JP2001030124A - 組立ラインにおける作業ユニットの交換装置 - Google Patents

組立ラインにおける作業ユニットの交換装置

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JP2001030124A
JP2001030124A JP11206910A JP20691099A JP2001030124A JP 2001030124 A JP2001030124 A JP 2001030124A JP 11206910 A JP11206910 A JP 11206910A JP 20691099 A JP20691099 A JP 20691099A JP 2001030124 A JP2001030124 A JP 2001030124A
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unit
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JP11206910A
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Atsuhiro Morioka
篤弘 森岡
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Nissei Build Kogyo Co Ltd
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Nissei Build Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品の種類変更に伴う段取時間を最短にす
る。 【解決手段】 組立ラインLに沿って構造体10を設置
し、構造体10には、搬送装置30用の搬送スペースS
1 に隣接して作業ユニットRB用の収納スペースS2 、
S2 を形成する。搬送装置30は、任意の収納スペース
S2 から搬送スペースS1 に進出するパレット21と、
組立ラインLに面する作業位置から搬送スペースS1 に
進出する支持ベース26との間に作業ユニットRBを搬
送することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車生産ライ
ン等の組立ラインにおいて、製品の種類変更に伴う段取
時間を最短にすることができる組立ラインにおける作業
ユニットの交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車生産ライン等の組立ラインには、
各工程ごとに専用の作業ユニットを配置しなければなら
ない。
【0003】従来の作業ユニットは、たとえばアーム付
きの複数の溶接ロボットを組み合わせて構成されてお
り、各溶接ロボットは、組立ラインに面する所定の作業
位置に固定して設置されている。そこで、作業ユニット
は、組立ラインにおいて製造する製品の種類が変更にな
ると、製品に対応するように、各溶接ロボットのアーム
長や屈曲角度等の作業パラメータを設定変更したり、溶
接ロボット自体を入れ替えたりする必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、作業ユニットは、製品の種類変更ごとに、溶接
ロボットの作業パラメータを設定変更したり、溶接ロボ
ット自体を入れ替えたりしなければならず、段取作業が
複雑になり、段取時間が過大になりがちであるという問
題があった。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、構造体に搬送装置を搭載することによ
って、製品の種類ごとに作業ユニットを自動的に速やか
に交換することができ、製品の種類変更に伴う段取時間
を最短にすることができる組立ラインにおける作業ユニ
ットの交換装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、組立ラインに沿って配置する構
造体と、構造体に搭載する搬送装置とを備えてなり、構
造体は、搬送装置用の搬送スペースに隣接して作業ユニ
ット用の収納スペースを形成し、搬送装置は、収納スペ
ースから搬送スペースに進出するパレットと、組立ライ
ンに面する作業位置から搬送スペースに進出する支持ベ
ースとの間に作業ユニットを搬送することをその要旨と
する。
