JP2001029480A - 生体植設用電極リード - Google Patents

生体植設用電極リード

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JP2001029480A
JP2001029480A JP11209717A JP20971799A JP2001029480A JP 2001029480 A JP2001029480 A JP 2001029480A JP 11209717 A JP11209717 A JP 11209717A JP 20971799 A JP20971799 A JP 20971799A JP 2001029480 A JP2001029480 A JP 2001029480A
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electrode lead
coil
electrode
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Fuminori Tsuboi
文則 坪井
Katsuhiro Shirakawa
勝啓 白川
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟でしかも細経化することができ、しかも
リードボディの所望箇所を部位に応じた所望形状に維持
できるようにした生体植設用電極リードの提供。 【解決手段】 リードボディ14を、絶縁コーティング
された少なくとも1本の電気導通用の導体ワイヤを螺旋
状に巻いた導体コイル30と、導体コイルの外周を覆う
電気絶縁性の樹脂材料から成る絶縁シース32と導体コ
イルの内腔において所望形状に変形するように形状付け
された可撓性の補強チューブ40とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体植設用電極リ
ードに係り、例えば心臓ペースメーカや植え込み型除細
動器と共に使用するために、心房用リードにおける
「J」形状等のようにリードボディの所定の箇所に所望
形状を形成する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、心臓ペースメーカや植え込み
型除細動器と共に使用される多くの生体植設用電極リー
ドが知られている。一般に、生体植設用電極リードは、
心臓に電気的刺激を与え、もしくは心臓の電気的興奮を
感知するための少なくとも一つの電極と、心臓ペースメ
ーカまたは植え込み型除細動器に電気的接続を成すため
の電気コネクタと、電極と電気コネクタの間に設けら
れ、電極と心臓ペースメーカまたは植え込み型除細動器
の間で電気信号を伝えるための導体コイルと生体適合性
の絶縁シースから成るリードボディとから構成されてい
る。
【0003】また、経静脈電極リードにおいては、遠位
端の電極は静脈を経て心臓内に留置され、近位端の電気
コネクタは心臓ペースメーカまたは植え込み型除細動器
の接続用ハウジングに接続される。更に、生体植設用電
極リードには心室用リードと心房用リードとがあり、一
般に心室用リードの電極は右心室心尖部に、心房用リー
ドの電極は右心房の心耳に留置されることになる。ま
た、心房用リードにおいては、心耳への電極留置を容易
にするために、リード遠位端近傍が「J」形状を成して
いる。一般に、心房用リードにこのような「J」形状を
付与する手段としては、リードボディの構成要素である
絶縁シースおよび導体コイルの何れか、あるいは双方に
「J」形状を付与する場合や、「J」形状を保持するた
めに、別途、補強部材を設けるようにしている。また、
生体植設用電極リードはスタイレットを挿通するための
内腔が設けられており、心房用リードにおいて、スタイ
レットを心房用リードの遠位端における「J」形状の部
分まで進行すると、心房用リードの遠位部はスタイレッ
トの先端形状に追従し、スタイレットを近位側に引き戻
すと心房用リードの遠位部は「J」形状に復元する。こ
のようなスタイレット操作により、心房用リードの電極
は、右心耳に留置される。
【0004】さらに、生体植設用電極リードに所望の形
状を付与することは、心房用リードの「J」形状への適
用に限られたものではなく、リードボディに所望の螺旋
等の特殊形状を形成するものについて、中島氏による特
開平5−49701号において開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現行技術において、心
房用リードの「J」形状を付与する手段の一つとして、
リードボディの構成要素に「J」形状を付与する方法が
挙げられる。しかしながら、絶縁シースや導体コイルの
剛性を高める必要があることから、リードボディの外径
が大きくなったり、リードボディ全体の柔軟性が損なわ
れる問題がある。リードボディの外径が大きくなること
は、血流阻害を引き起こす可能性が高くなり、またリー
ドボディの柔軟性が損なわれることは、リードボディが
生体へ与える機械的ストレスが大きくなる。
【0006】また、細経化された柔軟なシリコーン製の
