JP2001029749A - ポリマーラテックス生成物の回収方法 - Google Patents

ポリマーラテックス生成物の回収方法

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JP2001029749A
JP2001029749A JP2000186533A JP2000186533A JP2001029749A JP 2001029749 A JP2001029749 A JP 2001029749A JP 2000186533 A JP2000186533 A JP 2000186533A JP 2000186533 A JP2000186533 A JP 2000186533A JP 2001029749 A JP2001029749 A JP 2001029749A
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water emulsion
emulsion
membrane
concentrated
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JP2000186533A
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English (en)
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Robert Anthony Brady
ロバート・アンソニー・ブラディ
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Rohm and Haas Co
Original Assignee
Rohm and Haas Co
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Publication date
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D61/00Processes of separation using semi-permeable membranes, e.g. dialysis, osmosis or ultrafiltration; Apparatus, accessories or auxiliary operations specially adapted therefor
    • B01D61/14Ultrafiltration; Microfiltration
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F6/00Post-polymerisation treatments
    • C08F6/14Treatment of polymer emulsions
    • C08F6/20Concentration

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メンブレンの汚れを減らすことでより長いメ
ンブレン寿命を提供する、ホワイトウォーターからの、
ポリマーラテックスの回収プロセスの提供。 【解決手段】 ホワイトウォーターエマルションから
の、ポリマーラテックス生成物の回収方法であって、
a)ホワイトウォーターエマルションを、固定限外ろ過
フラットメンブレンと接触させること;b)水及び他の
低分子物質を、ホワイトウォーターエマルションから取
り除くこと;及びc)ホワイトウォーターエマルション
を限外ろ過フラットメンブレンを通して繰り返し再循環
させ、ホワイトウォーターエマルションの初期ポリマー
濃度より濃いポリマー濃度を有する濃縮されたホワイト
ウォーターエマルションを生成すること;含む、回収方
法であり、ホワイトウォーターエマルションが、限外ろ
過フラットメンブレンを乱流で通過する回収方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ホワイトウォーター(whit
ewater)からポリマーラテックスを回収する限外
ろ過方法に関する。特に、本発明は、振動(vibra
ting membrane)メンブレンを用いた、又
は乱流状態(turbulent regime)で使
用されるフラット(flat)メンブレンを用いた限外