【0007】なお、収納スペースは、上下多段に形成す
ることができ、構造体は、搬送スペースの下部に作業ユ
ニット用の収納スペースを追加形成することができる。
【0008】また、搬送装置は、走行台車を介して水平
移動可能であってもよい。
【0009】さらに、搬送装置は、落下防止機構を有す
る昇降キャリッジを介して作業ユニットを搬送すること
ができ、昇降キャリッジは、開閉フックを介して作業ユ
ニットを保持することができる。
【0010】また、支持ベース、パレットには、それぞ
れ作業ユニットを固定する係合部材を付設してもよい。
【0011】
【作用】かかる発明の構成によるときは、搬送装置は、
構造体の搬送スペースを介し、収納スペースから搬送ス
ペースに進出するパレットと、作業位置から搬送スペー
スに進出する支持ベースとの間に作業ユニットを搬送す
ることができ、支持ベース上の作業ユニットを空のパレ
ット上に搬出し、別のパレット上の別の作業ユニットを
支持ベース上に搬入することにより、支持ベース上の作
業ユニットを速やかに交換することができる。なお、搬
送スペースに進出したパレットは、収納スペース内に後
退して作業ユニットを収納スペースに収納することがで
き、搬送スペースに進出した支持ベースは、作業位置に
前進して作業ユニットを組立ラインに沿って正しくセッ
トすることができる。
【0012】収納スペースを上下多段に形成するとき
は、作業ユニットの種類を多くすることができ、組立ラ
インのフレキシビリティを向上させることができる。な
お、このときの搬送装置は、上下多段の収納スペースの
それぞれにアプローチするために、昇降キャリッジを有
するエレベータ式に構成されている。
【0013】構造体は、搬送スペースの下部に収納スペ
ースを追加形成することにより、収納スペースを簡単に
増設することができる。なお、搬送スペースの下部の収
納スペースには、作業ユニットを支持する固定のパレッ
トが設置されている。
【0014】走行台車を介して水平移動する搬送装置を
使用すれば、収納スペースと作業位置とを組立ラインに
沿って配設することができる。
【0015】落下防止機構を有する昇降キャリッジを介
して作業ユニットを搬送する搬送装置は、昇降キャリッ
ジが不用意に落下するおそれがなく、一層高度の安全性
を実現することができる。
【0016】昇降キャリッジは、開閉フックを介して作
業ユニットを保持することにより、作業ユニットの保
持、解放を簡単に行うことができる。すなわち、開閉フ
ックは、相対向する各組を閉じることにより作業ユニッ
トを保持し、それらを開くことにより作業ユニットを解
放することができる。
【0017】支持ベース、パレットのそれぞれに係合部
材を設けるときは、各係合部材は、作業ユニットの係合
凹部に係合し、支持ベース、パレット上の作業ユニット
を移動不能にロックして安全に固定することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を以って発明の実施の
形態を説明する。
【0019】組立ラインにおける作業ユニットの交換装
置は、組立ラインLに沿って配置する構造体10に搬送
装置30を搭載してなる(図1、図2)。ただし、図1
には、組立ラインLの左右に相対向して配設する構造体
10、10の一方のみが図示されており、組立ラインL
は、台車L1 を介して組立中の自動車Wを搬送する自動
車生産ラインが例示されている。
【0020】構造体10は、柱11、11…と、梁1
2、12…とを組み合わせ、大形のフレーム構造体とし
て構築されている。構造体10には、組立ラインLと平
行な搬送装置30用の搬送スペースS1 と、搬送スペー
スS1 の半分相当の後方側に上下に配設する作業ユニッ
トRB用の収納スペースS2 、S2 とが形成されてい
る。ただし、後方の収納スペースS2 、S2 は、1段ま
たは2段以上の多段に形成してもよいものとする。ま
た、構造体10は、後方の収納スペースS2 、S2 の前
面において、搬送スペースS1 がフロアFLより低く拡
張されており、別の収納スペースS2 が搬送スペースS
1 の下部に追加形成されている。
【0021】後方の収納スペースS2 、S2 は、搬送装
置30を搭載する柱11、11…、梁12、12と別構
造の柱11、11…、梁12、12…を介して形成され
ている(図2、図3)。なお、追加の収納スペースS2
を含む各収納スペースS2 には、作業ユニットRBを支
持するパレット21が配備されており、収納スペースS
