JP2001031112A - 詰め替え用パウチ - Google Patents

詰め替え用パウチ

Info

Publication number
JP2001031112A
JP2001031112A JP11203913A JP20391399A JP2001031112A JP 2001031112 A JP2001031112 A JP 2001031112A JP 11203913 A JP11203913 A JP 11203913A JP 20391399 A JP20391399 A JP 20391399A JP 2001031112 A JP2001031112 A JP 2001031112A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pouch
contents
film
section
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11203913A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4357650B2 (ja
Inventor
Masafumi Shimizu
將文 清水
Yoshitaka Aoki
敬隆 青木
Nana Sugimoto
奈々 杉本
Yasushi Otsuka
康司 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP20391399A priority Critical patent/JP4357650B2/ja
Publication of JP2001031112A publication Critical patent/JP2001031112A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4357650B2 publication Critical patent/JP4357650B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D75/00Packages comprising articles or materials partially or wholly enclosed in strips, sheets, blanks, tubes, or webs of flexible sheet material, e.g. in folded wrappers
    • B65D75/52Details
    • B65D75/58Opening or contents-removing devices added or incorporated during package manufacture
    • B65D75/5805Opening or contents-removing devices added or incorporated during package manufacture for tearing a side strip parallel and next to the edge, e.g. by means of a line of weakness
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D75/00Packages comprising articles or materials partially or wholly enclosed in strips, sheets, blanks, tubes, or webs of flexible sheet material, e.g. in folded wrappers
    • B65D75/52Details
    • B65D75/58Opening or contents-removing devices added or incorporated during package manufacture
    • B65D75/5816Opening or contents-removing devices added or incorporated during package manufacture for tearing a corner or other small portion next to the edge, e.g. a U-shaped portion

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Bag Frames (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製袋、及び内容物の充填が容易で、粘度の高
い内容物でも、最後まで残すことなく容易に移し替える
ことができるという安価で使用適性に優れた詰め替え用
パウチを提供する。 【解決手段】 例えば、詰め替え用パウチ100 を、スタ
ンディングパウチの応用形態、即ち、底部を両側の壁面
の積層フィルム1の下部に、底面フィルムを内側に折り
込んでなるガセット形式に形成し、該ガセット部を船底
形のシールパターンを横に二つ並べた形状の底部シール
部2でヒートシールして形成し、また、胴部を両側の積
層フィルム1の側部端縁部を側部シール部3,3 でヒート
シールして形成し、同時にパウチの中央部に、縦方向の
ヒートシール部6をヒートシールして設け、更に、パウ
チ上部の端縁部に内容物の注出口を形成するための切り
取り線7とその端部にノッチ8を設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液状物など流動性
を有する内容物を密封包装し、使用時に内容物を他の容
器に移し替えて使用する詰め替え用パウチに関し、更に
詳しくは、内容物が比較的粘度の高いものであっても、
最後まで容易に移し替えられるよう、注出の際、パウチ
を上部から底部にかけて縦方向に徐々に二つ折りしなが
ら注出できるようにし、最終段階でも容易に内容物を絞
り出せるようにパウチ形状を改良した詰め替え用パウチ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液状物などの流動性を有する内容
物を密封包装し、使用時に内容物を他の容器に移し替え
て使用する詰め替え用パウチとしては、例えば、パウチ
の上部の一部に幅を狭くした突出する形状の注出口部を
設けたもの、また、その注出口部が注出の途中で閉塞し