心房用リードにおいては、十分に「J」形状の保持力を
得ることが困難である結果、心耳への電極留置にはかな
りの困難性があった。同様に、リードボディの耐久性を
向上する目的で提案された特願平10−146279号
公報に記載のリード構造を心房用リードに適用するため
に、リードボディの構成要素に「J」形状を付与する従
来の方法によれば、十分な「J」形状の保持力を得るこ
とは困難であった。
【0007】さらに、別途の補強手段を設けるために、
金属ワイヤによる「J」形状の補強を施す事例につい
て、米国特許番号第4454888号に開示されている
が、この場合には金属ワイヤが破損すると絶縁シースの
外に金属ワイヤが突出することを防止できないので、安
全性、信頼性において問題があった。
【0008】したがって、本発明は上記の問題点に鑑み
て成されたものであり、柔軟でしかも細経化することが
でき、しかもリードボディの所望箇所を部位に応じた所
望形状に維持できるようにした生体植設用電極リードの
提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明によれば、生体植え込み用
装置で発生した電気刺激を生体に伝達するか、生体から
の電気信号を生体植え込み用装置へ伝達するか、あるい
は双方を行うためのリードボディと、前記リードボディ
の遠位端に少なくとも1つの電極を備え、前記リードボ
ディの近位置に前記生体植え込み用装置と機械的および
電気的に接続するための接続手段を備える生体植設用電
極リードであって、前記リードボディを、絶縁コーティ
ングされた少なくとも1本の電気導通用の導体ワイヤを
螺旋状に巻いた導体コイルと、前記導体コイルの外周を
覆う電気絶縁性の樹脂材料から成る絶縁シースとから形
成するとともに、前記導体コイルの内腔において所望形
状に変形するように形状付けされた可撓性の補強チュー
ブを設置することにより、前記リードボディの所定箇所
を前記所望形状に維持することを特徴としている。
【0010】また、本発明による生体植設用電極リード
の一つの形態においては、前記所定箇所を前記リードボ
ディの遠位端近傍に位置させるとともに、前記所望形状
を略「J」形状とすることを特徴としている。
【0011】また、本発明による生体植設用電極リード
の一つの形態においては、前記補強チューブがポリイミ
ドを含む所定樹脂材料から成ることを特徴としている。
【0012】また、本発明による生体植設用電極リード
の一つの形態においては、前記補強チューブの剛性を前
記コイルと絶縁シースとを組み合わせた剛性よりも大き
く設定することを特徴としている。
【0013】また、本発明による生体植設用電極リード
の一つの形態においては、前記補強チューブは、組み立
て前に、予め前記所望形状に形状付け加工されることを
特徴としている。
【0014】また、本発明による生体植設用電極リード
の一つの形態においては、前記補強チューブを直線状態
にして前記コイルの内腔に設置した後に、前記補強チュ
ーブの前記形状付けのための加工処理を行うことによ
り、前記所望形状を得ることを特徴としている。
【0015】また、本発明による生体植設用電極リード
の一つの形態においては、前記補強チューブの遠位端は
前記電極に結合され、かつまた前記補強チューブの近位
端は前記接続手段に結合されていることを特徴としてい
る。
【0016】また、本発明による生体植設用電極リード
の一つの形態においては、前記リードボディの外径寸法
を2mm以下に、また前記絶縁シースはそのショア硬度
が80Aより小さい柔軟な電気絶縁性の樹脂材料から構
成し、かつまた前記導体コイルのバネ指数D/d(コイ
ル平均径/導体ワイヤ外径)を7.8より大きく設定す
ることを特徴としている。
【0017】また、本発明による生体植設用電極リード
の一つの形態においては、前記導体コイルは、絶縁コー
ティングが施された複数の導体ワイヤを同一の平均径で
巻いた多条巻きコイルであることを特徴としている。
【0018】また、本発明による生体植設用電極リード
の一つの形態においては、前記導体ワイヤの内の少なく
とも1本が1つの前記電気信号を伝達するとともに、残
りの導体ワイヤが他の前記電気信号を伝達するように前
記電極を複数分設けるとともに、前記多条巻きコイルと
することを特徴としている。
【0019】また、本発明による生体植設用電極リード
の一つの形態においては、前記導体コイルの絶縁コーテ
ィングが、フッ素樹脂により構成されることを特徴とし
ている。
【0020】また、本発明による生体植設用電極リード
の一つの形態においては、前記導体ワイヤが、電気抵抗
率が低い第1の金属材料と、耐食性及び機械特性に優れ
た第2の金属材料とを、複合構造もしくはクラッド構造
にしたものであることを特徴としている。
【0021】そして、本発明による生体植設用電極リー
ドの一つの形態においては、前記補強チューブにおいて
直線状のスタイレットを挿通するための内腔を形成し、
前記スタイレットを前記内腔に挿通することで、前記リ
ードボディの所定箇所の前記所望形状を直線状に変形さ
せた後に、前記スタイレットを抜くことで前記所望形状
に復帰させることを特徴としている。