2 、S2 …側と反対側の搬送スペースS1 の半分相当の
前面側には、組立ラインLに面する作業位置に対応し
て、作業ユニットRBを積載する支持ベース26が設備
されている。ただし、作業ユニットRBは、組立ライン
L上の自動車Wに対して使用する図示しない複数台の溶
接ロボットがコンパクトに搭載されており、構造体10
上の作業ユニットRB、RB…は、自動車Wの種類によ
って使い分けるものとする。
【0022】後方の収納スペースS2 、S2 に収納する
各パレット21は、左右各一対のチェーン22、22…
を介して梁12、12上に前後動自在に設置されている
(図3、図4)。パレット21は、フレーム材を頑丈な
梯子状に組み合わせて形成されており、上部がテーパ状
の一対の係合部材21d、21dがほぼ対角線上に上向
きに突設されている。また、パレット21は、長手方向
の中間部にレベル調整可能な受材21f、21fが上向
きに突設されており、受材21f、21fの両外側に
は、支持材21e、21eが架設されている。ただし、
支持材21e、21e、受材21f、21fは、それぞ
れの上面を同一高さに設定するものとする。
【0023】パレット21の一方の短辺側には、ブラケ
ット21h1 、21h1 を介して水平のガイドローラ2
1h、21hが装着されており(図4、図5)、ガイド
ローラ21h、21hは、梁12上の溝状のガイドレー
ル23に上方から係合している。なお、パレット21の
下面には、各組のチェーン22、22に対応するように
して左右の補強板21g、21gが付設されている。た
だし、図5(A)は、図4のA1 −A1 線矢視相当拡大
断面図であり、同図(B)は、図4のA2 矢視相当説明
図である。
【0024】各組のチェーン22、22は、梁12の両
端に配設するダブルスプロケット22a、22aに巻き
掛けられており、一方のスプロケット22aは、モータ
22bに連結されている。なお、各組のチェーン22、
22は、スペーサ22cを介して梁12上に付設するガ
イドレール22d、22dにより上部側が走行自在に支
持され、パレット21は、チェーン22、22…、ガイ
ドレール22d、22dを介して梁12、12上に支持
されている。そこで、パレット21は、左右のモータ2
2b、22bを同期して正逆に作動させることにより、
チェーン22、22…を介して収納スペースS2 内の収
納位置(図5(B)の二点鎖線)と、搬送スペースS1
に進出する移載位置(同図の実線)との間を前後動させ
ることができる。
【0025】搬送スペースS1 側、後方の各収納スペー
スS2 側には、それぞれパレット21を移載位置、収納
位置に位置決めするダンパ24a付きのストッパ24、
24が配設されている(図4、図6)。なお、各組のダ
ンパ24a、24aは、左右の梁12、12間に架設す
る共通の連結材24c上にブラケット24dを介して取
り付けられている。また、後方の各収納スペースS2 の
前端部には、搬送スペースS1 側のストッパ24、24
に対向して、ローラ25a付きの押えアーム25、25
が配設されている。各押えアーム25は、所定角度に屈
曲しており、梁12に付設するブラケット25bを介し
て中間部が回転自在に支持されている。また、押えアー
ム25は、シリンダ25cに連結されており、シリンダ
25cは、ブラケット25dを介し、梁12に対して上
下に揺動自在に取り付けられている。
【0026】そこで、各組のストッパ24、24は、パ
レット21を移載位置、収納位置に正しく位置決めする
ことができる。また、押えアーム25、25は、それぞ
れシリンダ25cを短縮させることにより、先端のロー
ラ25aをパレット21の後面の押し板21mに押し当
ててパレット21を移載位置にロックすることができ
(図6の実線)、シリンダ25cを伸長させてパレット
21の下方に退避させ、パレット21を後退可能に解放
することができる(同図の二点鎖線)。なお、パレット
21の前後両面には、それぞれストッパ24、24に対
応して補強板21k、21kが付設されている。
【0027】パレット21は、支持材21e、21e、
受材21f、21fを介して作業ユニットRBを積載し
て支持することができる(図3、図6)。このとき、パ
レット21の係合部材21d、21dは、作業ユニット
RBの下向きの係合ブロックRB4 、RB4 に係合し、
作業ユニットRBをパレット21上の定位置に固定して
