JP2001031367A - 軌条型搬送設備の免震機構 - Google Patents

軌条型搬送設備の免震機構

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JP2001031367A JP20926699A JP20926699A JP2001031367A JP 2001031367 A JP2001031367 A JP 2001031367A JP 20926699 A JP20926699 A JP 20926699A JP 20926699 A JP20926699 A JP 20926699A JP 2001031367 A JP2001031367 A JP 2001031367A
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 建物間に亘って架設された軌条タイプの
搬送設備に適用して有用な免震機構を提供すること。 【解決手段】 建物Bu1,Bu2内又は建物Bu1,Bu2間に亘
って架設された搬送用軌条3の途中を、適宜の長さで前
後を分離し、この分離した軌条4を、その前後の軌条3
1,32より上方又は下方に変位できるように、バネ等の
変位駆動源11,12に前記変位方向に付勢した状態で支持
させると共に、当該分離した軌条4の前後端を、易せん
断性の接続ボルト9,10を用いて前後の軌条31,32に接
続固定して成り、地震などの振動によって前記接続ボル
ト9,10がせん断すると前記変位駆動源11,12の作用に
より、分離した軌条4がその前後の軌条31,32の上方又
は下方に変位し、前後の軌条の31,32前記振動による変
位の影響を受けないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建物内や建物同士の
間に架設される軌条タイプの搬送設備における免震機構
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、オフィス,病院,図書館など
を始め、その他、諸々の事業所において建物内、或は、
建物から建物に亘って軌条に支持され、制御されて任意
の箇所にバケットやコンテナを具えた台車などを走行さ
せることにより、書類やその他の物品等を無人で運ぶよ
うにした搬送設備が設けられている。
【0003】上記のような搬送設備において、例えば建
物同士の間に架設される軌条においては、地震が発生す
ると、その地震による建物の揺れによって建物間に亘っ
て架設された軌条がずれたり、破断するおそれがある。
このような虞れは、一方の建物が免震構造であるのに対
し他方の建物が耐震構造である場合のように、地震にお
ける建物の揺れ(振動)のモードが異なる場合には特に
顕著に現われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な特に、建物間に亘って架設された軌条タイプの搬送設
備に適用して有用な免震機構を提供することを課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
を目的としてなされた本発明免震機構の構成は、建物内
又は建物間に亘って架設された搬送用軌条の途中を、適
宜の長さで前後を分離し、この分離した軌条を、その前
後の軌条より上方又は下方に変位できるように、バネ等
の変位駆動源に前記変位方向に付勢した状態で支持させ
ると共に、当該分離した軌条の前後端を、易せん断性の
接続ボルトを用いて前後の軌条に接続固定して成り、地
震などの振動によって前記接続ボルトがせん断すると前
記変位駆動源の作用により、分離した軌条がその前後の
軌条の上方又は下方に変位し、前後の軌条の前記振動に
よる変位の影響を受けないようにしたことを特徴とする
ものである。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態につい
て、図を参照しつつ説明する。図1は本発明免震機構を
具備させて天井敷設タイプの搬送設備に形成した軌条の
模式的側面図、図2は図1の本発明機構が地震の振動に
より作動し始める状態の側面図、図3は本発明免震機構
により分離した軌条が上方へ変位させられている状態の
側面図、図4は地震の振動で後方の軌条が水平方向に変
位した状態における本発明免震機構の作用を示した側面
図、図5は本発明免震機構の具体例の側面図である。
【0007】図1〜図4において、1は一つの建物Bu1
の天井、2は前記建物Bu1とは別の建物Bu2の天井、3は
前記両建物Bu1,Bu2の天井1,2間に亘って架設された
搬送設備の軌条で、従来技術では、両建物のBu1,Bu2
