JP2001031970A - 掘削機により地盤を掘削するに際しての空隙充填工法用薬液 - Google Patents
掘削機により地盤を掘削するに際しての空隙充填工法用薬液Info
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- JP2001031970A JP2001031970A JP11205247A JP20524799A JP2001031970A JP 2001031970 A JP2001031970 A JP 2001031970A JP 11205247 A JP11205247 A JP 11205247A JP 20524799 A JP20524799 A JP 20524799A JP 2001031970 A JP2001031970 A JP 2001031970A
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- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】トンネルボーリングマシン(TBM)のカッタ
ーヘッド等の掘削機に付着した場合でもTBMのカッタ
ーヘッド等から容易に剥がすことができる空隙充填工法
用薬液を提供する。 【解決手段】地盤を掘削機で掘削し、掘削に際しての空
隙を充填する薬液であって、下記の(A)液と(B)液
からなる発泡ウレタン薬液を用いる空隙充填工法用薬液
である。 (A)水ガラスを主成分とするとともにポリオールを含
有する液。 (B)イソシアネートを主成分とする液。
ーヘッド等の掘削機に付着した場合でもTBMのカッタ
ーヘッド等から容易に剥がすことができる空隙充填工法
用薬液を提供する。 【解決手段】地盤を掘削機で掘削し、掘削に際しての空
隙を充填する薬液であって、下記の(A)液と(B)液
からなる発泡ウレタン薬液を用いる空隙充填工法用薬液
である。 (A)水ガラスを主成分とするとともにポリオールを含
有する液。 (B)イソシアネートを主成分とする液。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネルボーリン
グマシン(TBM)のような掘削機により地山等の地盤
を掘削してトンネル等を構築するに際しての地山の緩み
や、発生した空隙を充填するための空隙充填工法用薬液
に関するものである。
グマシン(TBM)のような掘削機により地山等の地盤
を掘削してトンネル等を構築するに際しての地山の緩み
や、発生した空隙を充填するための空隙充填工法用薬液
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建設コスト縮減の動向を受け、トンネル
工事においても急速施工による効率的な施工に対するニ
ーズが高い。この要請を受け、ここ数年急速施工を特徴
とするTBMによるトンネル工事が多数出件しており、
今後もこの傾向は続くものと考えられる。
工事においても急速施工による効率的な施工に対するニ
ーズが高い。この要請を受け、ここ数年急速施工を特徴
とするTBMによるトンネル工事が多数出件しており、
今後もこの傾向は続くものと考えられる。
【0003】ところで、今までに実施されてきたTBM
トンネル掘削の殆どの工事で不良地山部で難儀してお
り、TBM本来の急速施工が実現していないのが実状で
ある。これらのトラブルでは、切羽部で地山の緩みによ
る崩壊等を起こし、TBMカッターの回転不能から掘進
不能になっている。このトラブルに対し、殆どの場合、
TBMが掘進不能になるまで無理をして推し続け、更に
状態を悪くしてトラブル脱出を難しくしている。そうし
た後、打つ手が無くなってから、切羽の前へ出て従来の
支保工を入れ、地山の補強・支保を行ってTBMを救出
しているのが現状である。この方法では、時間的にも、
コスト的にも高いものとなり、改善が望まれるところで
ある。また、最近では上記のような状態に陥った際、効
率良く脱出するため注入式のフォアバイリング等も試み
られているが、不具合が発生している。
トンネル掘削の殆どの工事で不良地山部で難儀してお
り、TBM本来の急速施工が実現していないのが実状で
ある。これらのトラブルでは、切羽部で地山の緩みによ
る崩壊等を起こし、TBMカッターの回転不能から掘進
不能になっている。このトラブルに対し、殆どの場合、
TBMが掘進不能になるまで無理をして推し続け、更に
状態を悪くしてトラブル脱出を難しくしている。そうし
た後、打つ手が無くなってから、切羽の前へ出て従来の
支保工を入れ、地山の補強・支保を行ってTBMを救出
しているのが現状である。この方法では、時間的にも、
コスト的にも高いものとなり、改善が望まれるところで
ある。また、最近では上記のような状態に陥った際、効
率良く脱出するため注入式のフォアバイリング等も試み
られているが、不具合が発生している。
【0004】一方、本発明者らは、別の出願で、地山の
緩みや空隙の発生を検知すると掘削機を停止し、空隙に
薬液を充填して緩みの拡張を防止する工法を提案してい
る。
緩みや空隙の発生を検知すると掘削機を停止し、空隙に
薬液を充填して緩みの拡張を防止する工法を提案してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、空隙充
填薬液に発泡ウレタン薬液を用いた場合、発泡ウレタン
薬液は接着力が強いため、一旦、TBMのカッターヘッ
ド等の掘削機に付着すると、カッターヘッド等から剥が
すことが困難であり、その結果、作業性が悪くなるとい
うことがある。