ロックすることができる。ただし、係合ブロックRB4
、RB4 は、それぞれガイド板RB2 、RB2 を介し
て作業ユニットRBの左右の側端面に装着されており、
各係合ブロックRB4 には、係合部材21dに適合する
係合凹部RB4aが下向きに形成されている。また、パレ
ット21上の受材21f、21fは、作業ユニットRB
の有害な撓みを防止することができる。
【0028】追加の収納スペースS2 のパレット21
は、薄い板状に形成され(図2、図3)、ブラケット2
1a、21a…を介して収納スペースS2 の床面に固定
されている。なお、追加の収納スペースS2 のパレット
21にも、他のパレット21と全く同様の係合部材21
d、21d、支持材21e、21e、受材21f、21
fが付設されている。
【0029】支持ベース26は、図示しないスライダを
介し、組立ラインLに直交するガイドレール27、27
上に前後動可能に設置されている(図3、図7)。な
お、ガイドレール27、27は、フロアFLに設置する
架台28上に敷設されている。また、支持ベース26に
は、パレット21の係合部材21d、21dと全く同様
の係合部材26a、26aが上向きに突設されている。
支持ベース26は、係合部材26a、26aを介して作
業ユニットRBを積載して安全に支持するとともに、図
示しない駆動機構を介し、組立ラインLに面する作業位
置(図7の二点鎖線)と、搬送スペースS1 に進出する
移載位置(同図の実線)との間に前後動させることがで
きる。
【0030】搬送装置30は、レールベース34、34
上に搭載する走行台車31と、走行台車31上の駆動ユ
ニット32と、走行台車31から吊下する昇降キャリッ
ジ33とを組み合わせて構成されている(図7、図
8)。レールベース34、34は、前後の柱11、11
…の上端に架設されており、組立ラインL側、すなわち
前側が高く、後側が低い段違い状に配設されている。な
お、前後のレールベース34、34上には、前後のガイ
ドレール34a、34bが敷設されている。走行台車3
1は、フレーム材を縦横に組み合わせて形成され、走行
台車31には、前側のガイドレール34a上を転動する
ローラ31a、31aと、後側のガイドレール34bに
摺動自在に係合するスライダ31b、31bとが装着さ
れている。
【0031】走行台車31の後面には、ブラケット31
cを介して走行用のモータ31dが搭載されており(図
3、図8)、モータ31dの軸端のピニオン31eは、
レールベース34に付設するラック34cに噛合してい
る。そこで、走行台車31は、モータ31dを正逆に作
動させることにより、ガイドレール34a、34bに沿
ってレールベース34、34上を組立ラインLに沿って
移動し、作業位置に対応する交換位置(図3の実線)
と、収納スペースS2 、S2 …に対応する収納位置(同
図の二点鎖線)とをとることができる。なお、走行台車
31は、図示しないロック機構を介し、交換位置、収納
位置に位置決め停止してロックすることができるものと
する。
【0032】駆動ユニット32は、モータ32a、ドラ
ム32c、32c…を備えている。モータ32aは、ギ
ヤユニット32bの入力軸に連結されており、ギヤユニ
ット32bの左右の出力軸には、それぞれワイヤロープ
Rを巻き取るドラム32c、32cが装着されている。
なお、各ワイヤロープRは、走行台車31の前後左右の
ガイドシーブ31gを介して下方に導き、連結金具33
gを介して昇降キャリッジ33の隅角部に連結されてい
る。
【0033】昇降キャリッジ33は、フレーム材を組み
合わせて長方形の枠状に形成され、左右の各短辺側に上
下各3個のガイドローラ33a、33a…が装着されて
いる(図8、図9)。上部のガイドローラ33a、33
a…は、門形の補助フレーム33c上に上向きに装着さ
れており、下部のガイドローラ33a、33a…は、そ
れぞれブラケット33dを介して下向きに装着されてい
る。なお、走行台車31の左右の端部には、支持フレー
ム31h1 、31h1 …を介して角筒状のガイドレール
31hが上下方向に付設されており、構造体10の搬送
スペースS1 には、梁12、12…を介し、ガイドレー
ル31hの延長線上に、ガイドレール31hと同一形状
のガイドレール12h、12h…が断続的に配設されて
いる(図2)。
【0034】そこで、昇降キャリッジ33は、駆動ユニ
ット32のモータ32aを介してドラム32c、32c
…を一斉に正逆に回転させることにより、ワイヤロープ
