JP2001030502A - インクジェットプリンタにおけるワイピング装置 - Google Patents

インクジェットプリンタにおけるワイピング装置

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JP2001030502A
JP2001030502A JP20859099A JP20859099A JP2001030502A JP 2001030502 A JP2001030502 A JP 2001030502A JP 20859099 A JP20859099 A JP 20859099A JP 20859099 A JP20859099 A JP 20859099A JP 2001030502 A JP2001030502 A JP 2001030502A
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cleaner
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定美 小山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドの清掃を行うためのワイパを常に
清潔な状態に保持し、ワイパの汚れによってワイピング
時記録ヘッドの底部が汚れるのを防止する。 【解決手段】 インクジェットプリンタ(24)の基板
に、作画領域外で且つ記録ヘッド(52)の移動範囲内
に位置してワイパ(14)が往復動可能に配設されてい
る。ワイパ(14)移動経路に記録ヘッド(52)が移
動すると、記録ヘッド(52)の底部に接触しながらワ
イパ(14)が移動し、ワイパ(14)によって記録ヘ
ッド(52)のノズル(52a)またはその周囲の底面
(52b)が拭き取られる。ワイパ(14)の移動経路
にはワイパクリーナ(79)が設けられ、ワイパ(1
4)がワイパクリーナ(79)に接触し、ワイパ(1
4)の汚れが拭き取られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタおいて記録ヘッドの底部の汚れを拭き取るための
ワイピング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】作画媒体に対してインクジェット型記録
ヘッドをY軸方向に作画範囲内で走査し、記録ヘッドの
ノズルから多数のインク滴を作画媒体に制御可能に吐出
し、前記作画媒体をX軸方向に搬送して作画媒体に作画
を行うインクジェットプリンタが従来知られている。ま
た、特開平8−112916号公報には、インク吐出ノ
ズルの目詰まりを防ぐために空打ちを行い、プリントヘ
ッド内部の清掃を行うインクジェットプリント機構が開
示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】此の種のインクジェッ
トプリンタでは、作画中に、作画媒体の表面に静電気等
によって付着したゴミ等が記録ヘッドの底面に付着する
ことがある。特にターポリンと呼ばれる作画媒体は塩化
ビニールで布を挟み込んだ構造であり、作画媒体の端部
から布の糸クズが出ていることが多く、その作画媒体の
端部を記録ヘッドが通過したときに糸クズが記録ヘッド
の底面や該底面に突設されたノズルに付着してしまう。
ゴミや糸クズ等が記録ヘッドの底面やノズルに付着して
いると、作画作業中に、そのゴミや糸クズに徐々にイン
クが染み込んでゆき、これが作画中の作画媒体の上に落
下し、作画媒体を汚してしまうという問題点があった。
また、ノズルにゴミや糸クズが付着していると、ノズル
から吐出したインクがこれらのゴミや糸クズによってそ
の吐出方向が変えられてしまい、作画品質が低下してし
まう。記録ヘッドを作画範囲外のクリーニング位置に移
動し、ノズルから気体や液体を吹き出すことによって
も、ノズルに付着したゴミ、糸クズ等はある程度は除去
できるが、これだけではノズルの周囲にインクかす等が
残り、やはりインク吐出方向が変えられてしまい作画品
質が低下してしまう。この問題は記録ヘッドの底部をワ
イパで拭き取ることにより解決することができる。しか
るに、記録ヘッドの底部をワイパで拭き取るとワイパが
すぐにインク等により汚れてしまい、逆にワイパによっ
