗布・焼成したガラス繊維シ−トでは、フッ
素樹脂の表面エネルギ−が低いために前記変性シリコ−
ンオイルをはじいて排除するように作用するから、変性
シリコ−ンオイルを安定に保持させることが難しく、そ
の保持手段が煩雑であり、保守が困難である。
ッ素樹脂を塗布・焼成したガラス繊維シ−トでは、フッ
素樹脂の表面エネルギ−が低いために前記変性シリコ−
ンオイルをはじいて排除するように作用するから、変性
シリコ−ンオイルを安定に保持させることが難しく、そ
の保持手段が煩雑であり、保守が困難である。
【0006】前記の従来例では、エンドレスフィルムが
摺動接触する弾性押圧部材表面を低摩擦面にするための
低摩擦シ−トの摩擦係数の低減を図っているのみで、低
摩擦シ−ト自体の撓み特性については考察していない。
しかしながら、前記エンドレスフィルムの弾性押圧部材
との接触界面においては、通常定着ロ−ルの直径がほぼ
30mm、ニツプ角〔図2の(イ)におけるθ〕が40
°にも達することを勘案すれば、弾性押圧部材に被覆す
る低摩擦シ−トの撓み性により接触状態が変わってくる
と推察される。
摺動接触する弾性押圧部材表面を低摩擦面にするための
低摩擦シ−トの摩擦係数の低減を図っているのみで、低
摩擦シ−ト自体の撓み特性については考察していない。
しかしながら、前記エンドレスフィルムの弾性押圧部材
との接触界面においては、通常定着ロ−ルの直径がほぼ
30mm、ニツプ角〔図2の(イ)におけるθ〕が40
°にも達することを勘案すれば、弾性押圧部材に被覆す
る低摩擦シ−トの撓み性により接触状態が変わってくる
と推察される。
【0007】すなわち、低摩擦シ−トが難撓み性である
ときは、低摩擦シ−トの定着ロ−ルによる湾曲径が大き
くなって接触面積が小となり接触圧が高くなり、逆に低
摩擦シ−トが易撓み性であるときは、低摩擦シ−トの定
着ロ−ルによる彎曲径が小さくなって接触面積が大とな
り接触圧が低くなる。従って、低摩擦シ−トの撓み性に
より、摩擦接触状態を律する接触物質の相互の凝着状態
に差異が生じて摩擦係数が影響をうけたり、また、ニッ
プ部巾が変化したり、更に、弾性押圧部材との接触摩擦
により受ける低摩擦シ−トの引張り状態にも差異が生じ
てくるものと推察される。
ときは、低摩擦シ−トの定着ロ−ルによる湾曲径が大き
くなって接触面積が小となり接触圧が高くなり、逆に低
摩擦シ−トが易撓み性であるときは、低摩擦シ−トの定
着ロ−ルによる彎曲径が小さくなって接触面積が大とな
り接触圧が低くなる。従って、低摩擦シ−トの撓み性に
より、摩擦接触状態を律する接触物質の相互の凝着状態
に差異が生じて摩擦係数が影響をうけたり、また、ニッ
プ部巾が変化したり、更に、弾性押圧部材との接触摩擦
により受ける低摩擦シ−トの引張り状態にも差異が生じ
てくるものと推察される。
【0008】本発明の目的は、駆動式の定着ロ−ルにエ
ンドレスフィルムを外接させ、その外接部位のエンドレ
スフィルム部分に弾性押圧部材を内接させ、弾性押圧部
材の内接面に低摩擦シ−トを被覆し、加熱定着ロ−ルと
前記エンドレスフィルムとの間にニップ部を形成した定
着装置において、低摩擦シ−トを摩擦係数のみならず撓
み性からも選定して定着画像の質や定着性を向上させる
ことにある。
ンドレスフィルムを外接させ、その外接部位のエンドレ
スフィルム部分に弾性押圧部材を内接させ、弾性押圧部
材の内接面に低摩擦シ−トを被覆し、加熱定着ロ−ルと
前記エンドレスフィルムとの間にニップ部を形成した定
着装置において、低摩擦シ−トを摩擦係数のみならず撓
み性からも選定して定着画像の質や定着性を向上させる
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像定着装
置は、駆動式の定着ロ−ルにエンドレスフィルムを外接
させ、その外接部位のエンドレスフィルム部分に弾性押
圧部材を内接させ、加熱定着ロ−ルと前記エンドレスフ
ィルムとの間にニップ部を形成した定着装置において、
前記弾性押圧部材のエンドレスフィルムに接する面に摩
擦係数が0.3以下、1cm巾当たりの引張り強度が3
Kg以上、ル−プ硬さ(周方向長さ20mmのル−プに
