JP2001030529A - 記録装置の印字方法 - Google Patents
記録装置の印字方法Info
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- JP2001030529A JP2001030529A JP20747799A JP20747799A JP2001030529A JP 2001030529 A JP2001030529 A JP 2001030529A JP 20747799 A JP20747799 A JP 20747799A JP 20747799 A JP20747799 A JP 20747799A JP 2001030529 A JP2001030529 A JP 2001030529A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】単色印字を行う一般的な記録装置による記録用
紙への容易な印字を可能にし、高いコストパフォーマン
スを実現するとともに、単色印字と多色印字を選択可能
にして汎用性及び利便性を高める。 【解決手段】記録用紙に多色記録用紙を使用するととも
に、予め、多色記録用紙の各転写層毎又は各感熱発色部
毎に、サーマルヘッド2a…に供給する必要なエネルギ
量Wx,Wyを設定し、任意のストライプLを印字する
際に、転写層の数又は感熱発色部の数に応じて設定した
一回又は二回以上の回数だけサーマルヘッド2a…の走
査を繰り返し、かつ各走査時に、設定したエネルギ量W
x,Wyをサーマルヘッド2a…に順次供給して印字を
行う。
紙への容易な印字を可能にし、高いコストパフォーマン
スを実現するとともに、単色印字と多色印字を選択可能
にして汎用性及び利便性を高める。 【解決手段】記録用紙に多色記録用紙を使用するととも
に、予め、多色記録用紙の各転写層毎又は各感熱発色部
毎に、サーマルヘッド2a…に供給する必要なエネルギ
量Wx,Wyを設定し、任意のストライプLを印字する
際に、転写層の数又は感熱発色部の数に応じて設定した
一回又は二回以上の回数だけサーマルヘッド2a…の走
査を繰り返し、かつ各走査時に、設定したエネルギ量W
x,Wyをサーマルヘッド2a…に順次供給して印字を
行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサーマルヘッドの走
査により記録用紙に印字を行う記録装置の印字方法に関
する。
査により記録用紙に印字を行う記録装置の印字方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、A4サイズ等の原稿から読取った
画像データを、A1サイズ等の大型サイズに拡大して印
字する拡大複写機は、特開平7−348037号公報で
知られている。
画像データを、A1サイズ等の大型サイズに拡大して印
字する拡大複写機は、特開平7−348037号公報で
知られている。
【0003】同公報で開示される拡大複写機(記録装
置)は、一定間隔置きに配列した三個の印字ヘッドを備
え、これらの印字ヘッドを主走査方向(配列方向)へ同
時に移動させることにより、記録用紙に対して連続する
一ストライプ分の印字を行うとともに、記録用紙を主走
査方向に対して直角方向に間欠移送(副走査)すること
により、順次一ストライプずつ印字する機能を備える。
この場合、印字ヘッドにはサーマルヘッドを使用し、印
字時には、当該印字ヘッドに一定の印字電流をストロー
ブ時間だけ流すことにより、感熱紙を発色させ或いはイ
ンクリボン等から普通紙にインクを熱転写する。
置)は、一定間隔置きに配列した三個の印字ヘッドを備
え、これらの印字ヘッドを主走査方向(配列方向)へ同
時に移動させることにより、記録用紙に対して連続する
一ストライプ分の印字を行うとともに、記録用紙を主走
査方向に対して直角方向に間欠移送(副走査)すること
により、順次一ストライプずつ印字する機能を備える。
この場合、印字ヘッドにはサーマルヘッドを使用し、印
字時には、当該印字ヘッドに一定の印字電流をストロー
ブ時間だけ流すことにより、感熱紙を発色させ或いはイ
ンクリボン等から普通紙にインクを熱転写する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近時、多色
用の多層熱転写記録用紙も実用化されつつある。図6に
二層熱転写記録用紙Pの断面構造を示す。なお、同図は
二層熱転写記録用紙Pを例示するが、三層以上でも原理
は同じである。二層熱転写記録用紙Pは、最下部にベー
ス紙(普通紙)Paを有し、このベース紙Paの上に、
低温度転写インク層(第一転写層)Px,剥離剤(接着
剤)Pi,高温度転写インク層(第二転写層)Py,剥
離剤(接着剤)Pj,インク層ベースフィルムPbを順
次積層した構造を有する。また、図7は二層熱転写記録
用紙Pに付与する温度に対する各インク層の転写感度特
性を示し、Fdは低温度転写インク層Pxの特性,Fu
は高温度転写インク層Pyの特性をそれぞれ示す。
用の多層熱転写記録用紙も実用化されつつある。図6に
二層熱転写記録用紙Pの断面構造を示す。なお、同図は
二層熱転写記録用紙Pを例示するが、三層以上でも原理
は同じである。二層熱転写記録用紙Pは、最下部にベー
ス紙(普通紙)Paを有し、このベース紙Paの上に、
低温度転写インク層(第一転写層)Px,剥離剤(接着
剤)Pi,高温度転写インク層(第二転写層)Py,剥
離剤(接着剤)Pj,インク層ベースフィルムPbを順
次積層した構造を有する。また、図7は二層熱転写記録
用紙Pに付与する温度に対する各インク層の転写感度特
性を示し、Fdは低温度転写インク層Pxの特性,Fu
は高温度転写インク層Pyの特性をそれぞれ示す。
【0005】これにより、比較的低温度のTd〔℃〕を
インク層ベースフィルムPbに印加すれば、図6に示す
ように当該温度を印加した部分の転写部Pdxがベース
