JP2001030832A - 自動車運行安全確認用ミラー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車運行安全確認用ミラーについて、運転
手の位置と所要視野方向との間の位置関係の自由度を高
め、死角の排除、窓ガラス・窓形状の影響の排除、運転
手の視線方向の変移量の軽減を図ると共に夜間における
景色画像の照度を高め自動車運行上の安全性の向上を図
るシステムを提供する。 【構成】 サイドミラー及びバックミラーの機能を画像
取得部、光ケーブル等光伝送線路あるいは管路及び画像
再現部に分割し位置関係の自由度の確保を図ると共に窓
の影響を排除し、また、光ケーブル等光伝送線路あるい
は管路に光増幅装置を設置することにより夜間の照度の
確保を図る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】 本発明は、自動車運行時におけ
る側面後方及び後方の安全確認用のサイドミラー及びバ
ックミラーを画像取得部、光ケーブル等光伝送線路ある
いは管路及び画像再現部に分解することにより所要景色
の表示場所を自由に設定可能とすることによる自動車運
行の安全性の向上に関する。

【０００２】 また、自動車の安全確認用のサイドミラ
ー及びバックミラーの夜間の表示照度を高めることによ
る自動車運行の安全性の向上に関する。

【０００３】 また、自動車の安全確認用のサイドミラ
ーの車外部分の小型化による風圧抵抗の減少による自動
車の性能の向上に関する。

【０００４】

【従来の技術】 運転者の前方の車内に反射鏡を設置
し、該反射鏡を介して自動車の後方の確認を可能ならし
めている。また、運転者の前方両側面の車外に反射鏡を
設置し、該反射鏡を介して自動車の側面後方の確認を可
能ならしめている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】 上述する従来の反射
鏡は、運転者の頭部位置と観測方向の位置関係で設置で
きる場所が特定され、後方及び側面後方の確認時に頭部
を大きく回転させることが必要であるが、自動車の安全
運行上は前方方向から大きく視線方向を外すことを避け
ることが要求される。

【０００６】また、窓ガラスを介して観測することとな
るため視野範囲は窓の形状に左右され制限されると共
に、内外の温度差により発生する霜により視界が減少す
ることがあるが、自動車の安全運転上これらの制約無く
各方向の視界を確保することが要求される。

【０００７】また、照明装置の無い自動車後方及び側面
後方の夜間の視界は照度が減少し不十分なものである
が、自動車の安全運転上十分に照度の有る視界を確保す
ることが要求される。

【０００８】また、自動車の燃費向上は継続的な課題で
あるが、このために空気抵抗の少ないサイドミラーが要
求される。

【０００９】

【課題を解決するための手段】 サイドミラー及びバッ
クミラーを各々画像取得部１、光ケーブル等光伝送線路
あるいは管路２及び画像再現部３に分割し、自動車側面
及び後部に画像取得部１を設置し、該取得部から画像再
現部３まで光ケーブル等光伝送線路あるいは管路２によ
り取得景色画像を伝送することにより画像再現部３の設
置場所の自由度を確保する。

【０００１０】画像取得部は、広角度の景色を光ケーブ
ル等光伝送線路あるいは管路に取込むことを可能とする
ため凹レンズ５（或いはレンズ及び凸面鏡の組合せ）及
び所要視野方向と光ケーブル等光伝送線路あるいは管路
方向に光軸を調整するための鏡６（或いはプリズム）に
より構成される。

【０００１１】光ケーブル等光伝送線路あるいは管路３
は、その前部、後部或いは中間に光増幅装置４を装置さ
れており、外部の照度により必要に応じ増幅度を切り替
えて取得景色画像を伝送することにより夜間においても
比較的明るい画像の表示を可能とする。

【０００１２】画像再現部３は、光ケーブル等光伝送線
路あるいは管路から出力された景色画像を所与の倍率に
するため画像取得部１と同等の凹レンズ７等及び運転者
の視野に合わせるための凹面鏡８により構成される。

【図面の簡単な説明】

【図１】自動車運行安全確認用ミラーのシステム構成の
例図（側面図）である。

【図２】自動車運行安全確認用ミラーのシステム構成の
例図（平面図）である。

【図３】バックミラー構成の概念図の一例である。

【図４】右サイドミラー画像取得部の概念図の一例であ
る。

【図５】右サイドミラー画像再現部の概念図の一例であ
る。

【図６】自動車運行安全確認用ミラーの画像再現部（凹
面鏡）の配置の例図である。

【符号の説明】

１ 画像取得部 ２ 光ケーブル等光伝送線路あるいは管路 ３ 画像再現部 ４ 車体 ５ 凸面鏡 ６ 風除ガラス ７ プリズム ８ 凹レンズ ９ 景色領域フィルター １０ 凹面鏡 １１ 光増幅装置 １２ 左サイドミラー画像再現部 １３ バックミラー画像再現部 １４ 右サイドミラー画像再現部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車の側面に設置した画像取得部１に
   より側面後方の景色を光ケーブル等光伝送線路あるいは
   管路２に取込みダッシュボード上の画像再現部３により
   画像を再現することにより、死角の発生を避けると共に
   側面後方の景色の表示場所の自由度を確保し、視線を前
   方方向から大きく逸らすこと無く側面後方の安全確認を
   行うことが可能となるシステム。
2. 【請求項２】 請求項１の画像取得部を自動車の後部に
   設置し、請求項１と同等の構成により運転中に容易に確
   認できる位置に後方の景色を表示することが可能となる
   システム。
3. 【請求項３】 請求項１及び請求項２のシステムにおい
   て光ケーブル等光伝送線路あるいは管路の前部、後部あ
   るいはその中間に光増幅装置４を設置することにより、
   夜間においても鮮明な側面後方及び後方の景色の表示を
   可能とするシステム。