JP2001031606A - エチレングリコールの精製方法 - Google Patents

エチレングリコールの精製方法

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JP2001031606A JP11200897A JP20089799A JP2001031606A JP 2001031606 A JP2001031606 A JP 2001031606A JP 11200897 A JP11200897 A JP 11200897A JP 20089799 A JP20089799 A JP 20089799A JP 2001031606 A JP2001031606 A JP 2001031606A
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モノエチレングリコールの品質面、特に紫外
線透過率に優れ、かつ操作および装置が簡単であり、製
造コスト面でも優れてなる、回収エチレングリコール原
料からの高純度モノエチレングリコールの製造方法を提
供する。 【解決手段】 回収エチレングリコール含有液を原料と
し、高純度のモノエチレングリコールを製造する方法に
おいて、回収エチレングリコール含有液をアルカリ性物
質の存在下に加熱処理を施し、その後に該加熱処理を施
したエチレングリコール含有液を粗蒸留して得られる留
出物を精製することを特徴とする高純度モノエチレング
リコールの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エチレンの接触気
相酸化によるエチレンオキシドの製造に際し、エチレン
オキシドの回収、精製工程において生成する粗グリコー
ル水溶液などのような回収エチレングリコールを原料と
し、これから高純度のエチレングリコール、特に繊維グ
レードのモノエチレングリコール(MEG)を製造する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル繊維製造用のモノエチレン
グリコールは、わずかな量の不純物を含んでいる場合で
も、製造されるポリエステル繊維の染色特性、強度、着
色などの諸特性に悪影響を及ぼす。ポリエステル繊維の
製造に適した高純度のモノエチレングリコールは、繊維
グレードのモノエチレングリコールと呼ばれ、次の表1
に示す厳格な紫外線透過試験の規格に合格する必要があ
る。
【0003】
【表1】
【0004】エチレングリコールは、エチレンオキシド
の加水反応により製造され、エチレンオキシド製造プラ
ントとエチレングリコール製造プラントは併設されるの
が一般的である。それらのプロセスについては、例え
ば、化学工学会編「化学プロセス」121〜128頁、
9.エチレンオキシド・エチレングリコール(東京化学
同人、1998年3月25日発行)に解説されている。
【0005】エチレンオキシド/エチレングリコール製
造プロセスの一例を図1に示す。エチレンオキシド製造
プロセスでは、反応器流出ガス中の生成エチレンオキシ
ドを分離回収するのに、水を吸収液として循環使用す
る。この循環系では、エチレンオキシドの一部が加水反
応を起こしてエチレングリコールが蓄積するため、吸収
液の一部をパージ流として系外に排出する。パージ流
(粗グリコール水溶液)中のエチレングリコールは、経
済的な理由で副生エチレングリコールとして回収する
が、吸収液は、酸化工程、エチレンオキシド回収・精製
工程などのプロセスで使用する原料、薬剤、副反応生成
物等に由来する、アルデヒド類、有機酸類、有機塩素
類、有機酸、無機酸の塩類等、種々の不純物を含むた
め、通常の蒸留による分離精製方法で回収した副生エチ
レングリコールは、繊維グレードのモノエチレングリコ
ールとして合格せず、一般的には工業用グレードの製品
となるものであった。
【0006】この品質を改善する方法として、上記粗グ
リコール水溶液からエチレングリコールを回収するに当
たり、粗グリコール水溶液を活性炭あるいはイオン交換
樹脂と接触させ、該不純物を活性炭あるいはイオン交換
樹脂に吸着させる方法として、蒸留に加えて、さらにア
ルカリおよび活性炭で処理する方法(特公昭45−10
324号公報)やイオン交換樹脂および活性炭で処理す
る方法(特開昭58−62124号公報)等が提案され
ているが、粗グリコール水溶液に含まれる副生物、副生
物とエチレンオキシドとの反応生成物、副生物とエチレ
ングリコールとの反応生成物等が多く含まれているの
で、活性炭あるいはイオン交換樹脂の能力減退をはやめ
るため、工業的に使用するには不向きであり、また、活