ないよう、更に注出口部にエンボス加工などを施して開
口部の保形性を向上させたもの、或いは、プラスチック
成形物などによる別体の注出口をパウチ上部の一部に熱
接着して取り付けたものなどがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パウチ
の上部の一部に幅を狭くした突出する形状の注出口部を
設けたもの、また、更にその注出口部にエンボス加工な
どを施して開口部の保形性を向上させたものは、粘度の
低い内容物に対しては良好に使用することができるが、
内容物の粘度が高くなると急激に注出速度が低下し、注
出に時間がかかり、また、注出の最終段階で内容物がパ
ウチ内に残りやすい問題があった。
【0004】また、プラスチック成形物などによる別体
の注出口をパウチ上部の一部に取り付けたものも、内容
物の粘度が比較的低い場合は、好適に使用できるもの
の、内容物の粘度が高くなると前記と同様な問題がある
ほか、パウチの製造工程が増え、注出口自体にも費用が
かかり、また、注出口を取り付けた空パウチは、厚さが
増すため、保管や運搬の費用も割高となり、内容物の充
填の際にも、例えば充填機のフィーダー部への空パウチ
の積み込み数が大幅に減少するため、オペレーターが頻
繁に空パウチの供給を行う必要を生じるなど、全体とし
てコストアップと工程及び作業の煩雑さが増す問題があ
った。
【0005】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたものであり、その目的とするところは、成
形物などによる別体の注出口を必要とせず、通常のパウ
チと同様な工程で生産性よく製造でき、内容物の充填も
容易で、且つ、内容物の使用時には、比較的粘度の高い
内容物であっても、最後まで内容物を残すことなく容易
に絞り出して移し替えることができるという、安価で使
用適性に優れた詰め替え用パウチを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、以下の本
発明により解決することができる。即ち、請求項1に記
載した発明は、周囲の端縁部が袋状にヒートシールさ
れ、流動性を有する内容物が密封包装されるパウチであ
って、該パウチの上部の端縁部に、内容物の注出口を形
成するための切り取り線が設けられ、且つ、該パウチの
中央部に、内容物を注出する際、パウチを折り曲げやす
くするための縦方向のヒートシール部が設けられている
ことを特徴とする詰め替え用パウチからなる。
【0007】上記切り取り線は、印刷で表示すればよ
く、内容物の粘度と移し替えを行う容器の口部の大きさ
に応じて、任意の大きさと形状に設けることができる。
また、パウチを折り曲げやすくするための縦方向のヒー
トシール部は、パウチの中央部に、その長さ方向の全長
に設けてもよいが、一部分に設けることもできる。尚、
上記切り取り線の印刷の際、同時に、意匠性を向上させ
るための絵柄や内容物に関する表示事項などの印刷も施
されるが、更に、内容物を使用する際、前記縦方向のヒ
ートシール部でパウチを折り曲げながら注出することを
示す絵柄や説明を加えることが好ましい。
【0008】このような構成を採ることにより、パウチ
に充填された内容物を使用する際、即ち、内容物を他の
容器に移し替える際、先ず、パウチ上部の端縁部に設け
られた切り取り線に沿って、上部のヒートシール部を切
り取って開封し、次いで、パウチの中央部に設けられた
縦方向のヒートシール部により、最初はパウチの上部を
二つ折りして、開口部を縦向きにして、徐々に傾けて注
出することにより、パウチの上部全体が開封されている
場合でも、開口部の幅が実質的に半分になっており、更
に、開口部が縦に向けられることにより、注出幅が更に
狭くなるので、内容物を外にこぼすことなく、迅速に注
出することができる。そして、内容物の減量に応じて徐
々にパウチの下部まで縦方向のヒートシール部で折り曲
げるようにして注出することにより、最終段階では、パ
ウチ全体が半分の幅になっているので、内容物の粘度が
比較的高い場合でも、手でしごいて絞り出しやすく、内
容物を残すことなく迅速且つ容易に移し替えることがで
きる。
【0009】請求項2に記載した発明は、前記切り取り
線が、パウチ上部の中央部、または両側の端縁部を部分
的に切り取るように設けられていることを特徴とする請
求項1記載の詰め替え用パウチである。
【0010】上記切り取り線は、パウチ上部の中央部、
または両側の端縁部を部分的に切り取ってパウチを開封
できればよく、パウチ上部の中央部に設ける場合、その
形状は、例えば、V字状、U字状、半円状など任意の形
状に設けることができ、また、パウチ上部の両側の端縁
部に設ける場合は、例えば、両側のコーナー部で、ハの
字などを形成する形状に設けることができる。
【0011】このような切り取り線の大きさ、即ち、切
り取り線による開口部の幅と深さは、内容物の粘度や移
し替えを行う容器の口部の寸法などにより適宜に決定す
ることができる。只、いずれの場合も開封後、パウチを
中央部に設けた縦方向のヒートシール部で折り曲げた
時、両側の切り口が一致することが一層好ましく、その
ためには、切り取り線は、前記縦方向のヒートシール部
に対して左右対称形になるように設けることが一層好ま
しい。
【0012】このような構成を採ることにより、パウチ
に充填された内容物を注出する際、注出口の大きさを内
容物の粘度や移し替えを行う容器の口部の寸法に対応し
て、適するように小さく調節することができるので、前
記請求項1に記載した発明の作用効果に加えて、一層安
全に内容物を移し替えることができる。
【0013】請求項3に記載した発明は、前記切り取り
線に易開封性手段が設けられていることを特徴とする請
求項1または2に記載の詰め替え用パウチからなる。
【0014】上記易開封性手段は、通常のパウチでも多
用されるノッチのほか、レーザー光照射などによるハー
フカット線、或いは、パウチの積層フィルム中に一軸延
伸フィルムを積層する方法(この場合、一軸延伸フィル
ムは、その延伸方向が切り取り線の方向と一致するよう
に用いる)、カットテープの貼着などがあり、これらは
単独で用いてもよく、また、例えば、ノッチと、ハーフ
カット線、または一軸延伸フィルムの積層、またはカッ
トテープの貼着などのように適宜組み合わせて用いるこ
ともできる。
【0015】ハーフカット線を設ける場合、直線や曲線
などの連続する形状のハーフカット線に限らず、ミシン
目状など断続的なハーフカット線で設けることもでき