て記録ヘッドの底部を汚してしまうという問題が生じて
しまう。本発明は、上記問題点を解決することを目的と
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、作画媒体に対してインクジェット型記録
ヘッドをY軸方向に走査し、記録ヘッドのノズルから多
数のインク滴を作画媒体に制御可能に吐出し前記作画媒
体をX軸方向に搬送して作画媒体に作画を行うインクジ
ェットプリンタにおいて、作画領域外で且つ前記記録ヘ
ッドの移動範囲内にワイパを前記記録ヘッドの底部に接
触可能に配設し、前記ワイパの前記記録ヘッドの底部に
対する移動によって前記記録ヘッドのノズルまたはその
周囲の底面を拭き取るように成し、前記ワイパの移動経
路にワイパクリーナを設け、前記ワイパを前記ワイパク
リーナに接触させて前記ワイパの汚れを拭き取るように
したものである。また、本発明は、作画媒体に対してイ
ンクジェット型記録ヘッドをY軸方向に走査し、記録ヘ
ッドのノズルから多数のインク滴を作画媒体に制御可能
に吐出し前記作画媒体をX軸方向に搬送して作画媒体に
作画を行うインクジェットプリンタにおいて、作画領域
外で且つ前記記録ヘッドの移動範囲内にワイパを前記記
録ヘッドの底部の長手方向に沿って往復動可能に配設
し、前記ワイパの前記記録ヘッドの底部に対する移動に
よって前記記録ヘッドのノズルまたはその周囲の底面を
拭き取るように成し、前記ワイパの移動経路にワイパク
リーナを設け、前記ワイパを前記ワイパクリーナに接触
させて前記ワイパの汚れを拭き取るようにしたものであ
る。また、本発明は、前記ワイパクリーナを回転自在に
支承したロール状のスポンジ状部材としたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
した図面を参照して詳細に説明する。図4において、
(22)はインクジェットプリンタ(24)の基板(2
6)の左右に配置された脚体(他方は図示省略)であ
り、これらの上端に基板(26)が固設されている。前
記脚体(22)及び基板(26)は、インクジェットプ
リンタ(24)の機体を構成している。
【0006】脚体(22)の上部には、軸ホルダ(2
8)が固設され、軸ホルダ(28)には、ロール紙ホル
ダ(32)の軸部が回転自在且つ脱着自在に支承されて
いる。ロール紙ホルダ(32)にはロール状に巻かれた
作画媒体(30)のロール部(30a)が脱着可能に保
持されている。
【0007】前記基板(26)にはプラテン(34)
(用紙案内板)が固定され、該プラテン(34)の上流
端の近傍には、Y軸方向に延びる、作画媒体(30)の
幅と略同長のガイドローラ(36)が配置されている。
前記ガイドローラ(36)は、前記ロール紙(30)の
ロール部(30a)の上方に配置され、該ガイドローラ
(36)の両端は前記基板(26)にブラケットを介し
て回転自在に支承されている。(38)はY軸レールで
あり、前記プラテン(34)の上方に水平に配置され、
両端がブラケットを介して基板(26)に支承されてい
る。
【0008】前記Y軸レール(38)にはYカーソル
(40)(キャリッジ)が移動可能に取り付けられ、該
Yカーソル(40)は、プーリ間に無端状に掛け渡され
たスチールベルト(42)を介して、基板(26)に配
設されたY軸駆動装置(図示省略)に連係している。前
記プラテン(34)には、Y軸方向に沿ってスリットが
形成され、該スリットに駆動ローラ(44)が配置され
ている。
【0009】駆動ローラ(44)の両端は、ブラケット
を介して基板(26)に回転可能に支承され、該駆動ロ
ーラ(44)は、基板(26)に配設されたX軸駆動装
置(図示省略)に連係している。前記Y軸レール(3
8)には、ピンチローラ軸(46)が弾発機構(図示省
略)を介して昇降可能に取り付けられ、該ピンチローラ
軸(46)に回転自在に嵌着されたピンチローラ(4
8)は、前記駆動ローラ(44)の表面から離反した状
態と、該表面に水平に弾接した状態のいずれか一方の状
態に設定し得るように構成されている。
【0010】前記Yカーソル(40)の一方側にはヘッ
ドベース(50)が固設され、これに4色用の4個の、
それぞれノズル(52a)を備えたインクジェット記録
ヘッド(52)が取り付けられている。前記4列の記録
ヘッド(52)の互いに同一平面上に配置された底面