紙Pa上に転写され、他方、比較的高温度のTu〔℃〕
をインク層ベースフィルムPbに印加すれば、当該温度
を印加した部分の転写部Pdyがベース紙Pa上に転写
され、この転写部Pdyには、低温度転写インク層Px
及び高温度転写インク層Pyの双方を含む。したがっ
て、転写後にインク層ベースフィルムPbを剥げば、低
温度転写インク層Pxの色による転写部Pdxが印字さ
れるとともに、高温度転写インク層Pyの色による転写
部Pdyが印字される。この場合、転写部Pdyでは低
温度転写インク層Pxが高温度転写インク層Pyにより
隠れるため、転写部Pdyの色は高温度転写インク層P
yの色となる。
インク層ベースフィルムPbに印加すれば、図6に示す
ように当該温度を印加した部分の転写部Pdxがベース
紙Pa上に転写され、他方、比較的高温度のTu〔℃〕
をインク層ベースフィルムPbに印加すれば、当該温度
を印加した部分の転写部Pdyがベース紙Pa上に転写
され、この転写部Pdyには、低温度転写インク層Px
及び高温度転写インク層Pyの双方を含む。したがっ
て、転写後にインク層ベースフィルムPbを剥げば、低
温度転写インク層Pxの色による転写部Pdxが印字さ
れるとともに、高温度転写インク層Pyの色による転写
部Pdyが印字される。この場合、転写部Pdyでは低
温度転写インク層Pxが高温度転写インク層Pyにより
隠れるため、転写部Pdyの色は高温度転写インク層P
yの色となる。
【0006】しかし、従来、このような多層熱転写記録
用紙Pは、単色印字を行う一般的な記録装置(拡大複写
機)では印字することができなかったため、専用の記録
機構及び印字制御プログラム等を内蔵する高価な専用装
置を必要とし、また、専用装置故に汎用性及び利便性に
劣る問題があった。
用紙Pは、単色印字を行う一般的な記録装置(拡大複写
機)では印字することができなかったため、専用の記録
機構及び印字制御プログラム等を内蔵する高価な専用装
置を必要とし、また、専用装置故に汎用性及び利便性に
劣る問題があった。
【0007】本発明はこのような従来の技術に存在する
課題を解決したものであり、単色印字を行う一般的な記
録装置による記録用紙への容易な印字を可能にし、もっ
て、高いコストパフォーマンスを実現するとともに、単
色印字と多色印字を選択可能にして汎用性及び利便性を
高めることができる記録装置の印字方法の提供を目的と
する。
課題を解決したものであり、単色印字を行う一般的な記
録装置による記録用紙への容易な印字を可能にし、もっ
て、高いコストパフォーマンスを実現するとともに、単
色印字と多色印字を選択可能にして汎用性及び利便性を
高めることができる記録装置の印字方法の提供を目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】本発明に
係る記録装置の印字方法は、サーマルヘッド2a,2
b,2cの走査により記録用紙に印字を行うに際し、記
録用紙に多色記録用紙(P,Pt,Ps)を使用すると
ともに、予め、多色記録用紙(P,Pt,Ps)の各転
写層Px,Py,Pn毎又は各感熱発色部(Pm,Rx
…,Ry…)毎に、サーマルヘッド2a…に供給する必
要なエネルギ量Wx,Wyを設定し、任意のストライプ
Lを印字する際に、転写層Px,Py,Pnの数又は感
熱発色部(Pm,Rx…,Ry…)の数に応じて設定し
た一回又は二回以上の回数だけサーマルヘッド2a…の
走査を繰り返し、かつ各走査時に、設定したエネルギ量
Wx,Wyをサーマルヘッド2a…に順次供給して印字
を行うようにしたことを特徴とする。
係る記録装置の印字方法は、サーマルヘッド2a,2
b,2cの走査により記録用紙に印字を行うに際し、記
録用紙に多色記録用紙(P,Pt,Ps)を使用すると
ともに、予め、多色記録用紙(P,Pt,Ps)の各転
写層Px,Py,Pn毎又は各感熱発色部(Pm,Rx
…,Ry…)毎に、サーマルヘッド2a…に供給する必
要なエネルギ量Wx,Wyを設定し、任意のストライプ
Lを印字する際に、転写層Px,Py,Pnの数又は感
熱発色部(Pm,Rx…,Ry…)の数に応じて設定し
た一回又は二回以上の回数だけサーマルヘッド2a…の
走査を繰り返し、かつ各走査時に、設定したエネルギ量
Wx,Wyをサーマルヘッド2a…に順次供給して印字
を行うようにしたことを特徴とする。
【0009】この場合、好適な実施の形態により、多色
記録用紙は、多色用の多層熱転写記録用紙P,感熱紙P
eに転写インク層Pnを重ね合わせた多色記録紙Pt或
いは多種類の発色粒子Rx…,Ry…を積層又は混在さ
せた感熱層Pdを有する多色感熱紙Psを使用すること
ができる。また、エネルギ量Wx,Wyは、サーマルヘ
ッド2a,2b,2cに流す印字電流Idのストローブ
時間Tx,Tyにより設定できる。
記録用紙は、多色用の多層熱転写記録用紙P,感熱紙P
eに転写インク層Pnを重ね合わせた多色記録紙Pt或
いは多種類の発色粒子Rx…,Ry…を積層又は混在さ
せた感熱層Pdを有する多色感熱紙Psを使用すること
ができる。また、エネルギ量Wx,Wyは、サーマルヘ
ッド2a,2b,2cに流す印字電流Idのストローブ
時間Tx,Tyにより設定できる。
【0010】これにより、記録用紙に対してサーマルヘ
ッド2a,2b,2cの走査により単色印字を行う一般
的な記録装置による多色記録用紙(P,Pt,Ps)へ
の印字が可能になるとともに、通常の単色印字と多色記
録用紙(P,Pt,Ps)への印字(多色印字)をモー
ド切換により選択できる。
ッド2a,2b,2cの走査により単色印字を行う一般
的な記録装置による多色記録用紙(P,Pt,Ps)へ
の印字が可能になるとともに、通常の単色印字と多色記
録用紙(P,Pt,Ps)への印字(多色印字)をモー
ド切換により選択できる。
【0011】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
