JP2001028876A - 渦電流減速装置 - Google Patents
渦電流減速装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 全体として小形で放熱性に優れ、制動能力が
高い渦電流減速装置を得る。 【解決手段】 渦電流減速装置として、回転軸２に結合
した制動円板３と、制動円板３の側方の車体などの非回
転部分に配置されかつ断面長方形の内空部１０を有する
非磁性体からなる案内筒４と、案内筒４の内空部１０に
回転軸方向に往復動可能に収容した磁石支持輪８と、磁
石支持輪８の側面に周方向等間隔に結合した多数の磁石
９と、磁石９の周方向両端面に基端面が接し先端側の側
面が案内筒４の内端壁４ｃと対向するように配設した磁
極部材６とを備え、制動円板３に磁石９からの磁界によ
り渦電流に基づく制動力を発生させる。
高い渦電流減速装置を得る。 【解決手段】 渦電流減速装置として、回転軸２に結合
した制動円板３と、制動円板３の側方の車体などの非回
転部分に配置されかつ断面長方形の内空部１０を有する
非磁性体からなる案内筒４と、案内筒４の内空部１０に
回転軸方向に往復動可能に収容した磁石支持輪８と、磁
石支持輪８の側面に周方向等間隔に結合した多数の磁石
９と、磁石９の周方向両端面に基端面が接し先端側の側
面が案内筒４の内端壁４ｃと対向するように配設した磁
極部材６とを備え、制動円板３に磁石９からの磁界によ
り渦電流に基づく制動力を発生させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は大型車両の摩擦ブレ
ーキを補助する円板型の渦電流減速装置、特に小型で放
熱性に優れた渦電流減速装置に関するものである。
ーキを補助する円板型の渦電流減速装置、特に小型で放
熱性に優れた渦電流減速装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】例えば、特願平１０−１０６９６３号な
どに開示される渦電流減速装置では、磁石支持筒を収容
する案内筒が制動ドラムの内部に収容されるので、制動
時制動ドラムに発生する熱の放散が十分でなく、制動ド
ラムが過熱状態になると制動能力が著しく低下するとい
う問題がある。
どに開示される渦電流減速装置では、磁石支持筒を収容
する案内筒が制動ドラムの内部に収容されるので、制動
時制動ドラムに発生する熱の放散が十分でなく、制動ド
ラムが過熱状態になると制動能力が著しく低下するとい
う問題がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述の
問題に鑑み、全体として小形で放熱性に優れ、制動能力
が高い渦電流減速装置を提供することにある。
問題に鑑み、全体として小形で放熱性に優れ、制動能力
が高い渦電流減速装置を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の構成は回転軸に結合した制動円板と、該制
動円板の側方の車体などの非回転部分に配置されかつ断
面長方形の内空部を有する非磁性体からなる案内筒と、
該案内筒の空内部に回転軸方向に往復動可能に収容した
磁石支持輪と、該磁石支持輪の側面に周方向等間隔に結
合した多数の磁石と、各磁石の周方向両端面に基端面が
接し先端側の側面が前記案内筒の内端壁と対向するよう
に配設した１対の磁極部材と、制動円板に前記磁石から
の磁界により渦電流に基づく制動力を発生させる渦電流
減速装置において、前記案内筒の制動円板と対向する内
端壁を非磁性体から構成したことを特徴とする。
に、本発明の構成は回転軸に結合した制動円板と、該制
動円板の側方の車体などの非回転部分に配置されかつ断
面長方形の内空部を有する非磁性体からなる案内筒と、
該案内筒の空内部に回転軸方向に往復動可能に収容した
磁石支持輪と、該磁石支持輪の側面に周方向等間隔に結
合した多数の磁石と、各磁石の周方向両端面に基端面が
接し先端側の側面が前記案内筒の内端壁と対向するよう
に配設した１対の磁極部材と、制動円板に前記磁石から
の磁界により渦電流に基づく制動力を発生させる渦電流
減速装置において、前記案内筒の制動円板と対向する内
端壁を非磁性体から構成したことを特徴とする。