【0022】また、本発明による生体植設用電極リード
の一つの形態においては、特願平10−146279号
に記載された生体内埋設用リードに適用可能であり、前
記コイルの内腔に、所望の形状に形状付けされた可撓性
の補強チューブを設置することにより、前記リードボデ
ィの所定の箇所が所望の形状を成すことを特徴としてい
る。
【0023】
【作用】以上の構成によれば、柔軟な特性を有し、細経
化された生体植設用電極リードにおいて、リードボディ
の所定の箇所を所望の形状に形成するための補強手段を
提供することが可能となる。また、補強手段が、チュー
ブから成り、コイルの内腔に設置されているため、絶縁
シースの外部に補強手段が突出する等の危険を回避可能
となる。さらに補強手段を例えば心房用リードの「J」
形状に適用することにより、心房用リードの操作性を改
善し、また術後における電極の移動、逸脱を防止するこ
とが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して具体的に説明する。 [実施形態1]本実施形態においては、本発明による生
体植設用電極リードの構成を一般に心房用リードの遠位
端近傍に形成されている「J」形状に適用した場合につ
いて説明するが、これに限定されないことは言うまでも
なく各部位毎に形状が設定されることは言うまでもな
い。
【0025】先ず、図1に生体植設用電極リードにおけ
る心房用リード10が心腔内に設置された状態を示す。
図示のように心房用リード10の関電極16は、右心耳
2に留置される。
【0026】次に、図2は心房用双極リードの外観全体
を示した正面図である。図2において、心房用リード1
0は、主としてコネクタ部12、リードボディ14、関
電極16、不関電極17とから構成される。さらに、関
電極16の近傍には、心内膜に固定するための固定具2
0が付設される。
【0027】また、リードボディ14には、図示の位置
において縫合スリーブ22が付設されており、生体組織
とリードボディ14を固定する際に、直接リードボディ
14を縫合せずに、縫合スリーブ22の外周を縫合する
ことにより、リードボディ14を保護することができ
る。また、リードボディ14の遠位端近傍における所定
の区間は、図示のような「J」形状を成している。
【0028】図3は図2のA−A線矢視断面図である。
本図においてリードボディ14は、絶縁コーティング3
1が施された二層構造の導体ワイヤ33a、33bが螺
旋状に巻かれたコイル30と、コイル30の外周を覆う
とともに電気的な絶縁を行なうための絶縁シース32と
から構成される絶縁平行巻き構造となっている。さら
に、コイル30の内腔には、可撓性の補強チューブ40
であって後述するスタイレットを挿通するための内腔4
0aを備えた補強チューブ40が配置される。
【0029】一方、リードボディ14の外径寸法はΦ2
mm以下で、絶縁シース32にはショア硬度が80Aよ
り小さい柔軟な電気絶縁性の樹脂材料を用いている。さ
らに、コイル30のバネ指数D/d(コイル平均径/導
体ワイヤ外径)は7.8より大きく設定することが好ま
しく、これによって、リードボディ14の屈曲耐久性を
大幅に高めることができるとともに、コイル30の内腔
を大きく確保するためにかなり有利となる。
【0030】ここで、従来の双極リードにおけるリード
ボディは、絶縁シースと導体コイルが同軸状に配置され
た同軸構造が一般的であるが、同軸構造ではコイルの内
腔(スタイレットルーメン)に可撓性の補強チューブを
設置した場合に、リードボディ自体の剛性に比して、可
撓性の補強チューブの剛性が小さくなり、所望の形状を
形成することは困難であることを述べておく。
【0031】導体ワイヤは、電気抵抗が低い第1の金属
材料33aと、耐食性及び機械特性に優れた第2の金属
材料33bとを、複合構造もしくはクラッド構造にした
ものを用いることが好ましい。このようなワイヤ構造と
しては、DFT(DrawnFiled Tubin
g)、DBS(Drawn Brazed Stran
d)などが知られており、また第1の金属材料として銀
を用い、第2の金属材料としてMP35Nなどのコバル
ト基合金を用いることが好ましい。
【0032】次に、図4に図2におけるB部の一部を除
去して示した詳細図を示す。本図において、コイル30
の内腔に、「J」形状に形成された可撓性の補強チュー
ブ40が設置されている。これによって、リードボディ
14が「J」形状を形成し、また「J」形状の保持力を
高めることが可能となる。
【0033】また、可撓性の補強チューブ40の材料と
しては、比較的硬質の樹脂材料を用いることが好まし
く、可撓性の補強チューブ40の材料として、ポリイミ
ドを選択している。さらに可撓性の補強チューブ40の
内腔には、スタイレット50を挿通することが可能であ
る。すなわち、リード植え込み操作時には、スタイレッ
ト50をリードボディ14の遠位端まで挿入することに
より、リードボディ14をストレート状に破線図示のよ
うに変形させることができる。そして、固定具20を所
望部位に留置した後にスタイレット50を近位側へ引き
