JP2001032331A - 建設機械の領域制限制御装置および領域制限制御方法 - Google Patents

建設機械の領域制限制御装置および領域制限制御方法

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JP2001032331A
JP2001032331A JP11204506A JP20450699A JP2001032331A JP 2001032331 A JP2001032331 A JP 2001032331A JP 11204506 A JP11204506 A JP 11204506A JP 20450699 A JP20450699 A JP 20450699A JP 2001032331 A JP2001032331 A JP 2001032331A
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working device
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area
control
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JP11204506A
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Sadahisa Tomita
▲禎▼久 冨田
Masakazu Haga
正和 羽賀
Kazuo Fujishima
一雄 藤島
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行時や旋回時に建設機械が急に傾く等した
ときに、領域制限制御が自動的に解除される建設機械の
領域制限制御装置や領域制限制御方法の提供。 【解決手段】 下部走行体1と、上部旋回体2と、フロ
ント作業装置6とを有する建設機械に設けられ、フロン
ト作業装置6の動作を制御するパイロットバルブ21c
〜21eの操作にかかわらず、フロント作業装置6の動
作範囲を予め与えられる所定領域内に制限する領域制限
制御装置において、下部走行体1および上部旋回体2の
少なくとも一方が動作していることを検出するシャトル
ブロック22,圧力スイッチ28a,28bによって下
部走行体1および上部旋回体2の少なくとも一方の動作
が検出されたならばフロント作業装置6の動作制限を解
除するソレノイドバルブユニット23,制御部244,
判定部245とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
建設機械の領域制限制御装置および領域制限制御方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械、例えば油圧ショベルでは下部
走行体上に上部旋回体を旋回可能に設け、上部旋回体に
はブーム、アーム、バケットといったフロント作業部材
からなるフロント作業装置を備えている。オペレータは
上部旋回体に設けられた運転室内で操作レバー等を操作
することにより、走行、旋回、フロント作業装置の動作
等を制御して掘削作業等を行う。これらのフロント作業
部材はそれぞれが関節部によって連結されて回動運動を
行うので、それらのフロント作業部材が所定作業領域内
で動作するように操作するのは難しい作業である。その
ため、オペレータが操作レバー等を操作して作業を行っ
ている最中にフロント作業部材が所定作業領域を越えて
動作しないように制御する領域制限制御装置が提案され
ている。
【0003】領域制限制御装置を備える油圧ショベルで
は、以下のようにしてフロント作業装置の位置を制御し
ている。まず、アームおよびブームの位置をポテンショ
メータ等を用いた角度センサで、バケットの位置をバケ
ットストロークシリンダセンサ等でそれぞれ検出すると
ともに、傾斜角センサにより油圧ショベルの前後左右の
傾斜を検出し、それらの検出データと予め入力されてい
るブーム、アーム、バケット等の寸法情報とに基づいて
フロント作業装置の位置(バケットの角度や爪先の位置
等)を算出する。算出されたフロント作業装置の位置と
予め設定された制限領域とに基づいてフロント作業部材
の動作を制御して掘削深さの制限を行ったり、フロント
作業装置の軌跡制御を行ったりしている。
【0004】例えば、オペレータが誤って制限領域外
(侵入不可領域)へバケットを移動させようとしてもバ
ケットは自動的に境界線上で滑らかに停止し、また、そ
の途中でオペレータがフロント作業装置の速度の減少か
ら侵入不可領域に近づいていることを判断してバケット
刃先を戻すことが可能となる。このように、領域制限制
御装置によってオペレータの操作上の負担が軽減した
り、作業性の向上を図ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、走行時や旋
回時に油圧ショベルが急に大きく傾く等してバケット爪
先の算出位置が急に設定の領域を越えてしまうような場
合、領域制限制御装置が作動して自動的にブームを上げ
る等の動作が行われることになる。例えば、地面から浅
い位置に掘削制限領域を設定して作業を行っている場合
に、フロントを伸ばした状態で坂を下るとバケットが制
限領域を越えてしまう。そのため、領域制限制御装置が
作動してバケットが制限領域内となるようにブームを上
昇させることになる。このようにオペレータが予想しな
い動作が急に行われた場合、誤操作等を誘発しやすいと
いう問題があった。
【0006】本発明の目的は、建設機械が傾く等したと