(52b)は細長い長方形となっており、該底面(52
b)に、多数のインク吐出孔が一列状に開口するノズル
(52a)が若干突出して配設されている。
【0011】前記4列の記録ヘッド(52)の各々は互
いに所定の間隔を存して互いに平行に並列配置され、各
々の底面(52b)がY軸レール(38)に対して直角
なX軸線に対してある角度αを有して配列されている。
前記Yカーソル(40)の他方側には、記録ヘッド(5
2)と同数の、4色(ブラックK、シアンC、マゼンダ
M、イエローY)の溶剤インク用のサブタンク(54)
が取り付けられ、該サブタンク(54)の上蓋には、そ
れぞれ、電磁弁(56)が取り付けられている。
【0012】各サブタンク(54)には、インクのレベ
ルを検出するセンサが設けられている。前記記録ヘッド
(52)とこれに対応するサブタンク(54)間のイン
ク供給路即ちチューブ(53)内が負圧に保たれるよう
に、前記サブタンク(54)の液上面が対応する記録ヘ
ッド(52)のインク吐出口よりも下方に配置されてい
る。
【0013】(58)は基板(26)に配設されたメイ
ンタンクケースであり、これにサブタンク(54)と同
数の、4色溶剤インク用のメインタンク(60)(3個
は図示省略)と洗浄液タンク(62)が脱着可能に収納
されている。各タンク(60)(62)は、ばねにより
支えられ、各タンク(60)(62)の下に配置された
リミットスイッチから成るセンサ(136)(138)
(図5参照)により、インク残量が検出されるように構
成されている。
【0014】前記メインタンク(60)とサブタンク
(54)とは電磁弁を介してチューブケーブル(12
2)により連通している。(64)は基板(26)に取
り付けられた供給コントローラであり、図5に示すポン
プ(66)と電磁弁(68)(70)(72)(74)
(76)(78)(80)(82)(84)(86)
(88)(90)(92)(94)(96)(98)
(100)(101)を内蔵し、更に、これら電子機器
を制御する電子制御回路部を備えている。またプリンタ
(24)の基板(26)には、XY軸駆動装置及び記録
ヘッド(52)のインク吐出等を制御するコントローラ
(図示省略)が取り付けられている。
【0015】(2)は記録ヘッド(52)の底面(52
b)のノズル周囲部分とノズル(52a)の吐出口を清
掃するためのワイピング装置であり、装置本体(4)が
基板(26)の作画範囲外の側部で且つ、記録ヘッド
(52)のY軸レール(38)に沿った移動範囲の下方
に配設されている。装置本体(4)の上面には細長長方
形状のワイパ移動通路(6)が開口している。
【0016】ワイパ移動通路(6)の長手方向は、X軸
線に対して、記録ヘッド(52)の長手方向と同じ角度
αを有している。ワイパ移動通路(6)の下方には、液
体収納容部(8)が形成されている。装置本体(4)に
はワイパ移動通路(6)の長手方向に対して平行に、送
りねじ(10)が回転自在に軸支されている。送りねじ
(10)の一方は、装置本体(4)に固設されたモータ
(102)の出力軸にギア機構を介して連結している。
【0017】前記ワイパ移動通路(6)と前記記録ヘッ
ド(52)の底面(52b)とは、記録ヘッド(52)
がワイパ移動通路(6)の直上に移動すると互いに平行
に対向するように構成されている。前記ワイパ移動通路
(6)には図7に示すように、ワイパ保持具(12)が
配置され、これにワイパ(14)が取り付けられてい
る。前記ワイパ保持具(12)は連結具(65)を介し
て担体(67)に連結している。前記担体(67)に設
けられた横穴は、前記送りねじ(10)に対して平行
に、前記装置本体(4)に軸支された一対のガイド軸
(69)(71)にスライド自在に嵌合している。
【0018】前記送りねじ(10)にはナット部材(7
3)のねじ部が螺合し、該ナット部材(73)に前記担
体(67)が結合している。前記ワイパ(14)は、ゴ
ム板その他の同効材から成り、上縁部(14a)が記録
ヘッド(52)の底面(52b)より若干高く、該底面
(52b)と係合し得る位置に設定され、更に上縁部
(14a)の長手方向は記録ヘッド(52)のノズル
(52a)の長手方向に対して直角に設定されている。
【0019】ワイパ(14)の上縁部(14a)の中央
