JP2001032127A - 抗菌性ポリエステル繊維の製造方法 - Google Patents

抗菌性ポリエステル繊維の製造方法

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JP2001032127A
JP2001032127A JP20437199A JP20437199A JP2001032127A JP 2001032127 A JP2001032127 A JP 2001032127A JP 20437199 A JP20437199 A JP 20437199A JP 20437199 A JP20437199 A JP 20437199A JP 2001032127 A JP2001032127 A JP 2001032127A
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久仁和 田内
Koji Sugiura
晃治 杉浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルカリ減量処理に際して発生する繊維の着
色やその後の経時的な変色を抑えることによって優れた
白度を有し、なお高い抗菌性、防黴性と優れた風合いを
有する抗菌性ポリエステル繊維を得るための、安価で容
易な抗菌性ポリエステル繊維の製造方法を提供する。 【解決手段】 過酸化水素、過炭酸ナトリウムおよび過
酸化ナトリウムから選ばれる少なくとも1種以上の変色
防止剤を含有したアルカリ水溶液を用いて、銀系無機抗
菌剤を担持させたポリエステル繊維をアルカリ減量処理
することを特徴とする抗菌性ポリエステル繊維の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明により得られる抗菌性
ポリエステル繊維は、抗菌性が要求される繊維、織布、
編地、不織布及び織布と不織布の複合布等の各種のポリ
エステル繊維製品に使用可能なものであり、優れた抗菌
性を発揮すると共に、優れた白度を有しているので染色
性等に支障を起こさず、衣料、寝具、タオル等の各種ポ
リエステル繊維製品に加工して有効に利用し得るもので
ある。
【0002】
【従来の技術】繊維、塗料、樹脂成型体、紙及びバイン
ダー等に含有させて抗菌性を発揮させることができる抗
菌剤が既に多数提案されており、なかでも無機系抗菌剤
は耐久性に優れたものとして近年注目されている。大半
の無機系抗菌剤は、抗菌性を発揮させるために、銀イオ
ンを種々の方法で無機化合物に担持させた銀系無機抗菌
剤であり、銀イオンを担持させる無機化合物として、例
えば活性炭、アパタイト、ガラス、ゼオライト、粘土化
合物、酸化チタンおよび各種リン酸塩等がある。
【0003】銀イオンを担持させた銀系無機抗菌剤の各
種用途の中でも、各種の化学繊維に銀系無機抗菌剤を練
り込み加工や表面塗布等の加工方法により添加した抗菌
性繊維を得る試みが最近精力的になされている。しか
し、銀系無機抗菌剤を添加した繊維は、抗菌剤中の銀イ
オンの影響などにより紡糸加工後の処理工程において変
色を生じる問題があった。特にポリエステル長繊維は、
衣類や寝具などの用途において風合いや染色性などの物
性を改善するため、紡糸後アルカリ水溶液中に繊維を浸
漬し溶解処理するアルカリ減量と呼ばれる処理方法が用
いられる場合が多い。しかし銀系無機抗菌剤を配合した
抗菌性ポリエステル繊維にこのアルカリ減量処理を施す
と、繊維の抗菌性が減少することは殆どないが、アルカ
リ処理時およびその後の経時変化により着色が生じやす
く白色の製品が得られなかったり、染色製品の発色性が
劣るなどの現象が起きるため、抗菌性ポリエステル繊維
の用途はアルカリ減量を行なわない分野に限定されてお
り、広範な用途での実用展開が大きく遅れていた。
【0004】これらの問題を解決するための手段とし
て、特開平7−189033号公報には特定の2種類の
燐酸塩系抗菌剤を特定の重量比率で配合した繊維が提案
され、また一度変色した繊維を晒し処理する方法が記載
されているが、前記の提案では繊維中の2種の抗菌剤の
配合比率が均一になりにくかったり、白色化効果が十分
でないなどの問題があり、後者の方法では一度変色した
繊維は漂白処理しても完全には白色にはならず、変色防
止の改善が不十分であったり、工程が増えるなどするた
め、完全に問題を解決するには至ってなかった。
【0005】また、特開平6−158551号公報には
抗菌剤を担持させた抗菌性繊維の製造工程において、抗
菌繊維と接触させる処理液に特定のベンゾトリアゾ−ル
からなる変色防止剤を含有する製造方法も提案されてい
るが、この方法では比較的高価な変色防止剤を使用する
ためコストアップとなるうえ、使用後の変色防止剤を含
有する廃液の廃棄処分や薬液のリサイクルをするに際し
て特別な処理が必要である問題があり、より容易で安価