きに、フロント作業装置の予期しない急動作を防止する
ことができる建設機械の領域制限制御装置および領域制
限制御方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明の実施の形態を示す
図1,2,5および17に対応付けて説明する。 (1)図1,2および5に対応付けて説明すると、請求
項1の発明は、走行装置1と、旋回装置2と、フロント
作業装置6とを有する建設機械に設けられ、フロント作
業装置6の動作を制御する手動操作手段21c〜21e
の操作にかかわらず、フロント作業装置6の動作範囲を
予め与えられる所定領域内に制限する領域制限制御装置
に適用され、走行装置1および旋回装置2の少なくとも
一方が動作していることを検出する検出手段22,28
a,28bと、検出手段22,28a,28bによって
走行装置1および旋回装置2の少なくとも一方の動作が
検出されたならばフロント作業装置6の動作制限を解除
する解除手段23,244,245とを設けたことによ
り上述の目的を達成する。 (2)図5および18に対応付けて説明すると、請求項
2の発明は、請求項1に記載の領域制限制御装置におい
て、検出手段は、走行用操作部211a,211bおよ
び旋回用操作部211fの各々に設けられた操作部位置
検出装置90で構成した。 (3)図1,2および5に対応付けて説明すると、請求
項3の発明は、走行装置1と、旋回装置2と、フロント
作業装置6とを有する建設機械に設けられ、フロント作
業装置6の動作を制御する手動操作手段21c〜21e
の操作にかかわらず、フロント作業装置6の動作範囲を
予め与えられる所定領域内に制限する領域制限制御装置
に適用され、フロント作業装置6の作動および停止を検
出する検出手段22,28a,28bと、検出手段2
2,28a,28bによってフロント作業装置6が停止
していることが検出されたならばフロント作業装置6の
制限動作を解除する解除手段23,244,245とを
設けたことにより上述の目的を達成する。 (4)請求項4の発明は、フロント作業装置6の動作を
制御する手動操作手段21c〜21eの操作にかかわら
ず、フロント作業装置6の動作範囲を予め与えられる所
定領域内に制限する建設機械の領域制限制御方法に適用
され、フロント作業装置6が前記所定領域を越えた場合
には、フロント作業装置6の動作速度を低速に制御しつ
つフロント作業装置6を所定領域内へ移動させるように
したことにより上述の目的を達成する。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が発明の実施の形態に限定されるものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図19を参照して本
発明の実施の形態を説明する。なお、以下に述べる実施
の形態では、本発明を油圧ショベルに適用した場合につ
いて説明する。 −第1の実施の形態− (全体構成の説明)図2は油圧ショベルの概略構成を示
す図であり、油圧ショベルの下部走行体1には旋回機構
を介して上部旋回体2が設けられている。上部旋回体2
にはブーム3が軸10に関して回動可能に連結され、ブ
ーム3の先端部にはアーム4が軸11に関して回動可能
に連結される。さらに、アーム4の先端部にはバケット
5が軸12に関して回動可能に連結されている。これら
ブーム3,アーム4,バケット5によって油圧ショベル
のフロント作業装置6が構成されている。2aは上部旋
回体2に設けられた運転室であり、オペレータは運転室
2a内に配置された操作レバー(不図示)を操作して油
圧ショベルの走行、旋回やフロント作業装置6の操作を
行う。
【0010】7はブーム3を駆動するブームシリンダ、
8はアーム4を駆動するアームシリンダ、9はバケット
5を駆動するバケットシリンダであり、これらのシリン
ダ7〜9はオペレータが操作レバー(不図示)に対して
行った操作量に応じて出力されるパイロット圧信号(後
述する)などの操作信号に従って動作する。上部旋回体
2とブーム3との連結軸近傍には上部旋回体2とブーム
3とが成す相対角度を検出するブーム角度センサS1が
設けられ、ブーム3とアーム4との連結軸近傍にはブー
ム3とアーム4とが成す相対角度を検出するアーム角度
センサS2が設けられている。また、バケットシリンダ
9の伸縮部近傍には、バケットシリンダ9の長さを検出
するバケットシリンダストロークセンサS3が設けられ
ている。これらのセンサS1〜S3によってフロント作
業装置6の姿勢状態を検出するフロントセンサFSが構
成される。また、運転室2a内には車体の前後左右の傾
斜を検出する傾斜角センサS4(不図示)が設けられて
いる。
【0011】(油圧回路の説明)図3は、図2に示す油
圧ショベルの油圧回路の概略構成を示す図である。この
回路はエンジンEにより駆動される油圧ポンプPおよび
パイロットポンプPPを有し、油圧ポンプPから吐出さ
れる圧油によって各種の油圧アクチュエータ20を駆動
する。油圧ポンプPと油圧アクチュエータ20との間に
は、油圧アクチュエータ20へ供給される圧油を制御す
るコントロールバルブCVが設けられる。一方、パイロ
ットポンプPPからの吐出油はパイロット一次圧として
パイロットバルブユニット21およびシャトルブロック
22に供給される。
【0012】コントロールバルブCVを構成するバルブ
CV1〜CV6は油圧パイロット式制御弁であって、パ
イロットバルブユニット21から出力されるパイロット
圧油がソレノイドバルブユニット23およびシャトルブ
ロック22を介してそれぞれ供給される。ソレノイドバ