天井1,2間を貫通する軌条3により形成されていた。
【0008】しかし、両天井1,2間をこのような軌条
3の架設形態であると、例えば地震で2つの建物Bu1,B
u2が揺れ、仮に、一方の天井1の建物Bu1が免震構造、
他方の天井2の建物Bu2が耐震構造であると、両天井
1,2の揺れのモードが全く異なるものとなり、両天井
1,2間を貫通した軌条3は大きく変形したり損壊して
しまい大きなダメージを受け、復旧に多大の手間や時間
を要することが懸念される。
【0009】そこで本発明では、上記のような状況に遭
っても、軌条全体が大きなダメージを受けないように、
軌条の一部に振動を受けると敢えて損壊した状態になる
ような機構を免震機構として仕組んだものである。以
下、この点について、図1〜図4を参照しつつ説明す
る。
【0010】本発明は、まず軌条3を、両建物Bu1,Bu2
の近くにおいて、所要長さの軌条4に分離すると共に、
この分離軌条4を、その前,後の軌条31,32に、易破断
性の接続構造によって接続する。31a,32aは、軌条31,
32を天井1,2に吊下支持するためのステーである。
【0011】分離軌条4を軌条31,32に接続する易破断
性の接続構造は、ここでは図1〜図4に模式的に例示し
たように、分離軌条4の前後端の略L字状の接続ブラケ
ット5,6と、前,後の軌条31,32の端部に配した枕部
材状のスペーサ7,8との積層重複部分を、易せん断性
の軌条固定ボルト9,10により止めて接続される。これ
と同時に、分離軌条4は、引張スプリング11,12によっ
て、常時、天井1側に引き寄せられる力が加えられるよ
うに支持されている。
【0012】上記接続構造によって、軌条31,4,32
は、静定時、貫通連続した元の軌条3の場合と同様に、
図示の例では懸吊タイプの走行車輌(図示せず)を円滑
に走行させることができる。なお、図では理解を助ける
ために、軌条31,32と分離軌条4の接合部分に大き目の
隙間を付けて表現している。
【0013】各軌条31,4,32が上記の接続状態にある
とき、地震が発生し建物Bu2が図2の矢印方向に揺れた
とすると、この揺れによって軌条32は建物Bu2の揺れに
伴って前方(図2の左方)へ変位する。この変位は軌条
固定ボルト9,10のせん断力として作用するので、前記
変位によるせん断力が、ボルト9,10の耐せん断力を超
えると、当該ボルト9,10は図2に模式的に示すように
破断され、分離軌条4と前後の軌条31,32との接続状態
が解除される。
【0014】上記のようにして固定ボルト9,10が破断
して飛んだ分離軌条4は、引張りバネ11,12によって常
時天井1に引寄せられるように吊下されているので、図
3に模式的に示すように、分離軌条4は天井1の側へ引
寄せられるように変位する。つまり、軌条31,32の接続
線上から上方へ逃げるのである。
【0015】このように、分離軌条4が天井1側へ変位
してしまうと、仮にも建物Bu2と建物Bu1とが揺れのため
接近しても、軌条31,32、分離軌条4は、いずれも曲っ
たり折れたりすることなく、夫々の変位した位置に位置
付けられることとなる。
【0016】地震による建物の揺れによる変位は、その
建物が傾いたり倒壊しない限り、地震が鎮静化すれば、
元の位置に戻るので、地震で作動した本発明免震装置
は、分離軌条4を手で元の接続位置に引き下し、新しい
固定ボルト9,10によって、各軌条31,4,32を図1の
状態に接続して復旧させれば、本来の搬送機能を発揮さ
せて使用できる状態になる。
【0017】以上の説明は本発明免震機構を、図1〜図
4に概略的に示した図に拠り説明したものであるが、こ
の機構を実際の搬送設備に適用する場合には、図5に例
示する構成をとることが望ましいので、以下この点につ
いて説明する。なお、図5において、図1〜図4と同一
符号は、同一部材,同一部分を示すものとする。
【0018】図5に例示した本発明免震機構では、分離
軌条4と、前後の軌条31,32の夫々の接合端面4a,31
b,32bが斜めにカットしてある。これは地震の揺れによ
って本発明機構におけるボルト9,10が切断されること
による軌条31,32の水平方向の変位と分離軌条4の垂直
方向の変位とが互いに干渉することがないようにするた
めである。
【0019】また、図5の免震機構では、分離軌条4の
垂直方向(上方への)変位を円滑かつ一定姿勢で行わせ
るため、分離軌条4を、ここでは天井1側に配したフレ
ームFと軌条4とにパントグラフ状のリンク部材13,14
を架設することにより、当該軌条4が真上に平行移動で
きるようにしている。なお、15,16はフレームFと軌条