にはノズル(52a)を避けるための三角形状の凹部か
ら成る逃げ(75)が穿設されている。前記逃げ(7
5)の形状は三角形に特に限定されるものではなく、四
角形等でも良い。装置本体(4)の上部には、ワイパ移
動通路(6)の一端近傍の側方に位置して取付板(7
7)が立設され、これにワイパ拭き取り用のワイパクリ
ーナ(79)が回転自在且つ脱着可能に嵌着された軸体
(81)が固設されている。
【0020】前記ワイパクリーナ(79)はスポンジ、
発泡合成樹脂等のスポンジ状部材から成るローラにより
構成され、ワイパ(14)と接触し得るようにワイパ
(14)より所定間隔低く配置されている。前記装置本
体(4)にはワイパ移動通路(6)の前後に位置して液
体飛散防護壁(83)(85)が立設されている。
【0021】(106)は、記録ヘッド(52)のノズ
ル(52a)の吐出口を蓋ぐためのゴムキャップ(10
8)と、液体排出口(110)とを交互に有するパージ
ボックスであり、基板(26)の、作画範囲外の側部で
且つ記録ヘッド(52)の移動範囲に配置され、モータ
(112)によって昇降可能に構成されている。
【0022】パージボックス(106)の各キャップ
(108)と排出口(110)は、チューブ及び電磁弁
を介して、基板(26)に固設された集合管(120)
に接続している。(114)はメインタンク(60)内
のインクを攪拌するための攪拌用モータ、(116)は
脚体(22)に取り付けられた廃液タンクケース、(1
18)は廃液タンクである。
【0023】前記廃液タンク(118)は、ケース(1
16)に収納されたばねにより支持され、タンク(11
8)の底部とケース(116)の上面との間に配置され
たリミットスイッチから成るセンサ(134)によっ
て、インク量が検出されるように構成されている。
【0024】前記各メインタンク(60)の底部には、
磁性材から成る回転子が回転自在に軸支され、モータ
(114)の駆動によって回転子が回転し、各メインタ
ンク(60)内のインクが攪拌されるように構成されて
いる。
【0025】上記各部品及び装置は、図5に示すように
チューブによって配管されている。前記記録ヘッド(5
2)は、Yカーソル(40)のY軸レール(38)に沿
った移動によって、作図範囲から外れた、パージボック
ス(112)の直上まで移動し得るように構成されてい
る。
【0026】次に本実施形態の動作について説明する。
プラテン(34)上に作画媒体(30)をセットするに
は、ピンチローラ(48)を上昇させ、ロール部(30
a)から作画媒体(30)を引き出し、ガイドローラ
(36)を経て、駆動ローラ(44)とピンチローラ
(48)との間に挿入し、しかる後に、ピンチローラ
(48)を下降させて、ピンチローラ(48)を作画媒
体(30)の上から駆動ローラ(44)に弾接する。
【0027】これにより、作画媒体のセットが終了す
る。作画媒体のセットが完了し、プリンタが作画モード
にはいると、コントローラは、インク充填動作を行い、
しかる後に、作画動作に移行する。作画がスタートする
と、作画媒体(30)のくり出し部は、駆動ローラ(4
4)の一方向の間欠回転により、プラテン(34)上を
X軸方向即ち矢方向(C)に搬送される。
【0028】また、記録ヘッド(52)は、コントロー
ラの制御により画像情報に基いて駆動され、ノズル(5
2a)からインクを吐出するとともに、Yカーソル(4
0)のY軸レール(38)に沿った往復移動によって、
Y軸に沿って作画媒体(30)を走査し、コントローラ
のメモリに展開された画像情報が作画媒体(30)に可
視化される。
【0029】記録ヘッド(52)のピエゾ素子がインク
を吐出すれば、ピエゾ素子は、その分、インクをサブタ
ンク(54)から自動的に吸引する。この場合、サブタ
ンク(54)を負圧にしないと、記録ヘッド(52)
は、インクを吸引しすぎてインクが流れ出てしまうこと
になる。サブタンク(52)を負圧にするため、本実施
形態では、記録ヘッド(52)のインク吐出口に対して
サブタンク(54)底面のレベルを下方に設定してあ
る。
【0030】作画の開始時及び作画中、予め設定された
時間間隔で記録ヘッド底部のノズル(52a)部分を除
いた底面(52b)のワイピング動作が行われる。コン
トローラはヘッド底面ワイピングモードに移行すると、
