JP2001031282A - シート搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置および画像形成装置

Info

Publication number
JP2001031282A
JP2001031282A JP11209989A JP20998999A JP2001031282A JP 2001031282 A JP2001031282 A JP 2001031282A JP 11209989 A JP11209989 A JP 11209989A JP 20998999 A JP20998999 A JP 20998999A JP 2001031282 A JP2001031282 A JP 2001031282A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
clutch
image forming
sheet conveying
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11209989A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Nakagaki
潤 中垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP11209989A priority Critical patent/JP2001031282A/ja
Publication of JP2001031282A publication Critical patent/JP2001031282A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの駆動手段でシートの搬送速度を変更す
ることができるようにする。 【解決手段】 シート搬送装置13は、略等速回転する
駆動手段37と、シートを挟持して搬送するシート搬送
回転体対106と、駆動手段の回転力をシート搬送回転
体対の一方の回転体11に伝達する複数の回転力伝達部
材22,24とクラッチ31とを有する第1回転力伝達
手段と、駆動手段の回転力をシート搬送回転体対の一方
の回転体に伝達する複数の回転力伝達部材23,25と
クラッチ32とを有し、第1回転力伝達手段よりも減速
比が小さい第2回転力伝達手段と、第1回転力伝達手段
のクラッチと第2回転力伝達手段のクラッチとの一方の
クラッチを回転力遮断状態にしてから他方のクラッチを
回転力伝達状態にする制御手段41と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートを搬送する
シート搬送装置と、このシート搬送装置を本体に備えた
複写機、ファクシミリ、プリンタ及びこれらの複合機器
等の画像形成装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シート搬送装置は、例えば、画像
形成装置に組み込まれていることが多い。
【0003】画像形成装置に組み込まれたシート搬送装
置は、シートを収納したシート積載手段であるカセット
からシート供給機構により1枚ずつ分離されて送られて
きたシートを、レジストローラ対へ搬送するようになっ
ている。
【0004】画像形成装置の動作を概略説明する。
【0005】シート搬送装置によって停止しているレジ
ストローラ対へ搬送されたシートは、レジストローラ対
のニップに当接させられ、ループ状なり、斜行が矯正さ
れた後、レジストローラ対の回転によって再度搬送を開
始され、画像形成手段へと搬送されていく。
【0006】画像形成手段へ搬送されたシートには、画
像読取り部で読取られた画像もしくはファクシミリやコ
ンピュータ等からの受信信号に応じた画像が転写され
る。
【0007】画像が転写されたシートは、定着装置へと
搬送され転写画像の定着が行なわれ、画像形成装置の機
外へと排出される。
【0008】上記一連の画像形成装置の動作において、
通常、シートの搬送速度は、画像を転写、定着する際の
プロセススピードと、常に、ほぼ同一である。
【0009】しかし、画像形成装置によっては、画像を
読み取り始めてから、画像形成が行なわれたシートを画
像形成装置の機外へ排出するまでの、いわゆるファース
トコピータイムを短縮するため、シートをカセットから
レジストローラ対もしくは画像形成手段近傍まで、プロ
セススピードより速い速度で搬送することのできるシー
ト搬送装置を備えている形式のものがある。
【0010】また、画像形成の物理的条件を緩和するた
め、プロセススピードを下げる一方で、画像形成装置の
プロダクティビィティ(生産性)を低下させないため、
連続動作時にシートの搬送間隔をできるだけ狭くするこ
とのできるシート搬送装置が望まれている。
【0011】しかし、カセットに収納されたシートは、
収納位置のばらつきや、シート供給時のシートとローラ