性炭、イオン交換樹脂は高価でもあり、品質面、特にモ
ノエチレングリコールを繊維用に用いるには必ずしも満
足できないか、あるいは処理操作が複雑でコスト的に有
利とはいえない等の問題があった。
【0007】上記品質を改善する方法として、粗グリコ
ール水溶液からエチレングリコールを回収するに当た
り、粗グリコール水溶液を蒸留してエチレングリコール
の一部を分留カットし、エチレングリコールと共にアル
デヒド、酸およびそれらとエチレングリコールとの反応
生成物を除去する方法が提案されているが、分留カット
されたエチレングリコールの品質は悪く、さらに分留塔
を必要とするのでエチレングリコールのコスト高とな
る。
【0008】また、粗エチレングリコール類中の不純物
を化学的に処理して精製する方法も数多く提案されてい
る。例えば、芳香族ジカルボン酸とエチレンオキシドも
しくはエチレングリコールとよりポリエステルを製造す
る工程から回収される粗エチレングリコール類を精製す
る方法として、水素添加触媒の存在下に水素と接触させ
る方法が提案されている(特開昭51−1403号公
報)。しかしながら、この方法をエチレンの気相酸化に
よるエチレンオキシドの製造工程から得られる粗グリコ
ール水溶液に単純に適用しても高純度のエチレングリコ
ール類を得ることはできなかった。
【0009】特公昭45−9926号公報は、エチレン
の直接酸化によって得られるエチレンオキシドの回収お
よび精製工程で生成するグリコール水溶液を常法によっ
て濃縮し、濃縮された粗グリコール水溶液(モノ−、ジ
−およびトリエチレングリコールを含めて60〜95重
量%)をアルカリにてpHを10以上、好ましくは12
〜14に調節した後、このアルカリ性粗グリコール水溶
液を減圧下にて蒸留温度が180℃より低い温度で、好
ましくは120〜160℃の温度で粗グリコール水溶液
を蒸留し大部分を留出させ、一方、重質不純物をボトム
から系外へ除去して粗蒸留を行い(粗蒸留工程)、つい
で前記粗蒸留で得られるエチレングリコールを蒸留によ
って脱水、精製する事により、工業的規模で合成繊維の
製造に適する高純度のエチレングリコールを製造するこ
とができることも報告されている。
【0010】しかしながら、上記公報に記載の方法にお
いて、粗蒸留のみによる重質分カットでは、不純物(ア
ルデヒド類、有機酸類、有機塩素化合物類)の除去が不
充分のため、取得したモノエチレングリコールの品質
面、特に紫外線透過率に関して問題があった。
【0011】また、特公平4−28247号公報には、
エチレンの気相接触酸化によるエチレンオキシドの製造
に際し、エチレンオキシドの回収、精製工程において生
成する粗グリコール水溶液から高純度のモノエチレング
リコール類を製造する方法において、該粗グリコール水
溶液を脱水し、粗蒸留したのちの粗蒸留グリコールを2
00℃以下の温度で水素化触媒の存在下に水素ガスによ
り水添処理した後、精製することを特徴とする、高純度
エチレングリコール類の製造方法が開示されている。
【0012】しかしながら、上記公報に記載の水添処理
法を行う場合、水添処理反応器、触媒、水素等が必要で
あり、経済的でないうえ、操作が煩雑で装置面での問題
もあった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明の目的
は、モノエチレングリコールの品質面、特に紫外線透過
率に優れ、かつ操作および装置が簡単であり、製造コス
ト面でも優れてなる、回収エチレングリコール原料から
の高純度モノエチレングリコールの製造方法を提供する
ものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく、回収エチレングリコール含有液からの高
純度モノエチレングリコールの製造方法につき鋭意検討
した結果、粗蒸留工程の前にアルカリ加熱処理工程を設
け、原料の回収エチレングリコール含有液をアルカリ性
物質の存在下で加熱処理することにより、その液中の不
純物(アルデヒド類、有機酸類、有機塩素化合物類)を
予め固定化し、その後粗蒸留工程に供することで、固定
化により安定化されかつ高沸点化せしめられてなる不純
物が粗蒸留塔の塔底部に濃縮され、これを抜き出し系外
へ除去することにより、次の精留工程への不純物の混入
を防止することができ、品質面、特に紫外線透過率に優
れた極めて高純度のモノエチレングリコールを得ること
ができることを見出し、本発明を完成するに至ったもの
である。
【0015】すなわち、本発明の目的は、以下の如くに
して達成することができる。
