JP2001032845A - 動圧軸受用シール手段 - Google Patents

動圧軸受用シール手段

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JP2001032845A
JP2001032845A JP11203694A JP20369499A JP2001032845A JP 2001032845 A JP2001032845 A JP 2001032845A JP 11203694 A JP11203694 A JP 11203694A JP 20369499 A JP20369499 A JP 20369499A JP 2001032845 A JP2001032845 A JP 2001032845A
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sealing means
wall surface
thrust
sleeve
thrust bush
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Sadao Sato
定男 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Oリングシールは狭い隙間へ密嵌状態に押し
込んで組付けられる。このため、しばしば組付け作業が
遅くなり、組付け時間が長くなり、また無理に押し込む
ことにより、Oリングがめくれたり、咬み込んだり、極
端な場合には、破壊又は切断等を起こす。その結果、潤
滑流体が漏泄するという危険がある。 【解決手段】 本来のシール作用を提供するオイルシー
ル用突出部と、シール手段を装着したスラストブッシュ
部材等をスリーブ部材等の凹部へ圧入する際に当該シー
ル手段がめくれたり咬み込んだり切断等を生じないよう
該シール手段を保持し、かつ組付け時には該シール手段
を所定の組付け位置へ案内する胴部と、を一体的に有す
るシール手段を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、概括的にはモータ
ーの部品に関し、特に動圧流体軸受を備えたモーターの
シール部材に関する。更に詳細には動圧流体軸受を備え
たモーターの潤滑流体が系外に漏泄するのを効果的に封
止すると共にその装着を容易にするための特殊な形態を
有するO型リング形状の案内部付きシール部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】モーター等において、少なくとも一方が
ラジアル動圧溝を有する一対のラジアル動圧面及び少な
くとも一方がスラスト動圧溝を有する一対のスラスト動
圧面に対して潤滑流体の分配、保持を適切に行い、これ
により長期に渡って安定して使用することが出来る動圧
流体軸受装置は知られている。
【0003】例えば、図8に示すように、モータ本体1
のベース部材2へ固定されている軸部材3と、軸部材3
の一端側へ半径方向外方へ突出するように設けてある円
盤状のスラストプレート部材4と、軸部材3とスリーブ
嵌合すると共にスラストプレート部材4を包囲しかつ軸
部材3に対して相対的に回転自在であるスリーブ部材5
と、スリーブ部材5へ固定され軸部材3の一端側にて軸
部材3及びスラストプレート部材4ヘ対置しているスラ
ストブッシュ部材6と、同様にスリーブ部材5へ固定さ
れ軸部材3の一端側にてスラストブッシュ部材6を覆っ
ているトップカバー部材7と、軸部材3及びスラストプ
レート部材4とスリーブ部材5及びスラストブッシュ部
材6との間の間隙へ充填されている潤滑流体8と、スリ
ーブ部材5とスラストブッシュ部材6との間から潤滑流
体8が漏泄することを防止するためのOリングシール部
材9と、により構成されているモーターは知られてお
り、スリーブ部材5はその下端部に半径方向外方に突出
するデイスク載置部10を有しており、このデイスク載
置部10に記録デイスク(図示なし)が搭載される。該
スリーブ部材5の内周面には環状のロータマグネット1
1が装着され、このロータマグネット11に対向してベ
ース部材2にはステータ12が装着されている。ステー