ルブユニット23は、パイロットバルブユニット21か
らシャトルブロック22へのパイロット圧油の流れを制
御するためのバルブである。24はフロントセンサFS
や傾斜角センサS4からの信号に基づいてソレノイドバ
ルブユニット23を制御するコントロールユニットであ
る。
【0013】図4はコントロールバルブCVの詳細を示
す図である。バルブCV1は左走行用油圧モータ40へ
の圧油の流れを制御し、バルブCV2は右走行用油圧モ
ータ41への圧油の流れを制御する。例えば、バルブC
V1に入力されるパイロット圧BfによりバルブCV1
のスプールが右方向に移動して第1の切換位置P1とな
ると、左走行用油圧モータ40が正転駆動される。逆
に、パイロット圧Brによりスプールが左方向に移動し
て第2の切換位置P2となると、左走行用油圧モータ4
0が逆転駆動される。そして、左走行用油圧モータ40
の駆動により図2に示す下部走行体1の左側の履帯が、
右走行用油圧モータ41の駆動により右側の履帯がそれ
ぞれ駆動される。
【0014】バルブCV3はバケットシリンダ9への圧
油の流れを、バルブCV4はブームシリンダ7への圧油
の流れを、バルブCV5はアームシリンダ8への圧油の
流れをそれぞれ制御する。例えば、バルブCV4に入力
されるパイロット圧Ddによりスプールが右側に移動し
て第1の切換位置P1となり、図4のブームシリンダ7
が収縮駆動されて図2のブーム3が下方に駆動される。
逆に、バルブVC4が第2の切換位置P2となるとブー
ムシリンダ7が伸長駆動され、ブーム3が上方に駆動さ
れる。バルブCV3,CV5についても同様の動作を行
う。また、バルブCV6は上部旋回体2を旋回駆動する
旋回用油圧モータ42への圧油の流れを制御するコント
ロールバルブであり、バルブCV1,CV2と同様の動
作を行う。
【0015】図5および図6はそれぞれパイロットバル
ブユニット21およびシャトルブロック22の詳細を示
す図である。図5においてパイロットバルブユニット2
1は6つのパイロットバルブ21a〜21fを備えてお
り、パイロットバルブ21aはバルブCV1を作動させ
るパイロット圧Bf,Brを出力し、同様に、パイロッ
トバルブ21bはパイロット圧Ar,Afを、パイロッ
トバルブ21cはパイロット圧Cd,Ccを、パイロッ
トバルブ21dはパイロット圧Dd,Duを、パイロッ
トバルブ21eはパイロット圧Ec,Edを、パイロッ
トバルブ21fはパイロット圧Fr,Flをそれぞれ出
力する。211a,211bはパイロットバルブ21
a,21bの操作ペダル、211c〜211fはそれぞ
れパイロットバルブ21c〜21fの操作レバーであ
る。
【0016】図5に示すようにパイロットバルブ21d
は、操作レバー211dが図中A方向に操作されたとき
にパイロットポンプPPから吐出された圧油をその操作
量に応じて減圧して出力する第1の減圧弁212dと、
操作レバー211dが図中B方向に操作されたときにパ
イロットポンプPPから吐出された圧油をその操作量に
応じて減圧して出力する第2の減圧弁213dとを有す
る。パイロットバルブ21a〜21c,21e,21f
もパイロットバルブ21dと同様の構造を有しており、
図中の212a〜212c,212e、212fは第1
の減圧弁を、213a〜213c,213e、213f
は第2の減圧弁をそれぞれ表している。
【0017】パイロットバルブ21aの第1の減圧弁2
12aは管路30aを介して図6のシャトルブロック2
2の管路50aに接続され、第2の減圧弁213aは管
路31aによりシャトルブロック22の管路51aに接
続される。これらの管路50a,51aはバルブCV1
に接続され、バルブCV1にパイロット圧Br,Bfを
与える。また、パイロットバルブ21bの第1の減圧弁
212bは管路30bによりシャトルブロック22の管
路50bに接続され、第2の減圧弁213bは管路31
bによりシャトルブロック22の管路51bに接続され
る。これらの管路50b,51bはバルブCV2に接続
され、バルブCV2にパイロット圧Ar,Afを与え
る。同様に、パイロットバルブ21fの第1の減圧弁2
12fは管路30fによりシャトルブロック22の管路
50fに接続され、第2の減圧弁213fは管路31f
によりシャトルブロック22の管路51fに接続され
る。これらの管路50f,51fはバルブCV6に接続
され、バルブCV6にパイロット圧Fr,Flを与え
る。
【0018】また、パイロットバルブ21c〜21eの
減圧弁212c〜212e,213c〜213eとシャ
トルブロック22との間には、ソレノイドバルブ(電磁
切換弁)231がそれぞれ設けられる。これら6つのソ
レノイドバルブ231によって図1のソレノイドバルブ
ユニット23が構成される。ソレノイドバルブ231は
図7に示すような構造を有しており、中立位置P10で
は減圧弁212c〜212e,213c〜213eから
のパイロット圧油はそのままシャトルブロック22へと
供給される。一方、ソレノイドバルブ231が切換位置
P11に切り換えられるとシャトルブロック22側はオ
イルタンクTに接続され、切換位置P12に切り換えら
れるとパイロットポンプPPからの圧油がシャトルブロ
ック22に供給される。
【0019】(ソレノイドバルブ231の動作説明)図
7に示すソレノイドバルブ231の機能をブーム3の動
作を例に説明する。図8は、ブーム操作用パイロットバ
ルブ21dの管路30dおよび31dに設けられた各ソ
レノイドバルブ231の切換位置とブーム3の動作との
関係を表にしたものである。表の(1)のようにいずれ