【０００５】また、本発明の構成は回転軸に結合した制
動円板と、該制動円板の側方の車体などの非回転部分に
配置されかつ断面長方形の内空部を有する非磁性体から
なる案内筒と、該案内筒の内空部に回転軸方向に往復動
可能に収容した磁石支持輪と、該磁石支持輪の側面に周
方向等間隔に結合した多数の磁石と、該磁石の径方向の
内端面と外端面に基端面が近接し先端側の側面が制動円
板の一側面に対向するように前記案内筒の内端壁に配設
した１対の磁極部材とを備え、前記磁石からの磁界によ
り渦電流に基づく制動力を制動円板に発生させることを
特徴とする。
動円板と、該制動円板の側方の車体などの非回転部分に
配置されかつ断面長方形の内空部を有する非磁性体から
なる案内筒と、該案内筒の内空部に回転軸方向に往復動
可能に収容した磁石支持輪と、該磁石支持輪の側面に周
方向等間隔に結合した多数の磁石と、該磁石の径方向の
内端面と外端面に基端面が近接し先端側の側面が制動円
板の一側面に対向するように前記案内筒の内端壁に配設
した１対の磁極部材とを備え、前記磁石からの磁界によ
り渦電流に基づく制動力を制動円板に発生させることを
特徴とする。
【０００６】また、本発明の構成は回転軸に結合した制
動円板と、該制動円板の側方の車体などの非回転部分に
配置されかつ断面長方形の内空部を有する非磁性体から
なる案内筒と、該案内筒の内空部に回転軸方向に往復動
可能に収容した非磁性体からなる磁石支持輪と、該磁石
支持輪の側面に周方向等間隔に結合した多数の磁石と、
各磁石の周方向両端面に基端面が近接し先端側の側面が
制動円板の側面に対向するように前記案内筒の内端壁に
結合した１対の磁極部材とからなり、前記磁石からの磁
界により渦電流に基づく制動力を制動円板に発生させる
ことを特徴とする。
動円板と、該制動円板の側方の車体などの非回転部分に
配置されかつ断面長方形の内空部を有する非磁性体から
なる案内筒と、該案内筒の内空部に回転軸方向に往復動
可能に収容した非磁性体からなる磁石支持輪と、該磁石
支持輪の側面に周方向等間隔に結合した多数の磁石と、
各磁石の周方向両端面に基端面が近接し先端側の側面が
制動円板の側面に対向するように前記案内筒の内端壁に
結合した１対の磁極部材とからなり、前記磁石からの磁
界により渦電流に基づく制動力を制動円板に発生させる
ことを特徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明では制動円板の側面に対向
する非磁性体からなる案内筒の内空部に、非磁性体から
なる磁石支持輪が軸方向往復動可能に収容される。磁石
支持輪の側面には磁極が周方向に並ぶ多数の磁石が周方
向等間隔に結合され、各磁石の周方向の両端面（磁極
面）に１対の磁極部材が近接または結合される。磁極部
材の先端側は制動円板の軸方向へ屈曲され、先端面ない
し側面を制動円板に対向する案内筒の内端壁に接近して
配される。内端壁は非磁性体からなる薄板により構成さ
れる。非制動と制動の切換えは磁石支持輪の内端壁への
離接により行う。
する非磁性体からなる案内筒の内空部に、非磁性体から
なる磁石支持輪が軸方向往復動可能に収容される。磁石
支持輪の側面には磁極が周方向に並ぶ多数の磁石が周方
向等間隔に結合され、各磁石の周方向の両端面（磁極
面）に１対の磁極部材が近接または結合される。磁極部
材の先端側は制動円板の軸方向へ屈曲され、先端面ない
し側面を制動円板に対向する案内筒の内端壁に接近して
配される。内端壁は非磁性体からなる薄板により構成さ
れる。非制動と制動の切換えは磁石支持輪の内端壁への
離接により行う。
【０００８】
【実施例】図１は本発明に係る渦電流減速装置の正面断
面図、図２は同渦電流減速装置の制動円板に対する磁石
と磁極部材の関係を示す側面断面図である。本発明によ
る減速装置は回転軸２に結合した導体からなる制動円板
３と、制動円板３の側面に対向する内端壁４ｃを有する
非磁性体からなる案内筒４と、案内筒４の内空部１０に
軸方向移動可能に収容した非磁性体からなる磁石支持輪
８と、該磁石支持輪８を往復動させるためのアクチユエ
ータ４０とからなる。案内筒４は外筒部４ａと内筒部４
ｂとの両端に、外端壁４ｄと内端壁４ｃとを結合して断
