JP2001033888A - シートの搬送機構およびそれを用いた写真処理装置 - Google Patents

シートの搬送機構およびそれを用いた写真処理装置

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JP2001033888A
JP2001033888A JP11203392A JP20339299A JP2001033888A JP 2001033888 A JP2001033888 A JP 2001033888A JP 11203392 A JP11203392 A JP 11203392A JP 20339299 A JP20339299 A JP 20339299A JP 2001033888 A JP2001033888 A JP 2001033888A
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roller
belts
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downstream
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JP11203392A
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Seiji Minamiyama
誠司 南山
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート状の被処理物の搬送経路のターン部に
おいても、被処理物を一定速度で搬送することができ、
搬送精度の向上を図ることができるシートの搬送機構お
よび写真処理装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明は、シート状の被処理物を方向を
転換して搬送するシートの搬送機構であって、ローラ1
16,…に巻き架けられ且つ対向面が互いに接触する一
対のベルト118a,118bを備えてなり、一方のベ
ルト118aの下流側端を、他方のベルト118bの下
流側端より下流側に延出させると共に、対向面側に変位
させ、さらに、該一方のベルト118aの下流側端と他
方のベルト118bの下流側端との間に、一方のベルト
118aの対向面と外周面の一部で接触するようにロー
ラ116lを配置してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートの搬送機構
およびそれを用いた写真処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、写真処理装置、印刷装置、圧
延装置等、シート状の被処理物を扱う装置にあっては、
処理内容の異なるユニットを複数配置し、該ユニット間
を搬送機構により被処理物を搬送して、それぞれのユニ
ットで被処理物に異なる処理を順次施した後、被処理物
を結果物として取り出す構成が採用されている。
【0003】かかる搬送機構には、対向する一対のロー
ラを適宜間隔で複数配置し、シート状の被処理物をロー
ラの回転により搬送するローラ搬送方式や、無端回動す
る長尺状の一対のベルトを互いに接触させて配置し、シ
ート状の被処理物をベルトの走行により搬送するベルト
搬送方式が提供されているが、ベルトを適宜曲げて配置
することにより被処理物の搬送方向を容易に転換するこ
とができる点で、ベルト搬送方式は被処理物の搬送経路
のターン部によく採用される。
【0004】図4は、被処理物の搬送経路のターン部に
おける前記搬送機構の概略を示した図である。二つのベ
ルト118a’,118b’は、適宜位置に配置された
ローラ116’,…に巻き架けられて略くの字状に曲げ
られており、二つのベルト118a’,118b’の接
触部位が被処理物の搬送経路X’となる。そして、一方
のベルト118a’の下流側端のローラ116’と他方
のベルト118b’の下流側端のローラ116’とは水
平方向にて対向しており、一方のベルト118a’が他
方のベルト118b’の下流側端の円弧部に巻き付く格
好となるため、該位置にて二つのベルト118a’,1
18b’は円弧状に接触することとなる。従って、搬送
経路X’は、上流側から、まず斜め下方に傾斜し、略く
の字に曲げられて水平となった後、二つのベルト118
a’,118b’の下流側端にて約90度曲げられて上
方に向かう形態となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、被処理
物の搬送経路X’のターン部に採用される上記従来の搬
送機構によれば、ベルト118a’,118b’の円弧
部の曲率半径が小さいため、該ベルト118a’,11