のソレノイドバルブ231も中立位置P10である場合
には、減圧弁212d,213dからのパイロット圧油
はそのままバルブCV4(図6参照)に供給されるた
め、操作レバー211dの操作通りにブーム3は動作す
る。
【0020】表の(2)のようにいずれのソレノイドバ
ルブ231も切換位置P11である場合には、シャトル
ブロック22(図6参照)の管路50d,51dはいず
れもオイルタンクTに接続され、バルブCV4に入力さ
れるパイロット圧Dd,Duは等しくなる。その結果、
ブーム3は操作レバー211dの操作に関わらず停止す
る。
【0021】表の(3)のようにブーム下げ管路30d
に設けられたソレノイドバルブ231は切換位置P11
であって、ブーム上げ管路31dに設けられたソレノイ
ドバルブ231は切換位置P12である場合には、シャ
トルブロック22のブーム下げ管路50dはオイルタン
クTに接続され、ブーム上げ管路51dはパイロットポ
ンプPPに接続される。そのため、バルブCV4に入力
されるパイロット圧Duによりブーム3は操作レバー2
11dの操作に関わらず上昇することになる。
【0022】また、(3)とは逆に(4)のようにブー
ム下げ管路30dに設けられたソレノイドバルブ231
は切換位置P12であって、ブーム上げ管路31dに設
けられたソレノイドバルブ231は切換位置P11であ
る場合には、シャトルブロック22のブーム下げ管路5
0dはパイロットポンプPPに接続され、管路51dは
オイルタンクTに接続される。その結果、上述した
(3)の場合とは逆に、ブーム3は操作レバー211d
の操作に関わらず降下することになる。ブーム3以外の
ソレノイドバルブ231についても同様であり説明を省
略する。
【0023】(シャトルブロック22の詳細説明)次い
で、図6に示したシャトルブロック22について説明す
る。シャトルブロック22はシャトル弁52〜61を備
えており、シャトル弁52および53の出力はシャトル
弁58に入力され、そのシャトル弁58の出力およびシ
ャトル弁57の出力がシャトル弁61に入力される。そ
の結果、操作ペダル21a,21bおよび操作レバー2
1fのいずれかが操作されている時には、すなわち、走
行または旋回の少なくとも一方が行われているときには
シャトル弁61の出力にパイロット圧が発生することに
なる。このパイロット圧が走行・旋回信号X2である。
【0024】また、シャトル弁55および56の出力は
シャトル弁59に入力され、そのシャトル弁59の出力
およびシャトル弁54の出力がシャトル弁60に入力さ
れる。その結果、操作レバー21c〜21eのいずれか
が操作されているときには、すなわち、フロント操作が
行われているときにはシャトル弁60の出力にパイロッ
ト圧が発生することになる。このパイロット圧がフロン
ト操作信号X1である。
【0025】(コントロールユニット24の詳細説明)
図1はコントロールユニット24とその周辺装置との関
係を示すブロック図である。図1において、25は領域
制限制御を行う際の制限領域データを入力するための制
限領域入力装置であり、制限領域入力装置25によりデ
ータが入力されるとコントロールユニット24の制限領
域記憶部241にそのデータが記憶される。また、フロ
ント作業装置6の位置(例えば、ブーム3の上端位置や
バケット爪先位置など)を算出する際に必要となるブー
ム3,アーム4,バケット5等の寸法は、基準データと
して予めコントロールユニット24の基準データ記憶部
(EEPROMなどが用いられる)242に入力され
る。26は、その基準データを入力するための基準デー
タ入力装置である。また、27は制限制御指示スイッチ
であり、制限制御指示スイッチ27がオンのときには領
域制限制御が実行され、オフのときには領域制限制御が
解除されてフロント作業装置6はオペレータの操作通り
に動作する。これら制限領域入力装置25,基準データ
入力装置26,制限制御指示スイッチ27は図2に示す
運転室2a内に設けられる。
【0026】28aはシャトルブロック22からのフロ
ント操作信号X1によりオンする圧力スイッチであり、
28bはシャトルブロック22からの走行・旋回信号X
2によりオンする圧力スイッチである。コントロールユ
ニット24の判定部245は、圧力スイッチ28a,2
8bのオン・オフ信号および制限制御指示スイッチ27
のオン・オフに基づいて制限制御オンフラグFonを制御
部244へ出力する。
【0027】判定部245は、制限制御指示スイッチ2
7がオフの場合には圧力スイッチ28a,28bのオン
・オフにかかわらず制限制御オンフラグFonを出力しな
い。一方、制限制御指示スイッチ27がオンの場合に
は、例えば、図9(a)に示すような規則に従って制限
制御オンフラグFonを制御部244へ出力する。図9
(a)に示す例では、圧力スイッチ28aがオンで圧力
スイッチ28bがオフのときのみにフラグFonが出力さ
れる。すなわち、オペレータによるフロント操作が有っ
て、かつ、走行・旋回操作が無いときに制限制御オンフ
ラグFonが出力される。
【0028】図9(b)は制限制御指示スイッチ27が
オンの場合の他の判定例を示したものである。図9
(b)では圧力スイッチ28bがオフであれば圧力スイ
ッチ28aのオン・オフに関係無く制限制御オンフラグ
Fonが出力される。すなわち、走行・旋回操作が行われ
ている場合には、フロント操作の有無に関係なく制限制
御オンフラグFonが出力される。
【0029】コントロールユニット24のフロント位置
演算部243は、フロントセンサFS,傾斜角センサS
4からの検出データと基準データ記憶部242に記憶さ