戻すことにより、リードボディ14は、元の「J」形状
に復元できるようにしている。
【0034】また、可撓性の補強チューブ40は、内腔
を有するチューブ形態であり、しかもコイル30の内腔
に設置されるため、可撓性の補強チューブ40の端面が
コイル30および絶縁シース32を貫通してリードボデ
ィ14の外部へ突出する可能性は極めて低い。
【0035】図5に可撓性の補強チューブ40の正面図
を示す。図示のように可撓性の補強チューブ40は、遠
位端の直線部42、近位端の直線部44、遠位端と近位
端の間に設けられた円弧部46とを一体形成した「J」
形状に成形される。この直線部42の長さは0mmから
50mmの範囲にあることが好ましい。また直線部44
の長さは10mmから100mmの範囲にあることが好
ましい。そして円弧部46の半径は2mmから20mm
の範囲にあることが好ましい。また、円弧部46の曲率
が連続または不連続的に変化する形態を用いても良い。
【0036】さらに、可撓性の補強チューブ40の遠位
端が、リードボディ14の遠位端に接合され、可撓性の
補強チューブ40の近位端が、リードボディ14の近位
端に接合されることにより、リードボディ14の全長に
わたって可撓性の補強チューブ40を設置することも可
能である。これによって、リードボディ全体の剛性は高
まることになる。またリードボディ全体の剛性が均等に
分布するので、所望の形状付けが成された箇所にスタイ
レットを導くことが非常に容易となる。
【0037】また、本実施形態における生体植設用電極
リードの組み立て前の状態において、可撓性の補強チュ
ーブ40の形状は、完成品に求められる所望の形状と同
一であるとは限らない。つまり、絶縁シース32および
コイル30と組み合わせた後に、所望の形状となるよう
に成形すればよい。
【0038】また、絶縁シース32、コイル30の曲げ
剛性を、可撓性の補強チューブ40の曲げ剛性よりも十
分に小さい組合せとなるようにすることにより、リード
ボディ14の所望の形状を簡単に得ることができるよう
になる。つまり従来のように、絶縁シース32、コイル
30を成形する必要がなくなる。さらには、可撓性の補
強チューブ40が設置された部分において、絶縁シース
32及びコイル30にも所望の形状を形成することで、
より形状保持力を高めることができる。
【0039】尚、可撓性の補強チューブ40は樹脂製で
あるので、生体内で長期の屈曲ストレスを受けることに
よって、その剛性低下を皆無にすることができないが、
たとえ剛性低下を招いたとしても、何ら問題はない。何
故ならば、長期にわたり生体に植え込まれた生体植設用
電極リードは、固定具20の周辺が生体組織に覆われ、
心内膜に固着することにより、電極の移動や逸脱は防止
されるからである。
【0040】また、可撓性の補強チューブ40が熱可塑
性の樹脂材料から成り、組み立て段階においては、可撓
性の補強チューブ40を直線状態でコイル30の内側に
設置し、組み立て工程中か、組み立て終了後か、あるい
は双方において熱処理等の後処理により、前記リードボ
ディに所望の形状を付与することも可能である。 [実施形態2]実施形態1と同様に、リードボディ14
の中間部位に図6の正面図に示すような所望の形状を形
成することが可能である。これにより、シングルリード
等において、電極と心筋との接触を容易とすることが可
能となる。
【0041】以上のように、本発明の実施形態を詳細に
説明してきたが、特許請求の範囲を限定するものではな
く、特許請求の範囲の範疇において、本明細書中に説明
した手段を用いて実施可能なすべての形態が含まれるこ
とはいうまでもない。
【0042】以上のように本発明によれば、柔軟、細経
化された生体植設用電極リードにおいて、リードボディ
の所定の箇所を所望の形状に形成することが可能とな
る。また、補強手段である補強チューブが、可撓性のチ
ューブから成り、コイルの内腔に設置されているため、
絶縁シースの外部に突出する等の危険を回避することが
可能となる。さらに補強チューブを心房用リードの
「J」形状に適用することにより、心房用リードの操作
性を改善し、また植込み術後における電極の移動、逸脱
を防止することが可能となる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
柔軟でしかも細経化することができ、しかもリードボデ
ィの所望箇所を部位に応じた所望形状に維持できるよう
にした生体植設用電極リードを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】生体植設用電極リード(心房用リード)が心腔
内に設置された状態を示す図である。
【図2】実施形態1における心房用リードの外観図であ
る。
【図3】図2のA−A線矢視断面図である。
【図4】図2におけるB部の一部を除去した正面図であ
る。
【図5】可撓性の補強チューブの正面図である。
【図6】実施形態2における生体植設用電極リードの外
観図である。
【符号の説明】