面に基づき詳細に説明する。
【0012】まず、本実施例に係る印字方法を実施でき
る記録装置1を備える拡大複写機Mの概略構成につい
て、図4を参照して説明する。
る記録装置1を備える拡大複写機Mの概略構成につい
て、図4を参照して説明する。
【0013】拡大複写機Mは、下キャビネット11と上
キャビネット12を備え、この上キャビネット12は、
後部のヒンジ部13により下キャビネット11に対して
前部を開閉できる。なお、上キャビネット12の上面に
は、原稿セット台及び原稿受トレイが設けられるととも
に、この原稿セット台と原稿受トレイ間には原稿読取部
14(図5参照)が配設される。
キャビネット12を備え、この上キャビネット12は、
後部のヒンジ部13により下キャビネット11に対して
前部を開閉できる。なお、上キャビネット12の上面に
は、原稿セット台及び原稿受トレイが設けられるととも
に、この原稿セット台と原稿受トレイ間には原稿読取部
14(図5参照)が配設される。
【0014】一方、下キャビネット11の内部には二層
熱転写記録用紙P(多色記録用紙)を巻回したロール紙
Prを回動自在に装填する。勿論、二層熱転写記録用紙
Pの代わりに、一般的な感熱記録用紙(ロール紙)を装
填することもできる。また、上キャビネット12の内部
前端には、複数のピンチローラ15…を配設するととも
に、下キャビネット11の内部前端には複数のフィード
ローラ16…を配設する。さらに、ピンチローラ15…
と装填したロール紙Pr間における上キャビネット12
の内面には、ガイドシャフト17上にスライド自在に支
持され、かつ移動機構によってガイドシャフト17上を
往復移動せしめられるヘッドキャリッジ18を配設す
る。ヘッドキャリッジ18は一定間隔置きに配した三個
の印字ヘッド2a,2b,2c(図5参照)を備える。
他方、フィードローラ16…と装填したロール紙Pr間
における下キャビネット11の内面には、プラテンゴム
19を配設する。これにより、上キャビネット12を閉
じた際には、ピンチローラ15…とフィードローラ16
…が当接するとともに、印字ヘッド2a…とプラテンゴ
ム19が当接する。なお、拡大複写機Mの前面における
下キャビネット11と上キャビネット12間は記録紙排
出口20となる。
熱転写記録用紙P(多色記録用紙)を巻回したロール紙
Prを回動自在に装填する。勿論、二層熱転写記録用紙
Pの代わりに、一般的な感熱記録用紙(ロール紙)を装
填することもできる。また、上キャビネット12の内部
前端には、複数のピンチローラ15…を配設するととも
に、下キャビネット11の内部前端には複数のフィード
ローラ16…を配設する。さらに、ピンチローラ15…
と装填したロール紙Pr間における上キャビネット12
の内面には、ガイドシャフト17上にスライド自在に支
持され、かつ移動機構によってガイドシャフト17上を
往復移動せしめられるヘッドキャリッジ18を配設す
る。ヘッドキャリッジ18は一定間隔置きに配した三個
の印字ヘッド2a,2b,2c(図5参照)を備える。
他方、フィードローラ16…と装填したロール紙Pr間
における下キャビネット11の内面には、プラテンゴム
19を配設する。これにより、上キャビネット12を閉
じた際には、ピンチローラ15…とフィードローラ16
…が当接するとともに、印字ヘッド2a…とプラテンゴ
ム19が当接する。なお、拡大複写機Mの前面における
下キャビネット11と上キャビネット12間は記録紙排
出口20となる。
【0015】これにより、下キャビネット11の内部に
装填されたロール紙Prから繰り出される二層熱転写記
録用紙Pは、印字ヘッド2a…とプラテンゴム19間及
びピンチローラ15…とフィードローラ16…間を通っ
て、記録紙排出口20から外部に排出される。なお、記
録紙排出口20には、左右方向へスライドすることによ
り、排出された二層熱転写記録用紙Pをカッティングす
る不図示のカッターが付設されている。
装填されたロール紙Prから繰り出される二層熱転写記
録用紙Pは、印字ヘッド2a…とプラテンゴム19間及
びピンチローラ15…とフィードローラ16…間を通っ
て、記録紙排出口20から外部に排出される。なお、記
録紙排出口20には、左右方向へスライドすることによ
り、排出された二層熱転写記録用紙Pをカッティングす
る不図示のカッターが付設されている。
【0016】次に、拡大複写機Mの信号処理系につい
て、図5を参照して説明する。
て、図5を参照して説明する。
【0017】信号処理系は大別して、読取処理系A,操
作処理系B,制御処理系C及び印字処理系Dを備える。
作処理系B,制御処理系C及び印字処理系Dを備える。
【0018】読取処理系Aはイメージセンサを有する前
記原稿読取部14を備える。原稿読取部14はイメージ
センサにより読取った画像信号に対してA/D変換等の
必要なデータ処理を行い、得られた画像データを制御処
理系Cに付与する。一方、操作処理系Bは上キャビネッ
ト12の上面に配したテンキーや各種ファンクションキ
ーを含むキーボード30を有し、このキーボード30は
制御処理系Cに接続する。この場合、キーボード30は
ノーマル印字モードと多色印字モードに切換える切換機
能30cを有する。したがって、キーボード30の操作
によりノーマル印字モードに切換えれば、感熱記録用紙
に対して一般的な単色印字を行うことができるととも
に、多色印字モードに切換えれば、後述する本発明に係
る印字方法に従って二層熱転写記録用紙Pに対する多色
印字を行うことができる。
記原稿読取部14を備える。原稿読取部14はイメージ
センサにより読取った画像信号に対してA/D変換等の
必要なデータ処理を行い、得られた画像データを制御処
理系Cに付与する。一方、操作処理系Bは上キャビネッ
ト12の上面に配したテンキーや各種ファンクションキ
ーを含むキーボード30を有し、このキーボード30は