る。また、このようなハーフカット線は、1本でもよい
が、引き裂き方向がずれた場合を想定して、中心のハー
フカット線の両側に各1本、または各2本など複数本の
ハーフカット線を平行、または中心線に収斂する形状な
どに設けることもできる。尚、前記ノッチは、通常、一
字形やV字形のノッチが利用されているが、形状は特に
限定されず、切り取り方向に尖った部分を有する形状で
あれば何でも使用することができる。
【0016】このような構成を採ることにより、前記請
求項1または2に記載した発明の作用効果に加えて、パ
ウチを切り取り線で開封する際、鋏などの道具を必要と
せず、手だけで、容易に切り取って開封することができ
る。
【0017】請求項4に記載した発明は、前記パウチの
下部が、該パウチの中央部に設けられた縦方向のヒート
シール部の両側に、スタンディングパウチ形式の底部を
並列して設けた形状に形成されていることを特徴とする
請求項1乃至3のいずれかに記載の詰め替え用パウチか
らなる。
【0018】上記スタンディングパウチ形式の底部は、
パウチに自立性を付与するために形成するものであり、
通常のスタンディングパウチの下部と同様に、両側の壁
面フィルムの下部の間に、底面フィルムを内側に折り込
んで挿入してなるガセット形式に形成され、内側に折り
込まれた底面フィルムの両側下端近傍には半円形などの
底面フィルム切り欠き部が設けられ、且つ、該ガセット
部が、船底形のシールパターンでヒートシールされて形
成されるものである。上記船底形のシールパターンは、
底部の中心部から両側が曲線状に立ち上がる船底形状で
もよく、また、一定の幅と長さの底部から両側が傾斜直
線状に立ち上がる船底形状でもよい。
【0019】このような構成を採ることにより、前記請
求項1乃至3のいずれかに記載した発明の作用効果に加
えて、パウチ自体、通常のスタンディングパウチとは異
なる変形タイプのスタンディングパウチとなるが、パウ
チに自立性が付与され、内容物が充填された後のパウチ
の取り扱いが容易になるほか、外観もユニークで優れた
ものとなり、また、内容物の移し替えの際、途中で止め
て立てて置くこともできるので、移し替えの操作も容易
に行えるようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の詰め替え用パウ
チに用いるフィルム、およびパウチの製造方法など発明
の実施の形態について説明する。本発明の詰め替え用パ
ウチに用いるフィルムは、主にプラスチックを主体とす
る積層フィルムが用いられるが、特に限定はされず、例
えば、各種液体用パウチに用いられている公知の積層フ
ィルムは、いずれも使用することができる。これらの中
から、包装する内容物の種類や充填後の加熱処理の有無
など使用条件に応じて適するものを自由に選択して使用
することができる。
【0021】好ましく使用できる積層フィルムの構成の
代表的な例として、以下のような構成が挙げられる。 (1) ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シ
ーラント層) (2) ONフィルム/接着剤/一軸延伸または二軸延伸H
DPEフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シー
ラント層) (3) ONフィルム/接着剤/一軸延伸または二軸延伸P
Pフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラン
ト層) (4) ONフィルム/接着剤/一軸延伸または二軸延伸P
Pフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/L・L
DPEフィルム(シーラント層) (5) ONフィルム(シリカまたはアルミナ蒸着層)/接
着剤/一軸延伸または二軸延伸HDPEフィルム/接着
剤/L・LDPEフィルム(シーラント層) (6) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコー
ト層(HDPE層/L・LDPE層)(シーラント層は
L・LDPE層) (7) ONフィルム/アンカーコート層/共押し出しコー
ト層(HDPE層/LDPE層)/接着剤/L・LDP
Eフィルム(シーラント層) (8) PETフィルム/接着剤/(アルミニウム蒸着層)
ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シーラ
ント層) (9) PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤
/ONフィルム/接着剤/L・LDPEフィルム(シー
ラント層) (10)PETフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤
/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラント
層) (11)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/
アルミニウム箔/接着剤/L・LDPEフィルム(シー
ラント層) (12)PETフィルム/接着剤/ONフィルム/接着剤/
アルミニウム箔/接着剤/CPPフィルム(シーラント
層) (13)PETフィルム/接着剤/EVOHフィルム/接着
剤/ONフィルム/接着剤/CPPフィルム(シーラン
ト層) などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく
様々な組み合わせの積層フィルムを使用することができ
る。例えば、パウチの使用条件によっては、上記積層フ
ィルムの最外層の内側など中間層に、紙或いは合成紙を
その全面または一部に積層することもできる。但し、紙
を積層する場合は、その両側をPETフィルム、ONフ
ィルム、二軸延伸PPフィルムなどの耐水性乃至防湿性
フィルムで挟み込むようにして積層することが好まし
い。紙或いは合成紙を積層した場合、これらは、白色度
に優れているので印刷効果が高められ、意匠性を向上さ
せることができる。また、紙を積層した場合、紙は折り
クセが付きやすいため、縦方向のヒートシール部での折
り曲げ性を一層向上させることができる。
【0022】上記において、ONフィルムは二軸延伸ナ
イロンフィルム、L・LDPEは直鎖状低密度ポリエチ
レン、HDPEは高密度ポリエチレン、LDPEは低密
度ポリエチレン、PPフィルムはポリプロピレンフィル