ろ過方法に関する。
【0002】ポリマーラテックスは、ポリマーエマルシ
ョンとも呼ばれ、ペイントのバインダー、プリントイン
キ、不織布等を含む工業的用途において広く用いられて
いる。これらのラテックスは、連続又はバッチプロセス
で、水、界面活性剤、製造工程又はラテックスの特性に
影響を及ぼす他のアジュバント(adjuvant)の
存在下、モノマーを、通常、エチレン性不飽和化合物を
重合させることで調製されることができる。
【0003】経済的な面から、同じ反応がま、パイプ、
及び他の装置を、異なったラテックスを生成するのに使
用することが求められる可能性があり、それゆえに、装
置は、バッチの間に清浄されなければならない。単独の
ラテックスが原則として連続で製造される場合において
さえ、装置は依然として定期的に清浄されなければなら
ない。
【0004】清浄には、通常、水で装置を洗うことが含
まれる。これは、「ホワイトウォーター」として知られ
ている稀薄な水性ラテックスを大量に生み出す。このよ
うにして生み出されたホワイトウォーターは、より濃い
可能性があるが、約5重量%以下の固体濃度を有するこ
とができる。この固体濃度は、オリジナル(origi
nal)ポリマーラテックスのエマルションサイズの粒
子による。オリジナルポリマーラテックスのこれらの粒
子に加えて、ホワイトウォーターは、アルコール又は他
の有機液体、界面活性剤等も含むことができる。生成さ
れた際に、ホワイトウォーターエマルションの固体濃度
は、オリジナルポリマーラテックスでみられる典型的な
40%以上の濃度よりかなり低いが、しかし、それは、
有機物が重大な廃棄物処理問題を引き起こすのに十分な
程度、懸濁されていることを意味している。
【0005】典型的なホワイトウォーターは、スチレン
ポリマー;アクリル酸又はメタアクリル酸のエステルポ
リマーといったアクリルポリマー;アクリロニトリル;
ポリ(塩化ビニル)及び酢酸ビニルといったビニルポリ
マー;ならびに2つ以上のそれらの物質と、ブタジエ
ン、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタアク
リレート、アリルメタアクリレート等といったクロスリ
ンカー、グラフトリンカー(graftlinker)
等との複合共重合体(complex copolym
er)、といったポリマーのエマルションサイズの粒子
を含むことができる。
【0006】典型的な製造操作において、プラント上の
異なったポリマータイプの様々なバッチで生成したホワ
イトウォーターは、合わせられ、全混合物は1つの廃棄
物流れとして処理され、その後、混合物は、一般に焼却
で廃棄される。いくらかのラテックス生成物が廃棄され
ることで収量が減ること、及びその後、一般に焼却でホ
ワイトウォーター廃棄物流れが廃棄されることの両方に
よって、このことは、製造業者にとって、経済的損失を
意味する。
【0007】コスト問題を扱うために、米国特許第5,
171,767号は、ホワイトウォーターから得られ、
優れた製品にリサイクルされることができるポリマーの
ポリマーラテックスのための限外ろ過プロセス及び器具
を開示している。該特許は、ポリマーラテックスホワイ
トウォーター限外ろ過操作において、中空ファイバーメ
ンブレンを使用することを指示している。該特許は、ポ
リマーラテックスが乱流下で不安定であり、それゆえ
に、層流(3000以下のレイノルズ数)が、該プロセ
スでは求められることをさらに教示している。
【0008】限外ろ過システム(system)は、中
空ファイバーメンブレン、チューブ、シート、スパイラ
ル、又はフラットメンブレンを含む多くの異なった形状
を用いることができる。限外ろ過メンブレンは、「半透
過性(semi−permeable)」の壁を有す
る。本明細書において、「半透過性」は、水、界面活性
剤、及び塩といった低分子物質は通過するが、ポリマー
のような高分子物質は通過しないことを意味する。
【0009】限外ろ過フラットメンブレンは、「カセッ
ト(cassette)」を形成するために、積み重ね
られ、束ねられたメンブレン物質シートの集成体(as
sembly)である。ホワイトウォーターは、カセッ
ト上のインレット(inlet)マニホールドから入
り、平行なメンブレン表面を通過する。物質がメンブレ
ン表面を通過する際に、非ポリマー(non−poly
mer)含有物質はメンブレンを透過し、メンブレン表