面長方形の内空部１０を形成される。外筒部４ａの制動
円板３から離れた左半部の内面には、強磁性体からなる
短絡筒５が結合される。
面図、図２は同渦電流減速装置の制動円板に対する磁石
と磁極部材の関係を示す側面断面図である。本発明によ
る減速装置は回転軸２に結合した導体からなる制動円板
３と、制動円板３の側面に対向する内端壁４ｃを有する
非磁性体からなる案内筒４と、案内筒４の内空部１０に
軸方向移動可能に収容した非磁性体からなる磁石支持輪
８と、該磁石支持輪８を往復動させるためのアクチユエ
ータ４０とからなる。案内筒４は外筒部４ａと内筒部４
ｂとの両端に、外端壁４ｄと内端壁４ｃとを結合して断
面長方形の内空部１０を形成される。外筒部４ａの制動
円板３から離れた左半部の内面には、強磁性体からなる
短絡筒５が結合される。
【０００９】磁石支持輪８の制動円板３と対向する側面
には、多数の磁石９が周方向等間隔に結合される。磁石
９の磁極の方向は周方向に向いており、かつ図２に示す
ように、磁石９の磁極は同方向に向いている。各磁石９
の磁極面に対向する強磁性体からなる１対の磁極部材６
は、先端側が斜めに屈曲され、側面６ａは制動円板３の
側面に対向するように案内筒４の内端壁４ｃに結合され
る。例えば案内筒４をアルミニウムから鋳造する際に、
磁極部材６は一体に鋳込まれる。
には、多数の磁石９が周方向等間隔に結合される。磁石
９の磁極の方向は周方向に向いており、かつ図２に示す
ように、磁石９の磁極は同方向に向いている。各磁石９
の磁極面に対向する強磁性体からなる１対の磁極部材６
は、先端側が斜めに屈曲され、側面６ａは制動円板３の
側面に対向するように案内筒４の内端壁４ｃに結合され
る。例えば案内筒４をアルミニウムから鋳造する際に、
磁極部材６は一体に鋳込まれる。
【００１０】アクチユエータ４０はシリンダ４１にピス
トン４２を嵌挿して両端に流体圧室を区画される。ピス
トン４２から案内筒４の外端壁４ｄを貫通して内空部１
０へ突出するロツド７が、磁石支持輪８に結合される。
アクチユエータ４０の左端室に圧力流体を供給すると、
図１に示すように、磁石支持輪８は右方へ押されて各磁
石９が１対の磁極部材６の間へ突出する。一方、アクチ
ユエータ４０の左端室の圧力流体を開放し、右端室へ圧
力流体を供給すると、磁石支持輪８は左方へ移動し、磁
石９の外周面が短絡筒５に対向する。つまり、周方向に
並ぶ２つの磁石９が共通の短絡筒５に対向して短絡的磁
気回路を形成し、磁石９からの洩れ磁界が外部へ及ぶの
を防ぐ。
トン４２を嵌挿して両端に流体圧室を区画される。ピス
トン４２から案内筒４の外端壁４ｄを貫通して内空部１
０へ突出するロツド７が、磁石支持輪８に結合される。
アクチユエータ４０の左端室に圧力流体を供給すると、
図１に示すように、磁石支持輪８は右方へ押されて各磁
石９が１対の磁極部材６の間へ突出する。一方、アクチ
ユエータ４０の左端室の圧力流体を開放し、右端室へ圧
力流体を供給すると、磁石支持輪８は左方へ移動し、磁
石９の外周面が短絡筒５に対向する。つまり、周方向に
並ぶ２つの磁石９が共通の短絡筒５に対向して短絡的磁
気回路を形成し、磁石９からの洩れ磁界が外部へ及ぶの
を防ぐ。
【００１１】制動時、磁石支持輪８は図１に示す状態に
あり、図３に示すように磁石９からの磁界は磁極部材
６、制動円板３、隣りの磁極部材６、磁石９へと磁気回
路ｚを形成する。回転する制動円板３が磁石９からの磁
界を横切る時、制動円板３に渦電流が流れ、制動トルク
を発生する。アクチユエータ４０により磁石支持輪８を
左方へ移動すると、磁石９の磁界が制動円板３に及ばな
くなり、制動円板３は制動トルクを発生しない。
あり、図３に示すように磁石９からの磁界は磁極部材
６、制動円板３、隣りの磁極部材６、磁石９へと磁気回
路ｚを形成する。回転する制動円板３が磁石９からの磁
界を横切る時、制動円板３に渦電流が流れ、制動トルク
を発生する。アクチユエータ４０により磁石支持輪８を
左方へ移動すると、磁石９の磁界が制動円板３に及ばな
くなり、制動円板３は制動トルクを発生しない。
【００１２】図４に示す実施例では、磁石支持輪８に支
持される磁石９の磁極の方向が径方向になつており、各