との滑りにより、シートの搬送間隔を狭くすることが困
難である。
【0012】そこで、シート搬送装置によっては、シー
トを供給するとき、シートの間隔を広く取り、シートを
プロセススピードより速く搬送し、画像形成手段へ到達
する直前にプロセススピードに減速することで、シート
供給時のシート間隔を広くし、転写時のシート間隔が狭
くなるようにしている形式のものがある。
【0013】このように、感光ドラム、現像器、クリー
ナ、定着器等を備えた画像形成手段は、常に定速で駆動
する必要がある一方で、シート搬送装置は、カセットか
ら画像形成手段までのシートの搬送速度をプロセススピ
ードより速いシート搬送速度とプロセススピードとの2
速に切り変えるため、シート搬送中に速度を切り替える
必要がある。
【0014】このため、画像形成装置には、画像形成手
段を駆動するモータとは別に、シート搬送用のモータを
備えているものがある。
【0015】また、シート搬送装置には、カセットから
レジストローラ対までシートを搬送する搬送ローラ等の
シート搬送速度を常時プロセススピードより速くしてお
き、レジストローラ対にシートが挟持された後、搬送ロ
ーラ等への駆動の入力を切ることにより、プロセススピ
ードで回転するレジストローラ対によって搬送ローラ対
に挟持されたシートを引抜くものがある。
【0016】なお、シートには、普通紙、普通紙の代用
品である厚みの薄い樹脂製のシート、葉書、ボール紙、
封書、プラスチック製の薄板等がある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のシート
搬送装置は次の解決した方が好ましい課題があった。
【0018】すなわち、カセットから画像形成手段まで
のシート搬送速度を切り換える場合、モータを最低でも
2個必要とするので、コストアップの要因となってい
た。
【0019】また、2速制御用のモータとしてステッピ
ングモータを使用する場合、ステッピングモータの発生
可能なトルクは一般にDCモータのものと比較して小さ
いため、カセットから画像形成手段までシートを搬送す
る際の負荷トルクが小さくなければならない。しかし、
特にサイズの長いシートの場合、搬送速度からプロセス
スピードに減速するときに、シートの後端は、まだカセ
ットの中から抜けて出ておらず、この負荷をローラ等の
シート搬送手段が負わなければならなかった。
【0020】このため、トルクのある大型のステッピン
グモータを使用したり、ローラに軸受を入れてトルク負
荷を低減したりしていたが、コストアップの要因になっ
ていた。
【0021】さらに、シートがレジストローラ対に挟持
された後、搬送ローラの駆動を遮断し、レジストローラ
対でシートを引抜く従来例の場合、モータは1個で済む
が、搬送ローラに挟持されているシートを引き抜くトル
クが必要であり、さらに、シートの長さによっては後端
がカセットから抜け出ていないことがあり、そのような
場合、シートをカセットから引き抜くトルクも必要にな
り、トルクの大きなモータが必要となり、コストアップ
の要因になっていた。
【0022】本発明は、1つのモータでシートの搬送速
度を変更することのできるシート搬送装置と、このシー
ト搬送装置を備えた画像形成装置とを提供することを目
的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明のシート搬送装置
は、略等速回転する駆動手段と、シートを挟持して搬送
するシート搬送回転体対と、前記駆動手段の回転力を前
記シート搬送回転体対の一方の回転体に伝達する複数の
回転力伝達部材とクラッチとを有する第1回転力伝達手
段と、前記駆動手段の回転力を前記シート搬送回転体対
の一方の回転体に伝達する複数の回転力伝達部材とクラ
ッチとを有し、前記第1回転力伝達手段よりも減速比が
小さい第2回転力伝達手段と、前記第1回転力伝達手段
のクラッチと前記第2回転力伝達手段のクラッチとの一
方のクラッチを回転力遮断状態にしてから他方のクラッ
チを回転力伝達状態にする制御手段と、を備えている。
【0024】本発明のシート搬送装置は、略等速回転す
る駆動手段と、シートを挟持して搬送するシート搬送回
転体対と、前記駆動手段の回転力を前記シート搬送回転
体対の一方の回転体に伝達する複数の回転力伝達部材と
クラッチとを有する第1回転力伝達手段と、前記駆動手
段の回転力を前記シート搬送回転体対の一方の回転体に
伝達する複数の回転力伝達部材とクラッチとを有して、
前記第1回転力伝達手段より減速比が小さい第2回転力
伝達手段と、前記第1回転力伝達手段に設けられて前記
一方の回転体から前記駆動手段への回転力を遮断する1
方向回転力伝達手段と、前記第1回転力伝達手段のクラ
ッチと前記第2回転力伝達手段のクラッチとの一方のク
ラッチを回転力伝達状態にしてから他方のクラッチを回
転力遮断状態にする制御手段と、を備えている。
【0025】本発明のシート搬送装置の前記一方の回転
体の軸には、前記第1回転力伝達手段のクラッチが設け