【0016】(1) 回収エチレングリコール含有液を
原料とし、高純度のモノエチレングリコールを製造する
方法において、回収エチレングリコール含有液をアルカ
リ性物質の存在下に加熱処理を施し、その後に該加熱処
理を施したエチレングリコール含有液を粗蒸留して得ら
れる留出物を精製することを特徴とする高純度モノエチ
レングリコールの製造方法。
【0017】(2) 前記回収エチレングリコール含有
液が、エチレンの接触気相酸化によるエチレンオキシド
の製造に際し、エチレンオキシドの回収、精製工程にお
いて生成する粗グリコールを含有することを特徴とする
上記(1)に記載の製造方法。
【0018】(3) 前記アルカリ性物質が、アルカリ
金属の水酸化物、炭酸塩、アルコキシド、アルカリ土類
金属の水酸化物よりなる群から選ばれてなる少なくとも
1種のものである上記(1)または(2)に記載の製造
方法。
【0019】(4) 前記アルカリ性物質の使用量が、
回収エチレングリコール含有液の全量に対して0.01
重量%以上である上記(1)〜(3)のいずれか1つに
記載の製造方法。
【0020】(5) 前記加熱処理での処理温度が12
0〜200℃であり、処理時間が1時間以上である上記
(1)〜(4)のいずれか1つに記載の製造方法。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明は、回収エチレングリコー
ル含有液を原料とし、高純度のモノエチレングリコール
を製造する方法において、回収エチレングリコール含有
液をアルカリ性物質の存在下に加熱処理を施し(以下、
アルカリ加熱処理工程ともいう)、その後に該加熱処理
を施したエチレングリコール含有液を蒸留して得られる
留出物を粗精製する(以下、精製工程ともいう)ことを
特徴とするものである。本発明では、粗蒸留を行う前に
アルカリ加熱処理を行うことにより、回収エチレングリ
コール含有液中の不純物であるアルデヒド類、有機酸
類、有機塩素化合物類などを効果的に固定化することが
できる。そのため、こうした不純物は粗蒸留操作で降下
液中にとどまり粗蒸留塔の塔底部に蓄積され、効率よく
系外へ除去できるため、不純物のエチレングリコール精
留塔への混入を防ぐことができるものである。以下、上
記アルカリ加熱処理工程、精製工程の順に従って説明す
る。
【0022】(I)アルカリ加熱処理工程 アルカリ加熱処理工程では、回収エチレングリコール含
有液をアルカリ性物質の存在下に加熱処理を施すもので
ある。より詳しくは、原料である回収エチレングリコー
ル含有液を、該含有液中の不純物を固定化するのに必要
な量のアルカリ性物質の存在下に、粗蒸留を行う前にこ
れらアルカリ性物質と不純物の固定化が効率よく進む条
件にて加熱処理を施すことを特徴とするものである。
【0023】本発明に用いることのできる原料の回収エ
チレングリコール含有液としては、(1)エチレンの接
触気相酸化によるエチレンオキシドの製造に際し、副生
されるエチレングリコールを含む溶液を適当な工程で回
収したもの、(2)エチレンオキシドを原料とするエチ
レングリコールの製造に際し、エチレングリコールの一
部を含む廃水または廃液を適当な工程で回収したもの、
のほか、上記(1)および/または(2)の回収エチレ
ングリコール含有液に、エチレンの接触気相酸化による
製造プロセスにより得られたエチレンオキシドを加水原
料に用いて加水反応し得られた未精製のエチレングリコ
ール(回収エチレングリコール含有液ではなく、目的物
として製造され、精製に供される前のエチレングリコー
ル含有液)を加えたものも本発明の範囲に含まれるもの
である。
【0024】上記(1)の例としては、エチレンオキ
シドの回収、精製工程において生成する粗グリコール水
溶液(例えば、エチレンオキシド反応器出口ガス中に含
まれるエチレンオキシドを吸収するための吸収液をパー
ジ流として一部抜き出したもの、エチレンオキシド精製
工程より排出される不純物を含むエチレンオキシドを加
水反応処理して得られるグリコール水溶液)、エチレ
ンオキシド吸収工程と、二酸化炭素吸収工程および/ま
たは酸化反応工程との間の循環系から抜き出されるエチ
レングリコール含有液(例えば、二酸化炭素吸収工程か
ら排出されるエチレングリコール含有廃水、反応器出口
の熱交換器から排出されたエチレンオキシド含有凝縮液
を加水反応処理して得られるエチレングリコール水溶
液)などが挙げられる。
【0025】上記(2)の例としては、エチレングリ
コールの精製系からの廃液、廃水(例えば、脱水工程か
ら排出されるエチレングリコール含有廃水、あるいは本
発明者らが新たに発明した高純度モノエチレングリコー