磁石９の外面と内面に１対の磁極部材６，６Ａの基端面
が対向される。磁極部材６，６Ａの先端は斜めに屈曲さ
れ、側面６ａが制動円板３の側面に対向される。磁極部
材６は案内筒４の外筒部４ａと内筒部４ｂにそれぞれ鋳
込まれる。案内筒４の外筒部４ａと内筒部４ｂの制動円
板３から離れた部分には、すなわち磁石支持輪８が制動
円板３から引退した位置には、磁石９の外面と内面にそ
れぞれ対向する強磁性体からなる短絡筒５，５ａが備え
られる。磁石９の外面の極性は、周方向に交互に異なる
ように配設される。したがつて、非制動時、磁石９の周
方向に隣接する２つの磁石９と、該磁石９を挟む短絡筒
５，５ａとの間に短絡的磁気回路が生じ、制動円板３に
は磁界を及ぼさない。短絡筒５，５ａの代りに、周方向
に隣接する２つの磁石９を覆うような多数の磁性板を設
けてもよい。
持される磁石９の磁極の方向が径方向になつており、各
磁石９の外面と内面に１対の磁極部材６，６Ａの基端面
が対向される。磁極部材６，６Ａの先端は斜めに屈曲さ
れ、側面６ａが制動円板３の側面に対向される。磁極部
材６は案内筒４の外筒部４ａと内筒部４ｂにそれぞれ鋳
込まれる。案内筒４の外筒部４ａと内筒部４ｂの制動円
板３から離れた部分には、すなわち磁石支持輪８が制動
円板３から引退した位置には、磁石９の外面と内面にそ
れぞれ対向する強磁性体からなる短絡筒５，５ａが備え
られる。磁石９の外面の極性は、周方向に交互に異なる
ように配設される。したがつて、非制動時、磁石９の周
方向に隣接する２つの磁石９と、該磁石９を挟む短絡筒
５，５ａとの間に短絡的磁気回路が生じ、制動円板３に
は磁界を及ぼさない。短絡筒５，５ａの代りに、周方向
に隣接する２つの磁石９を覆うような多数の磁性板を設
けてもよい。
【００１３】図５に示す実施例では、制動円板３を跨ぐ
ように案内筒４の内端壁４ｃの反対側へ延長する延長端
壁１７とが一体に構成され、外筒部４ａと延長端壁１７
に磁石９の径方向の外面に対向する磁極部材６と磁極部
材６Ｂが一体に備えられ、磁極部材６Ｂの側面６ｂは制
動円板３の右側面に対向する。一方、磁極部材６Ａの径
方向の基端面は磁石９の内面に対向し、側面６ａは制動
円板３の左側面に対向する。
ように案内筒４の内端壁４ｃの反対側へ延長する延長端
壁１７とが一体に構成され、外筒部４ａと延長端壁１７
に磁石９の径方向の外面に対向する磁極部材６と磁極部
材６Ｂが一体に備えられ、磁極部材６Ｂの側面６ｂは制
動円板３の右側面に対向する。一方、磁極部材６Ａの径
方向の基端面は磁石９の内面に対向し、側面６ａは制動
円板３の左側面に対向する。
【００１４】制動時、磁石９からの磁界は磁極部材６，
６Ｂ、制動円板３、磁極部材６Ａを経て磁石９へ戻る。
非制動時、アクチユエータにより磁石支持輪８を制動円
板３から遠ざけると、各磁石９の外面と内面は案内筒４
の外筒部４ａと内筒部４ｂに備えた短絡筒（図４を参
照）に対向し、制動円板３には磁界を及ぼさない。
６Ｂ、制動円板３、磁極部材６Ａを経て磁石９へ戻る。
非制動時、アクチユエータにより磁石支持輪８を制動円
板３から遠ざけると、各磁石９の外面と内面は案内筒４
の外筒部４ａと内筒部４ｂに備えた短絡筒（図４を参
照）に対向し、制動円板３には磁界を及ぼさない。
【００１５】図６に示す実施例では、図１の実施例にお
ける案内筒４の内端壁４ｃを、例えばステンレスなどの
非磁性体からなる環状の薄板１４により構成したもので
あり、磁極部材６は基端面を磁石支持輪８の磁石９の周
方向の端面に接するように磁石支持輪８に結合される。
したがつて、制動時、磁石支持輪８に結合された磁石９
の周方向両端面に接する１対の磁極部材６が薄板１４へ
押し付けられ、磁極部材６の側面６ａが薄板１４を介し
て制動円板３の側面に対向し、図３に示すような磁気回
路ｚを形成する。非制動時、磁石支持輪８を制動円板３
から遠ざけると、案内筒４の外筒部４ａに配設した短絡
筒（図１を参照）に対向して短絡的磁気回路を形成し、
制動円板３には磁界を及ぼさない。
ける案内筒４の内端壁４ｃを、例えばステンレスなどの
非磁性体からなる環状の薄板１４により構成したもので
あり、磁極部材６は基端面を磁石支持輪８の磁石９の周
方向の端面に接するように磁石支持輪８に結合される。