れている基準データとに基づいてフロント作業装置6の
位置を算出し、算出結果を制御部244へ出力する。例
えば、油圧ショベルの姿勢が図10(a)に示すように
地表面に対して水平である場合は、地表面に固定された
座標系Sは油圧ショベルに固定された座標系S’と一致
しており、それらの座標系でのバケット爪先位置はフロ
ントセンサFSの値に基づいて算出される。一方、図1
0(b)のように油圧ショベルが地表面に対して角度θ
だけ傾いている場合には、フロントセンサFSのデータ
に基づいて座標系S’での位置を算出し、算出された値
を傾斜角センサS4のデータ(角度θ)を用いて変換す
ることにより座標系Sでのバケット爪先位置が算出され
る。
【0030】制御部244が判定部245からの制限制
御オンフラグFonを受信したときには、制御部244は
フロント位置演算部243の算出結果と制御領域記憶部
241に記憶されている制御領域とに基づいてソレノイ
ドバルブユニット23の各ソレノイドバルブ231を図
8に示す(1)〜(4)のいずれかに制御し、フロント
位置が制限領域内となるようにフロント作業装置6の動
作を制御する。以下ではこのような制御を制限制御モー
ドと呼ぶことにする。
【0031】一方、オンフラグFonを受信しないときに
は、ソレノイドバルブユニット23の各ソレノイドバル
ブ231を図8の(1)のように制御して、操作レバー
211c〜211eを操作するオペレータの指示通りに
フロント作業装置6の動作を制御する。以下ではこのよ
うな制御を通常モードと呼ぶことにする。
【0032】通常モードの最中にフロント位置演算部2
43で算出されたフロント位置が制御領域を越えた場合
には、制御部244は信号Soverを警告提示装置29に
出力する。警告提示装置29はオペレータへの警告を表
示する表示装置や警告音を発生するスピーカー等により
構成され、制御部244から信号Soverを受信したなら
ば警告表示をしたり警告音を発生したりする。これによ
り、フロント作業装置6が制限領域を越えていることを
オペレータに知らせることができる。このとき、オペレ
ータがフロント作業装置6を操作する等してフロント位
置が再び制限制御領域内になれば、警告提示装置29に
よる警告は停止する。
【0033】なお、図9(a)において、圧力スイッチ
28がオンで圧力スイッチ28bがオフである場合以外
は制限制御指示スイッチ27がオンされていてもフラグ
Fonが出力されず、制限制御が自動的に解除されて通常
モードとなる。この場合には、制限解除表示ランプ70
を点灯してオペレータに制限制御が解除されていること
を明示する。
【0034】(動作説明)次に、コントロールユニット
24の制御動作を説明する。なお、図1の判定部245
は上述した図9(a)に示すような判定を行ってフラグ
Fonを出力するものとして説明する。例えば、図10の
二点鎖線80で示すように深さhだけ掘削する場合に、
走行・旋回を行わずにフロント作業装置6の操作で掘削
作業を行うときには、制限制御スイッチ27がオンされ
ていれば判定部245からフラグFonが出力される。そ
して、掘削作業を中断して走行移動する場合にはフラグ
Fonは出力されない。
【0035】図11はコントロールユニット24で行わ
れる制御を示すフローチャートであり、油圧ショベルの
メインスイッチをオンするとスタートし、ステップS1
へ進む。ステップS1では、フロントセンサFSおよび
傾斜角センサS4からの検出データと基準データ記憶部
242に記憶されている基準データとに基づいてフロン
ト作業装置6の位置(フロント位置)を算出する。ステ
ップS2はステップS1で算出されたフロント位置が制
限領域内か否かを判断するステップであり、図10の例
ではバケット5の爪先が境界80より深いか否かを判断
し、算出値が境界80より深く制限領域を越えていると
判断された場合にはステップS11へ進み、制限領域内
と判断された場合にはステップS3へ進む。
【0036】ここで、フロント位置が制限領域を越えて
いる場合にはステップS2からステップS11へ進み、
ステップS11において警告提示装置9によりフロント
位置が制限領域外であることをオペレータへ警告する。
その後、ステップS12へ進み図1のソレノイドバルブ
ユニット23を構成するソレノイドバルブ231(図1
1ではSV231と記す)の全てを図7の中立位置P1
0とし、フロント作業装置6を通常モードで制御する。
その後、ステップS13に進んで制限解除表示ランプ7
0を点灯して制限制御が行われていないことをオペレー
タに知らせ、ステップS1へ戻る。一方、ステップS2
からステップS3へ進んだ場合には、ステップS3にお
いて警告提示装置29をオフする。
【0037】なお、上述したステップS1〜ステップS
3またはステップS1〜ステップS13までの動作は判
定部245からフラグFonが出力されているか否か、す
なわち、制限制御指示スイッチ27のオン・オフに関係
なく実行される。例えば、メインスイッチをオンした時
にバケット5が制限領域を越えている場合にはステップ
S2からステップS11〜ステップS13が実行され
て、制限制御指示スイッチ27のオン・オフに関係なく
警告が発生され、制限解除ランプ70が点灯する。
【0038】ステップS4は図1の判定部245からの
制限制御オンフラグFonを制御部244が受信したか否
かを判断するステップであり、YESならばステップS
5へ進み、NOならばステップS12へ進む。ステップ
5は制限制御動作を行うルーチンであり、現在のフロン
ト位置に応じて図1のソレノイドバルブユニット23を