填薬液に発泡ウレタン薬液を用いた場合、発泡ウレタン
薬液は接着力が強いため、一旦、TBMのカッターヘッ
ド等の掘削機に付着すると、カッターヘッド等から剥が
すことが困難であり、その結果、作業性が悪くなるとい
うことがある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、TBMのカッターヘッド等の掘削機に付着した
場合でもTBMのカッターヘッド等から容易に剥がすこ
とができる空隙充填工法用薬液の提供をその目的とす
る。
もので、TBMのカッターヘッド等の掘削機に付着した
場合でもTBMのカッターヘッド等から容易に剥がすこ
とができる空隙充填工法用薬液の提供をその目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の空隙充填工法用薬液は、地盤を掘削機で
掘削し、掘削に際しての空隙を充填する薬液であって、
下記の(A)液と(B)液からなる発泡ウレタン薬液を
用いるという構成をとる。 (A)水ガラスを主成分とするとともにポリオールを含
有する液。 (B)イソシアネートを主成分とする液。
めに、本発明の空隙充填工法用薬液は、地盤を掘削機で
掘削し、掘削に際しての空隙を充填する薬液であって、
下記の(A)液と(B)液からなる発泡ウレタン薬液を
用いるという構成をとる。 (A)水ガラスを主成分とするとともにポリオールを含
有する液。 (B)イソシアネートを主成分とする液。
【0008】すなわち、本発明者らは、TBMのカッタ
ーヘッド等の掘削機に付着した場合でもカッターヘッド
等から容易に剥がすことができる空隙充填工法用薬液を
得るために鋭意研究を重ねた。その結果、ポリオールを
含有するA液に水ガラスを主成分として配合すると、発
泡ウレタン薬液がいわゆる軽石状となり接着力が小さく
なるため、TBMのカッターヘッド等に付着した場合で
もTBMのカッターヘッド等から容易に剥がすことがで
きることを見出し、本発明に到達した。
ーヘッド等の掘削機に付着した場合でもカッターヘッド
等から容易に剥がすことができる空隙充填工法用薬液を
得るために鋭意研究を重ねた。その結果、ポリオールを
含有するA液に水ガラスを主成分として配合すると、発
泡ウレタン薬液がいわゆる軽石状となり接着力が小さく
なるため、TBMのカッターヘッド等に付着した場合で
もTBMのカッターヘッド等から容易に剥がすことがで
きることを見出し、本発明に到達した。
【0009】そして、上記水ガラスの含有量がA液全体
の50重量%以上であると、発泡ウレタン薬液の接着力
がさらに小さくなり、薬液がTBMのカッターヘッド等
に付着した場合でもTBMのカッターヘッド等から極め
て容易に剥がすことができる。
の50重量%以上であると、発泡ウレタン薬液の接着力
がさらに小さくなり、薬液がTBMのカッターヘッド等
に付着した場合でもTBMのカッターヘッド等から極め
て容易に剥がすことができる。
【0010】また、上記A液にイミダゾール系触媒を配
合すると、発泡性が向上し安定する。
合すると、発泡性が向上し安定する。
【0011】さらに、上記A液に第三級アミン触媒を配
合すると、A液とB液の反応性が高くなり(クリームタ
イムが短くなり)、施工性(吹き付け性)が向上する。
合すると、A液とB液の反応性が高くなり(クリームタ
イムが短くなり)、施工性(吹き付け性)が向上する。
【0012】また、上記B液に反応性希釈剤を配合する
と、A液とB液の相溶性が上がり、かつ、反応性希釈剤
が分解し、発泡倍率が向上し安定する。
と、A液とB液の相溶性が上がり、かつ、反応性希釈剤
が分解し、発泡倍率が向上し安定する。
【0013】そして、発泡倍率が10倍以上(高発泡)
であると、経済性に優れ、取り扱いが容易で、かつ安全
性に優れた施工が可能となる。
であると、経済性に優れ、取り扱いが容易で、かつ安全
性に優れた施工が可能となる。
【0014】また、発泡後の接着強度が0.1MPa以
下であると、TBMのカッターヘッド等に付着した場合
でもTBMのカッターヘッド等から容易に剥がすことが
できる。
下であると、TBMのカッターヘッド等に付着した場合
でもTBMのカッターヘッド等から容易に剥がすことが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
しく説明する。
【0016】本発明の空隙充填工法用薬液は、地盤、特
にトンネルを掘削機で掘削し、掘削に際しての空隙を充
填する薬液であって、水ガラスを主成分とするとともに
ポリオールを含有するA液と、イソシアネートを主成分
とするB液からなる発泡ウレタン薬液である。
にトンネルを掘削機で掘削し、掘削に際しての空隙を充
填する薬液であって、水ガラスを主成分とするとともに
ポリオールを含有するA液と、イソシアネートを主成分
とするB液からなる発泡ウレタン薬液である。
【0017】上記掘削機としては、トンネルボーリング
マシン(TBM)の他に、ブーム掘削機、バックホウ、
大型ブレーカー、割岩機等があげられる。
マシン(TBM)の他に、ブーム掘削機、バックホウ、
大型ブレーカー、割岩機等があげられる。
【0018】上記A液の主成分となる水ガラスは、一般
に、アルカリ−ケイ酸系ガラスの濃厚水溶液をいう。こ
のように水ガラスを用いると、水ガラス中の水と、イソ
シアネートの反応により尿素結合が形成されるが、この
尿素結合には接着性がなく、また、過剰にある水ガラス
の固形分が発泡表面に析出してくるため、接着力が低下
する。したがって、TBMのカッターヘッド等に付着し
た場合でもTBMのカッターヘッド等から容易に剥がす
ことができる。