したがつて、制動時、磁石支持輪８に結合された磁石９
の周方向両端面に接する１対の磁極部材６が薄板１４へ
押し付けられ、磁極部材６の側面６ａが薄板１４を介し
て制動円板３の側面に対向し、図３に示すような磁気回
路ｚを形成する。非制動時、磁石支持輪８を制動円板３
から遠ざけると、案内筒４の外筒部４ａに配設した短絡
筒（図１を参照）に対向して短絡的磁気回路を形成し、
制動円板３には磁界を及ぼさない。
【００１６】図７に示す実施例は、図６に示す薄板１４
の代りに、非磁性体からなる案内筒４の内端壁４ｃに強
磁性板１６を配設したものであり、磁石支持輪８には図
６のものと同様に、多数の磁石９が周方向の端部の極性
を周方向同方向に並べて結合され、各磁石９の周方向の
両端面に強磁性体からなる磁極部材６が結合される。各
磁極部材６の先端は回転軸の軸線に対して斜めにカツト
され、側面６ｂが強磁性板１６に対向するように構成さ
れる。制動時、磁石支持輪８が内端壁４ｃへ接近される
と、磁石９と制動円板３との間に磁気回路ｚが形成され
る。非制動時、磁石支持輪８を制動円板３から遠ざける
と、磁石９が案内筒４の外筒部の左端部に配設した短絡
筒（図１を参照）に対向して短絡的磁気回路が生じ、制
動円板３には磁界を及ぼさない。
の代りに、非磁性体からなる案内筒４の内端壁４ｃに強
磁性板１６を配設したものであり、磁石支持輪８には図
６のものと同様に、多数の磁石９が周方向の端部の極性
を周方向同方向に並べて結合され、各磁石９の周方向の
両端面に強磁性体からなる磁極部材６が結合される。各
磁極部材６の先端は回転軸の軸線に対して斜めにカツト
され、側面６ｂが強磁性板１６に対向するように構成さ
れる。制動時、磁石支持輪８が内端壁４ｃへ接近される
と、磁石９と制動円板３との間に磁気回路ｚが形成され
る。非制動時、磁石支持輪８を制動円板３から遠ざける
と、磁石９が案内筒４の外筒部の左端部に配設した短絡
筒（図１を参照）に対向して短絡的磁気回路が生じ、制
動円板３には磁界を及ぼさない。
【００１７】
【発明の効果】本発明は上述のように、回転軸に結合し
た制動円板と、該制動円板の側方の車体などの非回転部
分に配置されかつ断面長方形の内空部を有する非磁性体
からなる案内筒と、該案内筒の内空部に回転軸方向に往
復動可能に収容した磁石支持輪と、該磁石支持輪の側面
に周方向等間隔に結合した多数の磁石と、各磁石の周方
向の両端面または径方向の内外面に基端面が接し先端側
の側面が前記案内筒の内端壁と対向するように配設した
１対の磁極部材とを備え、制動円板に前記磁石からの磁
界により渦電流に基づく制動力を発生させるものであ
り、案内筒の外筒部と内筒部が外気に曝され、制動円板
と案内筒との隙間へ外気が入りやすいので、制動時に制
動円板に発生する熱が効率的に放出される。したがつ
て、制動時の熱による制動能力の低下が抑えられる。
た制動円板と、該制動円板の側方の車体などの非回転部
分に配置されかつ断面長方形の内空部を有する非磁性体
からなる案内筒と、該案内筒の内空部に回転軸方向に往
復動可能に収容した磁石支持輪と、該磁石支持輪の側面
に周方向等間隔に結合した多数の磁石と、各磁石の周方
向の両端面または径方向の内外面に基端面が接し先端側
の側面が前記案内筒の内端壁と対向するように配設した
１対の磁極部材とを備え、制動円板に前記磁石からの磁
界により渦電流に基づく制動力を発生させるものであ
り、案内筒の外筒部と内筒部が外気に曝され、制動円板
と案内筒との隙間へ外気が入りやすいので、制動時に制
動円板に発生する熱が効率的に放出される。したがつ
て、制動時の熱による制動能力の低下が抑えられる。
【００１８】特に、案内筒と制動円板との間へ外気を取
り込みやすくなつているので、制動円板の熱歪みを最小
限に抑えることができる。したがつて、熱に対する構造
上の対策が不要になり、構造の単純化と製造経費の低減
を図ることができる。
り込みやすくなつているので、制動円板の熱歪みを最小
限に抑えることができる。したがつて、熱に対する構造
上の対策が不要になり、構造の単純化と製造経費の低減
を図ることができる。
【００１９】非制動と制動との切換えを行う切換え機構
の構造上の空間（スペース）が小さくなり、装置全体を
小形化できる。