制御処理系Cに接続する。この場合、キーボード30は
ノーマル印字モードと多色印字モードに切換える切換機
能30cを有する。したがって、キーボード30の操作
によりノーマル印字モードに切換えれば、感熱記録用紙
に対して一般的な単色印字を行うことができるととも
に、多色印字モードに切換えれば、後述する本発明に係
る印字方法に従って二層熱転写記録用紙Pに対する多色
印字を行うことができる。
【0019】また、制御処理系Cは、CPU等を含む中
央制御部31,制御プログラムを格納するROM32,
画像データをはじめ各種データを記憶するRAM33等
を備え、拡大複写機Mの全体の制御を司るとともに、各
種演算処理を実行する。さらに、印字処理系Dは、一ス
トライプ分の画像データ(印字データ)を一時記憶する
RAM等を含む印字処理部34及び印字ヘッド2a,2
b,2cを備える。これにより、印字する画像データは
印字処理部34を介して各印字ヘッド2a…に付与され
る。各印字ヘッド2a…は多数(例えば、256ドッ
ト)の印字素子(発熱素子)2as…(図3参照)が配
列するシリアル形サーマルヘッドを用いる。また、印字
ヘッド2a…は当該印字ヘッド2a…の配列方向に走査
して印字を行い、この方向が主走査方向Hmとなる。
央制御部31,制御プログラムを格納するROM32,
画像データをはじめ各種データを記憶するRAM33等
を備え、拡大複写機Mの全体の制御を司るとともに、各
種演算処理を実行する。さらに、印字処理系Dは、一ス
トライプ分の画像データ(印字データ)を一時記憶する
RAM等を含む印字処理部34及び印字ヘッド2a,2
b,2cを備える。これにより、印字する画像データは
印字処理部34を介して各印字ヘッド2a…に付与され
る。各印字ヘッド2a…は多数(例えば、256ドッ
ト)の印字素子(発熱素子)2as…(図3参照)が配
列するシリアル形サーマルヘッドを用いる。また、印字
ヘッド2a…は当該印字ヘッド2a…の配列方向に走査
して印字を行い、この方向が主走査方向Hmとなる。
【0020】一方、印字処理系Dは、モータ制御部3
5、ヘッド移動モータ36、フィードローラ駆動モータ
37を備える。ヘッド移動モータ36は印字ヘッド2a
…を反復移動(走査)させるとともに、フィードローラ
駆動モータ37はフィードローラ16…を駆動して 二
層熱転写記録用紙Pを間欠移送するもので、各モータ3
6、37は、中央制御部31からの制御指令に基づいて
モータ制御部35により制御される。これにより、二層
熱転写記録用紙Pは、主走査方向Hmに対して直角方向
Hsに間欠的に移送(副走査)され、一ストライプL…
ずつ順次印字される。
5、ヘッド移動モータ36、フィードローラ駆動モータ
37を備える。ヘッド移動モータ36は印字ヘッド2a
…を反復移動(走査)させるとともに、フィードローラ
駆動モータ37はフィードローラ16…を駆動して 二
層熱転写記録用紙Pを間欠移送するもので、各モータ3
6、37は、中央制御部31からの制御指令に基づいて
モータ制御部35により制御される。これにより、二層
熱転写記録用紙Pは、主走査方向Hmに対して直角方向
Hsに間欠的に移送(副走査)され、一ストライプL…
ずつ順次印字される。
【0021】次に、本実施例に係る記録装置1(拡大複
写機M)の印字方法について、図3を参照しつつ図1に
示すフローチャートに従って説明する。
写機M)の印字方法について、図3を参照しつつ図1に
示すフローチャートに従って説明する。
【0022】まず、予め、二層熱転写記録用紙Pの各転
写層Px,Py毎に、印字ヘッド2a,2b,2cに供
給する熱転写に必要なエネルギ量Wx,Wyを、印字ヘ
ッド2a,2b,2cに流す印字電流Idのストローブ
時間Tx,Tyにより設定する。例えば、図3におい
て、印字ヘッド2aを主走査方向Hmへ一定速度で移動
させて印字する際における印字周期Tcを400〔μ
s〕とした場合、低温度転写インク層Pxを熱転写する
際における第一ストローブ時間Txを150〔μs〕,
高温度転写インク層Pdを熱転写する際における第二ス
トローブ時間Tyを300〔μs〕等のように設定す
る。即ち、印字電流Idと第一ストローブ時間Txによ
り決定されるエネルギ量Wxが前述した温度Td〔℃〕
を発生させ、また、印字電流Idと第二ストローブ時間
Tyにより決定されるエネルギ量Wyが前述した温度T
u〔℃〕を発生させるように設定する。
写層Px,Py毎に、印字ヘッド2a,2b,2cに供
給する熱転写に必要なエネルギ量Wx,Wyを、印字ヘ
ッド2a,2b,2cに流す印字電流Idのストローブ
時間Tx,Tyにより設定する。例えば、図3におい
て、印字ヘッド2aを主走査方向Hmへ一定速度で移動
させて印字する際における印字周期Tcを400〔μ
s〕とした場合、低温度転写インク層Pxを熱転写する
際における第一ストローブ時間Txを150〔μs〕,
高温度転写インク層Pdを熱転写する際における第二ス
トローブ時間Tyを300〔μs〕等のように設定す
る。即ち、印字電流Idと第一ストローブ時間Txによ
り決定されるエネルギ量Wxが前述した温度Td〔℃〕
を発生させ、また、印字電流Idと第二ストローブ時間
Tyにより決定されるエネルギ量Wyが前述した温度T
u〔℃〕を発生させるように設定する。
【0023】一方、印字時には、任意のストライプL
(n番目)を印字する際に、転写層Px,Pyの数に応
じた回数だけ印字ヘッド2a,2b,2cの走査を繰り
返し、各走査時に、各転写層Px,Py毎に設定したエ
ネルギ量Wx,Wyを印字ヘッド2a…に順次供給して
印字を行う。即ち、まず、図5において、印字ヘッド2
a…をホームポジションから主走査方向Hmへ移動させ
る(ステップS1)。この際、各印字ヘッド2a…に付
与する印字データを制御するとともに、各印字ヘッド2
a…に流す印字電流Idの時間を、第一ストローブ時間