保持し、ル−プ頂上にル−プを圧縮する方向に荷重を作
用させ、ル−プ頂点とル−プ下端との距離を5mmにす
るときの最大荷重)が1500fg以下の低摩擦シ−ト
を被覆したことを特徴とする構成であり、低摩擦シ−ト
には、耐熱性繊維基材にフッ素樹脂を塗布・焼成したフ
ィルムを使用することが好ましく、その低摩擦シ−トの
厚みは50〜1000μmとされ、フッ素樹脂量が50
g/mm2以上とされ、フッ素樹脂にはポリテトラフル
オロエチレンが使用される。
置は、駆動式の定着ロ−ルにエンドレスフィルムを外接
させ、その外接部位のエンドレスフィルム部分に弾性押
圧部材を内接させ、加熱定着ロ−ルと前記エンドレスフ
ィルムとの間にニップ部を形成した定着装置において、
前記弾性押圧部材のエンドレスフィルムに接する面に摩
擦係数が0.3以下、1cm巾当たりの引張り強度が3
Kg以上、ル−プ硬さ(周方向長さ20mmのル−プに
保持し、ル−プ頂上にル−プを圧縮する方向に荷重を作
用させ、ル−プ頂点とル−プ下端との距離を5mmにす
るときの最大荷重)が1500fg以下の低摩擦シ−ト
を被覆したことを特徴とする構成であり、低摩擦シ−ト
には、耐熱性繊維基材にフッ素樹脂を塗布・焼成したフ
ィルムを使用することが好ましく、その低摩擦シ−トの
厚みは50〜1000μmとされ、フッ素樹脂量が50
g/mm2以上とされ、フッ素樹脂にはポリテトラフル
オロエチレンが使用される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1の(イ)は本発明に
係る画像定着装置の一例を示す図面、図1の(ロ)は同
装置に組み込む前の弾性押圧ユニットを示す図面であ
る。図1の(イ)において、1は駆動式の定着ロ−ルで
あり、ハロゲンランプ等のヒ−タ11を内蔵させた金属
ロ−ル12の外周に弾性層13を設け、弾性層13上に
離型層14を設けてある。2は定着ロ−ル1に外接した
耐熱性のエンドレスフィルムであり、エンドレスキャス
ティグフィルム、エンドレス接合フィルム等を使用で
き、表面に離型層を設けることが好ましい。Aは押圧ユ
ニットを示し、支持台31上に弾性体32を装着し、こ
の弾性体32に低摩擦シ−ト33を被せ、この低摩擦シ
−ト33の両端を支持台31に結着してある。34はバ
ネである。この押圧ユニットAの低摩擦シ−ト33面を
エンドレスフィルム2に内接し、バネ34の圧縮応力で
弾性押圧部材32を定着ロ−ル1に押圧して図1の
(ロ)の状態から図1の(イ)に示す状態に圧縮変形さ
せ、定着ロ−ル1とエンドレスフィルム2との間にニッ
プ部を形成してある。図1の(イ)において、34はエ
ンドレスフィルム2に対する走行ガイドであり、前記支
持台31に固定してある。
実施の形態について説明する。図1の(イ)は本発明に
係る画像定着装置の一例を示す図面、図1の(ロ)は同
装置に組み込む前の弾性押圧ユニットを示す図面であ
る。図1の(イ)において、1は駆動式の定着ロ−ルで
あり、ハロゲンランプ等のヒ−タ11を内蔵させた金属
ロ−ル12の外周に弾性層13を設け、弾性層13上に
離型層14を設けてある。2は定着ロ−ル1に外接した
耐熱性のエンドレスフィルムであり、エンドレスキャス
ティグフィルム、エンドレス接合フィルム等を使用で
き、表面に離型層を設けることが好ましい。Aは押圧ユ
ニットを示し、支持台31上に弾性体32を装着し、こ
の弾性体32に低摩擦シ−ト33を被せ、この低摩擦シ
−ト33の両端を支持台31に結着してある。34はバ
ネである。この押圧ユニットAの低摩擦シ−ト33面を
エンドレスフィルム2に内接し、バネ34の圧縮応力で
弾性押圧部材32を定着ロ−ル1に押圧して図1の
(ロ)の状態から図1の(イ)に示す状態に圧縮変形さ
せ、定着ロ−ル1とエンドレスフィルム2との間にニッ
プ部を形成してある。図1の(イ)において、34はエ
ンドレスフィルム2に対する走行ガイドであり、前記支
持台31に固定してある。
【0011】上記低摩擦シ−ト33のエンドレスフィル
ム2に対する摩擦係数は、0.3以下に設定してある。
0.3を越えると、前記式の関係を保持させることが
難しくなるからである。また、同低摩擦シ−ト33のル