な変色を防止方法が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、抗菌性ポリ
エステル繊維をアルカリ減量処理した場合、処理に際し
て生じる着色やその後の経時的な変色を抑え、優れた白
度を有した抗菌性ポリエステル繊維を得るための、容易
かつ安価な方法を提供することを課題とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果、銀系無機抗菌剤
を担持させた抗菌性ポリエステル繊維をアルカリ減量処
理するに際し、特定の変色防止剤を含有させたアルカリ
減量処理液を用いることが極めて有効であることを見出
し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、過酸
化水素、過炭酸ナトリウムおよび過酸化ナトリウムの少
なくとも一種から選ばれる少なくとも1種の変色防止剤
を含有したアルカリ水溶液を用いて、銀系無機抗菌剤を
担持させたポリエステル繊維をアルカリ減量処理するこ
とを特徴とする抗菌性ポリエステル繊維の製造方法であ
る。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。 ○銀系無機抗菌剤 本発明における銀系無機抗菌剤は、銀イオンを担持させ
た無機化合物であれば特に制限はないが、淡色ないし白
色の無機化合物であることが好ましく、例えば以下のも
のがある。即ち、活性アルミナ、シリカゲル等の無機系
吸着剤、ゼオライト、ヒドロキシアパタイト、リン酸ジ
ルコニウム、リン酸アルミニウム、リン酸チタン、チタ
ン酸カリウム、含水酸化アンチモン、含水酸化ビスマ
ス、含水酸化ジルコニウム、含水酸化チタン、ハイドロ
タルサイト等の無機イオン交換体、硼珪酸ガラス、燐珪
酸ガラス等のガラス等がある。
【0009】これらの無機化合物に銀イオンを担持させ
る方法には特に制限はなく、今までに知られた担持方法
はいずれも採用でき、例えば物理吸着又は化学吸着によ
り担持させる方法、イオン交換反応により担持させる方
法、結合剤により担持させる方法、および焼着、蒸着、
溶解析出反応、スパッタ等の薄膜形成法により無機化合
物の表面に銀化合物の薄層を形成させることにより担持
させる方法等がある。
【0010】上記の無機化合物の中で、無機イオン交換
体は銀イオンを強固に担持できることから好ましく、下
記一般式〔1〕で表される銀を担持したリン酸塩は特に
好ましい化合物である。 Aga1 b2 2(PO43・nH2O 〔1〕 (M1はアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオ
ン、アンモニウムイオンまたは水素イオンから選ばれる
少なくとも1種のイオンであり、M2はTi、Zr、S
n等の4価金属であり、nは0≦n≦6を満たす数であ
り、a及びbはa+b=1を満たす正数である。) この化合物は空間群R3cに属する結晶性化合物であり、
各構成イオンが3次元網目状構造を形成するものであ
る。
【0011】上記一般式〔1〕の銀系リン酸塩抗菌剤の
具体例として、以下のものがある。 Ag0.005Li0.995Zr2(PO43 Ag0.01(NH40.99Zr2(PO43 Ag0.05Na0.95Zr2(PO43 Ag0.20.8Ti2(PO43 Ag0.10.9Zr2(PO43 Ag0.050.05Na0.90Zr2(PO43 Ag0.050.55Na0.40Zr2(PO43 上記一般式〔1〕で表される銀系無機抗菌剤は、粒径が
小さく粒度分布が狭いため紡糸性に優れており、なおか
つこの銀系無機抗菌剤を含有するポリエステル繊維は、
種々の処理液と接触させた際の変色や耐候性、加熱時の
変色等が少ない特徴がある。
【0012】このリン酸塩を合成する方法には、焼成
法、湿式法、水熱法等があり、微粒子状のものを容易に
得る好ましい方法として、湿式法がある。湿式法により
合成する一例として、以下の方法がある。オキシ硝酸ジ
ルコニウム及び硝酸ナトリウムの水溶液を攪拌しなが
ら、この中にシュウ酸を加え、さらにリン酸を加える。
苛性ソーダ水溶液にて反応液のpHを3.5に調整し、
78時間加熱還流後、沈澱物を濾過、水洗、乾燥、粉砕
し、網目状リン酸ジルコニウム[NaZr2(P
43]を得る。これを適当な濃度で銀イオンを含有す
る水溶液中に浸漬することにより、一般式〔1〕で示さ
れる銀系無機抗菌剤を得る。なお、この銀系無機抗菌剤
の耐候性を高めるためには、上記のようにして得た化合
物を、500〜1000℃、より好ましくは700〜9
00℃において、1〜10時間焼成することが望まし
い。
【0013】防かび、抗菌性及び防藻性を発揮させるに
は、一般式〔1〕におけるaの値は大きい方がよいが、
aの値が0. 001以上であれば、充分に防かび、抗菌
性及び防藻性を発揮させることができる。aの値が0.