ルの製造方法である、モノエチレングリコール精留塔に
サイドカット技術を導入し、サイドカット部からモノエ
チレングリコールを取得する方法において、該モノエチ
レングリコール精留塔の塔頂部から抜き出される、高濃
度不純物を含むエチレングリコール溶液)などが挙げら
れる。
【0026】これらの回収エチレングリコール含有液
は、1種単独で用いることができるほか、2種以上を混
合して使用する事もできる。一般的には、従来技術でも
説明したように、上記(1)−の粗グリコール水溶液
が比較的多く副生されるため、これを利用するのが全体
の製造コストの低減に寄与できることから望ましく、さ
らに、接触気相酸化によるエチレンオキシドの製造プラ
ントは、エチレングリコールの製造プラントに併設され
るのが通常であることから、こうした場合には、上記
(1)−の粗グリコール水溶液に上記(2)ないし
(1)−の溶液を混ぜて使用するのが望ましいといえ
る。また、回収エチレングリコール含有液中のエチレン
グリコール濃度が低い場合には、エチレングリコール濃
度60〜95重量%、好ましくは80〜90重量%に脱
水濃縮してからアルカリ加熱処理に供することができ
る。
【0027】なお、上記回収エチレングリコール含有液
中に含まれる不純物には、すでに従来技術において説明
したとおり、アルデヒド類、有機酸類および有機塩素類
がある。従って、アルカリ加熱処理において固定化され
る対象物となる不純物は、アルデヒド類、有機酸類およ
び有機塩素類である。
【0028】また、当該アルカリ加熱処理工程におい
て、使用することのできるアルカリ性物質としては、水
に溶解してアルカリ性を示す金属化合物であれば、特に
制限されるものではなく、アルカリ金属の水酸化物、炭
酸塩、アルコキシド、アルカリ土類金属の水酸化物等が
含まれる。具体的には、例えば、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カ
リウム等のアルカリ金属炭酸塩、ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド、カリウムメトキシド、カリ
ウムエトキシド等のアルカリ金属アルコキシド、水酸化
マグネシウム、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属
の水酸化物等が挙げられるが、グリコールへの溶解性が
良好なこと、安価に入手し得ること、熱安定性が良好な
ことなどの理由から、好ましくはアルカリ金属の水酸化
物、炭酸塩、アルカリ土類金属の水酸化物などである。
また、本発明では、これらアルカリ性物質を1種若しく
は2種以上使用してもよい。
【0029】上記アルカリ性物質の使用量としては、回
収エチレングリコール含有液中に含まれる不純物を好適
に固定化させることができる量であれば良く、好ましく
は、原料である回収エチレングリコール含有液に対して
0.01重量%以上、より好ましくは0.1〜5重量
%、特に好ましくは0.1〜1重量%の範囲である。該
アルカリ性物質の使用量が回収エチレングリコール含有
液に対して0.01重量%未満の場合には、回収エチレ
ングリコール含有液中に含まれる不純物を十分に固定化
させるには不十分であるため、その後の粗蒸留工程にお
いてエチレングリコールと共に固定化されていない不純
物の留出を許し、その後の従来法による精製処理操作だ
けでは容易に分離除去できないためモノエチレングリコ
ールの精留工程への混入を防ぐことができず、高純度モ
ノエチレングリコールを得るが困難となるなど好ましく
ない。一方、回収エチレングリコール含有液に対して5
重量%を超える場合には、使用量に見合う更なる効果が
得られず、また当該アルカリ性物質を分離するときの廃
液量が増加するなど不経済であるなどの点で好ましくな
い。
【0030】また、アルカリ性物質の使用形態に関して
は、特に制限されるものではないが、適当な濃度に稀釈
したアルカリ水溶液の形態で使用するのが取り扱い易
さ、混合のし易さなどの観点から好ましいといえる。ま
た、回収エチレングリコール含有液へのアルカリ性物質
の使用(添加)の時期に関しても、加熱処理による不純
物の固定化が最適になされるものであれば、特に制限さ
れるものではなく、回収エチレングリコール含有液に添
加した後および/または添加しながら加熱処理すること
ができる。
【0031】アルカリ加熱処理工程における加熱処理条
件としては、アルカリ性物質が不純物と反応し固定化で
きる条件でさえあれば特に制限されるものではないが、
好ましくは、処理温度は120〜200℃、好ましくは