られ、前記第2回転力伝達手段が前記1方向回転力伝達
手段を介して設けられている。
【0026】本発明のシート搬送装置の前記回転力伝達
部材は、歯車である。
【0027】本発明のシート搬送装置の前記シート搬送
回転体対は、ローラ対である。
【0028】本発明の画像形成装置は、シートが積載さ
れるシート積載手段と、前記シート積載手段の前記シー
トを搬送する上記いずれか1つのシート搬送装置と、前
記シート搬送装置によって搬送された前記シートに画像
を形成する画像形成手段と、を備えている。
【0029】本発明の画像形成装置の前記シート搬送装
置の駆動手段は、前記画像形成手段を作動させる駆動手
段と兼用されている。
【0030】本発明の画像形成装置は、前記シート搬送
装置と、前記画像形成手段との間に、シートの斜行を矯
正する斜行矯正回転体対を備えている。
【0031】本発明の画像形成装置は、前記シート搬送
装置の前記第1回転力伝達手段を使用したとき、前記シ
ートの搬送速度が、前記画像形成手段における前記シー
トの搬送速度と略同一に設定され、前記第2回転力伝達
手段を使用したとき、前記画像形成手段における前記シ
ートの搬送速度より速く設定されている。
【0032】本発明の画像形成装置の前記シート搬送装
置の前記制御手段が、前記シートが前記斜行矯正回転体
対に到達した後に、前記第1回転力伝達手段のクラッチ
を回転力伝達状態に制御するようになっている。
【0033】本発明の画像形成装置の前記斜行矯正回転
体対は、ローラ対を有している。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図6に基づいて本
発明の実施の形態を説明する。
【0035】(画像形成装置)まず、本発明の実施形態
のシート搬送装置が本体内に装備された画像形成装置を
図6に基づいて説明する。
【0036】画像形成装置の1例である複写機200
は、プラテンガラス202上に、本のブック原稿や、厚
紙及びカール紙等のシート状の原稿などを、原稿面を下
側にして載置し、原稿圧板203により背面を押圧して
静止状態でセットし、ユーザーが読みとり開始キー(不
図示)を押すと、走査系光源201がプラテンガラス2
02の下部を図6の矢印a方向に走査して原稿面の画像
情報を読みとる。
【0037】なお、原稿圧板203の代わりに、自動原
稿送り装置(図示省略)が取り付けられている場合、自
動原稿送り装置に原稿をセットすると、セットされた原
稿が1枚ずつ分離され、プラテンガラス202上に原稿
面を下にして搬送される。
【0038】自動原稿送り装置により搬送された原稿
は、手動でプラテンガラス202上にセットされた原稿
と同様に画像情報を読み取られた後、プラテンガラス2
02上から排出される。
【0039】走査系光源201により読みとられた原稿
の画像情報は画像処理部で処理され、電気信号に変換さ
れてレーザスキャナ111に伝送される。
【0040】ここで、複写機本体204は、レーザスキ
ャナ111に画像処理部の処理信号を入力すれば複写機
として機能し、パーソナルコンピュータ等の出力信号を
入力すればプリンタとして機能する。
【0041】また、他機のファクシミリ装置からの送信
信号をレーザスキャナ111に入力したり、画像処理部
の処理信号を他機のファクシミリ装置に送信すれば、フ
ァクシミリ装置として機能する。
【0042】一方、複写機本体204の下部にはシート
カセット101を装着しており、このシートカセット1
01は上段カセット101aと下段カセット101bの
2個で1つのシート給送ユニットとして構成されてい
る。
【0043】前記カセット101a、101b内に収容
されたシートは、ピックアップローラ102により繰り
出され、フィードローラ103と、リタードローラ10
4との協働作用により1枚ずつ分離、給送された後、搬
送ローラ対105,106によってプロセーススピード
より速い速度でレジストローラ対107に導かれ、停止
しているレジストローラ対107のニップに当接し、斜
行が矯正される。
【0044】その後、画像形成動作に同期してレジスト
ローラ対107および搬送ローラ対105,106はシ
ートをプロセススピードで画像形成手段205へと搬送
する。
【0045】画像形成手段205は、電子写真感光体ド
ラム112、画像書き込み光学系113、現像器11
4、一次帯電器115および転写帯電器116等により
構成されている。
【0046】そして、一次帯電器115により一様に帯
電された感光体ドラム112の表面にレーザスキャナ1
11から射出された画像情報に対応するレーザ光が画像
書き込み光学系113により走査されて潜像を形成す
る。この潜像に現像器114によりトナー画像が形成さ
れる。レジストローラ対107により感光体ドラム11
2の回転に同期して搬送されたシートに転写帯電器11
6によりトナー画像がシートの第1面に転写される。
【0047】トナー画像が形成されたシートは、搬送ベ