ム、PETフィルムは二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム、EVOHフィルムはエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体ケン化物フィルム、CPPフィルムは無延伸
ポリプロピレンフィルムを指すものである。また、アン
カーコートは、押し出しコーティングで樹脂を積層する
際、接着性を向上させるために基材フィルム側に予めコ
ーティングするものでプライマーコートの一種である。
【0023】前記の積層フィルムの構成において、最外
層のONフィルム、PETフィルムは、基材フィルムと
してパウチに機械的強度や印刷適性を付与し、中間層の
一軸延伸HDPEフィルム、一軸延伸PPフィルムは、
パウチを開封する際の切り取り線が、横方向など一定の
場合、その延伸方向をパウチの切り取り線の方向と一致
するように用いることにより、易開封性手段の一つとし
て、引き裂きの方向性を安定化させることができる。ま
た、切り取り線が、斜め方向や、縦横など複数の方向に
ある場合は、強度および透湿度向上層として二軸延伸H
DPEフィルムまたは二軸延伸PPフィルムを用いるこ
とが好ましい。
【0024】そして、シリカまたはアルミナ蒸着層、ア
ルミニウム蒸着層、アルミニウム箔、EVOHフィルム
などは、ガスバリヤー性を付与するために積層するもの
である。また、シーラント層としては、L・LDPEフ
ィルムとCPPフィルムの2種類の例を挙げたが、L・
LDPEフィルムは、ヒートシールの安定性や耐内容物
性、例えば界面活性剤に対する耐ストレスクラッキング
性などに優れ、CPPフィルムは、耐熱性、低臭性に優
れており、これらの性能を必要とする内容物の包装用に
適している。
【0025】シーラント層には上記のほか、充填される
内容物に応じて、エチレン・αオレフィン共重合体、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共
重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイ
オノマー、ポリエステル系樹脂なども適宜選択して使用
することができる。
【0026】特に、エチレン・αオレフィン共重合体で
メタロセン系触媒などシングルサイト触媒を用いて重合
したものは、分子量分布の幅が狭く、共重合比も安定し
ているため、低温ヒートシール性や、熱間シール性に優
れており、スタンディングパウチのようなヒートシール
部にフィルムの重なりの差による段差のあるパウチのシ
ーラント層には、シール抜けによるピンホールの発生を
防止できる点で適している。更に、前記共重合体にオレ
フィン系エラストマーをブレンドしたものを用いること
により、シーラント層の熱流動性が改善され、前記段差
によるピンホールの発生も一層効果的に防止することが
できる。
【0027】次に、以上のような積層フィルムを用いて
製造する本発明の詰め替え用パウチの製造方法について
説明する。本発明の詰め替え用パウチは、先に説明した
ように、周囲の端縁部が袋状にヒートシールされ、流動
性を有する内容物が密封包装されるパウチであって、該
パウチの上部の端縁部に、内容物の注出口を形成するた
めの切り取り線が設けられ、且つ、該パウチの中央部
に、内容物を注出する際、パウチを折り曲げやすくする
ための縦方向のヒートシール部が設けられた構成を基本
とするものである。
【0028】従って、パウチ本体の形式は、パウチ中央
部に縦方向のヒートシール部を設けることにより支障を
来す形式でない限り特に限定されず、何でも使用するこ
とができる。例えば、三方シール形式、四方シール形
式、或いは、その変形タイプのパウチはもとより、スタ
ンディングパウチ形式でも、実際には、先に説明したよ
うに変形タイプとはなるが、パウチ中央部の縦方向のヒ
ートシール部の両側のパウチ下部に、スタンディングパ
ウチ形式の底部を並列して設けた形状とすることにより
好適に適用することができる。
【0029】そして、採用するパウチ形式に応じて、そ
れに対応する製袋機を利用して、そのヒートシール装
置、具体的にはシールパターンを変更し、また、ノッ
チ、ハーフカット線などの易開封性手段を設けるための
加工装置、即ち、打ち抜き装置、レーザー光照射装置な
どをインラインに組み込むか、或いは、オフラインとし
て別に用意することにより、容易にパウチを製造するこ
とができる。
【0030】
【実施例】以下に、図面を用いて本発明を更に具体的に
説明する。但し、本発明はこれらの図面に限定されるも
のではない。図1〜図7は、それぞれ本発明の詰め替え
用パウチの一実施例の構成を示す平面図である。そし
て、図8は、図2に示した詰め替え用パウチに充填され
た内容物を他の容器に移し替える際の注出方法を説明す
る要部の斜視図であり、図9は、同様に、図3に示した
詰め替え用パウチに充填された内容物を他の容器に移し
替える際の注出方法を説明する要部の斜視図である。
【0031】図1は、本発明の詰め替え用パウチの第1
の実施例の構成を示す平面図である。図1に示した詰め
替え用パウチ100は、スタンディングパウチの応用形
態として構成されており、パウチの下部、即ち、底部
が、両側の壁面の積層フィルム1の下部の間に、底面フ
ィルムを内側に折り込んで挿入してなるガセット形式に
形成され、内側に折り込まれた底面フィルムの両側下端
近傍と、中央部の下端近傍に、底面フィルム切り欠き部
5、5、5a が設けられ、底面フィルムが挿入されたガ
セット部が、パウチ中央部に設けられる縦方向のヒート
シール部6の両側に、スタンディングパウチ形式の底
部、即ち、船底形のシールパターンを並列して設けた形
状の底部シール部2でヒートシールして形成されてい
る。尚、上記底面フィルム切り欠き部5、5、5a のう
ち、中央部の下端近傍の底面フィルム切り欠き部5a
は、不要な場合は省略することができる。
【0032】また、パウチ胴部は、前後両側の壁面の積
層フィルム1の両側の端縁部を側部シール部3、3でヒ
ートシールして形成され、この時、同時にパウチ中央部
に、その下部から中段乃至中段よりやや上の位置にかけ
て、所定幅の縦方向のヒートシール部6が設けられ、ま
た、パウチ上部を封止する上部シール部4の内側近傍
に、これに沿って横方向の切り取り線7が設けられ、更
に、その端部にノッチ8が設けられて構成されている。
尚、上部シール部4は、内容物の充填前は未シールの開
口部とし、この部分から内容物を充填した後、脱気シー