タ12は、ステータコアと該ステータコアに巻かれたコ
イルから構成されており、ステータ12のコイルへ電流
が送給されると、ステータ12とロータマグネット11
と、の磁気的相互作用によってスリーブ部材5が回転駆
動されるのである。
【0004】モータ本体1が駆動され、スリーブ部材5
が回転すると、軸部材3とスリーブ部材5との間、及び
スラストプレート部材4の半径方向外方面とスリーブ部
材5との間に充満されている潤滑流体8がラジアル動圧
軸受として機能し、更にスラストプレート部材4の下面
とこれに対向するスリーブ部材5、及びスラストプレー
ト部材4の上面とこれに対向するスラストブッシュ部材
6の間に充満されている潤滑流体8がスラスト動圧軸受
として機能する動圧流体軸受装置は広く知られている。
【0005】そして、このような動圧流体軸受装置にお
いて、ラジアル動圧軸受として機能している軸部材3と
スリーブ部材5との間及びスラストプレート部材4の半
径方向外方面とスリーブ部材5との間に充満されている
潤滑流体8、及びスラスト動圧軸受として機能している
スラストプレート部材4の下面とこれに対向するスリー
ブ部材5及びスラストプレート部材4の上面とこれに対
向するスラストブッシュ部材6の間に充満されている潤
滑流体8は、スラストブッシュ部材6と軸部材3及び/
又はスラストプレート部材4との間に形成される上方空
所13及びスリーブ部材5と軸部材3との間に形成され
る下方空所14における表面張力シールによって、それ
ぞれ漏泄が防止されている。
【0006】しかるに、図8に示すような公知の動圧流
体軸受装置において、スラストブッシュ部材6はスリー
ブ部材5に対して嵌合配置されている。このため、特に
モーターを長時間連続稼働した場合等において、スラス
トブッシュ部材6とスラストプレート部材4との間にお
いてスラスト軸受作用を提供している潤滑流体8が遠心
力あるいは毛細管現象等の作用により、その嵌合配置面
を介してトップカバー部材7側へ漏泄することがある。
このため、これまでは、図8に示すように、該スラスト
軸受作用を提供している潤滑流体がその部分から漏泄し
ないように、スラストブッシュ部材6の下面とその半径
方向外面との間に切り込み部15を設け、そこにそれ自
体公知のOリング部材9を装着し、これによりスラスト
ブッシュ部材6とスリーブ部材5との間を介して漏泄す
る潤滑流体の流動を阻止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかして、このOリン
グ9は、初めにスラストブッシュ部材6の切り込み部1
5へ装着し、その後、該スラストブッシュ部材6をスリ
ーブ部材5の凹部16へ密嵌状態に押し込んで組付けて
いる。一般に、Oリング9を切り込み部15へ装着する
と、装着されたOリング9の外径部分がスラストブッシ
ュ部材6の外径部分よりも幾分大きくなる。このため、
スラストブッシュ部材6をスリーブ部材5の凹部16へ
密嵌状態に組付ける際に、非常に困難を伴い、組付け作
業が遅くなり、組付け時間が長くなり、また無理に押し
込むことにより、しばしばOリング9がめくれたり、咬
み込んだり、極端な場合には、破壊又は切断等を起こ
す。その結果、潤滑流体がスラストブッシュ部材6とス
リーブ部材5との間から漏泄するという危険が存置す
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本件発明は、流
体動圧軸受において、スリーブ部材の凹部へ対するスラ
ストブッシュ部材の組付け時間を短縮し、かつ潤滑流体
がスラストブッシュ部材とスリーブ部材との間から漏泄
することを完全に防止するため、シール手段を装着した
スラストブッシュ部材が、短時間で確実にスリーブ部材
の凹部内へ装着出来るような、特殊な形態を有するシー
ル手段を提供する。より具体的には、本件発明にかかる
シール手段は、本来のシール作用を提供するオイルシー
ル用突出部と、シール手段を装着したスラストブッシュ
部材等をスリーブ部材等の凹部へ圧入する際に当該シー
ル手段がめくれたり咬み込んだり切断等を生じないよう
該シール手段を保持し、かつ組付け時には該シール手段
を所定の組付け位置へ案内する胴部と、を一体的に有す
