JP2001027549A - 円筒型エンコーダとその製造方法 - Google Patents
円筒型エンコーダとその製造方法Info
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Abstract
環を改良し、安価で正確な磁極部を形成して精度の高い
回転数検出を実現することを目的とする。 【解決手段】 円筒型エンコーダであって、円筒部3a
と漏斗状のフランジ部3bを持つ金属環3へ弾性マグネ
ット材料を充填せしめて形成する。これにより、フラン
ジ部3bの漏斗形状のバネ作用をもって成形型4へ金属
環3を密着させ正確な弾性マグネット2を造形せしめ
る。
Description
速度を検出するために設けた回転速度検出装置の構成材
であって、成形加工性と回転検出精度の向上を図った円
筒型エンコーダに関する。
置けるアンチロックブレーキシステム、トラクションコ
ントロールシステム、あるいはスタビリティコントロー
ルシステムなどの走行安全装置を自在に制御するために
装備されるものであって、その配置箇所としては、自動
車の懸架装置のハブフランジ等に配備されてその車輪の
回転数を検出しめており、前後左右など複数の車輪の回
転数の違いを感知して駆動装置あるいはブレーキ装置等
をオン・オフせしめ自動車の緊急時の挙動を制御せしめ
走行安全性を確保している。
面を基に詳述すると、一般的には図7に示すように、軸
方向の筒部を持つ補強芯材1に弾性材に強磁性粉末を混
合形成した弾性マグネット2を一体的に設け、この弾性
マグネット2へS極とN極とを交互に配置せしめて円筒
型エンコーダを構成しているものが多く普及しており、
該円筒型エンコーダの周面へ回転数検出センサ(図示し
ていない)を近設配備してその車輪の回転数を感知して
いる。
うな補強芯材1の周面に形成された軸方向の弾性マグネ
ット2からなる円筒型エンコーダの成型にあっては、軸
方向の筒部を持つ補強芯材1は切断加工性に難がある筒
状物のそれも両端切り故にその筒長さ寸法にバラツキが
避けられず、また該補強芯材1を図8に示すように成形
型4へ軸方向に挿入してその外周側に弾性マグネット2
を形成する場合は、成形型4(上型4a、下型4b)の
閉まりを確保するためどうしても補強芯材1の軸方向寸
法を成形型4の軸方向寸法より短めに設定する必要があ
り、このようなことから前記補強芯材1の内周側まで弾
性マグネット2の材料が廻り込み著しく成形作業性を損
なっている現実がある。勿論、この内周側へ廻り込み溢
れ出る状態で形成された弾性マグネット2は材料の成形
密度も求める水準に達せず安定しないものとなるから、
発する磁力にも少なからず影響を及ぼし、不確かで不均
一な磁極を形成しかねない。
マグネット2とを別個に成形して、これらを接着一体化
させる方法も考えられるが、成形効率に難があるのは明
らかで大々的に採用される要件を満たしていない。本発
明はこのような欠点に鑑み、安価でありながら正確な磁
極部を形成し、もって精度の高い回転数検出を実現する
ことのできる円筒型エンコーダを提供することを目的と
している。
説明すると、図1に示すように、自動車の車輪等の回転
速度を検出するために回転部材の周面に圧入支持される
円筒型エンコーダであって、筒状の円筒部3aと漏斗状
のフランジ部3bからなる金属環3を形成し、図2に示
すように前記金属環3の軸方向寸法hを成形型4内の軸
方向寸法h´より僅かに長寸法に設定し、該金属環3と
弾性マグネット材料を成形型4内へ投入して円筒型エン
コーダを形成することを特徴としている。
へ弾性材に強磁性粉末を混合形成した弾性マグネット2
を一体的に設け、前記弾性マグネット2へS極とN極と
を交互に配置した円筒型エンコーダの製造方法であっ
て、筒状の円筒部3aと漏斗状のフランジ部3bからな
る金属環3を形成せしめ、前記金属環3の軸方向寸法h
より僅かに短寸法の軸方向寸法h´を持つ成形型4内に
該金属環3を投入して型締し、前記金属環3の外周側へ
弾性マグネット材料を充填せめして前記金属環3と弾性
マグネット2とを一体形成せしめた製造方法を特徴とし
ている。
粉末を適量混合して形成された弾性マグネット2へS極
とN極とを交互に着磁せしめ整然と磁極の配された円筒
型エンコーダを造形する。
エンコーダを形成するに、金属環3の軸方向寸法hより
僅かに短寸法の軸方向寸法h´を持つ成形型4(例えば
図2で示す、上型4a、下型4b、中型4c)内に該金
属環3を投入し、これを型締して該金属環3の両端面に
接する前記上型4aと下型4bによって圧縮を加えその
円筒部3aから連なるフランジ部3bの漏斗形状による
バネ作用をもってその両端面を前記上型4aと下型4b
に強く密着せしめる。その後に、前記成形型4内の前記
金属環3の外周側へ弾性マグネット材料を必要量充填せ
しめて前記金属環3と弾性マグネット2とを一体形成せ
しめる。
ダは、前述のように型締せしめるとフランジ部3bの漏
斗形状によるバネ作用によって金属環3の両端面が上型
4aと下型4bにぴったり密着するから、弾性マグネッ
ト材料に充填圧が加わっても該金属環3の内周側へは侵
入しないものとなり、該密着部によって各部材が明確に
区分され正確な造形をなさしめることができるものとな
る。(このとき中型4cは図2に示すように別体として
設けても、図示していないが上型4a、あるいは下型4
bに連ならせる一体部材として設けても差し支えな
い。)
の円筒部3aに対するフランジ部3bの角度において
は、図1に示すように前記金属環3におけるフランジ部
3bを前記円筒部3aの外周側筒面から30゜〜89゜
の角度θに設定せしめるのが造形的にもバネ作用を発揮
させるにも好まししい形状となり、この90゜に満たな