面の後ろを通り、その後、別の「クリーン(clea
n)」水マニホールド(water manifol
d)を通ってカセットを出る。
【0010】限外ろ過プロセスは、ポリマーを含む濃縮
されたホワイトウォーター流れ、及び透過物として知ら
れている非ポリマーを含む流れを生成する。一般に、濃
縮されたホワイトウォーター流れ中のポリマー濃度は、
40重量%を越えない。透過物は、界面活性剤、塩、及
び小さな有機物を含むことができる。
【0011】ポリマーラテックスホワイトウォーター限
外ろ過操作で、中空ファイバーメンブレンを使用するこ
とに関連したいくつかの問題: 1)中空ファイバーは、破損しやすいこと 2)中空ファイバーは、フラットメンブレンより高価で
あること 3)中空ファイバーは、「汚れ(fouling)」と
して知られているメンブレン上の非透過性の層を造るこ
と;及び 4)中空ファイバーは、フラットメンブレンほど寿命が
長くないこと がある。
【0012】フラットメンブレンを、ポリマーラテック
スホワイトウォーター限外ろ過操作で使用することは知
られている。ポリマーラテックスの安定性に関する問題
を回避するために、フラットメンブレンは層流状態で操
作されなければならないことは、十分に文献で証明され
ている。しかしながら、フラットメンブレンは、これら
の操作条件下では、汚れる傾向にある。
【0013】それゆえに、ホワイトウォーターからの、
ポリマーラテックスの回収プロセスであって、より長い
メンブレン寿命を提供するプロセスが必要である。も
し、該プロセスが、ホワイトウォーターから回収された
ポリマーのより高い濃度を提供することができるなら、
それも有用である。
【0014】本発明者は、本明細書に記載されている限
外ろ過システムを用いて、メンブレンの汚れを減らすこ
とでより長いメンブレン寿命を提供する、ホワイトウォ
ーターからの、ポリマーラテックスの回収プロセスを提
供することが可能であることを見いだした。ホワイトウ
ォーターから回収されたポリマー濃度を最大60重量%
で提供できるプロセスも提供している。
【0015】本発明の1つの態様において、ホワイトウ
ォーターエマルションからの、ポリマーラテックス生成
物の回収方法であって、a)ホワイトウォーターエマル
ションを、固定限外ろ過フラットメンブレンと接触させ
ること;b)水及び他の低分子物質を、ホワイトウォー
ターエマルションから取り除くこと;及びc)ホワイト
ウォーターエマルションを限外ろ過フラットメンブレン
を通して繰り返し再循環させ、ホワイトウォーターエマ
ルションの初期ポリマー濃度より濃いポリマー濃度を有
する濃縮されたホワイトウォーターエマルションを生成
すること;を含む、回収方法であり、ホワイトウォータ
ーエマルションが、限外ろ過フラットメンブレンを乱流
で通過する回収方法を提供する。
【0016】本発明の第2の態様において、ホワイトウ
ォーターエマルションからの、ポリマー生成物の回収方
法であって、ホワイトウォーターエマルションを、振動
限外ろ過メンブレンと接触させ、水及び他の低分子物質
をホワイトウォーターエマルションから取り除き、ホワ
イトウォーターエマルションの初期ポリマー濃度より濃
いポリマー濃度を有する濃縮されたホワイトウォーター
エマルションを生成することを含む、回収方法を提供す
る。
【0017】本発明プロセスは、任意のポリマーを含む
ホワイトウォーターに対して有効であることができる。
好適なポリマーとしては、スチレンポリマー;アクリル
酸又はメタアクリル酸のエステルポリマーといったアク
リルポリマー;アクリロニトリル;ポリ(塩化ビニル)
及び酢酸ビニルといったビニルポリマー;ならびに2つ
以上のそれらの物質と、ブタジエン、ジビニルベンゼ
ン、エチレングリコールジメタアクリレート、アリルメ
タアクリレート等といったクロスリンカー、グラフトリ
ンカー等との複合共重合体が挙げられるが、これらに限
定されるものではない。アクリルラテックスポリマーが
好ましい。ホワイトウォーター中のポリマー濃度は、重
要ではないが、典型的には、10重量%以下、より好ま
しくは、5重量%以下である。
【0018】本発明の1つの態様において、ホワイトウ
ォーターエマルションを、限外ろ過フラットメンブレン
と接触させる。限外ろ過フラットメンブレンの構造は、
上記の通りである。流路(channel)の高さは、
フラットメンブレンの間の高さである。本発明で有用な