R、R…を介して搬送スペースS1 内を昇降させること
ができる。また、上下各組のガイドローラ33a、33
a…は、ガイドレール31h、12h、12h…の少な
くともいずれかの隣接する3面に係合して昇降キャリッ
ジ33を上下方向に正しくガイドすることができる。
【0035】昇降キャリッジ33の左右の短辺上には、
それぞれ一対の係合フレーム33b、33bが立設され
ている(図8、図9)。各係合フレーム33bの上部
は、補強板33b1 を介して補強されており、係合フレ
ーム33b、補強板33b1 には、共通の係合孔33b
2 が形成されている。一方、走行台車31には、一対の
係合ロッド31k、31kが水平に搭載されており、各
係合ロッド31kは、シリンダ31k2 に連結され、ガ
イドブロック31k1 を摺動自在に貫通している。
【0036】そこで、昇降キャリッジ33を上昇限に上
昇させると、各係合フレーム33bの上部が対応するガ
イドブロック31k1 の前面に位置し(図9の二点鎖
線)、シリンダ31k2 を介して係合ロッド31kを前
進させて係合フレーム33bの係合孔33b2 に係合さ
せることにより(同図の二点鎖線)、昇降キャリッジ3
3を上昇限にロックすることができる。なお、各係合ロ
ッド31kは、ガイドブロック31k1 内に後退させる
ことにより(同図の実線)、昇降キャリッジ33を解放
する。すなわち、係合ロッド31k、31k…は、昇降
キャリッジ33の落下防止機構を形成している。
【0037】昇降キャリッジ33の左右の端面には、そ
れぞれ一対の下向きの開閉フック35、35が装着され
ている(図8、図10)。各開閉フック35は、ブラケ
ット35aを介して昇降キャリッジ33に揺動自在に連
結されており、ブラケット35b2 を介し、上向きの係
合突部35b1 を有する支持ブロック35bが下端に内
向きに付設されている。一方、作業ユニットRBの左右
には、それぞれスペーサRB1 を介して各一対のガイド
板RB2 、RB2 …が上向きに付設されており、各1組
のガイド板RB2 、RB2 の間には、上下の係合ブロッ
クRB3 、RB4 が付設されている。下の係合ブロック
RB4 は、前述のとおり、パレット21の係合部材21
dに対応する一方、上の係合ブロックRB3 は、開閉フ
ック35側の係合突部35b1 に対応しており、下向き
の係合凹部RB3aが形成されている。
【0038】各開閉フック35には、回転軸35cが付
設されており、回転軸35cの一端に固定するアーム3
5c1 の先端は、昇降キャリッジ33に揺動自在に装着
するシリンダ35dに連結されている。また、回転軸3
5cの中間部に固定するアーム35c2 は、昇降キャリ
ッジ33に連結するリンク35eに回転自在に連結され
ている。
【0039】そこで、各開閉フック35は、シリンダ3
5dを伸長させて回転軸35cを正方向に回転させると
(図10(A)の矢印K1a方向)、アーム35c2 、リ
ンク35eを介して昇降キャリッジ33の外側に開く開
放位置をとり、シリンダ35dを短縮させると、昇降キ
ャリッジ33に垂直の閉鎖位置をとることができる(同
図(B))。また、開閉フック35、35…は、閉鎖位
置において昇降キャリッジ33を上昇させると(同図
(B)の二点鎖線)、それぞれの係合突部35b1 が作
業ユニットRB側の係合ブロックRB3 の係合凹部RB
3aに対して下方から係合し、作業ユニットRBを保持し
て上方に吊り上げることができる。すなわち、昇降キャ
リッジ33、開閉フック35、35…は、前者の昇降運
動と後者の開閉動作とを組み合わせることにより、作業
ユニットRBを保持し、または解放することができる。
【0040】かかる組立ラインにおける作業ユニットの
交換装置は、搬送装置30を介し、支持ベース26上の
作業ユニットRBを速やかに交換することができる。
【0041】支持ベース26上の作業ユニットRBを空
の収納スペースS2 に収納するときは、支持ベース26
を作業位置(図7の二点鎖線)から搬送スペースS1 内
の移載位置(同図の実線)に進出させて作業ユニットR
Bを搬送スペースS1 内に搬入し(同図の一点鎖線)、
走行台車31を介して搬送装置30を支持ベース26の
上方の交換位置に移動させる(図3の実線)。つづい
て、開閉フック35、35…を一斉に開放位置に開き、
昇降キャリッジ33を作業ユニットRB上にまで下降さ
せ(同図の矢印K2 方向)、開閉フック35、35…を