に、アルカリ−ケイ酸系ガラスの濃厚水溶液をいう。こ
のように水ガラスを用いると、水ガラス中の水と、イソ
シアネートの反応により尿素結合が形成されるが、この
尿素結合には接着性がなく、また、過剰にある水ガラス
の固形分が発泡表面に析出してくるため、接着力が低下
する。したがって、TBMのカッターヘッド等に付着し
た場合でもTBMのカッターヘッド等から容易に剥がす
ことができる。
【0019】上記水ガラスの含有量は、A液全体の50
重量%以上に設定することが好ましく、特に好ましくは
60重量%以上である。すなわち、上記水ガラスの含有
量が50重量%未満であると、発泡ウレタン薬液の接着
力が強くなり、TBMのカッターヘッド等に付着した場
合に剥がれにくくなるからである。
重量%以上に設定することが好ましく、特に好ましくは
60重量%以上である。すなわち、上記水ガラスの含有
量が50重量%未満であると、発泡ウレタン薬液の接着
力が強くなり、TBMのカッターヘッド等に付着した場
合に剥がれにくくなるからである。
【0020】上記水ガラスとともに用いられるポリオー
ルとしては、例えば、芳香族アミン系ポリオール、エチ
レンジアミン系ポリオール等があげられ、これらは単独
でもしくは2種以上併せて用いられる。上記芳香族アミ
ン系ポリオールとしては、具体的には、トリレンジアミ
ンにアルキレンオキサイドを付加して製造したもので、
水酸基価200〜500mgKOH/gのもの等があげ
られる。また、上記エチレンジアミン系ポリオールとし
ては、具体的には、エチレンジアミンにアルキレンオキ
サイドを付加して製造したもので、水酸基価200〜1
000mgKOH/gのもの等があげられる。
ルとしては、例えば、芳香族アミン系ポリオール、エチ
レンジアミン系ポリオール等があげられ、これらは単独
でもしくは2種以上併せて用いられる。上記芳香族アミ
ン系ポリオールとしては、具体的には、トリレンジアミ
ンにアルキレンオキサイドを付加して製造したもので、
水酸基価200〜500mgKOH/gのもの等があげ
られる。また、上記エチレンジアミン系ポリオールとし
ては、具体的には、エチレンジアミンにアルキレンオキ
サイドを付加して製造したもので、水酸基価200〜1
000mgKOH/gのもの等があげられる。
【0021】上記ポリオールの配合量は、上記水ガラス
100重量部(以下「部」と略す)に対して10〜50
部の範囲に設定することが好ましく、特に好ましくは1
0〜30部である。すなわち、上記ポリオールの配合量
が10部未満であると、水ガラスのゲル化が優先的に起
こり、発泡倍率が安定せず、逆に50部を超えると、発
泡ウレタン薬液の接着力が強くなり、TBMのカッター
ヘッド等に付着した場合に剥がれにくくなるからであ
る。
100重量部(以下「部」と略す)に対して10〜50
部の範囲に設定することが好ましく、特に好ましくは1
0〜30部である。すなわち、上記ポリオールの配合量
が10部未満であると、水ガラスのゲル化が優先的に起
こり、発泡倍率が安定せず、逆に50部を超えると、発
泡ウレタン薬液の接着力が強くなり、TBMのカッター
ヘッド等に付着した場合に剥がれにくくなるからであ
る。
【0022】また、上記A液には、水発泡用触媒を配合
することが好ましい。上記水発泡用触媒としては、例え
ば、イミダゾール系触媒等があげられる。上記イミダゾ
ール系触媒としては、具体的には、2−メチルイミダゾ
ール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−イソ
プロピルイミダゾール、イソブチル−2−メチルイミダ
ゾール等があげられる。
することが好ましい。上記水発泡用触媒としては、例え
ば、イミダゾール系触媒等があげられる。上記イミダゾ
ール系触媒としては、具体的には、2−メチルイミダゾ
ール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−イソ
プロピルイミダゾール、イソブチル−2−メチルイミダ
ゾール等があげられる。
【0023】上記水発泡用触媒の配合量は、水ガラス1
00部に対して0.5〜20部の範囲に設定することが
好ましく、特に好ましくは5〜15部である。
00部に対して0.5〜20部の範囲に設定することが
好ましく、特に好ましくは5〜15部である。
【0024】さらに、上記A液には泡化触媒を配合する
ことが好ましい。上記泡化触媒としては、例えば、第三
級アミン触媒等があげられる。上記第三級アミン触媒と
しては、具体的には、トリエチルアミン、ペンタメチル
ジエチレントリアミン、ジメチルアミノエトキシエタノ
ール、トリメチルアミノエチルエタノールアミン、テト
ラメチルヘキサメチレンジアミン、ビスジメチルアミノ
エチルエーテル等があげられる。このように泡化触媒を
用いると、A液とB液の反応性が高くなり(クリームタ
イムが短くなり)、施工性(吹き付け性)が向上する。
ことが好ましい。上記泡化触媒としては、例えば、第三
級アミン触媒等があげられる。上記第三級アミン触媒と
しては、具体的には、トリエチルアミン、ペンタメチル
ジエチレントリアミン、ジメチルアミノエトキシエタノ
ール、トリメチルアミノエチルエタノールアミン、テト
ラメチルヘキサメチレンジアミン、ビスジメチルアミノ
エチルエーテル等があげられる。このように泡化触媒を
用いると、A液とB液の反応性が高くなり(クリームタ
イムが短くなり)、施工性(吹き付け性)が向上する。
【0025】上記泡化触媒の配合量は、水ガラス100
部に対して0.5〜5部の範囲に設定することが好まし
く、特に好ましくは1〜3部である。