フラットメンブレンにおいて、流路の高さは、25から
75ミル、好ましくは30から50ミルであることがで
きる。トランスメンブレン圧力(transmembr
ane pressure)は、メンブレン壁を通過す
る圧力である。トランスメンブレン圧力は、典型的には
70から1400キロパスカル(kPa)、より典型的
には、固定メンブレンに対しては70から300kPa
及び振動メンブレンに対しては300から1400kP
aの範囲にある。限外ろ過プロセスの操作温度は、典型
的には0℃から60℃、より典型的には10℃から50
℃、最も典型的には30℃から50℃の範囲にある。操
作圧力は、典型的には50kPaから1400kPa、
より典型的には、固定メンブレンに対しては100kP
aから400kPa及び振動メンブレンに対しては30
0から1400kPaの範囲にある。
【0019】フラットメンブレンは、半透過性であり、
様々な物質で、できていることができる。好適な物質と
しては、セラミックメンブレンといった無機メンブレン
と、セラミックメンブレンが有機物質によって支持され
ている又は無機物質によって有機メンブレンが支持され
ている複合材料が挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。好ましくは、フラットメンブレンは、合成
又は天然ポリマー物質でできている。これらは、ポーラ
ス(porous)支持体構造がメンブレン層と一体で
あるメンブレン、及びメンブレン層がポーラス支持体構
造上に、キャスト(cast)されるか、あるいは他の
方法で層とされたメンブレンを含む。特に、半透過性の
膜へとキャストされ、スピン(spin)され、又は押
し出されることができ、耐熱性及び耐溶剤性である、そ
れらの合成ポリマー物質が有用である。
【0020】他の好適なメンブレン物質としては、ナイ
ロン及び芳香族のポリアミドといったポリアミド;ポリ
フェニレンオキシド;ポリフッ化ビニリデン;ポリプロ
ピレン、ポリエチレン等といったオレフィン樹脂;ポリ
スルホン、ポリエーテルスルホン等といったスルホン;
酢酸セルロース、硝酸セルロース、混合された酢酸−硝
酸セルロース等セルロース系誘導体;スルホン化された
ポリスルホン、スルホン化されたポリエーテルスルホン
等といったスルホン化されたポリマーが挙げられるが、
これらに限定されるものではない。2つ以上のモノマー
を重合させることで合成される共重合体、例えば、アク
リロニトリル、メタアクリロニトリルならびにイソプレ
ン及びブタジエンといった他のエチレン性不飽和ジエ
ン、と例えばメチル、エチル、ブチル、イソプロピル、
及びヘキシルアクリレート及びメタアクリレートといっ
たアクリル酸及びメタアクリル酸のエステルのようなア
クリレート、メタアクリレート及び他のアクリル樹脂と
いった様々なアクリレートを共重合することで合成され
る共重合体も、好適なフラットメンブレン物質である。
【0021】本発明の好ましい態様において、メンブレ
ンは機械的手段を用いて振動させられないという意味
で、フラットメンブレンは固定である。先に述べたよう
に、フラットメンブレンは、汚れる傾向にある。フラッ
トメンブレンの寿命を最も長くするため、メンブレンを
通る液体の流れは、例えば3000以下のレイノルズ数
である、層流でなければならない、ということは以前に
教示されている。本発明者は、ホワイトウォーターポリ
マーエマルションの限外ろ過プロセスにおいて、乱流を
使用することで汚れが減少し、それゆえにフラットメン
ブレンの寿命を長くすることを見いだした。限外ろ過フ
ラットメンブレンを通過するホワイトウォーターエマル
ション流れは、好ましくはレイノルズ数が3000以
上、より好ましくは4000以上、より一層好ましくは
4000から50000である。
【0022】本発明の別の態様において、メンブレンは
振動メンブレンである。振動メンブレンは、中空ファイ
バーメンブレン、チューブ、シート、スパイラル、又は
フラットメンブレンを含む多くの異なった形状を有する
ことができる。フラットメンブレンが好ましい。メンブ
レンは、上記と同じ物質で、できていることができる。
振動メンブレンは、20から100Hzで、好ましくは
40から70Hzで振動することができる。好適な振動
メンブレンは、New Logic Internat
ionalを通して、登録商標VSEP instr
umentsとして入手できる。振動フラットメンブレ