Yカーソル(40)をY軸レール(38)に沿って移動
し、4列の一番前の記録ヘッド(52)の底面(52
b)をワイパ移動通路(6)の直上に移動させる。この
とき、ワイパ(14)は予めワイパ移動通路(6)のい
ずれか一方の端に位置しているため、記録ヘッド(5
2)はワイパ(14)に衝突することなくワイパ移動通
路(6)の直上に移動することができる。
【0031】次にコントローラは、モータ(102)を
駆動し、送り軸(10)を回転させる。送りねじ(1
0)の回転により、ナット部材(73)は送りねじ(1
0)に沿って移動する。このナット部材(73)の移動
によって、担体(67)及び連結具(65)が移動し、
ワイパ(14)は、一方の待機位置からワイパ移動通路
(6)に沿って記録ヘッド(52)に向かって移動す
る。
【0032】ワイパ(14)が記録ヘッド(52)に到
達すると、ワイパ(14)の上縁部(14a)が記録ヘ
ッド(52)の底部に衝突し、ワイパ(14)がその弾
力によって撓み、上縁部(14a)が記録ヘッド(5
2)の底面(52b)に弾接する。このとき、ワイパ
(14)の逃げ(75)はノズル(52a)に位置し、
ノズル(52a)のインク吐出面は開放された状態を保
持する。
【0033】更にワイパ(14)が記録ヘッド(52)
の底面(52b)に弾接しつつ底面(52b)を走査す
る方向に移動する。ワイパ(14)が図2(A)にハッ
チングで示す、記録ヘッド(52)の底面(52b)の
略全域を走査し、底面(52b)に付着している糸クズ
等のゴミを除去した後、ワイパ(14)が記録ヘッド
(52)から外れて、ワイパ移動通路(6)の他方の待
機位置まで移動する。このとき連結具(65)の位置が
センサによって検出され、モータ(102)が停止して
ワイパ(14)の移動が停止する。
【0034】ワイパ(14)によって記録ヘッド(5
2)の底面(52b)を拭い取るとき底面(52b)に
付着するインクがワイパ(14)の走査移動方向に飛び
散ることになるが、この飛散するインクは、液体飛散防
護壁(83)または(85)に当たり、インクの飛散を
防止する。従ってワイピング時、装置本体(4)の他の
箇所にインクが飛び散って汚す恐れがない。
【0035】また、記録ヘッド(52)の底面(52
b)をワイパ(14)で拭き取るとき、ノズル(52
a)部分は逃げ(75)によってワイパ(14)と接触
しない。そのため、ゴミや糸クズ等あるいはノズル(5
2a)に付着するインクの固まりがワイパ(14)によ
ってノズル(52a)の吐出穴に押し込まれることがな
く、ノズル(52a)の目詰まりを防ぐことができる。
【0036】次にコントローラは、Yカーソル(4)を
所定量Y軸レール(38)に沿って移動し、2列目の記
録ヘッド(52)の底面(52b)をワイパ移動通路
(6)の直上に移動する。次に、モータ(102)が逆
回転方向に駆動されワイパ(14)は、ワイパ移動通路
(6)に沿って元の待機位置の方向に移動し、2列目の
記録ヘッド(52)の、ノズル(52a)を除いた、ノ
ズル周囲の底面(52b)の略全域をワイパ(14)の
上縁部(14a)で拭き取る。
【0037】上記の要領で、3列目と4列目の記録ヘッ
ド(52)の底面(52b)のワイピングを順次行い、
ワイピング動作を完了すると、再び作画モードに移行す
る。記録ヘッド(52)のノズル(52a)をワイピン
グする場合には、Yカーソル(40)をY軸レール(3
8)に沿って移動し、4列の一番前の記録ヘッド(5
2)の底部をワイパ移動通路(6)の直上に移動させ、
図3(B)に示すようにノズル(52a)をワイパ(1
4)の上縁部(14a)の移動経路に位置させる。
【0038】次にコントローラは、モータ(102)を
駆動し、送り軸(10)を回転させる。送りねじ(1
0)の回転により、ナット部材(73)は送りねじ(1
0)に沿って移動する。このナット部材(73)の移動
によって、担体(67)及び連結具(65)が移動し、
ワイパ(14)は、一方の待機位置からワイパ移動通路
(6)に沿って記録ヘッド(52)に向かって移動す
る。
【0039】ワイパ(14)が記録ヘッド(52)に到
達すると、ワイパ(14)の上縁部(14a)が記録ヘ
ッド(52)のノズル(52a)に衝突し、ワイパ(1
4)がその弾力によって撓み、図3に示すように上縁部