部に対して0.5〜5部の範囲に設定することが好まし
く、特に好ましくは1〜3部である。
【0026】上記A液の粘度は、200cps(25
℃)以下に設定することが好ましく、特に好ましくは2
0〜100cps(25℃)の範囲である。
℃)以下に設定することが好ましく、特に好ましくは2
0〜100cps(25℃)の範囲である。
【0027】上記A液とともに用いられるB液は、イソ
シアネートを主成分とする液である。
シアネートを主成分とする液である。
【0028】なお、本発明において、イソシアネートを
主成分とするとは、上記B液がイソシアネートのみから
なる場合を含む趣旨である。上記イソシアネートの含有
量は、B液全体の60重量%以上に設定することが好ま
しく、特に好ましくは80重量%以上である。すなわ
ち、上記イソシアネートの含有量が60重量%未満であ
ると、発生ガス量が多すぎるため、セルが荒れて発泡後
に陥没してしまうからである。
主成分とするとは、上記B液がイソシアネートのみから
なる場合を含む趣旨である。上記イソシアネートの含有
量は、B液全体の60重量%以上に設定することが好ま
しく、特に好ましくは80重量%以上である。すなわ
ち、上記イソシアネートの含有量が60重量%未満であ
ると、発生ガス量が多すぎるため、セルが荒れて発泡後
に陥没してしまうからである。
【0029】上記イソシアネートとしては、例えば、ジ
フェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート(MD
I)、ポリメチレン・ポリフェニル・ポリイソシアネー
ト(C−MDI)、トリレンジイソシアネート(TD
I)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イ
ソホロンジイソシアネート(IPDI)、キシリレンジ
イソシアネート(XDI)等があげられ、これらは単独
でもしくは2種以上併せて用いられる。なかでも、蒸気
圧性(現場施工性)とコスト(経済性)の点で、C−M
DIが好ましい。
フェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート(MD
I)、ポリメチレン・ポリフェニル・ポリイソシアネー
ト(C−MDI)、トリレンジイソシアネート(TD
I)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イ
ソホロンジイソシアネート(IPDI)、キシリレンジ
イソシアネート(XDI)等があげられ、これらは単独
でもしくは2種以上併せて用いられる。なかでも、蒸気
圧性(現場施工性)とコスト(経済性)の点で、C−M
DIが好ましい。
【0030】上記B液には、イソシアネートに加えて反
応性希釈剤を配合することができる。上記反応性希釈剤
としては、例えば、アルキレンカーボネート、二塩基酸
エステル等があげられ、これらは単独でもしくは2種以
上併せて用いられる。上記アルキレンカーボネートとし
ては、具体的には、エチレンカーボネート、プロピレン
カーボネート等があげられる。このように反応性希釈剤
を用いると、分解して炭酸ガスを発生するため発泡が安
定し、また使用に適した粘度に調整することができる。
応性希釈剤を配合することができる。上記反応性希釈剤
としては、例えば、アルキレンカーボネート、二塩基酸
エステル等があげられ、これらは単独でもしくは2種以
上併せて用いられる。上記アルキレンカーボネートとし
ては、具体的には、エチレンカーボネート、プロピレン
カーボネート等があげられる。このように反応性希釈剤
を用いると、分解して炭酸ガスを発生するため発泡が安
定し、また使用に適した粘度に調整することができる。
【0031】上記反応性希釈剤の配合量は、B液全体の
40重量%以下に設定することが好ましく、特に好まし
くは20重量%以下である。すなわち、40重量%を超
えると、発生ガス量が多すぎ、発泡反応時に発泡体が陥
没してしまうからである。
40重量%以下に設定することが好ましく、特に好まし
くは20重量%以下である。すなわち、40重量%を超
えると、発生ガス量が多すぎ、発泡反応時に発泡体が陥
没してしまうからである。
【0032】上記B液の粘度は、700cps(25
℃)以下に設定することが好ましく、特に好ましくは3
0〜250cps(25℃)の範囲である。
℃)以下に設定することが好ましく、特に好ましくは3
0〜250cps(25℃)の範囲である。
【0033】前記A液とB液の混合比(重量比)は、A
液/B液=1/0.5〜1/5の範囲に設定することが
好ましく、特に好ましくはA液/B液=1/0.5〜1
/3である。
液/B液=1/0.5〜1/5の範囲に設定することが
好ましく、特に好ましくはA液/B液=1/0.5〜1
/3である。
【0034】本発明の空隙充填工法用薬液は、発泡倍率
が10倍以上であることが好ましく、特に好ましくは発
泡倍率が20倍以上である。このように、発泡倍率が1
0倍以上(高発泡)であると、経済性に優れ、取り扱い
が容易で、かつ安全性に優れた施工が可能となる。
が10倍以上であることが好ましく、特に好ましくは発
泡倍率が20倍以上である。このように、発泡倍率が1
0倍以上(高発泡)であると、経済性に優れ、取り扱い
が容易で、かつ安全性に優れた施工が可能となる。
【0035】本発明の空隙充填工法用薬液は、クリーム
タイムが20秒以下(25℃)であることが好ましく、
特に好ましくは5〜15秒(25℃)である。このよう
にクリームタイムが20秒以下であると、薬液を吐出口
から吹き出した直後に薬液が白濁(クリーム化)するた