001未満であると、防かび、抗菌性及び防藻性を長時
間発揮させることが困難となる恐れがあることと、経済
性を考慮すると、aの値を0. 01以上で0. 8以下の
値とすることが好ましい。
【0014】また、銀系無機抗菌剤は配合物として各種
無機材料を各々の目的に応じてあらかじめ混合したもの
を使用することもできる。具体的には、酸化亜鉛、酸化
チタン、アンチモン酸、シリカ等の各種酸化物、燐酸ジ
ルコニウム、燐酸チタン等の燐酸塩、ゼオライト等の珪
酸塩、水酸化物、ガラス等が挙げられる。なお抗菌性ポ
リエステル繊維の製造に際し、銀系無機抗菌剤粉末を繊
維樹脂中に練り込み紡糸する場合には、紡糸性の向上の
ため銀系無機抗菌剤の最大粒径は5μm以下であること
が好ましく、平均粒径も1μm以下であることが好まし
い。
【0015】○ポリエステル繊維 本発明におけるポリエステル繊維はポリエステル樹脂を
主成分とする繊維であれば、その組成、形状などに特に
制限はない。ポリエステル繊維を構成する樹脂成分は単
品でも複合混合、共重合したアロイでもよい。樹脂成分
の具体例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレンイソフタレート、ポリブチレンテレフタレート
およびこれらの原料またはそれ以外のジオールや2塩基
性酸からなる共重合体が挙げられる。具体的な共重合成
分として、ジエチレングリコール、ジブチレングルコー
ル等のジオール類、テレフタール酸、イソフタル酸、オ
ルソフタル酸、リジウムスルホイソフタル酸、ナフチル
−ジカルボン酸、アジピン酸等のジカルボン酸等を挙げ
ることができる。
【0016】また、繊維形状は丸断面、三角断面等の異
形断面、一本の繊維が数本に分割された分割繊維でもよ
く、また、鞘心型やサイドバイサイド型複合糸の一方成
分に用いてもよく、繊維の太さにも制限はないが、アル
カリ減量処理が実施されるのは、通常長繊維のマルチフ
ィラメントが殆どである。
【0017】本発明におけるアルカリ減量処理に使用さ
れるポリエステル繊維の形態は、糸状、布状、編地状、
綿状、不織布等の従来より採用されている如何なる形態
であってもよく、特に限定されない。また、他の種類の
繊維や裏材、基布等繊維以外の物質が付着していてもア
ルカリ減量を目的とする繊維製品であれば制限はない。
【0018】○銀系無機抗菌剤の繊維への加工方法 本発明における銀系無機抗菌剤のポリエステル繊維樹脂
への加工方法としては、一般的に無機粉体を溶融した樹
脂に練り込み紡糸加工する方法が好ましく、その具体的
方法としてはポリエステル樹脂ペレットと銀系無機抗菌
剤を直接混合した混合物を溶融し紡糸する方法、ポリエ
ステル樹脂ペレットに銀系無機抗菌剤を使用濃度で練り
込みコンパウンド化した抗菌性ポリエステル樹脂ペレッ
トを溶融し紡糸する方法、銀系無機抗菌剤を実際の使用
濃度の5倍から100倍の高濃度でポリエステル樹脂に
マスタ−チップ(マスタ−バッチ)化し、その後レギュ
ラーのポリエステル樹脂と溶融状態で混合、希釈し紡糸
する方法、加工時に流動性を有して使用可能なビヒクル
(ポリオ−ル等)に銀系無機抗菌剤を混合してスラリ−
化し溶融したポリエステル樹脂等に圧入混練し紡糸する
方法、ポリエステル繊維用樹脂の縮合時に添加しておく
方法等が挙げられる。
【0019】銀系無機抗菌剤のポリエステル樹脂への添
加量は0.05重量%から10重量%が好ましく、より
好ましくは0.1〜5重量%である。0.05重量%以
下では十分な抗菌効果が得られず、10重量%以上では
抗菌効果が向上しないばかりか、変色性、紡糸性、糸強
度などにも悪影響を及ぼす恐れがある。
【0020】○アルカリ減量 アルカリ減量は主に衣料用ポリエステル繊維に実施さ
れ、その風合いの向上や染色性向上などを目的に、ポリ