(14a)が記録ヘッド(52)のノズル(52a)に
弾接する。
【0040】更にワイパ(14)が記録ヘッド(52)
のノズル(52a)に弾接しつつノズル走査方向に移動
する。このときワイパ(14)はノズル(52a)を擦
りながら移動するが、ノズル(52a)の中から何も吹
き出していないと、ノズル(52a)のインク吐出穴の
周囲のインクなどの付着物がインク吐出穴に押し込ま
れ、インク吐出穴が詰まってしまうことになる。そこで
本実施形態では、ノズル(52a)のワイピング中、エ
アーをノズル(52a)のインク吐出穴から外部に吐出
し、インク吐出穴に付着物が押し込まれるのを防止して
いる。
【0041】ノズル(52a)からエアーを噴射する場
合には、ポンプ電磁弁(68)(70)を圧送方向に切
り換え、電磁弁(72)をエアー送り込み方向に切り換
える。更に、ヘッドエアー電磁弁(74)(88)及び
電磁弁(56)をエアー送り込み方向に切り換える。次
にポンプ(66)を駆動すると、記録ヘッド(52)内
にエアーが圧送され、ノズル(52a)から残留インク
とともにエアーが噴射される。
【0042】本実施形態では、ノズル(52a)からエ
アーを噴射させながらノズルのワイピングを行っている
が、ノズル(52a)から洗浄液を吹き出すようにして
も良い。ノズル(52a)から洗浄液を吹き出すには、
ポンプ電磁弁(68)(70)を圧送方向に切り換え、
電磁弁(72)(74)(76)を洗浄液タンク方向に
切り換える。更に、洗浄液タンク電磁弁(78)(8
8)及びヘッド電磁弁(56)を洗浄液タンク方向に切
り換える。
【0043】次にポンプ(66)を駆動すれば、記録ヘ
ッド(52)内に洗浄液が圧送され、記録ヘッド内残留
インクとともにノズル(52a)から洗浄液が吹き出
す。ノズル(52a)からエアーを吹き出した状態でワ
イパ(14)がノズル(52a)の略全域を走査する
と、ノズル(52a)に付着している糸クズ等のゴミが
除去されるとともにワイパ(14)が記録ヘッド(5
2)から外れて、ワイパ移動通路(6)の他方の待機位
置まで移動しエアーの吹き出しが停止する。このとき連
結具(65)の位置がセンサによって検出され、モータ
(102)が停止してワイパ(14)の移動が停止す
る。
【0044】次にコントローラは、Yカーソル(4)を
所定量Y軸レール(38)に沿って移動し、2列目の記
録ヘッド(52)のノズル(52a)をワイパ移動通路
(6)の直上に移動する。次に、モータ(102)が逆
回転方向に駆動されワイパ(14)は、ワイパ移動通路
(6)に沿って元の待機位置の方向に移動し、2列目の
記録ヘッド(52)のノズル(52a)の全域をノズル
(52a)からエアーあるいは洗浄液を吹き出しなが
ら、ワイパ(14)の上縁部(14a)で拭き取る。
【0045】上記の要領で、3列目と4列目の記録ヘッ
ド(52)のノズル(52a)のワイピングを順次行
い、ワイピング動作を完了すると、再び作画モードに移
行する。上記ワイピング動作において、ワイパ(14)
がワイパ移動通路(6)の一方の待機位置かと他方の待
機位置間を往復動するとき、図8に示すよう、ワイパ
(14)がワイパクリーナ(79)の下を接触しながら
通過し、これによりワイパ(14)の両面の汚れがワイ
パクリーナ(79)によって拭き取られる。
【0046】ワイパクリーナ(79)は汚れが大きくな
る前に所定のタイミングで新しいワイパクリーナに交換
し、常に清潔な状態にしておく。なお、本実施形態で
は、ワイパを直線方向に往復動可能に構成したが特にこ
の構成に限定されるものではなく、回転式その他の構成
を採用することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成したので、記録
ヘッドの底部を清潔にすることができ作画品質を高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイピング装置の外観図である。
【図2】記録ヘッドとワイパとの関係を示す説明図であ
る。
【図3】記録ヘッドとワイパとの関係を示す説明図であ
る。
【図4】インクジェットプリンタの外観図である。
【図5】インクジェットプリンタのインク供給系統を示
す配管説明図である。
【図6】ワイピング装置の平面図である。
【図7】D−D線断面図である。