め、流動性が少なくなり、TBMのカッターヘッド等へ
の付着を防止することができる。
タイムが20秒以下(25℃)であることが好ましく、
特に好ましくは5〜15秒(25℃)である。このよう
にクリームタイムが20秒以下であると、薬液を吐出口
から吹き出した直後に薬液が白濁(クリーム化)するた
め、流動性が少なくなり、TBMのカッターヘッド等へ
の付着を防止することができる。
【0036】そして、本発明の空隙充填工法用薬液は、
例えば、TBMによる地山掘削工法につぎのようにして
用いられる。
例えば、TBMによる地山掘削工法につぎのようにして
用いられる。
【0037】図1に示すように、TBM1による地山掘
削時に前方地山Sで崩落により空洞Rが発生した場合
は、パイプ2の先端側を、TBM1内からカッターヘッ
ドの各隙間を通して外部に出し、崩落で生じた空洞R内
に挿入する。つぎに、エアーミキシング装置10(図2
参照)を作動させて、パイプ2の先端から本発明の空隙
充填工法用薬液をエアー吹き付けにより散布する。これ
により、空洞R内に散布された空隙充填工法用薬液は空
洞R内で発泡しながら膨脹し、いわゆる軽石状の発泡ウ
レタンCとなり、空洞Rの上部が発泡ウレタンCで補強
され、再崩落が防止される。そののち、パイプ2のう
ち、カッターヘッドから外部に飛び出している部分を残
して、切除し、TBM1によりパイロットトンネルを掘
り進める。このTBM1による掘削において、パイプ2
は耐熱塩化ビニル製であるため、TBM1による掘削の
邪魔にならない。なお、一度の散布により再崩落が防止
できないときは、空洞Rが自立するまで、上記散布を繰
り返し行う。
削時に前方地山Sで崩落により空洞Rが発生した場合
は、パイプ2の先端側を、TBM1内からカッターヘッ
ドの各隙間を通して外部に出し、崩落で生じた空洞R内
に挿入する。つぎに、エアーミキシング装置10(図2
参照)を作動させて、パイプ2の先端から本発明の空隙
充填工法用薬液をエアー吹き付けにより散布する。これ
により、空洞R内に散布された空隙充填工法用薬液は空
洞R内で発泡しながら膨脹し、いわゆる軽石状の発泡ウ
レタンCとなり、空洞Rの上部が発泡ウレタンCで補強
され、再崩落が防止される。そののち、パイプ2のう
ち、カッターヘッドから外部に飛び出している部分を残
して、切除し、TBM1によりパイロットトンネルを掘
り進める。このTBM1による掘削において、パイプ2
は耐熱塩化ビニル製であるため、TBM1による掘削の
邪魔にならない。なお、一度の散布により再崩落が防止
できないときは、空洞Rが自立するまで、上記散布を繰
り返し行う。
【0038】上記エアーミキシング装置10は、図2に
示すように、2つの薬液注入口12,13とエアー流入
口14と吐出口(図示せず)とを備えており、一方の薬
液注入口12からA液を注入するともに、他方の注入口
13からB液を注入して両薬液を混合し、この混合薬液
をエアー流入口14から流入したエアーの圧力により、
吐出口(図示せず)に取り付けたパイプ2の先端からエ
アー吹き付けするものである。
示すように、2つの薬液注入口12,13とエアー流入
口14と吐出口(図示せず)とを備えており、一方の薬
液注入口12からA液を注入するともに、他方の注入口
13からB液を注入して両薬液を混合し、この混合薬液
をエアー流入口14から流入したエアーの圧力により、
吐出口(図示せず)に取り付けたパイプ2の先端からエ
アー吹き付けするものである。
【0039】このように、上記空洞Rに空隙充填工法用
薬液をエアー吹き付けにより注入する場合には、エアー
圧により空隙充填工法用薬液を遠くまで吹き付けること
ができ、大きな崩落が発生した場合にも奥まで空隙充填
工法用薬液を吹き付けることができる。
薬液をエアー吹き付けにより注入する場合には、エアー
圧により空隙充填工法用薬液を遠くまで吹き付けること
ができ、大きな崩落が発生した場合にも奥まで空隙充填
工法用薬液を吹き付けることができる。
【0040】図3は本発明の空隙充填工法用薬液を用い
た他の施工例を示している。この施工例では、空隙充填
工法用薬液をムース状態にして空洞Rの下部に注入する
ようにしている。このような施工により、空洞R内に散
布された空隙充填工法用薬液は空洞R内で発泡しながら
膨脹し、いわゆる軽石状の発泡ウレタンCとなり、空洞
Rの下部が発泡ウレタンCで補強され、再崩落が防止さ
れる。なお、本発明において、「ムース状態」とは、シ
ェービングフォーム等のように、容器から泡状に取り出
される状態を指す。
た他の施工例を示している。この施工例では、空隙充填
工法用薬液をムース状態にして空洞Rの下部に注入する
ようにしている。このような施工により、空洞R内に散
布された空隙充填工法用薬液は空洞R内で発泡しながら
膨脹し、いわゆる軽石状の発泡ウレタンCとなり、空洞
Rの下部が発泡ウレタンCで補強され、再崩落が防止さ
れる。なお、本発明において、「ムース状態」とは、シ
ェービングフォーム等のように、容器から泡状に取り出
される状態を指す。
【0041】上記空隙充填工法用薬液の供給手段として
は、図4に示すムース供給装置が用いられる。それ以外
の部分は上記と同様であり、同様の部分には同じ符号を
付している。上記ムース供給装置は、図4に示すよう
に、内部にB液が収容され上部空間に炭酸ガスが充填さ
た加圧タンク16と、注入機17と、ミキシングユニッ
ト18と、加圧タンク16内のB液をムース状態(炭酸
ガス混入状態)で注入機17に送るパイプ19と、A液
を注入機17に送るパイプ20とを備えており、注入機
17を作動させることにより、加圧タンク16内のB液