8b’の周速の違いにより、被処理物とベルト118
a’,118b’との滑りが生じて、被処理物の搬送速
度が一定しないことが経験的に知られている。これによ
り、例えば、次のような問題が生じる。
【0006】写真処理装置においては、被処理物として
の感光材料の裏面に日付等の印字を行なうことが多い。
これに用いられる印字ヘッド126’をかかる搬送機構
に組み込んだ場合、該搬送機構にて感光材料を一定速度
で搬送しながら印字ヘッド126’により印字を行なっ
ていくのであるが、上述の如く、感光材料の搬送速度が
一定しないことにより、印字ピッチにバラツキが生じ、
正確な印字を行なうことができないという問題である。
【0007】従って、高い搬送精度が要求される搬送経
路X’のターン部には、上記従来の搬送機構を採用する
ことができず、かかる問題の解決策が望まれている。
【0008】そこで、本発明は上記の如き問題点に鑑み
てなされたもので、ベルトを用いた簡潔な構成であっ
て、且つ、シートの搬送経路のターン部においても、シ
ートを一定速度で搬送することができ、搬送精度の向上
を図ることができるシートの搬送機構および写真処理装
置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るシートの搬送機構は、シート状の被処
理物を上流側から方向を転換して下流側に搬送するシー
トの搬送機構であって、ローラ116,…に巻き架けら
れ且つ対向面が互いに接触する一対のベルト118a,
118bを備えてなり、一方のベルト118aの下流側
端を、他方のベルト118bの下流側端より下流側に延
出させると共に、対向面側に変位させ、さらに、該一方
のベルト118aの下流側端と他方のベルト118bの
下流側端との間に、一方のベルト118aの対向面と外
周面の一部で接触するようにローラ116lを配置して
なることを特徴とする。
【0010】上記構成からなるシートの搬送機構によれ
ば、一対のベルト118a,118bの間に挟まれたシ
ート状の被処理物は、ベルト118a,118bの回転
走行に伴って下流側に搬送される。そして、他方のベル
ト118bの下流側端から搬出された被処理物は、一方
のベルト118aの回転走行に伴ってその先端がローラ
116lに差し掛かり、しかる後、一方のベルト118
aとローラ116lとの接触部位にて方向転換されなが
ら、一方のベルト118aの下流側端から搬出されるも
のである。
【0011】そして、上記構成からなるシートの搬送機
構によれば、一方のベルト118aは、被処理物の直線
搬送部位と被処理物の曲線搬送部位とにわたって配置さ
れるが、他方のベルト118bは被処理物の直線搬送部
位に関与し、ローラ116lは被処理物の曲線搬送部位
に関与するため、該曲線搬送部位における被処理物が他
方のベルト118bの干渉を受けることはなく、従っ
て、曲線搬送部位における被処理物は、一方のベルト1
18aとの滑りを生じることなく、一定速度で搬送され
ることとなる。
【0012】また、本発明に係るシートの搬送機構は、
請求項2記載の如く、一方のベルト118aに係るロー
ラ116eを、駆動手段により回転操作する構成にする
ものであってもよい。即ち、一方のベルト118aのみ
ならず、他方のベルト118b、ローラ116lをも駆
動手段により回転させる構成を採用してもよいが、構成
の簡潔化の観点から、搬送経路にわたって配置される一
方のベルト118aのみを駆動手段により回転させる構
成を採用するものである。
【0013】さらに、本発明に係るシートの搬送機構
は、請求項3記載の如く、ローラ116lを、一対のベ
ルト118a,118bの接触面と同一の平面に接する
ように配置してなる構成を採用することができる。かか
る構成からなる請求項3記載のシートの搬送機構によれ
ば、一対のベルト118a,118bからローラ116
lに至るまで、被処理物は直線的に搬送され、ローラ1
16lから曲線的に搬送されることとなる。
【0014】また、本発明に係るシートの搬送機構は、
請求項4記載の如く、一方のベルト118aの対向面が
ローラ116lの外周面の約4分の1円弧で接触するよ
う、該ローラ116lと一方のベルト118aの下流側
端のローラ116eとの相対位置を設定してなる構成を
採用することができる。かかる構成からなる請求項4記
載のシートの搬送機構によれば、被処理物は、一対のベ
ルト118a,118bにおける搬送方向に対して約9
0度の方向に転換されることとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
写真処理装置について説明するが、まず始めに、本実施
形態における写真処理装置の全体構成、および、シート
状の被処理物としての感光材料の処理態様について図1
に基づき説明する。
【0016】図1に示す如く、装置本体1の上面一端側