ルト117により定着装置118に搬送されて、加熱及
び加圧されてトナー画像が定着された後、排出ローラ1
19によって機外の排紙トレイ120に排出されて、積
載される。
【0048】また、シートの両面に画像を形成する場合
には、定着装置118から排出されたシートは、排出ロ
ーラ119に挟持され、シートの後端が分岐点122を
通過した時点で排出ローラ119の逆転により、両面パ
ス121を通過し、搬送ローラ123,106に搬送さ
れて、レジストローラ対107に到達し、シートの第2
面に前述と同様にして画像が形成された後、排紙トレイ
120に排出されて、積載される。
【0049】シートの両面に画像を形成するときも、シ
ートは、第1面の画像形成時と同様に、定着装置118
を抜けた後、停止しているレジストローラ対107のニ
ップに当接して斜行が矯正されるまで、プロセススピー
ドより速い速度で搬送されるようになっている。
【0050】(シート搬送装置) (第1実施形態)次に、図1および図2に基づいて第1
実施形態のシート搬送装置13を説明する。
【0051】図1は、第1実施形態のシート搬送装置1
3の搬送ローラ対106の駆動部の斜視図であり、図2
は制御シーケンスを説明するための図である。
【0052】搬送ローラ対106は、搬送下ローラ11
と、搬送上ローラ12とで構成されている。
【0053】段ギア21は、一定速で回転しているモー
タ37から不図示の歯車やベルト等の駆動列により回転
させられ、等速用電磁クラッチ31の入力ギア22およ
び倍速用電磁クラッチ32の入力ギア23を常時回転さ
せている。
【0054】ここでギア22とギア23の歯数は同一で
ある。
【0055】等速用電磁クラッチ31には同軸にギア2
4が、倍速用電磁クラッチ32には同軸にギア25がそ
れぞれ取付けられており、ギア24とギア25との歯数
比は1:2になっている。
【0056】ギア24及びギア25は、搬送下ローラ1
1に取付けられたギア26に噛合している。
【0057】等速用電磁クラッチ31と倍速用電磁クラ
ッチ32は、CPU41によりオン・オフ制御されるよ
うになっている。なお、オンとは、クラッチが回転力を
伝達できるようにする場合、あるいは、回転力を伝達し
ている場合であり、オフとは、クラッチが回転力を伝達
できないようにする場合、あるいは、回転力を伝達でき
ない状態になっている場合である。
【0058】等速用電磁クラッチ31に信号を入力する
と、ギア22とギア24が連結されて回転し、倍速用電
磁クラッチ32に信号を入力すると、ギア23とギア2
5が連結されて回転するようになっている。
【0059】したがって、等速用電磁クラッチ31に信
号を入力すると、ギア21、ギア22、ギア24を経て
ギア26に回転力が伝達され、搬送下ローラ11が回転
する。
【0060】倍速用電磁クラッチ32に信号を入力する
と、ギア21、ギア23、ギア25、ギア26と回転力
が伝達され、搬送下ローラ11が回転する。
【0061】ここでギア24とギア25の歯数比が1:
2であるので、倍速用電磁クラッチ32に信号を入力し
たときには、等速用電磁クラッチ31に信号を入力した
ときの2倍の速度で、搬送下ローラ11を回転させるこ
とができる。
【0062】次に、シートをシートカセット101から
供給搬送するときの、シーケンスを図2に基づいて説明
する。
【0063】シート搬送装置13は、図6に示した搬送
ローラ対106を回転させるものとする。
【0064】ユーザーによって複写機200の複写開始
キーが押されて、シート供給信号が入力されると、CP
U41は、ピックアップローラ102にシート供給動作
を開始させると同時に、倍速用電磁クラッチ32に作動
信号を入力する。搬送下ローラ11は、プロセススピー
ドの2倍の速度で回転を開始する(図2に(A)で示す
状態)。
【0065】停止しているレジストローラ対107のニ
ップにシートが当接し、ループが形成されてシートの斜
行矯正が行なわれると、倍速用電磁クラッチ32がCP
U41によってオフになり、搬送下ローラ11およびシ
ートは停止する(図2に(B)で示す状態)。倍速用電
磁クラッチ32のオフ動作は、図6に示すセンサ108
によってシートの先端が検知されてから所定時間後に、
CPU41の制御によって行われる。
【0066】倍速用電磁クラッチ32がオフ状態になっ
てから、僅かな時間経過するとCPU41は、レジスト
ローラ対107にプロセススピードでシートの搬送を開
始させると同時に、今度は等速用電磁クラッチ31に作
動信号が送る(図2に(C)で示す状態)。
【0067】すると搬送ローラ対106もプロセススピ
ードでシートを搬送することになる。
【0068】シートの搬送が終了すると、CPU41
は、等速用電磁クラッチ31およびレジストローラ対1
07をオフにする(図2に(D)で示す状態)。
【0069】したがって、感光体ドラム112等の画像
形成手段205の負荷部分と、定着器118及びレジス
トローラ対107等常時定速で回転させる必要がある負