をムース状態(炭酸ガス混入状態)でミキシングユニッ
ト18に圧送するとともに、A液をミキシングユニット
18に圧送し、このミキシングユニット18で両液を混
合したのち、この混合薬液をミキシングユニット18に
取り付けたパイプ2から空洞Rに注入するようにしてい
る。なお、図において22は攪拌手段である。
は、図4に示すムース供給装置が用いられる。それ以外
の部分は上記と同様であり、同様の部分には同じ符号を
付している。上記ムース供給装置は、図4に示すよう
に、内部にB液が収容され上部空間に炭酸ガスが充填さ
た加圧タンク16と、注入機17と、ミキシングユニッ
ト18と、加圧タンク16内のB液をムース状態(炭酸
ガス混入状態)で注入機17に送るパイプ19と、A液
を注入機17に送るパイプ20とを備えており、注入機
17を作動させることにより、加圧タンク16内のB液
をムース状態(炭酸ガス混入状態)でミキシングユニッ
ト18に圧送するとともに、A液をミキシングユニット
18に圧送し、このミキシングユニット18で両液を混
合したのち、この混合薬液をミキシングユニット18に
取り付けたパイプ2から空洞Rに注入するようにしてい
る。なお、図において22は攪拌手段である。
【0042】このように、空隙充填工法用薬液をムース
状態で注入する場合は、クリームタイムが短くなり、空
隙充填工法用薬液をパイプ2から注入した直後に空隙充
填工法用薬液が白濁(クリーム化)するため、流動性が
少なくなり、TBM1のカッターヘッド等への付着を防
止することができる。
状態で注入する場合は、クリームタイムが短くなり、空
隙充填工法用薬液をパイプ2から注入した直後に空隙充
填工法用薬液が白濁(クリーム化)するため、流動性が
少なくなり、TBM1のカッターヘッド等への付着を防
止することができる。
【0043】図5はムース供給装置の変形例を示してい
る。この変形例では、A液およびB液を注入する注入機
22と、この注入機22から圧送されるA液およびB液
のうちB液の方に炭酸ガス等のガスを混入してムース状
態にするガス混入機23と、このガス混入機23から圧
送されるムース状態のB液とA液を混合させるミキシン
グユニット24とを備えており、注入機22を作動させ
ることにより、A液とB液をガス混入機23に圧送し、
ミキシングユニット24で両液を混合し、この混合薬液
をミキシングユニット24の吐出口(図示せず)に取り
付けたパイプ2から空洞Rに注入するようにしている。
る。この変形例では、A液およびB液を注入する注入機
22と、この注入機22から圧送されるA液およびB液
のうちB液の方に炭酸ガス等のガスを混入してムース状
態にするガス混入機23と、このガス混入機23から圧
送されるムース状態のB液とA液を混合させるミキシン
グユニット24とを備えており、注入機22を作動させ
ることにより、A液とB液をガス混入機23に圧送し、
ミキシングユニット24で両液を混合し、この混合薬液
をミキシングユニット24の吐出口(図示せず)に取り
付けたパイプ2から空洞Rに注入するようにしている。
【0044】なお、図2に示すエアーミキシング装置1
0では、A液とB液とを混合した後、薬液をエアー流入
口14から流入したエアーにより供給するようにしてい
るが、これに限定するものではなく、A液とB液を別々
にエアー流入口14から流入したエアーにより供給し、
このエアー中で両薬液を混合させるようにしてもよい。
0では、A液とB液とを混合した後、薬液をエアー流入
口14から流入したエアーにより供給するようにしてい
るが、これに限定するものではなく、A液とB液を別々
にエアー流入口14から流入したエアーにより供給し、
このエアー中で両薬液を混合させるようにしてもよい。
【0045】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
明する。
【0046】
【実施例1〜9、比較例】下記の表1および表2に示す
A液,B液の各成分を同表に示す割合で配合し、A液お
よびB液をそれぞれ別々に調製した。
A液,B液の各成分を同表に示す割合で配合し、A液お
よびB液をそれぞれ別々に調製した。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】このようにして得られた実施例および比較
例のA液,B液を、後記の表3および表4に示す割合で
混合した後、下記の基準に従い、発泡倍率、最高発熱温
度、接着強度および施工性を評価した。これらの結果
を、後記の表3および表4に併せて示した。
例のA液,B液を、後記の表3および表4に示す割合で
混合した後、下記の基準に従い、発泡倍率、最高発熱温
度、接着強度および施工性を評価した。これらの結果
を、後記の表3および表4に併せて示した。
【0050】〔発泡倍率〕薬液を所定量反応させたとき
に膨張する体積から発泡倍率を求めた。すなわち、薬液
を所定混合比で100g計量し、これを1リットルのデ
ィスカップにとり、1000rpm×3秒間攪拌し反応
させた。そして、反応終了後の体積を測定し、発泡倍率
を求めた。なお、液温は25±1℃、室温は25±5℃
であった。
に膨張する体積から発泡倍率を求めた。すなわち、薬液
を所定混合比で100g計量し、これを1リットルのデ
ィスカップにとり、1000rpm×3秒間攪拌し反応
させた。そして、反応終了後の体積を測定し、発泡倍率
を求めた。なお、液温は25±1℃、室温は25±5℃
であった。
【0051】〔最高発熱温度〕上記1リットルのディス
カップ中に温度センサーを入れ、記録計を用いて最高発
熱温度を測定した。