には、感光材料Pをロールにして収容したマガジン2,
2が載置されており、マガジン2に形成された感光材料
Pの送り出し用のスリット2aと、装置本体1に形成さ
れた感光材料Pの受け取り用のスリット1aとが連通し
ている。
【0017】前記装置本体1内には、二つのスリット1
a,1aに臨み、受け取った感光材料Pを下方向に搬送
する縦長の第一搬送ユニット3が配置されている。該第
一搬送ユニット3には、それぞれのスリット1aと対向
する送込みローラ対4と、二組のローラ対4,4と対向
する切替機構5と、該切替機構5より下流側の搬送経路
に沿って間隔を有して配置された複数のローラ6,…と
が設けられている。
【0018】そして、前記第一搬送ユニット3は、装置
本体1側からの駆動によってマガジン2内のロールを回
転させることによりスリット2aおよびスリット1aを
介して装置本体1内に送り込まれる異なる二経路の感光
材料P,Pをそれぞれのローラ対4で保持し、この二経
路の感光材料P,Pのうちの切替機構5により選択され
た一の感光材料のみを搬送経路上に位置するカッタによ
り所定長さに切断して、ローラ6,…により下流側に搬
送する構成にしている。尚、図中、切替機構5から下流
側の連続した一点鎖線Xは、感光材料Pの搬送経路を示
す。
【0019】また、前記第一搬送ユニット3の下流位置
には、第一搬送ユニット3から受け取った感光材料Pを
所定位置に位置決めするための露光ステージ8と、該露
光ステージ8と対向する露光機構9とを備えた露光ユニ
ット7が配置されており、露光ステージ8に位置決めさ
れた感光材料Pは、露光機構9により写真フィルムの画
像が露光される。
【0020】さらに、前記露光ステージ8の下流位置に
は、露光ステージ8から受け取った感光材Pを装置本体
1の下方位置から搬送方向を上方に転換して搬送する搬
送ユニットが配置されている。該搬送ユニットは、搬送
経路Xの上流側から、第二搬送ユニット11、第三搬送
ユニット12、第四搬送ユニット13の順番で構成され
る。
【0021】前記第二搬送ユニット11は、露光ステー
ジ8から下方に送り出された感光材料Pを装置本体1の
下部近傍に沿って水平方向に搬送し、しかる後、搬送方
向を転換して上方に送り出す搬送ユニットであり、前記
第三搬送ユニット12は、第二搬送ユニット11から上
方に送り出された感光材料Pを左右に振り分けから上方
に搬送する振り分け搬送ユニットであり、前記第四搬送
ユニット13は、第三搬送ユニット12から上方に送り
出された感光材料Pを上方に搬送し、しかる後、搬送方
向を転換して水平方向に送り出す搬送ユニットである。
【0022】ここで、前記装置本体1は、略中央部位に
配置された仕切り板1bにより、上流側に位置するプリ
ンタ部(露光処理部)Aと、下流側に位置するプロセッ
サ部(現像処理部)Bとに分けられているのであるが、
第二搬送ユニット11は、プリンタ部Aの底板1cに沿
って配置され、第三搬送ユニット12および第四搬送ユ
ニット13は、仕切り板1bに沿って配置された態様と
なる。
【0023】次に、前記装置本体1のプロセッサ部B内
には、現像ユニット15が配置されている。現像ユニッ
トは、発色液、定着液、安定液等の現像処理に必要な処
理液を蓄えた複数の処理タンク16, …と、それぞれの
処理タンク16に挿入され、上下方向に配置された複数
のローラ17(図中は一つのみの図示)を備えた液中ラ
ック(図示せず)と、隣同士の処理タンク16,16の
上方開口部を跨ぐように配置されたローラ18を備えた
オーバーラック(図示せず)とで構成されており、第四
搬送ユニット13から水平方向に送り出された感光材料
Pは、仕切り板1bに形成されたスリット1dを通り、
オーバーラックおよび液中ラックのローラ18,…,1
7,…によってそれぞれの処理タンク16,…の処理液
に順次浸漬させながら搬送されて現像処理が施される。
【0024】次に、プロセッサ部Bの下流側には、乾燥
機構(図示せず)を備えた乾燥ユニット20が配置され
ており、現像処理を終えた感光材料Pは、乾燥ユニット
20内で乾燥されつつ搬送され、乾燥処理を終えた後、
排出ローラ対21により乾燥部20から外部に排出さ
れ、写真として仕上がる。
【0025】本実施形態に係る写真処理装置の全体構成
及び感光材料の処理態様は、以上の如くであり、次に、
搬送ユニットの一つである第二搬送ユニット11の詳細
な構成について説明する。
【0026】前記第二搬送ユニット11は、上述の如
く、前記露光ユニット7と、感光材料Pを搬送経路Xの
幅方向に振り分けて搬送する第三搬送ユニット12との
間に介装され、上方から下方に搬送されてきた感光材料
Pを方向転換して上方に送り出すための搬送ユニットで
あり、図2にその詳細な構成を、図3にその概略の構成
を示す。