ルなどによりヒートシールして密封される。この点は、
以下の図2〜図7に示す詰め替え用パウチ200〜70
0においても同様である。
【0033】前記切り取り線7は、印刷による表示のみ
でもよいが、ノッチ8と組み合わせて、更に、ハーフカ
ット線、または一軸延伸フィルムの積層、またはカット
テープの貼着などの易開封性手段を併用することができ
る。
【0034】このような構成を採ることにより、詰め替
え用パウチ100は、製袋および内容物の充填が容易
で、且つ、内容物が充填されたパウチは自立性を有し、
取り扱いが容易になるほか、外観もユニークで優れたも
のになる。そして、内容物を使用する際には、先ず、パ
ウチ上部の上部シール部4を、ノッチ8を利用して切り
取り線7に沿って切り取って開封し、次いで、パウチ中
央部に設けた縦方向のヒートシール部6を利用して、最
初は主にパウチ上部を縦方向に二つ折りし、開口部を縦
向きにして徐々に傾けて移し替えを行う容器の口部に向
けて注出することにより、開口部の幅が実質的に半分に
なっており、更に注出幅を狭くできるため、内容物を外
にこぼすことなく迅速且つ容易に注出することができ
る。
【0035】そして、内容物の減量に応じて徐々にパウ
チ100を、下部まで縦方向のヒートシール部6で折り
畳むようにして注出することにより、最終段階では、パ
ウチ100全体が半分の幅になるので、内容物の粘度が
比較的高い場合でも、手でしごいて絞り出しやすく、内
容物を残すことなく迅速且つ容易に移し替えることがで
きる。また、パウチ100は自立性を備えているので、
注出を途中で止めて立てて置くこともでき、移し替えの
操作が一層容易になる。
【0036】図2は、本発明の詰め替え用パウチの第2
の実施例の構成を示す平面図である。また、図8は、図
2に示した詰め替え用パウチに充填された内容物を他の
容器に移し替える際の注出方法を説明する要部の斜視図
である。但し、パウチの形状は注出の最終段階に近い時
の形状で示した。図2に示した詰め替え用パウチ200
は、前記図1に示した詰め替え用パウチ100の構成に
おいて、パウチ上部に設けた注出口を形成するための切
り取り線7とその端部に設けたノッチ8のみを、図示し
た形状と位置に変更して構成したものである。
【0037】即ち、切り取り線7の形状をV字形に変更
して、パウチ200の上部中央部の端縁部に、V字形の
頂点が縦方向のヒートシール部6の延長線と重なるよう
に、即ち、切り取り線7が縦方向のヒートシール部6の
左右で対称形となるように設け、また、V字形の切り取
り線7の両方の端部(上端)にノッチ8a 、8b を設け
て構成したものである。上記V字形の切り取り線7の幅
と深さ、即ち、注出口の大きさは、内容物の粘度と移し
替えを行う容器の口部の寸法に応じて、適するように自
由に設定することができる。また、切り取り線7は、印
刷による表示のみでもよいが、この場合、ノッチ8a 、
8b と組み合わせてこの部分にハーフカット線を設ける
ことができる。
【0038】このような構成を採ることにより、パウチ
200に充填された内容物を使用する際、例えば、パウ
チ200の中央部の縦方向のヒートシール部6に沿って
パウチ上部を二つ折りすることにより、両側のノッチ8
a 、8b および切り取り線7が同位置に重なるので、ノ
ッチ8a 、8b を利用して同時に切り取り線7に沿って
斜め方向に引き裂くことにより、パウチ上部の中央部を
V字形に開封して注出口を形成することができる。
【0039】そして、内容物を他の容器に移し替える際
は、図8に示したように、二つ折りした上部の開口部を
下側にして且つ縦向きにして、注出を開始することによ
り、開口部の大きさが、内容物の粘度と移し替える容器
50の口部の大きさに合わせて調節されているので、前
記図1に示した詰め替え用パウチ100の場合よりも一
層安全に注出することができる。そして、その後も内容
物の減量に応じて徐々にパウチ200を下部まで縦方向
のヒートシール部6で折り畳むようにして注出すること
により、安全に注出することができ、且つ、注出の最終
段階では、図示されるようにパウチ200全体が、半分
の幅になっているので、内容物の粘度が比較的高い場合
でも、手でしごいて絞り出しやすく、内容物を残すこと
なく安全且つ迅速に移し替えることができる。尚、前記
変更点以外は、前記図1に示した詰め替え用パウチ10
0と同じ構成であるため、図1に示した詰め替え用パウ
チ100で説明した作用効果と同様な作用効果を得るこ
とができる。
【0040】図3は、本発明の詰め替え用パウチの第3
の実施例の構成を示す平面図である。また、図9は、図
3に示した詰め替え用パウチに充填された内容物を他の
容器に移し替える際の注出方法を説明する要部の斜視図
である。この場合も、パウチの形状は注出の最終段階に
近い時の形状で示した。図3に示した詰め替え用パウチ
300は、前記図2に示した詰め替え用パウチ200の
構成において、パウチ上部の中央部に設けたV字形の切
り取り線7と、その両側端部に設けたノッチ8a 、8b
のみを、図示した形状と位置に変更して構成したもので
ある。
【0041】即ち、注出口を形成するための切り取り線
は、パウチ300の上部の両側端縁部(両側のコーナー
部)を左右で対称形に斜めにカットする形状(両側でハ
の字状となる形状)に切り取り線7a 、7b を設け、ま
た、ノッチは、切り取り線7a の上端にノッチ8a を、
そして、切り取り線7b の上端にノッチ8b を設けて構
成したものである。この場合も、注出口の大きさは、充
填される内容物の粘度と移し替えを行う容器の口部の寸
法に応じて、上記切り取り線7a 、7b の位置を例えば
平行移動させることにより、適するように容易に調節す
ることができる。また、切り取り線7a 、7b は、印刷
による表示のみでもよいが、ノッチ8a、8b と組み合
わせてこの部分にハーフカット線を設けることができ
る。
【0042】このような構成を採った場合も、前記図2
に示した詰め替え用パウチ200と略同様な作用効果を
得ることができる。即ち、パウチ上部の両側のコーナー
部の切り取り線7a 、7b は、ノッチ8a、8b を利用
して、それぞれを別々に切り取ってパウチ300を開封
してもよいが、パウチ中央部の縦方向のヒートシール部
6に沿ってパウチ300の上部を縦方向に二つ折りする
ことにより、両側の切り取り線7a 、7b およびノッチ
8a、8b が同位置に重なるので、ノッチ8a 、8b を
利用して、同時に両側のコーナー部を切り取り線7a 、
7b に沿って斜め方向に引き裂いて開封することができ