Txとなるように制御する(ステップS2)。
(n番目)を印字する際に、転写層Px,Pyの数に応
じた回数だけ印字ヘッド2a,2b,2cの走査を繰り
返し、各走査時に、各転写層Px,Py毎に設定したエ
ネルギ量Wx,Wyを印字ヘッド2a…に順次供給して
印字を行う。即ち、まず、図5において、印字ヘッド2
a…をホームポジションから主走査方向Hmへ移動させ
る(ステップS1)。この際、各印字ヘッド2a…に付
与する印字データを制御するとともに、各印字ヘッド2
a…に流す印字電流Idの時間を、第一ストローブ時間
Txとなるように制御する(ステップS2)。
【0024】これにより、二層熱転写記録用紙Pにはエ
ネルギ量Wxが付与、即ち、比較的低温度となるTd
〔℃〕(図7)がインク層ベースフィルムPbに付与さ
れ、低温度転写インク層Pxがベース紙Paに転写され
る。そして、任意のストライプLに対する一回目の主走
査が終了したなら、印字ヘッド2a…を図5に実線で示
すホームポジションへリターンさせる(ステップS
3)。なお、各印字ヘッド2a…は一定間隔置きに配列
するため、印字ヘッド2a…を同時に主走査方向Hmへ
移動させれば、印字ヘッド2cは図5に仮想線で示す位
置に達し、連続するストライプLの全長が印字される。
ネルギ量Wxが付与、即ち、比較的低温度となるTd
〔℃〕(図7)がインク層ベースフィルムPbに付与さ
れ、低温度転写インク層Pxがベース紙Paに転写され
る。そして、任意のストライプLに対する一回目の主走
査が終了したなら、印字ヘッド2a…を図5に実線で示
すホームポジションへリターンさせる(ステップS
3)。なお、各印字ヘッド2a…は一定間隔置きに配列
するため、印字ヘッド2a…を同時に主走査方向Hmへ
移動させれば、印字ヘッド2cは図5に仮想線で示す位
置に達し、連続するストライプLの全長が印字される。
【0025】次いで、印字ヘッド2a…をホームポジシ
ョンから主走査方向Hmへ再度移動させる(ステップS
4,S5)。即ち、第一ストローブ時間Txにより印字
したストライプL(n番目)をもう一度再走査する。こ
の際、各印字ヘッド2a…に付与する印字データを制御
するとともに、各印字ヘッド2a…に流す印字電流Id
の時間を、第二ストローブ時間Tyとなるように制御す
る(ステップS6)。これにより、二層熱転写記録用紙
Pにはエネルギ量Wyが付与、即ち、比較的高温度とな
るTu〔℃〕(図7)がインク層ベースフィルムPbに
付与され、高温度転写インク層Py及び対応する低温度
転写インク層Pxの双方がベース紙Paに転写される。
ョンから主走査方向Hmへ再度移動させる(ステップS
4,S5)。即ち、第一ストローブ時間Txにより印字
したストライプL(n番目)をもう一度再走査する。こ
の際、各印字ヘッド2a…に付与する印字データを制御
するとともに、各印字ヘッド2a…に流す印字電流Id
の時間を、第二ストローブ時間Tyとなるように制御す
る(ステップS6)。これにより、二層熱転写記録用紙
Pにはエネルギ量Wyが付与、即ち、比較的高温度とな
るTu〔℃〕(図7)がインク層ベースフィルムPbに
付与され、高温度転写インク層Py及び対応する低温度
転写インク層Pxの双方がベース紙Paに転写される。
【0026】したがって、印字後にインク層ベースフィ
ルムPbを剥げば、図6に例示した転写部Pdx及びP
dyのみがベース紙Pa上に転写され、低温度転写イン
ク層Pxの色による転写部Pdxが印字されるととも
に、高温度転写インク層Pyの色による転写部Pdyが
印字される。この場合、転写部Pdyでは低温度転写イ
ンク層Pxが高温度転写インク層Pyにより隠れるた
め、転写部Pdyの色は高温度転写インク層Pyの色と
なる。
ルムPbを剥げば、図6に例示した転写部Pdx及びP
dyのみがベース紙Pa上に転写され、低温度転写イン
ク層Pxの色による転写部Pdxが印字されるととも
に、高温度転写インク層Pyの色による転写部Pdyが
印字される。この場合、転写部Pdyでは低温度転写イ
ンク層Pxが高温度転写インク層Pyにより隠れるた
め、転写部Pdyの色は高温度転写インク層Pyの色と
なる。
【0027】そして、n番目のストライプLに対する二
回目の主走査が終了したなら、印字ヘッド2a…を図5
に実線で示すホームポジションへリターンさせた後、二
層熱転写記録用紙Pを主走査方向Hmに対して直角方向
Hsに一ストライプ分だけ移送(副走査)する(ステッ
プS7,S8,S9)。これにより、次のストライプL
(n+1番目)を印字することができる。この後は、上
記ステップS1からステップS7を同様に繰返し、全ス
トライプL…に対する印字を行う。よって、二層熱転写
記録用紙Pには一ストライプL…ずつ順次印字されると
ともに、二色印字が行われる。なお、本実施例の拡大複
写機Mでは、A4サイズ等の原稿から読取った画像デー
タがA1サイズ等に拡大されて印字される。
回目の主走査が終了したなら、印字ヘッド2a…を図5
に実線で示すホームポジションへリターンさせた後、二
層熱転写記録用紙Pを主走査方向Hmに対して直角方向
Hsに一ストライプ分だけ移送(副走査)する(ステッ
プS7,S8,S9)。これにより、次のストライプL
(n+1番目)を印字することができる。この後は、上
記ステップS1からステップS7を同様に繰返し、全ス
トライプL…に対する印字を行う。よって、二層熱転写
記録用紙Pには一ストライプL…ずつ順次印字されると
ともに、二色印字が行われる。なお、本実施例の拡大複
写機Mでは、A4サイズ等の原稿から読取った画像デー
タがA1サイズ等に拡大されて印字される。
【0028】また、一層を黒色用とした多層熱転写記録
用紙Pを使用すれば、一回の走査で黒色を印字し、一般
的な書類等の印字に使用することもできる。例えば、低
温度転写インク層Pxを赤色、高温度転写インク層Py
を黒色とすれば、高温度転写インク層Pyのみを使用し