構成する各ソレノイドバルブ231をそれぞれ制御す
る。その後、ステップS1へ戻り新たにフロント位置を
算出して上述した動作を繰り返す。上述したステップS
1〜ステップS5の動作を繰り返し行うことにより、フ
ロント作業装置6の制限制御動作が行われる。
【0039】(制限制御モードの具体例)上述したステ
ップS5の制限制御動作は、設定されている制限領域お
よびフロント作業装置6の動作に応じて行われる。ここ
では、図12に示すようにアーム4(一点鎖線で省略し
て示した)をR1のようにクラウド動作させて深さhの
掘削作業を行う場合を例にステップS5の具体的な制限
制御動作を説明する。このとき、アーム4をクラウド動
作させただけではバケット5の爪先が図12(b)に示
すような円弧状の軌跡81を描いて境界80を越えてし
まうことになる。そこで、ステップS5では、バケット
5の爪先が深さhよりも浅い位置に設定された境界80
A(制限領域が入力されると自動的に設定される)を越
えたならば、バケット爪先が破線82のような軌跡を描
くようにブーム3を強制的に上昇させる(R2方向の動
作)制限制御を行う。なお、この具体例の説明では、説
明を簡単にするためにブーム3とアーム4の動作のみに
ついて説明する。
【0040】図13はステップS5のルーチンの手順を
示すフローチャートである。ステップS51はバケット
爪先位置が図12(b)の境界80と境界80Aとの間
にあるか否かを判断するステップであり、NOであれば
ステップS53に進んでブーム操作用パイロットバルブ
21d(図5参照)の管路30d,32dおよびアーム
操作用パイロットバルブ21eの管路30e,31eの
それぞれに設けられたソレノイドバルブ231を中立位
置P10とし、その後ステップS51へ戻る。
【0041】一方、ステップS51においてバケット爪
先位置が境界80と境界80Aの間にあると判断された
場合には、ステップS52に進んでブーム操作用パイロ
ットバルブ21dのブーム下げ管路30dのソレノイド
バルブ231をP11に切り換え、これによりバルブ2
1dを中立にするとともに、ブーム上げ管路31dのソ
レノイドバルブ231をP12に切り換えてブーム3を
上昇させる。このように制限制御することにより、オペ
レータがバケット爪先が境界80を越えるようなアーム
操作をしても、バケット爪先は軌跡82にそって移動し
境界80を越えることがない。
【0042】なお、バケット爪先が境界80Aおよび8
0間の領域となった後に再びバケット爪先が境界80A
よりも浅い位置となった場合には、ステップS51から
ステップS53へと進んでブーム3およびアーム4はオ
ペレータの操作通りに動作するようになる。
【0043】(通常モードの具体例)図14は通常モー
ドの具体例を説明する図であり、深さhの制限制御モー
ドで掘削作業を行う場合(図1の制限制御指示スイッチ
27がオン状態になっている)を考える。なお、深さh
の制限制御は地面に固定された座標Sに関して設定され
る。最初、位置P1で掘削作業を行った後、油圧ショベ
ルを位置P2まで移動させる。移動時は圧力スイッチ2
8bに走行・旋回信号X2が入力されて圧力スイッチ2
8bはオンとなるので、図9(a)に示すように制限制
御オンフラグFonは出力されない。その結果、図11の
ステップS4からステップS12へ進み制限制御は解除
され通常モードとなる。油圧ショベルが位置P2まで移
動すると、地面が傾いているため油圧ショベルが図14
のように角度θだけ傾く。油圧ショベルが傾くとバケッ
ト5の爪先が境界80を越えるので、図11のステップ
S2からステップS11へ進んで警告が発生される。本
実施の形態の場合には、このようにバケット5の爪先が
境界80を越えてもブーム3が急に上昇するようなこと
がないので、オペレータは違和感を抱くことが無く、不
用意な誤操作などを招くおそれが無い。
【0044】なお、バケット爪先が境界80を越えて警
報が発せられた場合、ブーム3を上昇させたり、油圧シ
ョベルを後退させたりしてバケット先端が境界80より
上方になるように操作すれば、ステップS2からステッ
プS3へ進んで警告がオフされる。
【0045】上述した実施の形態では、油圧ショベルの
走行によってバケット爪先が境界80を越える場合につ
いて説明したが、旋回動作によってバケット爪先が境界
80を越える場合も同様の動作が行われる。また、油圧
ショベルの走行・旋回をパイロットバルブ21a,21
b,21fからのパイロット圧によって検出したが、例
えば、図18のように操作レバー211fにリミットス
イッチ90等を設けて、リミットスイッチ90のオン・
オフによって操作レバーが中立位置(操作されていない
状態)にあるか否かを検出するようにしても良い。操作
ペダル211a,211bについても同様である。
【0046】−第2の実施の形態− 上述した第1の実施の形態では、図14を用いて説明し
たように走行時には制限制御が解除されるため、油圧シ
ョベルのフロント位置が境界80を越えたときに従来の
ようにブーム3が急に上昇するようなことが無い。第2
の実施の形態では、このような場合に制限制御を解除せ
ずにブーム3を低速度で上昇させるように制御するよう
にした。すなわち、フロント作業装置6が制限領域を越
えてオペレータの予期せぬ動作を行っても、フロント作
業装置6の待避動作をゆっくり行わせることによってオ
ペレータが混乱しないようにした。
【0047】図15はコントロールユニット24とその
周辺装置との関係を示すブロック図である。図15のブ
ロック図は第1の実施の形態の図1に対応する図であ