エステル樹脂をアルカリ水溶液に接触した状態で加熱す
ることにより、ポリエステル樹脂の表面を溶解させ5重
量%から25重量%程度まで減量し繊維を細くする処理
である。この処理を行うと繊維間隔が増大するため織物
等にした場合はバルキー化し、糸間の接圧が減少して柔
軟になり、いわゆるシルキーな風合いが得られる。
【0021】本発明におけるアルカリ処理に用いるアル
カリ水溶液の種類に制限はなく、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水
素ナトリウム、ソーダ灰、ケイ酸ナトリウム、消石灰お
よびアンモニア等の水溶液が用いられる。この中で、減
量効率が高く安価である点で水酸化ナトリウムの水溶液
が好ましく使用できる。
【0022】アルカリ減量処理の方法および処理条件に
ついても特に制限はなく、減量処理されるポリエステル
繊維の太さや形態、目的とするアルカリ減量の程度など
に従って、使用するアルカリ水溶液の種類、処理剤濃
度、処理温度、処理時間等の条件を選択できる。一般的
に実施されている処理方法には浸漬法とパッドスチーム
法があり、浸漬法はアルカリ処理液にポリエステル繊維
を浸漬した状態で加熱処理する方法、パッドスチーム法
はアルカリ処理液をポリエステル繊維に付着させた状態
で高温のスチームを吹きつけ処理する方法である。処理
条件を例示するとアルカリ濃度は、0.1重量%〜20
重量%、処理温度は50℃から150℃、処理時間は5
分から4時間程度である。アルカリ処理剤濃度が高いほ
ど、処理時間が長いほどおよび処理温度が高いほど繊維
の溶解量は多くなり、高い減量率が得られる。また、減
量処理後のアルカリ処理剤等が残存していると黄変や染
色性の低下等の原因となるため中和、水洗等により十分
に取り除く必要がある。
【0023】アルカリ減量処理水溶液に、減量処理の促
進剤となるものを併用してもよい。この促進剤はアルカ
リ水溶液に0.01〜0.5%程度添加することで短時
間で高い減量率を得ることが可能となる。具体的な促進
剤としては、塩化ベンザルコニウム等の脂肪族アミンの
4級アンモニウム塩、芳香族4級アンモニウム塩、複素
環4級アンモニウム塩などがある。
【0024】○変色防止剤 本発明において使用される変色防止剤は、過酸化水素、
過炭酸ナトリウム、過酸化ナトリウムおよびこれらの混
合物である。これらの変色防止剤は、繊維製品の品質を
劣化させたり、銀系無機抗菌剤の抗菌効果を低下させず
に変色を防止する効果がある。これら変色防止剤の中で
も過酸化水素は、変色防止効果が高く、安価なうえ、処
理後の処理液に残存する成分がないため特に好ましい変
色防止剤である。
【0025】変色防止剤の配合量は、アルカリ処理液に
対して0.05〜10重量%が好ましく、さらに好まし
くは0.5%〜5重量%である。配合量が0.05未満
では十分な変色防止効果が得られず、10重量%以上で
は変色防止の効果が向上せず、繊維を劣化させる恐れが
ある。
【0026】アルカリ水溶液での処理を特に高温側で行
なう場合には、昇温し処理温度に達するまでに、添加し
た変色防止剤が分解して、活性が低下することもあるた
め、変色防止剤の安定剤となるものを併用してもよい。
変色防止剤の安定剤の具体例としては、ケイ酸ナトリウ
ム、マグネシウム塩、カルシウム塩、ポリ−α−ヒドロ
キシアクリル酸ナトリウム、オルトリン酸、ピロリン
酸、トリポリリン酸、ホスホン酸系キレート剤、酢酸系
キレート剤およびスズ酸並びにそれらの塩などがある。
【0027】ホスホン酸系キレート剤としては、アミノ
トリ(メチレンホスホン酸)、1−ヒドロキシエチリデ
ン−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラ
(メチレンホスホン酸)、ヘキサメチレンジアミンテト
ラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペン
タ(メチレンホスホン酸)、ニトリロメチレンホスホン
酸及び1,2−プロピレンジアミンテトラ(メチレンホ
スホン酸)等並びにこれらの塩が挙げられる。酢酸系キ
レート剤としては、エチレンジアミンテトラ酢酸、ジエ
チレントリアミンペンタ酢酸、トリエチレンテトラミン
ヘキサ酢酸、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンテ
トラ酢酸及びニトリロトリ酢酸等並びにこれらの塩が挙
げられる。
【0028】また、本発明における変色防止効果や抗菌
効果への悪影響、繊維の物性低下の殆どない極めて少量
であれば、漂白剤等の成分を配合することも可能であ
る。具体例として、二酸化硫黄、亜硫酸ナトリウム、亜
硫酸カリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリ
ウム、ロンガリット各種、ブランキット、ハイドロサル
ファイト各種、亜鉛末等の無機系還元剤、カンジットV
等の有機系還元剤、過酸化カリウム、過ほう酸ナトリウ
ム、過酸化バリウム、過マンガン酸カリウム、次亜塩素
酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、次亜塩素酸カルシ
ウム、亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸カリウム、亜塩素
酸カルシウム、二酸化塩素、過硫酸アンモニウム、さら
し粉、塩素化イソシアヌル酸、オゾン等の無機系酸化
剤、パーアクチビン、クロラミンTO、クロラミンB
X、アクチビン等の有機系酸化剤等がある。
【0029】本発明によって処理され得られた抗菌性ポ
リエステル繊維は、抗菌性の低下が殆ど起こらず、厳し
い環境下においても長期間防かび、抗菌性及び防藻性を
有する上、白度、風合い、吸湿性、染色性に優れる。所
望により、上記のようにして得た抗菌性ポリエステル繊
維製品に対して、帯電防止加工、防汚加工及び防縮加工
等、種々の仕上げ加工を行うことができる。
【0030】○用途 本発明により得られる抗菌性ポリエステル繊維製品は、
防かび、防藻及び抗菌性を有する繊維製品として使用で
き、具体的な使用例を挙げれば、例えば以下の用途があ
る。即ち、靴下、下着、ストッキング、背広の裏地、ホ
ワイトシャツ・ブラウス等の衣類、布団、シ−ツなどの
寝具、マスクなどの保護具、その他タオル類、カーテン
等の各種繊維製品等である。
【0031】以下、本発明を実施例によりさらに具体的
に説明する。
【実施例】参考例1〔銀系無機抗菌剤aの調製〕 硫酸ジルコニウムの水溶液及びリン酸2水素ナトリウム
の水溶液をジルコニウムとリンの比が2:3になるよう
に混合することにより沈澱物を生成させ、水酸化ナトリ
ウムの水溶液を用いてpHを2に調整したのち、水熱状
態下で150℃、24時間加熱することにより結晶質リ
ン酸ジルコニウムを得た。上記で得たリン酸塩系化合物
を硝酸銀の水溶液に添加し、室温で4時間攪拌した後、
十分に水洗し、乾燥した。上記のようにして得た粉末
を、800℃で4時間焼成した後、軽く粉砕することに
より銀系無機抗菌剤aを得た。得られた銀系無機抗菌剤
aは下記(1)式で示される平均粒径が0.47μmで
ある白色粉末である。 Ag0.15Na0.50.35Zr2(PO43 (1)
【0032】参考例2〔銀系無機抗菌剤bの調製〕 A型ゼオライト〔組成:0.94Na2O・Al23
1.92SiO2・xH2O〕を、硝酸銀と硝酸アンモニ
ウムの水溶液に添加し、室温で10時間攪拌した後、十