140〜180℃、特に好ましくは150〜165℃で
あり、処理時間は1時間以上であればよいが、好ましく
は2〜5時間、特に好ましくは2〜3時間である。上記
処理温度が120℃未満の場合には、アルカリ性物質と
の反応による不純物の固定化が十分になされず好ましく
ない。一方、200℃を超える場合には、得られるモノ
エチレングリコール中に臭気、着色が発生するので好ま
しくなく、さらに高温処理により熱力学的に生じる圧力
(内圧)が加わるため、耐圧性の容器が必要となり、さ
らなる高温化に見合う効果が得られず不経済である。上
記処理時間が1時間未満の場合には、アルカリ性物質と
の反応による不純物の固定化反応が十分になされず、蒸
留によっては分離しない未反応の不純物が精製工程に混
入し、得られるモノエチレングリコールの純度が悪く、
品質面、特に紫外線透過率が低くなり、限られた用途に
しか使用できないなど好ましくない。一方、5時間を超
える場合には、当該アルカリ性物質の使用により不純物
を十分に固定化することができるものであり、この点に
おいて特に問題はないが、5時間を超えても加熱処理を
継続するに見合う効果が得られず不経済であるため好ま
しくない。
【0032】また、上記加熱処理の圧力条件としては、
処理温度における被処理液の蒸気圧以上の圧力に保持し
て被処理液が沸騰状態にならないようにする限り、特に
制限されるものではない。
【0033】アルカリ加熱処理工程に使用し得るアルカ
リ加熱処理装置としては、適当な加熱手段を有する装置
であればよく、特に制限されるものではないが、好まし
くは、回収エチレングリコール含有液を上記に規定する
温度範囲まで予熱するための多管式熱交換器と、適当な
加熱ないし保温手段を有し上記に規定する加熱処理時間
(すなわち、不純物とアルカリ性物質との反応時間ない
し回収エチレングリコール含有液の滞留時間)を稼ぐた
めの円筒横形タンク形式の反応器などから構成されるも
のを使用することができるが、滞留時間が稼げれば多管
式熱交換器のような予熱器だけでも可能である。
【0034】(II)モノエチレングリコールの精製工
程 次に、本発明の精製工程では、上記(I)のアルカリ加
熱処理工程にて処理された回収エチレングリコール含有
液を粗蒸留し、得られた留出物を従来既知の回収エチレ
ングリコール含有液の精製方法に従って適宜処理するこ
とにより、またはエチレンオキシドの加水反応によって
エチレングリコールを製造する設備の工程の途中(例え
ば、脱水塔への供給液)に混合して処理することによ
り、目的とするモノエチレングリコールを精製分離する
事ができるものであれば、特に制限されるものではな
く、さらに、従来技術で例示したような従来既知の改良
法を適宜併用する事もできる。但し、その場合には、こ
れらの改良部分の装置や手段を設ける必要があり、ま
た、これらに使う添加剤なども必要となり高コスト化す
るため、例えば、後述する図2に示すような極めて簡便
な装置及び簡単な操作(さらには、少ない処理工程数)
により分離精製することが望ましいといえる。
【0035】以下、図面によって本発明の実施の形態を
より具体的に説明する。
【0036】図2は、本発明に係る高純度モノエチレン
グリコールの製造方法に用いられる代表的な工程(装
置)概略図である。
【0037】図2より、本実施形態では、原料の回収エ
チレングリコール含有液(例えば、エチレンの接触気相
酸化によるエチレンオキシドの製造に際し、エチレンオ
キシドの回収、精製工程において生成する粗グリコール
水溶液;エチレングリコール類として5〜95重量%、
好ましくは80〜95重量%を含む)を配管103を通じ
てアルカリ加熱処理装置101に導入する。この際、アル
カリ貯蔵タンク(図示せず)より上記に規定するように
回収エチレングリコール含有液に対して0.01重量%
以上のアルカリ量に相当するアルカリ水溶液を配管102
を通じて配管103内の回収エチレングリコール含有液に
添加する。その後、アルカリ加熱処理装置101を用い
て、回収エチレングリコール含有液を上記に規定する処
理条件、すなわち、120〜200℃の処理温度で1時
間以上加熱処理を行う。これにより、回収エチレングリ
コール含有液中の不純物であるアルデヒド類、有機酸
類、有機塩素類等を極めて効率よく効果的に反応させて
固定化することができるものである。これにより、以降
の簡単な蒸留操作により、留出側にエチレングリコール
類を分離し、釜液側に固定化された不純物を分離するこ
とができるものである。上記アルカリ加熱処理後、アル
カリ加熱処理装置101内の処理液を配管107を通じて粗蒸