閉じて作業ユニットRBとともに昇降キャリッジ33を
上昇限に上昇させる(図7の実線)。
【0042】その後、走行台車31を介して搬送装置3
0を収納スペースS2 、S2 …に対応する収納位置まで
水平移動させ(図3の二点鎖線)、昇降キャリッジ33
を下降させて追加の収納スペースS2 の空のパレット2
1上に作業ユニットRBを移載し、開閉フック35、3
5…を開いて昇降キャリッジ33を上昇限に退避させ
る。なお、後方の各収納スペースS2 に作業ユニットR
Bを収納するときは、空のパレット21を収納スペース
S2 内の収納位置から搬送スペースS1 内の移載位置に
あらかじめ進出させ、昇降キャリッジ33を下降させて
作業ユニットRBをパレット21上に移載し、昇降キャ
リッジ33を上昇させるとともにパレット21を収納位
置に後退させればよい。
【0043】後方の各収納スペースS2 内の作業ユニッ
トRBを支持ベース26上に搬出するときは、パレット
21を介して作業ユニットRBを搬送スペースS1 内に
進出させ、昇降キャリッジ33を下降させ、開閉フック
35、35…を閉じて作業ユニットRBを保持し、昇降
キャリッジ33を上昇限に上昇させて走行台車31を支
持ベース26上に移動させ、昇降キャリッジ33を下降
させ、開閉フック35、35…を開いて作業ユニットR
Bを支持ベース26上に移載する。この後、支持ベース
26を搬送スペースS1 から作業位置に前進させて作業
ユニットRBを組立ラインLに面してセットする。ま
た、搬送スペースS1 内の空のパレット21は、収納ス
ペースS2 に収納しておく。なお、追加の収納スペース
S2 の作業ユニットRBを搬出するとき、パレット21
の前後動作は全く不要である。
【0044】すなわち、搬送装置30は、後方の収納ス
ペースS2 、S2 のパレット21、21の前後動作と、
支持ベース26の前後動作とを組み合わせることによっ
て、搬送スペースS1 内に進出する各パレット21と支
持ベース26との間に作業ユニットRBを搬送し、支持
ベース26上の作業ユニットRBを自動的に速やかに交
換することができる。
【0045】
【他の実施の形態】構造体10は、作業位置の支持ベー
ス26の後方に搬送スペースS1 、収納スペースS2 、
S2 を順に形成してもよい(図11)。なお、構造体1
0は、搬送スペースS1 の下部に収納スペースS2 を追
加形成している。搬送装置30は、搬送スペースS1 の
上方に図示しない駆動ユニット32とともに固定して設
置されており、支持ベース26は、搬送装置30の図示
しない昇降キャリッジ33の昇降動作を阻害しないよう
に、搬送スペースS1 から組立ラインL側に全体を露出
させて作業位置をとるものとする(同図の実線)。
【0046】搬送装置30は、作業位置から搬送スペー
スS1 に進出する支持ベース26(同図の二点鎖線)上
の作業ユニットRBを保持し、搬送スペースS1 の上部
に搬送する。つづいて、搬送装置30は、支持ベース2
6が作業位置に退出して空のパレット21が後方の収納
スペースS2 から搬送スペースS1 に進出すると、作業
ユニットRBを下降させてパレット21上に移載し、パ
レット21は、作業ユニットRBとともに収納スペース
S2 内に後退する。収納スペースS2 内の作業ユニット
RBを支持ベース26上に搬入するときは、当該収納ス
ペースS2 内のパレット21を搬送スペースS1 に進出
させ、搬送装置30によって作業ユニットRBを保持し
て搬送スペースS1 の上部に上昇させ、空のパレット2
1を収納スペースS2 に後退させるとともに支持ベース
26を搬送スペースS1 内に進出させ、支持ベース26
上に作業ユニットRBを移載した後、支持ベース26を
介して作業ユニットRBを作業位置にセットすればよ
い。
【0047】以上の説明において、支持ベース26は、
組立ラインLの搬送レベルに対応するように、構造体1
0の任意の高さ位置に組み付けることができる。また、
構造体10は、図1、図11に拘らず、組立ラインLに
沿う搬送スペースS1 の片側または両側に収納スペース
S2 、S2 を上下多段に設けてもよい。
【0048】なお、この発明において、作業ユニットR
Bは、組立ラインLの特定の作業工程に適合するよう
に、各種の溶接ロボット、組立ロボット等を組み合わせ
て搭載することができる。また、組立ラインLは、自動