るシール手段を提供する。これにより組み付け時にオイ
ルシール用突出部分がめくれようとしても、当該オイル
シール用突出部分の上下の胴部が当該シール手段を当初
の形状に保持するための保持力を発生し、こうして、シ
ール手段のめくれ、咬み込み、切れ等の発生を防止し、
組付け作業を容易にしかつ潤滑流体の漏洩を完全に解消
する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、具体例について述べる。図
1は本件発明にかかるシール手段を装備したモーター本
体20の一部を示している図6と同様の図である。図1
に示すモーター本体20において、軸部材22の下端部
はモータ本体20のベース部材(図示なし)へ固定され
ている。軸部材22の上方の一端側には、半径方向外方
へ突出するように円盤状のスラストプレート部材24が
設けてある。このスラストプレート部材24は軸部材2
2と別体に形成した後に該軸部材22へ固定することも
出来るし、軸部材22と一体的に形成することも出来
る。軸部材22にはスリーブ部材26がスリーブ嵌合し
ている。このスリーブ部材26はスラストプレート部材
24を包囲し、かつ軸部材22及びスラストプレート部
材24に対して相対的に回転自在に配置されている。更
に軸部材22の一端側には軸部材22及びスラストプレ
ート部材24ヘ対置してスラストブッシュ部材28が配
置され、このスラストブッシュ部材28の半径方向外方
端部はスリーブ部材26の上方凹部30に対して密嵌固
定されている。更に軸部材22の上方端部にはスラスト
ブッシュ部材28を覆うようにトップカバー部材32が
配置されており、このトップカバー部材32の半径方向
外方端部がスリーブ部材26の凹部30へ同様に密嵌固
定されている。更に、軸部材22及びスラストプレート
部材24と、スリーブ部材26及びスラストブッシュ部
材28と、の間の間隙34へは潤滑流体(図示なし)が
充填されている。
【0010】更にスリーブ部材26の凹部30とスラス
トブッシュ部材28との密嵌部分から潤滑流体が漏泄す
ることを防止するため、スリーブ部材26の凹部30と
スラストブッシュ部材28との間にはシール手段36が
配置されている。更に、このシール手段36を適切に配
置するため、スラストブッシュ部材28の半径方向外方
の側面の一部には該シール手段36を受け入れるための
シール手段受け入れ部38が形成されている。このシー
ル手段受け入れ部38はスラストブッシュ部材28の半
径方向外方の側面の一部を半径方向内方へ向かって削り
落としそこにシール手段36を受け入れるための凹部を
形成することにより構成されている。このため、該スラ
ストブッシュ部材28は、図2に示すように、スリーブ
部材26の凹部30へ密嵌しそこへ固着されるに適する
所定の直径寸法及び厚みを有する上方拡径部分40と、
直径Dを有し高さLを有する縮径部分からなるシール手
段受け入れ部38と、該スラストブッシュ部材28の中
心部を上下方向に貫通しかつ軸部材22が挿通するため
の中心孔42と、を有している。
【0011】一方、スラストブッシュ部材28のシール
手段受け入れ部38へ装着されるシール手段36は、図
3及び図4に示すように概ね円筒形状を有している。こ
の円筒形状のシール手段36の外側壁面50のほぼ中央
位置には該外側壁面50から概ね半円形状若しくは楕円
形状を含む曲線形状に隆起している突出部52が一体的
に形成されている。更に該円筒形状のシール手段36の
内側壁面54は前記スラストブッシュ部材28のシール
手段受け入れ部38へ嵌合するよう、該シール手段受け
入れ部38の直径Dとほぼ同様な内径Dを有している。
また、該外側壁面50と内側壁面54との間には厚み
“t”の胴部56が形成されている。
【0012】このシール手段36は、好ましくは通常の
Oリング部材成形材料よりも幾分固い材質で構成するこ
とが好ましく、例えばショアA硬度が40〜70程度の
ものがよい。またシール手段を形成する材料としては、
耐油性及び耐圧性に富むNBR(ニトリルゴム)、バイ
トン、ウレタン等が好ましい。
【0013】シール手段36をより詳細に検討すると、
該シール手段36の胴部56の肉厚は“t”であり、突