い角度θと成形型4より僅かに長い軸方向寸法hによっ
て程好い反発弾性を得、弾性マグネット2の材料の廻り
込みを防いで良好な成形作業性と正確な磁極の形成を実
現する。また、この90゜に満たない角度θをもつ金属
環3は取付部材である回転部材への圧入固定において適
当なR部を持つ挿入口部となって極めて円滑に挿入され
る利点を有しており、面取り等の後加工を一切不要とし
ている。
に示すように筒状の円筒部3aとこれに連なるフランジ
部3bを漏斗状に造形せしめるが、このとき図3で示す
ように前記フランジ部3bを円筒部3aの端部の近傍で
切断せしめて短漏斗形状に造形することも可能であり、
この短漏斗形状では、成形型4の締め込み時に反発する
バネ作用は少なくなるが、先細となる前記切断端部が押
し圧に対して潰れ変形するので逆に該成形型4への密着
度が向上し、弾性マグネット材料の充填圧に負けない正
確な造形を約束するものとなる。
の他に図4に示すような断面略S字形状とか、あるいは
図5に示すような断面コ字形状、あるいは図6で示すよ
うな段付漏斗形状などが実施可能であり適宜選択される
る。この断面略S字形状では、金属環3の強度を高める
と共にストッパーとなってその挿入位置を確かなものと
する効果を示し、図5の断面コ字形状ではより強いバネ
作用を期待でき、図6での段付漏斗形状では成形時の内
径変形の影響を弱めまた嵌入物への圧入ガイドとなるな
どの効果を奏する。
みとか漏出のない正確で材料密度の安定した弾性マグネ
ット2の形成によって、求めに応じた磁力を正確に付与
せしめることができ、このような正確な磁極部の形成に
よって精度の高い回転数検出を実現する。従って、広域
の磁極空間を確保し正確な着磁をなさしめて精度の高い
回転数検出をなすものとなっている。勿論、成形加工性
においても、成形型4より溢れ出る材料が金属環2のフ
ランジ部3bによって大幅に減ぜられているから、作業
性がすこぶる良好なことは言うまでもなく、特に仕上げ
作業性において優位性を持つ。
面図である。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 ハウジングの周面に圧入支持される円筒
型の金属環へ、弾性材に強磁性粉末を混合形成した弾性
マグネットを一体的に設け、前記弾性マグネットへS極
とN極とを交互に配置した円筒型エンコーダにおいて、
筒状の円筒部と漏斗状のフランジ部からなる金属環を形
成せしめ、前記金属環の軸方向寸法を成形型内の軸方向
寸法より僅かに長寸法に設定し、該金属環と弾性マグネ
ット材料を成形型内へ投入して、前記金属環の外周側へ
弾性マグネットを一体形成せしめたことを特徴とする円
筒型エンコーダ。 - 【請求項2】 ハウジングの周面に圧入支持される円筒
型の金属環へ、弾性材に強磁性粉末を混合形成した弾性
マグネットを一体的に設け、前記弾性マグネットへS極
とN極とを交互に配置した円筒型エンコーダの製造方法
において、筒状の円筒部と漏斗状のフランジ部からなる
金属環を形成せしめ、前記金属環の軸方向寸法より僅か
に短寸法の軸方向寸法を持つ成形型内に該金属環を投入
して型締し、前記金属環の外周側へ弾性マグネット材料
を充填せめして前記金属環と弾性マグネットとを一体形
成せしめたことを特徴とする円筒型エンコーダの製造方
法。 - 【請求項3】 前記金属環におけるフランジ部を円筒部
の外周側筒面に対して30゜〜89゜の角度θを持つ漏
斗状に設定せしめたことを特徴とする請求項1ないし請
求項2の円筒型エンコーダ。 - 【請求項4】 前記金属環におけるフランジ部を円筒部
端の近傍で切断せしめてなることを特徴とする請求項1
ないし請求項2ないし請求項3の円筒型エンコーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20051999A JP3536244B2 (ja) | 1999-07-14 | 1999-07-14 | 円筒型エンコーダの製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001027549A true JP2001027549A (ja) | 2001-01-30 |
JP3536244B2 JP3536244B2 (ja) | 2004-06-07 |
Family
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3536244B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008053950A1 (fr) * | 2006-11-02 | 2008-05-08 | Jtekt Corporation | Bague à impulsions aimantée et unité de roulement pourvue d'un capteur équipé de celle-ci |
-
1999
- 1999-07-14 JP JP20051999A patent/JP3536244B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2008053950A1 (fr) * | 2006-11-02 | 2008-05-08 | Jtekt Corporation | Bague à impulsions aimantée et unité de roulement pourvue d'un capteur équipé de celle-ci |
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