ン技術は、固定メンブレンほど汚れに影響されやすくな
い。それゆえ、振動フラットメンブレンを通過するホワ
イトウォーターエマルション流れは、層流又は乱流であ
ることができる。
【0023】限外ろ過メンブレンは、水ならびに、塩及
び界面活性剤といった他の低分子物質がメンブレンを通
過するのを許容し、それによって、ホワイトウォーター
エマルション中のポリマーを濃縮する。ホワイトウォー
ターエマルションは、限外ろ過メンブレンを1回通過
し、又はフラットメンブレンを通して繰り返し再循環さ
せられ、ホワイトウォーターエマルションの初期ポリマ
ー濃度より濃いポリマー濃度を有する濃縮されたホワイ
トウォーターエマルションを生成することができる。好
ましくは、濃縮されたホワイトウォーターエマルション
は、少なくとも10重量%のポリマー固形分を有する。
固定フラットメンブレン技術を用いて、濃縮されたホワ
イトウォーターエマルションのポリマー濃度は、40重
量%に達することができる。振動メンブレン技術を用い
て、濃縮されたホワイトウォーターエマルションのポリ
マー濃度は、60重量%まで達することができる。
【0024】濃縮されたホワイトウォーターエマルショ
ンは、ホワイトウォーターエマルションの初期ポリマー
濃度より濃いポリマー濃度を有するだろう。濃縮された
ホワイトウォーターエマルションは、10重量%から6
0重量%のポリマーを含むことができる。濃縮されたホ
ワイトウォーターエマルションを、製品として売るこ
と、製造工程にリサイクルすること、又は減少した廃棄
コストで廃棄することができる。
【0025】限外ろ過プロセスからの透過物は、ほとん
ど水である。透過物を、化学処理設備に流すことができ
る。好ましくは、透過物は、他の生成物を希釈するた
め、他の反応を冷却するため、又は反応器をすすぐため
に用いられ、それによって廃棄物のでないプロセスを提
供する。
【0026】本明細書及び請求項では、他に示されない
限り、パーセントは重量パーセント、すべての温度は摂
氏度である。
【0027】本明細書及び請求項の目的のため、本明細
書で挙げられる、範囲及び比の限度は組み合わせて理解
されうる。例えば、もし、1−20及び5−15の範囲
が、特別なパラメーターとして挙げられるなら、範囲1
−15又は5−20も意図されていると理解される。
【0028】以下の実施例は、本発明方法を例示するも
のとして示される。
【0029】これらの実施例において、フラックス(メ
ンブレン面積当たりの透過速度)を計算し、一般的な習
慣に従って25℃に規格化(normalize)し
た。典型的には、限外ろ過システムにおいて、リテンテ
イト(retentate)中の固体濃度の増加にとも
ない、フラックスレート(flux rate)の低下
が観察された。基準として、固体2%におけるフラック
スレートを、各々の流れのために比較し、メンブレンの
汚れの程度を決定した。経時的なフラックスレートの低
下は、汚れを示している。これらのシステムにとって重
要なこと、及び本発明の目的は、基準フラックスレート
が操作時間又はバッチ操作の数により低下しないことで
ある。フラックスレートの低下は、システムのキャパシ
ティー(capacity)を制限し、使用者に費用が
かかるメンブレンカートリッジの取り替えを要求し、結
果としてシステムに許容されない程高い操作コストがか
かる。
【0030】実施例1−固定フラットメンブレン ホワイトウォーターを、集め、フラットメンブレン限外
ろ過システムを用いて濃縮した。システムに、各々が約
2.8mのメンブレン面積を有する、10個のフラッ
トメンブレンカセットを取りつけた。5個のメンブレン
はポリエーテルスルホン物質でできており、5個はポリ
フッ化ビニリデン物質でできていた。
【0031】1%から3.5%の範囲の濃度で始めた。
ホワイトウォーターは、200ミクロンのバグフィルタ
ーを通して、可変(variable)スピード遠心ポ
ンプを経由して、攪拌された50mの供給タンクから
供給された。供給ポンプは、100kPaで供給物質を
循環ループパイプへ供給するよう制御された。別の可変
スピード遠心ポンプは、物質を、250m/hrの初
期速度で、(メンブレンの流路を通る4000のレイノ
ルズ数に相当し、乱流を示し)、パイプループを通し
て、10個のフラットメンブレンカセットを通過し、も
とへ戻って循環させた。再循環ポンプのスピードは、メ
ンブレンへのインレット圧力が、250kPaになるよ