の構造上の空間（スペース）が小さくなり、装置全体を
小形化できる。
【図１】本発明に係る渦電流減速装置の正面断面図であ
る。
る。
【図２】同渦電流減速装置の側面断面図である。
【図３】同渦電流減速装置を周方向に展開して示す平面
断面図である。
断面図である。
【図４】本発明の第２実施例に係る渦電流減速装置の正
面断面図である。
面断面図である。
【図５】本発明の第３実施例に係る渦電流減速装置の正
面断面図である。
面断面図である。
【図６】本発明の第４実施例に係る渦電流減速装置の正
面断面図である。
面断面図である。
【図７】本発明の第５実施例に係る渦電流減速装置を周
方向に展開して示す平面断面図である。
方向に展開して示す平面断面図である。
２：回転軸 ３：制動円板 ４：案内筒 ４ａ：外筒部
４ｃ：内端壁 ５，５ａ：短絡筒 ６，６Ａ，６Ｂ：
磁極部材 ６ａ：側面 ８：磁石支持輪 ９：磁石 １
０：内空部 １４：薄板 １６：強磁性板 １７：延長
端壁 ４０：アクチユエータ
４ｃ：内端壁 ５，５ａ：短絡筒 ６，６Ａ，６Ｂ：
磁極部材 ６ａ：側面 ８：磁石支持輪 ９：磁石 １
０：内空部 １４：薄板 １６：強磁性板 １７：延長
端壁 ４０：アクチユエータ
Claims (5)
- 【請求項１】回転軸に結合した制動円板と、該制動円板
の側方の車体などの非回転部分に配置されかつ断面長方
形の内空部を有する非磁性体からなる案内筒と、該案内
筒の内空部に回転軸方向に往復動可能に収容した磁石支
持輪と、該磁石支持輪の側面に周方向等間隔に結合した
多数の磁石と、各磁石の周方向両端面に基端面が接し先
端側の側面が前記案内筒の内端壁と対向するように配設
した１対の磁極部材と、前記磁石からの磁界により渦電
流に基づく制動力を制動円板に発生させる渦電流減速装
置において、前記案内筒の制動円板と対向する内端壁を
非磁性体から構成したことを特徴とする渦電流減速装
置。 - 【請求項２】前記制動円板と対向する非磁性体からなる
前記案内筒の内端壁の、前記磁極部材の先端側の側面と
対向する部分を強磁性体から構成した、請求項１に記載
の渦電流減速装置。 - 【請求項３】回転軸に結合した制動円板と、該制動円板
の側方の車体などの非回転部分に配置されかつ断面長方
形の内空部を有する非磁性体からなる案内筒と、該案内
筒の内空部に回転軸方向に往復動可能に収容した磁石支
持輪と、該磁石支持輪の側面に周方向等間隔に結合した
多数の磁石と、該磁石の径方向の内端面と外端面に基端
面が近接し先端側の側面が制動円板の一側面に対向する
ように前記案内筒の内端壁に配設した１対の磁極部材と
を備え、前記磁石からの磁界により渦電流に基づく制動
力を制動円板に発生させることを特徴とする渦電流減速
装置。 - 【請求項４】前記磁石の径方向の外端面に基端面が接す
る磁極部材の先端側を、制動円板の外周部を跨いで制動
円板の他側面に対向させた、請求項３に記載の渦電流減
速装置。 - 【請求項５】回転軸に結合した制動円板と、該制動円板
の側方の車体などの非回転部分に配置されかつ断面長方
形の内空部を有する非磁性体からなる案内筒と、該案内
筒の内空部に回転軸方向に往復動可能に収容した非磁性
体からなる磁石支持輪と、該磁石支持輪の側面に周方向
等間隔に結合した多数の磁石と、各磁石の周方向両端面
に基端面が近接し先端側の側面が制動円板の側面に対向
するように前記案内筒の内端壁に結合した１対の磁極部
材とからなり、前記磁石からの磁界により渦電流に基づ
く制動力を制動円板に発生させることを特徴とする渦電
流減速装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11197238A JP2001028876A (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 渦電流減速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11197238A JP2001028876A (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 渦電流減速装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001028876A true JP2001028876A (ja) | 2001-01-30 |