り、図1から圧力スイッチ28a,28b,警告提示装
置29および判定部245を削除したものである。本実
施の形態では、油圧ショベルの走行・旋回状態に関係な
く制限制御指示スイッチ27をオンすると制限制御オン
フラグFonが制御部244へ出力される。また、第1の
実施の形態ではソレノイドバルブユニット23を構成す
るソレノイドバルブ231として電磁切換弁を用いた
が、第2の実施の形態では電磁切換弁の代わりに電磁比
例減圧弁を用いる。なお、その他の構成については第1
の実施の形態と同様であり、第1の実施の形態で用いた
図を参考にして説明する。
【0048】図16はコントロールユニット24で行わ
れる制御を示すフローチャートであり、油圧ショベルの
メインスイッチをオンするとスタートし、ステップS7
1へ進む。ステップS71は制限制御オンフラグFonを
制御部244が受信したか否かを判断するステップであ
り、YESならばステップS72へ進み、NOならばス
テップS74へ進む。ステップS74へ進んだ場合に
は、ステップS74においてソレノイドバルブユニット
23の全てのソレノイドバルブ231を中立位置P10
(図7参照)にし、その後ステップS71へ戻る。
【0049】一方、ステップS71からステップS72
へ進んだ場合には、フロントセンサFSおよび傾斜角セ
ンサS4からの検出データと基準データ記憶部242に
記憶されている基準データとに基づいてフロント位置を
算出する。ステップS73は制限制御動作を行うルーチ
ンであり、ステップS72で算出されたフロント位置と
制限領域記憶部241に記憶されている制限領域データ
とに基づいて図5の各ソレノイドバルブ231をそれぞ
れ制御する。その後、ステップS71へ戻り新たにフロ
ント位置を算出して上述した動作を繰り返す。
【0050】(制限制御動作の具体例)ステップS73
の制限制御動作は、図12に示す作業に関しては第1の
実施の形態と同一であり、図14に示す作業については
第1の実施の形態と異なる。図14の作業の場合には、
ステップS73のルーチンは図17に示すような手順と
なる。図17においてステップS731はフロント位置
が制限領域を越えたか否かを判断するステップであり、
フロント位置が制限領域を越えたならばステップS73
2へ進む。ステップS732ではブーム下げ管路30d
のソレノイドバルブ231を切換位置P11とし、か
つ、ブーム上げ管路31dのソレノイドバルブ231を
切換位置P12としてブーム3を上昇させる(図5,
7,8参照)。上述したように各ソレノイドバルブ23
1には比例電磁弁が用いられており、管路31dのソレ
ノイドバルブ231への入力信号を制御部244で制御
することによりパイロット圧を低めに設定し、ブーム3
をゆっくり上昇させる。
【0051】なお、上述した実施の形態では、油圧アク
チュエータ20(図3)の駆動を制御するコントロール
バルブCV1〜CV6として油圧パイロット式制御弁を
用いる油圧ショベルを例に説明したが、本発明はコント
ロールバルブCV1〜CV6として電磁式制御弁を用い
る油圧ショベルにも適用することができる。図19はコ
ントロールユニット24とその周辺装置との関係を示す
ブロック図であり、第1の実施の形態の図1に対応する
ものである。
【0052】図19において、121は電磁式の操作レ
バー装置であり、第1の実施の形態のパイロットバルブ
ユニット21(図5参照)に対応する。図19では1つ
の操作レバー装置121しか示していないが、操作レバ
ー装置121は図5のパイロットバルブ21a〜21f
に対応して6つの操作レバー装置で構成されており、そ
れぞれの操作レバー装置からの操作信号(電気信号)は
コントロールユニット24の制御部244,判定部24
5に入力される。判定部145は操作レバー装置121
からの操作信号に基づいて上述した実施の形態と同様の
判定を行い制限オンフラグFonを制御部144へ出力す
る。制御部145は、判定部145の判定結果,制限領
域記憶部241のデータ,フロント位置演算部243の
演算結果および操作レバー装置121の操作信号に基づ
いてコントロールバルブCVを制御する。制御方法につ
いては上述した実施の形態と同様であり説明を省略す
る。
【0053】以上説明した実施の形態と特許請求の範囲
の要素との対応において、下部走行体1は走行装置を、
上部旋回体2は旋回装置を、パイロットバルブ21c〜
21eは手動操作手段を、シャトルブロック22および
圧力スイッチ28a,28bは検出手段を、ソレノイド
バルブユニット23,制御部244,判定部245は解
除手段を、操作ペダル211a,211bは走行用操作
部を、操作レバー211fは旋回用操作部を、リミット
スイッチ90は操作部位置検出装置をそれぞれ構成す
る。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、建設機械の走行および旋回の少なくとも一方が
行われている場合にフロント作業装置の領域制限制御が
解除されるので、建設機械が走行中または旋回中にフロ
ント作業装置が所定領域を越えてしまった場合でもフロ
ント作業装置が予期しない動作を行うことがない。ま
た、請求項2の発明のように走行用操作部および旋回用
操作部の各々に設けられた操作部位置検出装置を検出手
段としても良い。請求項3の発明によれば、フロント作
業装置の停止中に領域制限制御が解除されるので、フロ
ント作業を行っていないときに建設機械が急に傾いてフ
ロント作業装置が所定領域を越えてしまった場合でも、
フロント作業装置が予期しない動作を行うことがない。