−プ硬さ(周方向長さ20mmのル−プに保持し、ル−
プ頂上にル−プを圧縮する方向に荷重を作用させ、ル−
プ頂点とル−プ下端との距離を5mmにするときの最大
荷重)は1500fg以下に設定してある。1500f
gを越えると、定着ロ−ル1の面により撓まされる低摩
擦シ−ト33の彎曲径が大きくなり、ニップ部接触角が
小さくなってニップ巾が狭くなるからである。さらに、
同低摩擦シ−トの1cm巾当たりの引張り強度は3Kg
以上としてある。3Kg未満では、低摩擦シ−ト33が
エンドレスフィルム2との摺動摩擦により受ける引張り
力で早期に破断して低摩擦シ−ト33の安定保持を保証
し得ないからである。
ム2に対する摩擦係数は、0.3以下に設定してある。
0.3を越えると、前記式の関係を保持させることが
難しくなるからである。また、同低摩擦シ−ト33のル
−プ硬さ(周方向長さ20mmのル−プに保持し、ル−
プ頂上にル−プを圧縮する方向に荷重を作用させ、ル−
プ頂点とル−プ下端との距離を5mmにするときの最大
荷重)は1500fg以下に設定してある。1500f
gを越えると、定着ロ−ル1の面により撓まされる低摩
擦シ−ト33の彎曲径が大きくなり、ニップ部接触角が
小さくなってニップ巾が狭くなるからである。さらに、
同低摩擦シ−トの1cm巾当たりの引張り強度は3Kg
以上としてある。3Kg未満では、低摩擦シ−ト33が
エンドレスフィルム2との摺動摩擦により受ける引張り
力で早期に破断して低摩擦シ−ト33の安定保持を保証
し得ないからである。
【0012】図1の(イ)において、4は未定着トナ−
41を形成した記録紙を示している。図1の(イ)にお
いて、トナ−像を定着するには、定着ロ−ル1を内蔵ヒ
−タ11により加熱し、定着ロ−ル1の表面温度が所定
の温度に達したことをセンサ(図示されていない)で検
知させて定着ロ−ル1を回転駆動し、ニップ部に記録紙
4を通過させていく。
41を形成した記録紙を示している。図1の(イ)にお
いて、トナ−像を定着するには、定着ロ−ル1を内蔵ヒ
−タ11により加熱し、定着ロ−ル1の表面温度が所定
の温度に達したことをセンサ(図示されていない)で検
知させて定着ロ−ル1を回転駆動し、ニップ部に記録紙
4を通過させていく。
【0013】この場合、定着ロ−ル1と記録紙4との間
の摩擦係数μa、記録紙4とエンドレスフィルム2との
間の摩擦係数μbに対し、弾性押圧部材表面の低摩擦シ
−ト33とエンドレスフィルム2との間の摩擦係数μc
(0.3以下)が充分に小さくされているから、定着ロ
−ル1と記録紙4及び記録紙4とエンドレスフィルム2
がスリップなく追従移動され、エンドレスフィルム2と
弾性押圧部材32との間のみが摺動される。従って、ト
ナ−像41を画像乱れなく定着できる。また、低摩擦シ
−ト33のル−プ硬さを充分に小さくして弾性押圧部材
32の凹み量を大きくしニップ巾を広くしてあるから、
記録紙上のトナ−像ののニップ部滞在時間を長くでき、
高い接着力で定着できる。更に、低摩擦シ−ト33の表
面には、前記の摺動摩擦力が作用し、かつその作用領域
がニップ巾の広巾に応じて広くされるが、低摩擦シ−ト
33の引張り強度を充分に大きくしてあるので、低摩擦
シ−ト33を安定に保持できる。従って、本発明に係る
画像定着装置によれば、優れた画像鮮明性、定着性を保
証できる。
の摩擦係数μa、記録紙4とエンドレスフィルム2との
間の摩擦係数μbに対し、弾性押圧部材表面の低摩擦シ
−ト33とエンドレスフィルム2との間の摩擦係数μc
(0.3以下)が充分に小さくされているから、定着ロ
−ル1と記録紙4及び記録紙4とエンドレスフィルム2
がスリップなく追従移動され、エンドレスフィルム2と
弾性押圧部材32との間のみが摺動される。従って、ト
ナ−像41を画像乱れなく定着できる。また、低摩擦シ
−ト33のル−プ硬さを充分に小さくして弾性押圧部材
32の凹み量を大きくしニップ巾を広くしてあるから、
記録紙上のトナ−像ののニップ部滞在時間を長くでき、
高い接着力で定着できる。更に、低摩擦シ−ト33の表
面には、前記の摺動摩擦力が作用し、かつその作用領域