た黒色の印字を行うことができる。図2に、この場合の
フローチャートを示す。まず、印字ヘッド2a…をホー
ムポジションから主走査方向Hmへ移動させる(ステッ
プS11)。この際、各印字ヘッド2a…に付与する印
字データを制御するとともに、各印字ヘッド2a…に流
す印字電流Idの時間を、第二ストローブ時間Tyとな
るように制御する(ステップS12)。これにより、黒
色が印字される。そして、任意のストライプLに対する
主走査が終了したなら、印字ヘッド2a…をホームポジ
ションへリターンさせ、この後、二層熱転写記録用紙P
を主走査方向Hmに対して直角方向Hsに一ストライプ
分だけ移送(副走査)させる動作を繰り返せばよい(ス
テップS13,S14,S15)。
用紙Pを使用すれば、一回の走査で黒色を印字し、一般
的な書類等の印字に使用することもできる。例えば、低
温度転写インク層Pxを赤色、高温度転写インク層Py
を黒色とすれば、高温度転写インク層Pyのみを使用し
た黒色の印字を行うことができる。図2に、この場合の
フローチャートを示す。まず、印字ヘッド2a…をホー
ムポジションから主走査方向Hmへ移動させる(ステッ
プS11)。この際、各印字ヘッド2a…に付与する印
字データを制御するとともに、各印字ヘッド2a…に流
す印字電流Idの時間を、第二ストローブ時間Tyとな
るように制御する(ステップS12)。これにより、黒
色が印字される。そして、任意のストライプLに対する
主走査が終了したなら、印字ヘッド2a…をホームポジ
ションへリターンさせ、この後、二層熱転写記録用紙P
を主走査方向Hmに対して直角方向Hsに一ストライプ
分だけ移送(副走査)させる動作を繰り返せばよい(ス
テップS13,S14,S15)。
【0029】他方、一般的な感熱記録用紙を用いた単色
印字を行う場合には、二層熱転写記録用紙Pの代わりに
感熱記録用紙を装填し、キーボード30の操作によりノ
ーマル印字モードに切換えればよい。これにより、感熱
記録用紙に印字を行う通常のストローブ時間に設定が変
更され、感熱記録用紙に対する単色印字を行うことがで
きる。
印字を行う場合には、二層熱転写記録用紙Pの代わりに
感熱記録用紙を装填し、キーボード30の操作によりノ
ーマル印字モードに切換えればよい。これにより、感熱
記録用紙に印字を行う通常のストローブ時間に設定が変
更され、感熱記録用紙に対する単色印字を行うことがで
きる。
【0030】このように、本実施例に係る印字方法によ
れば、感熱記録用紙に対して印字ヘッド(サーマルヘッ
ド)2a…の走査により一般的な単色印字を行う記録装
置を用いて多層熱転写記録用紙Pへの印字が可能になる
ため、専用装置は不要になるとともに、一般的な記録装
置におけるハードウェア構成を変更することなく、シー
ケンスプログラム等のソフトウェア変更のみで対応でき
るため、高いコストパフォーマンスを実現できる。ま
た、単色印字と多層熱転写記録用紙Pへの印字(多色印
字)をモード切換により選択できるため、汎用性及び利
便性を飛躍的に高めることができる。
れば、感熱記録用紙に対して印字ヘッド(サーマルヘッ
ド)2a…の走査により一般的な単色印字を行う記録装
置を用いて多層熱転写記録用紙Pへの印字が可能になる
ため、専用装置は不要になるとともに、一般的な記録装
置におけるハードウェア構成を変更することなく、シー
ケンスプログラム等のソフトウェア変更のみで対応でき
るため、高いコストパフォーマンスを実現できる。ま
た、単色印字と多層熱転写記録用紙Pへの印字(多色印
字)をモード切換により選択できるため、汎用性及び利
便性を飛躍的に高めることができる。
【0031】次に、本発明の変更実施例に係る記録装置
の印字方法について、図8及び図9を参照して説明す
る。
の印字方法について、図8及び図9を参照して説明す
る。
【0032】図8は、多色記録用紙に多色記録紙Ptを
使用する場合の変更実施例を示す。この多色記録紙Pt
は、ベース紙(普通紙)Paと単色発色層(例えば、黒
発色層)Pmを有する感熱紙Peの上に、転写インク層
(例えば、赤色層)Pnとフィルム層Pbを有する単層
熱転写リボンPcを重ね合わせたものである。これによ
り、第一ストローブ時間Txに基づく印字を行えば、転
写インク層(例えば、赤色層)Pnを転写できるととも
に、第二ストローブ時間Tyに基づく印字を行えば、転
写インク層Pnの転写に加えて単色発色層Pmを発色さ
せることができ、双方の色を合成した色(例えば、黒色
に近い色)を印字できる。なお、Pdnは印字された赤
色の印字部、Pdmは印字された赤色と黒色の合成され
た印字部をそれぞれ示す。
使用する場合の変更実施例を示す。この多色記録紙Pt
は、ベース紙(普通紙)Paと単色発色層(例えば、黒
発色層)Pmを有する感熱紙Peの上に、転写インク層
(例えば、赤色層)Pnとフィルム層Pbを有する単層
熱転写リボンPcを重ね合わせたものである。これによ
り、第一ストローブ時間Txに基づく印字を行えば、転
写インク層(例えば、赤色層)Pnを転写できるととも
に、第二ストローブ時間Tyに基づく印字を行えば、転
写インク層Pnの転写に加えて単色発色層Pmを発色さ
せることができ、双方の色を合成した色(例えば、黒色
に近い色)を印字できる。なお、Pdnは印字された赤
色の印字部、Pdmは印字された赤色と黒色の合成され
た印字部をそれぞれ示す。
【0033】図9は、多色記録用紙に多色感熱紙Psを
使用する場合の変更実施例を示す。例示の多色感熱紙P
sは、最下部にベース紙(普通紙)Paを有するととも
に、このベース紙Paの上に、二種類の発色粒子Rx
…,Ry…をそれぞれ多数混在させた感熱層Pdを有す
る。そして、予め、発色粒子Rx…,Ry…の種類毎
に、サーマルヘッド2a,2b,2cに供給する必要な
エネルギ量Wx,Wyを設定する。一方、任意のストラ
イプLを印字する際には、発色粒子Rx…,Ry…の種