うに制御された。このようにして、100kPaを出す
ようにセットされた供給ポンプ及び250kPaを出す
ようにセットされた再循環ポンプを組み合わせて用いる
ことで、メンブレンを通る際の圧力の低下を、再循環流
れの方向において、濃縮プロセスのコース(cours
e)全体で150kPaに維持した。メンブレンの透過
側の圧力は、操作の間中、0.0kPaに維持された。
【0032】物質がメンブレンを通過する際に、ラテッ
クスを含まない水が、メンブレンを通過し、リテンテイ
ト再循環ループ内に濃縮されたホワイトウォーターを得
た。再循環流れの部分を、供給タンクに戻し、再循環物
質が過度に加熱されないようにした。バッチ濃縮の始め
に、供給タンク中の物質は、周囲温度、21−25℃で
あった。バッチ濃縮の終わりに、供給タンク中の物質
は、31−38℃であった。再循環ループから出る流れ
の流速は、約300リットル/分の表示値に維持され、
初期の全透過速度の10倍である。透過及び放出流れの
組み合わせによって、失ったホワイトウォーターの体積
を、供給流れによって埋め合わせた。
【0033】ホワイトウォーターの9個のバッチは、上
記の方法で濃縮された。各バッチの時間は、典型的に
は、20時間以下であった。各バッチの終わりに、シス
テムを、ドレインし、すすぎ、ならびに、温水及び石鹸
液を用いて清浄した。
【0034】供給流れの試料を、採取し、各バッチの
間、定期的に固体を測定した。透過速度を、各試料の時
間で、記録した。それらのバッチの結果を、表1に示
す。
【0035】実施例2(比較例) 2700以下のレイノルズ数(層流)である同じ再循環
流速にするために、16個のポリエーテルスルホンメン
ブレンカセットを取り付けた以外は、上記の実施例を、
同じ操作条件で繰り返した。深刻なメンブレンの汚れの
ため、6回のバッチのみ行った。これらの流れの結果を
表1に示す。
【0036】表1 透過フラックス(25℃における、リットル/m−h
r) バッチ 実施例1 実施例2 1 90 90 2 87 49 3 80 49 4 70 33 5 80 43 6 76 35 7 75 NR 8 73 NR 9 82 NR NR=極度の汚れにより流れなかった
【0037】データから、プロセスが乱流状態で流れて
いる際には、限外ろ過メンブレンで典型的である初期低
下後は、基準フラックスレートは、平均の15%以内で
安定であることが分かった。(層流であることを示す)
2700以下のレイノルズ数に相当する条件でこの同じ
システムを操作した際には、典型的には、より少ないバ
ッチのコースで、得られたフラックスレートは、50%
以上低下する。実際、メンブレンの汚れは、9回の連続
したバッチを完結することができない程、深刻だった。
【0038】実施例3 アクリルラテックスの濃縮のための、振動メンブレン限
外ろ過(「VMUF」)技術の可能性を確かめるため
に、試料を調製し、VMUFユニット(unit)で濃
縮した。
【0039】VMUFユニットは、New Logic
Internationalを通して入手できる登録
商標VSEP instrumentであり、1.5
3m のポリエーテルスルホンメンブレン面積を取り付
けられた。試料は、3つのポリマー、ポリマーA、ポリ
マーB、及びポリマーCの混合物を含んで調製された。
混合物は、ポリマーを水で固体2.03%にまで希釈
し、それらを等しい体積部で組み合わせることで調製さ
れた。その後、この混合物を供給タンクに移送した。供
給タンクから、物質は、電動ダイヤフラムポンプ(el
ectrically driven diaphra
gm pump)を経由して、20メッシュ Y スト
レイナーを通って、振動メンブレン限外ろ過システムへ
とポンプ移送された。供給ポンプからの出力圧力は、6
50kPaから1100kPaの範囲に維持され、供給
速度は表示上4000mL/分であった。試料が振動メ
ンブレン上を通過するときに濃縮された。透過物は濁り
がないことが観察された。濃縮された物質は、その後、
自動バルブによってその流れを制御されながら、メンブ
レンパック(pack)から出た。バルブを通過した
後、物質を供給ポンプに戻し、供給タンクの濃度が固体
20.91%になるまで、システム中を再循環させた。
その時点で、物質は、メンブレンフィルターパックを通
る1回のパスで、固体20.91%から40.8%固体