請求項4の発明によれば、フロント作業装置が所定領域
を越えた場合に、フロント作業装置がゆっくりと所定領
域内に移動するため、急な動作をする従来に比べてオペ
レータは落ち着いて対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による領域制限制御装置の第1の実施の
形態を示す図であり、コントロールユニット24とその
周辺装置との関係を示すブロック図。
【図2】油圧ショベルの概略構成を示す図。
【図3】図2に示す油圧ショベルの油圧回路の概略構成
を示す図。
【図4】コントロールバルブCVの詳細を示す図。
【図5】パイロットバルブユニット21の詳細を示す
図。
【図6】シャトルブロック22の詳細を示す図。
【図7】ソレノイドバルブ231の機能を示す図。
【図8】管路30dおよび31dに設けられたソレノイ
ドバルブ231の切換位置とブーム3の動作との関係を
説明する図。
【図9】判定部245で行われる判定例を示す図であ
り、(a)は第1の例、(b)は第2の例。
【図10】掘削作業時の制限領域を説明する図。
【図11】コントロールユニット24で行われる制御を
示すフローチャート。
【図12】制限制御モードの具体例を説明する図であ
り、(a)掘削作業時のアーム4の動作を示す図、
(b)はバケット爪先の軌跡を示す図。
【図13】図11のステップS5の具体的手順を示すフ
ローチャート。
【図14】通常モードの具体例を説明する図。
【図15】本発明による領域制限制御装置の第2の実施
の形態を示す図であり、コントロールユニット24とそ
の周辺装置との関係を示すブロック図。
【図16】コントロールユニット24で行われる制御を
示すフローチャート。
【図17】図16のステップS73の具体的手順を示す
フローチャート。
【図18】操作レバー部分に設けられたリミットスイッ
チ90を示す斜視図。
【図19】電磁式の操作レバー装置121を用いた場合
のコントロールユニット24とその周辺装置との関係を
示すブロック図。
【符号の説明】 1 下部走行体 2 上部旋回体 3 ブーム 4 アーム 5 バケット 6 フロント作業装置 20 油圧アクチュエータ 21 パイロットバルブユニット 22 シャトルブロック 23 ソレノイドバルブユニット 24 コントロールユニット 25 制限領域入力装置 26 基準データ入力装置 27 制限制御指示スイッチ 28a,28b 圧力スイッチ 29 警告提示装置 70 制限解除表示ランプ 90 リミットスイッチ 211a,211b 操作ペダル 211c〜211f 操作レバー 241 制限領域記憶部 242 基準データ記憶部 243 フロント位置演算部 244 制御部 245 判定部 CV コントロールバルブ FS フロントセンサ S1 傾斜角センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤島 一雄 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D003 AA01 AB03 AB04 BA01 BA07 BB11 CA02 DA03 DA04 DB02 DB04 DB05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置と、旋回装置と、フロント作業
    装置とを有する建設機械に設けられ、前記フロント作業
    装置の動作を制御する手動操作手段の操作にかかわら
    ず、前記フロント作業装置の動作範囲を予め与えられる
    所定領域内に制限する領域制限制御装置において、 前記走行装置および旋回装置の少なくとも一方が動作し
    ていることを検出する検出手段と、 前記検出手段によって前記走行装置および旋回装置の少
    なくとも一方の動作が検出されたならば前記フロント作
    業装置の動作制限を解除する解除手段とを設けたことを
    特徴とする建設機械の領域制限制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の領域制限制御装置にお
    いて、 前記検出手段は、走行用操作部および旋回用操作部の各
    々に設けられた操作部位置検出装置で構成したことを特
    徴とする建設機械の領域制限制御装置。
  3. 【請求項3】 走行装置と、旋回装置と、フロント作業
    装置とを有する建設機械に設けられ、前記フロント作業
    装置の動作を制御する手動操作手段の操作にかかわら
    ず、前記フロント作業装置の動作範囲を予め与えられる
    所定領域内に制限する領域制限制御装置において、 前記フロント作業装置の作動および停止を検出する検出
    手段と、 前記検出手段によって前記フロント作業装置が停止して
    いることが検出されたならば前記フロント作業装置の制
    限動作を解除する解除手段とを設けたことを特徴とする
    建設機械の領域制限制御装置。
  4. 【請求項4】 フロント作業装置の動作を制御する手動
    操作手段の操作にかかわらず、前記フロント作業装置の
    動作範囲を予め与えられる所定領域内に制限する建設機
    械の領域制限制御方法において、 前記フロント作業装置が前記所定領域を越えた場合に
    は、前記フロント作業装置の動作速度を低速に制御しつ
    つ前記フロント作業装置を前記所定領域内へ移動させる
    ようにしたことを特徴とする建設機械の領域制限制御方
    法。
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