がニップ巾の広巾に応じて広くされるが、低摩擦シ−ト
33の引張り強度を充分に大きくしてあるので、低摩擦
シ−ト33を安定に保持できる。従って、本発明に係る
画像定着装置によれば、優れた画像鮮明性、定着性を保
証できる。
【0014】本発明において使用するエンドレスフィル
ムの基材としては、耐熱性及び耐摩耗性に優れた樹脂、
例えば、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリベンズイ
ミダゾ−ル、ポリエ−テルエ−テルケトン、ポリエ−テ
ルスルホン等を挙げることができるが、ポリイミド、ポ
リアミドイミドが特に好ましい。エンドレスフィルム表
面の離型層には、ポリテトラフロオロエチレン、テトラ
フルオロエチレンーパ−フルオロアルキルビニルエーテ
ル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロ
プロピレン共重合等のフッ素樹脂を使用でき、この離型
層とエンドレスフィルム本体との間にプライマ−層を設
けることもできる。また、これらの各層中に低摩擦性、
耐摩耗性、熱伝導性、静電気発生防止性を高めるため
に、有機粒子、無機粒子、金属粒子、金属酸化物粒子を
適宜充填することも可能である。
ムの基材としては、耐熱性及び耐摩耗性に優れた樹脂、
例えば、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリベンズイ
ミダゾ−ル、ポリエ−テルエ−テルケトン、ポリエ−テ
ルスルホン等を挙げることができるが、ポリイミド、ポ
リアミドイミドが特に好ましい。エンドレスフィルム表
面の離型層には、ポリテトラフロオロエチレン、テトラ
フルオロエチレンーパ−フルオロアルキルビニルエーテ
ル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロ
プロピレン共重合等のフッ素樹脂を使用でき、この離型
層とエンドレスフィルム本体との間にプライマ−層を設
けることもできる。また、これらの各層中に低摩擦性、
耐摩耗性、熱伝導性、静電気発生防止性を高めるため
に、有機粒子、無機粒子、金属粒子、金属酸化物粒子を
適宜充填することも可能である。
【0015】上記の弾性押圧部材には耐熱性ゴム、例え
ばシリコ−ンゴムを使用することができる。
ばシリコ−ンゴムを使用することができる。
【0016】上記低摩擦シ−トには、耐熱繊維布基材の
両面にフッ素樹脂層を形成し、これを焼成したものを使
用することが好ましく、この耐熱繊維布基材としては、
厚み30μm〜600μmのガラスクロスが好適であ
る。このフッ素樹製の低摩擦シ−トの製造には、耐熱性
繊維布基材の両面にフッ素樹脂の水性ディスパ−ジョン
を塗布するか、または基材を浸漬法により該ディスパ−
ジョンに含浸させ、而るのち、焼成する方法を使用でき
る。この場合、焼成後の厚みを50μm〜1000μm
とするようにフッ素樹脂の塗布量が調整される。フッ素
樹脂の付着量は、形成するフッ素樹脂層の厚みによって
も異なるが、50g/m2〜100g/m 2とすること
が好ましい。50g/m2未満では、焼成しても前記摩
擦係数の条件を満たさせることが難しいばかりか、フッ
素樹脂層の摩耗により繊維布基材が露出してエンドレス
フィルム内面の早期摩耗損傷が惹起され、100g/m
2を越えると低摩擦シ−トの必要以上の厚肉化が招来さ
れるからである。上記フッ素樹脂の焼成度が低いとフッ
素樹脂間の結着力が低くなって耐摩耗性や摩擦特性の低
下が生じるから、結晶化度30%以上とするように焼成
することが安全である。上記フッ素樹脂としては、耐熱
性、機械特性の点からしてポリテトラフルオロエチレン
が最適である。
両面にフッ素樹脂層を形成し、これを焼成したものを使
用することが好ましく、この耐熱繊維布基材としては、
厚み30μm〜600μmのガラスクロスが好適であ
る。このフッ素樹製の低摩擦シ−トの製造には、耐熱性
繊維布基材の両面にフッ素樹脂の水性ディスパ−ジョン
を塗布するか、または基材を浸漬法により該ディスパ−
ジョンに含浸させ、而るのち、焼成する方法を使用でき