分に水洗し、110℃で乾燥することによりゼオライト
系抗菌剤を得た。得られた銀系無機抗菌剤bは下記
(2)式で示される平均粒径が2.6μmである白色粉
末である。 0.18Ag2O・0.02(NH4)2O・0.62Na2O・Al2O3・1.9SiO2・2.7H2O (2)
【0033】参考例3〔抗菌性ポリエステル繊維の調製
1〕 参考例1で得た銀系無機抗菌剤aを繊維用ポリエステル
樹脂に、抗菌剤を配合後の樹脂全重量に対して1wt%
の割合で配合し、常法により溶融紡糸することにより約
2デニ−ルの抗菌性繊維(糸状)を得た。
【0034】参考例4〔抗菌性ポリエステル繊維の調製
2〕 参考例2で得た銀系無機抗菌剤bを繊維用ポリエステル
樹脂に、抗菌剤配合後の樹脂全重量に対して1wt%の
割合で配合し、常法により溶融紡糸することにより約2
デニ−ルの抗菌性ポリエステル繊維(糸状)を得た。
【0035】実施例1 参考例3で得た抗菌性ポリエステル繊維を、水酸化ナト
リウム4%と過酸化水素2%を含む水溶液中に浸漬し、
120℃で1時間処理して得た繊維を試料1とした。
【0036】実施例2 参考例3で得た抗菌性ポリエステル繊維を、水酸化ナト
リウム4%と過炭酸ナトリウム1%を含む水溶液中に浸
漬し、120℃で1時間処理して得た繊維を試料2とし
た。
【0037】実施例3 参考例3で得た抗菌性ポリエステル繊維を、水酸化ナト
リウム4%、過酸化水素0.5%および過炭酸ナトリウ
ム0.5%を含む水溶液中に浸漬し、120℃で1時間
処理して得た繊維を試料3とした。
【0038】実施例4 参考例3で得た抗菌性ポリエステル繊維を、水酸化ナト
リウム4%、過酸化水素1%およびジエチレントリアミ
ンペンタ酢酸ナトリウム0.01%を含む水溶液中に浸
漬し、120℃で1時間処理して得た繊維を試料4とし
た。
【0039】実施例5 参考例3で得た抗菌性ポリエステル繊維を、水酸化ナト
リウム1%、過酸化ナトリウム1%および塩化ベンザル
コニウム0.1%を含む水溶液中に浸漬し、120℃で
1時間処理して得た繊維を試料5とした。
【0040】実施例6 参考例3で得た抗菌性ポリエステル繊維を、水酸化ナト
リウム15%、過酸化水素3%を含む水溶液中に浸漬
後、110℃のスチームを5分間処理して得た繊維を試
料6とした。
【0041】実施例7 参考例4で得た抗菌性ポリエステル繊維を、水酸化ナト
リウム4%、過酸化水素1%を含む水溶液中に浸漬し、
120℃で1時間処理して得た繊維を試料7とした。
【0042】比較例1 参考例3で得た抗菌性ポリエステル繊維を、4%の水酸
化ナトリウム水溶液に浸漬し、120℃で1時間処理し
て得た繊維を試料8とした。
【0043】比較例2 参考例3で得た抗菌性ポリエステル繊維を、水酸化ナト
リウム1%、塩化ベンザルコニウム0.1%を含む水溶
液中に浸漬し、120℃で1時間処理して得た繊維を試
料9とした。
【0044】比較例3 参考例3で得た抗菌性ポリエステル繊維を、15%水酸
化ナトリウム水溶液に浸漬後、110℃のスチームで5
分間処理して得た繊維を試料10とした。
【0045】比較例4 参考例4で得た抗菌性ポリエステル繊維を4%水酸化ナ
トリウム水溶液に浸漬し、120℃で1時間処理して得
た繊維を試料11とした。
【0046】比較例5 参考例3で得た抗菌性化学繊維を、4%水酸化ナトリウ
ム水溶液に水溶液中に浸漬し、120℃で1時間処理し
て得た繊維を洗浄し一旦乾燥後、再度過酸化水素2%、
ケイ酸ナトリウム0.1%を含む水溶液に浸漬し、95
℃で10分間漂白処理し、試料12とした。
【0047】
【表1】
【0048】試験例1〔抗菌性評価〕 実施例1〜7及び比較例1〜5で得られた抗菌性ポリエ
ステル繊維の抗菌性評価を、JIS L 1902に準じて次の