荷部分とを作動させるモータ37で、シートカセット1
01からレジストローラ対107までシートを搬送する
搬送ローラ対106を2速で回転させることができる。
【0070】また、レジストローラ対107が回転を開
始し、レジストローラ対107および搬送ローラ対10
6の2対のローラでシートを搬送可能となり、レジスト
ローラ対107で搬送ローラ対106に挟持されたシー
トを引抜く必要が無くなり、大きなトルクを発生するモ
ータを必要としなくなる。
【0071】(第2実施形態)次に、図3および図4に
基づいて第2実施形態のシート搬送装置14を説明す
る。
【0072】第1実施形態のシート搬送装置13と同一
の部分については、同一の符号を付してその部分の説明
は省略する。
【0073】図3は、図1において、矢印b方向から見
た図に相当する図である。
【0074】図4は制御シーケンスを説明するための図
である。
【0075】等速用電磁クラッチ31の軸34とギア2
4との間にはワンウェイクラッチ33が組み込まれてい
る。このワンウェイクラッチ33は、等速用電磁クラッ
チ31のみに動作信号が入力され、ギア21、ギア22
が回転したとき、ギア24、ギア26への回転力を伝達
するようになっており、搬送下ローラ11が軸34より
速い回転数で回転した場合には、搬送下ローラ11の回
転がギア22に伝達しないようになっている。すなわ
ち、ワンウェイクラッチ33は、ギア22から搬送下ロ
ーラ11に回転力を伝達するが、搬送下ローラ11から
ギア22に回転力を伝達しないようになっている。
【0076】図4を用いてクラッチの信号と、搬送ロー
ラ対106の速度との関係を説明する。
【0077】まず、搬送ローラ対106の速度を、低速
から高速に切替える場合を説明する。
【0078】CPU42は、等速用電磁クラッチ31の
みに動作信号を入力する。すると、モータ37の回転力
は、ギア21、ギア22、ギア24を経てギア26に伝
達され、搬送下ローラ11はプロセススピードで回転す
る(図4に(A)で示す状態)。
【0079】次に、CPU42は、等速用電磁クラッチ
31に動作信号を入力したまま、倍速用電磁クラッチ3
2にも動作信号を入力する(図4に(B)で示す状
態)。すると、回転力がギア21、ギア23、ギア25
を経てギア26に伝達され、搬送下ローラ11はプロセ
ススピードの2倍の速度で回転する。
【0080】このとき、等速用電磁クラッチ31にも信
号が入力されているので、このクラッチ31の軸34も
回転をしている。しかし、搬送下ローラ11が、軸34
より速く回転しているため、ワンウェイクラッチ33は
滑り、ギア24のみギア26に追従回転する。この状態
で、CPU42が等速用電磁クラッチ31の動作信号を
切っても、搬送下ローラ11はプロセスースピードの2
倍の速度で回転を続ける(図4に(C)で示す状態)。
【0081】つまり、等速用電磁クラッチ31のオン・
オフ動作に関係なく、倍速用電磁クラッチ32がオンの
とき、搬送下ローラ11はプロセススピードの2倍の速
度で回転する。
【0082】次に、搬送ローラ対106の速度を、高速
から低速に切替える場合を説明する。
【0083】倍速用電磁クラッチ32に動作信号が入力
されたまま、等速用電磁クラッチ31にも動作信号を入
力しても(図4に(D)に示す状態)、図4の(B)の
状態と同様であり、搬送下ローラ11はプロセススピー
ドの2倍の速度で回転する。
【0084】等速用電磁クラッチ31、倍速用電磁クラ
ッチ32が共にオンの状態から倍速用電磁クラッチ32
をオフ状態にすると(図4に(E)で示す状態)、ワン
ウェイクラッチ33の滑りがなくなり、搬送下ローラ1
1はプロセススピードで回転させられる。
【0085】CPU42が、等速用クラッチ31と倍速
用クラッチ32とを共にオフ状態にすると(図4に
(F)で示す状態)、搬送下ローラ11は停止する。
【0086】本実施形態によれば、搬送下ローラ11の
速度をプロセススピードからプロセススピードの2倍の
速度に増速する場合は、一度、等速用電磁クラッチ31
をオフにすることなく、所要のタイミングで倍速用電磁
クラッチ32をオンにし、その後、適当なタイミングで
等速用電磁クラッチ31をオフにすればよい(図4に
(B)〜(C)で示す状態)。
【0087】また、搬送下ローラ11の速度をプロセス
スピードの2倍の速度からプロセススピードに落とす場
合に、一度、倍速用電磁クラッチ32をオフにした後
に、等速用電磁クラッチ31をオンにするのではなく、
倍速用電磁クラッチ32をオンの状態のまま等速用電磁
クラッチ31をオンにし、所要のタイミングで倍速用電
磁クラッチ32をオフにすればよい(図4に(D)〜
(E)で示す状態)。
【0088】したがって、速度切り替えのときに、一
度、等速用および倍速用の電磁クラッチ31,32を両
方ともオフにする必要がなくなり、速度切り替えのとき
のタイムラグ(時間的損失)を無くすことができる。