る。開封されたパウチ300は、開口部がパウチ上部の
両側のコーナー部に変わるものの、縦方向のヒートシー
ル部6に沿ってパウチ300の上部を二つ折りすると、
開口部が同位置に重なり、図2に示した詰め替え用パウ
チ200と類似した形態となる。
【0043】従って、図9に示したように、開口部を下
側にして且つ縦向きにして容器50の口部に向けて注出
を開始することにより、この場合も開口部の大きさが、
内容物の粘度と移し替える容器の口部の寸法に合わせて
適するように調節されているので、前記図2に示した詰
め替え用パウチ200の場合と同様、安全に注出するこ
とができる。そして、内容物の減量に応じて徐々にパウ
チ300の下部まで縦方向のヒートシール部6で折り畳
むようにして注出することにより、注出の最終段階では
図示されるようにパウチ300全体が半分の幅になって
いるので、内容物の粘度が比較的高い場合でも手でしご
いて絞り出しやすく、内容物を残すことなく迅速且つ容
易に移し替えることができる。
【0044】次に、図4は、本発明の詰め替え用パウチ
の第4の実施例の構成を示す平面図である。図4に示し
た詰め替え用パウチ400は、前記図1に示した詰め替
え用パウチ100の構成において、パウチの中央部に設
けた縦方向のヒートシール部6を、パウチの下部から中
段乃至中段よりやや上の位置までではなく、下部から上
端まで伸ばして長さ方向の全長に設けると共に、切り取
り線7の一方の端部に設けたノッチ8を、両方から切り
取り可能なように、両方の端部にノッチ8a 、8b を設
けた構成に変更して構成したものである。尚、切り取り
線7は、印刷による表示のみでもよいが、ノッチ8a 、
8b と組み合わせて、ハーフカット線、または一軸延伸
フィルムの積層、またはカットテープの貼着などの易開
封性手段を併用することが好ましい。
【0045】このような構成を採ることにより、詰め替
え用パウチ400は、その中央部に設けられた縦方向の
ヒートシール部6により、内部が完全に2室に仕切ら
れ、スタンディングパウチを横に並べて連設した連包形
式となるため、内容物の充填を、例えば2ヘッドのノズ
ルから別々に行う必要を生じるが、縦方向のヒートシー
ル部6によるパウチの折り曲げ効果は一層向上させるこ
とができる。また、この場合、パウチ400の両側の室
には、同一内容物を充填することを基本とするが、必要
に応じて、異なる内容物を組み合わせて充填できる利点
も得られる。
【0046】そして、パウチ400の両側の室に同一内
容物を充填した場合は、ノッチ8a及び/又はノッチ8b
を利用して、上部シール部4を切り取り線7に沿って
切り取って開封し、前記図1に示した詰め替え用パウチ
100と同様に、内容物を最後まで残すことなく、迅速
且つ容易に他の容器に移し替えることができる。また、
パウチ400の両側の室に異なる内容物を充填した場合
は、切り取り線7を、ノッチ8a とノッチ8b により、
片側ずつ別々に分割して切り取ることにより、注出方法
は多少異なるが、内容物を迅速且つ容易に他の容器に移
し替えることができる。
【0047】図5は、本発明の詰め替え用パウチの第5
の実施例の構成を示す平面図である。図5に示した詰め
替え用パウチ500は、前記図4に示した詰め替え用パ
ウチ400の構成において、パウチ上部に設けた横方向
の切り取り線7と、その端部に設けたノッチ8a 、8b
のみを、図2に示した詰め替え用パウチ200の切り取
り線7とノッチ8a 、8b と同様に、V字形に変更し
て、パウチ500の上部中央部の端縁部に、V字形の頂
点が縦方向のヒートシール部6と重なり、V字形が縦方
向のヒートシール部6の左右で対称形となるように切り
取り線7を設け、また、V字形の切り取り線7の両方の
端部(上端)にノッチ8a 、8b を設けて構成したもの
である。
【0048】この場合も、V字形の切り取り線7の幅と
深さ、即ち、注出口の大きさは、内容物の粘度と移し替
えを行う容器の口部の寸法に応じて、適するように調節
することができ、また、切り取り線7は、印刷による表
示のみでもよいが、ノッチ8a 、8b と組み合わせてこ
の部分にハーフカット線を設けることができる。
【0049】このような構成を採ることにより、パウチ
500を開封する際、パウチ500の中央部に設けた縦
方向のヒートシール部6でパウチ上部を縦方向に一層二
つ折りしやすく、また、二つ折りすることにより、ノッ
チ8a とノッチ8b 、およびV字形の切り取り線7の両
側が同位置に重なるので、ノッチ8a 、8b を利用し
て、1動作でパウチ500の上部の中央部を切り取り線
7に沿ってV字形に切り取って開封することができる。
【0050】そして、開封されたパウチ500の開口
部、即ち、注出口は、内容物の粘度と移し替えを行う容
器の口部の寸法に合わせて、適する大きさに調節されて
いるので、図2に示した詰め替え用パウチ200と同様
に、安全且つ迅速に内容物を残すことなく、他の容器に
移し替えることができる。
【0051】図6は、本発明の詰め替え用パウチの第6
の実施例の構成を示す平面図である。図6に示した詰め
替え用パウチ600は、前記図5に示した詰め替え用パ
ウチ500の構成において、パウチ上部の中央部に設け
たV字形の切り取り線7と、その両側端部のノッチ8a
、8b のみを、前記図3に示した詰め替え用パウチ3
00に設けた切り取り線7a 、7b およびノッチ8a 、
8b と同様な形状と位置に変更して構成したものであ
る。即ち、パウチ上部の両側端縁部(両側コーナー部)
を左右で対称形に斜めにカットする形状(両側でハの字
状となる形状)に切り取り線7a 、7b を設けると共
に、切り取り線7a の上端にノッチ8a を設け、また、
切り取り線7b の上端にノッチ8b を設けて構成したも
のである。
【0052】この場合も、注出口の大きさは、充填され
る内容物の粘度と移し替えを行う容器の口部の寸法に合
わせて、切り取り線7a 、7b の位置を例えば平行移動
させることにより、適するように容易に調節することが
できる。また、切り取り線7a 、7b は、印刷による表
示のみでもよいが、ノッチ8a、8b と組み合わせてこ
の部分にハーフカット線を設けることもできる。
【0053】このような構成を採った場合も、注出口の
大きさが、内容物の粘度と移し替えを行う容器の口部の
寸法に合わせて適するように調節されているので、前記
図3に示した詰め替え用パウチ300と同様な注出方法
で、一層安全且つ迅速に内容物を残すことなく他の容器
に移し替えることができる。