ようにして行った。各繊維を0.4g秤り取り、30m
lのネジ口バイアル瓶に入れ、高圧蒸気滅菌した。冷却
後、20分の1に希釈した普通ブイヨン培地で調製した
黄色ブドウ球菌の試験菌液を0.2ml滴下した。37
℃で18時間静置保存後に試験液を洗い出し、混釈平板
培養法により測定した結果を表2に示した。評価結果は
菌数増減値差で表わされ、抗菌剤無添加の対照布と各試
料との生菌数の対数値の差を示し、数値が高いほど抗菌
効果が高いことを示している。
【0049】試験例2〔アルカリ処理による変色の評
価〕 実施例1〜7及び比較例1〜5で得られた抗菌性化学繊
維について、それぞれの実施例および比較例で実施した
アルカリ処理後の試料を水洗し、減量率および色彩b値
を測定した結果を表2に示した。色彩b値は黄変性を表
わし数値が高いほど変色していることを示している。
【0050】
【表2】
【0051】本発明のアルカリ処理を行った試料1〜7
では処理による変色が極めて少なかったが、従来の方法
で処理した試料8〜12は明らかな変色が発生した。ま
た、減量処理後に漂白処理した試料12では本発明の処
理条件と同等な白度は得られなかった。抗菌性について
は、本発明のアルカリ処理を行った試料1〜7は、従来
の方法で処理した試料8〜11および減量処理後に漂白
処理した試料12と同様に優れた抗菌性を示した。な
お、繊維試料番号1〜7はその後室内で3ヶ月保存し、
再度黄変性b値を測定したが殆ど変化がなかった。
【0052】
【発明の効果】銀系無機抗菌剤を担持させたポリエステ
ル繊維を、本発明の製造方法に従ってアルカリ減量処理
すると、従来の方法で処理した繊維と同等の抗菌性、防
かび性、防藻性および風合いを保持した上、従来大きな
問題となっていた変色が発生せず、白度の極めて高いポ
リエステル繊維が得られる。それによって、従来使用で
きなかった分野の抗菌繊維製品の実用化が可能となり、
用途が極めて拡大した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H011 AA02 BB18 BC18 BC19 DA10 DC11 DG02 DH04 4L031 AA18 BA08 BA09 BA11 BA18 BA20 CA01 DA12 4L035 BB31 EE11 FF04 JJ01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過酸化水素、過炭酸ナトリウムおよび過
    酸化ナトリウムから選ばれる少なくとも1種以上の変色
    防止剤を含有したアルカリ水溶液を用いて、銀系無機抗
    菌剤を担持させたポリエステル繊維をアルカリ減量処理
    することを特徴とする抗菌性ポリエステル繊維の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 銀系無機抗菌剤が下記一般式[1]で示
    される化合物である請求項1記載の抗菌性ポリエステル
    繊維の製造方法。 Aga1 b2 2(PO43・nH2O 〔1〕 (M1はアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオ
    ン、アンモニウムイオンまたは水素イオンから選ばれる
    少なくとも1種のイオンであり、M2はTi、Zr、S
    n等の4価金属であり、nは0≦n≦6を満たす数であ
    り、a及びbはa+b=1を満たす正数である。)
  3. 【請求項3】 変色防止剤が過酸化水素である請求項1
    または請求請2記載の抗菌性ポリエステル繊維の製造方
    法。
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