車W以外の任意の製品を製造対象としてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、組立ラインに沿って設置する構造体に搬送装置を搭
載することによって、搬送装置は、収納スペースから搬
送スペースに進出するパレットと、組立ラインに面する
作業位置から搬送スペースに進出する支持ベースとの間
に作業ユニットを搬送し、支持ベース上の作業ユニット
を交換して作業位置に自動的にセットさせることができ
るから、組立ラインにおいて製造する製品の種類変更に
際し、人手による一連の作業を全く不要にして段取時間
を最短にすることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体模式説明図
【図2】 全体構成正面図
【図3】 図2のX矢視相当説明図
【図4】 要部拡大分解斜視図
【図5】 図4の要部拡大説明図
【図6】 図4のY−Y線矢視相当断面説明図
【図7】 図3のZ−Z線矢視相当断面説明図
【図8】 要部拡大斜視図
【図9】 図8の要部拡大断面説明図(1)
【図10】 図8の要部拡大断面説明図(2)
【図11】 他の実施の形態を示す図1相当図
【符号の説明】
L…組立ライン RB…作業ユニット S1 …搬送スペース S2 …収納スペース 10…構造体 21…パレット 26…支持ベース 21d、26a…係合部材 30…搬送装置 31…走行台車 33…昇降キャリッジ 35…開閉フック

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組立ラインに沿って配置する構造体と、
    該構造体に搭載する搬送装置とを備えてなり、前記構造
    体は、前記搬送装置用の搬送スペースに隣接して作業ユ
    ニット用の収納スペースを形成し、前記搬送装置は、前
    記収納スペースから前記搬送スペースに進出するパレッ
    トと、組立ラインに面する作業位置から前記搬送スペー
    スに進出する支持ベースとの間に作業ユニットを搬送す
    ることを特徴とする組立ラインにおける作業ユニットの
    交換装置。
  2. 【請求項2】 前記収納スペースは、上下多段に形成す
    ることを特徴とする請求項1記載の組立ラインにおける
    作業ユニットの交換装置。
  3. 【請求項3】 前記構造体は、前記搬送スペースの下部
    に作業ユニット用の収納スペースを追加形成することを
    特徴とする請求項2記載の組立ラインにおける作業ユニ
    ットの交換装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送装置は、走行台車を介して水平
    移動可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項
    3のいずれか記載の組立ラインにおける作業ユニットの
    交換装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送装置は、落下防止機構を有する
    昇降キャリッジを介して作業ユニットを搬送することを
    特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか記載の組
    立ラインにおける作業ユニットの交換装置。
  6. 【請求項6】 前記昇降キャリッジは、開閉フックを介
    して作業ユニットを保持することを特徴とする請求項5
    記載の組立ラインにおける作業ユニットの交換装置。
  7. 【請求項7】 前記支持ベース、パレットには、それぞ
    れ作業ユニットを固定する係合部材を付設することを特
    徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか記載の組立
    ラインにおける作業ユニットの交換装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009172689A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Olympus Corp 生産装置、及び生産システム
CN108788724A (zh) * 2018-07-25 2018-11-13 上汽大众汽车有限公司 料箱切换装置及料箱切换方法

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