【0054】尚、パウチ上部の両側コーナー部の切り取
り線7a 、7b は、ノッチ8a 、8b により、別々に切
り取ってパウチ600を開封してもよいが、パウチ中央
部の縦方向のヒートシール部6で、パウチ600の上部
を縦方向に二つ折りすることにより、両側の切り取り線
7a 、7b 同士、およびノッチ8a 、8b 同士が同位置
に重なるので、ノッチ8a 、8b により、同時に両側の
切り取り線7a 、7bでパウチ上部の両側コーナー部を
切り取ってパウチ600を開封することもできる。特
に、パウチ中央部の縦方向のヒートシール部6で左右に
分割された2室に、異なる内容物を充填した場合は、両
側の切り取り線7a 、7b を別々に逐次切り取って開封
することにより、内容物を別々に安全且つ迅速に他の容
器に移し替えることができる。
【0055】図7は、本発明の詰め替え用パウチの第7
の実施例の構成を示す平面図である。図7に示した詰め
替え用パウチ700は、前記図1に示した詰め替え用パ
ウチ100の構成において、パウチ形式のみをスタンデ
ィングパウチの応用形態ではなく、四方シール形式に変
えて構成したものである。即ち、パウチ700は、その
下部が両側の壁面の積層フィルム1の下側端縁部をその
まま所定幅の底部シール部2でヒートシールして形成さ
れているほかは、総て前記図1に示した詰め替え用パウ
チ100と同様に形成して構成したものである。
【0056】このような構成を採った場合、図1に示し
た詰め替え用パウチ100と対比して、パウチ700
は、自立性がなく、内容物充填後のパウチの取り扱いや
すさや、外観の点ではやや劣るが、ヒートシール強度が
安定し、生産性もよく、安価に製造できる利点がある。
そして、パウチ中央部の縦方向のヒートシール部6や、
パウチ上部の切り取り線7、およびその端部のノッチ8
などは同じ構成であるため、内容物の充填適性ほか、内
容物を移し替える際の、パウチの開封性、前記縦方向の
ヒートシール部6によるパウチの折り曲げ性、そして、
内容物の注出適性などは変わらず、前記図1に示した詰
め替え用パウチ100で説明した作用効果と略同様な作
用効果を得ることができる。
【0057】尚、図2以下、図6に示した詰め替え用パ
ウチ200、300、400、500、600について
も、図7に示した詰め替え用パウチ700と同様に、パ
ウチ形式を四方シール形式とすることができ、その場合
も、それぞれのパウチに自立性がなくなり、内容物充填
後のパウチの取り扱いやすさや、外観の点でやや劣るよ
うになるが、ヒートシール強度の安定、生産性および経
済性の向上などの利点は共通して得られ、また、内容物
の充填適性ほか、内容物を移し替える際の、パウチの開
封性、前記縦方向のヒートシール部6によるパウチの折
り曲げ性、そして、内容物の注出適性などは、それぞれ
前記図2〜図6に示した詰め替え用パウチ200〜60
0で説明した作用効果と略同様な作用効果を得ることが
できる。
【0058】
【発明の効果】以上、詳しく説明したように、本発明に
よれば、成形物などによる別体の注出口を必要とせず、
通常のパウチと略同様な工程で生産性よく製造でき、内
容物の充填も容易で、且つ、パウチ本体の形状をスタン
ディングパウチの応用形態とした場合には、パウチに自
立性を付与でき、取り扱い易く、外観もユニークで優れ
たものとなり、また、充填された内容物を他の容器に移
し替える際には、パウチ上部を切り取り線に沿って容易
に切り取って開封することができ、更に、パウチの中央
部に設けた縦方向のヒートシール部を利用して、パウチ
を上部から下部にかけて縦方向に徐々に二つ折りしなが
ら内容物を注出することができ、開口部の大きさも適度
に調節することが可能であり、内容物が比較的粘度の高
いものであっても、外にこぼすことなく迅速且つ容易に
最後まで移し替えることができるという安価で使用適性
に優れた詰め替え用パウチを生産性よく提供できる効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の詰め替え用パウチの第1の実施例の構
成を示す平面図である。
【図2】本発明の詰め替え用パウチの第2の実施例の構
成を示す平面図である。
【図3】本発明の詰め替え用パウチの第3の実施例の構
成を示す平面図である。
【図4】本発明の詰め替え用パウチの第4の実施例の構
成を示す平面図である。
【図5】本発明の詰め替え用パウチの第5の実施例の構
成を示す平面図である。
【図6】本発明の詰め替え用パウチの第6の実施例の構
成を示す平面図である。
【図7】本発明の詰め替え用パウチの第7の実施例の構
成を示す平面図である。
【図8】図2に示した詰め替え用パウチに充填された内
容物を他の容器に移し替える際の注出方法を説明する要
部の斜視図である。
【図9】図3に示した詰め替え用パウチに充填された内
容物を他の容器に移し替える際の注出方法を説明する要
部の斜視図である。
【符号の説明】
1 積層フィルム 2 底部シール部 3 側部シール部 4 上部シール部 5、5a 底面フィルム切り欠き部 6 縦方向のヒートシール部 7、7a 、7b 切り取り線 8、8a 、8b ノッチ 50 容器 100、200、300、400、500、600、7
00 詰め替え用パウチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 奈々 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 大塚 康司 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 3E064 AA05 AB25 BC18 EA13 EA23 FA03 HN05 HP01 HP02 HP03 HS10 HU02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周囲の端縁部が袋状にヒートシールされ、
    流動性を有する内容物が密封包装されるパウチであっ
    て、該パウチの上部の端縁部に、内容物の注出口を形成
    するための切り取り線が設けられ、且つ、該パウチの中
    央部に、内容物を注出する際、パウチを折り曲げやすく
    するための縦方向のヒートシール部が設けられているこ
    とを特徴とする詰め替え用パウチ。
  2. 【請求項2】前記切り取り線が、パウチ上部の中央部、
    または両側の端縁部を部分的に切り取るように設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の詰め替え用パウ