【0089】(第3実施形態)最後に、図5に基づいて
第3実施形態のシート搬送装置15を説明する。
【0090】第1実施形態のシート搬送装置13と同一
の部分については、同一の符号を付してその部分の説明
は省略する。
【0091】搬送ローラ対106の搬送下ローラ11の
軸36上には、ワンウェイクラッチ33を介して等速用
電磁クラッチ31が設けられている。また軸36上に
は、倍速用電磁クラッチ32が一体的に設けられてい
る。
【0092】ワンウェイクラッチ33は、ギア22から
搬送下ローラ11に回転力を伝達するが、搬送下ローラ
11からギア22に回転力を伝達しないようになってい
る。
【0093】ギア27とギア28は共通の回転軸35に
一体的に設けられており、ギア27は等速用電磁クラッ
チ31の入力ギア22に噛合し、ギア28は倍速用クラ
ッチ32の入力ギア23に噛合している。
【0094】また、ギア27,28は等速回転している
モータ37からギア21を介して回転させられるように
なっている。
【0095】ここで(ギア22の歯数/ギア27の歯
数)と(ギア23の歯数/ギア28の歯数)の比は、
2:1の関係になっている。
【0096】従って、CPU43が、等速用電磁クラッ
チ31のみ、オン状態にしたとき、等速用電磁クラッチ
31と入力ギア22とが一体化され、ギア21、ギア2
7、ギア22、等速用電磁クラッチ31、ワンウェイク
ラッチ33を経て軸36に回転力が伝達され、搬送下ロ
ーラ11はプロセススピードで回転する。
【0097】CPU43が、倍速用電磁クラッチ32を
オン状態にしたときには、倍速用電磁クラッチ32と入
力ギア23とが一体化され、ギア21、ギア27、回転
軸35、ギア28、ギア23、倍速用電磁クラッチ32
を経て軸36に回転力が伝達され、搬送下ローラ11は
プロセススピードの2倍で回転する。
【0098】このとき、等速用電磁クラッチ31はオン
状態になっていても、ワンウェイクラッチ33の作用に
より、軸36の回転力がギア22に加わるようなことが
ない。
【0099】本実施形態のシート搬送装置15は、2つ
の電磁クラッチ31,32を下搬送ローラ11と同軸上
に配置してあるため、電磁クラッチ31,32をオン状
態にした後、搬送下ローラ11の回転を開始させるまで
の間に、ギアのバックラッシュ分のタイムラグが発生す
るようなことがなく、より高精度に速度の切り替えを行
なうことができる。
【0100】なお、2つの電磁クラッチ31,32の入
力ギア22,23に噛合する入力ギア27,28は、一
体になっているが、別体であってもよい。
【0101】以上説明した、各実施形態のシート搬送装
置13,14,15は、電磁クラッチを2つ有し、搬送
ローラ対106の速度をプロセススピードとその2倍の
速度との2速に制御するようになっているが、ギアの組
み合わせによっては、速度の制御段数や速度比を、他の
値に変更することができる。
【0102】さらに、第1、第2実施形態のシート搬送
装置13,14は、歯車によって回転力を伝達している
が、歯付ベルトによって回転力を伝達してもよい。この
場合には歯車と異なって、バックラッシュ分のタイムラ
グの発生を防止することができる。
【0103】
【発明の効果】本発明のシート搬送装置は、クラッチの
制御により、1つの駆動手段で、シート速度を変えるこ
とができるので、構成を簡単にして、コストを下げるこ
とができる。
【0104】また、従来、シート搬送方向の上流側にあ
るシート搬送回転体対が常時高速で回転しており、シー
トが下流側の低速で回転するシート搬送回転体対で挟持
された後、上流側のシート搬送回転体対の駆動を切る方
式と比較して、上流側のシート搬送回転体対からの引き
抜きが不要となるため、駆動手段の駆動力を小さくする
ことができ、コストを下げることができる。
【0105】本発明の画像形成装置は、シートの搬送速
度を変えることのできるシート搬送装置を備えているの
で、画像形成手段でシートに画像を形成するまで、シー
トを高速で搬送することができて、シートに対する画像
形成能率を高めることができる。
【0106】また、本発明の画像形成装置において、画
像形成手段を作動させる駆動手段と、シート搬送装置の
駆動手段とを兼用させると、クラッチ制御によって、画
像形成手段が必要な負荷と、シートを搬送させる負荷と
を同一の駆動手段で受けることができ、構造を簡単にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のシート搬送装置の斜視
図である。
【図2】本発明の第1実施形態のシート搬送装置のシー
ケンスを説明するための図である。
【図3】本発明の第2実施形態のシート搬送装置の正面
図である。
【図4】本発明の第2実施形態のシート搬送装置のシー
ケンスを説明するための図である。
【図5】本発明の第3実施形態のシート搬送装置の斜視
図である。
【図6】本発明のシート搬送装置を備えた画像形成装置
である複写機の概略正面断面図である。