留塔105の中間地点に設けられてなる処理液供給ノズル
部から導入する。粗蒸留塔105において、通常20〜1
00Torrの減圧下で、処理液を減圧蒸留する。これによ
り、導入した処理液の90〜99重量%が粗蒸留塔105
の塔頂部から蒸発する。蒸発したエチレングリコールや
水等の成分を配管111を通じて留出し、配管111経路上に
設けられた冷却手段により全量凝縮液化することで、エ
チレングリコール水溶液となる。このエチレングリコー
ル水溶液をさらに配管111を通じて脱水塔109へ送る。一
方、粗蒸留塔105の塔底部に残る1〜10重量%のアル
カリ加熱処理により固定化された不純物を含む釜液は配
管113を通じて系外に抜き出すことができる。
【0038】以降のモノエチレングリコールの精製工程
に関しては、従来法と同様にして行えばよい。すなわ
ち、脱水塔109へ送られたエチレングリコール水溶液
は、減圧蒸留によって、水とエチレングリコールとに分
留する。脱水塔109の塔頂部から出る水の蒸気は、配管1
15を通じて留出され、配管115の経路上の冷却手段によ
り全量凝縮液化して系外に廃棄する。一方、脱水塔109
の塔底部に実質的に水を含まないエチレングリコール液
を得る。このエチレングリコール液を脱水塔109の塔底
部より、配管119を通じて抜き出し、精留塔117へ送る。
精留塔117に送られたエチレングリコール液は、減圧蒸
留され低沸点成分のモノエチレングリコールと、高沸点
成分のジエチレングリコール等とに分留される。精留塔
117の塔頂部から留出するモノエチレングリコールの蒸
気は、配管120の経路上に設けられた凝縮器121により全
量凝縮液化されたモノエチレングリコール液とする。こ
のモノエチレングリコール液の一部を配管123を通じて
精留塔117へ還流して戻し、残りのモノエチレングリコ
ール液は配管124を通じてMEG製品貯蔵タンク(図示
せず)に回収する。一方、精留塔117の塔底部に残るジ
エチレングリコール液は、配管125を通じて系外のジエ
チレングリコール処理工程へ送り、処理し回収する。
【0039】以上が本実施形態での高純度モノエチレン
グリコールの製造方法であるが、本発明は特にこれらに
限定されるものではない。
【0040】
【実施例】以下、実施例を挙げ、本発明をさらに具体的
に説明する。
【0041】実施例1 図2に示す装置(工程)概略図に従って以下の実験を行
った。
【0042】回収エチレングリコール含有液には、エチ
レンの接触気相酸化によるエチレンオキシドの製造に際
し、エチレンオキシドの回収、精製工程において生成す
る粗グリコール水溶液(エチレングリコール類として8
5重量%を含む)を使用した。この回収エチレングリコ
ール含有液を37リットル/分で配管103を通じて加熱
処理装置101へフィードし、配管102を通じて48%水酸
化カリウム水溶液を0.19リットル/分で添加して、
加熱処理装置101の予熱器により150℃まで予熱し、
その後、反応器で150℃のまま、2時間加熱処理し
た。処理後、回収エチレングリコール含有液(処理液)
を配管107を通じて粗蒸留塔105にフィードし、粗蒸留塔
105の塔底液の温度を136℃以下に保ちながら、50t
orrに減圧して粗蒸留を行った。処理液の95重量%を
粗蒸留塔105の塔頂よりエチレングリコール及び水の蒸
気として留出した。一方、粗蒸留塔105に残る5重量%
の固定化した不純物を含む釜液は配管113を通じて抜き
出した。粗蒸留塔105の塔頂より留出したエチレングリ
コール及び水の蒸気は配管111の経路上に設けられた凝
縮器により全部凝縮液化し、エチレングリコール水溶液
として脱水塔109へフィードし、脱水塔109の塔底液(エ
チレングリコール液)に水が残留せず、かつ脱水塔109
の塔頂からエチレングリコールが留出しない温度に脱水
塔109の塔底液温度を保ちながら、70torrに減圧して
エチレングリコールと水に分留し、配管115を通じて脱
水を行った。脱水塔109で実質的に水を含まなくなった
エチレングリコール液を脱水塔109から配管119を通じて
抜き出し、150torrに減圧したモノエチレングリコー
ル精留塔117に導入し、精留塔117の塔頂部から留出する
モノエチレングリコールの蒸気は、配管120の経路上に
設けられた凝縮器121により全量凝縮液化されたモノエ
チレングリコール液とした。このモノエチレングリコー
ル液の一部を配管123を通じて精留塔117へ還流して戻
し、残りのモノエチレングリコール液を配管124を通じ
てMEG製品貯蔵タンクに回収することで、モノエチレ