カップ中に温度センサーを入れ、記録計を用いて最高発
熱温度を測定した。
【0052】〔接着強度〕直径100mmの円柱状型の
中心部に直径50mmのガス管を設置した後、上記ガス
管と円柱状型の中空部に上記混合薬液を注入し、これを
発泡させてサンプルを形成した。ついで、上記ガス管を
治具を用いて押し出し(押し出し速度10mm/分)、
その時の荷重を測定した。これを接着面積で割り、接着
強度を測定した。
中心部に直径50mmのガス管を設置した後、上記ガス
管と円柱状型の中空部に上記混合薬液を注入し、これを
発泡させてサンプルを形成した。ついで、上記ガス管を
治具を用いて押し出し(押し出し速度10mm/分)、
その時の荷重を測定した。これを接着面積で割り、接着
強度を測定した。
【0053】〔施工性〕 前記エアーミキシング装置(図2参照)を用いて、
前記と同様にして薬液をエアーにより吹き付けた。
前記と同様にして薬液をエアーにより吹き付けた。
【0054】 前記ムース供給装置(図5参照)を用
いて、前記と同様にして薬液をムース状態で注入した。
いて、前記と同様にして薬液をムース状態で注入した。
【0055】なお、評価基準は以下のとおりである。 ○:反応液が垂れてこなく、かつ所定量発泡する ×:反応液が垂れてくる
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】上記表3および表4の結果から、実施例品
の薬液は、比較例品の薬液に比べて、接着強度が小さ
く、最高発熱温度が低く、また施工性に優れていること
がわかる。
の薬液は、比較例品の薬液に比べて、接着強度が小さ
く、最高発熱温度が低く、また施工性に優れていること
がわかる。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明の空隙充填工法用
薬液は、水ガラスを主成分とするとともにポリオールを
含有するA液と、イソシアネートを主成分とするB液と
からなる発泡ウレタン薬液である。そのため、従来の水
ガラスを含有しないものに比べて、発泡ウレタン薬液の
接着力が小さくなり、TBMのカッターヘッド等の掘削
機に付着した場合でもTBMのカッターヘッド等から容
易に剥がすことができる。また、本発明の空隙充填工法
用薬液は、最高発熱温度が従来に比べて低いため、大量
に注入しても蓄熱によるスコーチ火災のおそれがない。
なお、本発明の薬液は、トンネルリフォーム等の空洞充
填用薬液として使用することも可能である。
薬液は、水ガラスを主成分とするとともにポリオールを
含有するA液と、イソシアネートを主成分とするB液と
からなる発泡ウレタン薬液である。そのため、従来の水
ガラスを含有しないものに比べて、発泡ウレタン薬液の
接着力が小さくなり、TBMのカッターヘッド等の掘削
機に付着した場合でもTBMのカッターヘッド等から容
易に剥がすことができる。また、本発明の空隙充填工法
用薬液は、最高発熱温度が従来に比べて低いため、大量
に注入しても蓄熱によるスコーチ火災のおそれがない。
なお、本発明の薬液は、トンネルリフォーム等の空洞充
填用薬液として使用することも可能である。
【0060】そして、上記水ガラスの含有量がA液全体
の50重量%以上であると、発泡ウレタン薬液の接着力
がさらに小さくなり、TBMのカッターヘッド等に付着
した場合でもTBMのカッターヘッド等から極めて容易
に剥がすことができる。
の50重量%以上であると、発泡ウレタン薬液の接着力
がさらに小さくなり、TBMのカッターヘッド等に付着
した場合でもTBMのカッターヘッド等から極めて容易
に剥がすことができる。
【0061】また、上記A液にイミダゾール系触媒を配
合すると、発泡性が向上し安定する。
合すると、発泡性が向上し安定する。
【0062】さらに、上記A液に第三級アミン触媒を配
合すると、A液とB液の反応性が高くなり(クリームタ
イムが短くなり)、施工性(吹き付け性)が向上する。
合すると、A液とB液の反応性が高くなり(クリームタ
イムが短くなり)、施工性(吹き付け性)が向上する。
【0063】また、上記B液に反応性希釈剤を配合する
と、A液とB液の相溶性が上がり、かつ、反応性希釈剤
が分解し、発泡倍率が向上し安定する。
と、A液とB液の相溶性が上がり、かつ、反応性希釈剤
が分解し、発泡倍率が向上し安定する。
【0064】そして、発泡倍率が10倍以上(高発泡)
であると、経済性に優れ、取り扱いが容易で、かつ安全
性に優れた施工が可能となる。
であると、経済性に優れ、取り扱いが容易で、かつ安全
性に優れた施工が可能となる。
【0065】また、発泡後の接着強度が0.1MPa以
下であると、TBMのカッターヘッド等に付着した場合
でもTBMのカッターヘッド等から容易に剥がすことが
できる。
下であると、TBMのカッターヘッド等に付着した場合
でもTBMのカッターヘッド等から容易に剥がすことが
できる。
【図1】本発明の空隙充填工法用薬液を用いた施工例の
一つを示す説明図である。
一つを示す説明図である。
【図2】エアーミキシング装置の説明図である。
【図3】本発明の空隙充填工法用薬液を用いた他の施工
例を示す説明図である。
例を示す説明図である。
【図4】ムース供給装置の説明図である。
【図5】上記ムース供給装置の変形例の説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小柳 博 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 脇坂 治 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 西岡 和則 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 下寺 信一 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 Fターム(参考) 2D055 JA00 KB12 LA14 4H026 CA03 CB08 CC06