【符号の説明】
P シート 11 搬送下ローラ(シート搬送回転体対の回転
体) 12 搬送上ローラ(シート搬送回転体対の回転
体) 13,14,15 シート搬送装置 21 段ギア 22 入力ギア(第1回転力伝達力伝達手段、回
転力伝達部材) 23 入力ギア(第2回転力伝達力伝達手段、回
転力伝達部材) 24 ギア(第1回転力伝達力伝達手段、回転力
伝達部材) 25 ギア(第2回転力伝達力伝達手段、回転力
伝達部材) 26,27,28 ギア 31 等速用電磁クラッチ(第1回転力伝達力伝
達手段のクラッチ) 32 倍速用電磁クラッチ(第2回転力伝達力伝
達手段のクラッチ) 33 ワンウエイクラッチ(一方向回転力伝達手
段) 34 軸 35 回転軸 36 軸(回転体の回転軸) 37 モータ(駆動手段) 41,42,43 CPU(制御手段) 101 シートカセット 101a 上段カセット(シート積載手段) 101b 下段カセット(シート積載手段) 102 ピックアップローラ 103 フィードローラ 104 リタードローラ 105,106 搬送ローラ対(シート搬送回転体
対) 107 レジストローラ対(斜行矯正回転体対) 108 センサ 118 定着装置 200 複写機(画像形成装置) 204 複写機の本体 205 画像形成手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略等速回転する駆動手段と、 シートを挟持して搬送するシート搬送回転体対と、 前記駆動手段の回転力を前記シート搬送回転体対の一方
    の回転体に伝達する複数の回転力伝達部材とクラッチと
    を有する第1回転力伝達手段と、 前記駆動手段の回転力を前記シート搬送回転体対の一方
    の回転体に伝達する複数の回転力伝達部材とクラッチと
    を有し、前記第1回転力伝達手段よりも減速比が小さい
    第2回転力伝達手段と、 前記第1回転力伝達手段のクラッチと前記第2回転力伝
    達手段のクラッチとの一方のクラッチを回転力遮断状態
    にしてから他方のクラッチを回転力伝達状態にする制御
    手段と、 を備えたことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記回転力伝達部材が、歯車であること
    を特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記シート搬送回転体対が、ローラ対で
    あることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装
    置。
  4. 【請求項4】 略等速回転する駆動手段と、 シートを挟持して搬送するシート搬送回転体対と、 前記駆動手段の回転力を前記シート搬送回転体対の一方
    の回転体に伝達する複数の回転力伝達部材とクラッチと
    を有する第1回転力伝達手段と、 前記駆動手段の回転力を前記シート搬送回転体対の一方
    の回転体に伝達する複数の回転力伝達部材とクラッチと
    を有して、前記第1回転力伝達手段より減速比が小さい
    第2回転力伝達手段と、 前記第1回転力伝達手段に設けられて前記一方の回転体
    から前記駆動手段への回転力を遮断する1方向回転力伝
    達手段と、 前記第1回転力伝達手段のクラッチと前記第2回転力伝
    達手段のクラッチとの一方のクラッチを回転力伝達状態
    にしてから他方のクラッチを回転力遮断状態にする制御
    手段と、 を備えたことを特徴とするシート搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記一方の回転体の軸に、前記第1回転
    力伝達手段のクラッチが設けられ、前記第2回転力伝達
    手段が前記1方向回転力伝達手段を介して設けられてい
    ることを特徴とする請求項4に記載のシート搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記回転力伝達部材が歯車であることを
    特徴とする請求項4に記載のシート搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記シート搬送回転体対が、ローラ対で
    あることを特徴とする請求項4に記載のシート搬送装
    置。
  8. 【請求項8】 シートが積載されるシート積載手段と、 前記シート積載手段の前記シートを搬送する請求項1乃
    至7のうち、いずれか1項に記載のシート搬送装置と、 前記シート搬送装置によって搬送された前記シートに画
    像を形成する画像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記シート搬送装置の駆動手段が、前記
    画像形成手段を作動させる駆動手段と兼用されているこ