出部52の高さは“h”である。更に、図3及び図4に
おいて示すように、突出部52の上下位置にある外側壁
面50の長さは“a”であり、突出部52の裾部の長さ
は“b”である。このため、該シール手段36の全体の
長さLは、(L=2a+b)である。この長さLは、ス
ラストブッシュ部材28のシール手段受け入れ部38の
長さにほぼ等しい。ここにおいて、好ましくは、h≧t
である。これにより、外側壁面50のめくり作用が効果
的に防止出来るからである。更に突出部52は、図3の
実施例においては、半円形若しくは楕円形断面を含む曲
線形状を有しているが、この場合に当該突出部52を形
成している曲線の挟角若しくは中心角“c”は、c≦1
80°、好ましくはc<180°である。突出部52の
裾部分へ応力集中が発生し、該突出部52が破壊するの
を防止するためのである。
【0014】図5は別の形態のシール手段60を示す図
3と同様の図である。このシール手段60が図3のシー
ル手段36と異なる点は、図5におけるシール手段60
では外側壁面全体に曲線形状断面を有する突出部62が
形成されていることである。そのため、突出部62へ対
して押し込み力が付加されたときに、図3のシール手段
36よりも強い押し込み力に耐えることが出来る。しか
しこの場合においても、好ましくは、h≧tの関係は維
持されるであろう。
【0015】図6は、更に別の形態を有する、外側壁面
全体に突出部72が形成されているシール手段70を示
す、図5と同様の図である。この図に示すシール手段7
0が図5のシール手段と異なる点は、図5においては、
突出部62の全体が円形又は楕円等の曲線断面セグメン
トにより構成されているのに対して、図6においては、
突出部72が、傾斜角度“d”を持つ一対の斜面74、
74と、それらの斜面の上端部にある曲線形状断面頂部
76と、により形成されていることである。この実施例
においては、突出部72が一定角度を持つ斜面74によ
り形成されているので、シール手段を装着したスラスト
ブッシュ部材をスリーブ部材へ組付ける組付け作業をス
ムースに行うことが出来る利点がある。
【0016】図7は、更に別の実施例を示すシール手段
80の断面図である。図3、図5及び図6のシール手段
は図において上下が対称な形状を有している。そのため
スラストブッシュ部材へ対するシール手段の装着がその
方向性を気にすることなく容易に行うことが出来る。し
かし、図7の実施例においては、シール手段80の突出
部82が上下位置において非対称に形成されている。即
ち、組付け初期の位置決めが容易なように、突出部82
の下方部分が一定の傾斜角度“e”を有する斜面84に
より構成されており、この斜面84がシール手段80の
厚みの中心部よりも上方まで伸びている。このためスラ
ストブッシュ部材28へ対してシール手段80を装着す
る場合に、これまでのシール手段と異なり、シール手段
の上下位置を間違わないように留意する必要がある。こ
こでも、該シール手段80の厚み“t”と突出部82の
頂部までの高さ“h”とは、好ましくは、h≧tの関係
は維持されるであろう。この実施例においては、該斜面
84を介して当該シール手段80を極めて容易に所定位
置へ位置決めすることが出来る。
【0017】なお、これら図5〜図7に示すシール手段
においても、材質、硬度等は、図3に示すシール手段3
6において述べたと同様のものが好ましい。更にこれら
のシール手段において、厚み“t”を有する胴部56
は、シール手段をスラストブッシュ部材28へ装着する
ことを容易に行うための案内作用を提供すると共に、更
に該シール手段を装着したスラストブッシュ部材28を
スリーブ部材26へ組付ける時に該シール手段をスリー
ブ部材の上方凹部30へ対して案内する案内作用を提供
している。
【0018】これらのシール手段36、60、70、8
0は、初めにスラストブッシュ部材28のシール手段受
け入れ部38に対してそれぞれのシール手段の内側壁面
54を装着される。このとき該シール手段は高さ“L”
を有しているのでシール手段によじれが発生することが
なく、また厚み“t”の胴部56がシール手段をシール
手段受け入れ部38へ円滑に案内するので、シール手段