Claims (7)
- 【請求項1】 地盤を掘削機で掘削し、掘削に際しての
空隙を充填する薬液であって、下記の(A)液と(B)
液からなる発泡ウレタン薬液を用いることを特徴とする
空隙充填工法用薬液。 (A)水ガラスを主成分とするとともにポリオールを含
有する液。 (B)イソシアネートを主成分とする液。 - 【請求項2】 水ガラスの含有量が(A)液全体の50
重量%以上である請求項1記載の空隙充填工法用薬液。 - 【請求項3】 (A)液にイミダゾール系触媒を配合し
た請求項1または2記載の空隙充填工法用薬液。 - 【請求項4】 (A)液に第三級アミン触媒を配合した
請求項1〜3のいずれか一項に記載の空隙充填工法用薬
液。 - 【請求項5】 (B)液に反応性希釈剤を配合した請求
項1〜4のいずれか一項に記載の空隙充填工法用薬液。 - 【請求項6】 発泡倍率が10倍以上である請求項1〜
5のいずれか一項に記載の空隙充填工法用薬液。 - 【請求項7】 発泡後の接着強度が0.1MPa以下で
ある請求項1〜6のいずれか一項に記載の空隙充填工法
用薬液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11205247A JP2001031970A (ja) | 1999-07-19 | 1999-07-19 | 掘削機により地盤を掘削するに際しての空隙充填工法用薬液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11205247A JP2001031970A (ja) | 1999-07-19 | 1999-07-19 | 掘削機により地盤を掘削するに際しての空隙充填工法用薬液 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001031970A true JP2001031970A (ja) | 2001-02-06 |
Family
ID=16503839
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11205247A Pending JP2001031970A (ja) | 1999-07-19 | 1999-07-19 | 掘削機により地盤を掘削するに際しての空隙充填工法用薬液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001031970A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002275881A (ja) * | 2001-03-19 | 2002-09-25 | Tokai Rubber Ind Ltd | 地山固結工法 |
JP2004099880A (ja) * | 2002-08-22 | 2004-04-02 | Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd | トンネル掘削用の安定化用注入薬液組成物、および、それを用いた安定強化工法 |
JP2020079343A (ja) * | 2018-11-12 | 2020-05-28 | 東ソー株式会社 | 岩盤固結用注入薬液組成物 |
JP2021070755A (ja) * | 2019-10-31 | 2021-05-06 | 旭有機材株式会社 | 地盤注入用薬液組成物 |
-
1999
- 1999-07-19 JP JP11205247A patent/JP2001031970A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002275881A (ja) * | 2001-03-19 | 2002-09-25 | Tokai Rubber Ind Ltd | 地山固結工法 |
JP2004099880A (ja) * | 2002-08-22 | 2004-04-02 | Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd | トンネル掘削用の安定化用注入薬液組成物、および、それを用いた安定強化工法 |
JP4527370B2 (ja) * | 2002-08-22 | 2010-08-18 | 第一工業製薬株式会社 | トンネル掘削用の安定化用注入薬液組成物、および、それを用いた安定強化工法 |
JP2020079343A (ja) * | 2018-11-12 | 2020-05-28 | 東ソー株式会社 | 岩盤固結用注入薬液組成物 |
JP7318196B2 (ja) | 2018-11-12 | 2023-08-01 | 東ソー株式会社 | 岩盤固結用注入薬液組成物 |
JP2021070755A (ja) * | 2019-10-31 | 2021-05-06 | 旭有機材株式会社 | 地盤注入用薬液組成物 |
JP7282012B2 (ja) | 2019-10-31 | 2023-05-26 | 旭有機材株式会社 | 地盤注入用薬液組成物 |
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