ングリコール製品を取得した。一方、精留塔117の塔底
液は、配管125を通じて取り出した。MEG製品貯蔵タ
ンクに回収されたモノエチレングリコール製品につき、
220nmでの紫外線透過率を吸光光度計(株式会社日
立製作所製:U−3200)により測定した。得られた
結果およびアルカリ加熱処理条件を下記表2に示す。
【0043】比較例1 実施例1と同様の回収エチレングリコール含有液を用
い、この回収エチレングリコール含有液をアルカリ加熱
処理することなく粗蒸留塔にフィードした以外は、実施
例1と同様にして、粗蒸留、脱水および精留操作を行っ
て精製し、得られた比較用モノエチレングリコール製品
につき、220nmでの紫外線透過率を実施例1と同様
にして測定した。得られた結果およびアルカリ加熱処理
条件を下記表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】
【発明の効果】本発明の製造方法により、粗蒸留塔の塔
底部に不純物が固定化され、塔頂より得られる回収エチ
レングリコール含有液の留出分中の不純物濃度が低減さ
れる。この粗エチレングリコール水溶液を脱水し、精留
塔にて精製したモノエチレングリコールの品質は大幅に
改善される。さらに紫外線透過率も上がり、繊維グレー
ドの製品取得が可能になる。
【0046】また、この方法は水添処理法等に比較し
て、操作が簡易であり、水素を添加する必要が無く、装
置面でのメリットもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の代表的なエチレンオキシド/エチレン
グリコール製造プロセスの一例を示すものである。
【図2】 本発明に係る高純度モノエチレングリコール
の製造方法に用いられる代表的な装置構成の工程概略図
である。
【符号の説明】
101…アルカリ加熱処理装置、102、103、107、111、11
3、115、119、120、123、124、125…配管、105…粗蒸留
塔、 109…脱水塔、117…精留塔、
121…凝縮器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 健二 神奈川県川崎市川崎区千鳥町14−1 株式 会社日本触媒内 (72)発明者 堀江 弘規 神奈川県川崎市川崎区千鳥町14−1 株式 会社日本触媒内 (72)発明者 古川 真 神奈川県川崎市川崎区千鳥町14−1 株式 会社日本触媒内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC41 AC43 AD11 AD30 BC51 BC53 FG24 GN06 4H039 CA60 CF90

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回収エチレングリコール含有液を原料と
    し、高純度のモノエチレングリコールを製造する方法に
    おいて、 回収エチレングリコール含有液をアルカリ性物質の存在
    下に加熱処理を施し、その後に該加熱処理を施したエチ
    レングリコール含有液を粗蒸留して得られる留出物を精
    製することを特徴とする高純度モノエチレングリコール
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記回収エチレングリコール含有液が、
    エチレンの接触気相酸化によるエチレンオキシドの製造
    に際し、エチレンオキシドの回収、精製工程において生
    成する粗グリコールを含有することを特徴とする請求項
    1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記アルカリ性物質が、アルカリ金属の
    水酸化物、炭酸塩、アルコキシド、アルカリ土類金属の
    水酸化物よりなる群から選ばれてなる少なくとも1種の
    ものである請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記アルカリ性物質の使用量が、回収エ
    チレングリコール含有液の全量に対して0.01重量%
    以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記加熱処理での処理温度が120〜2
    00℃であり、処理時間が1時間以上である請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の製造方法。
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