はシール手段受け入れ部38へ容易に装着される。次い
で、該シール手段を装着したスラストブッシュ部材28
がスリーブ部材26の上方凹部30へ組付けられる。こ
のとき初めにスラストブッシュ部材28の中心孔42を
軸部材22の上方端に位置決めし、次いで、該スラスト
ブッシュ部材28を静かにスリーブ部材26の上方凹部
30内へ差し込む。この際、シール手段の突出部の外径
は、実質的にスリーブ部材26の上方凹部30の内径よ
りも大きいので、シール手段の突出部がスリーブ部材2
6の上方凹部30の上端縁部へ衝接する。ここで、シー
ル手段受け入れ部38へシール手段36を装着したスラ
ストブッシュ部材28を静かにスリーブ部材26の上方
凹部30内へ押し込む。このとき、シール手段の突出部
52が該上方凹部30の上縁部により上方へ押し上げら
れる。しかしながら、本件発明のシール手段において
は、いずれも厚み“t”を有する胴部56がかなり固
く、突出部52に押上力が付与された場合にも変形が阻
止され、内側壁面54がシール手段受け入れ部38へ接
合した状態を維持する。
【0019】しかるにスラストブッシュ部材28のシー
ル手段受け入れ部38にシール手段36を装着したスラ
ストブッシュ部材28を更に大きい力でスリーブ部材2
6の上方凹部30内へ押し込む。このとき、シール手段
は、その全体形状を変形することなく、当該シール手段
の突出部が押圧されることにより該シール手段がシール
手段受け入れ部38の面を滑りスラストブッシュ部材2
8の上方拡径部分40の下面へ圧接される。更にスラス
トブッシュ部材28を下方へ押圧すると、シール手段の
突出部が半径方向内方へ僅かに変形し、シール手段は強
制的にスリーブ部材26の上方凹部30内へ押し込まれ
る。上方凹部30へ強制的に押し込まれたシール手段3
6はその後、突出部52が半径方向内方へ押圧されるこ
とにより当初の取り付け位置まで弾性復帰する。
【0020】図3に示すシール手段36以外のシール手
段60、70、80においても同様の手順でシール手段
の突出部が半径方向内方へ僅かに変形し、シール手段は
強制的にスリーブ部材26の上方凹部30内へ押し込ま
れる。その後、スラストブッシュ部材28の上方拡径部
分40がスリーブ部材26の上方凹部30内へ押し込ま
れ、そこに密嵌する。
【0021】
【発明の効果】本件発明によれば、シール手段が、スラ
ストブッシュ部材の上方拡径部分の下方にあるシール手
段受け入れ部へ受け入れられる内側壁面と、外側壁面
と、内側壁面と外側壁面との間にありシール手段をスラ
ストブッシュ部材へ装着する際に該シール手段を適切に
スラストブッシュ部材のシール手段受け入れ部へ案内し
かつシール手段をスリーブ部材の上方凹部へ組付ける際
には該シール手段を当該上方凹部へ対して適切に案内す
る胴部と、外側壁面へ設けられた突出部と、を有してお
り、シール手段を装着したスラストブッシュ部材をスリ
ーブ部材へ組み込むときに、胴部がシール手段を確実に
案内すると共に、シール手段の突出部が偏倚力を受けて
もその偏倚力が胴部、更にはスラストブッシュ部材の上
方拡径部分によって吸収され、そのため、該組込み時に
シール手段が全く変形を起こすことなく、従ってシール
手段がめくれたり、咬み込んだり、更には、破壊又は切
断等を起こすことなく、迅速にかつ安全確実に所定位置
へ装着される。その結果、潤滑流体がスラストブッシュ
部材とスリーブ部材との間から漏泄するという心配が完
全に解消出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本件発明にかかるシール手段を備えた動圧流
体軸受装置の一部断面図である。
【図2】 図1に示す動圧流体軸受装置に使用されてい
るスラストブッシュ部材の斜視図である。
【図3】 本件発明にかかるシール手段の例を示す断面
図である。
【図4】 図3に示すシール手段の斜視図である。
【図5】 本件発明にかかるシール手段の別の例を示す
断面図である。
【図6】 本件発明にかかるシール手段の更に別の具体
例を示す断面図である。
【図7】 本件発明にかかるシール手段のまた、別の一
例を示す断面図である。
【図8】 公知の動圧流体軸受装置の一例を示す断面図
である。