類の数に応じた回数だけサーマルヘッド2a,2b,2
cの走査を繰返し、かつ各走査時に、設定したエネルギ
量Wx,Wyをサーマルヘッド2a,2b,2cに順次
供給することにより発色粒子Rx…,Ry…を発色させ
て印字を行うことができる。なお、図9は、発色粒子R
x…,Ry…をランダムに混在させた多色感熱紙Psを
示したが、一方の発色粒子Rx…を上側に、他方の発色
粒子Ry…を下側に存在させた二層(積層)構造の多色
感熱紙Psを用いても同様に印字することができる。
使用する場合の変更実施例を示す。例示の多色感熱紙P
sは、最下部にベース紙(普通紙)Paを有するととも
に、このベース紙Paの上に、二種類の発色粒子Rx
…,Ry…をそれぞれ多数混在させた感熱層Pdを有す
る。そして、予め、発色粒子Rx…,Ry…の種類毎
に、サーマルヘッド2a,2b,2cに供給する必要な
エネルギ量Wx,Wyを設定する。一方、任意のストラ
イプLを印字する際には、発色粒子Rx…,Ry…の種
類の数に応じた回数だけサーマルヘッド2a,2b,2
cの走査を繰返し、かつ各走査時に、設定したエネルギ
量Wx,Wyをサーマルヘッド2a,2b,2cに順次
供給することにより発色粒子Rx…,Ry…を発色させ
て印字を行うことができる。なお、図9は、発色粒子R
x…,Ry…をランダムに混在させた多色感熱紙Psを
示したが、一方の発色粒子Rx…を上側に、他方の発色
粒子Ry…を下側に存在させた二層(積層)構造の多色
感熱紙Psを用いても同様に印字することができる。
【0034】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成,手法等において、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で任意に変更,追加,削除することができる。例
えば、多色用の多層熱転写記録用紙Pを使用することに
より、多色印字を行う場合を例示したが、多層とは必ず
しも多色に限定されるものではなく、広義の概念として
多質も含まれる。また、エネルギ量Wx,Wyを設定す
る手法として、きわめて容易に実施できる好適例、即
ち、印字ヘッド2a…に流す印字電流Idのストローブ
時間Tx,Tyにより設定する場合を例示したが、印字
電流Idの大きさの変更,印字ヘッド2a…の主走査方
向Hmへの移動速度の変更等の他の物理量による設定或
いは他の物理量との組合わせによる設定を排除するもの
ではない。さらに、実施例は拡大複写機Mを例示した
が、他の任意の記録装置にも同様に適用できる。
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成,手法等において、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で任意に変更,追加,削除することができる。例
えば、多色用の多層熱転写記録用紙Pを使用することに
より、多色印字を行う場合を例示したが、多層とは必ず
しも多色に限定されるものではなく、広義の概念として
多質も含まれる。また、エネルギ量Wx,Wyを設定す
る手法として、きわめて容易に実施できる好適例、即
ち、印字ヘッド2a…に流す印字電流Idのストローブ
時間Tx,Tyにより設定する場合を例示したが、印字
電流Idの大きさの変更,印字ヘッド2a…の主走査方
向Hmへの移動速度の変更等の他の物理量による設定或
いは他の物理量との組合わせによる設定を排除するもの
ではない。さらに、実施例は拡大複写機Mを例示した
が、他の任意の記録装置にも同様に適用できる。
【0035】
【発明の効果】このように、本発明に係る記録装置の印
字方法は、サーマルヘッドの走査により記録用紙に印字
を行うに際し、記録用紙に多色記録用紙を使用するとと
もに、予め、多色記録用紙の各転写層毎又は各感熱発色
部の種類毎に、サーマルヘッドに供給する必要なエネル
ギ量を設定し、任意のストライプを印字する際に、転写
層の数又は感熱発色部の種類の数に応じて設定した一回
又は二回以上の回数だけサーマルヘッドの走査を繰返
し、かつ各走査時に、設定したエネルギ量をサーマルヘ
ッドに順次供給して印字を行うようにしたため、次のよ
うな顕著な効果を奏する。
字方法は、サーマルヘッドの走査により記録用紙に印字
を行うに際し、記録用紙に多色記録用紙を使用するとと
もに、予め、多色記録用紙の各転写層毎又は各感熱発色
部の種類毎に、サーマルヘッドに供給する必要なエネル
ギ量を設定し、任意のストライプを印字する際に、転写
層の数又は感熱発色部の種類の数に応じて設定した一回
又は二回以上の回数だけサーマルヘッドの走査を繰返
し、かつ各走査時に、設定したエネルギ量をサーマルヘ
ッドに順次供給して印字を行うようにしたため、次のよ
うな顕著な効果を奏する。
【0036】 サーマルヘッドの走査により単色印字
を行う一般的な記録装置によって多色記録用紙への印字
が可能になるため、専用装置は不要になるとともに、通
常の記録装置におけるハードウェア構成を変更すること
なく、シーケンスプログラム等のソフトウェア変更のみ
で対応できるため、高いコストパフォーマンスを実現で
きる。
を行う一般的な記録装置によって多色記録用紙への印字
が可能になるため、専用装置は不要になるとともに、通
常の記録装置におけるハードウェア構成を変更すること
なく、シーケンスプログラム等のソフトウェア変更のみ
で対応できるため、高いコストパフォーマンスを実現で
きる。
【0037】 単色印字と多色記録用紙への印字(多
色印字)をモード切換により選択できるため、汎用性及
び利便性を飛躍的に高めることができる。
色印字)をモード切換により選択できるため、汎用性及
び利便性を飛躍的に高めることができる。
【0038】 好適な実施の形態により、エネルギ量
をサーマルヘッドに流す印字電流のストローブ時間によ
り設定すれば、きわめて容易に実施できる。