2 右心耳 10 心房用リード 12 コネクタ部 14 リードボディ 16 関電極 17 不関電極 20 固定具 22 縫合スリーブ 30 コイル 31 絶縁コーティング 32 絶縁シース 33a、33b 導体ワイヤ 40 可撓性の補強チューブ 42,44 直線部 46 円弧部 50 スタイレット

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体植え込み用装置で発生した電気刺激
    を生体に伝達するか、生体からの電気信号を生体植え込
    み用装置へ伝達するか、あるいは双方を行うためのリー
    ドボディと、前記リードボディの遠位端に少なくとも1
    つの電極を備え、前記リードボディの近位置に前記生体
    植え込み用装置と機械的および電気的に接続するための
    接続手段を備える生体植設用電極リードであって、 前記リードボディを、絶縁コーティングされた少なくと
    も1本の電気導通用の導体ワイヤを螺旋状に巻いた導体
    コイルと、前記導体コイルの外周を覆う電気絶縁性の樹
    脂材料から成る絶縁シースとから形成するとともに、 前記導体コイルの内腔において所望形状に変形するよう
    に形状付けされた可撓性の補強チューブを設置すること
    により、前記リードボディの所定箇所を前記所望形状に
    維持することを特徴とする生体植設用電極リード。
  2. 【請求項2】 前記所定箇所を前記リードボディの遠位
    端近傍に位置させるとともに、前記所望形状を略「J」
    形状とすることを特徴とする請求項1に記載の生体植設
    用電極リード。
  3. 【請求項3】 前記補強チューブがポリイミドを含む所
    定樹脂材料から成ることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の生体植設用電極リード。
  4. 【請求項4】 前記補強チューブの剛性を前記コイルと
    絶縁シースとを組み合わせた剛性よりも大きく設定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の生体植設用電極リー
    ド。
  5. 【請求項5】 前記補強チューブは、組み立て前に、予
    め前記所望形状に形状付け加工されることを特徴とする
    請求項1に記載の生体植設用電極リード。
  6. 【請求項6】 前記補強チューブを直線状態にして前記
    コイルの内腔に設置した後に、前記補強チューブに対し
    て前記形状付けのための加工処理を行うことにより、前
    記所望形状を得ることを特徴とする請求項1に記載の生
    体植設用電極リード。
  7. 【請求項7】 前記補強チューブの遠位端は前記電極に
    結合され、かつまた前記補強チューブの近位端は前記接
    続手段に結合されていることを特徴とする請求項1に記
    載の生体植設用電極リード。
  8. 【請求項8】 前記リードボディの外径寸法を2mm以
    下に、また前記絶縁シースはそのショア硬度が80Aよ
    り小さい柔軟な電気絶縁性の樹脂材料から構成し、かつ
    また前記導体コイルのバネ指数D/d(コイル平均径/
    導体ワイヤ外径)を7.8より大きく設定することを特
    徴とする請求項1に記載の生体植設用電極リード。
  9. 【請求項9】 前記導体コイルは、絶縁コーティングが
    施された複数の導体ワイヤを同一の平均径で巻いた多条
    巻きコイルであることを特徴とする請求項1乃至8記載
    のいずれか1項に記載の生体植設用電極リード。
  10. 【請求項10】 前記導体ワイヤの内の少なくとも1本
    が1つの前記電気信号を伝達するとともに、残りの導体
    ワイヤが他の前記電気信号を伝達するように前記電極を
    複数分設けるとともに、前記多条巻きコイルとすること
    を特徴とする請求項9に記載の生体植設用電極リード。
  11. 【請求項11】 前記導体コイルの絶縁コーティング
    が、フッ素樹脂により構成されることを特徴とする請求
    項1乃至9のいずれか1項に記載の生体植設用電極リー
    ド。
  12. 【請求項12】 前記導体ワイヤが、電気抵抗率が低い
    第1の金属材料と、耐食性及び機械特性に優れた第2の
    金属材料とを、複合構造もしくはクラッド構造にしたも
    のであることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか
    1項に記載の生体植設用電極リード。
  13. 【請求項13】 前記補強チューブにおいて直線状のス
    タイレットを挿通するための内腔を形成し、前記スタイ
    レットを前記内腔に挿通することで、前記リードボディ
    の所定箇所の前記所望形状を直線状に変形させた後に、
    前記スタイレットを抜くことで前記所望形状に復帰させ
    ることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に
    記載の生体植設用電極リード。
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