にさらに濃縮され、別の容器に集められた。濃縮された
物質を、安定性及び粒状に関して分析した。結果は、濃
縮された物質が販売又は製造へのリサイクルに適してい
ることを示している。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホワイトウォーターエマルションからの、
    ポリマーラテックス生成物の回収方法であって、 a)ホワイトウォーターエマルションを、固定限外ろ過
    フラットメンブレンと接触させること; b)水及び他の低分子物質を、ホワイトウォーターエマ
    ルションから取り除くこと;及び c)ホワイトウォーターエマルションを限外ろ過フラッ
    トメンブレンを通して繰り返し再循環させ、ホワイトウ
    ォーターエマルションの初期ポリマー濃度より濃いポリ
    マー濃度を有する濃縮されたホワイトウォーターエマル
    ションを生成すること;を含む、回収方法であり、 ホワイトウォーターエマルションが、限外ろ過フラット
    メンブレンを乱流で通過する回収方法。
  2. 【請求項2】フラットメンブレンが、天然及び合成ポリ
    マーから選択される物質でできている、請求項1記載の
    方法。
  3. 【請求項3】ホワイトウォーターエマルションが、40
    00より大きいレイノルズ数で、限外ろ過フラットメン
    ブレンを通過する、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】ポリマーラテックス生成物が、アクリルラ
    テックスポリマーである、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】濃縮されたホワイトウォーターエマルショ
    ンを製品として売ること、濃縮されたホワイトウォータ
    ーエマルションを製造工程にリサイクルすること、及び
    濃縮されたホワイトウォーターエマルションを減少した
    廃棄コストで廃棄することから選択される方法で、濃縮
    されたホワイトウォーターエマルションが利用される、
    請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】ホワイトウォーターエマルションから除去
    された水が、他の生成物を希釈すること、他の反応を冷
    却すること、及び反応器をすすぐことから選択される方
    法で使用される、請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】ホワイトウォーターエマルションからの、
    ポリマー生成物の回収方法であって、 ホワイトウォーターエマルションを、振動限外ろ過メン
    ブレンと接触させ、水及び他の低分子物質をエマルショ
    ンから取り除き、ホワイトウォーターエマルションの初
    期ポリマー濃度より濃いポリマー濃度を有する濃縮され
    たホワイトウォーターエマルションを生成することを含
    む、回収方法。
  8. 【請求項8】フラットメンブレンが、天然及び合成ポリ
    マーから選択される物質でできている、請求項7記載の
    方法。
  9. 【請求項9】フラットメンブレンが、20Hzから10
    0Hzで振動している、請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】フラットメンブレンが、40Hzから7
    0Hzで振動している、請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】濃縮されたホワイトウォーターエマルシ
    ョンを製品として売ること、濃縮されたホワイトウォー
    ターエマルションを製造工程にリサイクルすること、及
    び濃縮されたホワイトウォーターエマルションを減少し
    た廃棄コストで廃棄することから選択される方法で、濃
    縮されたホワイトウォーターエマルションが利用され
    る、請求項7記載の方法。
  12. 【請求項12】ホワイトウォーターエマルションから除
    去された水が、他の生成物を希釈すること、他の反応を
    冷却すること、及び反応器をすすぐこと、から選択され
    る方法で使用される、請求項7記載の方法。
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