    とを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記シート搬送装置と、前記画像形成
    手段との間に、シートの斜行を矯正する斜行矯正回転体
    対を備えたことを特徴とする請求項8に記載の画像形成
    装置。
  11. 【請求項11】 前記シート搬送装置の前記第1回転力
    伝達手段を使用したとき、前記シートの搬送速度が、前
    記画像形成手段における前記シートの搬送速度と略同一
    に設定され、前記第2回転力伝達手段を使用したとき、
    前記画像形成手段における前記シートの搬送速度より速
    く設定されていることを特徴とする請求項8に記載の画
    像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記シート搬送装置の前記制御手段
    が、前記シートが前記斜行矯正回転体対に到達した後
    に、前記第1回転力伝達手段のクラッチを回転力伝達状
    態に制御することを特徴とする請求項10に記載の画像
    形成装置。
  13. 【請求項13】 前記斜行矯正回転体対が、ローラ対を
    有していることを特徴とする10又は12に記載の画像
    形成装置。
JP11209989A 1999-07-23 1999-07-23 シート搬送装置および画像形成装置 Pending JP2001031282A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11209989A JP2001031282A (ja) 1999-07-23 1999-07-23 シート搬送装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11209989A JP2001031282A (ja) 1999-07-23 1999-07-23 シート搬送装置および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001031282A true JP2001031282A (ja) 2001-02-06

Family

ID=16582025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11209989A Pending JP2001031282A (ja) 1999-07-23 1999-07-23 シート搬送装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001031282A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3208193B2 (ja) 画像形成装置のシート給送方法とそのシート給送方法を実施するシート給送装置
JP4480355B2 (ja) シート給送装置,画像形成装置
JPH1025032A (ja) 給紙装置
JP3149605B2 (ja) 画像形成装置
JPH04327447A (ja) 両面印字用の用紙搬送装置
JP2003104631A (ja) 原稿搬送装置
JP2002068558A (ja) カール補正装置
JP2003206050A (ja) シート給送装置及びこれを備えた画像読取装置並びに画像形成装置
JP2002179265A (ja) シート供給装置とこの装置を備えた画像形成装置
JP3695778B2 (ja) 画像形成装置の給紙装置
JP3574764B2 (ja) 原稿搬送装置
JP2001031282A (ja) シート搬送装置および画像形成装置
JP3284204B2 (ja) シートスイッチバック装置及び画像形成装置
JP2004299872A (ja) 原稿搬送装置及び原稿搬送方法、並びに画像読取装置
JP3697463B2 (ja) 原稿搬送装置
JPH0577951A (ja) 給紙装置
JP3930329B2 (ja) 画像形成装置
JP2003276891A (ja) シート材給送装置及び画像処理装置
JP3595679B2 (ja) シート給送装置及び画像処理装置
JP3743203B2 (ja) 画像形成装置および搬送制御方法
JP2002308475A (ja) シート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置
JPH07315637A (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JPH10218403A (ja) 給紙装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2001088958A (ja) 給送装置および画像形成装置
JPH11218152A (ja) トルクリミッタ及びシート給送装置及び画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term