| JP2001028876A5 JP2001028876A5 (ja) | 2004-10-14 |
Family
ID=16371156
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11197238A Pending JP2001028876A (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 渦電流減速装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001028876A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003073592A1 (fr) * | 2002-02-28 | 2003-09-04 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Reducteur de vitesse a courants de foucault |
| KR100928983B1 (ko) * | 2002-11-29 | 2009-11-26 | 주식회사 포스코 | 회전축의 회전방지장치 |
| CN106999736A (zh) * | 2014-12-04 | 2017-08-01 | 涡流有限合伙公司 | 更改涡流相互作用的方法 |
-
1999
- 1999-07-12 JP JP11197238A patent/JP2001028876A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003073592A1 (fr) * | 2002-02-28 | 2003-09-04 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Reducteur de vitesse a courants de foucault |
| KR100928983B1 (ko) * | 2002-11-29 | 2009-11-26 | 주식회사 포스코 | 회전축의 회전방지장치 |
| CN106999736A (zh) * | 2014-12-04 | 2017-08-01 | 涡流有限合伙公司 | 更改涡流相互作用的方法 |
| US20180269767A1 (en) * | 2014-12-04 | 2018-09-20 | Eddy Current Limited Partnership | Methods of altering eddy current interactions |
| CN106999736B (zh) * | 2014-12-04 | 2021-06-08 | 涡流有限合伙公司 | 更改涡流相互作用的方法 |
| US11050336B2 (en) * | 2014-12-04 | 2021-06-29 | Eddy Current Limited Partnership | Methods of altering eddy current interactions |
| US20210359585A1 (en) * | 2014-12-04 | 2021-11-18 | Eddy Current Limited Partnership | Methods of altering eddy current interactions |
| US11777391B2 (en) | 2014-12-04 | 2023-10-03 | Eddy Current Limited Partnership | Methods of altering eddy current interactions |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060126 |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060627 |