【0027】前記第二搬送ユニット11は、鈑金加工に
よって形成された箱形の構造物からなり、搬送経路Xの
幅方向に対向配置された二枚の側板111,111と、
該二枚の側板111,111に直交して取付けられ、二
枚の側板111,111を固定するための補強板11
2,…とからなるフレーム110を備えている。
【0028】そして、前記フレーム110内には、複数
の回転軸体115,…が互いに平行を保って適宜位置に
配置されている。該複数の回転軸体115,…は、その
両端が二枚の側板111,111に回転自在に支持され
ており、その機能によって四つの群に分けられる。
【0029】第一の群は、搬送経路Xの上流側から下流
側にかけて、斜め下方に配置された三つの回転軸体11
5a、回転軸体115b、回転軸体115cと、該最下
流の回転軸体115cから水平方向に配置された回転軸
体115dと、該回転軸体115dから斜め上方に配置
された回転軸体115eとの合計五つの回転軸体11
5,…からなる。
【0030】第二の群は、搬送経路Xの上流側から下流
側にかけて、前記回転軸体115a、前記回転軸体11
5b、前記回転軸体115cと平行に配置され、それぞ
れと対向する三つの回転軸体115f、回転軸体115
g、回転軸体115hと、該最下流の回転軸体115h
から水平方向に配置された二つの回転軸体115i、回
転軸体115jとの合計五つの回転軸体115,…から
なる。
【0031】第三の群は、前記回転軸体115cおよび
前記回転軸体115hと直線的にならぶように該回転軸
体115hと対向する回転軸体115kの一つの回転軸
体115からなる。
【0032】第四の群は、前記回転軸体115dより上
流側に位置する前記回転軸体115jと前記回転軸体1
15eとの間に介装され、該回転軸体115eと対向す
る回転軸体115lの一つの回転軸体115からなる。
【0033】そして、それぞれの回転軸体115には、
回転軸体115の軸方向に間隔を有し且つ回転軸体11
5と同軸にされた二つのローラ116,116が設けら
れている。回転軸体115,…を四つの群に分けること
で、複数のローラ116,…も、同様に四つの群に分け
られる。尚、以下の説明においては、それぞれの回転軸
体115に一つのローラ116が設けられたものとして
説明する。
【0034】第一の群は、斜め下方に配置された前記回
転軸体115a、前記回転軸体115b、前記回転軸体
115cにそれぞれ設けられ、斜め下方に配置された三
つのローラ116a、ローラ116b、ローラ116c
と、前記回転軸体115dに設けられ、該最下流のロー
ラ116cから水平方向に配置されたローラ116d
と、前記回転軸体115eに設けられ、該ローラ116
dから斜め上方に配置されたローラ116eとの合計五
つのローラ116,…からなる。
【0035】第二の群は、斜め下方に配置された前記回
転軸体115f、前記回転軸体115g、前記回転軸体
115hにそれぞれ設けられ、前記ローラ116a、前
記ローラ116b、前記ローラ116cと平行に配置さ
れ、それぞれと対向する三つのローラ116f、ローラ
116g、ローラ116hと、前記回転軸体115i、
前記回転軸体115jにそれぞれ設けられ、該最下流の
ローラ116hから水平方向に配置された二つのローラ
116i、ローラ116jとの合計五つのローラ11
6,…からなる。
【0036】第三の群は、前記回転軸体115kに設け
られ、前記ローラ116cおよび前記ローラ116hと
直線的にならぶように該ローラ116hと対向するロー
ラ116kの一つのローラ116からなる。
【0037】第四の群は、前記回転軸体115lに設け
られ、前記ローラ116dより上流側に位置する前記ロ
ーラ116jと前記ローラ116eとの間に介装され、
該ローラ116eと対向するローラ116lの一つのロ
ーラ116からなる。
【0038】また、前記第一のローラ群116,…(1
16a、116b、116c、116d、116e)
と、前記第二のローラ群116,…(116f、116
g、116h、116i、116j)とには、それぞれ
無端状のベルト118(118a,118b)が巻き掛
けており、対向する無端状のベルト118a,118b
の片面(対向面)同士が接触するようにされて、このベ
ルト118a,118bの接触面が感光材料Pの搬送経
路Xを構成する。
【0039】これらのローラ116,…およびベルト1
18a,118bは図3に模式的に示される。一方のベ
ルト118aは、ローラ116aからローラ116cに
かけて斜め下方に傾斜し、該ローラ116cにより略く
の字状に曲げられてローラ116dにかけて水平となっ
た後、該ローラ116dにより略くの字状に曲げられて
斜め上方に向けられている。他方のベルト118bは、
ローラ116fからローラ116hにかけて斜め下方に