【図8】ワイピング装置の側面図である。
【図9】ワイパクリーナの動作説明図である。
【符号の説明】
2 ワイピング装置 4 装置本体 6 ワイパ移動通路 8 液体収納容部 10 送りねじ 12 ワイパ保持具 14 ワイパ 14a 上縁部 22 脚体 24 インクジェットプリンタ 26 基板 28 軸ホルダ 30 作画媒体 30a ロール部 32 ロール紙ホルダ 34 プラテン 36 ガイドローラ 38 Y軸レール 40 Yカーソル 42 スチールベルト 44 駆動ローラ 46 ピンチローラ軸 48 ピンチローラ 50 ヘッドベース 52 インクジェット記録ヘッド 52a ノズル 52b 底面 53 チューブ 54 サブタンク 56 電磁弁 58 メインタンクケース 60 メインタンク 62 洗浄液タンク 64 供給コントローラ 65 連結具 66 電磁弁 67 担体 68 電磁弁 69 ガイド軸 70 電磁弁 71 ガイド軸 72 電磁弁 73 ナット部材 74 電磁弁 75 逃げ 76 電磁弁 77 取付板 78 電磁弁 79 ワイパクリーナ 80 電磁弁 81 軸体 82 電磁弁 83 液体飛散防護壁 84 電磁弁 85 液体飛散防護壁 86 電磁弁 87 底板 88 電磁弁 90 電磁弁 92 電磁弁 94 電磁弁 96 電磁弁 98 電磁弁 100 電磁弁 101 電磁弁 102 ワイパモータ 106 パージボックス 108 キャップ 110 インク排出口 112 モータ 114 モータ 116 廃液タンクケース 118 廃液タンク 120 集合管 122 チューブケーブル 134 センサ 136 センサ 138 センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作画媒体に対してインクジェット型記録
    ヘッドをY軸方向に走査し、記録ヘッドのノズルから多
    数のインク滴を作画媒体に制御可能に吐出し前記作画媒
    体をX軸方向に搬送して作画媒体に作画を行うインクジ
    ェットプリンタにおいて、作画領域外で且つ前記記録ヘ
    ッドの移動範囲内にワイパを前記記録ヘッドの底部に接
    触可能に配設し、前記ワイパの前記記録ヘッドの底部に
    対する移動によって前記記録ヘッドのノズルまたはその
    周囲の底面を拭き取るように成し、前記ワイパの移動経
    路にワイパクリーナを設け、前記ワイパを前記ワイパク
    リーナに接触させて前記ワイパの汚れを拭き取るように
    したことを特徴とするワイピング装置。
  2. 【請求項2】 作画媒体に対してインクジェット型記録
    ヘッドをY軸方向に走査し、記録ヘッドのノズルから多
    数のインク滴を作画媒体に制御可能に吐出し前記作画媒
    体をX軸方向に搬送して作画媒体に作画を行うインクジ
    ェットプリンタにおいて、作画領域外で且つ前記記録ヘ
    ッドの移動範囲内にワイパを前記記録ヘッドの底部の長
    手方向に沿って往復動可能に配設し、前記ワイパの前記
    記録ヘッドの底部に対する移動によって前記記録ヘッド
    のノズルまたはその周囲の底面を拭き取るように成し、
    前記ワイパの移動経路にワイパクリーナを設け、前記ワ
    イパを前記ワイパクリーナに接触させて前記ワイパの汚
    れを拭き取るようにしたことを特徴とするワイピング装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ワイパクリーナが回転自在に支承し
    たロール状のスポンジ状部材であることを特徴とする
    「請求項1」又は「請求項2」に記載のインクジェット
    プリンタにおけるワイピング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010012722A (ja) * 2008-07-04 2010-01-21 Seiko Epson Corp 流体噴射装置、及び、拭き取り部材清掃方法
CN105466681A (zh) * 2015-12-29 2016-04-06 太仓椿盟链传动有限公司 一种用于链条检测装置的测试组件

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