4に設けたリンク部材13,14の取付用ガイドで、リンク
部材13,14の一端部をスライドさせる水平ガイド15a,1
6aが形成されている。
【0020】更に、図5には現われないが、軌条31,32
と分離軌条4の突合せ接続部の状態が靜定状態にあるか
否か、即ち、各軌条同士の接続端部に予め設定された隙
間が所定であるか否かを、光学センサ或は接近センサの
ようなセンサで常時監視するようにしておき、地震など
の揺れを受けて本発明機構が作動したか否か、或は、靜
定時における接続部に異常が生じていないか否かを検出
できるようにしている。
【0021】以上に説明した本発明免震機構は、搬送台
車が懸吊タイプのものであったが、本発明機構は、床の
上に軌条を敷設しその上を台車が走行するタイプの搬送
設備に適用できることは勿論、これらの軌条が水平以外
の姿勢、例えば水平面に対し垂直や斜めに敷設された部
分においても適用可能である。
【0022】軌条の上を台車が走行するタイプにおい
て、その軌条が床面から離れて敷設されている場合に
は、上記例における分離軌条4を、地震の揺れによって
変位させる方向を、軌条31,32が敷設されている高さ位
置よりも下方になるようにする。なお、軌条が床面に直
に設けられている場合において、分離軌条4を床面側に
変位(逃がす)させたいときは、分離軌条4の変位する
建物の床側には、それを収容するピット状の凹部を形成
すればよい。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上の通りであって、例えば、
建物間に亘って架設された軌条タイプの搬送設備に適用
して有用な免震機構を提供するために、建物内又は建物
間に亘って架設された搬送用軌条の途中を、当該軌条に
支持案内されて走行する運搬用車輌の長さよりも多少長
めになる長さで前後を分離し、この分離した軌条を、そ
の前後の軌条より上方又は下方に変位できるように、バ
ネ等の変位駆動源に前記変位方向に付勢した状態で支持
させると共に、当該分離した軌条の前後端を、その前後
の軌条に易せん断性の接続ボルトを用いて接続固定して
成り、地震などの振動によって前記接続ボルトがせん断
すると前記変位駆動源の作用により、分離した軌条がそ
の前後の軌条の上方又は下方に変位し、前後の軌条の前
記振動による変位の影響を受けないようにして免震機構
としたので、地震による建物の揺れによって建物間に亘
って架設された軌条がずれたり断裂するおそれを、未然
にほぼ完璧に防ぐことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明免震機構を具備させて天井敷設タイプの
搬送設備に形成した軌条の模式的側面図。
【図2】図1の本発明機構が地震の振動により作動し始
める状態の側面図。
【図3】本発明免震機構により分離した軌条が上方へ変
位させられている状態の側面図。
【図4】地震の振動で後方の軌条が水平方向に変位した
状態における本発明免震機構の作用を示した側面図。
【図5】本発明免震機構の具体例の側面図。
【符号の説明】
1 建物Bu1の天井 2 建物Bu2の天井 Bu1,Bu2 建物 3 軌条 31,32 前,後の軌条 31a,32a ステー 4 分離軌条 5,6 ブラケット 7,8 スペーサ 9,10 軌条固定ボルト 11,12 引張スプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物内又は建物間に亘って架設された搬
    送用軌条の途中を、適宜の長さで前後を分離し、この分
    離した軌条を、その前後の軌条より上方又は下方に変位
    できるように、バネ等の変位駆動源に前記変位方向に付
    勢した状態で支持させると共に、当該分離した軌条の前
    後端を、易せん断性の接続ボルトを用いて前後の軌条に
    接続固定して成り、地震などの振動によって前記接続ボ
    ルトがせん断すると前記変位駆動源の作用により、分離
    した軌条がその前後の軌条の上方又は下方に変位し、前
    後の軌条の前記振動による変位の影響を受けないように
    したことを特徴とする軌条型搬送設備の免震機構。
  2. 【請求項2】 分離した軌条は、当該軌条に支持案内さ
    れて走行する運搬用車輌の長さよりも多少長目に形成し
    た請求項1の軌条型搬送設備の免震機構。
  3. 【請求項3】 変位駆動源は、金属バネ又はガススプリ
    ングである請求項1又は2の軌条型搬送設備の免震機
    構。
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