傾斜し、該ローラ116hにより略くの字状に曲げられ
てローラ116jにかけて水平となる。
【0040】そして、二つのベルト118a,118b
は、対向面同士が接触した状態で、互いに沿って平行と
なっており、この二つのベルト118a,118bの接
触部位が搬送経路Xの一部を構成する。また、二つのベ
ルト118a,118bは、その上流側端が略一致し、
且つ、他方のベルト118bの長さが一方のベルト11
8aの長さより短く形成されているので、一方のベルト
118aの下流側端は、他方のベルト118bの下流側
端よりさらに下流側に延出した格好となる。
【0041】一方のベルト118aの他端側に位置する
ローラ116eと対向する前記ローラ116lは、この
二つのベルト118a,118bの下流側端間であっ
て、二つのベルト118a,118bの接触面と同一の
平面に接するように配置されてなり、二つのベルト11
8a,118bの接触部位から分離(他方のベルト11
8bとの対向面から離間)して延出した一方のベルト1
18aの対向面が、ローラ116lの外周面(約4分の
1円弧)と接触する。
【0042】従って、一方のベルト118aとローラ1
16lとの接触部位が搬送経路Xの一部を構成し、二つ
のベルト118a,118bの接触部位と繋がって連続
した搬送経路Xを構成する。即ち、搬送経路Xは、上流
側から、まず斜め下方に傾斜し、略くの字に曲げられて
水平となった後、一方のベルト118aの下流側端にて
ローラ116lにより約90度曲げられて上方に向かう
形態となる。
【0043】言い換えれば、感光材料Pは、上流側か
ら、まず斜め下方に傾斜して搬送され、水平方向に転換
されて直線的に搬送された後、ローラ116lにより小
さい曲率半径(ローラ116lの半径)をもって約90
度転換されて上方に搬出される。
【0044】尚、図2に示す如く、一方側のベルト11
8aの下流側端に位置するローラ116eの回転軸体1
15eには、タイミングベルト121を介して駆動手段
としてのモータ120の駆動が伝達されるようにしてお
り、モータ120が回転することで、一方のベルト11
8aが無端走行し、これに伴い、接触する他方のベルト
118bが無端走行すると共に、接触するローラ116
lが回転する。但し、他方のベルト118bとローラ1
16lとは別体の構成であるため、両者は独立して従動
可能である。
【0045】また、二つのベルト118a,118bの
上流側端間には、斜めに傾斜したガイド板124が介装
されており、前記露光ユニット7から送り出された感光
材料Pを二つのベルト118a,118bの間に誘導す
ることができる。
【0046】本実施形態に係る第二搬送ユニット11は
以上の構成からなり、感光材料Pの直線搬送部位に関与
する他方のベルト118bと、感光材料Pの曲線搬送部
位に関与するローラ116lとに分け、他方のベルト1
18bとローラ116lとがそれぞれ独立して回転可能
な構成にしているため、曲線搬送部位における感光材料
Pが他方のベルト118bの干渉を受けることはなくな
り、従って、曲線搬送部位における感光材料Pと一方の
ベルト118aとの滑りの発生を好適に防止して、曲線
搬送部位における感光材料Pを一定速度で搬送すること
ができ、搬送精度の向上を図ることができる。
【0047】従って、上記実施形態に係る第二搬送ユニ
ット11によれば、曲線搬送部位における感光材料Pと
一方のベルト118aとの滑りの発生を好適に防止し
て、曲線搬送部位における感光材料Pを一定速度で搬送
することができるため、小さい曲率半径(ローラ116
lの半径)をもって感光材料Pの搬送方向を転換するこ
とができ、装置本体1内の省スペース化、装置本体1の
小型化を図ることができる。
【0048】しかも、感光材料Pは、その乳剤面が一方
のベルト118aの対向面と対面するようにして搬送さ
れるので、直線搬送部位であっても曲線搬送部位であっ
ても、ベルト118aの対向面と感光材料Pの乳剤面と
の相対変位が規制され、乳剤面を好適に保護し、高品質
な写真を得ることができる。
【0049】また、前記ローラ116lの介装によっ
て、ローラ116eにおけるベルト118aの巻き付け
角度が大きくなるので、ローラ116eの駆動力をより
確実にベルト118aに伝達することができる。
【0050】尚、本発明に係るシートの搬送機構は、上
記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範
囲にて種々の変更が可能である。
【0051】従って、上記実施形態においては、露光ユ
ニット7から下方に送り出された感光材料Pを方向を転
換して上方に送り出す必要上、二つのベルト118a,
118bは略くの字状に屈曲されてなるが、本発明はこ
れに限定されず、二つのベルト118a,118bを略