    チ。
  3. 【請求項3】前記切り取り線に易開封性手段が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載の詰め
    替え用パウチ。
  4. 【請求項4】前記パウチの下部が、該パウチの中央部に
    設けられた縦方向のヒートシール部の両側に、スタンデ
    ィングパウチ形式の底部を並列して設けた形状に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
    記載の詰め替え用パウチ。
JP20391399A 1999-07-16 1999-07-16 詰め替え用パウチ Expired - Fee Related JP4357650B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20391399A JP4357650B2 (ja) 1999-07-16 1999-07-16 詰め替え用パウチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20391399A JP4357650B2 (ja) 1999-07-16 1999-07-16 詰め替え用パウチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001031112A true JP2001031112A (ja) 2001-02-06
JP4357650B2 JP4357650B2 (ja) 2009-11-04

Family

ID=16481779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20391399A Expired - Fee Related JP4357650B2 (ja) 1999-07-16 1999-07-16 詰め替え用パウチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4357650B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014113016A1 (en) * 2013-01-18 2014-07-24 Perfecseal, Inc. Tear-open pouch for fragile thin materials
WO2014124709A1 (en) * 2013-02-15 2014-08-21 Unilever N.V. Method for emptying a flexible package
JP2019177912A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 大日本印刷株式会社 パウチ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014113016A1 (en) * 2013-01-18 2014-07-24 Perfecseal, Inc. Tear-open pouch for fragile thin materials
CN105026283A (zh) * 2013-01-18 2015-11-04 比密斯公司 用于易碎性薄材料的撕开式小袋
US10071833B2 (en) 2013-01-18 2018-09-11 Bemis Company, Inc. Tear-open pouch for fragile thin materials
WO2014124709A1 (en) * 2013-02-15 2014-08-21 Unilever N.V. Method for emptying a flexible package
JP2019177912A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 大日本印刷株式会社 パウチ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4357650B2 (ja) 2009-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001018989A (ja) 詰め替え用パウチ
JPH1179195A (ja) 詰め替え用パウチ
JP3883632B2 (ja) スタンディングパウチ
JP4390931B2 (ja) 複合容器
JP2001002089A (ja) 詰め替え用パウチ
JP2000006991A (ja) 詰め替え用パウチ
JP2000190991A (ja) 易開封性パウチ
JP4676597B2 (ja) 自立性袋
JP4220073B2 (ja) 詰め替え用パウチ
JP3935540B2 (ja) スタンディングパウチ
JP4286919B2 (ja) 詰め替え用パウチ
JP4303841B2 (ja) 詰め替え用パウチ
JPH1111496A (ja) スタンディングパウチ
JP2001018990A (ja) 詰め替え用パウチ
JP2001031112A (ja) 詰め替え用パウチ
JP4811542B2 (ja) 自立性袋
JP2000281091A (ja) 詰め替え用パウチ
JP4011735B2 (ja) 詰め替え用パウチ及びその製造方法
JP4270659B2 (ja) 詰め替え用パウチ
JP3998764B2 (ja) 詰め替え用パウチ
JP2001018992A (ja) 詰め替え用パウチ
JP4334702B2 (ja) 詰め替え用パウチ
JP2001055246A (ja) 詰め替え用パウチ
JPH11245955A (ja) 詰め替え用パウチ
JP2001002088A (ja) 詰め替え用パウチ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080430

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090707

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090805

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130814

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees