JP2001031264A - 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

給紙装置及びこれを備えた画像形成装置

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JP2001031264A
JP2001031264A JP11208159A JP20815999A JP2001031264A JP 2001031264 A JP2001031264 A JP 2001031264A JP 11208159 A JP11208159 A JP 11208159A JP 20815999 A JP20815999 A JP 20815999A JP 2001031264 A JP2001031264 A JP 2001031264A
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JP
Japan
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sheet
guide portion
sheet feeding
image forming
feeding device
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JP11208159A
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Tomonori Kitan
喜旦  智則
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反転通路におけるシートの詰まり及びシート
の損傷を起こすことなく小型化することのできる給紙装
置及びこれを備えた画像形成装置を提供する。 【解決手段】 シート収納手段9に収納されているシー
ト5の給紙方向の前端角部に設けられた分離爪13によ
り、給紙手段12により送り出されるシート5,5aを
1枚づつ分離すると共に、反転通路14の上流側端部に
設けられた案内部20aにより、分離爪13によって1
枚づつ分離されたシート5aを反転通路内に案内する。
さらに、この案内部20aを連続した湾曲面とすると共
に、案内部20aの、分離爪13に引っかかるシート5
aの前端角部が通過する部分に凹部20bを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給紙装置及びこれ
を備えた画像形成装置に関し、特にカセットに収納され
たシートを反転させて給紙するようにしたものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンター等の画像形成
装置は、カセットに収納されたシートを給紙手段により
送り出した後、画像形成部に給紙する給紙装置を備えて
いる。そして、装置の省スペース化、パーソナル化のた
め、例えば給紙装置においては、給紙の際にシートを1
80°反転させる反転通路を設けてカセットの装置本体
からの突出量をできるだけ小さくすることにより、装置
の小型化を図るようにしたものがある。
【0003】図6は、このような従来の給紙装置の構成
を説明する図であり、同図において、9は多数のシート
5を積載するカセット、11はカセット9の内部に回動
自在に取り付けられると共にシート5が積載される中
板、12は間欠回転により中板11に積載されたシート
5の最上位のシート5aを搬送する半月状の給紙ロー
ラ、10は中板11を給紙ローラ12に向けて押圧する
圧縮ばねである。
【0004】また、13はカセット9の前端の両角部に
設けられた分離爪、14は給紙ローラ12及び分離爪1
3により分離搬送された最上位のシート5aを反転させ
る反転通路であり、この反転通路14の上流側端部には
シート5aを案内するための凹状に湾曲したシート案内
部14Aが形成されている。
【0005】そして、このように構成された給紙装置で
は、給紙ローラ12が回転すると、この給紙ローラ12
の回転により中板11に積載されたシート5の最上位の
シート5a及びその下の数枚のシートが送り出されて分
離爪13に突き当り、この後、分離爪13に突き当たっ
た最上位のシート5a等は先端部を規制された状態でさ
らに給紙ローラ12によって送られることにより、給紙
ローラ12と分離爪13との間に撓みを形成していくよ
うになっている。
【0006】そして、このシート5aの撓みが大きくな
るにつれて、反発力も大きくなり、これにより給紙ロー
ラ12によって強制的に撓みを作らされている最上位の
シート5a以外のシートは自らの反発力により撓みを維
持できなくなり、最上位のシート5aから分離される。
【0007】一方、分離爪13は、シート前端角部のみ
を規制しているので撓んだ最上位のシート5aの反発力
が分離爪13の規制力を超えた時に、シート角部が分離
爪13より弾き出され、これにより反転通路14に最上
位のシート5aのみが搬送される。そして、この分離爪
13から弾き出されたシート5aは、シート角部に形成
された撓んだ部分(以下、ループという)5bを一気に
広げながら反転通路14ヘと搬送されていく。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の給紙装置及びこれを備えた画像形成装置におい
て、装置を小型化するようシート搬送スペースを小さく
するためには、分離爪13と反転通路14との距離を短
くし、さらに省スペースでシートを反転させるため反転
通路14(シート案内部14A)の曲率を小さくする必
要がある。
【0009】ところが、分離爪13と反転通路14との
間には分離爪13より分離したシート5aのループ5b
が完全に広がるための空間が必要となり、さらにシート
5aはループ5bを広げながら反転通路14ヘと移動し
てゆくため、ループ5bが広がるための空間に加えてル
ープ5bの反転通路方向への移動距離分の空間も必要と
なる。このため、分離爪13と反転通路14との距離を
短くすると、ループ5bが広がりきらずにシート5aが
反転通路14ヘ到達してしまい、シート5aの詰まりを
起こすことがあった。
【0010】一方、カセット9の一例として、異なるサ
イズのシートが収納できるユニバーサルタイプのカセッ
トがあるが、このようなカセットにおいては、それぞれ
のサイズのシートの給送に最適な位置に給紙ローラを配
置する、或は最適な位置に給紙ローラを移動させるよう
にすることが望ましいが、装置の小型化や、複雑な機構
に因るコストアップを避けるため、通常は所定の位置に
給紙ローラを固定するようにしている。
【0011】ところが、このように所定の位置に給紙ロ
ーラ12を固定した場合、小さいサイズのシートの場
合、給紙ローラ12と分離爪13との距離がループを形
成するのに十分でなく、このため大きいサイズに比べ分
離爪13からの分離が遅れ、分離爪13より分離したシ
ート5aのループ5bが広がりきらずに反転通路14ヘ
到達してしまい、シート5aの詰まりを起こすことがあ
った。
【0012】一方、反転通路14のシート案内部14A
は給紙方向に延びた不図示の複数のリブにて構成されて
いる。このため、分離爪13と反転通路14との距離が
短い場合、分離爪13から勢いよく弾き出されたシート
5aが減速する時間も無く反転通路14に到達して曲率
の小さなシート案内部14Aに当るようになり、特にシ
ート5aが柔らかい場合、シート5aの先端にシート案
内部14Aを形成するリブ先端が食い込みシート5aが
損傷してしまうということもあった。
【0013】そこで、本発明はこのような現状に鑑みて
なされたものであり、反転通路におけるシートの詰まり
及びシートの損傷を起こすことなく小型化することので
きる給紙装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、シート収納手
段に収納されたシートを給紙手段により送り出した後、
反転通路により反転させて給紙する給紙装置において、
前記シート収納手段に収納されているシートの給紙方向
の前端角部に設けられ、前記給紙手段により送り出され
るシートを1枚づつ分離する分離爪と、前記反転通路の
上流側端部に設けられ、前記分離爪により1枚づつ分離
されたシートを該反転通路内に案内する案内部と、前記
案内部における前記シートの前記分離爪に突き当たる前
端角部が通過する部分に形成された凹部と、を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0015】また本発明は、異なるサイズのシートが収
納可能なシート収納手段に収納されたシートを給紙手段
により送り出した後、反転通路により反転させて給紙す
る給紙装置において、前記シート収納手段に収納されて
いるシートの給紙方向の前端角部に、シート幅に対応し
て移動可能に設けられ、前記給紙手段により送り出され
るシートを1枚づつ分離する分離爪と、前記反転通路の
上流側端部における前記分離爪により1枚づつ分離され
たシートを該反転通路内に案内する案内部と、最小幅サ
イズのシートを分離する位置に前記分離爪を位置させた
ときに、前記案内部における前記最小幅サイズのシート
の前記分離爪に突き当たる前端角部が通過する部分に形
成された凹部と、を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0016】また本発明は、前記案内部の両側に前記凹
部をシートサイズに応じて複数形成したことを特徴とす
るものである。
【0017】また本発明は、前記案内部は前記シートに
当接する連続した湾曲面から構成されていることを特徴
とするものである。
【0018】また本発明は、前記案内部と前記凹部とを
傾斜面にて連続させるようにしたことを特徴とするもの
である。
【0019】また本発明は、画像形成部と、該画像形成
部にシートを給紙する給紙装置とを備えた画像形成装置
において、前記給紙装置は上記のいずれかに記載の発明
のものであることを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
給紙装置を備えた画像形成装置の概略構成図、図2は画
像形成装置の要部拡大図である。なお、図1及び図2に
おいて、図6と同一符号は、同一又は相当部分を示して
いる。
【0022】図1及び図2において、50は画像形成装
置であり、この画像形成装置50は、画像形成部A、給
紙装置B、定着器8を備えている。ここで、画像形成部
Aは、感光体ドラム1と、感光体ドラム1の周囲に配設
され、感光体ドラム1の表面を均一に帯電させる帯電器
2と、均一に帯電された感光体ドラム上に記録情報を露
光する露光部3と、露光工程により感光体ドラム上に形
成された静電潜像をトナーで現像する現像器4と、顕像
化されたトナー像を転写する転写器6と、シート上に転
写されなかった未転写トナーを清掃するクリーナ7とを
備えている。
【0023】また、給紙装置Bは、多数のシートを積載
するシート収納手段であるカセット9と、カセット9の
内部に回動自在に取り付けられると共にシートが積載さ
れる中板11と、間欠回転により中板11に積載された
シート5の最上位のシート5aを搬送する給紙手段であ
る半月状の給紙ローラ12と、カセット9の給紙方向前
端の両角部に設けられた分離爪13と、給紙ローラ12
及び分離爪13により分離搬送されたシート5aを反転
させる反転通路14を形成するUターンガイド20を備
えている。
【0024】ここで、分離爪13とUターンガイド20
との距離は短くなっており、これにより画像形成装置5
0の小型化を図っている。なお、図2において、15は
装置の図示しないメインモータの回転中は常時回転して
いる搬送ローラ、16はこの搬送ローラ15に従動して
回転するコロ、17はレジストローラ対、18、19は
反転通路14を通過したシート5を画像形成部Aへ案内
する案内通路Rを形成する上下一対の案内板である。
【0025】次に、このように構成された画像形成装置
50の画像形成動作について説明する。
【0026】画像形成の際、まず時計回りの方向へ回転
する感光体ドラム1の表面を帯電器2によって一様に帯
電し、この後、帯電したドラム表面に露光部3により画
像情報を露光して潜像を形成し、その潜像を現像器4に
よって顕像化(トナー像化)する。
【0027】一方、この画像形成部Aの画像形成動作と
同期をとって給紙ローラ12を回転させて中板11に積
載されたシート5の最上位のシート5aを送り出す。な
お、このシート5aは分離爪13により分離された後、
反転通路14に設けられた搬送ローラ15及びコロ16
により案内通路Rを通りレジストローラ17まで搬送さ
れる。
【0028】そして、レジストローラ17により斜行を
補正された後、このシート5aは、所定のタイミングで
画像形成部Aの感光体ドラム1と転写器6とのニップに
搬送され、この後、顕像化されたトナー像が転写器6に
より転写される。さらにこの後、トナー像は定着器8に
おいて加熱及び加圧されてシート5aに定着され、この
後、定着器8を通過したシート5aは不図示の排紙ロー
ラによって排紙される。
【0029】ところで、シート給紙の際、給紙ローラ1
2により送り出されたシート5の最上位のシート5a及
びその下の数枚のシートは、まず分離爪13に突き当
り、この後さらに給紙ローラ12により送られることに
より、給紙ローラ12と分離爪13との間に撓みを形成
していく。なお、シート5aの撓みが大きくなるにつれ
て、シートの復元反力も大きくなり、給紙ローラ12に
より強制的に撓みを作らされている最上位のシート5a
以外のシートは自らの復元反力により撓みを維持できな
くなり最上位のシート5aから分離され、カセット内に
戻る。
【0030】一方、撓んだシート5aの反発力が分離爪
13の規制力を超えた時、シート角部が分離爪13より
弾き出され、これにより反転通路14にはシート5aの
みが搬送される。この時、シート角部に形成されたルー
プ5bは分離爪13から離脱し、シート5aは、自らの
復元反力によりループ5bを広げながら給紙ローラ12
により、さらに搬送される。そして、この直後、シート
5aは分離爪13からの搬送方向を180°反転させる
為に設けられたUターンガイド20に当接する。
【0031】ここで、このUターンガイド20の上流側
端部には、図3に示すように分離爪13により分離され
た最上位のシート5aが当接する円弧状のシート案内部
20aが形成されており、シート5aはこのシート案内
部20aに沿って反転搬送されるようになっている。
【0032】ところで、分離爪13とUターンガイド2
0(シート案内部20a)との距離が近いため、シート
5aがUターンガイド20のシート案内部20aに当接
した時点では、シート5aの両端角部に形成されたルー
プ5bは完全に広がり切れない状態となっている。
【0033】そこで、このループ5bがシート案内部2
0aに当接することなく広がるようシート案内部20a
の両側の、シート両端角部が通過する部分には凹部20
bが形成されている。なお、本実施の形態において、こ
の凹部20bは給紙ローラ12により搬送されてくるシ
ート5aの両端角部の位置に対し、内側15mm程度か
ら外側に渡り設けられている。
【0034】そして、このようにUターンガイド20の
上流側端部にシート案内部20aを設けると共に、この
シート案内部20aの両側に凹部20bを形成すること
により、シート5aがループ5bを残した状態で給紙ロ
ーラ12の搬送力によりシート案内部20aに沿って搬
送ローラ15とコロ16とのニップ部へ移動する際、シ
ート5aは凹部20bに沿ってループ5bを広げること
ができる。
【0035】ところで、シート案内部20aのシート5
aとの当接面は、従来のようなリブではなく連続した湾
曲面で構成されている。これにより、分離爪13とUタ
ーンガイド20との距離が短いため、分離爪13から弾
き出されたシート5aの先端が給紙ローラ12による搬
送速度以上の勢いでシート案内部20aに当ったとき、
シート5aの先端には均一に圧力が加わるようになり、
シート5aが薄い場合でも、シート端部が損傷するのを
防ぐことができる。
【0036】このように、シート案内部20aのシート
当接面を連続した湾曲面とすることにより、シート5a
の損傷を防ぐことができる。また、このシート案内部2
0aの両側に分離爪13より分離給紙されたシート5a
の両端角部のループ5bを広げるための凹部20bを設
けることにより、分離爪13とUターンガイド20との
距離を取らなくても、即ち給紙装置Bを小型化してもシ
ート5aの詰まりを防ぐことができる。
【0037】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
【0038】図4は、本実施の形態に係る給紙装置の斜
視図であり、同図において、図3と同一符号は同一又は
相当部分を示している。
【0039】同図において、21はUターンガイドであ
り、このUターンガイド21は、その上流側端部にシー
ト案内部21aと、凹部21bとを備えている。また、
9aは異なるサイズのシートを収納することのできるユ
ニバーサルタイプのカセットであり、このカセット9a
は異なるシートサイズに対応するためサイド規制板22
と後端規制板23とを移動可能に備えると共に各シート
サイズに合わせ各規制板22,23の固定位置を変える
ようにしている。
【0040】なお、このカセット9aは給紙方向前端の
両角部に分離爪13を、シート幅に対応して移動可能に
設けており、収納するシート5のサイズに応じて分離爪
13を所定の分離位置に移動させるようにしている。
【0041】また12Aは給紙ローラであり、この給紙
ローラ12Aは各シートサイズ共通の位置に配置されて
いる。なお、本実施の形態において、この給紙ローラ1
2Aはカセット9aに積載可能な最小のシート幅Wに対
し若干(10mm程度)内側に配置されている。
【0042】ここで、このような位置に給紙ローラ12
Aを配置した場合、大サイズシートを送り出す際には、
給紙ローラ12Aと分離爪13との間隔があるため、分
離爪13から分離する時にシート角部に十分にループ5
bが形成されるが、小サイズシートを送り出す際には、
分離爪13と給紙ローラ12Aとの間隔が少ないためル
ープ5bが十分に形成されず、分離爪13からの分離遅
れが発生する場合がある。
【0043】そこで、本実施の形態においては、Uター
ンガイド21の凹部21bを、給紙ローラ12Aにより
搬送されてくる小サイズシート5aの両端角部が通過す
る位置、例えば小サイズシート5aの搬送方向に平行な
両端角部の位置に対し、内側15mm程度から外側10
mm程度に渡り設けるようにしている。
【0044】そして、このような位置に凹部21bを形
成することにより、第1の実施の形態と同様に、小サイ
ズシート5aがループ5bを残した状態でシート案内部
21aに沿って搬送ローラ15とコロ16とのニップ部
へ移動する際、シート5aは凹部20bに沿ってループ
5bを広げることができる。
【0045】これにより、ユニバーサルタイプのカセッ
ト9aにおいて、給紙ローラ12Aのシートに対する位
置をシートサイズ毎に適応させることなく、小サイズシ
ート分離の際の分離遅れによるシート5aの詰まりを防
ぐことができる。なお、カセット9aに複数種類のサイ
ズシートが収納される場合は、各シートに応じて凹部2
0bを複数形成することにより、シート5aの詰まりを
防ぐことができる。
【0046】次に、第3の実施の形態について説明す
る。
【0047】図5は本実施の形態に係る給紙装置の斜視
図であり、同図において、図4と同一符号は同一又は相
当部分を示している。
【0048】同図において、30はUターンガイドであ
り、このUターンガイド30は、シート案内部30a
と、このシート案内部30aの両側に形成された凹部3
0bとを備えている。さらに、このシート案内部30a
と凹部30bとの間は、給紙ローラ12Aにより搬送さ
れてくるシート5aの搬送方向に平行な両端角部の位置
に対し、内側5mm程度の位置から凹部30bに向かっ
て傾斜する傾斜面30cが形成されている。
【0049】そして、このようにシート案内部30aと
凹部30bとの間に傾斜面30cを形成することによ
り、第2の実施の形態よりも凹部30bを小さくして
も、第2の実施の形態と同様に、小サイズシート5aが
ループ5bを残した状態でシート案内部30aに沿って
搬送ローラ15とコロ16とのニップ部へ移動する際、
シート5aはシート案内部30aと凹部30bとの間に
ある傾斜面30c及び凹部30bに沿ってループ5bを
広げることができる。
【0050】なお、既述した第1の実施の形態におい
て、凹部20bの内側の段部に第3の実施の形態の傾斜
面30cと同様の傾斜面を設けてもよい。また、既述し
た第2及び第3の実施の形態では中央基準でシートを給
送する給紙装置に本発明を実施した例を示したが、本発