くの字状に屈曲せず、直線状にして、水平方向から送り
出された感光材料Pを受け取って、二つのベルト118
a,118bで水平方向に搬送した後、ターン部にて搬
送方向を転換する形態であってもよい。要は、直線搬送
部位においては、一対のベルトにより搬送し、曲線搬送
部位においては、ベルトとローラとの組合せにより搬送
する構成であればよい。
【0052】また、上記実施形態においては、一対のベ
ルト118a,118bによる搬送方向から、ローラ1
16lの半径をもって約90度の方向転換を行なうもの
であったが、一方のベルト118aの下流側端のローラ
116eおよびローラ116lとの相対位置を変更する
ことで、方向転換角度を任意に変更することができるの
である。
【0053】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係るシートの搬送
機構は、被処理物の直線搬送部位に関与する他方のベル
トと、被処理物の曲線搬送部位に関与するローラとに分
け、他方のベルトとローラとが独立して回転可能な構成
にしているため、曲線搬送部位における被処理物が他方
のベルトの干渉を受けることはなくなり、従って、曲線
搬送部位における被処理物と一方のベルトとの滑りを好
適に防止して、曲線搬送部位における被処理物を一定速
度で搬送することができ、搬送精度の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す写真処理装置の全体
概略図。
【図2】同実施形態の搬送経路のターン部における搬送
ユニットの概略斜視図。
【図3】同実施形態の搬送経路のターン部における搬送
ユニットであって、(イ)は概略側面図、(ロ)は
(イ)のA部拡大図。
【図4】従来の搬送経路のターン部における搬送ユニッ
トであって、(イ)は概略側面図、(ロ)は(イ)の
A’部の拡大図。
【符号の説明】
1…装置本体、11…第二搬送ユニット(搬送ユニッ
ト)、110…フレーム、111…側板、112…補強
板、115…回転軸体、116…ローラ、118…ベル
ト、120…駆動モータ、121…タイミングベルト、
124…ガイド板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の被処理物を上流側から方向を
    転換して下流側に搬送するシートの搬送機構であって、
    ローラ(116,…)に巻き架けられ且つ対向面が互い
    に接触する一対のベルト(118a,118b)を備え
    てなり、一方のベルト(118a)の下流側端を、他方
    のベルト(118b)の下流側端より下流側に延出させ
    ると共に、対向面側に変位させ、さらに、該一方のベル
    ト(118a)の下流側端と他方のベルト(118b)
    の下流側端との間に、一方のベルト(118a)の対向
    面と外周面の一部で接触するにローラ(116l)を配
    置してなることを特徴とするシートの搬送機構。
  2. 【請求項2】 前記一方のベルト(118a)に係るロ
    ーラ(116e)を、駆動手段により回転操作する構成
    にしてなる請求項1記載のシートの搬送機構。
  3. 【請求項3】 前記ローラ(116l)を、一対のベル
    ト(118a,118b)の接触面と同一の平面に接す
    るように配置してなる請求項1又は2記載のシートの搬
    送機構。
  4. 【請求項4】 前記一方のベルト(118a)の対向面
    がローラ(116l)の外周面の約4分の1円弧で接触
    するよう、該ローラ(116l)と一方のベルト(11
    8a)の下流側端のローラ(116e)との相対位置を
    設定してなる請求項3記載のシートの搬送機構。
  5. 【請求項5】 感光材料をシート状の被処理物として、
    請求項1乃至4の何れかに記載のシートの搬送機構を用
    いたことを特徴とする写真処理装置。
JP11203392A 1999-07-16 1999-07-16 シートの搬送機構およびそれを用いた写真処理装置 Withdrawn JP2001033888A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014237542A (ja) * 2013-06-10 2014-12-18 マルヤス機械株式会社 吊下げコンベヤ

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JP2014237542A (ja) * 2013-06-10 2014-12-18 マルヤス機械株式会社 吊下げコンベヤ

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