【符号の説明】
20:モータ本体 22:軸部材 24:スラストプレート部材 26:スリーブ部材 28:スラストブッシュ部材 30:上方凹部 32:トップカバー部材 34:間隔 36:シール手段 38:シール手段受け入れ部 40:上方拡径部分 50:外側壁面 52:突出部 54:内側壁面 60、70、80:シール手段 62、72、82:突
出部 74、84:傾斜部 76:頂部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動圧軸受の潤滑流体が系外へ漏出するの
    を阻止するために使用するシール手段であって、内側壁
    面と、外側壁面と、両壁面間にある胴部と、外側壁面か
    ら半径方向外方へ隆起している突出部と、を備えている
    概ね円筒形状を有している動圧軸受用シール手段。
  2. 【請求項2】 軸部材と、軸部材の一方の端部近傍に配
    設され半径方向外方へ突出するスラストプレート部材
    と、軸部材にスリーブ嵌合するとともにスラストプレー
    ト部材を包囲し、かつ軸部材及びスラストプレート部材
    に対して相対的に回転自在に配置されているスリーブ部
    材と、軸部材の一方の端部側において軸部材及びスラス
    トプレート部材ヘ対置しており半径方向外方端部がスリ
    ーブ部材の上方凹部へ密嵌固定されているスラストブッ
    シュ部材と、を有しているモーター本体において、スラ
    ストブッシュ部材とスリーブ部材との衝合面からの潤滑
    流体の漏れを防止するためのシール手段であって、 上方拡径部分とシール手段受け入れ部とを有しているス
    ラストブッシュ部分の該シール手段受け入れ部へ装着さ
    れるため、該シール手段受け入れ部の外径と概ね同一の
    内径を有しており、 胴部の外側には突出部が一体的に形成されており、 該突出部がスリーブ部材へ密着してシール作用を提供し
    ていることを特徴とするシール手段。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のシール手段であ
    って、胴部の外側壁面に断面が曲線形状を有する突出部
    が一体的に形成されており、該突出部の挟角が180°
    より小さいシール手段。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載のシール手段であ
    って、外側壁面全体に断面が曲線形状を有する突出部が
    一体的に形成されているシール手段。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載のシール手段であ
    って、突出部の断面形状が、一定の傾斜角度を持つ一対
    の斜面と、それらの斜面の上端部にある円形断面頂部
    と、により一体的に形成されているシール手段。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2に記載のシール手段であ
    って、突出部がそれぞれ異なる傾斜角度を有する一対の
    斜面から形成されることにより該突出部がその頂部に関
    して軸線方向に非対称に形成されているシール手段。
  7. 【請求項7】 胴部の厚みtと突出部の高さhとの関係
    が、h≧tである上記請求項1〜6の何れか1に記載の
    シール手段。
  8. 【請求項8】 ショアA硬度が40〜70の耐油性及び
    耐圧性に富むNBR(ニトリルゴム)、バイトン、ウレ
    タンの一により形成されている上記1〜7の何れか1に
    記載のシール手段。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006132325A1 (ja) 2005-06-10 2006-12-14 Nok Corporation ブレンドゴム組成物
TWI745869B (zh) * 2020-02-19 2021-11-11 鴻進科技股份有限公司 複合式軸承結構

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