明は片側基準でシートを給送する給紙装置に適用しても
よい。即ち、分離爪が一方だけ動くものに適用してもよ
い。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、分
離爪によって1枚づつ分離されたシートを反転通路内に
案内する案内部を連続した湾曲面とすることにより、案
内部と分離爪との距離が短いために発生するシートの損
傷を防ぐことができる。
【0052】また、案内部の、分離爪に引っかかるシー
トの前端角部が通過する部分に凹部を形成することによ
り、分離爪より分離給紙されたシートの前端角部のルー
プが広がるためのスペースを設けることができ、反転通
路におけるシートの詰まりを防ぐことができる。そし
て、これにより反転通路におけるシートの詰まり及びシ
ートの損傷を起こすことなく小型化された給紙装置及び
これを備えた画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る給紙装置を備
えた画像形成装置の概略構成図。
【図2】上記画像形成装置の要部拡大図。
【図3】上記給紙装置の斜視図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る給紙装置の斜
視図。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る給紙装置の斜
視図。
【図6】従来の給紙装置の構成を説明する図。
【符号の説明】
5 シート 5a 最上位のシート 5b ループ 9,9a カセット 12,12A 給紙ローラ 13 分離爪 14 反転通路 20,21,30 Uターンガイド 20a,21a,30a シート案内部 20b,21b,30b 凹部 30c 傾斜面 50 画像形成装置 A 画像形成部 B 給紙装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F102 AA02 AA11 AB01 BA13 BB08 BB13 EA03 3F343 FA02 FB02 FB04 FC01 FC04 GA03 GB01 GC01 GD02 HA14 HB03 HC04 HD18 JA03 JD03 JD11 KA04 KA13 KB06 KB14 KB17 KB18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート収納手段に収納されたシートを給
    紙手段により送り出した後、反転通路により反転させて
    給紙する給紙装置において、 前記シート収納手段に収納されているシートの給紙方向
    の前端角部に設けられ、前記給紙手段により送り出され
    るシートを1枚づつ分離する分離爪と、 前記反転通路の上流側端部に設けられ、前記分離爪によ
    り1枚づつ分離されたシートを該反転通路内に案内する
    案内部と、 前記案内部における前記シートの前記分離爪に突き当た
    る前端角部が通過する部分に形成された凹部と、 を備えたことを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 異なるサイズのシートが収納可能なシー
    ト収納手段に収納されたシートを給紙手段により送り出
    した後、反転通路により反転させて給紙する給紙装置に
    おいて、 前記シート収納手段に収納されているシートの給紙方向
    の前端角部に、シート幅に対応して移動可能に設けら
    れ、前記給紙手段により送り出されるシートを1枚づつ
    分離する分離爪と、 前記反転通路の上流側端部における前記分離爪により1
    枚づつ分離されたシートを該反転通路内に案内する案内
    部と、 最小幅サイズのシートを分離する位置に前記分離爪を位
    置させたときに、前記案内部における前記最小幅サイズ
    のシートの前記分離爪に突き当たる前端角部が通過する
    部分に形成された凹部と、 を備えたことを特徴とする給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記案内部の両側に前記凹部をシートサ
    イズに応じて複数形成したことを特徴とする請求項2記
    載の給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記案内部は前記シートに当接する連続
    した湾曲面から構成されていることを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれかに記載の給紙装置。
  5. 【請求項5】 前記案内部と前記凹部とを傾斜面にて連
    続させるようにしたことを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれかに記載の給紙装置。
  6. 【請求項6】 画像形成部と、該画像形成部にシートを
    給紙する給紙装置とを備えた画像形成装置において、 前記給紙装置は前記請求項1乃至5のいずれかに記載の
    ものであることを特徴とする画像形成装置。
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