をサーマルヘッドに流す印字電流のストローブ時間によ
り設定すれば、きわめて容易に実施できる。
【図1】本発明の好適な実施例に係る印字方法による印
字する際の処理手順を示すフローチャート、
字する際の処理手順を示すフローチャート、
【図2】同印字方法により黒色のみを印字する際の処理
手順を示すフローチャート、
手順を示すフローチャート、
【図3】同印字方法の原理説明図、
【図4】同印字方法を実施できる記録装置を備える拡大
複写機の一部破断側面図、
複写機の一部破断側面図、
【図5】同印字方法を実施できる記録装置のブロック系
統図、
統図、
【図6】同印字方法に用いる二層熱転写記録用紙の断面
構成図、
構成図、
【図7】同多層熱転写記録用紙の温度に対する転写感度
の特性図、
の特性図、
【図8】本発明の変更実施例に係る印字方法に用いる多
色感熱紙の断面構成図、
色感熱紙の断面構成図、
【図9】本発明の他の変更実施例に係る印字方法に用い
る多色感熱紙の断面構成図、
る多色感熱紙の断面構成図、
1 記録装置 2a サーマルヘッド(印字ヘッド) 2b サーマルヘッド(印字ヘッド) 2c サーマルヘッド(印字ヘッド) P 多層熱転写記録用紙(二層熱転写記録用紙) Pt 多色記録紙 Ps 多色感熱紙 Px 多層熱転写記録用紙の転写層(低温度転写イン
ク層) Py 多層熱転写記録用紙の転写層(高温度転写イン
ク層) Pn 転写インク層 Pe 感熱紙 Pd 感熱層 Rx… 発色粒子(感熱発色部) Ry… 発色粒子(感熱発色部) L ストライプ Id 印字電流 Tx ストローブ時間(第一ストローブ時間) Ty ストローブ時間(第二ストローブ時間)
ク層) Py 多層熱転写記録用紙の転写層(高温度転写イン
ク層) Pn 転写インク層 Pe 感熱紙 Pd 感熱層 Rx… 発色粒子(感熱発色部) Ry… 発色粒子(感熱発色部) L ストライプ Id 印字電流 Tx ストローブ時間(第一ストローブ時間) Ty ストローブ時間(第二ストローブ時間)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芝崎 宗平 東京都港区西麻布2丁目26番30号 富士写 真フイルム株式会社内 (72)発明者 鈴木 努 長野県長野市稲里町下氷鉋1163番地 長野 日本無線株式会社内 (72)発明者 小林 芳行 長野県長野市稲里町下氷鉋1163番地 長野 日本無線株式会社内 Fターム(参考) 2C066 AA18 AD01 BF04
Claims (5)
- 【請求項1】 サーマルヘッドの走査により記録用紙に
印字を行う記録装置の印字方法において、前記記録用紙
に多色記録用紙を使用するとともに、予め、前記多色記
録用紙の各転写層毎又は各感熱発色部の種類毎に、前記
サーマルヘッドに供給する必要なエネルギ量を設定し、
任意のストライプを印字する際に、転写層の数又は感熱
発色部の種類の数に応じて設定した一回又は二回以上の
回数だけ前記サーマルヘッドの走査を繰返し、かつ各走
査時に、設定した前記エネルギ量を前記サーマルヘッド
に順次供給して印字を行うことを特徴とする記録装置の
印字方法。 - 【請求項2】 前記多色記録用紙は、多色用の多層熱転
写記録用紙であることを特徴とする請求項1記載の記録
装置の印字方法。 - 【請求項3】 前記多色記録用紙は、感熱紙に転写イン
ク層を重ね合わせた多色記録紙であることを特徴とする
請求項1記載の記録装置の印字方法。 - 【請求項4】 前記多色記録用紙は、多種類の発色粒子
を積層又は混在させた感熱層を有する多色感熱紙である
ことを特徴とする請求項1記載の記録装置の印字方法。 - 【請求項5】 前記エネルギ量は、前記サーマルヘッド
に流す印字電流のストローブ時間により設定することを
特徴とする請求項1記載の記録装置の印字方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20747799A JP2001030529A (ja) | 1999-07-22 | 1999-07-22 | 記録装置の印字方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20747799A JP2001030529A (ja) | 1999-07-22 | 1999-07-22 | 記録装置の印字方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001030529A true JP2001030529A (ja) | 2001-02-06 |
Family
ID=16540411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20747799A Pending JP2001030529A (ja) | 1999-07-22 | 1999-07-22 | 記録装置の印字方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001030529A (ja) |
-
1999
- 1999-07-22 JP JP20747799A patent/JP2001030529A/ja active Pending
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---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060512 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080821 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081203 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090325 |