る。この場合、焼成後の厚みを50μm〜1000μm
とするようにフッ素樹脂の塗布量が調整される。フッ素
樹脂の付着量は、形成するフッ素樹脂層の厚みによって
も異なるが、50g/m2〜100g/m 2とすること
が好ましい。50g/m2未満では、焼成しても前記摩
擦係数の条件を満たさせることが難しいばかりか、フッ
素樹脂層の摩耗により繊維布基材が露出してエンドレス
フィルム内面の早期摩耗損傷が惹起され、100g/m
2を越えると低摩擦シ−トの必要以上の厚肉化が招来さ
れるからである。上記フッ素樹脂の焼成度が低いとフッ
素樹脂間の結着力が低くなって耐摩耗性や摩擦特性の低
下が生じるから、結晶化度30%以上とするように焼成
することが安全である。上記フッ素樹脂としては、耐熱
性、機械特性の点からしてポリテトラフルオロエチレン
が最適である。
【0017】上記低摩擦シ−トへの弾性押圧部材表面へ
の被覆には、接着剤による接着により行うことも可能で
ある。
の被覆には、接着剤による接着により行うことも可能で
ある。
【0018】
【実施例】以下の実施例及び比較例において、定着ロ−
ルには外径30mmφ,周速160mm/秒,長さ36
0mm,外面温度ほぼ150℃のものを使用し、エンド
レスフィルムには、外面にテトラフルオロエチレンーパ
−フルオロアルキルビニルエーテル共重合体層を設けた
ポリイミドフィルム製で、周囲長94mm,厚み75μ
m,長さ320mmのものを使用し、弾性押圧部材には
巾10mm,厚み5mm,長さ320mmのシリコ−ン
ゴム帯を使用し、バネには圧縮力30kgのものを使用
した。
ルには外径30mmφ,周速160mm/秒,長さ36
0mm,外面温度ほぼ150℃のものを使用し、エンド
レスフィルムには、外面にテトラフルオロエチレンーパ
−フルオロアルキルビニルエーテル共重合体層を設けた
ポリイミドフィルム製で、周囲長94mm,厚み75μ
m,長さ320mmのものを使用し、弾性押圧部材には
巾10mm,厚み5mm,長さ320mmのシリコ−ン
ゴム帯を使用し、バネには圧縮力30kgのものを使用
した。
【0019】また、実施例及び比較例において使用した
各低摩擦シ−トのエンドレスフィルムに対する摩擦係数
μc、同低摩擦シ−トの引張り強度、同低摩擦シ−トの
ル−プ硬さは次のようにして測定した。 〔摩擦係数μc〕JIS K 7218に準じ、摩擦係
数測定器東洋ボ−ルドウィン社製EFM−III−Fを用
いて測定した。 〔引張り強度〕JIS C 2120の引張強さの試験
法に準じ、引張り強度測定器オリエンテック社製テンシ
ロンUTM−III−100を用いて測定した。 〔ル−プ硬さ〕JIS L 1096のル−プ圧縮法に
準じ、試験片をル−プ状に掴み間距離を20mmとする
ように掴み、加圧子と掴み子との距離を5mmにするま
での間の圧縮荷重を東洋ボ−ルドウィン社製テンシロン
RTM-25により測定し、最大荷重をル−プ硬さとし
た。
各低摩擦シ−トのエンドレスフィルムに対する摩擦係数
μc、同低摩擦シ−トの引張り強度、同低摩擦シ−トの
ル−プ硬さは次のようにして測定した。 〔摩擦係数μc〕JIS K 7218に準じ、摩擦係
数測定器東洋ボ−ルドウィン社製EFM−III−Fを用
いて測定した。 〔引張り強度〕JIS C 2120の引張強さの試験
法に準じ、引張り強度測定器オリエンテック社製テンシ
ロンUTM−III−100を用いて測定した。 〔ル−プ硬さ〕JIS L 1096のル−プ圧縮法に
準じ、試験片をル−プ状に掴み間距離を20mmとする
ように掴み、加圧子と掴み子との距離を5mmにするま
での間の圧縮荷重を東洋ボ−ルドウィン社製テンシロン
RTM-25により測定し、最大荷重をル−プ硬さとし
た。
【0020】さらに、画像鮮明性、定着性は次のように
して評価した。 〔画像鮮明性〕実際に複写を行い、画像に乱れが全く無
いものを○、画像に乱れがあるものを△と評価した。 〔定着性〕複写を行った記録紙の画像を不織布で擦り、
画像に欠損が殆ど生じなかったものを○、欠損があるが
ほとんどが残ったままの場合を△、画像欠損が顕著であ
った場合を×と評価した。
して評価した。 〔画像鮮明性〕実際に複写を行い、画像に乱れが全く無
いものを○、画像に乱れがあるものを△と評価した。 〔定着性〕複写を行った記録紙の画像を不織布で擦り、
画像に欠損が殆ど生じなかったものを○、欠損があるが
ほとんどが残ったままの場合を△、画像欠損が顕著であ
った場合を×と評価した。
【0021】〔実施例1〕厚さ250μmの平織りガラ
ス繊維基材に固形分濃度40%のポリテトラフルオロエ
チレン水分散液を含浸塗布し(付着量280g/
m2)、焼成して厚み320μm、焼成結晶化度34%
のフッ素樹脂塗布・焼成ガラス繊維シ−トを得、これを
低摩擦シ−トとして使用した。
ス繊維基材に固形分濃度40%のポリテトラフルオロエ
チレン水分散液を含浸塗布し(付着量280g/
m2)、焼成して厚み320μm、焼成結晶化度34%
のフッ素樹脂塗布・焼成ガラス繊維シ−トを得、これを
低摩擦シ−トとして使用した。
【0022】〔実施例2〕厚さ60μmの平織りガラス
繊維基材に固形分濃度40%のポリテトラフルオロエチ
レン水分散液を含浸塗布し(付着量80g/m2)、焼
成して厚み80μm、焼成結晶化度34%のフッ素樹脂
塗布・焼成ガラス繊維シ−トを得、これを低摩擦シ−ト
として使用した。
繊維基材に固形分濃度40%のポリテトラフルオロエチ
レン水分散液を含浸塗布し(付着量80g/m2)、焼
成して厚み80μm、焼成結晶化度34%のフッ素樹脂
塗布・焼成ガラス繊維シ−トを得、これを低摩擦シ−ト
として使用した。
【0023】〔比較例1〕固形分濃度40%のポリテト
ラフルオロエチレン水分散液をアルミ箔上に塗布し、水
を蒸発後、焼成し、更にアルミ箔から剥離して厚み75
μm、焼成結晶化度36%のポリテトラフルオロエチレ
ンシ−トを得、これを低摩擦シ−トとして使用した。
ラフルオロエチレン水分散液をアルミ箔上に塗布し、水
を蒸発後、焼成し、更にアルミ箔から剥離して厚み75
μm、焼成結晶化度36%のポリテトラフルオロエチレ
ンシ−トを得、これを低摩擦シ−トとして使用した。
【0024】〔比較例2〕厚さ800μmの平織りガラ
ス繊維基材に固形分濃度40%のポリテトラフルオロエ
チレン水分散液を含浸塗布し(付着量600g/
m2)、焼成して厚み950μm、焼成結晶化度33%
のフッ素樹脂塗布・焼成ガラス繊維シ−トを得、これを
低摩擦シ−トとして使用した。
ス繊維基材に固形分濃度40%のポリテトラフルオロエ
チレン水分散液を含浸塗布し(付着量600g/
m2)、焼成して厚み950μm、焼成結晶化度33%
のフッ素樹脂塗布・焼成ガラス繊維シ−トを得、これを
低摩擦シ−トとして使用した。
【0025】これらの低摩擦シ−トのμc、引張強度、
ル−プ硬さは表1の通りである。
ル−プ硬さは表1の通りである。
【表1】 摩擦係数 引張強度 ル−プ硬さ 画像 定着性 (μc) (kg/1cm巾) (gf) 鮮明性 実施例1 0.10 30.0 500 ○ ○ 実施例2 0.15 14.0 12 ○ ○ 比較例1 0.20 1.4 2 △ × 比較例2 0.24 60.0 2600 △ ×
【0026】上記実施例及び比較例の定着装置を使用し
て複写を行ったところ、実施例1及び実施例2では、2
00時間経過後も画像が鮮明であり、定着性も優れてい
た。
て複写を行ったところ、実施例1及び実施例2では、2
00時間経過後も画像が鮮明であり、定着性も優れてい
た。
【0027】これに対し、比較例1では、ほぼ60時間
経過後に画像鮮明性が低下し(△評価)、定着性が最悪
の評価(×)結果となった。その理由は、低摩擦シ−ト
として使用した厚み75μm、焼成結晶化度36%のポ
リテトラフルオロエチレンシ−トの引張り強度が1.4
kg/1cm巾と低く、早期に低摩擦シ−トの損傷が生じ、式
の関係を安定に維持し得ずに記録紙にスリップが生
じ、このため、エンドレスフィルムと定着ロ−ルとの間
に剪断が作用し定着圧力を安定に作用させることができ
なくなったためと推定される。
経過後に画像鮮明性が低下し(△評価)、定着性が最悪
の評価(×)結果となった。その理由は、低摩擦シ−ト
として使用した厚み75μm、焼成結晶化度36%のポ
リテトラフルオロエチレンシ−トの引張り強度が1.4
kg/1cm巾と低く、早期に低摩擦シ−トの損傷が生じ、式
の関係を安定に維持し得ずに記録紙にスリップが生
じ、このため、エンドレスフィルムと定着ロ−ルとの間
に剪断が作用し定着圧力を安定に作用させることができ
なくなったためと推定される。
【0028】また、比較例2においては、当初から定着
性が×の評価であった。その理由は、低摩擦シ−トとし
て使用した厚み950μm、焼成結晶化度33%のフッ
素樹脂塗布・焼成ガラス繊維シ−トのル−プ硬さが26
00gfと高く、定着ロ−ルによる低摩擦シ−トの曲げ
彎曲径が大きくニップ巾が狭くなって、記録紙のトナ−
像のニップ蔀滞在時間がかなり短くなった結果と推定さ
れる。また、比較例2では、200時間経過以前にフッ
素樹脂塗布・焼成ガラス繊維シ−ト表面のフッ素樹脂の
摩耗によりエンドレスフィルムの摩耗が速められ、早期
にμcが上昇して画像性低下が生じた。
性が×の評価であった。その理由は、低摩擦シ−トとし
て使用した厚み950μm、焼成結晶化度33%のフッ
素樹脂塗布・焼成ガラス繊維シ−トのル−プ硬さが26
00gfと高く、定着ロ−ルによる低摩擦シ−トの曲げ
彎曲径が大きくニップ巾が狭くなって、記録紙のトナ−
像のニップ蔀滞在時間がかなり短くなった結果と推定さ
れる。また、比較例2では、200時間経過以前にフッ
素樹脂塗布・焼成ガラス繊維シ−ト表面のフッ素樹脂の
摩耗によりエンドレスフィルムの摩耗が速められ、早期
にμcが上昇して画像性低下が生じた。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、加熱定着駆動ロ−ルに
エンドレスフィルムを外接させ、その外接部位のエンド
レスフィルム部分に弾性押圧部材を内接させ、加熱定着
ロ−ルと前記エンドレスフィルムとの間にニップ部を形
成する定着装置において、弾性押圧部材の表面に被覆す
る低摩擦シ−トの摩擦係数のみならず、ル−プ硬さ及び
引張り強度も複写の画像鮮明性、定着性に関与すること
を勘案してル−プ硬さ及び引張り強度を特定の範囲に選
定しているから、弾性押圧部材とエンドレスフィルムと
の間に潤滑剤を介在させることなく画像性及び定着性ひ
いては耐久性の向上を図ることができる。
エンドレスフィルムを外接させ、その外接部位のエンド
レスフィルム部分に弾性押圧部材を内接させ、加熱定着
ロ−ルと前記エンドレスフィルムとの間にニップ部を形
成する定着装置において、弾性押圧部材の表面に被覆す
る低摩擦シ−トの摩擦係数のみならず、ル−プ硬さ及び
引張り強度も複写の画像鮮明性、定着性に関与すること
を勘案してル−プ硬さ及び引張り強度を特定の範囲に選
定しているから、弾性押圧部材とエンドレスフィルムと
の間に潤滑剤を介在させることなく画像性及び定着性ひ
いては耐久性の向上を図ることができる。
【図1】本発明に係る画像定着装置を示す図面である。
【図2】従来の画像定着装置を示す図面である。
1 定着ロ−ル 2 エンドレスフィルム 32 弾性押圧部材 33 低摩擦シ−ト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 時男 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 溝部 敬三 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 上条 卓史 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA02 BB01 BB39
Claims (4)
- 【請求項1】駆動式の定着ロ−ルにエンドレスフィルム
を外接させ、その外接部位のエンドレスフィルム部分に
弾性押圧部材を内接させ、定着ロ−ルと前記エンドレス
フィルムとの間にニップ部を形成した定着装置におい
て、前記弾性押圧部材のエンドレスフィルムに接する面
に摩擦係数が0.3以下、1cm巾当たりの引張り強度
が3Kg以上、ル−プ硬さ(周方向長さ20mmのル−
プに保持し、ル−プ頂上にル−プを圧縮する方向に荷重
を作用させ、ル−プ頂点とル−プ下端との距離を5mm
にするときの最大荷重)が1500fg以下の低摩擦シ
−トを被覆したことを特徴とする画像定着装置。 - 【請求項2】低摩擦シ−トに、耐熱性繊維基材にフッ素
樹脂を塗布・焼成したフィルムが使用されている請求項
1記載の画像定着装置。 - 【請求項3】低摩擦シ−トの厚みが50〜1000μm
であり、フッ素樹脂量が50g/mm2以上である請求
項2記載の画像定着装置。 - 【請求項4】フッ素樹脂がポリテトラフルオロエチレン
である請求項2または3記載の画像定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11209325A JP2001034093A (ja) | 1999-07-23 | 1999-07-23 | 画像定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11209325A JP2001034093A (ja) | 1999-07-23 | 1999-07-23 | 画像定着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001034093A true JP2001034093A (ja) | 2001-02-09 |
Family
ID=16571085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11209325A Pending JP2001034093A (ja) | 1999-07-23 | 1999-07-23 | 画像定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001034093A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004176749A (ja) * | 2002-11-25 | 2004-06-24 | Chuko Kasei Kogyo Kk | 耐震用滑り支承 |
JP2018155921A (ja) * | 2017-03-17 | 2018-10-04 | 株式会社リコー | 定着装置、画像形成装置 |
US20220035283A1 (en) * | 2020-07-30 | 2022-02-03 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Fixing device |
-
1999
- 1999-07-23 JP JP11209325A patent/JP2001034093A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004176749A (ja) * | 2002-11-25 | 2004-06-24 | Chuko Kasei Kogyo Kk | 耐震用滑り支承 |
JP2018155921A (ja) * | 2017-03-17 | 2018-10-04 | 株式会社リコー | 定着装置、画像形成装置 |
US10317828B2 (en) * | 2017-03-17 | 2019-06-11 | Ricoh Company, Ltd. | Fixing device including a nip formation pad with a porous structure, and image forming apparatus incorporating same |
US20220035283A1 (en) * | 2020-07-30 | 2022-02-03 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Fixing device |
US11614702B2 (en) * | 2020-07-30 | 2023-03-28 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Fixing device |
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